マーレのいりえ

登録日:2020/10/08 Thu 14:10:48
更新日:2025/01/17 Fri 00:39:01
所要時間:約 22 分で読めます





マーレのいりえ

きりたった がんぺきと ふかい かいていからなる マーレぞくの ふるさと。

うつくしくそびえたつ 3ぼんの「とう」と きょだいな たきの キラメキは

しんぴてきな マーレの れきしを かんじさせてくれる。

―――ドルピック島 ガイドマップより



「マーレのいりえ」とはGCゲームスーパーマリオサンシャイン』に登場する地名、およびステージの1つである。


【概要】

ドルピック島の北部、イルカの形の背中部分に位置する入り江。巨人に変身できる人はいない
近代的な施設やレジャーが整った島の南側からは打って変わって穏やかな海で、切り立った崖に見える遺跡や壁画など、歴史の面影が垣間見れる神秘の入り江になっている。
この入り江はドルピック島のあちこちで出逢う マーレ族 たちの故郷であり、海の底にはマーレたちの住居である海中の街が広がっている。
また、遊覧用に安定感抜群なボートの貸し出し店などもあり、この場所も観光スポットの1つとされているようだが……
近頃は入り江内の水質が汚染され、多くのマーレ族がこの土地を離れている模様。
STORYは主に水質改善のため奔走する。特定のSTORYをクリアすると以降は本来の透き通った美麗な姿を見る事ができるようになる。
特に水深はさながらブルーホールのよう。綺麗過ぎて怖い。


ステージの入場口は、ドルピックタウンの中央の船着き場。シャインを20枚集めることで空からが差してくるため、この場所からマリオ視点で太陽を見上げることで、マーレのいりえに入場できる。
このステージインの方法はスーパーマリオ64の「はばたけ!はねスイッチへ」ステージのオマージュ。こちらを既プレイであれば、すぐに察することが出来るだろう。もし分からなくても、周囲の住民がしきりに空を見上げていることと、話しかけることで得られるヒントでも察することが出来る。
ピンナパークでのメカクッパ戦後にどのような順でシャインを集めていくかによって、シレナビーチと当ステージのどちらが先に解禁されるかが変わる。*1
シャイン一覧画面の並び順では「シレナビーチ」→「マーレのいりえ」となっているため、実質は6番目。中盤のステージになる。


このステージは全体的に高低差が激しく、純粋なアクションの力量が試されるSTORYが多い。特に壁キックに慣れていないと辛いかも。ホバーノズルが大活躍するだろう。
また、水中が舞台となるステージがいくつかあり、通常の水辺の泳ぎとは違った制動の水中操作が要求されることもある。

このステージで登場するドロドロは穏やかな入り江に似合わないサイケデリックなピンクと黄色のマーブル
通常のドロドロと仕様は変わらないものの、このステージでは狭い足場や坂道が多いので、ことのほかマリオの行動を妨害してくる。あまり横着せず、こまめに綺麗にしていくと安全に進むことが出来る。
また、上述した通り、はじめてこの地に降り立ったばかりの頃は入り江内の水が汚染されており、着水するとダメージを受ける。崖付近の水辺には澄んだ水が溜まっているので、水質汚染が解決するまで給水はそちらに頼るしかない。

フィールドが広大である分、各STORYでは道順が親切に記されることが多い。また、STORYの半数が入り江そのものから離れた場所がメイン舞台となるため、何気に入り江そのものの散策をする機会があまりない。そのため、メインストーリー重視で進めるとスルーしてしまうことになる場所が数多くある。
入り組んだ遺跡が多い崖面は、STORYの進行上で寄り道してみると思わぬ発見があることも。

また、あおコイン集めをするとなるとこれら広大な遺跡の全域を隈なく探さなければならない。ステージ上のシャイン集めを全て終えた後で、あおコイン集めに来た時に初めて遭遇する複雑な地形や仕掛けに驚かされることもままある。


【STORY】

STORY1 たきをふさぐ コルクをめざせ!

