三魔官(星のカービィ)

登録日:2018/04/03 Tue 08:15:06
更新日:2025/01/09 Thu 19:10:29
所要時間:約 18 分で読めます




…ジャマハローア。
…フフッ。
これは、われわれの星のあいさつですわ。


◆概要


星のカービィ スターアライズに登場する敵幹部キャラクターの総称。正式名称は三魔官シスターズ。

かつて(おそらく孤児として)それぞれ厳しい環境下に置かれていたところを魔神官ハイネスに拾われたとのことで、彼に対し絶対的な忠誠を誓っている。
コウモリハートを組み合わせたようなマークと、各所にハートをあしらった黒い衣装が特徴。

スターアライズ本編では銀河中に散らばったジャマハートの回収を命じられ、その過程で暗黒要塞ジャマハルダと共にポップスターを訪れた。

戦闘時はカービィシリーズの重要キャラの例に漏れず専用BGMが使われる。
タイトルはフラン・キッス/ルージュが『Prayer song to God』、ザン・パルルティザーヌが『忘らるる閃光のライトニング』。
前者と後者とでだいぶ雰囲気が異なるが一応同一の曲で、どこぞの社歌よろしくご丁寧に歌詞まで用意されている。
ちなみにこの曲のアレンジであるラスボスBGM『組曲:星羅征く旅人』の第1形態と第3形態の部分にもこれとは別に歌詞が用意されており、開発スタッフの気合いの入れようが見られる。
もちろん、ネーミングも。

変換が面倒からか、ファンからの呼び名は『サンマ缶』。


◆構成員


◾︎フラン・キッス
CV.上田麗奈
別名『氷華の三魔官』
青いロングヘアと上品な口調が特徴の女性で氷の力を宿した斧と強力な水流を出せる水鉄砲で戦う。
フラン・ルージュからは「キッスちゃん」と呼ばれている。
その攻撃を受けた者は心まで凍ると言われており、さらに本人も氷漬けにした生物をコレクションしてるらしき発言をしたり水鉄砲攻撃の際には非常にいい笑顔を見せて高々に笑うなど上品さの裏にある狂気が垣間見られる。中の人は狂った本性のキャラの演技に定評があるから尚更である。
ハイネスに対しても忠誠心は高いが、「アナザーディメンションヒーローズ」にて目の前で倒れている彼を見ても、他二人が激昂する中で彼女は冷静にまだ過去の彼に戻っていないことを気にしていた。
Twitterの『星のカービィ25周年』公式アカウントでは発売前にカービィハンターズZの期間限定(2018年3月に期限切れ)で使える合言葉として『フランキッスよりびじんなスージー』というネタが用意されていた。「まんププ」では彼女のみ登場。
第3弾アップデートにて、凍死寸前のところでハイネスに助け出され、忠誠を誓うようになったという話が明らかになる。
恐らく、事故か何かで極寒の地へと放り出されたのだろう。


◾︎フラン・ルージュ
CV.高橋李依
別名『業火の三魔官』
赤いツンツンヘアとやや荒っぽい女言葉が特徴の女性で炎の力を宿した剣と大砲で戦う。
フラン・キッスからは「ルージュさん」と呼ばれ、彼女とは相思相愛を超えた固い絆で結ばれており互いを傷つけられたり離れ離れになる事を嫌っているが、ルージュは特にその傾向が強い。原作ではそんな設定は無いが、どう見ても百合です。
火山のような小惑星メラーガの環境を気に入ったが、ポーズ画面にてもし氷属性のフラン・キッスが一緒に来たらすぐ溶けてしまうとツッコまれている。
第3弾アップデートにて、炎に包まれ絶体絶命のところでハイネスに助け出され、忠誠を誓うようになったという話が明らかになる。
ファンの間では「戦争での空襲か焼き討ち、もしくは火事に巻き込まれたのでは?」と考察されている。
なお公式Twitterで明かされたデザインラフ段階の資料では三人中最も信仰心が薄いとされている。

コミカライズ版(キラププ)や小説版ではほとんどが原作同様、ルージュはキッスに異様な執着を抱いているが、コロコロ版のまんププではキッスのみが登場し他の二人は未登場で、コロイチ版の「まんまる日記」では男児向けの為かルージュのキッスへの異様な執着はオミットされ、百合が見られなくてがっかりしたファンもいるらしい。


