登録日:2017/04/27(火)09:07:36
更新日:2025/04/18 Fri 13:41:16
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名鉄名古屋本線(めいてつなごやほんせん)とは、豊橋駅から名鉄岐阜駅まで
愛知県を横断して結ぶ
名古屋鉄道の鉄道路線である。
路線記号は
NHで、豊橋方から振られている。
以下、岐阜方面を下り、豊橋方面を上りとする。
◎概要
名古屋都市圏の通勤通学輸送、豊橋〜名古屋〜岐阜の都市間輸送を担っている。
快速特急・特急は都市間輸送列車で、快速特急は豊橋〜名古屋を最速49分とかなり早い。表定速度も(豊橋〜新鵜沼で取っているが)無料列車では私鉄1位の73.58kmでありそれを裏付けている。
急行は補完列車であり、特急の止まらない主要駅に停車してバランスを取っている。
JR
東海道線とはほぼ全区間で並行するため国鉄時代から競合しており、運賃面、所要時間面双方で名鉄有利だったが、JRになって一変。あちらが高性能化によるスピードアップに力を入れた結果何と岐阜〜名古屋に関しては最速優等種別での所要時間があちらの
普通列車(勿論各駅停車)と大して変わらないという事態に。
現在では競争区間を名古屋〜豊橋に絞り、岐阜〜名古屋は地域輸送メインに切り替えている。
ちなみに名古屋〜豊橋間の争いは熾烈を極めており、お互いに割引切符を発行し少しでも運賃を下げて客を奪おうとしている。
が、名鉄は車両(と名鉄名古屋)のキャパ面で朝のラッシュを捌くのが難しく、さらに協定上豊橋に深夜帯に入線できない関係上、意外と持ちつ持たれつの関係でもあったりする。
◎駅一覧
●…停車
|…通過
☆…一部特別停車
▲…特定方面の標準停車駅並びに一部特別停車駅
△…特定方面のみの特別停車駅
駅番号 |
駅名 |
普
通 |
準
急 |
急
行 |
快 速 急 行 |
特
急 |
快 速 特 急 |
ミ ュ ー ス カ イ |
乗り換え路線 |
NH01 |
豊橋 |
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JR東海道本線・飯田線・東海道新幹線 豊橋鉄道渥美線(新豊橋駅)・東田本線(駅前停留場) |
NH02 |
伊奈 |
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☆ |
☆ |
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NH03 |
小田渕 |
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NH04 |
国府 |
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☆ |
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豊川線(豊橋方面と一部直通) |
NH05 |
御油 |
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NH06 |
名電赤坂 |
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NH07 |
名電長沢 |
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NH08 |
本宿 |
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△ |
△ |
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NH09 |
名電山中 |
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NH10 |
藤川 |
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NH11 |
美合 |
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☆ |
△ |
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NH12 |
男川 |
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△ |
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NH13 |
東岡崎 |
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NH14 |
岡崎公園前 |
