SCP-4071

登録日:2020/10/04 Sun 01:45:37
更新日:2025/05/02 Fri 01:15:09
所要時間:約 4 分で読めます





SCP-4071はシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクトである。
オブジェクトクラス Keter
2025年1月時点で未訳の記事である。

概要

SCP-4071はいわゆる現象系のオブジェクトである。
簡単にいうと「実際には起こっていない事象を」「さも起きたかのように書かれた情報記録が」「突然様々なメディアに出現する」というもの。
情報記録というとかなり大雑把に感じるだろうが、新聞だったり書籍や雑誌だったりネットや動画サイトのアーカイブなど…とにかく様々な情報の記録だ。

SCP-4071を「 実際には起きていないイベントが発生したというデマ の文書記録が出現する現象」とし、
SCP-4071-1は「 実際には起きていないが起きたと書かれた個別のデマ の出来事」でここでは発生したデマと表記する。
主な媒体:はそのSCP-4071-1が書かれることが多い情報メディア媒体であり、
日時はSCP-4071-1が媒体に突如出現するようになった日時を示す。
起きた混乱(SCP-4071-2に分類)は「事実(人々の認識)と異なるSCP-4071-1が出現したことによって起きた混乱や各種問題」である。

若干わかりにくいかもしれないのでもう一度繰り返すが、発生したデマ(SCP-4071-1)は「 実際には起きていないが、それが発生した という情報」でそれが様々な情報媒体にさも事実のように書かれるのだ。

日時:2018年10月29日
主な媒体:
フロリダ州の土地や建築計画、不動産や賃貸関連のメディア
発生したデマ:
2008年にマイアミのリゾート地ビスケーン湾に「900ビスケーンベイ」という超高層かつ超高級住宅用コンドミニアムビルディングが建設された。
かなりの高級住宅だが数百人の住民が住んでいると考えられる。

日時:2018年9月7日
主な媒体:あらゆる形式のメディア(新聞、テレビ、ネットその他)
発生したデマ:
朝鮮半島の国家が南北で2つに分断されていて、北側をノースコリア、南側をサウスコリアと呼ばれている。
ノースコリアは国民が抑圧されて核兵器を配備したりサウスコリアは対抗して技術志向だったりするらしい。

日時:2018年9月10日
主な媒体:
ビデオゲーム雑誌、同ジャンルの動画サイトやネットフォーラム
発生したデマ:
マイクロソフトがX-BOXと呼ばれる非常に人気のあるゲームコンソールを開発。
ゲーム開発者はX-BOXかソニーのPLAYSTATIONのそれぞれを開発する選択を任されるようになった。
ブランドロイヤリティの関係でPLAYSTATIONコントローラはマイクロソフトがサポートしなくなった。

これらがSCP-4071-1の実例なのだが どいつもこいつも事実に反している し、仮にそれらが実際に起きた事実だとしたら地球の全人類の誰も記憶していないのはおかしい。
ただ事実と違う情報が突然洪水のように溢れたことで社会的には混乱を招いた。


収容プロトコルは
財団が「発生したデマ(SCP-4071-1)と自分の記憶との違いで人々が混乱している書き込み」をWebクローラーで捜索してそれらを改ざんや消去して社会的な混乱を抑える方向に情報操作する。
社会的地位や知名度が高い者がそうなった場合は記憶消去なども駆使する。
以上。

原因調査などもしているが今のところ不明であり、人為的に起こされたものかどうかもわかっていないのだが、全世界に混乱を起こそうとしているとしか思えないアノマリーなので、
要注意団体が故意に起こしてる可能性を疑いカオス・インサージェンシーやORIAIJAMEAなどを調査している。
いずれにせよ今は後手にしか回っていないが今後の発見に期待しよう。


追記・修正は変な文書記録を見ても慌てずにお願いします。








































うん。
まあ そんなわけないよな

SCP記事に慣れ親しんでいる人がこの内容だけを読んだら
なんかこれって 話の前提からしておかしくね? と考えるのではないだろうか。
しかしその世界の渦中にいる財団にとっては前述した通りの異常だと思っていた。


ところが、ある人物が財団に接触してきたことで事態が進展する。
その人物はこう訴えてきたのだ。
「現在進行形でCKクラスシナリオを起こしつつあるSCiPについての情報を持っている」と。

インタビュー対象:ローラ・ウェセックス
インタビュアー:エージェント・メアリー・フィールズ

メアリー:私はSCP財団のエージェントメアリーです。あなたが財団が知るべき重要な情報を持っていると聞いたのですが?