◾︎ザン・パルルティザーヌ
CV.柚木涼香
別名『雷牙の三魔官』
黄色いミディアムヘアと中性的な口調が特徴の女性で雷の力を宿した槍と太鼓で戦う。三魔官の中で唯一発売前に情報解禁がされなかった。
初戦勝利後はカービィを始末するべく部下が残されたジャマハルダを破壊するというまさかの行動に出た。
三魔官のリーダーだが他の二人と違い妙に長ったらしい名前はプレイヤーどころか主人たるハイネスすら覚えにくいと感じているらしく、ゲーム中でもネタにされている。一応ハイネスはアルティメットチョイスのポーズ画面で謝罪している。…それでもザン・パルルと略して呼んでいるあたり、フルネームは覚えられていなさそうである。このハイネスのポーズ画面に倣いファンも彼女のことは「パルル」と略して呼ぶ傾向にある。同じ電気タイプだがパルッ!パルルッ!は関係ない筈である。
本人も気にしているのか、公式Twitterの告知では「この名、忘れるでないぞ」「名前はもう覚えたな?」「私だ。ザン…もう名乗らなくても覚えているな!」とやたら強調してくる。
小説版ではフラン・キッス、フラン・ルージュ、ジャハルビートからきちんとフルネームで呼ばれているのが救いか。
またドリームフレンズをtwitterで紹介する際には妙なあだ名をつける事が多い。(例:マルク→たまのりピエロ、ドロッチェ→化けネズミ、ダークメタナイト→ちょいワル仮面、マホロア→イカサマたまご)
後述の最終決戦時の供給品がプリン、追加ドリフレにあだ名、挙句自身の信仰する神や毛糸の王子にまであだ名と、ファンからは完全にネタキャラとして扱われており、とくにクールな性格の彼女からは考えられないプリンのギャップは波紋を呼んだとか。次のカービィカフェが楽しみである。
第3弾アップデートにて、全てを失い塔の上に登ったところ無慈悲な雷が彼女に直撃し、意識が朦朧とするなかハイネスに助け出されたという話が明らかになる。
この時、何故塔に登ったかは不明。普通に考えると飛び降り自殺だろうが、彼女もまた信仰心が強いので、失ったものを返してほしいと天に願っていたのかもしれない。
ちなみにこのポーズ説明文では「後の…パルルである」とポーズ説明文からもフルネームで呼んでもらえなかった。

二次創作では、キッスとルージュが百合として描かれる事が多い為、三魔官三人の絵では彼女だけぼっちでハブられている事が多い(ハイネスがいるけど。後、最終アプデのカービィ&ドリームフレンズの像ではキッスとルージュは隣同士にいるが、パルルだけ離れている)。


◆ボスとして


「暗黒ようさい ジャマハルダ!」では全員とそれぞれ戦う機会があり、「遥か、きらめきの勇者たち」でも後半でそれぞれボスの1体を務めている。
3人とも同じ体格ではあるが、使う技は大きく異なり、移動方法もキッスは画面手前・奥を迂回しての移動、ルージュはバウンドからの大きなジャンプ、パルルは高速移動と全く違う。
再戦時は各技の隙が短くなり、全体的にスピードアップしている。
ゲームクリア後のアルティメットチョイスでは第3弾アップデートで追加された「魂が飛び出る辛さEX」においてカラーリングが異なるキッス、ルージュ、パルルとそれぞれ単体で戦う場面もあり、技を出す順番が異なったり挙動が変わって隙が減るなど再戦時よりさらに強化されている。


フラン・キッス

  • キスカ・アッパー、キスカ・ダウン、キスカ・ストーク
それぞれ斧による振り上げ、振り下ろし、突進。
単発で出すよりも、「アッパー→ダウン→ストーク」のようにコンボで繋げて繰り出すことが多い。特に「アッパー→ダウン」の繰り返しはゲーム中頻繁に用いられるコンボであり、ほぼセット扱いの技とも言える。

  • クズキリ
ファイナルカッターのように切り上げながらジャンプし、宙で一回転しつつ急降下して斧を叩きつける。
これも単発で出すことは少なく、上記の小技群のコンボからフィニッシュで行うことが多い。
「魂が飛び出る辛さEX」では上記のコンボ中にクズキリを挟むなど、攻撃順を変えてくるので油断しないように。

  • フラン・フリーズ
斧を地面に突き刺し、そのまま前方に突進して床一面を氷漬けにする。
後述のフラン・フランベと同じタイプの技だが、再戦時にしか使わない。
また、そちらと違って斧を手放さないためか、フィニッシュ時にそのままアッパーへ繋げてくるので要注意。

