速魚(地獄先生ぬ~べ~)

登録日:2018/07/15 Sun 09:46:51
更新日:2025/04/13 Sun 19:20:39
所要時間:約 6 分で読めます






速魚とは、漫画『地獄先生ぬ~べ~』の登場人物である。



プロフィール


身長:155cm(変身前)/203cm(変身後)
体重:43kg(変化なし)
3サイズ:90/57/85
年齢:推定800歳以上*1
生年月日:不明(多分うお座?)
血液型:妖怪なのでナシ
趣味:カラオケ・盆踊り
好きなもの:色んな人と友達になること
嫌いなもの:ナシ


人物


童守町沖の海域に住んでいる人魚
エメラルドグリーンのウェーブがかったロングヘアを持つ。瞳の色は透き通ったような緑色。
一応魚であるが、美樹律子等と同様に巨乳である。
人間体でいる時はセーラー服を着ている。
ちなみに年齢が判明している『ぬ~べ~』キャラ中、最年長で、玉藻よりも年上だったりする*2

最近までミイラ化し童守寺の倉の奥で埃をかぶっていたが、童守寺の和尚にそそのかされたぬ~べ~が霊力を注ぎ込んだ事で復活。彼に恩返しをするために童守町の海に居ついた。
サルと魚の死体をくっつけてそのまま干したような、どう見ても美人には見えない醜い姿でミイラ化していたが、なぜか『おそ松くん』のイヤミでお馴染み「シェー」のようなポーズのまま固まっていた。
復活直後は近くの民家から干してあったセーラー服を失敬し、以降もずっとそれを着ている。
ちなみにこの服は普段はぬ~べ~が預かっているらしい。

素直で心優しい性格で、純粋な心の持ち主。
今まで人間にほとんど出会った事がないため人間に対する警戒心が薄く、捕まって解剖されかけたことがある。
とても良い子なのだが、『ぬ~べ~』キャラの中ではトップクラスにドジでおバカであり、あの100回連続0点でお馴染みの立野広にも「俺以上だな」と呆れられている。
どのくらいおバカかというと…

  • 袖の取れかけたボタンを縫いつけようとして袖口まで縫ってしまう。
  • 「『生き肝』を食べさせれば不老不死でなくなる」と言っておきながら、痛い思いをして取り出した肝をすぐに火あぶりにしてしまう。
  • 歌の歌詞は読めると豪語するものの、「歌詞」という漢字が全然読めない。
  • 絶鬼の妖気がぬ~べ~の500倍と聞き、指で数えて理解しようとする。そして結局よく分かっていなかった。

…などなど。
また彼女が現代まで干からびていた理由も、200年前に村祭りの明かりに惹かれて陸に上がるも帰り道が分からなくなりそのまま干からびたという、なんとも呆れたものだった。彼女のミイラが「シェー」のポーズになっていたのも恐らくは村祭りで踊っていたためだろう。
と言っても、文字は読めない代わりに知ってる曲の歌詞は全て覚えていた(恐らく曲を聴いて耳からメロディごと覚えた)という事から、記憶力はかなりいいものと思われる。
また、捕まって解剖されかけた原因が「秋葉原でCDプレイヤーを買おうと思って陸に上がった」というあたり、別段機械オンチというわけでもないらしい(普通にカラオケマシンも操作してたし)
天然で羞恥心もなく、純粋に変身を見せたいあまりに人間の姿になった際に全裸で開脚し下半身を見せつける癖がある。たとえ相手が小学生であろうと容赦なく見せつける。
この際の「がばぁーーっとね!」は彼女の代名詞的台詞(?)である。


能力


古くから「人魚の肉を食べると不老不死となる」という伝承があるため、彼女自身の生命力もかなり強く、首を切り落とされない限りは死なないらしい。しかし、心臓を取り出す事は危険らしい(結局取り出しても生きていたが)。
自由自在に人間の姿に変身できるが、水をかぶるとその部分だけ元の人魚の姿に戻る。

彼女の肉を食べた人間は不老不死となるものの、その替わりに彼女のように頭がものすごく悪くなってしまう
この作品に出てくる八百比丘尼に肉を与え不老不死にしたのは速魚という事になっているが、彼女の肉を食べた比丘尼は副作用でものすごいバカになってしまい、速魚への復讐のためにこれまでに厳しい特訓を色々したにもかかわらず何1つ習得出来ていなかった。
不老不死となった人間に自らの生き肝(心臓)を食べさせれば、不老不死の効力はなくなり元の人間に戻す事が出来る。
しかし一度失敗すると300年は肝は再生しないため、肝の扱いには注意が必要である。間違っても火あぶりにして醤油やソースをかけてはいけない。