初上陸となるSTORY。紫色に淀んだ入り江に到着すると、 釣り好きな老人マーレ に迎え入れられる。
彼の話を聞くに、崖の上の滝がコルク栓で塞がれて止まってしまい、それが原因で水が淀んでいるとのこと。
釣りが余生の楽しみだというか弱き老人の頼みごとを聞いてという建前でマリオはコルク栓の除去に向かうことになる。

コルクは崖の上のはるか高所。道中は険しい崖と遺跡の仕掛けに阻まれ、一般人では容易に登れない岸壁となっている。
しかし、これこそマリオの独壇場。
得意のジャンプとホバリングで高所へと昇り、さらに放水で仕掛けを解き明かし、転がってくるイガイガ(ドロドロの塊)を退けて頂上を目指そう。

崖路の途中のあちこちはドロドロで汚されている。足を滑らせたりすると思いっきり滑り落ちることもあるので、こまめに掃除していくのがおすすめ。特に坂道はゴリ押そうとすると滑って崖の下までスライディング、なんてこともある。
また、一部の壁のラクガキは綺麗にすることで足場が現れるので、それも有効活用して高い場所へ進むこともできる。ただし、それらを一切出現させなくとも、ほとんどの場所はホバリングジャンプで届くため、チャレンジしたいときにはそれらなしでやってみるのも面白い。足場なしでは精密な操作と敵の攻撃の回避も合わせたアクションが要求されるため、上級者向けになる。
ちなみに、壁のラクガキは様々な海洋生物を描いたものであるらしい。なかなかよく描けているが、遠慮なく消してしまおう。

かくして崖を登っていき、頂上に待ち構えるのは砲台をかまえた チョロプー 。コルクの上に陣取って、前述のイガイガを放出している。マリオが近づくと今度は ボム兵 を投擲してくるので、これを投げ返すことで反撃が出来る。この流れはピンナパークのチョロプー戦と同じ。
今回は少し足場が狭く、コルクと足場の間に溝があるせいでチョロプーに接近できない。ボム兵を勢い良く、なるべくまっすぐ投げなければ届かないので、ボム兵を拾い上げても慌てて投げ返さずに正確に狙いを定めるとよい。
すぐ近くにコインが配置されているので、ダメージを受けた時には回復も交えながら3回投げ当てること。

チョロプーを倒すと、その衝撃かコルクがチョロプーごと桃白白景気よく飛んでいく。コルクが抜けて滝が復活することで、シャインが現れる。


STORY2 カラクリいせきの ボス

前STORYで滝が復活したものの、釣り老マーレの予測は外れたようで、まだ水は汚染されたまま
その件については引き続き彼に調べてもらうことにして、代わりに入り江の遺跡に隠された秘密と、シャインが遺跡の奥底に隠れている(かもしれない)という情報を貰える。

今度はSTAGE1で登った崖路ではなく、一見道がなさそうな崖そのものに隠された遺跡の隠し通路が舞台。
足場ではなく狭い垂直の上り道になっており、 壁キック を利用して遺跡のてっぺんまで登っていくことになる。

遺跡の隠し通路は、崖の壁面にあるパネルに放水をすることで現れる。
ここを壁キックやホバリングで登っていくことになるのだが、この隠し通路は一定時間すると再びただの壁に戻り、マリオを押し出してしまう。もちろん、崖の下まで落ちれば登り直しになってしまうので、ただの壁に戻ってしまう前に素早く移動する必要がある。

隠し通路は簡単な迷路になっている箇所もあり、途中にあおコインもあるので、1度で攻略しきれないかもしれない。
幸い、落下地点は地面か汚れた水面のため、落ちてもすぐにミスになってしまうことはない。ルート上には回復用のコインもあるので、何度か失敗してしまっても、めげずに挑戦していこう。

隠し通路を進んで崖のてっぺんあたりまで来ると、遺跡内部への入り口がボスゲッソーによって侵略!されている。
このSTORYのタイトルであるボスとはなんとボスゲッソーのことであった。

VS ボスゲッソー

三匹のゲッソーが取り巻きとして登場するが、一度倒せば湧いてこないのでさっさと片付けてしまって問題ない。
本命のボスゲッソーだが、強さ・行動パターン・攻略法共にリコハーバーのボスゲッソーと大差なし。
意図的にリコハーバーをスルーするようなプレイをしていない限りは、リコハーバー戦の再戦となるため、今になって攻略に悩むことはないだろう。攻略順次第では久しぶりの戦いになるかもしれないが、そんなに攻略法が難解なボスでもないしね!

