白血球(はたらく細胞)

登録日:2018/09/07 (金) 01:18:36
更新日:2024/12/20 Fri 16:36:10
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ばいばい菌だ。




出典:はたらく細胞、第1話『肺炎球菌』より、2018年7月8日から放送中、david production、アニプレックス、講談社、
©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction。


概要

『白血球』とは人間の体内の細胞の一つだが、ここでは『はたらく細胞シリーズ』の白血球について解説する。

本編
CV:前野智昭、村中知(骨髄球)( U-1146)
  熊谷健太郎(4989)
  江越彬紀(2001)、佐藤健輔(2048)、柳田淳一(2626)
  日野聡(好中球先生)

BLACK
CV:日笠陽子(1196)
  Lynn(8787)
  内山夕実(1212)    
  田中敦子(司令官好中球)
  伊藤静(隊長好中球)

舞台演:和田雅成( U-1146)
実写演:佐藤健( U-1146)

人間の体内には細胞が約37兆2千億個(2018年現在の説)いると言われており、白血球は赤血球と並ぶ代表的な細胞の一つ。
白血球というのは好中球・好酸球・好塩基球・リンパ球(T細胞、B細胞)・単球(マクロファージ、樹状細胞)の総称の事であり、大雑把に言えば免疫細胞の事を白血球と呼ぶ。
しかし基本的に白血球と言われて多くの人が思い浮かべるのは好中球の事であり、
本作でも詳しい細胞以外は好中球の事を白血球と呼称するのでこの項目でも好中球の説明をしている。

好中球は血液にいる白血球の大半を占める細胞であり、外部から侵入した細菌やウイルスと戦うのが仕事。 いわば体内の警察。
『BLACK』には女性型が登場したが、『はたらく細胞』本編に登場する好中球は全て男性型で擬人化されている。
上下白の作業着に白のキャップ、髪は白髪で肌も色白どころではないレベルで真っ白という全身ホワイトマン。
知らない人からは下手をすると 手抜きか塗り忘れを疑われそうな造形。

ただし仕事の際は鬼気迫る表情でナイフ片手に細菌に襲い掛かる「細菌絶対殺すマン」となる。
『BLACK』を含め全員共通して三白眼な上に目にハイライトが無く、
顔にも常に影が入っているため、その迫力と相俟って近寄りがたい雰囲気を放つ。そのため一般細胞や赤血球から怖がられている。
しかしその外見や他の細胞から持たれている印象に反して、平素は穏やかでフレンドリーな人物像である。

食事対象は死んだ細菌やウイルス。食べきれないとマクロファージを呼んだりする。「菌汁」と書かれた食事や、普通のお茶なども飲む。

制服の二の腕には『WBC』と書かれた刺繍が入っているが、これは『White Blood Cell』の略。野球は関係ない

なお本編と3巻の表紙で血小板を肩車をして遊走しているが、
実は血小板は単独では怪我をした場所には行けないので遊走できる白血球と複合体を形成し遊走しているのだ。


『BLACK』では本編では前述の通り全個体が女性。 そしてことごとく巨乳&つけてない 。
赤血球と同様に制服のトップスのデザインが異なっており、作業着ないし野戦服に近い本編に対してこちらはトレンチコートの様になっており、裾も長い。
そして どういう訳か全員とも前を留めていない ため、好中球達はみんな 谷間を豪快に露出させている 。
原作の白血球は「着崩していると有事の際に対応できない」という理由で、
蒸し風呂の如き高温下でもあの暑そうな格好をしていた(そして熱中症に陥った)が、 彼女らはそんな恰好のまま戦場に向かい細菌と戦っている。
武器も本編がサバイバルナイフだったのに対して、こちらは日本刀を使用している。
基本的には日本刀で戦うが、体内に被害を出してでも敵を倒さなければいけないと指示があればバズーカを使う。
本編中では白血球が死亡する様はほとんど描かれる事がない(ただ、3巻のアクネ菌編ではニキビの奥底に数百もの死体が投げ込まれていた)が、
今作では多数の戦死者が出ており、戦場には彼女らの遺体がゴロゴロ転がっている。


なお本来好中球は1日程度の寿命だが、どの媒体でも明らかに長期間生存している。
しかし唯一『細胞の話』では寿命が定められており、平均20日。
それ以外にも仕事をするたびにカードにスタンプが押され、スタンプの数が48個になると脾臓に呼ばれ処分される。
処分された白血球は骨髄で分化され、生まれ変わる。基本的に記憶は引き継がれない。

