ライオス一行(ダンジョン飯)

登録日:2019/11/13 (水) 01:08:00
更新日:2025/04/13 Sun 04:51:57
所要時間:約 26 分で読めます





ライオス一行とは、漫画『ダンジョン飯』の登場人物の集団である。

●目次


【概要】

主人公ライオスをリーダーとするパーティ。単行本8巻時点でメンバーは5名。
以前はあと2人在籍していたが、前から他ギルドに勧誘されていたことや手持ちが一文無しになったことから離脱。
世間からは仲間割れしたと思われている。
*第一話の時点では一般的なRPGの『パーティ』に当たる用語を『ギルド』と呼んでおりライオスのギルドからシュローやナマリが脱退しているが、後に『パーティ』で統一された。
何度かドラゴンを討伐したことがあり、冒頭では最下層近くまで到達しているなどかなりの実力者が揃っており、大手のパーティだったようだ。

元々は正統派な探索隊チームだったが…
  • 時間制限付きでダンジョン下層にたどり着かなければならないという緊急事態
  • 全滅によりほとんどの物資を失い、食糧を買い足す余裕もない
  • 抜けたメンバーの代わりに魔物食研究家のセンシが加入
…によりダンジョンの魔物を狩って調理して食するサバイバルチームに方向転換。
(魔物食について)紆余曲折あったものの現在ではパーティ全員が魔物食に適応してサバイバルするようになった。

なおこのサバイバル生活を見た他の探索隊やダンジョン内の住民から完全にドン引きされるのが定番。


【メンバー】

ライオス・トーデン


そうか……動く鎧を食べるのは無理か……

CV:熊谷健太郎

トールマン(人間)の戦士。
鎧に身を纏った長身短髪の男で、両刃剣と盾(紛失中)が武器。*1
着ている鎧は恐ろしい迷宮の兎から生き延びれるという触れ込みで買った物で、首回りの重装甲が特徴。
過酷な探索家家業でありながら少なくとも3年のキャリアがある経験豊富な実力者で、「トーデン兄妹」と聞けば島の冒険者は大抵知っている程。
チェンジリングの回で判明した年齢は26歳。尚、ドワーフ年齢だと60歳ぐらいらしい。冒険者歴は4年。
冒険者としても戦士としても十分に優秀な様子を見せているが、種族的にドワーフなどに比べて貧弱。ただし体力はドワーフよりもあるらしい。
親切で誠実な性格で仲間想いでもあり、危険を顧みず仲間を助けに飛び込んだりする事もしばしば。
離脱した仲間のことを文句の一つも言うことはなく、逆に思いやったりもしており同じパーティーの仲間からの人望はある。
しかし、この性格が原因で昔仲間に騙されたこともあるらしく、あくどい連中に利用されたりもしていた。

基本的には社交的で裏表のない性格であるため、初対面の相手にも壁を作らず、異種族や異文明の相手に対しても偏見を持たずに積極的に話しかける。
……のだが、人の心の機微に極端に鈍い上に致命的に空気を読めないという欠点があり、相手の気持ちを察することが苦手。
感性がかなり独特なこともあって悪気なく他人の神経を逆撫でしてしまうことも多く、友達と呼べる相手は少ない。
そのために社交的なのにコミュニケーションは下手であり、いわば陽のコミュ障タイプ
触手に絡まれた女性に「気持ちよくなかったか?」と平気で聞く(いやらしい気持ちはない*2)、食事中に割とグロい話をするなど失言が多い。
とはいえ他人に怒られた際は決して逆切れなどせず素直に反省しており、彼なりに他人の気持ちを慮ろうと努力はしている。
また、パーティーの女性メンバーに対してセクシャルな面ではきちんと配慮するなど良識はある。
こんな性格なので、パーティーの仲間たちからは信頼はされつつもウザがられている。
彼の一面を知ったパーティ外からは狂人、もしくは危険人物という評価が固まっている。
逆に会った事がなく彼の行動を伝え聞いた人物からは『世間や他人に興味が無い』とも評される。
これは冒険者という不安定な生業をしていながら、周囲からすると金銭に然程執着する様子がないため*3
名の知れた冒険者でありながら世俗的ではない雰囲気のせいか、周囲からは『どこかの国の王子』とか『黄金郷の末裔』だとか噂されている。
実際は迷宮のある島より海を越えて北にある、田舎山村の村長の息子。

そしてなんといっても重度の魔物愛好家であり、そのレベルは紛れもなく「変態」「狂人」の域。
魔物に対する観察眼や洞察力が非常に優れており(逆に人間に対しては全然ダメ)、
  • 『動く鎧』の本体と生態を見抜く(恐らく世界初の発見)
  • 足音で種族の判別ができ、無駄な戦闘を避けられる
  • 魔物に関する勘が人並み外れて優れている
  • 人間の顔は覚えられないが獣人の顔は覚えられる
などを始めとして知識が非常に豊富なことから攻略法や注意点も心得ており、探検や戦闘でも大いに役立っている。細かく記録も取っている。
本人いわく「姿や鳴き声、生態を調べるうちに、味も気になりだした」らしく、そのことをカミングアウトしたら即座にサイコパス認定された。
魔物の話になるといつもより熱が入り、ちょっと気持ち悪いぐらい饒舌になる。
食用になりそうな魔物はおろか名前そのままの『動く鎧』であっても「食べたい(鎧部分が無理ならせめて皮部分を)」とか考えているほど。

