登録日:2019/09/26 Thu 16:12:19
更新日:2025/04/06 Sun 06:03:28
所要時間:ヤク 8 フン デ ヨメル
『ゼルダの伝説』シリーズ2作目にあたる、1987年1月14日に発売されたファミリーコンピューターディスクシステム用ゲームソフトである。
タイトル画面では「THE LEGEND OF ZELDA 2 リンクの冒険」と表記されており、当時のCMでは「ゼルダの伝説パート2 リンクの冒険」と紹介されていた。
おばちゃん、これ見てこれ!
おおっ!ハイラルの紋章!!
△
△△
リンクは16歳になった!左手の甲に紋章が現れる!!
それこそが真の勇者の証!!!
アクションロールプレイングゲーム『ゼルダの伝説』PART2
リンクの冒険
ここまで来たらやめられない!!
やればやるほど、ディスクシステム♪
前作CMにも出演した所ジョージがファミコンショップのおばさん→魔女、間下このみが女の子→リンクを演じるというぶっとんだ内容。
《OVERVIEW》
前作の『
ゼルダの伝説』の続編にあたる作品。
今作はフィールド移動時を除くと横スクロールアクションゲームとなっている。
更に「シンボルエンカウント」「残機が存在」「敵を倒すなどによって経験値を得ることでレベルアップ」など、歴代ゼルダの中でも異色作となっている。
また
ゼルダ史の中では『
時のオカリナ』でリンクが敗北した場合の時系列において、現状では最後になっている。
《STORY》
リンクは魔王ガノンを倒し、力と知恵の
トライフォースを取り戻すことが出来た。
しかしガノンの残っていた邪悪な心の影響により残党たちが暴れまわっており、ハイラル王国は荒廃の一途を辿っていた。
一方王国の復興に協力していたリンクは16歳の誕生日を迎えると、突然左手の甲にトライフォースのような痣が出来ていた。気になったリンクはゼルダの乳母インパの元に出かけて尋ねると、インパはリンクを北の城の一室に連れて行った。
そこには初代ゼルダ姫が横たわっており、インパはリンクに真実を告げる。
王を継ぐことになった王子はトライフォースを不完全に受け継いでいた。初代ゼルダ姫はトライフォースの秘密を握っていたため、王子はそれを問いただそうとした。
しかし彼女が頑なにそのことを教えなかったことに業を煮やした王子の側近の魔法使いは、自らの命と引き換えに姫を永遠の眠りにつかせる魔法をかけてしまう。
後悔した王子は後世にその戒めを残すために、代々の王女の名前をゼルダにするように定めたという。
話を終えるとインパはリンクに巻物と6つのクリスタルを授けた。巻物は古代文字で記されていたが、紋章を持つリンクには読む事ができた。
その内容はもう一つのトライフォースである勇気のトライフォースの在処…それは大神殿にあるのだが、結界が張られて入れなくなっており、手に入れるためにはまず6つの神殿にいる守護神達を倒し、その先にある石像にクリスタルをはめることが必要である…と書かれていた。
そしてトライフォースによって初代ゼルダ姫とハイラル王国を救うことを託されたリンクは、再び冒険に出るのだった。
《CHARACTER》
お馴染み主人公。今作は前作の続編のため同一人物。使用する
剣と
盾は前作で登場したマジカルソードとマジカルシールドであり、今作はこれらで固定である。
前作のゼルダ姫の祖先にあたる初代ゼルダ姫。魔法使いによる魔法で永い眠りから覚めることが出来ないでいる。
前作で登場したゼルダ姫の乳母。リンクに初代ゼルダ姫についてと勇気のトライフォースの手に入れ方を教え、リンクに姫と王国を救うことを託した。
今作では直接登場しないが、彼の邪悪な心と灰はまだ残っている。魔物たちは魔界からゲール、ダイラなど新たな軍勢を呼び寄せガノン復活に必要なリンクの血を求めて襲い掛かってくる。
《SYSTEM》
前述のとおりフィールド移動時を除くと横視点になる。