今回は足場が比較的広い上、リコハーバー ボスゲッソーのふっかつ 時の大縄跳び回転攻撃を使って来ないので、難易度は低め。給水ポイントとしての水辺があり、回復用のコインも近くのヤシの木の上に置いてあるので物資についても心配ない。
が、失敗して踏み外せば高い崖の上から放り出されることになるので、そういう意味ではリコハーバー戦よりも緊張感が増すかもしれない。


ボスゲッソーをやっつけて山の向こうまで吹っ飛ばしてやると、彼奴がいた足元に怪しいレンガブロック。これが壊れて出来た穴の中が遺跡の最奥部となっており、そこに隠されたシャインをゲットすることが出来る。
……ちなみにこの最深部にもあおコインが隠されているので、大喜びでシャインをゲットするまえに周囲を放水で確認するのを忘れずに!
なお、今回のボスゲッソー戦はBGMがボスBGMではなく中ボスBGMである。それは、今回のボスが別にいるというフラグでもある……。


STORY3 ビンの なかの あかコイン

ステージインするなり釣老マーレが大興奮で話しかけてくるので、何事かと思って詳しく聞けば、入り江の汚染の原因が今度こそ分かったとのこと。そしてその解決にはマリオの協力が不可欠という話も聞かされる。
原因はなんと入り江の海の底。生憎にも水中生物ではないマリオには探索困難な場所となるため、 水中でも長時間息ができるヘルメット を貸してもらい、まずは水に潜る訓練として「ビンの中のあかコインを集めるコース」を用意される。
つまり今回のステージは、水中戦の練習ステージである。
それにしても、マリオを小さなビンの中に閉じ込めるとはどういう妖術なのだろうか。あとなんでそこにシャインがあるんだ

ビンの中

今回のステージは完全に水に満たされたビンの中。ここに散らばっている8まいのあかコインを集めればシャインが現れる。このシチュエーションはマリオ64の「おさかなと いっしょ」のオマージュか。
練習と銘打たれただけあって、配置場所の捜索難易度は低め。あかコインはたいていが見渡せば分かる箇所に配置されているため、言われた通りに水中操作の練習・確認を行いながら集めていくと良い。今回は水泳による操作ではなく、ホバーを使った上昇と上下左右移動を使った水中操作になるので誤解がないように。
ビンは密閉されているため、酸素がなくなり苦しくなっても水面に上がることができない。しかし、マリオは酸素がなくてもコインがあれば生きていける体質のため、酸素が減ってきた場合はコインを取得して回復するようにする、という点は頭に留めておくこと。幸いにも回復用のコインは潤沢に用意されている。
ちなみに、このステージから出してもらう方法は基本的にシャインを取るか、降参か、ゲーム機本体の電源を切る以外にない。
万が一、コインを一枚残らず取って猶あかコインを集めきれずに酸欠になった場合は、なす術もなく溺死することに……じいさん助けてくれ~
また、ビンの中にはマリオを捕食し行動を妨害してくる魚の プクプク もいる。なんちゅう練習だ。


STORY4 きょだいうなぎの はみがき

前ストーリーの水中練習を制し、いよいよ海の底へ。今回もヘルメットを貸してもらえる。
釣老マーレの弟子の誘導に従って滝の吹き出し口まで行くと、釣老マーレが待っている。

釣老マ「うみのよごれは きょだいなうなぎの しわざ だったんじゃ」

なんと海底に虫歯を患ったうなぎが住み着き、その歯の汚れをまき散らすことで入り江の水質を汚染しているという。
釣老マに従って滝つぼめがけて飛び込むことで、入り江の海底に向かうことが出来る。

VS むしばうなぎ

海中に広がるマーレたちの街の底に待ち構える巨大なうなぎ。顎の上にも下にも目があるという奇妙なうなぎで、先に聞いた情報の通り、8本の歯がぜんぶ真紫に染まるほどに汚れており、毒々しい泡を吐き出しながら水を汚している。

今回の目的は、このうなぎの8本の歯を放水ダイナミック歯磨きしてやること。
浄化手段は通常の放水でもホバーでも問題なく、とにかくをかけまくれば良い。うなぎの真上からホバーで水を浴びせると手早く作業を行える。
うなぎがたまに吐き出す紫の泡は当たるとダメージになるが、水で洗って綺麗にすると綺麗な気泡になって空気の補給ができることを覚えておこう。
誤ってうなぎの本体にぶつかってもダメージにはならない。また、たまにうなぎが吸い込みを行ってくることがあり、マリオが真上にいるとそのまま呑み込まれてしまう。どうみても一巻の終わりだが、うなぎのほうには敵意がないのか吐き出されて事なきを得る。
うなぎの行動パターンは身を乗り出すか引くかの2パターンのみ。位置はずっと変わらないため、あちこちを泳ぎ回る必要がない。
ただし、酸素残量は刻一刻と減っていく。回復用のコインは離れた場所に点在しているため、酸素の回復は余裕をもって行うと良い。上述した気泡でこまめに回復するのも安全策。