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愛知環状鉄道線(中岡崎駅) |
NH15 |
矢作橋 |
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☆ |
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NH16 |
宇頭 |
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NH17 |
新安城 |
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☆ |
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西尾線(岐阜方面と一部直通) |
NH18 |
牛田 |
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NH19 |
知立 |
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三河線(碧南・猿投方面) |
NH21 |
一ツ木 |
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NH22 |
豊明 |
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☆ |
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NH23 |
前後 |
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NH24 |
中京競馬場前 |
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☆ |
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NH25 |
有松 |
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☆ |
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NH26 |
左京山 |
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NH27 |
鳴海 |
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☆ |
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NH28 |
本星崎 |
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NH29 |
本笠寺 |
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NH30 |
桜 |
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常 滑 線 直 通 |
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常 滑 線 直 通 |
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NH31 |
呼続 |
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NH32 |
堀田 |
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NH33 |
神宮前 |
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常滑線・空港線(岐阜方面と一部直通) |
NH34 |
金山 |
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JR東海道線・中央線 名古屋市営地下鉄名城線・名港線 |
NH35 |
山王 |
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☆ |
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NH36 |
名鉄名古屋 |
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JR東海道線・中央線・関西本線・東海道新幹線 近鉄名古屋線 名古屋市営地下鉄東山線・桜通線 名古屋臨海高速鉄道あおなみ線 |