フィールド移動時は前作と同じく見下ろし視点だが、敵シンボルに触れるか特定のマスに進入すると横視点に切り替わる。
エリアの端まで移動するとそのエリアから出て、再び見下ろし視点に戻る。
敵シンボルは白、青、赤の三種類あり、青は白より敵が強く、赤は妖精で触れるとリンクのハートを回復してくれる。
敵の場合、接触した際にどこにいたかによって出現する敵や地形が異なる。道の上ならエンカウントしても敵が出現せず、そのエリアから脱出するだけだが、草原や砂漠などでは敵が出現し、マップによっては追加で岩が飛んできたりする。
経験値は敵を倒すか、出現する「宝袋」を手に入れることで増える。一定以上たまるとレベルアップするのだが、その仕様も少し特殊。
ATTACK(攻撃力)、MAGIC(魔法力)、LIFE(生命力)の三つのステータスがあり、レベルアップするとその内一つを選択してレベルを上げられる。ATTACKは敵に与えるダメージが増え、MAGICは魔法の消費MPが減少し、LIFEは敵から受けるダメージが軽減される。
しかし注意点として、ゲーム再開時には、これらのステータスは
3つの能力の中で一番低いレベルに統一されてしまう。
例えばATTACKレベル4・MAGICレベル3・LIFEレベル2の状態でゲームオーバーになると、再開した時には一番レベルの低いLIFEに合わせてATTACKレベル2・MAGICレベル2・LIFEレベル2に統一されると言った具合。
今作は難易度が高く、また落下死による即ミスも存在するので、ゲームオーバー自体は何度も直面しうるだけに、この仕様がより問題となる。
どれか一点に偏って強化させていくプレイスタイル自体は可能だが、上記のリスクを考えると、基本的には満遍なくレベルを上げていくことが推奨される。
ちなみに全てが最大レベルの8になると、以降はレベルアップ時には残機が1つ増える。またMAGICレベルとLIFEレベルを上昇させた場合、それぞれMPとライフが完全回復する。
剣と盾のどちらにも上段と下段があり、それらをうまく使いこなすことが攻略の鍵になる。
普段リンクは盾を構えており、攻撃をしていない状態であれば、立ち・しゃがみといった位置に応じて敵の攻撃を自動的に防御できる。
またアイナンナックなど一部の敵もそれに応じた攻撃をしてくる。
《FENCING》
上突きと下突きは初期状態では使えず、町にいる剣士から教えてもらうことで習得できる。
所謂通常攻撃。
多用する攻撃だが「振りかぶる」という予備動作があるせいで、若干癖が強く間合いの調整が難しい。
強敵相手にはこの時間差を計算に入れないと攻撃がスカったり、詰めすぎて接触してしまったりと、余計な被弾が増える。
基本技の癖に熟練を要する攻撃。
しゃがんだ状態での攻撃。
背が低い相手に使う他、ダンジョン内のアイテムを取得する際にも使用する。
こちらは予備動作がないためディレイが起こらない。
きっちり剣に当てないと取得できない為、体を寄せすぎて「あれ?アイテム取れないよ?」となるのは誰もが通る道。
体力満タン時に放てるビーム。
しかし射程は短く、連射は利かず、コレが無効な敵も沢山いるので、従来のゼルダシリーズほど頼れる攻撃ではない。
それでも上記の癖のせいで、操作に慣れないうちはかなりお世話になるのだが。
所謂ジャンプ攻撃。
上段、下段同様予備動作がある上に、リンクのジャンプ自体にも少々癖があるおかげで、狙った高さに当てるのが非常に難しい。
出来ればあまり使いたくはないのだが、序盤からこれを駆使して戦う事が前提の所もあるのでそういうわけにもいかない。
本作の難度の上昇に一役買っているニクイやつだが、剣ビーム同様要らない技にはしないゲームバランスの作り方は、流石ゼルダシリーズといった所か。
空中で剣を下に突き付けて攻撃。
死角である真下をカバーできるだけでなく、「予備動作なしで即時発動」な為、リンクの攻撃の中でも頭一つ抜けた使い勝手の良さを誇る。
