欧州方面反撃作戦 発動!「シングル作戦」(艦隊これくしょん)

登録日:2019/09/14 (土) 10:46:28
更新日:2024/02/02 Fri 00:59:20
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We need to find Janus and bring her home…




艦隊これくしょん -艦これ-の2019年夏に開催された期間限定イベント
イベント規模は小規模であるものの、前回に比べて戦間期が2ヶ月と半分程度。
Fletcher掘りで資源に致命傷を受けた提督たちも多く、戦々恐々とした心持でイベントを迎えることとなった。

開催は7月4日前後、運営Twitterにて8月下旬に開始と告知。
小規模イベントとしては異例なほど告知が速く、海域数が伏せられていたこともあって大規模イベントと勘違いしている提督が大半だった。
深海大サーカスにおける海域数アナウンスの際も、当初3方面作戦と勘違いされていたほど。
その後、開催1週間前の段階で正式に8/30開始と告知された。

開始時刻は22時と告知されたが、やはり延長して8/31の0:50前後に開始。
とはいえ3時間程度の遅延に留まったのは数年ぶりであり、スタートダッシュした提督も多数。
終了日時は9/19に9/30までと告知され、予定通りに9/30の11時に終了した。小規模イベントとしてはかなり長めの開催期間となる。
千葉県を中心に起きていた大停電の影響もあるかもしれない。*1

もはや恒例となった感すらある夏の欧州遠征イベントであり、案の定「金剛の紅茶セット」も2019/5/25のアップデートで家具屋から姿を消していたって第二次ハワイ作戦やってた頃じゃねーか!


イベントのモチーフはシングル作戦。アンツィオの戦いとしても知られる。
事前に対潜or対地迫撃砲がランカー及び任務報酬として配備されており、上陸作戦との予想が優勢であった。なお、同時に予想された神州丸は19年秋イベントで遅れて実装となった
史実においてはアメリカ・イギリス軍が共同で行ったイタリアへの上陸作戦で、海上戦闘は発生していない
ただし対艦ミサイルのHs293による攻撃や列車砲による迎撃はあり、撃沈された艦艇もいる。

地味に『艦これ』では初となる連合国側による反攻作戦がモチーフである*2
つまりカギとなるのは連合国側の艦艇である。

ここまでは簡単に類推がつくだろう。

問題はその参加艦艇の陣容にあった。
日本版Wikipediaによれば、史実のシングル作戦に参加した艦艇は巡洋艦5隻、駆逐艦24隻、その他小型船艇多数とされている。

編集者調べで、参加が確認できた艦は以下。

米軽巡洋艦:「Brooklyn
英軽巡洋艦:「Orion」「Penelope」「Mauritius」「Spartan」

米護衛駆逐艦:「Herbert C. Jones」「Frederick C. Davis」
米駆逐艦:「Plunkett」「Gleaves」「Niblack」「Woolsay」「Mayo」「Trippe」「Ludlow」「Edison」
英駆逐艦:「Croome」「Kriti(ギリシャ海軍所属)」「Themistocles(ギリシャ海軍所属)」「Laforey」「Faulknor」「Urchin」「Tenacious」「Kempenfelt」「Loyal」「Inglefield」「Beaufort」「Brecon」「Wilton」「Tetcott」「Jervis」「Janus

太字は艦これ実装艦。赤が今回実装、斜体は当時未実装)

横文字ばっかで読めねぇ!!
一目見ただけでも、見た事のある名前がほとんどない事がおわかりいただけるだろう。

そう、この当時は史実艦がそもそもJervis1隻しか『艦これ』には実装されていなかったのだ。
※当時はSheffield・Brooklyn・Honolulu・Helenaといった連合国籍の巡洋艦級は全て未実装であった事も申し添えておく。

しかも彼女は初実装の『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)』のE-4とE-5でドロップして以来、通常海域・建造への実装は愚か、期間限定イベント海域におけるドロップすらも一切ない
史実背景もあって彼女の再ドロップ初解禁も予想されてはいたが、期待されていた再ドロップ初解禁場所は彼女が最重要となる本イベントのE-3の第2ゲージ、それもS勝利限定
高難度での掘りはなかなかに難易度が高く、リセマラ掘りからの「彼女と邂逅してから攻略」という即席攻略にも向いていなかった。エアーマンが倒せないか

この為か「『艦これ』実装艦で唯一シングル作戦に参加していたJervisだけが特効」…という事はなく、シングル作戦に参加した国である攻撃側の「米英」艦と防衛側の「独伊」艦全てに特効がある形で落ち着いている。
もちろん唯一の史実艦であるJervisは別格であり、所持の有無によって難易度が変わりかねないほどの特効持ちである。

とはいえこのような問題は些細な問題だったか今作戦クリア率は高く、最終海域の突破難易度は『甲』作戦が最多、乙・丙が拮抗、丁は10%未満であった。
局地戦闘機を入手できない丁を選ぶ利点が薄かったのも一因だろう。

主な新要素

戦間期の短縮もあり、今回は少なめ。


高高度爆撃

敵の基地空襲に新たに追加された分類。
秋水、Me163などのロケット戦闘機及びスーパーチャージャーを装備した機体でなければ迎撃困難な高度からの爆撃となる。



緊急泊地修理

明石・秋津洲の新機能。
マップ内の泊地に入った際、装備した艦艇修理施設の数に応じて中破以下の艦娘の損傷を回復できる。
回復には課金アイテムである緊急修理資材が必要。装備ではなくアイテム扱いなので母港を圧迫しない安心設計。
ただし課金しない限り入手数には制限が大きいということでもあるが。




