ガルシア28号

登録日:2020/01/04 Sat 10:59:48
更新日:2024/02/26 Mon 19:03:46
所要時間:約 8 分で読めます





「"Mの代行"によりつくり上げた"哀しきファイター"だ」

ガルシア28号とは、太陽系中で人気の漫画タフ・シリーズに登場するキャラクター。


【人物】

第一部の『高校鉄拳伝タフ』に登場したエドガード・C・ガルシアの量産クローン体。
筋肉や骨は勿論、あらゆる臓器がオリジナルを凌ぐ強さを持つ突然変異個体。
自分の人生を思い悩んだり、段々に口数が多くなっていったりしていたオリジナルと比べて物凄い寡黙。

臓器移植ビジネス用のストックも兼ねており、人間でありながら臓器ストックするために造られた悲しい宿命を背負っている。


【活躍】

初登場は第三部『TOUGH 龍を継ぐ男』の8巻。

「ウ…ウソやろ。こ…こんなことが。こ…こんなことが許されていいのか」

""最強兵士""を見に、米軍センターを訪れたNEOキー坊を驚愕させる。アカデミー級の演技っスね
餓えたライオンの夫婦二体と全裸で戦った映像を見たキー坊は不敵な笑いを見せる。ついでにタブレットを破壊

全裸で拘束具を付けられたガルシアと対面したキー坊は、「武術家は殴り合い闘って旧交を温めるもんや」と戦闘を始める。
ボボボッゴッゴッゴッっと超高速の連打に追い詰められた所にミドル・キックがキー坊に直撃、見兼ねたクイントから「やめろっガルシア」の言葉で攻撃を止め、一度目の戦いはお開きとなった。

なお、ガルシアが攻撃を止めた直後にお返しのミドルキックを叩き込み、その後の食事終わったらゲロ吐き、更に宮沢尊鷹とバトルするも怪我人という事で見逃されるなどと
連続して情けない醜態を見せたキー坊は、マネモブからゲロ坊の愛称を送られる事となった。
戦いが終わった後、全裸でベッドに座り込んだガルシアは、「ミヤザワ…キイチ」と呟き自分の攻撃を避けられた事に何らかの感慨を抱いていた模様。みっともないミドル・キックの事かもしれんけどなブヘヘ

次の出番は”血の謝肉祭”(ブラッド・カーニバル)
並みの格闘家など当然のように瞬殺し、その中の一人の目を抉ってた所を主人公・長岡龍星と遭遇。
横蹴り一発で吹っ飛ばし龍星に格の差を思い知らせるも、モブ格闘家の横槍とキー坊の隔壁の操作により勝負はお開きとなった。

続いて宮沢尊鷹と戦いに入る、60代の老人とは思えない超変則的空中殺法に最初は苦戦するも、見切った後は相手にもならずローキック一発で足を開放骨折させる。
駄目押しに折れた足を蹴り上げ、踏み潰し、二度目の蹴り上げをする事により完全に足を千切り取る。
そのままトドメに入る所を、

「な…なんだぁっ」

「仰向けになった体勢から塊蒐拳をッ」

「か…塊蒐拳とはなんだ?」

「灘神影流に伝わる必殺技…尊鷹がもっとも得意とする打撃技でもある」
「""気""の流れを滞らせゆっくりと時間をかけて患部を蝕んでいく…」
「別名""鬼の五年殺し""」

「バ…バカなっ」

仰臥・塊蒐拳をくらい怯んだ所に、尊鷹の血の目潰しからのハイ・キックをくらうが……

「尊鷹の蹴撃は効いてないッ」

ハイ・キック後の隙を、これ以上ないというタイ・ミングとスピー・ドでストレート・パンチを打ち込み勝利。
別の対戦相手に勝利を収めた龍星がやってきたり、それを守ろうと尊鷹が立ち上がったりと一悶着あったがちょうど予選終了。
本戦への出場を果たすが、さすがに塊蒐拳の傷は堪えるらしくトイレに篭って苦しんでいる。