NH37 |
栄生 |
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△ |
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NH38 |
東枇杷島 |
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犬山線(豊橋方面に全列車直通) |
NH39 |
西枇杷島 |
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NH40 |
二ツ杁 |
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☆ |
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NH41 |
新川橋 |
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NH42 |
須ヶ口 |
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▲ |
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津島線(豊橋方面と一部直通) |
NH43 |
丸ノ内 |
● |
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NH44 |
新清洲 |
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NH45 |
大里 |
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☆ |
☆ |
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NH46 |
奥田 |
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NH47 |
国府宮 |
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NH48 |
島氏永 |
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NH49 |
妙興寺 |
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NH50 |
名鉄一宮 |
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尾西線 JR東海道線(尾張一宮駅) |
NH51 |
今伊勢 |
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NH52 |
石刀 |
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NH53 |
新木曽川 |
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NH54 |
黒田 |
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NH55 |
木曽川堤 |
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NH56 |
笠松 |
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竹鼻線(岐阜方面と一部直通) |
NH57 |
岐南 |
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NH58 |
茶所 |
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NH59 |
加納 |
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NH60 |
名鉄岐阜 |
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名鉄各務原線 JR東海道線・高山本線(岐阜駅) |
◎駅紹介
豊橋…豊橋市の中心駅にして起点駅。
東海道新幹線、JR東海道線・
飯田線、豊橋鉄道乗り換え。
名鉄ホームは1面1線しかないため、急行以上の種別しか入線せず、入線できる時間帯や本数も制限されている。
諸事情により途中の平井信号場まで飯田線と線路を共有している。