博愛主義というか種別で偏見を持たない性格で「何で皆哺乳類に甘いんだ 人喰い植物はダメなのに」とぼやく事も。
また「(オークの女性でも)むしろ全然イケる」本気で言ってのけ、オークの美醜感覚にも理解を示した。
が、理解を示し過ぎて話題をふってきたオークに(妻に欲情したか何かと)誤解されて怒られていた。
一方で度重なる失敗からか、「魔物の考えは人には絶対に分からない」と冷静に分析・断言する一面もある。
決して馬鹿だったり魔物が好き過ぎて盲目というわけでもない。あくまでも「魔物オタク」であり線引きは弁えている。常軌は逸しているが
他にも幼少期から好奇心が非常に強い様子がうかがえ、その経験が様々な転機やチャンスを掴むきっかけになっている。
  • バジリスク相手に身体を大きく見せる威嚇を行い動きを封じる
  • 人間を絵の世界の中に引きずり込む『絵の魔物』に自ら囚われ、通常知る由もない経験で情報を掴む
  • 犬の骨格を覚えていた事で人間の骨を識別・選別し、消化されたファリンの蘇生に成功
  • 幼少期から多数の猟犬と共に成長したせいで、魔物すら怯ませる猟犬の咆哮を再現
  • 周囲の大人が理解を示さなかったファリンの霊力から、魔法の才能があることを見抜いて魔法学校を勧めた
  • 悪魔の習性や分析、自分の性格まで利用し誰にも思いつかなかった退治方法を編み出す
また「人に興味が無い」という人物評の通り他人の顔や名前を覚えるのは苦手なようだが、流石に付き合いのある仲間に関しては別なようで、
相手の記憶から幻覚を生み出す能力を持つシェイプシフターとの戦いでは、ライオスの記憶から生まれた幻覚は、
他と比べて「服や装備などは曖昧だが顔付きや体格・種族的特徴などは正確」という形で出現していた。

元々親の勧めで学校で学び、兵士になっていた模様だが、そこでの人付き合いに馴染めず冒険者稼業を始めたらしい。
その際、正規の手続きをせず軍隊を辞めてしまっている為、実質「脱走兵」であることをチルチャックに呆れられている。
ちなみに脱走時、ファリンの魔法学校が近かったので一言挨拶していこうとしたことで、結果的に彼女も一緒についてきて冒険者となった。
両親からは跡継ぎとして大事にされている模様だが、本人はその扱いと後述のファリンの件からか嫌がっており、10年以上会っていない。
なお、彼の中ではある程度割り切っている扱いなのか、トラウマとして上記故郷の出来事を刺激された際は嫌な汗をかきつつもあまり動揺することなく片付けた。
むしろ直前にあったシュローからの痛いカミングアウトには、珍しいほどムキになって反論した。察するにかなりショックだった様子。
尚、女性の趣味は(オークの件を除けば)本編で口にした事はない。過去に婚活女がパーティーに居た際も特に興味がなかった模様。
異性に興味が無さすぎるが親切すぎる為、そこを婚活女がいいように利用し優遇されるよう仕向けていたが、ライオス自身は気付いてもいなかった。
このせいで仲間達から信用を失いかけ、パーティ内恋愛禁止の令が出る。しかし9巻のサキュバス回で判明した異性の趣味は……?

初めての死亡は3年前『動く鎧』による刺殺で、しばらく鎧装備がトラウマになっていた。
ちなみにこの剣と盾は前述の新人の頃の『動く鎧』のものを獲得して使っているらしい。トラウマとは一体。鋼メンタル。
それも後に『動く鎧』に折られてしまい、何とか倒した末に代わりにそのボスの剣を手に入れ『ケン助』と名付けて可愛がっている。
なお再会したナマリからは素性の怪しい剣と見抜かれ、ドワーフ製の剣を買って使うように注意されていた。
しかしこのケン助のおかげ(せい?)で、予言の勇者となる。

最初は迷宮踏破の報酬である「迷宮及び国家の所持権」について深く考えていなかったが、オークの言を受けて真剣に考えるように努め始める。
更には好奇心から絵の魔物の中に入ったことで過去に黄金郷で何があったのか知り、そこで「狂乱の魔術師」と出遭ってしまう。
後に狂乱の魔術師に「絵の中に居た奴」と顔を覚えられ、更には理性の残っている亡霊の導きで黄金郷に辿り着き、ケン助の変化で話が急変。
デルガル王の孫ヤアドを始めとした王国の住人に『予言の勇者』として自分達を救って欲しいと懇願されてしまう。