ローラ:ええ……私…私達は普段は財団に接触することは好まないのですが、今回の件は私達の手に負えるスケールを超えているのです。

メアリー: 私達 ですか?最初の質問をしますがあなたが何者で、あなた以外にどんな方々がいるのか教えていただけますか?

ローラ:もちろんです。私はローラ・ウェセックス、マナによる慈善財団のエグゼクティブディレクターです。

メアリー:なるほど、そして財団に伝えたいと思っているCKクラス再編シナリオというのは何ですか?

ローラ:地球上のすべての人類が知っている歴史は、いま 人の記憶から取り除かれ続けている のです。

メアリー:それは…かなり突飛な主張ですね。いったいなぜそんなことが起きているのですか?

ローラ:数ヶ月前のことでした。寄付をしてくれている方々の中のある1人から贈り物を頂いたのです。アンチリコールシステムと呼ぶプログラムが入ったコンピュータなのですがそれに何かの情報を入力すると それについての記憶が全世界の人類の頭脳から消える のです。

メアリー:それで、あなた方はそんな名目の機械を受け取って本当に使ってみようと思ったのですか?

ローラ:(高笑いしながら)もちろん使いましたとも!入力するだけであらゆる紛争を終わらせることができるのですよ?
長い年月をかけて降り積もった国家や民族の恨みを無くすこともできます。危険なテロリストからその思想を取り除くことだって!
私達は世界を平和にできる手段をつかんだんです!当然使いましたよ…。

メアリー:最近、人々の記憶と情報記録との内容に大きなギャップが生じて混乱が起きる事例が何度も起きましたが、その原因がそれだとは思わなかったのですか?

ローラ:ええ…確かに人々から記憶を抹消できますが、記憶以外の情報記録には作用しないなんて思いもしませんでした。
ですが こういう時にはいつもあなた方が後片付けをしてくれることを知っていたので これはこれで行う価値があると思っていましたのよ。

メアリー:それでは、それなのになぜあなたは今ここで私と話をするような事態になったのですか?

ローラ:最初の1ヶ月くらいは大丈夫だったのですわ。私たちが情報を削除するたびに人々は武器を捨て、汚職や腐敗は消え去り、世界は平和になっていきましたの。
ですが… わたくし達が操作していないイベントの記憶も消えている ことに気づきました。

メアリー:何故ですか?

ローラ:訳がわかりません!
大昔の戴冠のような些細な歴史が消えたのはまだしもマイアミの高層ビルだって!わたくし達が知らない記憶の消去がどんどん起きているのですよ。

メアリー:だから私達に相談に来ることを決心したんですね。CKクラスシナリオへの門が開いたことに 気付いてから数週間もした後 に。

ローラ:すぐに来れなかったのには理由があるんですのよ!
この事が財団に知れたらきっとすぐにあのコンピュータを押収して…いやそれだけではなくわたくし達が積み上げた平和への道しるべも元に戻そうとするでしょう!
だからわたくし達はあれを使うのを辞めました。しばらくはそれで大丈夫だと思っていたのに、それでも人々から記憶がどんどん消えていくんです…。だからその…わたくしはここにいます。

メアリー:他に何か言いたいことはありますか?

ローラ:いえ…そうですね、想定外の記憶消去をどうにかするのはともかく私達が行った記憶消去を元に戻すのはやめてほしいのです。
私達は失敗しましたがたくさんの紛争や貧困を解決することもできました。
それを無に返すのはどうか…お願いします。

メアリー:それは不可能なことはわかりますよね。

ローラ:私達はただ助けたかった…。
私は世界をより良くするために努力したのか、それともただの無駄な行為だったのかをあなた方に委ねます。

財団はMCFから例のコンピュータや実施した記録を押収し、インタビューの内容が概ね事実であると判断した。

しかしMCFがやらかすのはいつも通りと言えばそうかも知れないが
こいつら財団が 後始末することを踏まえた上で やらかしてたのか。

これにより財団はSCP-4071の概要や収容プロトコルを全面的に作り直したのだった。


SCP-4071

登録日:2020/10/04 Sun 01:45:37
更新日:2025/05/02 Fri 01:15:09
所要時間:約 19 分で読めます





SCP-4071はシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクトである。
オブジェクトクラス Keter