「本作はコレを覚えたら世界が変わる」といっても過言ではない程の優秀な攻撃。
剣を上方に掲げながら跳躍する所謂対空技。
下突きほど使用頻度は高くないが、これも即時発動である為やっぱり使い勝手は良い。
何よりジャンプ突きの出番を減らしてくれる(なくなるわけではない)という点が非常にありがたい。
《MAGIC》
町にいるマジシャンによって習得する。消費魔力は魔法によって異なる。LIFE以外は画面が切り替わるまで効果が続く。
FIRE以降の魔法の習得には、マジックの器を一定数以上必要とする。
敵からのダメージが半減する。使用時にはリンクの衣類が赤くなる。
ジャンプ力が2倍になる。
ライフを3ゲージ分回復させる。消費MPが2番目に多い。
妖精に変身して空中を自由に飛行出来るが、無敵になるわけではなく攻撃とアイテムの獲得が出来なくなる。
また、鍵を持っていない場合に扉をすり抜けることができる(鍵を持っていると使ってしまう)。
剣での攻撃時に火球を2発まで飛ばして攻撃する。剣ビームと異なり、画面端まで届く射程を誇るが、剣ビームが通じない敵には効かない。
習得にはマジックの器が5個必要。
盾を強化することで通常時に防げない攻撃を防げる。また一部の攻撃を
反射することが出来、これによる攻撃でしかダメージを与えられない敵も存在する。
習得にはマジックの器が6個必要。
設定上は「不思議な呪文を唱える」とされている。画面内にいる敵をボトという青い
スライムのような敵に変化させる。ただし強敵には効かない。また一部の場所ではこれを発動することによってアイテムの隠された建物を出現させることが出来る。
習得にはマジックの器が7個必要。
雷で画面内の敵を攻撃する。消費魔力は一番多いが、これを使用しないと倒せない敵が存在する。
習得にはマジックの器が8個必要。
《ITEM》
アイテムは剣で突くことで入手する。
魔力が回復する。青は1ゲージだけだが、赤は全快する。
書かれている数字だけ経験値が増える。
ライフの上限値が1つ上がり、全快する。全部で4つ存在する。
マジックの上限値が1つ上がり、同じく全快する。全部で4つ存在する。
魔法の習得条件の一つにもなっている。
残機が1つ増える。
神殿内の扉を開けられる使い捨ての鍵。
また今作より、入手した神殿でしか使えないようになった。
何度でも使用出来る鍵。
こちらはどの神殿でも使用可能。
洞窟などの暗い場所を照らせる。
フィールド上にある艀から別の大陸に移動するために必要。
剣で神殿内のブロックを破壊できる。
入手すると海の浅瀬の上を移動できる。
道を塞ぐ魔物を退けたり、隠された神殿を出現させることが出来る。
通常時には見えない敵・モア(東ハイラルにいる青と紫。西ハイラルにいる赤は十字架が無くても見える)が見えるようになる。
フィールドにある岩や木を破壊できる。
魔法習得をするときに必要なアイテム。それぞれどこかに隠されている。
《TOWN》
フィールド上には町があり、そこに住んでいる住人達と話すことが出来る。話す住人によっては攻略のヒントを教えてくれる。
また外を徘徊している住人の中にはリンクを回復してくれる者が殆どの町にいる。
話しかけて「チョットヨッテイカナイ?」と言う女性についていくと家の中に入れてもらってライフを全快してくれる。
更に「ヤスンデオイキ」と言う老婆についていくとマジックを全快してくれる。
それぞれの町にはマジシャンが一人ずつ住んでおり、話しかければ魔法を教えてもらえるのだが、習得するには困っている人を助けることでマジシャンの住む家に入れてもらう・一定数のマジックの器を集める等の条件を満たす必要がある。
またリンクに剣技を教えてくれる剣士がいる町もある。
スタート地点から東に進んでいくと行くとある町。
スタート地点から北西に進んでいくとある山に囲まれた町。
広い沼地があるフィールドを抜け、川から敵が襲い掛かってくる橋を抜けた先にある町。先に進むためにはこの町にある橋を架けてもらわないといけない。
