真ゲッタードラゴン(ゲッターロボ大決戦)

登録日:2012/04/26 (木) 01:52:34
更新日:2025/03/29 Sat 12:59:42
所要時間:約 3 分で読めます






真ゲッタードラゴンは未知の機体だ!

危険だと思ったらすぐ帰還しろ!



真ゲッタードラゴンとはPS用ゲームソフト『ゲッターロボ大決戦!』に登場する機体である。
デザイナーは漫画版ゲッターロボシリーズの第一人者・石川賢先生。


●概要

『大決戦!』第20話「宇宙へ」クリア後のデモムービーで初登場するが、ユニットとして使用できるのは最終話である21話「大決戦!」のみ。

ゲッターチームが月面に待ち受ける昆虫軍団に向かう途中、早乙女博士が建造した宇宙戦艦『ゲッターエンペラー』内でゲッターロボGのゲッターエネルギーが暴走してしまう。
あたかも昆虫のように繭となったゲッターGは、やがて真ゲッターに似た姿へと進化した。
つまり、真ゲッタードラゴンがユニットに加わる代償としてゲッターGはユニットから外されることになる。ライガーとポセイドンは泣いていい。

デザインは元のゲッターロボGを真ゲッターのデザインラインで再構築したもので、『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』に登場する真ドラゴン最終形態に下半身を生やしたものになっている(カラーリングはTV版ゲッターGに近いが)。
第20話のムービーの終わりにはひとりでに目がギョロリと動くなど意思を持っている節があり、早乙女博士曰く『未知数でどんな危険を持っているかわからない機体』。
攻撃以外は仁王立ちで、避ける時もそのまま避けるという正に魔神みたいな出で立ちである。


●性能

基本スペックは味方機の中では今作品中最強。しかし、敵の能力と大差ない本作では敵の集中攻撃であっさり落とされることも。変形はできず、武装はゲッターGの全形態の発展系を一まとめにしているが、その武装一つ一つが『物理法則などあったもんじゃない』出し方である(作中では、進化間もないために調整が間に合わず、変形合体ができないとされる)。
ちなみにパイロットは3人必要だが、システム上の分離・変形は実装されていない(設定上の理由で、する必要がない)ため、メインパイロット以外の2人の特殊能力は使えなくなる。
ある意味、三人操縦のゲッターの意味を揺るがしかねない機体である

●武装

基本的にゲッターG三形態のそれを進化させたものを持つ。
いずれもドラゴンの状態で生成可能なので、変形合体の必要はあるのか…。
なお、スパロボではライガーの武器を使う際は隼人が、ポセイドンの武器を使う際には弁慶がメインを担当しており、
変形できない代わりにいつでも他2人と操縦を交代できるという扱いに収まった模様。

  • ゲッタートマホーク
スパロボTで実装。通常のドラゴン同様肩から実体のトマホークを射出する。
ドラゴンは片手斧の二刀流だったが、真ドラゴンはゲッターサイスに似た長柄のを振り回す。
ガレージキットでは真ゲッター1のゲッタートマホークに匹敵するほど巨大なダブルトマホークとなっている。

  • 真トマホークブーメラン
機体の周りに無数のエネルギー状のトマホークを形成し、それを相手に投げつける。
(ゲームを題材にしたコミック版では、実体化させたダブルトマホークを使用していたので、普通のトマホークランサーとしての機能もあると思われる)
スパロボTではトマホークブーメランの呼称で、肩から射出したダブルトマホークを投擲する従来のダブルトマホークブーメランに準じた演出がなされている。

  • 真ドリルアーム
右手にエネルギーを結集し、下腕部をライガーのドリルアームを巨大化させたようなものに変形。
ドリルを高速回転させながら突撃して相手を貫く。

  • 真ライガーアタック
上記ドリルアームのスパロボ版。
ドリルやチェーンアームといったライガーの武装を形成し突撃、ドリルハリケーンからチェーンアタックの連続攻撃を加える。
ドラゴンの姿のまま「音速を超えた戦い」をするのはある意味圧巻。
ドリルのサイズは上記より一回り小さく、左手のチェーンアームはいくつもの剣のようなブレードで覆われている。

  • 真ストロングミサイル
腹部から巨大なストロングミサイルを生成し、発射する。
腹から生成するというドワォ兵器である。

  • 真ポセイドンアタック
上記ストロングミサイルの…と思いきや、演出が一変。
両腕のスピンカッターが風車状に変形し、更に両拳がポセイドンの頭部へ変形。何故だ。*1
二連式のゲッターサイクロンで相手を吹き飛ばしてフィンガーネットで捕縛、そのままロープ状にしたフィンガーネットで大雪山おろしを決める。大雪山おろしってそういうのでもいいんだ……と思った画面の前のあなたは間違っていない
中身が変わってもやっぱりゲッター3枠はドワォ兵器であった。

  • 真ゲッタービームランチャー
亜空間から巨大なゲッタービームランチャーを召喚する。
ランチャーの発射口は真ゲッター1のような形状で、撃ちだされるビームはまるでイデオンの波動ガンのようなエフェクトが入る。
(普通のゲッタービームはゲームでは実装されていないが、コミック版では使用した事から、後から搭載された、もしくは機能が追加されたと思われる)
デュアルショック対応のコントローラーにも反応、ビーム発射時には振動も半端なく伝わってくる