伊奈駅との間に飯田線の船町駅と下地駅があるが、名鉄の車両は通過する。
伊奈…もう一つの起点駅。豊橋までの入線可能本数に制限があるため、全ての
普通列車を含む多くの列車はここで折り返す。
実は
いつ出来たのかよくわかっていない駅。
小田渕…当路線で一番利用者が少ない。
優等列車が止まらないせいで豊橋から(まで)たった2駅なのに電車1本では絶対行けないと便もよろしくない。
国府…「こう」と読む。豊川線乗り換えで、新年は豊川稲荷への初詣客で賑わう。
豊川線豊川稲荷駅やJRの豊川駅よりも便利なので、パークアンドライドの客もいる。
御油…旧東海道の御油の松並木に一番近い駅。
名電赤坂…名電シリーズその1。東海道赤坂宿の最寄り駅。
名電長沢…名電シリーズその2。
本宿…日中、国府駅を出た普通はまずここで急行と緩急接続し、快速特急の通過待ちをする。
かつては本宿始終着の列車もそれなりにあったが現在は大幅に減少した。
近くに東名本宿BSがあるためハイウェイバス利用者が利用していることも。
名電山中…名電シリーズその3。
名鉄最大の車両工場の舞木検査場の最寄りだが、当駅や本線上の工場分岐点(舞木信号場)では折返しできないので入場する車両は一旦本宿まで回送してから折り返している。
藤川…東海道藤川宿最寄り駅である他、いくつか高校や大学がある。
美合…県立農業大学校の最寄り駅。
男川…「おとがわ」と読む。近くを乙川という同じ読みの川が流れている。
東岡崎…全列車停車駅。JRの岡崎駅より市内中心部に近く便利であるため、東とついているが岡崎市の代表駅となっている。利用者も名鉄全体で4位。ここから本数が更に増える。
岡崎公園前…愛知環状鉄道線(中岡崎駅)乗り換え。周辺には駅名となっている岡崎公園の他、八丁味噌関連の施設がある。
矢作橋…東レ岡崎工場最寄り駅。下りのみ待避可能な他、留置線が一本ある。
宇頭…フルーツサンドで有名なダイワスーパーの最寄り駅。
新安城…西尾線乗り換え。当路線唯一の安城市の駅となっている。
2路線の駅となっているせいか、JR安城駅と同等かそれ以上の利用がある。
牛田…
ここにも同名の駅がある。県立知立東高校最寄り駅。
知立…「ちりゅう」と読む。三河線乗り換え。知立市の代表駅で、現在高架化進行中。完成後は4面8線の3層構造の高架駅になる予定で、太田川をも超える要塞になる。2023年3月21日より上り線が高架に切り替えられた。
一ツ木…刈谷市総合運動公園へのアクセス駅。刈谷市の名鉄本線の駅としてこちらの方が利用者が多い。
富士松…刈谷市総合運動公園へのもう一つアクセス駅で、こちらはイベントに合わせて臨時停車することがある。
豊明…車両基地があり、当駅始終着が多く設定されている。
また、鳴海~新安城では前後駅と並んで上下線待避可能な駅なので、当駅で長時間停車し通過待ち・緩急接続する普通も多い。
市名を冠してはいるが、実際の豊明市の玄関口は隣の前後駅。これは、現在の駅名にする際、両駅の利用者数がほぼ拮抗していたため。
利用者数は豊明駅(当時は阿野駅)の方がわずかに上回っており、今後はこちらが中心駅になるだろうと見込まれて改名されたが、結果は大外れだった。
前後…豊明市の代表駅で、待避設備が完成して以降はこちらでの緩急接続が多くなった。
なお、この駅名は、桶狭間古戦場が近く、敵兵の首を「前後に」振り分けて運んだからという血なまぐさい由来だったりする。
中京競馬場前…ここから名古屋市緑区の駅となる。
名前の通り中京競馬場の最寄り駅で、場外発売実施日や競馬の開催時に一部の快速特急と急行が臨時停車するほか、G1レースの日には特急も追加で臨時停車する。
同競馬場には名鉄の象徴でもあるパノラマカーが保存展示されているのでそちらもおすすめ。
なお桶狭間古戦場はこちらのほうが近い。
有松…準急以下のみの停車駅としては一番利用者が多い。周辺には古くからの街並みが残っていたり、地域の名産である有松・鳴海絞りの展示施設がある。
左京山…大高緑地公園の最寄り駅。
鳴海…元は車両工場があったが高架化した現在は留置線2本のみになった。
それでも運転上の拠点なことに変わりはなく増解結、種別変更、当駅始終着などが設定されている。緩急接続・通過待ちをする列車も多い。
本星崎…ここから南区の駅。県立名古屋工科高校の最寄り駅。
本笠寺…現在は普通列車のみだが、節分会の日に限って準急・急行が停車する。この先名古屋を超えるまで事実上普通は急行以下の種別を待避できないので当駅で長時間停車し通過待ちをする。朝ラッシュには最大4本の列車に抜かれる普通も。
桜…名鉄唯一の一文字駅名。地下鉄桜通線桜本町駅にも近く乗り換え可能。
駅名に反して桜の木は下り方面に申し訳程度に生えてるのみで、近くの呼続公園に行けばそれなりに見られる。
呼続…イオンモール新瑞橋の最寄り駅の一つだが、近隣には地下鉄の駅が複数あり、利用者は分散しがち。
