アンディ・ヒノミヤ

登録日:2020/03/14 (Sat) 09:41:05
更新日:2022/02/03 Thu 20:05:05
所要時間:約 5 分で読めます




……オレはこの船に来て、ずっとそばで見てきました
……エスパーだって…エスパーだって、人間なんです!!!

絶対可憐チルドレン』のスピンオフ『THE UNLIMITED 兵部京介』の登場人物。
後に逆輸入される形で本編にも登場している。

【プロフィール】

誕生日:6月2日(双子座)
血液型:A型
身長:182cm
体重:71kg
CV:諏訪部順一


【概要】

東南アジア某国のエスパー犯罪者用刑務所「デッドロック」に収監されていた日系人の青年。
灰色の右眼金色の左眼オッドアイ赤みがかった茶髪が特徴日系人の青年。初登場時の年齢は推定で20代前半から半ば。
デッドロックに現れた兵部京介にひょんな成り行きから同行することになる。

『THE UNLIMITED』におけるもう一人の主人公で、メタに言えば初見の視聴者と同じ視点を持った、絶チル世界への導入役でもである。
名前の由来は『源氏物語』の登場人物・藤壺の作中での呼び名あり、『源氏物語』においてかつて存在したが失われてしまったとされる帖の巻名「輝く日の宮」と思われる。


【概要】 ※ネタバレを含むため注意

その正体はUSEI(コメリカ合衆国ESP捜査局)に所属する潜入捜査官
パンドラの本拠地である豪華客船「クイーン・オブ・カタストロフィ号」内の「伊-八號」の脳を回収するためパンドラに送り込まれたスパイ
コメリカのハイスクールを卒業後軍に所属していたが馴染めず退役後、能力を見込んだUSEI捜査局員のアラン・ウォルシュにスカウトされUSEIに入局した。
頭蓋骨の左目部分に外部と通信可能なバイオチップを埋め込まれている。
ちなみに現在に至るまでコメリカを「合衆国」と呼んでおり正式名称を知らなかった。

一人称は「俺」。
普段は飄々とした口振りだが直情的なところがありお人好しかつ正義感も強く、嘘やごまかしの類も苦手。能力を活かせるから入局したというだけで、おおよそスパイに向いているとは言い難い性格で、兵部からも「アツイ男」と評されている。

後述する能力故に、エスパーでありながらエスパー嫌いだが、無抵抗の相手をいたぶるものはもっと嫌いだと語っており思考は常識的で、兵部やパンドラメンバーの気まぐれとぞんざいな扱いに度々振り回される。美人にも弱いほか、ユウギリへの態度からにはロリコン扱いされる。
これによりユニット『可憐GUY‘s』はロリコンとその予備軍率脅威の100%となった。

兵部に正体を見抜かれた上であえてパンドラに加えられたが、潜入活動の中で兵部やパンドラの真意、エスパーに対するノーマル達の仕打ちを目の当たりにし自分のとるべき指針を見い出せず葛藤することとなる。

パンドラが日本でバベルと接触したことで任務達成のチャンスが訪れ、バベルの作戦に乗じてカタストロフィ号中枢部に乗り込み任務を達成する。しかし突如USEIの本隊が介入しバベルは手出し無用とされ、さらにはヒノミヤが条件として取り交わしていたパンドラメンバー達の人権を保証するという条件を反故にした非情な捕獲作戦が開始される。
逃げ遅れ捕らえられたユウギリを庇い反抗したため、アランに裏切られ用済みとして切り捨てられる。

その後は兵部共々不二子に助けられチルドレン達の協力でバイオチップの除去に成功する。
チルドレン達の協力を得てバベルを抜け出し兵部が保護されている不二子の別荘を訪れるが、そこで今回の事件の黒幕が兵部の元上官・早乙女である事を知る。

皆本に託される形で兵部に付き従い、パンドラの面々とも和解し、ユウギリの奪還と早乙女の野望阻止のために奔走。
最終的にユウギリの暴走を抑えるため自らの能力を暴走させてしまった兵部を己の能力で救い、事態の終息をもたらす。この時左目の虹彩が砕け散るように黒く変色するが、これについて作者は「能力を使い果たした」と語っている。
一連の事件の後はパンドラを離れ、独り流離いの旅に出る。

コミカライズ版で描かれた後日談では、モナーク王国の王女・ソフィー・グレースの部下として彼女が動かす「ブルースター財団」と呼ばれる組織に加わるまでの経緯が描かれている。