  • フローズンジェラート(グラン・フローズンジェラート)
手元から離れた斧が巨大化し、カービィ達に接近する。
触れると攻撃終了まで斧に巻き込まれてしまう。
誰かを巻き込んだのかどうかに関係なく、最後には斧を地に振り下ろすフィニッシュを決める。巻き込んでいた場合は弾の如く吹き飛ばす。
火属性で攻撃すると無力化が可能。
再戦時は「グラン・フローズンジェラート」に強化され、斧がさらに巨大化する。ただしフィニッシュ時は強化前の大きさに戻る。
「魂が飛び出る辛さEX」では開幕から使用してくる。

  • 氷菓(氷菓・連)
左右に複数のつららを召喚し、地面に向けて出現位置から逆方向に曲げて飛ばす。
着弾すると氷のトゲが床に広がってしまい踏み入れられなくなる。
しかし、実は火の攻撃を当てて溶かすと一定確率で食べ物が出現する。
再戦時は「氷菓・連」に強化され、つららの曲がる回数が1回増える上に左右へ大きく揺れ動く。
「魂が飛び出る辛さEX」では氷菓と氷菓・連がセットになり、前者はキッスの足元にもつららが着弾するので不用意な攻めは禁物だが、後半戦に移行すると最初に使用するため炎属性の技持ちコピーやフレンズがいれば回復のチャンスが早まるともいえる。

  • シェイキングソーダ(シェイキング・ソーダ・スライダー)
後半戦の大技。
水鉄砲をシャカシャカ振った後、画面端や床で曲がる強烈な水柱を発射する。これを何度か繰り返してくる。
問題は再戦時の「シェイキング・ソーダ・スライダー」で、発射した後も水柱全体が反射角を変えて文字通りスライドするため、隙間にいれば安全とはいかない。
氷属性の攻撃を水柱に当てると氷でせき止められるほか、電気属性だと水柱を通じてキッスに感電。継続すると水鉄砲が爆発して一定時間気絶する。


フラン・ルージュ

  • ベルジュ・スラッシュ
キッスのダウン、アッパーと似たような小技。
どちらかと言えばパルルの「ザン・ザン」に近いモーション。

  • ベルジュ・ラッシュ~ベルジュ・フィニッシュ
前方へ動きながらの連続突き攻撃を行い、最後に切り払いで炎の弾丸を幾つも飛ばす。
それぞれ単発で使うこともある。

  • ファイアボール・サーカス
ベルジュ・フィニッシュの空中版。弾数が多い。

  • フラン・フランベ(ロングフラン・フランベ)
剣を地面に突き刺しながら突進し、地面を火の海にする。
攻撃後は剣を手放したままだが、しばらく経つとすぐに補充する。
再戦時の「ロングフラン・フランベ」は移動距離が長く、そのぶん火の海の範囲も広くなっている。
「魂が飛び出る辛さEX」では開幕から使用してくる。

  • レッドホット・ベイクドソード
剣を4本に増やし、地面に着弾させて火柱を巻き起こす。
なおルージュの手元を離れた剣は水か氷、風の攻撃でのみ破壊、もとい消火できる。
再戦時は剣が6本に増えて1本ずつ着弾させるが、「魂が飛び出る辛さEX」では本数そのままに3本ずつ着弾させるため、再戦時より火柱が残りやすく動きを封じられやすい。

  • バーベキューパーティー
剣を巨大化させてカービィやフレンズを狙い連続で下突きを4回繰り返した後にひっついたキャラ、岩ごと薙ぎ払って吹き飛ばす。
キッスのフローズンジェラートと同じく拘束効果がある。
「魂が飛び出る辛さEX」では後半戦に移行すると最初に使用する上、下突きの速度が増しており初見では拘束される可能性が高い。

  • オーブン・ウェルダン(ファスト・オーブン・ウェルダン)
後半戦の大技。
巨大な大砲を召喚し、導火線から着火した後に極太の火炎放射を行う。
発射までに導火線の火を消すと異常を起こし、爆発して一定時間気絶する。
再戦時の「ファスト・オーブン・ウェルダン」は火がスピードアップしている上に、発射前に反対側へ回り込むフェイントも行う。
非常に隙が大きく回避しやすいためルージュが三魔官の中でもっとも攻略しやすい要因にもなっていた技だが、「魂が飛び出る辛さEX」では後半戦に移行してもかなり後にならないと使用しないため相対的にさらなる強化へと繋がっている。


ザン・パルルティザーヌ

  • ザン・ザン
ルージュ同様の切り上げ、切り下げ。斬・斬
得物が得物なので範囲が広い……ように見えるが、実際はルージュとさほど大差なかったり。

  • ザン・サザン
上空からの下突き攻撃。地面に電撃が残る。
ルージュのバーベキューパーティーより段違いの速さで急降下してくるが、完全なホーミングではないのが救い。