堀田…配線は新幹線式の2面2線の内側通過線2線で、日中は当駅で急行は特急を待避する。普通の待避もない訳ではないがレア。名古屋市営地下鉄名城線にも同名の駅があるが、少し離れている。
神宮前…常滑線乗り換え。一部の列車は当駅から種別が変わる。
当駅と隣の金山駅との間は、名鉄唯一の複々線区間となっている。
その名の通り、熱田神宮の最寄駅。
金山…JR東海道線・中央線、名古屋市営地下鉄名城線・名港線乗り換え。
名古屋市第2位の利用者を誇る南のターミナル駅で、駅ビルとコンコースは名古屋市が建設したことから「金山総合駅」の看板が掲示されている。
もともとは金山橋駅と称していたが、1989年にJRと地下鉄が一体化した現在の場所に移転した。
そのため、JR両路線の間に挟まれる形で名鉄ホームがある。
名鉄名古屋駅の列車入線本数の関係上、常滑線の殆どの普通列車は当駅で常滑方面に折り返す。
山王…ナゴヤ球場の最寄り駅。1軍の本拠地だった頃は駅名もナゴヤ球場前となっていた。
名鉄名古屋…ご存知、名古屋市の中心駅。東海道新幹線・JR東海道線・中央線・関西線、
名古屋市営地下鉄東山線・桜通線、
近鉄名古屋線(近鉄名古屋駅)、あおなみ線乗り換え。
以前は「新名古屋」という名称だったが、地元民以外にもわかりやすいように改名された。
線路の両側にホームがあるが、名鉄最大の駅にもかかわらず線路自体が2線しかない構造で、列車本数に対して明らかにキャパシティが不足しているカオス駅。
普通は増設して対応するのだが、西に近鉄・東と下に地下鉄があり
線路の増設も拡張もできない手詰まり状態。
なので列車種別によって停車位置をずらしたり工夫をしているが、普段使わない乗客にはかえって混乱を招くのか初見殺しにもなっている。
さらに終日列車本数があまりにも多すぎるため自動放送化が出来ず、通称「DJブース」と呼ばれる放送室から常に肉声でアナウンスが飛び交っている。
このたび、2面4線化計画が発表された。当初は2022年度着工予定だったが、新型コロナウイルスの影響により延期された。
栄生…副駅名になっている名鉄病院やトヨタ産業技術記念館の最寄り駅。ノリタケの森も近い。
下り方には留置線がある。
東枇杷島…名城大学附属高校の最寄り駅。名古屋市の駅はここまで。
枇杷島分岐点…駅ではないが記載。ここで犬山線が分岐する。乗り換える場合は名鉄名古屋駅か東枇杷島駅を使う。
全体がデルタ線構造となっているため、西枇杷島駅側から犬山線へ直接入線することも可能となっている(通常営業運転列車は走行しないが過去に団体専用列車が走行したことがある)。何度か車両の方向転換に使われたことがある。
西枇杷島…枇杷島分岐点の西側に位置する駅。名古屋市内の中心近くに位置しながら新川橋駅と並んで日中の停車本数が普通列車のみ1時間2本であり、都心の
秘境駅みたいな位置づけ。
かつてはホームが滅茶苦茶狭い上に待避可能だったので横に普通が止まる中ホーム逆側鼻先数10cmのところを特急が猛スピードで通過なんて光景も見られたが、危なすぎるためか待避が廃止され、相対式ホームに改良された。
ちなみにお隣の二ツ杁も待避可能なので、ここの待避が無くなっても大きな問題にはならない。
犬山線に直通するデルタ線が通っている。
二ツ杁…北側には三菱重工の空調関連の事業所がある。
新川橋…近くを新川が流れている、両隣の駅との距離が1km以下な上に便利なため、利用者は少なめ。そのためか廃止が取り沙汰されたことも。
須ヶ口…津島線乗り換え。清須市の中心駅。車両基地があり当駅始終着が多く設定されている。当駅止まりの特急もある。日中の普通は当駅で系統分断される。
丸ノ内…周辺にビル群が立ち並んでいるわけではない。東京と間違えて来る人はいなくても、鶴舞線丸の内駅と間違えて来る人はいる…かもしれない。
かつては清洲線が分岐していた。
新清洲…待避可能だがホームは狭め。清洲城に一番近い駅。
大里…駅舎がマンションになっている。
奥田…出入り口の隣に藤棚がある。県立稲沢東高校最寄り駅。
国府宮…「こうのみや」と読む。稲沢市の代表駅かつ尾張大国霊神社最寄り駅で、日中以降普通は当駅で緩急接続をする。
島氏永…上りホームが一宮市内、下りホームが稲沢市内に設けられている。
こうなったのは元は島駅と氏永駅と言う二つとも用地買収の条件で設置された駅だったのだが、駅間が短かったため廃止合併しようとしたところ「廃止にすんなら線路取っ払うぞボケ!(意訳)」と反対され、どうにかならないかと妥協させた結果。
なお、最初は「大和駅」だったが、ほどなく今の駅名に変わっている。
どこもそうだが、別の地区の駅同士でどうこうするのは面倒なのである
妙興寺…その名の通り、臨済宗妙心寺派の同寺院や一宮市博物館への最寄り駅。
名鉄一宮…尾西線、JR東海道線乗り換え。JRの尾張一宮駅と一体となって一宮市の中心駅を形成している。通称「一宮総合駅」。
日中の急行の半数は当駅で折り返す。
旧名称は「新一宮駅」だったが、2005年に改名された。