  • ゲッタービーム
ビームランチャーの代わりにスパロボTにて実装。
ウザーラの口が無くなったのでドラゴンらしく額から発射する。
ビームの色はグリーンとなっており、熱線などに変換していない純粋なゲッター線をそのまま放射していると思われる。

  • 真シャインスパーク
シャインスパークの進化版。
ストナーサンシャインをも凌ぐ量のゲッターエネルギーを纏い、相手に突撃する。
『大決戦!』版では真ゲッタービームランチャーと同じく一直線上の敵を攻撃する貫通技だった。
『スパロボ』版では空間すら歪むほどのエネルギーを集束させ、プラズマを纏う技に変化。竜馬・隼人・弁慶のドワォなカットインも目立つ。
攻撃力は『大決戦!』『スパロボ』いずれも全ゲッター機体中最高値を誇る。


●ちなみに……

真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』に出て来る『真ゲッタードラゴン』とは全く関連すら無い。
石川先生によれば、ゲッターロボ・サーガ基準の真ゲッタードラゴンのデザインはこちらの方であるとの事なので、こちらのほうが原作版デザインと言える。
(一説によれば、OVAのほうのデザインも当初はこちらの人型で決定していたが、スタッフの鶴の一声でウザーラになってしまったとのこと)


●その後の真ゲッタードラゴン

登場は『ゲッターロボ大決戦!』一作こっきりで、長らく歴史の闇で眠り続けていた存在であった。

……が、2019年に発売されたゲーム『スーパーロボット大戦T』にて20年越しのサプライズ参戦*2がPV第2弾にて告知された。
でたな ゲッタードラゴン

作中では終盤、チェンゲ版の真ドラゴンのサイズが縮小されてこの姿になる、という形で入手する。大決戦と設定が異なるためか、出典は『ダイナミック企画オリジナル機体』となっている。

+ ゲッター第三の男、その真価
早乙女博士が真ドラゴン(初期段階の黒いアレじゃなくてウザーラの方)を駆って逐電して以降、
戦火の中で日に日に闘争本能を高め続ける竜馬。ともすれば仲間内にも飛び火しかねないその苛烈さに
隼人は一人懸念を深めていく。この男の行き着く果ては人類に害を及ぼすのではないかと。

そして宇宙怪獣の襲来にあわせてインベーダーの侵攻が本格化する中、
ザ・パワーを巡る木星での交戦で我先にインベーダー目がけ飛び出す竜馬に
ついに堪忍袋の緒が切れた隼人は「本能で戦うお前はインベーダーと代わらない」と痛罵を飛ばし、竜馬も激昂。
三つの心を一つにすることが要諦であるマシンが文字通り空中分解しかねない状況で早乙女が真ドラゴンを伴い出現。

怒りにまかせ真ドラゴンへ吶喊する竜馬に隼人もついに彼を見限り、
イーグル号のコントロールを強制シャットダウンするが竜馬はゲッター線との同調でこれを強引に解除。
最悪の事態を招くかと思われたその瞬間、動いたのは武蔵だった。

ゲッターロボをゲッターロボたらしめるには選ばれた者と魅せられた者だけでは足りない。
ゲッター線を呼び寄せ、理解した上で人の心で動かさなければ行きつく果ては永遠の戦場
武蔵はいつかの歴史のように、自らの生命とゲッター炉心を同調させて二人に語りかける。
野生と理性を繋ぐ人間性、それが自分の役割だと。これから起きる事を自分に任せてくれと。

武蔵の制御するゲッター線を通じて再び心を一つにした三人はゲッター線を更に解放、
ゲッター線の太陽の如き威容を表して真ドラゴンへ突撃し…
そして、一人の人間を犠牲にして真ドラゴンは人と共に歩むゲッターロボとして新生した。


特別参戦だけあってか性能はぶっ壊れており、機体の地形適応オールS、HP・EN回復小(カスタムボーナスでEN回復は中になる)、隙の無い射程すべてを併せ持っている。


スーパーロボット大戦30』にも引き続き参戦。
初報PVにおいてさも当然のように集合イラストにいた

そんな「30」ではまさかの序盤参戦
但し、序盤は竜馬一人乗り・武器もトマホーク関連とビームのみ・HP回復もないと相応に弱体化している。それでもだいぶ強いが。
中盤で隼人と弁慶が復帰・真シャインスパーク追加・HP回復と新能力「ゲッター線解放」追加と段階的に強くなっていく。
ちなみに「ゲッター線解放」は気力150以上で竜馬の防御・技量・命中・回避+30に加えて、2000以下のダメージを受けた時その1.5倍のHPを回復すると言うマキナじみたもの。
チェンゲ版の真ドラゴン真ドラゴン(真化態)としてちゃんと出てくるよ!

なお、序盤から真ゲッタードラゴンなので真ゲッターは使用できず、アイコンしか出ない。
性能面では『DEVOLUTION』の適者進化態が真ゲッターを引き継ぐ形となった。


追記・修正は、20年間真ゲッタードラゴンの復活を待ち侘びていた人がお願いします。

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最終更新:2025年03月29日 12:59

*1 ゲッターサイクロン自体がポセイドンの首回りにあるファンから発生させるためと思われる。頭部が出ないとドリルハリケーンと見分けがつかないだろうし。

*2 限定版に収録されるBGMに何故か『ゲッターロボ大決戦!』の主題歌「Can'tStop」が紛れ込んでいるという伏線はあった。