  • ザン・サウザンド
前方に移動しながらの連続突きを行い、最後に後ろへ一突き。
例え対象が目の前にいたとしても後ろを突く。
ベルジュ・ラッシュとキスカ・ストークの合わせ技のような攻撃。

  • ライトニングレモネイド(ライトニングレモネイド・ターン)
雷雲を呼び寄せ、自身の左右に雷を落とす。これを反対側まで移動しながら3回行う。
再戦時の「ライトニングレモネイド・ターン」は往復になり、合計5回も雷を落としてくる。
「魂が飛び出る辛さEX」では開幕から使用してくる上、落とす雷の数が増えてさらに広範囲に攻撃してくる。
実はパルルの真下が安置という致命的な欠陥を抱えている。

  • カミナリオコシ(カミナリオコシ・オンド)
後半戦の大技その1。
背中にでんでん太鼓を背負い、画面端から雷球を4セット連射してくる。
1セットごとに弾の数が増えていき、3セット目で大量の雷球をばら撒き、最後の4セット目では着弾時に分散する巨大雷球を撃ち出す。
実は1~3セットの着弾地点は完全に決まっており、安全地帯であるパルルの真下に行かなくても隙間にいれば全弾回避が可能。
再戦時の「カミナリオコシ・オンド」は物量が最初から増加しているが、安地の真下や隙間は相変わらず。
「魂が飛び出る辛さEX」では後半戦に移行すると最初に使用するが、2セット目の後に反対方向へ素早く動きそのまま3、4セット目に繋げるので、安全だからと彼女の真下で避難や攻撃をしていると逃げ遅れる可能性が高まってしまう。

  • エレクトロエクレア(レア・エレクトロエクレア)
後半戦の大技その2。
同じく背中にでんでん太鼓を背負った後、槍に雷エネルギーを充電。
画面端から投てきすると、それを避雷針としてでんでん太鼓から極太ビームが発生する。
再戦時の「レア・エレクトロエクレア」は斜め上から投てきするのだが、なんとビームの真下にいても感電してしまう初見殺し。
ただしカミナリオコシもそうだが、でんでん太鼓を背負ってから一定量の水攻撃を浴びせ続けるとショートを起こし、爆発して一定時間気絶する。これはアーティストの絵筆でも可。





!以下、アップデート第3弾まで含むネタバレ注意!








































◆事の端末


神降衛星エンデにてザン・パルルティザーヌを倒したカービィとフレンズたち。
騒ぎに気づいたハイネスも自ら戦うが、その最中にローブのフードが外れてしまう。
コンプレックスだった素顔を晒されたショックからか狂ったような動きを見せる彼は三魔官を召喚、なんと彼女らのエネルギーを吸い取ってしまった。
それだけでなく完全に自我を失った三魔官+ハイネスによるデクふらしやデクころがりといった見るからに痛ましい攻撃が行われるように……
「カービィたちも似たようなことしてるだろ」は禁句。

その後彼ら自身を生贄に召喚された破神エンデ・ニルの体内(第2戦目)で存在が確認できる。
ダメージを与えて繭から解放すると食べ物が1つずつ現れ、最終決戦としては貴重な回復源となる。

対応する食べ物は
フラン・キッス→メロンソーダ
フラン・ルージュ→ホットドッグ
ザン・パルルティザーヌ→プリン

ちなみにハイネスは哺乳瓶。
いずれもそこそこの回復量なので忘れずに取っておきたい。

第2戦目が終わるとカービィ共々脱出するが、そのままエンディングにも登場せずフェードアウトしてしまう…。
メインストーリーにおける彼女らの行方は数ヶ月に渡り、ファンの間で議論の的となっていたが…。


◆本当の決着


最後の追加コンテンツとなる無料アップデート第3弾では、遂に彼女らの動向が明らかとなった。


これまでメインストーリーに対する立ち位置が不明だった「星の〇〇〇〇」は、本編後の時間軸に位置しており、
破神を失った後もハイネスは懲りずに儀式を続けていたようで、三魔官も駆り出されてはデクとして振り回される立場となっていた。

アップデート第3弾の目玉となる新モード『アナザーディメンションヒーローズ』では、この儀式が完全なものになり、ハイネスがアナザーディメンションに吸い込まれてしまう。

「星の○○○○」で何度失敗しても儀式を続けていたのかは不明となっていたが、アップデート第3弾では「星の○○○○」でハイネスを倒すと何と吹っ飛ばされずに祭壇にズブズブと沈むという演出があった為、「星の○○○○」は「アナザーディメンションヒーローズ」に繋がるストーリーの伏線となっていた。