彼女の血液には、不老不死には出来ないもののどんな酷い怪我でも瞬時に治せる脅威の治癒力がある。
しかしその副作用としてやはり頭が悪くなってしまい、肉を食べた時のように一生とまではいかないまでも一定期間は頭が悪くなる。
彼女の血液のおかげで怪我を完治したぬ~べ~は、後遺症としてその後一週間ほど九九もろくに言えなくなってしまい、教師生命終了の危機に陥った。

歌唱力はかなり高いが、実は彼女の歌声には西洋の人魚のように強い妖力が込められている。
その歌声は相手の心を響かせ、歌の内容に沿って人の心を操る事も可能。カラオケで歌った際には歌が変わるごとにカオスな光景が繰り広げられた。
また本気で歌うと地球規模に効果が及ぶなど、描写から判断しても極めて強力である。
もはや一種の強力催眠術といった方がいいレベルで、悪の妖怪と勘違いして迫ってきた葉月いずなを秒殺したことさえある。
純粋な心の持ち主なので本人はそのようなことはしないが、悪用しようと思えば、たぶんとんでもないことも出来るだろう。

直接的な戦闘力は皆無だが、簡単な霊気バリアは張る事が可能。
また、他の妖怪や霊の存在に対して感覚は鋭敏らしく、絶鬼が鬼門をぶち破って地上へやってきた瞬間に
彼の妖気を感じ取ったことを気にかけぬ~べ~の元へやってきている。

更に傷ついている者の心の動きにも敏感である。


活躍


『人魚の恩返しの巻』で初登場。
ぬ~べ~が霊力を分けてくれたおかげで息を吹き返したので、恩返しとして自分の肉を食べてもらうために彼の前に現れる。
しかし、その時の姿はどこからどう見ても普通の女子高生だったうえに、スカートを捲くりながら「私を食べてください。私の体をあなたにあげます!」とぬ~べ~や読者に誤解を与えかねないような事を言いながら現れたため、ぬ~べ~に「受験ノイローゼでおかしくなった女子高生」と勘違いされ、こっぴどく説教される事に。
それでもめげずに彼に肉を食べてもらおうとあれこれ工夫するが、どう見ても女子高生が自殺を図っているようにしか見えなかったのでぬ~べ~に「命を粗末にするな!」と度々説教された。
そうこうしているうちにぬ~べ~に人魚だとばれたので、訳を話して改めて肉を食べてもらおうとする。
しかしぬ~べ~は不老不死に興味はなく、「俺は永遠の命を手に入れるより人間として限りある生を生きたい」と断わられた。
そんな時、ぬ~べ~が海で溺れている子供を助けた時に消波ブロックに激突し、折れた肋骨が肺に刺さる重傷を負う事態が発生。
彼を助けるために手首を切り、自分の血を彼の傷口に垂らして彼の傷を完治させた。
これでもまだ十分な恩返しは出来ていないと思っていたため、「また不老不死になりたかったらいつでも呼んでください」と言って海へと帰っていった。
これ以降は童守港沖合に居つくようになり、たまに陸に上がってきては一騒動起こす事となる。

絶鬼との戦いでは戦闘能力がなかったので支援に回ったが、霊気バリアを張って広達を守ったり、戦いで傷ついたぬ~べ~達に血液を垂らして治癒するなど、サポート役としては十分すぎる活躍を見せていた。
その後はみんな揃ってバカになってしまったが。玉藻とかその後しばらく医者として大丈夫だったのだろうか
ぬ~べ~とゆきめの結婚式の際も直前に岩天狗との死闘で重傷を負ったぬ~べ~に血液を垂らして治癒したが、復活したぬ~べ~は結婚式すっ飛ばして初夜に入ろうとしてしまった

『さらにそれからの地獄先生ぬ~べ~』では、子沢山となったぬ~べ~・ゆきめ夫婦の子育ての手伝いをやっていた。


余談


彼女の名前「速魚」は、手塚治虫の漫画『火の鳥・鳳凰編』に登場するてんとう虫の化身「速魚」からとったもの。
アニメ版では放映時期と時事ネタの関係でコギャルモチーフのいずなを先に出す必要があったため、連載初期の時期だったにもかかわらず、未登場だった。
放送が延長されれば速魚をアニメに出す話もあったようだが、当初の予定通り1年で放送終了したため速魚のアニメ出演は叶わなかった。
その代わりにPS版ゲームには声付きで出演している。また、OVA版1作目のアイキャッチがアニメ唯一の登場となっている。


追記・修正は速魚の肉を食べて不老不死になりたい方にお願いします。


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最終更新:2025年04月13日 19:20

*1 ミイラ化していた時に付けられていた由緒書きより。

*2 悪魔のベゼルブブは「800年間ふられ続けた」と語っており、こなきジジイは自ら800歳と明言しているが、速魚の場合は「推定で800歳以上」なので恐らくは彼らよりも年上。単行本の各話の合間に挟まれたキャラプロフィール紹介コーナーにおいても作者自らがぬ~べ~キャラ中最高齢的なコメントを残している。