しかし町の住人以外は橋を架けてもらえず、跳ね橋にいる男の知り合いから手紙を書いてもらう必要がある。
町にガノンの手の者(コウモリのエーク。攻撃力が高い)が紛れ込んでおり、町人に話しかけると正体を現して襲ってくることも。
勇者ロトは晩年をここで過ごしたそうな
デスマウンテンの洞窟を抜けて、広大な墓地の先にある港町。建物も土地も白いのが特徴。
ミドの町の近くの艀からイカダで進み、到着した場所の近くにある。町の中心部には噴水がある。
噴水で5回水を汲むとマリオ像が出てくる・・・というのはファミマガのウソテク。
ナボールの洞窟を抜けて、更に西に向かった先にある山の町。空が紫色なのが特徴。煙突がある家があり、そこから侵入することが出来る。ここにも町人に化けたエークが紛れ込んでいる。
秘密の町カスト。その名の通り町がある場所にある木をハンマーで伐採しないと出現せず、入ることが出来ない。かつて住人たちは別の場所に住んでいたのだが、魔物の襲撃から逃げて来てここに移り住んでいる。
カストの町の住人がかつて住んでいた町。廃墟になってしまっていて、十字架がないと姿が見えない敵・モア(紫)が徘徊している。ここにいる人間はマジシャンをしている長老一人だけである。
《TEMPLE》
内部を攻略しながら進み、奥にいる守護神を倒して石像にクリスタルをはめればクリア。攻略には神殿内で入手するアイテムや町で習得した魔法が必要な場合が多い。
守護神達は初代ハイラル王が勇者に試練を課すために、配置された存在である。道中の敵もハイラル王から創り出された者が多い。
ボス戦になると画面左にライフゲージが表示されて、攻撃してゲージを全て赤から白にすれば倒せる。
6つの神殿をクリアすると大神殿の結界がなくなって入ることが出来る。ちなみに全ての神殿をクリアしていない状態で大神殿に辿り着いても結界が張られていて入れず、結界に触れると弾かれる上に最大まで強化しても二発でやられるほどの大ダメージを受けてしまう。
BOSS:
ウマズラ
ハイラル王が
馬から創り出した戦士。通常の盾ではガード不能の
棍棒でリンクを攻撃してくる。
鎧をまとっているので体に攻撃しても効かないが、兜は被っていないので……
第5神殿では中ボスとして登場する。
BOSS:ジャーマフェンサ
ハイラル王に仕えていた親衛隊長が守護神になった存在。頭を攻撃していくと兜が取れて空中を浮遊し始め、ビームで攻撃してくる。
BOSS:レボナック
空飛ぶ馬に乗っている
アイアンナック。猛スピードで突進してくる。
ある程度ダメージを与えると馬から降りてくる。その時の攻撃と戦い方は青アイアンナックと同じ。
第6神殿では中ボスとして2度立ちはだかる。
BOSS:カロック
ハイラル王に仕えていた高位の魔導士。テレポートを繰り返して魔法弾を放ってくる。剣での攻撃は一切通用しないため、ダメージを与えるには相手の攻撃を利用する必要がある。
BOSS:ジャーマフェンサⅡ
第2神殿の守護神のパワーアップバージョン。見た目と攻撃方法は第2神殿の時と同じだが、こちらは浮遊する兜が二つになっている。
BOSS:ジャイアント
ジャーマフェンサⅡの代わりに登場する海外版のオリジナルキャラ。
刺々しい兜を被った肥満体の巨漢といった風貌で、鎖付きハンマーを投擲して攻撃してくる。
マズラとは逆に、頭が守られている代わりに太り過ぎて鎧が入らなかったのか胴体は剥き出しため、そこを狙っていく形となる。
BOSS:バルバジア
長い体をした龍。元は水神だったらしい。口から炎を吐いて攻撃してくる。
溶岩の中から現れたり、頭が弱点だったりと『時のオカリナ』の
ヴァルバジアと共通点が多いが、こちらは
バルバジアという名前になっている。
BOSS:ボルバ
ハイラル王が創り出した人工生命体。大量の炎をばら撒いてくる。
最初の赤い姿は結界で守られている状態でダメージを与えることが出来ない。そのため、まずは結界を破る必要がある。