このアナザーディメンションに吸い込まれたハイネスと、彼を探しに来た三魔官に巣食うジャマハートをフレンズハートの力で払うことが目標となる。
全ての4ステージをクリアし、アナザーディメンション側にも存在した祭壇のような何かでダークサイドハイネスと戦闘後に駆けつけ、主がカービィに襲われて倒れたと思い込み、三魔官シスターズとして3人同時に復讐の戦いを挑んでくる。


彼女ら個々に関しては、別に新モーションが追加されている訳ではない。
しかし、三魔官シスターズを何より脅威たらしめているのは互いの隙を補い合う連携攻撃の数々。
基本的にはフィールド上を2人までが行動しており、どちらかが隙の大きい技を繰り出せば、もう片方は簡単に攻めさせないとばかりに邪魔をしてくる。
幸い、ポン&コンの後半戦と違って体力バーは共有なので、集中攻撃してもちゃんと倒せるようになっている。(ツインクラッコと同仕様)その代わりか、個々の防御力はそれなりに高いのだが。広範囲の技で場に出ている二人を同時に巻き込めるような立ち回りをしたい。

この時点でもただでさえ攻撃が避け辛いのだが、体力が一定値を切るとBGMが変化。全員が本気を出して各大技の準備態勢に移行する。
ファスト・オーブン・ウェルダン→エレクトロエクレア→シェイキング・ウォーター・スライダーの順に発動し、処理落ちするほどの派手さもさることながら、ダメージ中に他の大技にかすると以降のワザにも次々食らってしまうという凶悪コンボになっている*1
中でもルージュは通常と比べて導火線の燃えるスピードが凄まじく、誰の大技も実質阻止不可能。強いて言うなら、オーブンウェルダンをやり過ごせば、エレクトロエクレアの下でキッス気絶を狙える程度。
ルージュから直撃を受けてしまうと、吹き飛んだ先でも次々大技に巻き込まれ約7割もの体力をごっそり削られて風前の灯と化す。アドレーヌ&リボンで喰らおうものならその時点で即アウト。
幸いにも削り付きだがガードでやり過ごせる。一部コピーなら完全防御だ!
的がそれほど大きくないのと、この連携により本作最強と謳われるウィンガボム*2ですら苦戦は免れない。

これ以降も強力な連携攻撃が休みなく待ち受けており、どこにいても気の抜けない戦いとなる。
特にキツいのが、上記の大技からそれほど時間が経たないうちに行われる、「氷菓で足の踏み場を狭めた所にバーベキューパーティーを繰り出す」コンボ。
火属性で氷をすぐ溶かせば済む話なのだが、逆に除去できるキャラが一人もいないとあっという間に串刺しと化す。剣の範囲と攻撃スピードの速さから、機動力の低いキャラはほぼ地獄を見ることになる。

連携が完璧な三魔官シスターズに対し、こちらは1Pが空中での機動力や無敵技に乏しいカービィ固定なので、(到達時点でコピーなしで挑む人はそうそういないだろうが)ストーリーモードと同じ感覚でいると大苦戦を強いられること必至。
体力も本モードのラスボスに相応しく超タフであり、仕様上フレンズを3人フルに引き連れれば体力に人数補正が加わる(アルティメットチョイスを除く)ので目を疑うぐらいに減りが遅い。
一応、敵の攻撃人数が多いぶん星を沢山吸いこめる機会は多く、高難度モード限定の貫通弾ダメージ強化によってノーマルのカービィでもそれなりのダメージソースとして貢献はできる。
キッスの氷菓を溶かせば回復アイテムが得られるため、少なくともファイアをコピーしておくか、付与してメラーガ系の武器にするか、火属性持ちの(あるいは付与された)フレンズを連れて行くといい。氷菓の使用頻度が低いのでチャンスは限られるが、これだけでも安心感は段違いだろう。
これはアルティメットチョイスの「魂が飛び出る辛さEX」でも同様で、彼女達の後に控える残り2人の相手も異常に強いのでここで回復アイテムを節約しておけば多少なりとも楽になる。
総じて「アナザーディメンションヒーローズ」の最後の相手に相応しい超難敵だが、諦めずに繰り返し戦えば必ず勝機は訪れる。
但しこれはアナザーディメンションヒーローズの場合での話で、負けたら終わりのアルティメットチョイスの「魂が飛び出る辛さEX」では否が応でもこの膨大な体力と最後まで付き合わなければならない。

フレンズハートが100個未満で三魔官シスターズを倒すとカービィは歩いて帰って行くが彼女達から黒い謎のモヤが出たところで終わり、いわゆる過去シリーズのようなバッドエンドを迎えてしまう。
フレンズハートが120個中100個以上集まっていると、主と自分達を助けてもらった恩で三魔官シスターズが最後のドリームフレンズ入りする。
フレンズハート収集は一発勝負の場面も多く初見で100個収集するのはシリーズ経験者でもギリギリになりやすいが、三魔官シスターズを倒した後はステージの再チャレンジが可能になるので繰り返しプレイして根気よく集めるべし。
フレンズハートを120個全て集めると…?