出撃制限


連合艦隊・海域ごとの出撃制限札は3枚
久々に海域数と同数で、特効艦のばらけもあって戦力不足はまず起こらないだろう。


新規実装艦娘


今回実装された艦娘は4隻。

  • 御蔵型海防艦 御蔵
  • Maestrale級駆逐艦 Grecale(グレカーレ)
  • Luigi di Savoia Duca degli Abruzzi級軽巡 Luigi di Savoia Duca degli Abruzzi(ルイージ ディ サヴォイア ドゥーカ デッリ アブルッツィ)(L.d.S.d.Abruzzi)
  • J級駆逐艦 Janus(ジェーナス)

このうちLuigi di Savoia Duca degli Abruzziは開催直前のリアルイベントで実装が予告された。
御蔵も台湾からの新規イラストレーターが参加という変則的な形で発表されている。



今回の新装備は試製秋水、Me163B コメート、秋水、M4A1 DD、Fw190A-5(熟練)、Fw190D-9。
特に前者3つは艦これ初のロケット戦闘機であり、高高度爆撃の迎撃で猛威を振るう。
直前のランカー報酬でも配布されたが、欧州からの技術供与で完成したというフレーズが告知にあったせいで英国面の体現者と誤解を受けたりも。
前回に引き続いて防空機中心なラインナップとなる。


BGM


E1~E2・マップ:北大西洋の風
E1~E2・道中:欧州防衛作戦
E1・ボス:佐世保の時雨(inst)
E2・ボス/E3・道中:ジブラルタルの戦鬼
E3・マップ:地中海の潮風
E3・ボス:アンツィオ沖の戦い

過去に開催された欧州イベントのアレンジ曲が中心。
一方の「佐世保の時雨(inst)」は食材ミニイベントで実装されたBGMのアレンジである。

海域解説


海域数は小規模イベントらしく3。
前段作戦2、後段作戦1の配分で、後段作戦は4日後の解放とやや遅めであった。

また、マレー半島、インド洋、スエズ運河などの派遣道中での戦闘がない初の欧州派遣。
E1は前回奪取したブレスト軍港の防衛作戦と、艦これ世界としては非常に珍しく攻略作戦の成果が維持されている。
ただしE2がジブラルタル海峡突破、E3が南イタリアへの上陸作戦であるため、依然として欧州戦線の戦況は一進一退のようだ。
どうやって大西洋とスエズを経由せずにブレストまで辿り着いたかは永遠の謎

全体的な難易度は前回に引き続きやや低め。
ただし特効艦を揃えていない場合は苦戦を強いられるマップも多く、友軍未到来での甲作戦突破者は少数にとどまる。

9/11からは第一次友軍来訪により、難所の1つであるE2-2の難易度がやや低下した。
また、9/20にE3へ第二次友軍が来訪した。

詳細な解説

※解説は甲作戦選択時の難易度を基準にしています。
また便宜上、戦力ゲージ1本目をEx-1、2本目をEx-2と呼称します。


E-1『ブレスト防衛作戦』-フランス領/ブレスト軍港-


E-2『ジブラルタルを超えて』-フランス/ジブラルタル海峡沖-


E-3『発動!「シングル作戦」』-南イタリア/アンツィオ沖-



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最終更新:2024年02月02日 00:59

*1 なお、艦これアーケードの「発令!第十一号作戦」が9/19開始で1週間以上イベント期間が被る事に。これまでブラウザ版とアーケード版のイベントはブラウザ版のイベント終了延期がない限り期間が被らないようにしていた事を考えると、本来の終了予定は9/19前後だった可能性が高い。

*2 連合国側の動きがプレイヤー側目線で描かれたのは18年初秋イベントのE-5が初。こちらのモチーフはどちらかといえばドイツ側の「ライン演習作戦」である

*3 元々水上艦への水平爆撃は史実からしてさほど当たっていない

*4 アーケード版では修復時間がないため、ブラウザ版における泊地修理が無意味である。

*5 甲ですら装甲224/254

*6 簡単に言うと、妙な新興宗教にはまって「神のお告げ」で現場を振り回しまくった。

*7 航巡には三式弾単独ではハードスキンに対して火力が足らず、もう1個補正を追加できるWGを追加する事で火力キャップに到達する運用が定石となっている

*8 改修により作成可能。1つ作るのにベース+更新時の消費で本装備を最低3つが必要

*9 以前ZECO氏が配信で紹介したと言及していた

*10 そもそも撤退要因がここしかないのでその時点で雲泥の差である

*11 ただし、放置ボイスや友軍で一緒に駆けつけた際には「Garibaldi」と呼んでいる

*12 L.d.S.D.d.Abruzzi級姉妹もイタリア降伏後にItalia達と同行しているので護送にきたWarspiteと面識があると思われる。というか実はValiant当人とも面識がある。

*13 北上や伊58の嫌う「アレ」ではなく、機雷を直接敵艦に張り付けるための水中スクーターのようなもの

*14 改造前に限る、つまり龍鳳ではダメ

*15 こちらの戦艦+空母の艦隊で水雷部隊を始末できる

*16 水上打撃部隊の場合燃弾消費のペナルティがある為、消費の少ないルートを選べる秋津洲か洋上補給を積める速吸・神威を連れて行くしかない

*17 もっと極端に言えばJervis

*18 小澤氏は艦これサーカスにも秋月役としてゲスト出演しており、まさかの登場に驚きを隠せない提督達も多かった

*19 その叢雲とは5番艦という共通点があったり。

*20 イベント実装艦が実装イベント内で他の艦娘から名前を出されるというのは異例の事態である。

*21 陸上基地からの離陸が前提であるため滑走距離が長く、空母からの発艦が厳しい

*22 輸送護衛部隊か通常艦隊のみで到達可