血の謝肉祭本戦でキー坊は中国の刺客をまとめて倒すというゲロ坊を返上する活躍を見せており、龍星は驚き要員に成り下がっていた。
そしてガルシアは中国版『ロボコップ大虎一号と戦闘。
体の1/3が強化超合金で出来ている大虎一号にはどのような攻撃を当てても怯みもせずに苦戦するが、

「せ…生殖器は機械ではないッ」

金的からの蹴り上げで脳震盪を狙い、ついでに義眼を抉った後は、それを投げて100m先のスナイパーも排除した。
戦闘後、どんなに忠誠を尽くしても使い捨てられるだけの悲しい運命を語る大虎一号に対し、
ガルシアは一顧だにせず容赦無いハイ・キックをくらわせ首の骨をへし折る。

続いてのキー坊との戦いにおいて、人間レベルを超えた動体視力と反射神経による1/1000秒の世界での超高速打撃戦を繰り広げる。
龍星「この二人と闘いたいなんて…身の程を知らぬ自分の思い上がりに恥ずかしさを覚える」
心臓停止の破心掌をくらいながらも反撃。残像を残して幻惑する霧霞からのハイキックをくらうも即座に反撃を返す恐るべきタフネスを見せる。
寝技に持ち込むキー坊に対し、あらゆる関節技を無効化するボーン・コントロールを披露昔の設定を猿空間からはなてっ
追い詰められたキー坊は起死回生の弾丸滑りから菩薩拳を当ててガルシアを倒したかと思いきや……

しかしガルシアもまた""最強""だった

立ち上がったガルシアのパンチをくらいキー坊がダウン。
うっかりキー坊を心配して飛び込んだ主人公はガルシアから目を抉られた
米軍が無人機でタンカーにミサイルを撃ち込むのを止めにきた鬼龍が、マクマレン長官と葉巻の間接キスをしていた頃。
キー坊が起き上がり、塊蒐拳→破心掌→菩薩拳のコンボでガルシアは心臓が止まりかけているとの衝撃の事実を伝える。
更に、序盤のローを膝ブロックで防いだ時に腓骨をへし折り、寝技の時に膝靭帯を損傷させていると判明した。
痛みを無視してキー坊に襲いかかるも心臓が止まりかけ、片足がポンコツになったガルシアにこれ以上の戦闘が出来るわけがなく、
双掌打を胸にくらい心臓が停止、死亡した。
灘神影流や幽玄真影流のインチキ技を殆ど使わないでこれとかすげーっスね



身命を懸けて闘ったからこそわかる、追記がある、修正が共鳴する。























「親父頼むわ」

「うむ」


ドンッ


静虎による活法で復活。マクマホン長官は弱き者により殺法で廃人にさせられた
ガルシアの悲しき運命も、ここで終わればみんなハッピーハッピーやんケで終われたんスけどね……。


「そのガルシアはどうなった?軍に戻ると聞いていたが何の音沙汰もない」

「えっ」


このまぬけトリオ(命名・鬼龍)は、あの後に鬼龍にガルシアの問題を丸投げしてた事が判明

場面が替わったら、米軍基地でガルシアは軟禁され臓器を抜き取られていた


あの…苦労して米軍から救い出したガルシアが速攻で米軍に戻ってるんスけど…*1
あの戦いは何だったんだよ えーーーーーーーーーっ!?とマネモブから盛大に突っ込まれる事となった。
しょうがないのでガルシアは自力で脱走、兵士を薙ぎ倒しながら東京にある灘の道場(確か神戸にあった気がするんスけど)を尋ねる事となった。
ほかに知り合いが無いから当てにするしかないガルシアに哀しき現在っ。

「今までどこにおったんや?皆心配してたんやで」

「その傷は?内視鏡手術の痕のようですが」

「ま…まさか本当に臓器を抜かれるとは…」

灘神影流を当てにするしかないガルシアに哀しき現在っ(二回目)
首筋に埋め込まれたマイクロ・チップを自力で抜き取った後はそれをキー坊に預け、束の間の安息を過ごす事となった。
足を切断された事を物凄く根に持ってた尊鷹からメチャクチャ嫌味を言われたり*2、可愛い猫ちゃん(酷い目に遭いそうだったので猿空間に避難すべきとマネモブから心配された)と戯れたりしていた。
襲撃しに来たスヌーカからガルシアを守護ろうとした尊鷹だがスヌーカに敗北。しょうがないのでガルシアが助けに戻る事となった。
ここのタイヤが燃え上がる中を練り歩いてくるガルシアの姿は超かっこいい。ガルシアってやつは結構主人公だな