◆ドリームフレンズとして


専用シングルはもちろん『Prayer song to God』のアレンジ。
もちろん、「星の〇〇〇〇」にも対応している。タイトルは「星の三魔官シスターズ 祈りから希望の旅へ」。
「アナザーディメンションヒーローズ」後の最終ストーリーとなっているようで、改心したハイネスの命で祭壇に現れたというを倒し、新たな楽園を探す旅に出発する。
ボスの一部はアナザー版に変更しており(体力は低くなっている)流石に他のドリームフレンズよりは難易度が高いものの、道中のレベルアップハートで能力を上げるだけでなく三魔官シスターズ自体が高性能なのもあり「アナザーディメンションヒーローズ」の時より苦労はしないだろう。
固有ステージが無い代わりに、今までのドリームフレンズ達の固有ステージをダイジェストでまとめているので「星の〇〇〇〇」の集大成とも言える内容に仕上がっている。
また、このモードのように同族対決を起こさないため三魔官シスターズとハイネス戦は省略されており、最初のパルル戦の部屋ではザコキャラ+中ボスのルームガーターが待ち構えている。
もちろん名前部屋もしっかり登場しており、名前にそれぞれの属性に対応したブロックもあり*3、そのブロック以外のブロック…すなわち星ブロックを破壊するとFRIENDSとなる。
さらにこの名前部屋の先の扉に入るとエクストラスターδと同じ初代グリーングリーンズの再現ステージに入り、この終点で最後のカービィやドリームフレンズの像に三魔官シスターズも追加されていることがわかる。

なお、説明文ではパルルが『手を貸すのは今回だけ』と言っているが、これから先は今回の件の様に対立することはほぼないと思われるため、単にこの台詞はプライドの高さからだろう。

ちなみに三魔官シスターズがドリームフレンズになるとサウンドルームやシアタールーム、タイトルの寸劇でたまに登場するようになる。キッスと一緒に過ごしていたのをメラーガつきの武器持ちフレンズが現れて彼女が逃げてしまい、ルージュがキレて剣を振り回すという安定の百合を見せている。

◆使用技

バトンタッチ形式なのでボスとしての技を全員分使える。*4
ほとんどの技には斬撃の性質が付与されている。そのためキッスはフレイムチェーンを、ルージュはビッグばくだんを単独で攻略できる。

共通

  • シスターズタッチ(地上↓+B)
キッス→ルージュ→パルル→キッス…と交代。発動時に前方を攻撃しながら出てくる。

  • シスターズころがり(↓+B長押し~離す)
フレンズころがりの如く3人で合体して、画面全体を一掃する。
再発動までにカワサキの料理以上の時間を要するものの、その威力はカービィのクラッシュやマイクなどの回数制限ありのコピー能力をも陵駕する。

フラン・キッス

3人の中では火力が一番高いが、鈍足気味で溜めが必要な技が多いため隙が大きい。回避も上手く利用しよう。
  • キスカ・ダウン(B離す)
基本技。斧を振り下ろす。

  • キスカ・ストーク(ダッシュ中にB)
突進しつつ斧を振り下ろす。通った跡には氷塊が残り、時間差で追撃できる。

  • キスカ・アッパー(↑+B)
  • キスカ・メテオ(キスカ・アッパー後に↓+B)
斧を振り上げ、氷塊を生み出しながら飛び上がる。追加コマンド入力で斧を振り下ろしながら氷塊を壊す。

  • 氷菓(空中で↓+B)
氷柱を落とす。地面に着弾するとしばらく凍り付く。

  • フローズンジェラート(B長押し~離す)
斧を巨大化させて投げる。雑魚敵相手ならボス戦時同様捕縛できる。

  • シェイキングソーダ(↓↑+B長押し~離す)
水鉄砲を発射。この技のみ水属性判定。
ボタンを長押しした時間が長いほど持続時間が増加。方向キーで「シェイキング・ソーダ・スライダー」のように角度調整ができる。Aボタンでキャンセル可能。
全キャラ中でもトップクラスの火力を誇るが、チャージ中は隙が大きいのと、3人の大技の中では唯一無敵判定が無いのには注意。