結界を破ると赤から青に変わってダメージを与えられるようになるが、攻撃が更に激しくなる。
ボルバを撃破するとその先には賢者のような老人と共に目的の勇気のトライフォースがあるのだが・・・
BOSS:リンクの影(ゲームブックでは「ブラックリンク」と記載)
今作のラスボス。最期の試練として現れるリンクの悪しき心の部分が実体化した存在。後のシリーズにも登場するダークリンクの元祖である。リンクと同じ攻撃手段をとるが、防御が固く手強い。魔法は使ってこないのでSHIELDやLIFEを使うのも手。
《INTERNATIONAL EDITION》
海外ではNES対応のロムカセットとして発売されている。また日本版とは異なる点が幾つか存在する。
- ロード画面がなくなる。
- 一部のグラフィックが変化。また、一部のキャラや敵にはアニメーションがついている。
- 一部のBGMとSEが変更されている。特に通常戦闘BGMは丸々別のものに差し替えられている。
- ゲームオーバーになっても3つの能力値の中で一番下のレベルになる仕様がなくなった。また能力値毎に必要経験値に差が設けられている他、あえてレベルを上げずに経験値を貯める事も可能になった。
- 日本版ではアイテムは剣で突くことで入手するが、海外版ではリンクが直接触れることで入手できる。更に重要なアイテム入手時にモーションが追加
- FIREでの攻撃のみダメージが与えられるようになった敵がいる(テクタイト、ゾーラ)。
- 一部の敵の攻撃を食らうと経験値を奪われる(バゴバゴ等)。
- 日本版には登場しない海外版オリジナルの敵として、第2神殿には口から岩を吐く青アーネルが、第5神殿で前述のジャイアントが登場する。
- 第5神殿ではマズラの代わりに青アイアンナックが登場し、倒しても鍵は手に入らない。
- ゲームオーバー画面にガノンのシルエットが高笑いと共に表示される。
- 王の墓が戦闘エリアではなくなり、「ここは王の墓だ」と教えてくれる老婆がいるだけのエリアになった。
- 後述の勇者ロトの墓が存在しない。 ...etc.
なお、2021年11月12日発売の『ゲーム&ウォッチ ゼルダの伝説』にて、日本版共々海外版が収録されている。
《COMICS》
発売当時には徳間書店の雑誌「わんぱっくコミック」にて乱丸という漫画家が同作のコミカライズを連載していた。
画風はメルヘンタッチだが、内容はややダークな面も。
ゲームでは描きづらい心理描写が丁寧に描かれており、魔物に襲われることを恐れてリンクに協力しない村人やリンクの葛藤などが描かれている。
展開にオリジナル展開が見られるものの、「魔法で変身するゼルダやガノンが元人間」など後の作品の先駆けとも言える要素もある。
全3巻までの刊行予定であったが、2巻までしか発刊しておらず絶版しており、古本屋で一冊5000円超で売られていることも。3巻は雑誌の休刊によって刊行されることはなかった。
当時の読者からは名作の声も高いが残念ながら復刊はされていない。2019年現在読むには、同作が蔵書されている大阪の国際児童文学館にコピー郵送を申し込むという方法がある。
内容が気になる方はpixivの方で記事があるのでそちらを閲覧するのが良いだろう。
しごと大介とみなづき由宇が担当したコミカライズ版は全3巻。しごとは病欠のため1巻のみ作画し、2巻と3巻はみなづきが担当した。
ゲームの攻略を開設しながら進むコミカルなストーリーになっており、初代ゼルダ姫の精神の実体化がたびたび登場してリンクにアドバイスをする。
何気に初代ゼルダ姫をメインヒロインに据えている唯一のメディアミックスである。
未将崎雄のコミカライズ版は、オリジナルストーリーになっており、初代ゼルダや大神殿など登場するが原作とはほぼ別物になっている。
未将崎は心臓を病んでいたため水無月あゆやスタジオ614のメンバーが手助けをしながら描き上げた。そのため画風は従来の未将崎と比べるとややさっぱりしている。