8本の歯を全て掃除することで歯磨き完了、クリアとなる。
うなぎは感謝している様子で、シャインのほかに、ハート型にコインを吐き出して去っていく。

このうなぎが水質汚染の元凶であったことには変わりないが、クッパ軍団とは関係のない生物だったのかどうかは結局最後まで分からないまま。
ちなみに、掃除中に歯が4本も抜ける。よほど酷い状態だったようだ。歯がないポンプをもってして「歯は大切にしましょう


STORY5 およげ モンテマン・レース!

マンマビーチに続くモンテマン・レースシリーズ。

うなぎの脅威が去り、澄んだ水を取り戻したマーレのいりえ。釣老と弟子の二人から礼を言われ一件落着。
と、崖の上にはモンテマンが待ち構えているのが見える。

釣老「あれは あんたの しりあいかね?」

知らんわあんなヤツ。なんて冷たいことを言ってやらずに崖の上に向かって彼の勝負を受けて立とう。

かくして、今回は美しい海を舞台にモンテマンとの競争になる。
スタート地点は崖の上、ゴールは海を跨いだ向こう岸の遺跡入り口付近。つまり、今回は水泳勝負ということになる。

今回のモンテマンは、地面がある場所では無駄なく走るため、崖のあたりでは追いつくのが困難。
ただし、今回のモンテマンは入り江に着水すると足場を使わず泳いで渡り始める。「およげ!」と言われているものの、マリオ側は律儀に泳ぎを競う必要はないため、ホバリングで足場を飛び越していけばモンテマンよりもはるかに素早く海を渡ることが出来る。
勝手におよげ モンテマン・レース!
今回の目標タイム(=モンテマンのタイム)は40秒だが、ホバーを使えば、あまり深く考えずとも半分の20秒くらい、のんびり行っても30秒程度で到達することができる。そう考えれば、おそらくモンテマン・レースシリーズでは最も難易度が低いだろう。
また、泳いで競った場合にも、モンテマンは水上ではかなり膨らんだコース取りをするため、目的地めがけてまっすぐに泳げばリードをとれる。
水面付近を泳ぐ プクプク に捕まると大幅タイムロスになるので注意されたし。ただし、運よくゴール方向に運んでもらえた場合、プクプクのほうが泳ぎが早いのでショートカットになるなんてことも……。
実は、ちょうど崖から降りるポイント辺りでマリオを吹っ飛ばすパンチングマシンのトラップがあり、それを使うと一気に水辺までジャンプできる。かなり面食らうだろうが、こちらにとってデメリットがあまりないため、救済措置かもしれない。


STORY6 かいの なかの ヒミツ

入り江の水辺の中央に建つ3つの貝の塔、その1つにヒミツコースの入り口が現れている。水上に張り巡らされたロープや塔の足場を伝って塔のてっぺんを目指していくことになる。
ロープには見るからに触れたら痛そうなトゲトゲのトラップ スパーク が巡回している。動きが異なる青と赤の二種類がいるので、どちらもよく見てジャンプでかわすこと。バランスを崩して落ちてしまった時には、落下地点に注意したい。水に落ちれば安全だが、地面に落ちると余計なダメージを受けてしまうこともある。
幸い、水上には回復用のコインがたくさんあるので、ライフが減ったら惜しまず利用しよう。
最上部付近については、大きな貝がカメラを妨害してくることもあるので、スパークに気を付けつつ、カメラアングルはこまめに整えること。
実は今回、入り江内にはロケットノズルが配置されているので、これを利用して一気に高台に上がるのも手だが、ロケットを装備している間はホバーが使えないことを忘れないように。

ヒミツコース

例の如くポンプ禁止のアトラクションコース。当コースはその中でも最難関であるという声が多い
まっすぐ前に進んでいくことが多いこれまでのヒミツコースとは違い、今回は遥か上方向にシャインがある。
そこにいく道中もかなり険しい。狭く回転する不安定な足場は当たり前、タイミングや着地地点を注意深く見計らっての斜め方向の壁キックジャンプを求められたり、狭く複雑に動く足場でバック宙などで上に登らなければならないポイントがある。着地地点が狭いので、飛び上がり方向の誤りがミスへと直結する。
仕掛けの駆動速度も早めに設定されており、うかうかとしていれば容易く落とされてしまうだろう。
総括すると、純粋なマリオの操作技術を要求されるプレイヤースキル試しのヒミツコースとなっている。
上方向に関しては下手なショートカットが効かないので、RTAでも冷静さと技術力が試される。


STORY7 まて!! ニセマリオ!