特技は犬の物真似。子供の頃から実家で猟犬達と遊んでいて、その時習得した。
ただの物真似というレベルを超えており、それを活かした猟犬を模した咆哮による威嚇は迷宮の魔物さえも怯ませる。
見る影もない顔面崩壊レベルでドン引きされるが、あまりに上手すぎてドン引きされながらクオリティは絶賛されたほど。
これを用いてシェイプシフターやダイアウルフの脅威からパーティを救っている。もはや特殊技能とか咆哮(ウォークライ)の域。

決して冷静とは言えない性格だが、物事をものすごく客観的に俯瞰で見ることができ、いざという時に優れた判断力を持つ。
シェイプシフターの罠を見破ったり、ドラゴン戦では戦局として有効な一手であれば己の足を食い千切らせるのも躊躇わない。
ただし逆に『相手が結果的にどう思うか』という対人スキルの想像力は欠けており、結果良ければ全て良しと思っている節があり、そのせいで他者の気分を害するケースも。
不勉強だっただけで魔術の才能もそれなりにあるらしく、魔力酔いや反動はあるものの回復魔法を習得しつつあり、ウィザードリィにおけるロード的存在になりつつある。*4
黒魔術使用の件もあり戻るに戻れず、そして何より妹を救う為、狂乱の魔術師を倒す為にダンジョンの更に奥深くへと歩を進めていく。


ケン助

迷宮の『動く鎧』のボスが使っていた(共生していた?)、翼のような鍔が特徴的な剣の魔物。その正体は動く鎧同様貝のような軟体生物
基本的には普通の剣として使えるが、魔物故に他の魔物の攻撃の気配を察知し震えるので、ライオス自身では感知できない魔物の接近を知ることができるという利点もあった。
とはいえ所詮は魔物、そこに仲間の情が芽生えるはずもなく、炎龍戦でのピンチの際に自身の安全を優先して逃げ出してしまう。
その一件、およびこれで隠し持ってたのがバレてチルチャックから非難されたのもあり、ライオスも「やはり魔物は魔物か…」と愛着を減じた。
結果「手放すのもやぶさかではないが、代わりの武器を確保できないので繋ぎで使う」くらいの評価になってしまう。


マルシル・ドナトー


「不衛生なのは絶対イヤ!」「亜人系は論外!」「金属?」

CV:千本木彩花

エルフの魔法使いでローブに金色の長い髪の女性。
作品の絵柄のせいでもう少し若く見えるが、ライオスの見立てによると「トールマンだったら(エルフはトールマンの5倍ぐらい長寿で成長もその分遅い)20歳前後ぐらいの外見*5」と言われるなど、意外に大人っぽい体形らしい。

自分より頭一つ長い、植物が絡み合ってできたような杖「アンブロシア」を持っている。
口頭で詠唱することで強力な魔法を操る*6、魔法学校では自称「学校始まって以来の才女」。親も宮廷魔術士のエリート家系。
いわゆる魔術師ポジだが幽霊対策のお祈りや蘇生術の心得も多少はあるほか、罠解除、鑑定など幅広い魔法を扱えるが基本的には大雑把(得意なのは爆発魔法)。
パーティーの火力担当であり、彼女の攻撃力でなんとか切り抜けられている場面は数多い。魔法陣を用いる事で更に高位の魔法を操る。
回復魔法も使えるがファリンと比べて反動の回復痛が酷く、大怪我を直す時は頑強なセンシでさえ泣き叫び喚くほど。
その他にも召喚獣を創り出すなど、魔法に関する知識の幅は作中でも屈指の幅広さを誇る。


幼い頃に父親を老衰で亡くしており、他のエルフと比較すると耳がやや丸いことから、トールマン父とエルフ母のハーフの可能性が暗示されていた。
そして遂に10巻での狂乱の魔術師の発言からハーフエルフだと確定。
更にハーフエルフは成長速度が不安定らしく、マルシルはこの容姿とは裏腹にまだ50歳である事も分かった。*7
恋バナにやたら興味津々だったり中二病チックな趣味の悪さは、精神年齢的には女子中学生レベルだからと思われる。

黙っていればエルフ族らしい相当な美人だが、彼女が忌避する魔物食に手を出す所から話が展開されるため、終始表情をコロコロ変えて騒ぐので美人が台無しに……。
新人ではないがパーティの中では冒険者としての経験が最も浅いらしく、他のメンバーに質問していたり冒険者のことを深くは知らなかったりもする。
なお、迷宮に挑み始めた時期はライオスと出会った時からのはずだが、これが描かれた第9巻第57話では「(マルシルと出会ってから現在まで)たった1年だったけど」とライオスが言っているのに対し、第1巻1話でマルシルが初めて死んだ(第57話のものと同じ状況)のを「2年前」と言ってた事や、公式ガイドブックの年表に両者が出会ったのは512年(本編は514年)という記述があるので、ライオス側の記憶違いか、あるいはライオスが月日込みの満計算、マルシルが端数繰り上げの年単位計算をしている*8のようで、最大でも2年に満たない新人。