ちなみに作者はU-1146番のカッコいいイメージを作る際に、ウルトラマン孫悟空のようなヒーローを意識しているらしい。
細菌もウルトラマン系のような自然界にいるようなデザインにしているとの事なので、まさしく白血球は『細菌退治の専門家』といえる。


登場白血球(好中球)

  • U-1146番
本作のもう一人の主人公。右目を髪で隠した男性の好中球。
この作品のヒーロー的存在であり、解説要員でもある。実は全話数に皆勤して出演しているこの作品を代表するキャラクター。
パッと見では凄く怖い人相をしているが、実際は仕事にも他の細胞にも誠実で優しい細胞。
容姿は小説版では「真っ白な戦闘服を着た、白いぼうしに白い髪、はだの色も青白い青年」と表現されている。
肺炎球菌からAE3803を助けて以来、頻繁に会うようになりデートっぽいことまでしているほど仲良くなる。
しかし迷子になりやすくドジなAE3803に対する態度は過保護の保護者のそれであり、心配のあまりストーカーになってしまったことも。
彼女に後輩ができた頃には成長を認め見守る事もできるようになった。
実は骨髄球時代にもAE3803と出会い助けた事もある。

同じ好中球の4989、2048、2626とは「いつめんだよ」と書いた写真を撮ったほど骨髄球時代から仲良しグループ。
なお「いつめん」と一緒に目を輝かせながら「ズッ友」と書いた写真を撮った事と、一人で熱唱していたのを好塩基球に見られてしまった過去は忘れたい黒歴史

好酸球とは同じ骨髄で育った幼なじみであり、彼女の適性と寄生虫駆除の実力をよく理解している。
しかし好塩基球の事は謎の言い回しも含めよく理解できていない。

『細胞の話』の時から登場しているが、名前が変わっていない赤血球とは違い「1116」という個体番号だった。
作中で寿命を迎え脾臓へと運ばれ新しく生まれ変わった。新たに「1117」という個体番号に。
なお「1116」は『いい色』、「1146」は『いい白』の語呂と思われる。

  • 4989番
癖のある髪をおでこの真ん中でわけた男性。
1146とは特に仲が良い好中球であり、過去編以外ではだいたい登場しているレギュラー。
名前が四苦八苦な通り、頻繁に登場してはなんらかの災難にあっている。

  • 2048番
こちらはサラサラした直毛を真ん中でわけた男性。

  • 2626番
両目を前髪で隠した男性。

  • 好中球先生
赤芽球たちに細菌の怖さを教えるためマクロファージに呼ばれてきた好中球。


はたらく細胞BLACK

  • 1196番
本作のもう一人の主人公。
1146を女体化したような外見をした美女で、巨乳でありながらノーブラ。そして黒パンツ派。……白血球なのに。
原作者の清水先生は本作の白血球を「今まで読んだ漫画の中でも特に好きなデザイン」と褒めている。


はたらく細胞フレンド

  • 2145番
本家の1146番によく似た白血球(好中球)。本家と違い少し前髪がカールしている。コミュニケーション能力に難のあるキラーT班長の奇行をよく目撃している。
赤血球や一般細胞と仲良くしていた事で本家のようにキラーTに殴られたりしている。(完全に自分も他の細胞と仲良くなりたいキラーTの八つ当たりである。)
仕事柄一緒に行動する事は多いがたいして仲よくもないキラーTの落とし物(スマホ)を預かるなど基本いい人である。


装備品

  • ナイフ
アンチテロがモデルのナイフ。両足と腰に計6本装備している。
それとは別に投げナイフも腰にあるが滅多に使わない。稀に使って味方に当てないように練習している。

  • レセプター
近くに細菌がいると反応するレーダー。
範囲と音量は任意で調整可能だが、具体的にどこにいるのか特定する機能はない。
クイズ番組で使う○の奴にそっくりな見た目で、赤血球からマシなデザインはなかったのかとツッコミが入れられている。

  • 制服
一面真っ白な制服。
細菌の血液などで汚れると免疫細胞専用の洗い場へ行き洗い落とす。
また戦闘で破れたりすると赤色骨髄や脾臓・肝臓など血球の出生や貯蔵に関わる場所へ行き新しい制服を貰う。1146の場合はLサイズを。
通常免疫細胞が貪食つまり戦闘をすると死んでしまうのだが、
本作ではそれを制服のダメージで表現し、それを交換する事で帳消しにしているのではないかという考察がある。


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