今伊勢…上りホームが東海道線との狭い敷地に設けられているため、通過列車が来るとなかなかスリリング。
石刀…「いわと」と読む。ここも上りホームが狭い。
新木曽川…ほぼ終日当駅で緩急接続が行われる。2023年初期までは朝の上り特急は笠松駅か当駅を特別通過していた。
黒田…イオンモール木曽川への最寄り駅。駅舎もそれに合わせた塗装になっている。
木曽川堤…起点から見ると木曽川のすぐ手前にある。つまり愛知県内最後の駅である。
笠松…竹鼻線乗り換え駅。こちらも2023年初期まで朝の上り特急の一部は特別通過していた。
笠松町では一番利用が多い。
岐南…岐南町唯一の駅。新幹線構造の待避可能駅だが待避列車は少ない。
茶所…犬山検査場茶所検車支区が併設されている。
加納…本線では数少ない1面2線構造。茶所駅とは400mほどしか離れていない。
今後、岐南駅から名鉄岐阜駅まで高架化工事が行われ、工事完了後は茶所駅と共に廃止されて両駅を統合した新駅が開業予定。
名鉄岐阜…終点駅。各務原線、JR東海道線・
高山本線(岐阜駅)乗り換え。構造上、各務原線とは直通運転不可。旧名称は「新岐阜駅」。
JRの線路は名鉄の高架を超えるためかなり高い位置にあり、駅付近では「高架線を走る名鉄の更に上の高架線をJRが走る」光景が見られる。
なお、このJRの高架線を支える柱の位置が悪いせいで当駅到着直前にわずかな単線区間(距離はなんと25mしかない)が存在しており、これが運行ダイヤの障害ともなっている。
かつては名鉄の路面電車である岐阜市内線が接続していた。
◎種別
基本早い順。
ミュースカイ
中部国際空港連絡特急。全車指定席で、乗るには360円払う必要がある。
日中以外の時間帯、中部国際空港~神宮前~名鉄岐阜間で運行されている。停車駅は後述の快速特急・特急の停車駅から笠松、新木曽川を抜いたもの。
全列車常滑線空港方面直通。
犬山線系統もありむしろそちらがメイン。
名鉄の主力。現在は夜間の東岡崎行き1本を除いて全列車一部特別車での運行となっている。
【特急の標準停車駅】
豊橋、[国府]、東岡崎、[新安城]、知立、神宮前、金山、名鉄名古屋、国府宮、名鉄一宮、新木曽川、笠松、名鉄岐阜
(国府、新安城は快速特急が通過する。)
【特別停車駅】
伊奈(朝夕)、国府(朝と夜間の数本の快速特急が停車)、美合(夜間上り1本と豊川線直通が停車)、本宿(豊川線直通のみ)、鳴海(朝の上り3本のみ、うち2本は伊奈にも停車)、須ヶ口(朝の下り1本、津島線直通、須ヶ口止まりが停車)
まあごちゃごちゃしているがそれは後回し。
基本的に昼間は本線通し運用(下り快速特急・上り特急)、犬山線直通(下り特急・上り快速特急)、空港方面常滑線直通(上下とも特急)が1時間に2本ずつの運行であり、豊橋~名鉄名古屋間は毎時快速特急2本・特急2本、名鉄名古屋~名鉄岐阜は毎時特急4本となる。
ラッシュなどには加えて豊川線直通、西尾線直通、常滑線直通河和線方面、津島線直通系統が運転される。
特別車に乗るには450円払う必要がある。
一般車でも転換クロスシートが多いので払わなくても問題ないが、ラッシュ時は混雑するので払った方が快適。
快速急行・急行
優等種別その2。
快速急行は神宮前以西のみで数本運行される。停車駅は栄生に停車しない以外は急行と同じ。
平日ダイヤの朝の時間帯で新鵜沼発豊川稲荷行のものの内一本が一部特別車急行となっている。
【急行の標準停車駅】
豊橋、伊奈、国府、本宿、美合、東岡崎、新安城、知立、前後、鳴海、堀田、神宮前、金山、名鉄名古屋、栄生、須ヶ口、新清洲、国府宮、名鉄一宮、新木曽川、笠松、名鉄岐阜
【特別停車駅】
男川(下り1本のみ)、矢作橋(平日朝の一部が停車)、豊明(始発及び西尾線・津島線直通が停車)、中京競馬場前(下り2本)、有松、二ツ杁(主に平日日中の豊川線直通急行が停車)、大里(朝と夕方以降の一部が停車)
やっぱりごちゃごちゃしている。
基本的に昼間は本線通し、豊川線直通の一宮折り返し、西尾線・津島線直通がそれぞれ1時間に2本ずつ運転される。
まとめると昼間は毎時豊橋~国府間が2本、国府~新安城が4本、新安城~神宮前が6本、神宮前~名鉄名古屋間が上り6本下り4本、名鉄名古屋~名鉄一宮間が4本、名鉄一宮~名鉄岐阜間が2本となる。
ん?どこかおかしいって?
早朝と夕型以降は笠松~名鉄岐阜間で竹鼻線直通が加わる。
ほとんどの列車が堀田、鳴海、前後のいずれかの駅で特急に抜かれる。
準急
優等種別その3。
豊明~東岡崎間は朝と夜間のみの運転で、それ以外の区間でも本線系統は平日日中には運転されない。
【準急の標準停車駅】
伊奈、国府、本宿、藤川、美合、男川、東岡崎、矢作橋、新安城、知立、豊明、前後、中京競馬場前、有松、鳴海、堀田、神宮前、金山、名鉄名古屋、栄生、二ツ杁、須ヶ口、新清洲、大里、国府宮、名鉄一宮、新木曽川、笠松、名鉄岐阜
【特別停車駅】