概要

SCP-4071は何らかのイベントについての記憶が全世界の人類から同時に消える現象である。
消えるのは人の記憶だけなので情報記録の類はそのまま残る上にそれらの記録を読むと記憶が復元することもある。
しかし人は情報記録の方を 事実と反していて信用できないものとみなす 傾向が多い。
このため一般社会では 事実と反する記録が突如大量に現れたように見える ため混乱を招いた。

SCP-4071は 記憶が喪失する現象 を表していて、
SCP-4071-1がそれにより 記憶から消失した個々のイベント 、SCP-4071-2がその記憶喪失現象を 初めて起こしたコンピュータ 及びその中に入っているアンチリコールシステムというプログラムを指す。
ローラ自身は記憶が残っているし自分が入力していないSCP-4071-1に気付いているのでSCP-4071-2の操作者は対象外となるのかも知れない。

SCP-4071-2の方がオブジェクトの主体のように見えるのだが、
「MCFのローラが謎の人物からもらったSCP-4071-2を使ってSCP-4071-1を故意に起こしたが、次第にローラが関与していないSCP-4071-1も起きるようになった」
という流れを考えると、
SCP-4071-2を使い続けると 暴走して 入力していないSCP-4071-1も起こしてしまう(もしくはそうなるようなシステムトラップの類を仕込んでいた)。

謎の人物はローラ以外の誰かにもSCP-4071-2と同じものを与えていて(あるいは本人かもしれないが)、その人物も独自にSCP-4071-1を起こしている。
この両方が考えられる。よって記憶喪失現象の方を主体にしたようだ。
もちろんMCFにこんな機械を渡した謎の人物は姿を消して財団も消息を掴めていない。

ローラ「悪い記憶はどんどんしまっちゃおうね〜」

MCFとローラがSCP-4071-2を使って起こしたSCP-4071-1の一部を列挙しておく。

日時:はそれが発生した日時
消えた記憶:は実際に消されたSCP-4071-1の記憶の内容
起きた変化:はその記憶が無くなったために人々の間に起きた変化のことである。

日時:2018年3月9日
消えた記憶:
はしか、おたふく風邪、風疹ワクチンのワクチンと自閉症の関連を提唱した1998年の医学論文の記憶
起きた変化:
  • 先進国において予防接種の使用率が大幅に増加した。
  • 子供や自分自身に予防接種をすることによる副作用を恐れる者の割合が著しく減少している。

現代日本人は適切な用法ならばワクチン接種は病気に有効という認識が多いだろうが、先進国全体で見れば科学的根拠に関係なく予防接種に忌避感を持つ人々はそれなりにいる。
詳しくは本家Wikipediaあたりで「ワクチン忌避」「アンドリュー・ウェイクフィールド」とかを見てほしいが、
反ワクチン派の医師アンドリューが1998年に「三種混合ワクチンを予防接種すると自閉症になる」という趣旨の論文を出し、それ自体が医学的な根拠が示せず撤回されたのだがワクチンを嫌っていた人々がこの論文とアンドリューを錦の御旗として持ち上げ、子供に予防接種を行わなかったために麻疹にかかる子供の数が有意になるほど増えた事案がある。

日時:2018年9月7日
消えた記憶:
朝鮮半島の国家がノースコリアとサウスコリアに分裂する前後の出来事
起きた変化:
  • 南北の国家が合併し「コリア」という一つの国家となった。
  • 非武装中立地帯にあった両国の壁が撤廃され、双方の国民が合流し旧サウスコリアから旧ノースコリアへの援助が始まった。
  • 旧ノースコリア国民はプロパガンダから目を覚まし西洋文化に浸っているが、旧サウスコリア人は援助の負担による増税に、旧ノースコリア人は旧サウスコリアとの経済格差に対して徐々に不満を募らせている。

日時: 2018年9月7日
消えた記憶:
シリア内戦における全ての出来事
起きた変化:
  • シリアやアラブ内のテロリストや武装勢力は全て解散した。
  • MCFや類似のボランティア組織は食糧や水、医療やインフラ整備に孤児の救援などの支援を提供した。
  • アメリカとロシアの両国が シリアの民主的な政権設立の支援を申し出て「◯◯は自国の利益のためにシリアに内政干渉をしている」と 双方が 非難しあっている。
  • アメリカは「シリアの新大統領がロシアの利益を願って活動している」などと発言しており、シリア内で別方向での内戦の懸念がある。