また何かと迂闊な様子の目立つドジっ娘であり、そのせいでトラブルを起こすこともままある。
チルチャックの認識はもちろんそうだが、ライオスも凄いと思いながらドジだと認識している。
チルチャックの言から察するにエルフが冒険者になることは珍しいみたいなので、種族的には変人の部類だと思われる。*9

ごくごく一般的な倫理観を持つため、パーティー内で一番魔物食に抵抗がある。魔物でなくても昆虫や不吉な物も苦手。(ただし海産物は多少グロテスクな物でも食える)
何かを食べようとして彼女が「ヤダーッ」と抗議するのは最早お決まり。食事シーンのギャグ担当
悪夢に出てくるほど嫌がってはいるが、何だかんだ魔物料理が美味しいため徐々にその美味さに惹かれ始めている……かもしれない。
最近は強い抵抗はしなくなってきているものの、食事の度に順調にトラウマを増やしている。

基本的に協調性があり気遣いも出来るが、エルフらしくプライドが高く意地っ張りな面もある。しばしば頑張りが空回りしてドジすることも。
面倒見が良く人情家なため現実主義のナマリとは度々口論になり、チルチャックからもよく諭されている。
見目麗しいこともあり、(特にライオスに)女性としてセクシャル面に気を遣われているがほとんど気にしていない。
これは長命なエルフの価値観によるところ*10で、西のエルフの一団や過去のエルフの様子を見るに、むしろ気にしている方でもある。*11
尚、9巻のサキュバス回で判明した異性の趣味は非常に悪い中二病チックである。実年齢からすればある意味妥当か。

ファリンとは魔法学校時代の学友。
マルシルとは対照的にファリンはやや落ちこぼれ気味だったが、とある一件からその柔軟な思考と慈悲深い人となりを知り興味を持つ。
それと同時にマルシルも「学校で知り得る知識だけでは勉強不足」ということを学び、友達になった。
まだまだ考えの硬いところがある自身の短所を把握しており、今でもファリンを本気で尊敬している。
それだけにファリンを拉致(実際は本人が無理についてきた)したライオスを当初は激しく憎悪していた。
学生時代から「安全なダンジョンの作り方」を研究しているため、その一環として黄金の国の迷宮について考察する場面も。

愛用している大きな杖は彼女自身が編み上げて作った物らしく、命名したのも彼女自身。学生時代は今ほど大きくはなく先端の輪っかもなかった。
持つことでマルシル自身の魔力の循環状態を示す性質があり、枯渇している状態で持つとしんなりとする。
別になくても軽い魔法は使っているが、命中率がとんと悪くなっていたため、照準器のような役割もある模様。
また、使ってきた魔法により何かしらの影響が残るらしく、杖をエルフの国で調べられるとまずいらしい…
なお、アニメ版は海外でも放映されて現地声優による吹替もされているが
マルシルは特にドイツ語の吹替が「もはやマルシル本人」とすら評されており
海外のファンには「彼女の愛らしいエルフの負け犬の雰囲気を完璧に表現しています」と
あまりにもあんまり過ぎるパワーワードで絶賛(?)された。


チルチャック・ティムズ


俺の仕事を忘れてもらっちゃ困る。扉や罠の解除役が不必要だとは言わせないぜ

CV:泊明日菜

ハーフフットの鍵師。
冒険者歴は5年以上で、10年前から各地の迷宮周辺で鍵開けや人材斡旋など様々な商売をしているベテラン。
種族柄子供と見紛う程に小柄だが成人男性で耳が大きい。洞窟より北東にある小さな盆地の村出身。
感覚が鋭いハーフフットの特徴を活かして罠探知や鍵明け、隠し扉発見など仕事は多岐に渡る。
小柄で軽い=罠にかかりにくいというハーフフットの強みもあり、その技術と目はかなりのもの。
10年くらい前から迷宮に潜り、鍵開け、通訳、斡旋、目利きなどの仕事をしていた。
戦闘が本職ではないためかあまり戦えないらしいが、一応炎竜戦では弓矢を持っていた。
他にも言及こそしていないが、投擲の腕前は高いかもしれない。ただし本人は戦力に数えられるのを嫌う。
アイスゴーレム戦でも表面に傷をつけるだけに留まったものの、弓矢の命中精度は抜群だった。
その他ダイアウルフの目を射抜いたり、射撃でなら充分戦力足りうる(本人は嫌がるが)

マルシルから「普段は一番大人」と言われるように落ち着いた性格。
デリカシーも人並みにあり*12気配りも出来るが、ツッコミは歯に衣着せない毒舌。特にマルシルに対してはかなり辛辣。
魔物食に抵抗はあるが事情が事情なので、大抵は文句を言わず素直に食べている。宝虫などは昔食べた事があった。イナゴの佃煮的なものなのだろう。
子供扱いされることを嫌っていて、仕事と私事は分けるスタンスもあって年齢を明かさなかったが、今年で29歳だということが判明。
しかも諸事情で何年も会ってない妻と娘がいる*13。ミック曰く「いい年したおっさん」
ライオスよりも年上だったが、長命の種族からすれば若人なのでやっぱりマルシルとセンシからは子供認定された。
しかし現パーティーでは一番の酒好きで、チャンスがあれば呑もうとする。ちなみに子供は3人もいて、すでに独立している。*14