前作で倒されたガノンが生き延びており、リンクに化けて人々を襲ってはエネルギーを奪っているという設定。
初代ゼルダの魂がリンクとゼルダ姫に「リンクが倒したガノンは魔界に封印されているガノン本体の一部に過ぎない。間もなくガノンの復活が迫っている」ということを放し、3人で魔界の大神殿を目指して冒険に出る。ただしゼルダ姫は途中で離脱する。
初代ゼルダの魂が別の存在に憑依してリンクと一緒に戦う、ガノンの最終形態が凄まじい巨体の怪物など後のゼルダ作品の先駆けとなっている。
《DIGRESSION》
- 歴代ゼルダの中で派生作品を除くと唯一タイトルに主人公のリンクの名前がある。更に他のシリーズでは「ZELDA」もしくは「ゼルダの伝説」を一番大きくパッケージに主張しているが、今作は他のシリーズで言うとサブタイトルにあたるリンクの冒険の部分が一番大きく出ている。
- とある街には勇者ロトが眠る墓がある。
本作発売時はどっちの勇者もまだ発売していなかったが
32年後にリンクとは別人だが共演を果たすことになる。
そして、これにあやかったのか本作と同年に発売された『FINAL FANTASY』にはリンクの墓がある。FF主人公とリンクは勇者より一足早く共演した。リンクも別人だし件の墓とクラウドに関わりはないが
更に、1989年発売の『ケルナグール』にはFF2主人公のフリオニールの墓や「勇者の墓は巡り巡る ロトしかりリンクしかり」という文言が、
1992年発売の『天外魔境II 卍MARU』には『イース』のアドル、『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』のセリオス王子、『魔界村』のアーサー、『ワルキューレの伝説』のワルキューレ、『悪魔城ドラキュラ』のシモン・ベルモンド、『スーパーマリオブラザーズ』のマリオ、そしてリンクとロトの名前をもじった漢字名の墓が存在する。うちマリオとシモンとは共演した。
「リンクお願いじゃ。トライフォースを完全なものにし、追記・修正をしておくれ」
- 懐かしいなぁ。壁や敵のシールドに攻撃した時の「ギィン!」って音が凄い好きだった。 -- 名無しさん (2019-09-26 18:34:31)
- ノックバックが怖いゲームなんだよね。何度ラーに体当たり食らって溶岩落ちたことか。当時は容量とか制約面で長く遊んでもらうために難しくしたとか。 -- 名無しさん (2019-09-26 19:18:45)
- 乱丸の漫画版が名作と聞いたけど値が張るから復刊しないものか。古本屋で2巻(若干痛みなどあり)だけ売ってて5000円くらいしてた。ニンドリと同じ徳間書店だけどマニアック&乱丸氏の現在が不明だから復刊は難しそう。 -- 名無しさん (2019-09-26 19:22:31)
- ↑石ノ森章太郎先生のゼル伝みたいに電子書籍化してほしいよなあ(あれはおまけページが未収録って不満はあるけど) -- 名無しさん (2019-09-26 19:41:17)
- 項目名は「ゼルダの伝説リンクの冒険」じゃなくていいの? -- 名無しさん (2019-09-26 20:45:32)
- 大神殿が酷すぎる正解ルートも中ボスの倒し方もノーヒント -- 名無しさん (2019-09-26 20:56:53)
- 今でもGBASPを時々引っぱり出してプレイするほど大好き。これより面白いファミコンのアクションRPGがあるなら教えて欲しいぐらい。 -- 名無しさん (2019-09-26 21:08:04)
- 今までなかったのかと驚いてしまった -- 名無しさん (2019-09-27 01:20:34)
- 冒険の舞台である以上仕方ないんだがハイラルって大抵ピンチだなw -- 名無しさん (2019-09-27 05:03:08)
- >唯一タイトルに主人公のリンクの名前がある。 ボウガントレーニングェ… -- 名無しさん (2019-09-27 09:06:32)