アニメの終了時期にさぷりめんとを経て逆輸入される形で原作にも登場。


【人物関係】

兵部及びパンドラは本来捜査対象だったが、同行する中で彼らの真意を知ったことで奇妙な友情を築くこととなり、パンドラを去る際にも別れを惜しまれた。原作でモニター越しながらも兵部と再会した際には互いに懐かしそうな表情を見せた。

ユウギリからは元々彼女の引っ込み思案な性格もあり中々気を許されなかったが、自分の能力の暴走を防いだのをきっかけに心を開くようになる。原作でも任務で同行しているのかしばしば同じシーンで登場している。因みに作中の大抵の登場人物達は「ヒノミヤ」呼びなのだが、彼女は「アンディ」呼びである。

バベルの面々とは任務の中で接触することとなり、皆本や不二子から兵部の過去を知らされる事となった。
から兵部への思いの丈を語られるシーンは印象的なシーンの一つである。
以降も財団の使いという形で情報をやり取りしているほか、「黒い幽霊」から救出された雲居悠理を一時保護し、高校生編にて財団からの出向扱いでザ・チルドレンと合流させている。
ユウギリ共々段ボールに隠れて同行しようとしたが流石に見破られている。


【能力】

超能力不活性化能力者(アンチ・エスパー)
超能力を無効化する超能力」を持つ。
一言で表すならば「生きたECM(超能力対抗装置)」。

自分の周囲の超能力発動を無効化するほか、相手エスパーに直接接触して強い念波を送ると対象の超能力使用を一定時間封印することが可能という、本編と併せて見ても非常に稀な能力。
有効範囲は通常時で1〜3m程度とあまり広くはないが、ヒノミヤ本人にストレスを与えることでさらに拡大する。兵部はこの能力を利用し、敵対するマルティーニ・ファミリーを出し抜いている。

通常のエスパーならば近づくだけで頭痛・目眩・吐気・歯痛などの症状に見舞われる。
ただし、桃太郎のテレパシーや葉の発した音を聴きとるなど、効果範囲外からの超能力干渉は受けている描写がある。また、運動エネルギー等は防ぎきれないため、能力を看破した兵部やには範囲外から瓦礫やガラス片を飛ばされるという割とえげつない攻撃をされている。

アンディの意思に関係なく常時発動しているが、自発的に能力を使用する際には左眼が赤く光る描写があり、おそらく左眼は能力制御の起点となっていると思われる。また、可変波長の念波であるため、自身の念波の周波数を変えられる兵部と同様にECMが効き辛いものと思われる。

レベルは不明だが、能力解放時には並みのエスパーならば完全に能力を封じられる。レベル7のザ・チルドレンや彼女達と同等以上の力を持つ兵部や不二子らの能力さえも封じることが可能だが、体調を崩すことはない模様。

デッドロック内では、「ESPテストには引っかかるが能力が発現しない」、軍では「味方エスパーの能力を殺す足手まとい」という理由で「能力なし」「落ちこぼれ」「半端者」と呼ばれ居場所がなかった。アニメの予告などでも、「ノーマルにもエスパーにもなれない半端者」と称されている。
しかしさぷりめんとでは方々から誘いをかけられている。

パンドラ加入後は兵部に渡されたペンダント型の特別製のリミッターで能力を抑えている。兵部の襟章と同様、回転させることでリミッターのオン・オフが切り替わる。パンドラを去る際に兵部にリミッターを返却しようとするが「名誉会員」の名目で突き返され、彼の意図を察してリミッターを所持したまま旅立っている。

能力自体の攻撃力は低いため、軍隊時代に身につけた銃の扱いや軍隊格闘がメインの戦闘手段となっている。
デッドロック内での囚人同士の決闘では、先述の能力で弱ったところを叩き伏せる戦法で、兵部が脱獄のために小細工を仕掛けるまで負けなしだった。
USEIの無人マシン複数をトンファーで圧倒する戦闘力はあるが、技術がほぼマニュアル通りであるため、皆本と兵部に素性を見抜かれるきっかけとなった。

兵部を救う際に能力を消耗し一時的に能力が発動できなくなったが、その後無事に回復している。ただし、普段は回復のために眼帯を装着している。


【余談】

スピンオフ初出のキャラながらその人気は高く、人気投票ではアニメ放送時期と重なったのも一因だが、1位の兵部、2位のに続いてと共に3位にランクインした。また、椎名高志作品のキャラにおる人気投票でも6位にランクインした。


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最終更新:2022年02月03日 20:05