牛田(下り1本のみ)、左京山(下り1本のみ)、本笠寺(上り1本のみ)
他の種別に比べればシンプル。
準急という名前の種別としては珍しく各駅停車化区間が一切ない。(4駅連続停車はある)
豊明発着の津島線直通、西尾線・津島線直通が日中以外に運転され、豊明~須ヶ口間で毎時2本の運行となる他、東岡崎~国府間にも準急が運転される。
なお、平日日中の準急が削減されて以降は先述したように有松と二ツ杁の両駅に急行が特別停車し、利便性を確保している。
普通
現在は各駅停車。
日中は伊奈発着の犬山線直通、東岡崎発着の犬山線直通が2本ずつと、名古屋方面からの津島線直通が2本、須ヶ口~名鉄岐阜で4本運転されている。
まとめると昼間は毎時伊奈~東岡崎と名古屋~須ヶ口が2本、東岡崎~神宮前と須ヶ口~名鉄岐阜が4本、神宮前~名古屋が上り4本下り6本となる。
ほとんどの列車が待避可能駅に着くと大抵通過待ちを行う。1度の待避で2本以上の列車に抜かれるのも珍しくない。そのため普通列車だけで長距離を乗るととんでもない時間がかかる。
ダラダラ走るからか「ダラ」という別称もあり一部の人にはこれで通じる。
◎萌えキャラ
公式の萌えキャラは「熱田みこ」で、名鉄の女性車掌の制服を着ている。
ただし、ポスターの片隅程度であまり全面には出てきておらず、現在は事実上フェードアウトした模様。
名前の由来は見ての通り熱田神宮から。
また、過去にはコラボ企画としてスマホ
ゲームの「スタプラ!」のキャラクターによるデジタルスタンプラリーを行っている。
追記・修正お願いします。
ここまでは(やたら停車駅がごちゃごちゃしている事を除けば)普通の鉄道路線だと思うだろう。
だが名鉄の真骨頂はこれからである。
◎
特別停車
先程まで流していたが、名鉄では本来停車しない駅に停車する特別停車という制度がある。
利便性向上のために行っている制度だが、時間帯などで区切ることの多い他の鉄道会社と異なり、名鉄での特別停車は
列車ごとに行われている。
そして地域ごとの需要を満たすため停車駅もバラけやすい。
その為、例えば同じ
特急でも
- 標準停車駅のみ停まる列車
- 加えて伊奈、鳴海に停まる列車
- 加えて須ヶ口に停まる列車
- 加えて美合、本宿に停まる列車
というように停車駅が変わる。
なお、逆に本来止まる駅を通過する「特別通過」という制度もあるが、現在の定期ダイヤでは朝の上り特急の一部が笠松か新木曽川を通過する例だけでありあまりメジャーではない。
そして2023年3月の改正で「特別通過」は廃止された。
これだけで何か違うと思うだろうが、これだけに留まらない。
◎行き先変更
遅延が起こるとよく見る奴。
名鉄ではこれが日常的に行われている。
例えば先の伊奈発の犬山線直通の普通列車。
こいつ伊奈発車時点では東岡崎行きである。
伊奈発車時点では東岡崎行きである。
大事なことなので2回言いました。
つまり伊奈発車時点で東岡崎行き→東岡崎到着時に岩倉(犬山線の駅)行きに変更→そのまま運行
ということである。
分かんねえよ!
勿論逆も然りで、犬山線岩倉発の東岡崎行き普通は東岡崎で伊奈行きに変更する。
◎種別変更
行き先に加えて種別も変更する。
某別の赤い鉄道会社が一度遅延が起こると乱発する奴だが、これも名鉄では日常の光景。
例えば先の西尾線・津島線直通の急行の運行はこんな感じ。
西尾線~新安城~(急行)~下り神宮前・上り名鉄名古屋~(普通)~須ヶ口~津島線
つまり神宮前(名鉄名古屋)までは急行だが、それ以降は普通になる。
先ほど神宮前~名鉄名古屋で急行・普通の本数が上下で異なっていたのはこの為。化け急行が混ざっていたということである。
ちなみに神宮前~名古屋には山王駅があり、この駅の停車本数もこの影響で変わっている。
日中だからこれだけであるが、これが朝夕になるともっと訳分からない事になる。
先程の西尾線・津島線直通急行は2019年3月15日まで日中以外はこのように運行される。
西尾線~(準急)~新安城~(急行)~下り神宮前・上り名鉄名古屋~(準急)~須ヶ口~(下りのみ普通)~津島線
何だこれ。
このような種別変更列車、行き先変更列車が朝夕にはじゃんじゃん走っている。その上、増解結まで絡むとよりおかしな事になる。
これを間違えずに全部乗れるようになれば、一流の名鉄民である。
名鉄の利用客が「プロ」と言われるのはこういう訳なのである。
ちなみに上述の列車でもマシなほう。というか現行ダイヤ全般昔よりマシである。
かつてあった列車にはこんなものがある。
新岐阜~(特急)~新名古屋~(急行)~本宿止
国府宮(当時はまだ標準停車駅ではない)、須ヶ口、藤川に特別停車
特急が種別変更してしまった。しかも終着は本宿であり、息をするかのように3駅特別停車する。
なおこれでも当時基準ならマシなほうであり、現行ダイヤと違い特別通過もそれなりの数存在する。普通列車が各駅に止まらないなんてこともあった。
意味不明ってレベルじゃねえ!