思い遣りがあり配慮も出来、優しい性格ではあるものの基本的に仕事人で、
「前払いじゃないと仕事は絶対受けない」「見返りがいらないとか抜かす奴がこの世じゃ最も信用ならない」と語るなどその辺はシビア。
(前払いについては新人時代にサキュバス狩りで、新米ハーフフットを生贄にして繁殖させていると知り、同族が「使い捨て」にされない為に組合を作った。)
普段の言動が建前というわけではなく、あくまでプロ意識が強いことと公私を分ける性分らしい。
冒険者ギルドのハーフフットの間では“顔役”と呼ばれるほど顔が効くらしく、契約にうるさく金にがめついことで知られている。*15

一発でパーティー全滅しかねない罠解除を一人で担う立場故か、罠を前にすると神経質で怒りっぽくなる。
それも仲間を想ってのことであり、忠告を聞かずスイッチを踏みまくるセンシとは口論になったこともある…というか危ない状況に陥ったので当然である。
センシと同じく技術に敬意を払う一面を持ち、料理の知識を伝授してもらったお礼として罠に関しての知識を伝授している。

大体の話題には話を合わせるが、パーティー間での恋愛話については毛嫌いしている。
これは「昔所属していた団結力のあったパーティーが恋愛沙汰を切っ掛けにチームワークが崩壊したのを体験しているから」という切実な理由。
妻と別れたのもパーティー絡みの意識のすれ違いから起きたものであった。
ライオスとはそこそこ長い付き合いらしく、決してビジネスライクな付き合いではなく、恋愛に無頓着なライオスパーティの居心地を気に入っている。
その為、彼が命を投げ出してまでファリンを助けようと先に進もうとした際は、涙を流しながら止めたりした。
逃走しても誰も文句は言わない場面でもついてきており、天然気質なライオスのリーダーとしてのコミュニケーション能力が成長することを望んでいる。

駆け出し時代に散々辛酸を舐めさせられたことからミミックとテンタクルスが大嫌い。
サキュバス回で判明した性癖は金髪ロングのややケバい巨乳ハーフフット。

ちなみに、
「アイツ 魔物の話になると早口になるの気持ち悪いよな……」
という、今日までアニヲタ達の中で用いられるオタク特有の早口を形容する構文を生み出した男でもある。
「よしなよ」


センシ


丸焼き……? いや違うな。唐揚げ……フライ……
かき揚げ!!!

今日の昼食は天ぷらにしよう

CV:中博史

ドワーフ族の魔物食研究家。髭やらで毛むくじゃらの男で、名前はドワーフ語で戦士……ではなく「探求者」という意味。
またドワーフ族には苗字の文化がなく、出身地を名乗る。よって彼の正式な名前は『イズガンダのセンシ』
10年以上迷宮で魔物の料理を研究しているかなりのベテラン。それもあってか戦闘能力は非常に高い。
長らく年齢は不明だったが回想で36歳、10年以上の迷宮探索と地上での生活などもあって現在112歳、トールマンで言えば約50歳と判明。
しかしソロ活動ばかりで*16地下5階以降は未踏だった。これは迷宮攻略ではなく別の目的があった為。
元々ライオス一行とは無関係だったが、魔物食の理解を広めるため、「炎竜を料理する」という野望のため同行する。

料理の知識と腕前は高く、その美味しさは魔物に抵抗がある人でも頬を緩めてしまう程。栄養バランスも考えられている。
料理人として生物の構造を熟知した知見から来る戦闘技術もなかなかのものだが、メイン武器の斧は丸焼きの串代わりにされるなど扱いが雑。
刃こぼれもしまくりだったりと手入れもろくにしていないので、同じドワーフのナマリには呆れられていた。
鍛冶もできず鉱物の目利きもできない為、自身もドワーフとしては変人であることを自覚している。変人なのはそこだけじゃないが

栄養学にも通じるのか毎日の食生活のバランスを何よりも優先し、「栄養不足は魔物より恐ろしい」と断言する。
食事だけでなく生活リズムや適切な運動を促す辺り健康第一。迷宮内の生態系にまで気を配って、捕り過ぎないように配慮している。
これらの考えから気難しそうなシュローのお付きのマイヅルとは意見が噛み合っており、早くに打ち解けていて別れの際には食材までも貰っていた。

年長者あるいは大人として若者に接することが多く、若者は大人である自分が心身ともに守ってやらねばならない、健康に生きてほしいというメンタリティを持つ。
この傾向はチルチャックに対して特に発揮されていて、父性的な面が強く出ている。成長期の少年少女が空腹にあえぐのは見ていられない。
これらは全て彼が経験した少年期の出来事のせい。