全ステージで共通のニセマリオ追跡STORY。
そこらじゅうが水辺のこのステージでも、ニセマリオは所狭しと逃げ回る。
舞台となるのは、STORY1で登った崖路。基本的には、ここをジャンプで駆け上がっては飛び降りる、を繰り返す。
今回は落書きをばら撒いて来ず、こちらに向かってくることがないため、あまりライフを気にする必要がない、その代わり、相手も壁キックや側転ジャンプ、スピンジャンプを惜しみもなく披露し、ポンプ顔負けの超機動力で上から下まで逃げ回る。とにかくしぶとく、アクションにおいては付け入る隙が無いため、アドバンテージのポンプを惜しみなく使って追いかけるべし。ホバリング縛りプレイとなると相当な苦戦を強いられることになる。
ただ、他のステージとは違い逃走ルートに分岐がなく完全に一本化しているので、分かってしまえばそれほど見失う心配はないのが幸いなところ。粘り強く追いかけよう。タイトル通り追いつくまで本当に待ってくれるし。

ちなみにこのステージのニセマリオは、水に弱いくせに平然と水辺を泳ぐ。尤も、それ自体はこのステージに限ったことではないのだが、何食わぬ顔で自分から水に飛び降りてスイスイと逃げ回るのはちょっとシュールというか、ツッコミどころ満載である。


STORY8 コインフィッシュと あかコイン

マリオがおかしな隣人たちと戦っている間に時が経ち、美しさを取り戻した故郷に多くのマーレ族が戻って来た。
今回はマーレ族一同でそのお礼を用意したということで、から再び ヘルメット を借りて海中へと赴くことになる。

平和になった海中の街にはマーレたちが優雅に暮らしており、マリオへのお礼としてンフィッシュが用意されている。
ンフィッシュは、全身がコインで出来たスイミーな魚。その身体のうちの8枚があかコインとなっており、今回回収する目標。
幻想的な海中散歩を楽しみながら、マーレたちからの贈り物であるあかコインを集めるSTORYになっている。
+ あかコインの取り方
ボーナスステージだと思ったか? 残念! マーレのいりえの最後の難関だ!

まず、ンフィッシュは常に泳ぎ回っている。水中で動き回る対象に接触するという事自体が、慣れなければかなり難しい。
次に、ンフィッシュはゆったりと水中を泳いでいるが、一定周期で海中飛びって、れぞ動きでぎ回始める。その後、一定時間たつと魚の形に戻る……これを繰り返しているのだ。
コインフィッシュが描く軌道は決まっているのだが、実質「あかコインが好き勝手に動き回っている」状態であり、特にコインを取り過ぎて魚の原型をほとんど奪ってしまった状態では、ぽつんと漂う赤コインをひたすらに探して追いかけなければならなくなる。
無論、舞台は水中なので、モタモタしていると恩を売ったマーレ達が見守る前で溺死する。海中の様々な所にはうなぎ戦同様に回復用のコインが配置されているので、酸素が危険になったらすぐに回復に向かうべし。
あまり悠長なことを言わず、魚状態のうちに一気に取得し、なるべくならあかコインの部分だけを取るようにすると魚の影全体を見失いにくい。運よく塊に真正面から突っ込むことが出来れば、一気にほぼすべてを集めることもできるのだが、もし赤コインが1枚だけしか残っていないなどという状態になれば、ほぼノーヒントで漂う赤コインを探し回るという不毛な戦いに……。

と、高難易度なステージであることには違いないのだが、一方で、忙しないうなぎ戦を抜きに水中の絶景を楽しめると評判のステージでもある。
ここでしか聞けないBGMについても、神秘的な雰囲気が神曲であると評判。ストーリークリアのフラグと関わらないのも救い。