追記・修正は吉良吉田発準急新安城行きに乗車してからお願いします。
- 大学時代に使ってた。遅延が多くて困ったもんだった。 -- 名無しさん (2017-04-27 18:28:50)
- 地元民だから何も気にせず通学に使ってたけどそんな魔境扱いされてたのかよ名鉄 -- 名無しさん (2017-04-27 18:35:47)
- むちゃくちゃ複雑でわかりづらいが、わかりやすくすると種別が滅茶苦茶増えそうだな。快速特急・特急・区間特急・準特急・通勤特急・快速急行・急行・区間急行・通勤急行・快速・区間快速・通勤快速・準急・区間準急・通勤準急な感じで。 -- 名無しさん (2017-04-28 01:52:18)
- 失礼、移動したみたいなので、ダブった該当箇所を削除修正しました。 -- 名無しさん (2017-04-29 00:12:45)
- これが普通だと思ってたわ。そして建て主、貴様西尾方面の人間か -- 名無しさん (2017-04-29 00:18:15)
- 豊橋、名古屋、岐阜、最重要な駅が全てなってない。長距離で主要駅間はどんな深い山でも複線で通しターミナルはきっちりでかく作る近鉄を見習って欲しい、なんば線区間は主に大阪市のせいで微妙なことになってしまっているが -- 名無しさん (2017-04-29 11:57:39)
- 就活で利用する事が多かったが最初はかなり困惑したなぁ。 -- 名無しさん (2017-04-29 12:09:09)
- とりあえず「どちら方面に行きたいか?最終目的地は普通駅なのか」を調べておけば何とかなるよ -- 名無しさん (2017-04-30 09:49:39)
- 名古屋駅のキャパは明らかに足りないあの利用客の多さで僅か2路線とか頭おかしい。地下だからおいそれと拡張も出来ないし -- 名無しさん (2017-04-30 10:03:30)
- ↑上下左右全部使われてるから拡張しようとするとリニアよりも深いところにホームを作らないといけないからな -- 名無しさん (2017-04-30 21:44:31)
- 改札外乗り換えにすれば名古屋駅拡張に拘らずともいいだろう、金山~枇杷島分岐点で全線複々線の新線一本掘ればいい -- 名無しさん (2017-05-02 10:12:00)
- 新岐阜は新・岐阜ではなくしんぎふ(イントネーションは↑→↗↘)というひとつの単語として読むとものすごく言いやすいから今でもつい言ってしまう。わかる人いるといいな -- 名無しさん (2020-09-03 19:26:20)
- 名古屋に住んでると滅多に使わない気がする -- 名無しさん (2020-09-10 00:02:19)
- 名古屋駅の構造今考えれば正解だとか誰かが言ってた -- 名無しさん (2024-04-04 23:25:48)
- 名鉄名古屋駅は京阪の三条駅(地下駅のくせに2面4線)を見習って欲しかった() -- SAXCO管理者 (2024-06-11 01:29:58)
- 尾張西部に引越して10年。名鉄名古屋駅はホームがたくさんあるより便利な気がしてきた。アシモトニゴチュウイクダサイ、アシモトニゴチュウイクダサイ -- 名無しさん (2024-07-06 22:44:55)
最終更新:2025年04月18日 13:41