にせジャンボーグA

登録日:2020/06/08 Mon 17:38:53
更新日:2025/06/02 Mon 15:20:12
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にせジャンボーグAのエネルギータンクの中には、PATから奪ったプルトニウムが起爆装置と共に内蔵されているのだ!

どうだ、ジャンボーグ9!倒せるものなら倒してみろ!


にせジャンボーグAとは、『ジャンボーグA』の第29話「-グロース第5号作戦-にせジャンボーグAを送り込め!」に登場した怪獣。

出典:ジャンボーグA/円谷プロ/第29話「-グロース第5号作戦-にせジャンボーグAを送り込め!」/1973年8月1日放送


身長:40m
体重:3万5000t
出身地:秩父山
別名:偽装サイボーグ


【概要】

PATが輸送していたプルトニウムを強奪するためにマッドゴーネが送り込んだ、ジャンボーグAそっくりのサイボーグ。
自動で動くロボットではなく、本物と同じく左目の奥に操縦席があってグロース星人が乗り込んで操縦している。

外見はジャンボーグAを完璧に再現しており、本物との違いは頭頂部と目、首周りの部分が赤い事。
当初は塗装もジャンボーグAと全く同じにしていたためにPATやナオキでさえ*1偽物とは気づかなかった。
他には、手首と足首に本物にはないプロテクターが付けられている。

ボディはジャンボーグAをハチの巣にすると言われるほどの「PAT改造砲」を受けてもダメージを受けないほど頑丈。
武器は腹部に収納されているで、振り回して攻撃するほか飛行中のファイティングスターに巻き付けて捕まえた。
鞭のグリップ部分からはミサイルを発射する事もできる。
両腕はロケットパンチのように切り離して飛ばす事ができ、離れた位置から相手の首を絞め上げる事ができる。
本物には無い多くの武器を持っているが、その代わりに光線技は何も使えない。


【活躍】

原子力研究所へわずかな量で東京を廃墟にしてしまうほどの威力がある、特殊核燃料プルトニウムを空輸していたPATの前に出現。
PATを油断させて突然襲いかかり、鞭でファイティングスターを墜落させてプルトニウムを強奪する。
プルトニウムを腹部に納めて撤退すると、今度は航空防衛隊の地下ミサイル基地を襲撃し、鞭を振り回して破壊の限りを尽くす。

そこに駆け付けたジャンボーグ9が登場。激しい戦いになり、目の奥の操縦席を狙った「スワニービーム」を受けてダウンし、操縦していたグロース星人がダメージを受けた事で色が変わり、偽物としての正体を現した。

とどめを刺そうとするジャンボーグ9だったがそこにマッドゴーネの声が響き、にせジャンボーグAのエネルギータンクに奪ったプルトニウムが内蔵されていると明かす。
これによって、うかつに攻撃できなくなったジャンボーグ9を一方的に攻撃し、燃料切れに追い込んで倒してしまう。

しかし、今度は本物のジャンボーグAが登場し、本物と偽物の対決となる。
「ハンディングフラッシャー」で鞭を破壊されるが、グリップからミサイルを発射して攻撃する。
それもジャンプキックで破壊されると腕を飛ばして攻撃するが簡単に払い除けられてしまう。
ジャンボーグAの攻撃に圧倒されるが、今度はプルトニウムを手榴弾として取り出して優位に立とうとする。
だが、プルトニウムを持つ手ごと「ジャンサーベル」で切断されて導火線もPATに消火される。
もはや打つ手なしとなり「ヘッディングキラー」を受けて頭を切断され、激しい火花を噴き出しながら倒れて爆発した。


【その他】

円谷作品に登場する偽物キャラクターにはお馴染みの「プロテクター」がにせジャンボーグAにもしっかりと装備されている。
ルーツにあたるにせウルトラセブンは使用した着ぐるみの損傷を隠すのが目的だったそうだが、一目で分かる視覚的要素として現在まで使われる重要な「偽物の証」である。


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最終更新:2025年06月02日 15:20

*1 丁度同じ時に急用で伴野社長がジャンセスナを使用していたため、ナオキはグロース星人に盗まれたと考えた