隠しシャイン

隠しシャインは2つ。
1つはヒミツコース2周目に共通で設置されているあかコインスイッチ
もう1つは、遺跡の奥地にひっそりとたたずむ秘境に隠されている。

STORY6の隠しシャイン

ヒミツコースのあかコインスイッチ。例によって例の如く、今回はホバーが解禁されている。
1回目は足場の踏み外しが怖かったが、今回はジャンプミスをしてもホバーで軌道修正できるのだから、前よりは楽だろう……
などと思っているのならば甘い。甘すぎる。
まず、今回のあかコインは全て通常ジャンプでは届かない高い位置に配置されており、狭い足場で宙返りか壁キックを確実に行わなければならない。
参考までに、宙返りをしてから着地するまでの時間は約1.5秒、ジャンプ失敗時にヒップドロップで強制キャンセルをしたとしても、どうやっても1秒はロスしてしまう。高所でホバーで軌道修正をすればコイン取得まで3秒以下には収まるかもしれないが、それでも大幅なロスになる。
一方、トータルの制限時間は1分半と設定されており、単純計算すれば次の1枚を取るまでの間に12秒以上かけるとかなり厳しくなることを考えると、1枚のあかコイン相手に何度もピョンピョン跳ねている時間がない。
普通に計算すればそこまでシビア過ぎるわけではないのはその通りだが、人間は時間ぴったりの猶予があれば落ち着いていられるなどという都合の良い仕組みにはできていない。時間制限に焦って何度も失敗したり、ホバーがあったとしても慌てて踏み外して落ちる、ホバーが足りずに届かない、といったことが連発してしまうのだ。
運でどうにかできるところがないアクションの技術勝負になる分、いざという時にリカバリーが効かないのも辛い。
もしこのコースを終始強気に、ほぼミスなしでクリアすることが出来たら、かなり肝が据わっているアクションゲームの上級者であることを誇っていいだろう。

遺跡の隠しシャイン

STORY2で教わる遺跡の入り口とは別に遺跡に入るルートがある
入り江に向かって左手(STORY2の入口よりもっと先)にある遺跡に壁キックが出来そうな溝があるのだが、その溝の左手上部に隠し通路への入り口がある。そこを潜り抜けると入り江の端っこの壁面に出られるので、そこにある入り口に入ると謎の大ジャンプ装置により高所にある秘密の高台へとたどり着ける。
そこには一見、ヤシの木しかないが、金色の鳥が一羽いる。実はその鳥がシャインを隠し持っており、飛び回る金の鳥に水をかけ続けることで、シャインがゲットできるのだ。
緑や青の鳥に水をかけるとコインになることを知っていれば察することが出来る、知識を問われる隠しシャインになっている。

【100枚コインシャイン】

収集難易度が高かった青コインとは対照的に黄色コインの収集は比較的容易であり、海の上に50枚もある他遺跡の中もそこそこ多い。
シャインの出現位置は塔の上なので、うっかり足を踏み外さないようにすればいけるはず。

【登場人物】

  • 釣り好きな老人マーレ
このステージのメイン登場キャラクターにして相談役。
マーレの入り江の水辺が汚染されている現状を憂いており、マリオに解決を依頼してくる。
水中で長時間呼吸できるヘルメット を貸してくれる他、住民の中では数少ないヒミツコースのことを知っている人物であり、マリオを水中の練習コースとなる瓶の中に入れるなど妖術のようなものまで使う、仙人か何かのような正体不明の老人。

  • マーレ老人の弟子
釣り好きな老人マーレの弟子であり孫。彼と共に、コースのガイド役を担当している。
マリオに弟子入りしたがっているが、彼が見ているマリオの力は氷山の一角である。
世帯持ちでもあり、ストーリー8では妻や子供を連れてきている描写もある。

  • 貸しボート屋
泥船を法外な貸し賃でレンタルしているタヌキ店主。ただし、マリオには無料で貸してくれるという。店の前に泊まっている泥船に乗ると、汚染された水上も安全に移動が可能。どこかにぶつけると即座に沈んでしまうので、汚染された水辺で使う際には沈没には要注意。
……ところで、この項目をここまで読んでいただけたら分かる通り、泥船はSTORYには直接かかわってこない。そのため、スルーしてしまう人や、そもそも見つける事すらなかった人も珍しくないだろう。
しかし、このギミックはマーレのいりえ限定のモノではなく、よりによって最終ステージのコロナマウンテンで攻略必須のギミックとなっている。コロナマウンテンでは泥船が壊れて溶岩に落ちると即死となるため、泥船の操作はあらかじめマーレのいりえで練習しておくとよいかもしれない。