日時: 2018年9月7日
消えた記憶:
南スーダン内戦の記憶
起きた変化:
  • 南スーダン内のテロリストや武装勢力は全て解散した。
  • MCFや類似のボランティア組織は(同上)に加えて各地の支援、特に少年兵の洗脳解除や社会復帰を重点的に支援を実施した。
  • 大多数の元民兵は戦い以外の経験がなく仕事や目先の金もないために国内で犯罪が続出している。
  • それら元兵士達を集めて新警察組織を設立するという案も出たが却下され、欧米から人材を集めた治安組織で対応することになった。
  • 南スーダンの国民は突然の外国人兵士の多数の駐留により慢性的な不満が高まっている。

我々の世界でも紛争調停とかPKFなどを続けている。
それらは争いを止めることも難しいが、平和にした後に国家を安定させて紛争を再発させないようにするのも大変なことなので、 慎重に時間をかけて やる必要がある。
ていうか 南北朝鮮とシリア内戦と南スーダン内戦を全部同じ日に解決しようとすんじゃねえよ。

日時: 2018年6月8日
消えた記憶:
タジキスタン大統領エモマリ・ラフモンの選挙当選前から現在までの記憶
起きた変化:
  • タジキスタン政府内の汚職に関してさほど改善は見られない
  • 大統領の任期は終身制に変更された上に非イスラム教徒は国外脱出が必要なほどに迫害され、児童の労働酷使や性被害や犯罪発生率も増加した

日時: 2018年8月13日
消えた記憶:
トルクメニスタンの終身大統領サパルムラト・ニヤゾフの就任前後の記憶
起きた変化:
  • 後任の大統領グルバングル・ベルディムハメドフは人権を尊重する政策を強く打ち出した。
  • 国民の文化や歴史認識の変化してトルクメン人のロシア人への敵対意識が減少傾向になると共に信教や表現の自由も認められだしている。
  • ニヤゾフが起こした本「ルーフマーナ」は現在は重要なものとされなくなった。
  • 反対の意見を表する個人は散見されるが、国の大半はこれらの変化を好意的に受け止め、意欲的に実施している

日時: 2018年8月20日
消えた記憶:
ベネズエラのウゴ・チャベス大統領の就任前後の記憶
起きた変化:
  • ベネズエラの生活環境は一時的に改善され、新大統領も投票により選ばれたものの、依然多かった殺人や誘拐などの凶悪犯罪に対抗する治安部隊として軍隊が再配備されたが、その後軍隊が新大統領をクーデターで排除、ベネズエラは軍事政権となった。
  • 国民の生活レベルは再び悪化した上に軍事政権はベネズエラの国境を封鎖した。

ラフモン・ニヤゾフ・チャべスの3人は強権を発揮して任期を無期限に書き換えてトップに居座った“独裁者”とされる人物。
ただしそれを除けば3人の「圧政ぶり」は差があるんだがMCF的には全員独裁者扱いなんだろうね。
しかもラフモン以外は2018年には既に死去しているんだが記憶消す必要あったのか。

日時: 2018年8月27日
消えた記憶:
イエメン内戦前後の記憶
起きた変化:
イエメンは再び内戦に巻き込まれた。ただし前回よりは損害は緩やかに見える。

日時: 2018年10月9日
消えた記憶:
タリバンやISISの結成前後の記憶
起きた変化:
  • アフガニスタンの政情は安定化して外国軍の駐留も減少している。
  • 同様に諸外国が対外援助費用を削減し出したために国内の経済弱者がますます困窮しだす。
  • かつて戦争に参加していた人々がまともな職を得られず麻薬販売に手を出し始める。
  • 女子が学校に通う権利を得られる法案が提出されて通過する見込みだろう。

日時: 2018年9月17日
消えた記憶:
各国が自国予算のうち対外援助支出を削減を決定した件の記憶
起きた変化:
各国の対外援助支出が世界的に増加した。代わりに国内の軍事・教育・福祉などの全般的な予算が削減された。

…ツッコミどころが多すぎる
好転した事例もあるがろくでもないことになってる例も多い。
というか人の記憶を消すだけではこうはならんやろと思うんだがそうなってるんだからしょうがない。
深く考えずに適当に入力しただろって例もちょいちょいあるのがMCFらしい。

ここからはMCFが関与していないのに発生したSCP-4071-1と思わしき記憶消去の一覧。

日時: 不明
消えた記憶:
映画ロード・オブ・ザ・リングがニュージーランドで撮影されたこと
起きた変化:
ニュージーランドの観光産業は微減し、主にアメリカ人観光客が減少した。