性格は職人気質というか、とにかくマイペース。聞く耳を持たない程ではないが頑固であり、納得できないことには従わない。
  • 毒で死に掛かっている人を前にして「昼食に使うつもりだったし、それに料理して食べた方が美味しい(意訳)」と毒消し草の提供を渋る(一応調理して食べさせてはいる)。
  • 何度も念押しされているのに「小細工は好かん」と平然と罠を踏み抜く。
  • 魔術の類に否定的で、自身に掛けられそうになった時は駄々っ子になって抵抗。
  • パーティ全員の命がかかわっている緊迫とした状況下で命より料理を優先。
……等々。
しかしマルシルの行動から効率を優先し過ぎて本分を見失っていたことに気づいて感謝したり、鍵師としてのチルチャックの技量に敬意を示したりと誠実ではある。
特に魔法に関しては前述の通り「納得いかないことに従わない」と、強硬なまでの拒否反応を示している。
だが四階層を抜ける時等に世話になったことなどから、苦言を呈したり渋面を露わにすることはあるものの、通常の魔法に関しては寛容になった。

実はいつも使っている鍋はアダマント製、包丁はミスリル製と、どちらもこの世に二つとないかもしれない逸品(普通は武器・防具などにする)。
アダマント鍋は非常に頑丈且つ具材が焦げ付かず均等に熱が入る優れもの。伝説級の素材であり、それを見たナマリは唖然とした。
これらはセンシの一族に伝わる家宝で、元々はちゃんとした盾だった(センシ曰く「使い道がなかった」)。
ミスリル包丁はあらゆる魔物の骨や皮膚を断ち、炎竜の竜鱗すら容易く貫通する業物である。
自分の斧と違い、これらは一日たりとも手入れを欠かしたことはない。
……が、武器として見た場合刃渡りが非常に短いため実用には向かなかった。まあ包丁だしね

また、10年以上迷宮にいたらしいが、黄金郷の迷宮が発見されたのは6年前であることや
まず手に入らない高価で希少な金属を生活用品に利用していること、貯水庫の古代ドワーフ文字を解読した事などから、
チルチャックには内心「この迷宮の住人なのではないか」と疑われていたが…?

真っ先にサキュバスに襲われ、精気を吸われた後の姿で発見された為、パーティーで唯一性癖が不明となっている。(ちなみに吸われた箇所は鼻)


イヅツミ


私にかかっている魔術は2種類 ひとつはクビに
もうひとつは……全身にだ

CV:神戸光歩

ライオス達の新たな仲間…?猫忍者(くのいち)。年齢は17歳。
イヅツミという名が判明するまでは「アセビ」と呼ばれていたが、これは通名だった。
作中初めての偏食家。且つ、育ちが悪いせいで食事のマナーも悪いという人物。箸もちゃんと握れない。
一般的な人間同様、魔物食は忌避しているが、それ以前にネギも茸も野菜も嫌いという。
魔物を食べたら変な病気にかかって魔物になると信じている。すでに半分魔物みたいなもんなのに。
性格はワガママで怒りっぽく、自分勝手に行動しがち。口も悪くたびたび口論になっては辛辣でひねくれた答えを返す。

シュローの付き人の中の一人だったが、何らかの事情で半ば強制的に従わされていたらしく、シュローが地上へ帰還する際に足抜けした。
皆が家事を担当していた時に実は期待した表情を見せていたのだが、扱いが地味に悪く渋面を浮かべていた。
しかし、マイヅルも命令を出す直前までは笑顔だったため、戦闘以外は苦手なのかもしれない。忍者だが忍術が使えるかは不明。
従者集団にいたが集団行動は苦手で勝手な行動をとる事が多く、回想からも当番や役目を果たさずにいた事がうかがえる。

命令を効かせるための魔術と、猫系の魔獣と魂を混ぜる黒魔術がかけられている、人為的に作られた猫系の獣人。
混ぜられたのはネコ科という以外に不明だが、サキュバス回から察するに黒ヒョウ系の魔獣と思われる。
マルシルがこれを何とか出来る見込みがあると判断し、ライオス達を付け狙ったことで知り合うこととなった。
ちなみに物心ついた幼少期からすでにこの姿であり、奴隷商に見世物として売買され土地と所有者を転々としてきた。親の顔も知らない。
最終的にシュローの父親が買い取り、マイヅルが最低限の作法を叩き込んだが、彼らに恩義を感じたりはしていない。
なお、服の下まで猫同様の毛並に覆われておりあまり起伏のないボディラインもあって「獣の裸を見て喜ぶ奴はいない」と自嘲している。
当然のように興味津々なライオスを、それを悟った仲間が咄嗟にフォローしたが…

ライオス「せめて乳首の数 いや 尻尾の付け根だけでも見(ry」

9巻ではサキュバスにやられた仲間の介抱時、腰布一枚というセクシーショットを披露した。確かにあまり嬉しくない
忍者らしく素早さを活かした戦い方を得意とし、アイスゴーレム戦ではチルの援護があったとはいえ、ほぼ単独で倒してみせるなど戦闘能力は高い。
ただし反面、守備力はかなり低いらしく、ダイアウルフに噛まれただけで腕を骨折してしまったり、腕力もあまり高くない。
ハーフフットとはまた違った鋭敏な感覚を持ち、ある程度霊の気配を察知する能力もある。