【余談】

  • このコースのあおコイン集めはやり応え抜群。概要で説明した通り、STORYの正規ルート以外のはずれ道には多くの遺跡の仕掛けが潜み、あおコインがそこら中に隠されている。
    一見何もない壁に水をかけなければ見つからないあおコインや、パンチングマシンで吹っ飛ばされる罠なども盛りだくさん。
    本編から離れて、ロマンと興奮に満ちた遺跡探検を楽しむことができる。

  • 上述の遺跡探検以外にも、ターボノズルを使わなければほぼ不可能な双子落書きや、隠されたロケットノズルを使って手に入れるあおコインもあるなど、良い意味でマリオサンシャインのあらゆるアクション要素を楽しめるステージとなっている。

  • 概要にこのステージのドロドロについて説明を入れたが、実はこのドロドロを見られるのはSTORY1だけというレアドロドロである。(補足すると、エアポートのプロローグステージも同じドロドロだが)
    一方、今回はボスゲッソー戦もあり、リコハーバーでも見かけた真っ黒な墨状のドロドロも見ることが出来る。ドロドロが2種類用意されているステージは、実はマーレのいりえだけ。
    ボスゲッソーがピンク色の墨を吹き出すのはさすがに無理があったらしい


  • 今ステージでお世話になる 釣り好きな老人マーレ はクリア後のエンディングにも顔を出すのだが、よく見ると画面上に二人いる

  • マーレ(mare)とは、イタリア語で海のこと。モンテ(monte)が山なので、実は2種族の種族名は対になっている単語なのだ。

  • ROMの解析によると、各ステージのドロドロ汚れの設定には画像ファイルが用いられており、中にはゲーム内でいくつか未使用のものが存在している。
    マーレのいりえの深海用の画像ファイルも用意されているようなのだが、当然、深海内でドロドロに遭遇することはないので、そのファイルも未使用。
    で、その画像がどうなっているかというと、スプレーペンの試し描きのような跡と共にカタカナで「バカ」と書かれているらしい。

  • このステージのニセマリオが海を泳ぐのは上記の通りだが、ここに泥船を差し込むことでニセマリオの動きに直接干渉が可能。
    普通は変な位置に追いやってもワープで元の位置に戻ってしまうのであまり意味はないが、上手くニセマリオの体力を調整して泥船に乗せて倒すと復活するまでの間泥船を動かしてニセマリオを連れ回すことができる。
    これまた復活すると元の位置に戻ってしまうが、誘拐犯への意趣返しとして逆に誘拐してみるのも一興。
    なお、泥船の上で話しかけて水上にシャインを出現させ、そのまま水上でシャインを取得すると着水でステージクリアがキャンセルされ、判定のなくなったシャインだけが残りクリア不能になるので要注意。
    クリア目的でこんなことをする人はいないだろうが
+ 更に泥船を調整するとニセマリオを…
溺死させることが可能。
溺死したニセマリオは放っておくとどんどん海の底に沈んでしまい、近づいて強制ワープを発動させなければしまいには完全に沈み切ってしまう。
ワープによって陸上に復帰させるといつも通りの動きに戻るが、内部的に体力が0となっているのかニセマリオのボイスと待機ポーズが瀕死のものに変わってしまい、ステージ終了までは如何なる手段でも回復しなくなる。
更にこの状態で水中に飛び込むともはや泳ぐこともできず再び溺れてしまい、こうなると再び泥船で干渉しない限り最寄りのワープポイントから水中に飛び込む⇔マリオが助けに行くまで沈み続けるという行動を繰り返す。
いつもの溌溂したアクションとはかけ離れた痛々しい様子で、いくら敵とはいえ大変申し訳ないことをした気分になってしまう恐れがあるので、実行したい時は心するように。




項目を 追記・修正して ほしいんじゃが

この としよりの ねがいを かなえて くださらんかな? ゲホッ! ゲホゲホ・・

お?! そうか! やってくださるか! さすがは Wiki籠りどのじゃ!


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最終更新:2025年01月17日 00:39

*1 ピンナパークSTORY4をクリア後にドルピックタウンでヨッシーを仲間にすることでシレナビーチが解禁されるが、その前にシャインを20枚集めた場合はマーレのいりえが先に解禁される