  • エレガントエスケープ(L/R+方向キー)
無敵状態になりつつ、素早く回避しながら移動する。

フラン・ルージュ

3人の中では唯一空中移動が浮遊ではなく連続ジャンプとなっている(バンダナワドルディドロッチェと同じ仕様)。
基本的には地上にいる敵に対して強いタイプのため、空中戦では「オーブン・ウェルダン」や「バーストジャンプ」を上手く使おう。
  • ベルジュ・スラッシュ(B~B)
  • ベルジュ・ラッシュ(2回目のベルジュ・スラッシュ後にB)
  • ベルジュ・フィニッシュ(ベルジュ・ラッシュ後にB)
剣を振って攻撃。水中以外なら2連続で発動できる。連打すると連続突き、炎の弾丸飛ばしを行う。

  • フラン・フランベ(ダッシュ中にB)
剣を地面に突き刺しながら突進する。Bボタンを離すか時間経過で剣を振って、通った跡に火柱を出現させる。

  • バーベキューパーティ(空中で↓+B)
剣を地面に突き刺し、もう一度Bボタンを押すと岩を飛ばす。雑魚敵を串刺しにしてもボス戦同様に飛ばせる。

  • レッドホット・ベイクドソード(空中で↑+B)
地面に剣を4本突き刺し、着弾すると火柱で追撃する。

  • オーブン・ウェルダン(↓↑+B)
大砲から火炎放射する。発動中は無敵で、方向キーで位置調整可能。また少しだけ浮遊するため空中の敵にも当てやすい。
ボス時の異様な溜め時間はないので安心

  • バーストジャンプ(↑+B)
炎を纏ってジャンプ。横方向入力で飛距離がアップする。

  • バーストステップ(L/R+方向キー)
無敵状態になりつつ、飛び上がるように移動する。

ザン・パルルティザーヌ

全キャラ中でもトップクラスの移動速度を誇り、隙も少なめ。ただし単発火力自体は控えめで、慣れない内は事故が頻発することもあるので練習すべし。
  • ザン・ザン(B~B)
槍を突き出して攻撃。水中でも連打できる。

  • ザン・サザン(空中で↓+B)
槍を地面に突き刺す。攻撃後は衝撃波がしばらく地面に残る。

  • ザン・サウザンド(ダッシュ中にB)
連続で槍を突きながら突進し、最後は前方に衝撃波を飛ばす。フィニッシュの衝撃波は進行方向とは逆の方向キーを入力すると反転して出せる。

  • ライトニングレモネイド(↑+B長押し)
雷雲を発生させ、雷を落とす。Bボタン押しっぱなしで持続する。

  • カミナリオコシ(↓→+B連打)
太鼓を背負い、雷球を発射する。連打で発射量が増加するほか、発動中に移動も可能。

  • エレクトロエクレア(↓↑+B)
太鼓を背負い、槍を投げた後に極太ビームを発射する。発動中は無敵なほか、最初に投げる槍には斬撃判定が付く。
ただし「レア・エレクトロエクレア」のように斜め撃ちは不可能

  • せん光のライトニング(L/R+方向キー)
無敵状態になりつつ瞬間移動。空中では3連続まで出せる。
これを上回る移動速度は最大溜めプラズマの「でんこうせっか」ぐらいなため、TAでは主力として抜擢されることも多い。おかげで他2人の出番がほとんど無くなっている

◆余談


  • 三魔官の名前は実在&所有する武器に由来するので、知っていれば覚えやすいかも。
フラン・キッスはフランキスカ(投擲を目的とした小型の斧)
フラン・ルージュはフランベルジュ(剣の一種。刀身が波打っている)
ザン・パルルティザーヌはパルチザン(槍の一種。刀身が平たい)

また名前を見れば分かるがザン・パルルティザーヌのみ姓にあたると思われる部分が異なっている。
逆にフルネームの後半が姓の可能性もあるが。なお海外版では元ネタそのまんまな名前なので同じ「フラン」でもスペルが異なる。*5
どちらにせよ彼女1人だけ妙に浮いているのはたしかであり、公式からの説明が待たれるところである。
(参考までに、ニンドリ2018年5月号のインタビューでは個性づけのため違う雰囲気の名前にしたとのこと。)
逆にフラン・キッスとフラン・ルージュは名前から姉妹説が濃厚だったが、アップデート第3弾でほぼ否定されているため、現在は女性カップルと見なされることも。やっぱ百合やん。