また、魔獣と合成させられているせいか狂乱の魔術師が黄金郷の村に掛けた魔物の攻撃性を奪う結界の中では、魔物部分が強制的に休眠状態になり幼児退行してしまった。
だが逆にサキュバスとの戦いでは、半分ずつの魂という特性故に魅了を防ぐことができ*18、一行の窮地を救ってみせた。
サキュバス回から推測するに、特に恋愛事にも異性にも興味がない様子。ライオスのゾンビに抱っこされて初の死(ショック死)を迎えた。
恐慌状態に陥ると魔獣の本能が露出し、ネコ科の動物のような挙動で理性を失う。



【過去のメンバー】

ダンダン
チルチャック加入前に在籍していたハーフフットで鍵師の男。金剥ぎで知り合って最初の仲間になる。
しかし地下3階以下は自分には無理と抜け、4階以下でも請け負う鍵師としてチルチャックを紹介した。
ワーンツ
最初に結成したパーティにいたトールマンの男性。職業は不明だが鎧らしき装備に見えるので多分戦士。
ファリンに好意を寄せてたようだが遠回しにフラれたのか、ダンダン脱退の際に「空気が合わないので」と離脱した。
アシビア
マルシル加入前に在籍していたトールマンの女魔術師で、作中の通称は「婚活女」。明るい髪の色にくせっ毛のボブカットで垂れ目。
パーティ外に恋人がいるのにパーティ内の男性陣(ライオス、シュロー)に色目を使い、ライオスの親切心と金の無頓着さ、実家の太さに目を付ける。
そして事あるごとにライオスにおねだりをし、彼女の特別扱いに嫌気がさした仲間達がライオスに脱退を掛け直談判。
結局人間関係を引っかき回して脱退。そのためマルシルは加入当初、また女の魔術師かと敬遠されメンバーと打ち解けるのに苦労した。
ナマリ
ドワーフの女戦士。父親の遺した負債を返済する為、ライオスのパーティに加わる。何気に最古参の1人。
作中1話でレッドドラゴンによる全滅後、利害の不一致により脱退。その後、雇われてタンス夫妻のパーティに加入した。
詳細は作品記事の方を参照のこと。
シュロー
トールマンのサムライ。チルチャックの後に戦力不足を補う為、ライオスが「その辺にいた強そうな人」と半ば強引に加入させた。
パーティ内でも飛び抜けた実力者だったが、同じく全滅後に脱退。
ただし彼はファリンに求婚するほど惚れていたため、脱退したものの一行と同じくファリン救出を目的として、実家に仕える者達で新たにパーティを編成した。
詳細は作品記事の方を参照のこと。

【離脱中】

ファリン・トーデン


出来るだけああいうことはしたくないの
散らされた霊は時間をかけてまた元に戻ってしまうだけ 無駄に苦しませてしまう


人間(トールマン)の(恐らく)僧侶(プリースト)。温和な女性でライオスの妹。23歳で冒険者歴は4年。
どうやら軽度の近視なようですぐ目の前のものを見る時以外は目を細めており
とある理由で 視力を含めて肉体の能力が向上している間はちゃんと目を開いている。*19

炎竜との戦いでライオスを庇い、更に食べられながらも壊滅寸前のパーティを魔法で転移させて命を救ったが、ファリン自身はそのまま炎竜に食べられてしまう。
となれば消化される前に救出しないと蘇生できるか分からないので、彼女が完全に炎竜の栄養と消えてしまう時がタイムリミットとなった。

術者としては優れた僧侶で、パーティーの回復役をこなし防御魔法の扱いにも長けている。
彼女の回復魔法はマルシルと違い、回復痛で痛くないように神経系を麻痺させている為、むしろ気持ちいいらしい。
また霊の扱いに長けており、簡単な手順で霊に触れられなくなる呪いをかけたり、取り憑かれた対象を傷つけることなく除霊することが出来る*20
味方だけではなく、悪霊も必要以上に苦しめたくはないと思い遣る心優しい子である。
その一方で、兄が暴漢に絡まれているところへモーニングスターを振りかざして走ってくるなど、なかなかアグレッシブな面も。
幼少期から霊と接し慣れており、村の墓地にいた地縛霊にライオスが襲われた際に、木の枝一本で霊の憑依を祓ってみせた。
更には彼女が知り得ない指輪のエピソードを話したことで、村から恐れられるようになる。

兄妹仲が昔から良いようで、駆け出し時代からコンビを組んで行動していた。*21
デリカシーがなく失言の多い兄のフォローはファリンの役目だったと思われ、ライオス自身も「ファリンがいてくれたら」と嘆いている。
兄を尊敬しているが、尊敬するポイントが「犬のモノマネがすごいうまい(ニヤリ」とやはり兄妹揃ってちょっとずれている。
好奇心についても兄同様にかなり強い模様で、そこらは似た者兄妹。
(その性格からパーティーの現状を知ればどうなるか、旧知の2人は確信に近い域で悟っていた)