- 『ある勇者』とは大乱闘で共演してたね -- 名無しさん (2019-09-27 09:40:02)
- VCでやったけど、クッソムズイ。基本ゲームオーバー繰り返して少しずつ進んでいったし、初代ゼルダとかでも攻略とか見ないでプレイしたけどこれは神殿だの謎解きだの遠慮なく攻略サイトのお世話になった。どっかの隠れた街とか分かるわけないやんアレ。まぁ、クリア時の達成感はあったけど - 名無しさん (2019-09-27 23:57:42)
- 大乱闘の動きってこの作品から持ってきてるの結構あるよね。 -- 名無しさん (2019-09-28 11:39:36)
- ↑戦闘が横スクロールアクションだからモーションを取り入れやすかったんだろうね -- 名無しさん (2019-09-28 18:26:27)
- ↑2 64時代のスマブラ拳にリンクの剣技はいくつかこっから取ってますな記述があったと思う。 -- 名無しさん (2019-09-28 18:27:55)
- 漫画版はとにかく人死にが多かった。それでもまさかゼルダ姫すら例外ではないとは・・・ -- 名無しさん (2019-09-28 18:40:39)
- リンクの装備が歴代でもワースト級。剣は短いし盾は薄いし、アイアンナックとかと戦ってると装備の格差を無駄に痛感する。しかも弓矢もバクダンもないのに敵は遠距離攻撃ばかりしてくるし、リンクの攻撃はヘボいのに相手は盾を見事に使いこなしてくるし。リンクこの野郎、前作で使ってた弓矢やマジックロッドはどうしたんだよ。無くしたのか。 -- 名無しさん (2021-01-05 18:23:18)
- 前作の最強装備どこやったんだよ、と言いたくなるが…今使っているのが前作の最強装備であるマジカルソードとマジカルシールドなのだ。つまりその辺のスライムですら前作LEVEL9のモンスター以上の強敵と言うことに -- 名無しさん (2021-01-11 08:47:17)
- 町の名前は後の時オカのキャラ名の元ネタ…がカストなる人物はいない -- 名無しさん (2021-02-15 03:26:23)
- みなづき由宇先生のマンガでは最終的に当代ゼルダ姫と初代ゼルダ姫がリンクを取り合うハーレムエンドに -- 名無しさん (2021-11-13 08:28:13)
- jicc(宝島社)から、ゼルダの伝説共々漫画が出てたはず。リンクとゼルダが種違いの兄妹なやつ。 -- 名無しさん (2021-11-13 19:13:13)
- 大神殿のボトマスターはトラウマ。何もない空中から突然巨大なスライムがボトリと落ちてきて、反撃したら分裂してウヨウヨまとわりついて何もできずに悶死。それ以来しばらく怖くて再プレイできなくなったばかりか巨大スライム系が全部怖くなった。ドラクエのキンスラで癒やされるまでずっと駄目だったぐらい。 -- 名無しさん (2021-11-13 19:17:28)
- 初代ゼルダ姫はシリーズだと誰と同一人物なんだろうか -- 名無しさん (2023-06-04 05:11:16)
- ティアキンは今作を下地にしてる気がする 眠り続ける初代ゼルダ姫を目覚めさせることがゲームの目的、復活を目論む魔王 -- 名無しさん (2023-06-04 09:58:54)
- アクション色強めで謎解き要素は薄め。そしてすんごい難しい。そして海外版はもっと難しい。ちなみにどっちもゲームウォッチ版で遊べるよ。 -- 名無しさん (2023-10-15 22:08:00)
- ↑14 リアタイなおじさんだが、隠された街とかマジカルキーとか、取扱説明書に乗っていたスクリーンショットがヒントになっていた覚えがある。これがヒントかと気づいた時には感動した。 -- 名無しさん (2024-10-10 22:07:26)
最終更新:2025年04月06日 06:03