日時: 2018年9月13日(推定)
消えた記憶:
オーストラリアの首都をキャンベラに決定した記憶
起きた変化:
数週間に渡っての動議と混乱の末に首都をシドニーに決定した。メルボルン市民のシドニーに対する印象が大幅に悪化した

オーストラリアの首都選定時に2大都市シドニーとメルボルンがどちらも引かずに決着がつかなかったために、その両者から離れた土地に人工的に作成したキャンベラを首都にした経緯がある。

日時: 不明
消えた記憶:
俳優ジョニー・デップについての記憶
起きた変化:
デップが出演した映画の評価が著しく低下し、デップ本人は若年性健忘症で入院した

SCP-4071で消された記憶の大元となる人物は大変なことになるのか。

日時: 2018年9月10日(推定)
消えた記憶:
ゲーム機Xboxについての記憶
起きた変化:
マイクロソフトの利益がわずかに減少し、プレイステーションの売上とソニーの利益が増加した。競争相手が減ったことでソニーは価格を吊り上げだした。

日時: 2018年11月10日(推定)
消えた記憶:
小説ハリー・ポッターシリーズの出版
起きた変化:
出版と映画の総売上が下落してJK・ローリングの慈善団体への寄付が無くなった。またダニエル・ラドクリフのような映画でヒットした一部の俳優の人気が低下した。

日時: 2018年10月29日(推定)
消えた記憶:
マイアミ州の900ビスケーンベイの建設について
起きた変化:
「900ビスケーンベイ」に住んでいた数百世帯の人々は自分がどこに居住しているのか認識できなくなった。全員がパラノイアを発症し出て行ったためビルの所持者は破産した。

マイアミのビスケーン湾は元々高級リゾート地だったが
そこに建設されたのが「900ビスケーンベイ」という名の超高級コンドミニアム。

日時: 2018年3月11日(推定)
消えた記憶:
アメリカではコカインは違法だという記憶
起きた変化:
アメリカで再度コカインが違法に指定された。

日時: 不明
消えた記憶:
アルフォンソ4世がレオン王に就いた記憶
起きた変化:
少数の歴史学者が廃業した。

日時: 不明
消えた記憶:
ロシアのアスリートがドーピングしていた事実
起きた変化:
ロシアのアスリートはスポーツ大会に参加できるようになりロシアのイメージもやや向上した。

なんか特定のジャンルやサブカルを狙い撃ちして記憶消してる感じがする。

ローラのインタビュー以降の収容プロトコル

Webクローラーでネットを監視して、記憶と情報が錯綜している例を発見した場合は情報操作する。
記憶力の高いスタッフを数百人集めて専用のチームを編成し、場合によっては記憶補強薬も併用する。
彼らは許可なしでは外部の情報に触れさせず、常に専用シェルター内に勤務させる。
シェルター内で主要な財団についての知識(システム、組織、SCIPや収容について等)のファイルを定期的に確認して 自分の記憶と合致しない情報があったらすぐにスタッフに通報する

MCFが持っていたSCP-4071-2は回収したものの、それをMCFに提供した謎の人物の正体が掴めていない。
もしその人物が自分用の端末に「SCPオブジェクトと収容の概念」と入力したら 世界は終わってしまう のだ。
ただしこの収容プロトコルはあくまで対処法を確立するまでの時間稼ぎである。
財団がSCP-4071-2を徹底的に解析したところ、こいつは現実改変、過去改変装置ではなく、 入力した情報を人類の頭脳から抹消しようとする恐ろしく伝播力の強いミームエージェントに近い性質 のものと判明した。
ミーム・情報災害部門が解析を続けてSCP-4071-2に抵抗するミームエージェントの作成に成功した。
その対抗ミームエージェントを受けた人間はSCP-4071と同じか、近い性質の記憶消去は無効になった上に記憶を復元させることを確認したため、全世界に対抗ミームを配布することでそれ以降はSCP-4071-1を確認することはなくなった。
最初にSCP-4071-1を確認した日からちょうど1年後にSCP-4071をNeutralized認定したのだった。

Neutralized以降の収容プロトコルは
財団が記憶と実際の記録に齟齬がある人を発見したらミームエージェントを与える。
それでも効果がなかった場合は新たに対策チームを設立して討議を行う。
幸いにして今はその事例は起きていない。

というかこれ一年足らずで世界中にとんでもない騒ぎが起きまくったんじゃないのか。



SCP-4071 History Rewritten(歴史改竄)



追記・修正は物忘れしないようにしてからお願いします。



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最終更新:2025年05月02日 01:15