何とかスヌーカを退けた後。
廃墟に居を移しテント生活をする事となった。可愛い猫ちゃん(酷い目に遭いそうだったのでry)と戯れている時。

「ガルシア食事を持ってきたで、胚芽パンで作ったブロッコリーと鶏のササミの特製サンドイッチや」
「もちろん味付けなしで」

灘神影流パサパササンドを食わされながら、腹違いの妹・優希を紹介されるも、表情一つ変えないガルシアはキー坊から心配される事となった。
龍星を取り戻しに行った先の鬼龍の隠れ家で、キー坊や尊鷹がGKドラゴンに敗北したり静虎が闇落ちした龍星に恩を仇で返されたりしてた所。
猿先生の漫画としては珍しく美味しそうな料理を食べ終わった帰り道のガルシアと優希の前にドラゴンエッグから、
「米軍の最新最高テクノロジーをもって開発した軍事ロボット。試作品""トダー""」が登場。
見た目からは想像できない異常戦闘力の前に、人間最高峰のガルシアでも苦戦、腕や肋骨がへし折られる。
もはや仮面ライダーを連れてくるしかないと考えられる
ガルシアの罠で体を粉砕するもまだ動くトダーにやられかけたが、
この漫画って格闘漫画っスよね…?
ショベルカーに乗ってやってきた優希がトダーを破壊した副題の龍を継ぐとは、この子の事だと考えられる
米軍の脅威を退けやっと一息つけたガルシアと優希だが、増援のトダーの群れを前に絶望する事となった

鬼龍の隠れ家に連行された後は臓器を取られ、腕や肋骨がへし折られ、真っ暗闇の中という物凄いハンデを背負わされた状態で龍星と戦わされる事となった。
負傷箇所を徹底的に攻めたり、灘神影流にも伝わらない幻惑系奥義を使ったりと、悪者ムーブする龍星に苦戦。
更には信じていた鬼龍から裏切られるという最悪なコンディションだったが、
ドヤってた龍星の隙を突いて腹パンから怯ませ、ハイキックで空中を一回転する所を胸に渾身の右ストレートを撃ち込んで勝利を収めた。勧善懲悪ってやつっスね
勝利後に思う所のある顔で鬼龍に近寄るも、

「お前は私の""息子""にでもなったつもりか?」
「お前なんか認めない」
「G-28、お前の役目は終わったんだ。あとは…わかるな」

息子として鬼龍に抱きしめられる夢は、葉巻の煙と共に消えていった。
そして痛切な表情を浮かべたガルシアは、自分で首の骨を折り自殺

「鬼龍はワタシの""死""を望んでいる」
「これまでなんのために戦ってきたのか」
「それでも自分を哀れだと思ったことはない」
「むしろ鬼龍の言葉に従うのは喜びだった」
「ワタシは…役に立つ""人間""になりたかった」

キー坊、静虎、尊鷹、猫、優希と一緒に猿先生の漫画としては珍しく美味しそうな料理を食べた事を走馬灯に浮かべ永遠の眠りについた。

この心臓は優希に移植される予定だったが、ガルシアとの戦い後にバースト・ハートを起こした主人公に移植される事となった。
何のために隠れ家に連れて来られたんだよ えーーーーーーっ!?っとマネモブは突っ込んだのは言うまでもない。
ちなみにこの心臓、移植されると似非科学(オカルト)的理屈により超パワー・アップする。
しかし過剰なパワー・アップに脳が耐えられなくなり死ぬ恐れがあるという呪いのアイテムにしか見えない代物である。


これまでなんのために追記・修正してきたのか、ワタシは…役に立つ""項目""になりたかった


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最終更新:2024年02月26日 19:03

*1 他作品で例えるなら「白ひげ海賊団が救出したエースをマリンフォードに置き忘れる」ようなもの

*2 直後にフォローは入れたが