ヨクアタール

登録日:2018/02/03 (土) 03:44:27
更新日:2024/03/13 Wed 11:06:51
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ヨクアタール(X Accuracy)とは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するアイテムである。
初登場は第一世代
入手は概ね中盤以降のショップでの販売で、値段は1,000円。また、各地で拾うこともできる。

効果は非常にわかりやすい名前から連想されるものそのまま。
「攻撃の命中率が上昇する」 というもの。
バッグから使用するアイテムなので対人戦では使えないものの、ストーリー攻略ではあると意外と便利な品物。
例えば、「かみなり」や「ハイドロポンプ」のように威力は高くとも命中不安な技は多いので、これらと組み合わせれば攻略は楽になるだろう。
もっとも、ストーリーでは「レベルを上げてごり押し」が通用してしまうので、実際の所「威力は低くても命中安定」技の方が使い勝手はいいことが多い。

また、命中率変動効果は、命中判定が別枠の一撃必殺」系の技には効果が無い ので注意。
命中率の上昇量は2段階だが、第六世代までは1段階のみで、価格も900円だった。




















……さて、これだけのアイテムなら、「ストーリーで使えなくもない」レベルの存在であり、別にアニヲタwikiで取り立てて項目を立てるほどでもない。
ではなぜわざわざ紹介しようとしているのか……それは第一世代から第二世代までの恐るべき効果にある。

実は当時のこのアイテム、 命中率を上げる という効果ではない
そう、名前詐欺である。タマムシデパートが薬事法違反で書類送検されかねない事案である。

その本当の効果、それは……

使用したポケモンの技が 必ず 当たるようになる


ヨクアタールどころではない、ゼッタイアタール、カナラズアタールである
しかも、当時の仕様により、なんと 一撃技も対象内 (ただし、素早さの差により「こうかがないようだ…」と表示される場合は無効)。

正確に言うと、第三世代以降は「命中率」というステータスを上昇させているのだが、第一~第二世代では「使用したポケモンをヨクアタール状態にする」とでもいうべき効果になっている。
この状態では彼我の命中率・回避率による判定が一切行われず、「必ず」技が命中するようになっているのだ。
第二世代で登場した技「こころのめ」「ロックオン」を使用したときの状態になっている、と言った方が近いかもしれない。しかし、これらの技と違い効果時間は「ポケモンを交代させるかひんしになるまで」なので上位互換である。これらの技が未登場の第一世代では言わずもがな。
鬼性能の初代仕様のかげぶんしんに対してもこれさえあれば……と思いきや、前述のように対人戦ではアイテムが使えない…。

一撃技持ちとの相性が非常にいいため、初代のタイムアタックではこれとニドキングの組み合わせが鉄板とされている。

さらに初代では眠りが解除されたターンには行動できないので、上から眠らせればPPが続く限り封殺が可能。
後述のスピーダーとの併用で、伝説のポケモンも簡単にゲットすることができる。

流石にストーリーでしか使えないとはいえこの性能はマズ過ぎたか、第三世代以降は前述のように大人しい性能に修正されてしまった。
もっとも、今度は弱くし過ぎた、と判断したのか第七世代で上方修正されている。
命中が2段階上がるようになり、1回使うだけで「ねむりごな」や「さいみんじゅつ」がほぼ確実に当たるようになるため命中不安の催眠技を使うポケモンのお供として良く利用されるようになった。

剣盾では「キノコのほうし」と「みねうち」を両立できるポケモンがいなくなったことから、一転して脚光を浴びることとなった。


関連アイテム

同じように戦闘中のみ使用することでバフ効果が得られるアイテムがある。
ちなみにいずれも上昇段階は初代から第六世代までは1段階のみ。
あまりに使われなかったためか、ヨクアタール同様に第七世代から2段階に強化されており、価格もその分高くなっている。

プラスパワー

こうげきが上昇する。
値段は1,000円で、調整前は500円だった。
調整後は1回使用するだけでダメージ2倍のバイキルト状態に。野生ポケモンは素直に2回殴った方が早いため出番はまずないものの、対トレーナー戦では凶悪。

ディフェンダー

ぼうぎょが上昇する。
値段は2,000円と異様に高い。調整前は550円。
ちなみにギエピーで登場した際は設定が固まっていなかったためか、薬品ではなくプロテクターのような防具だった。
調整後は1回使うだけで物理ダメージを半減でき、相手を選んで使用すれば絶大な効果を発揮する。

スピーダー

すばやさが上がる。
値段は1,000円。調整前は350円となぜかお値打ちだった。

スペシャルアップ

とくしゅが上がる。第二世代以降はとくこうが上がる。
価格は1,000円だが、調整前はこれも350円となぜか安かった。
初代では実質めいそうを積んでいるようなものなので、費用対効果はヨクアタール以外では最も優秀と言える。

スペシャルガード

とくぼうが上がる。
とくしゅが分離された第二世代から遅れて第四世代からの登場。
価格はディフェンダーと同じ2,000円だが、調整前はこれも350円だった。

クリティカッター

名前が大変カッコイイ、が効果はゴミ同然で 急所に当たる確率が1/4になる
……これはきあいだめと同じく第一世代での設定ミスが原因で、どうやらきあいだめ状態か否かの判定が逆転してしまってる模様。
しかし初代では「急所に当たった場合は全ての能力補正が無視される」仕様により、プラスパワー等との併用はむしろ効果的だったりする。

第二世代以降はちゃんと修正され、「急所ランク+1(第七世代では2)」に落ち着いている。
値段は1,000円。調整前は650円と無駄に高かった。特に初代では完全な地雷アイテム。
なお、第5世代以降はなぜか「クリティカット」と名前が変更されている。
一説によると、ミラクルシューター実装時に「プラスパワー2」など、アイテム名の後ろに数字をつけるものが登場したが、
クリティカッターに数字をつけると文字数オーバーしてしまうために変更されたのだとか。

エフェクトガード

これもステータスランクの上昇効果ではない。効果は「しろいきり」と全く同じで、 戦闘中能力が下げられなくなる
……ぶっちゃけストーリー攻略では積み技使うよりもフルアタでぶん殴った方が早いので、多少の能力低下など無視して進めることが多いだろう。
初代の頃はさらに欠陥があり、追加効果による能力低下(「バブルこうせん」の素早さダウン等)は一切防げなかった。
恐らく戦闘中ドーピングアイテムでも最不遇。さらに第三世代からはしろいきりと同じく5ターン制限がかかった。
さらにこれのみ第七世代で強化されてないにもかかわらず、他のアイテムと同様に値上げされている。
値上げ前は700円、値上げ後は1,500円で、どちらもかなり高価な部類。
ちなみに初代サカキはなぜか戦闘中にこれを使ってくる。気にせずフルアタで殴った人の方が多いだろう。
RTAや縛りプレイではプラスパワーなどを使っている間に「すなかけ」で妨害されないよう時々お鉢が回る事がある。

おうえんポン

USUMロトムパワーのひとつ。そのため購入はできず、ロトポンでのランダム入手となる。
効果は 命中回避以外の全能力を1段階アップ というもの。ぬしポケモン戦では大きな戦力となる。
ひとつの能力を2段階強化する他の積みアイテムとうまく使い分けよう。

ヨクアタラーヌ

LEGENDSアルセウスで登場したアイテム。
効果は“使ったポケモンはしばらくの間相手の技が当たりづらくなる”なのでヨクアタールとは正反対であり、まさかのダジャレである。


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最終更新:2024年03月13日 11:06