純朴そのものの見た目だが、子供の頃は兄と野山を駆け回っていたため、動物や虫、魔物に対する忌避がほとんどない。
むしろ木苺を平気で口に放り込み、自分から草むらに飛び込んでバッタを捕まえ得意気に見せるなど、これまたかなり野性的にアグレッシブ。

マルシルの項で書いた通り、彼女とは魔法学校時代の学友。召喚術を専攻。
当時はサボりがちな上、いつも泥だらけなので周囲からは落ちこぼれと呼ばれちょっと疎まれていた。
本人もそのことで不安や苦悩ばかりだったが、精霊の繁殖実験においてマルシル以上の結果を出した事で彼女に興味を持たれるようになる。
そのうち自分と対等に接してくれるマルシルと友達になれたことで、学校生活が楽しいものになったようだ。

なお、魔法の才能に関するライオスの前向きな助言とマルシルの影響で明るくなったものの、
村の墓地の出来事での両親の反応を見るに、その高すぎる魔法の才能をうす気味悪がられて半ば追い出される形になっている。
両親すら彼女と一緒のテーブルで食事をしようとせず、唯一の理解者であるライオスは彼女のことを不憫に思い、気にかけていた。
ライオスとの仲がかなり良好なことやライオスが両親を殊更に嫌がっていることは、類似の趣味嗜好の他にこの関係も影響している。



待ってろアニヲタ、追記修正してやる!


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最終更新:2025年04月13日 04:51

*1 第一話で盾を持って戦っていたが、炎竜との戦いで地上に転送された際に失った。

*2 触手には獲物を殺さないように適度な力で締め付ける種類があり、その手の触手に捕まるとマッサージされているかのように気持ちいいとされる。魔物の生態に興味津々なライオスとしてはそれが本当なのか知りたかっただけだった。

*3 実際はすぐ現金化できないだけでいざという時のための蓄えは備えている

*4 今まで習得出来なかった理由はファリンの教え方が擬音だらけで感覚的なものだったことも要因らしい。劇中では簡易魔法陣による熱魔法も扱っている。

*5 トールマンは「16歳で成人」と現実世界の人間よりやや早熟

*6 多少の爆発魔法ならば即座に、水上歩行・簡単な治癒なら片手間で杖トントンする程度で使える

*7 ハーフエルフの肉体的な成長はトールマンとエルフの中間速度でもどっちかに偏るのでもなく「個人によって違ううえ、同一人物であっても時期によって変化する。(純粋エルフより遅い者もいる)」というのが、マルシルのイメージから作り出された父親の似姿のセリフで語られている。 なお、知能は肉体年齢には比例せず彼女は赤ちゃんの姿の時にもう普通に会話できたとのこと。

*8 例えば出会いが512年の12月ごろなら、月日込み満計算では514年4月の第57話時点では「満1年と4か月=まだ出会って1年目」、年単位計算では514年3月の第1話時点は「513年1月と514年1月で2回年を越えているから2年目」になる。

*9 ただし劇中では冒険者のエルフもたまに見かける。チルの言葉が辛辣なだけで、変わり者程度か。

*10 良くも悪くも他種族を子供のように見る、というか自然とそう見てしまう。

*11 エルフにとって薄着の方が普通で、ローブ姿の方が珍しく、西のエルフに至ってはほぼ下着同然や半裸がごく自然に扱われている。

*12 ただし実際には中年ほどの年齢であるためかおじさん臭いやや無神経な発言も多い

*13 ハーフフットの寿命から考えるとトールマン換算なら10年近く会ってない間柄?

*14 ハーフフットの成人年齢は14歳。チルチャックはトールマンなら約35歳?逆算で3人が年子だとしても末っ子が15歳の時の子、長女は13歳と未成年の頃作ったことになる…結構ヤンチャ系だったのか?

*15 もっともこう話したミックの方がクロを無契約低賃金で酷使しているので、正確には仕事をきっちりするタイプと思われる。

*16 昔は仲間もいたらしいが鉱山働きしていた以外はどこで何をしていたかは話さなかった

*17 ケルピーにも同じ名前をつけていたので、相当思い入れがあった模様。

*18 本人の分析によれば「片方の魂が惹かれる相手にはもう片方は惹かれない」という理屈らしい。もう片方を魅了する黒ヒョウのような魔物のサキュバスも出現した。

*19 現実の中世から近世でも眼鏡は貴重品な上に、矯正してでもやりたいこと(自動車運転など)もないため軽い近視は「我慢する」というのも当然のことだった。『ダンジョン飯』の世界では視力を補正する魔術や魔法具が存在する描写はなく、眼鏡を持つのは金や地位がある者のみである。

*20 マルシルによると相当な高等技術だったらしい

*21 これはライオスが軍隊から脱走した際に、近くだった学園に顔を見る為だけに立ち寄ったのだが、ファリンが一緒に付いていくと言ってきかなかったから。もしかすると卒業していないのかもしれない。