  • 第3弾アップデートにおいて、三魔官の過去が少しだけ明らかに。
それによると3人とも別々の場所で死に直面した状況下である旅人に助けられ、その際にそれぞれ氷・炎・雷の魔力に目覚めたらしい。
旅人の名前は明かされていないが、三魔官のハイネスに対する恩義と信頼、そしてザン・パルルのスペシャルページにある「ハイネスに拾われた恩義」という言葉からして、彼女らを助け魔力を与えた人物がハイネスである事は間違いないだろう。
なお、フラン・キッスとフラン・ルージュが別々の場所にいたと思われるためこの2人も実の姉妹でない分、百合とか女性カップルとかの可能性が強まったと言える。


異次元での激闘を終えて祭壇に現れた謎の騎士を撃退したばかりなのに、(本編とは違うイメージの世界とは言え)今度は肉体を奪われた彼女らの心境やいかに。いつ休めるんでしょうね
一応、スタアラの世界とスマブラSPの世界は設定からして完璧に別物であり、後者は原作で普段敵対してるキャラ達がファイターやスピリット含めて黒幕打倒で一致団結している。

アドベンチャーモード「灯火の星」では、とあるマップでカルトクイズの選択肢に抜擢される。
出題内容は「先輩後輩の関係であるスピリット」を当てるというもので、正解はにあり三魔官は不正解になる。

このクイズの結果に従うなら、三人は同期のようである。
(「スマブラSP」と「スターアライズ」は開発時期が被っているので、両スタッフ間の設定の擦り合わせはキチンと行われていると見られる)
ハイネスが救った三人の少女は、ほぼ同時期に死にかけていたのだろうか。
なお参考までに、ほぼ「スターアライズ」発売当時の情報のみで構成された小説版では全員同時に拾われたという設定にされている。

スピリッツバトルではプププランドで3人の女性ルフレと戦う。キッスのみ青カラーと氷や[[水属性]]の技がない上、原作では使用しない風や闇属性の技も使用するけども。相手は必殺ワザを多用する上に威力が増しているがルフレの性質上、すぐに回数の上限に達してしばらく使用しなくなるので再使用できる前に撃墜するか反射技持ちのファイターで挑みたい。
スピリットとしての性能は階級HOPEのサポーターでスキルはアイテムヒッター(打撃系アイテム強化)。
彼女達が持っている武器がスキルの由来と思いたいが、原作終盤でハイネスに散々鈍器にされたのも由来の可能性があり、そう考えるとある意味ピッタリかつ黒い
BGMはスタアラで最初のパルル戦後の脱出パート及び後半のボス戦で流れる「友ときずなの戦い2」。
実はスタアラより先にスマブラSPで曲名が判明した珍しいケースでもある。


  • 三魔官シスターズ、という正式名称のシスターズの部分は『姉妹』と『修道女』のダブルミーニングとゲームニュースで語られている。ただし、本当に姉妹なのかは明かされておらず、プレイヤーの想像に任せる、ということになっている。

  • スーパーカービィハンターズではオンラインで使用できるスタンプに三魔官があったりストーリーを進めると町に三魔官が登場する。キッスとルージュは港町で談笑しており、パルルは城下町の右側のベンチでのんびりしており、ハイネスの姿を見かけると手を振る。

  • カービィファイターズ2では「暗黒ようさいジャマハルダ前」ステージのギミックで登場して一定時間ごとにプレイヤーを攻撃してくる。キッスはキスカ・アッパーからのコンボとフローズンジェラート、ルージュはファイアボール・サーカスとオーブン・ウェルダン、パルルはライトニングレモネイドとカミナリオコシを使用する。また、スタアラのセーブデータがあれば三魔官シスターズを模したデザインのレア帽子に変更する事ができる。


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最終更新:2025年01月09日 19:10

*1 他の技同士も被ダメージ後の無敵仕様がこれと同様になっている。

*2 風ボム。爆弾を掲げた状態でジャンプすると風船のようにフワフワと浮き、この状態の爆弾でも当たり判定が存在する。爆発そのものと残留エフェクトで二回ダメージ判定が入り、さらに空中で新しく爆弾を掲げてヒット→ダメージ二回→さらに掲げて…のコンボは、かのソウルオブニルを30秒程度で倒す威力。

*3 ルージュが氷ブロック、パルルがコンセントに電気を流すことで破壊されるブロック、キッスが炎ブロック。

*4 ただし、あくまでも1戦目の技を基準としているためか唯一キッスの「フラン・フリーズ」がオミットされている

*5 文法的にbの前のンはnではなくmで表記する為。