アキトはカードを引くようです

登録日:2020/10/24 (土曜日) 12:00:
更新日:2020/11/22 Sun 14:17:39
所要時間:約 14 分で読めます




概要

アキトはカードを引くようですとは、川田両悟氏によるライトノベルである。
MF文庫Jから発売されており、挿絵はよう太氏。既刊は2020年10月現在3巻発売されている。
月刊コミックアライブにてコミカライズもされておりこちらの著者は浅草九十九氏

元々は2014年から始まったやる夫スレで川田氏のweb上の名義である◆V3JH9gEFEA作の「やる夫はカードを引くようです」という作品が原作で、ゴブリンスレイヤーと同じくやる夫スレを小説用に直したものである。

あらすじ

女神が人類に与えたカードの力で全てが決まる時代――鉱山労働者・高槻アキトは、いつか世界の覇権を争うカードマスターの一人として、世界中のバトルカードを手に戦う野望を抱いていた。そして迎えた人生を賭けた運命の“重労働ガチャ”――大量のガチャチケットと共に人生の夢も希望も溶けていく極限の運試しの末、アキトは一枚のカードを引き当てる。カードジャンキーと強欲秘書によるバトルアクション

登場人物


主人公とその周囲

高槻アキト
AA版配役:やる夫
鉱山労働者の父から生まれ自身も鉱山で働く青年。運というものが致命的に悪く一回10万GPのガチャで数十GPのお菓子を引くほど(しかもこれと似たような引きを19回繰り返す)。労働者の時は口数も多くはなく人付き合いも苦手でとっつきにくい性格だったがキャロルを引いてCVCを目指す前準備としてコロッセオに通うようになってからは少し明るくなり知り合いも増えた模様。

ろくな娯楽のない劣悪な環境で育ったためかカードのことが大好きでカードを見れば誰のカードでも欲しがり使えないとされるカードや性格に難があるカードでも懸命にその魅力を生かそうとする。その反面カードを失うことを非常に嫌いコロッセオの個人戦ではカードを破壊されそうになったら降参してしまうことも。

カードを操るマスターとしての腕は素人であったにもかかわらずバトルカードを手にした最初からそれなりに扱えていた。メリッサやナツメと組んでからは所持するカードの特性から防御寄りの操作技術を重点に伸ばしカードを狙って破壊するのが面倒くさいとまで言われるようになる。また、自身の運の悪さからあまり高いステータスのカードを手に入れることが出来ず大抵は対戦相手より弱いとされるカードで戦うことが多く奇策やカード同士の連携も自然と磨かれていった

秘書カード:(金銭特化)NO.371
AA版配役:フレンダ=セイヴェルン
本名キャロル・オールドリッチ。金銭特化の名の通りお金が大好きでお金を稼ぐのも貯めるのも人がお金を失うのも好きな銭ゲバ強欲秘書。アキトからはキャロと呼ばれている。漠然とした憧れだけでCVCにいきなり挑戦しようとしていたアキトに今の資金と実力では無謀であることを教えコロッセオやカードについての知識を学ばせる。リスクに関しては慎重に考える方で、マスターであるアキトが無茶をする時は諫めている。が、アキトがそれについてしっかりと考えた末に行動を起こしていることが分かれば「本当にできるのかよ」と愚痴りながらも協力してくれる。マスターに影響されているのかカードに対しても道具として扱うようにいうことはなくそれなりの情はある模様

鈴木
AA版配役:石田光司(カイジ)
アキトと同じ鉱山労働者の気弱な中年。仕事終わりに腰を痛めて歩けなくなっていたところをアキトに助けられた。アキトの助言で重労働ガチャを回し、ゴットカードを手に入れる。カードの効果で女神を呼び出し、その祝福によって若さと美貌、知識、健康な体を手に入れるが一気にそれらを手にしたことで気弱な性格から尊大になってしまう。それでもアキトへの恩は忘れてはおらず自分が所有していたガチャのチケットをアキトに渡し女神の世界へと旅立っていく。そしてこのチケットが、アキトがキャロを引く大きな助けとなる

指田
AA版配役:佐原(カイジ)
アキトと同じく鉱山労働者。鉱夫などよりもっと華やかな仕事のほうが向いてそうだと形容されている整った顔の青年で、ゴットカードを引こうとやっきになっていた労働者から自分のチケットを転売することで金を稼いでいた。鈴木がゴットカードの効果で豹変したのを見て「成功したなにかに乗っ取られた」と表現し、ゴットカードへの興味を完全に失う。

ナツメ
AA版配役:キタロー(ペルソナ3)
コロッセオで出会ったアキトより年下のCVCに挑戦しようとしている少年。アキトより先にコロッセオで闘っていたためかなりの実力者。飄々としていて何事にも興味なさそうな態度をとっているが秘書のヴィクトリア曰く「おツンデレ」。
アキトやメリッサとはコロッセオでの団体戦で同じチームとなった縁でチームを組む。その若さで特化型秘書よりさらに高い無印秘書を持っていることからメリッサに疑問を持たれているがはぐらかしている。

判断力がよくチームでは攻撃役と司令塔を兼ねる。またカードに対しては大事にしているもののあくまで道具であるという認識でいざとなった時に囮として捨てられないと危険をさける方法が相手より劣ってしまうとカードを大事にしすぎるアキトに忠告した。

秘書カード NO.12
AA版配役:エリザベス(ペルソナ3)
本名ヴィクトリア。ナツメに付き従う無印秘書(巨乳)。主人に対して並々ならぬ愛情をもっており似合わないパーティー用の帽子を被った姿を写真に撮ったり、からかったりしている。とはいえ仕事ぶりは有能で、情報屋に敵の情報を調べさせた際口止め料を追加報酬という名目で金を渡すなど隙がない。キャロからは少しだけコンプレックスを抱かれている。

メリッサ・ロー
AA版配役:カレン・オルテンシア
ナツメと同じくコロッセオでアキトとチームを組んだクールな外見の美女。外面こそクールなものの自分で出した「一度でも負けたらチームは解散」という条件を練習が足りなかったらノーカンとしたり体力不足に危機感を募らせて山登りに2人を付き合わせて1人だけ先にバテておんぶしてもらうなど中身は残念。CVCに対してあまりいい感情は持っていないようで事あるごとにCVCのネガキャンをしているがその背景を話そうとはしない。

マスターとしての腕は防御寄りで隙をみて強力な一撃を打ち込むカウンターパンチャー。チームでのポジションは戦況に楔を打つ遊撃担当。アキトからは似たようなスタイルなので参考にされているが彼の成長速度が著しく少し危機感をもっている。

コロッセオの人物
サトシ
AA版配役:禁書のモブ(ハゲ) モブだからか名前もキャラデザもほぼ変更なし
使いにくいとされるケモノ系のカードを使いこなす熟練のマスター。初対面はアキトのチームとは敵チームとしてコロッセオのゲームに参加し、アキトが囲まれているのをみて哀れに思ったのか傍観していた。このことをアキトに覚えられていて試合中に一対一になった時にアキトがサトシのカードのボルコにとどめを刺さなかったことを手を抜いたとして怒るが彼が前述の借りを返すと弁明したことで逆に失礼なことをしていたとして詫び、再戦を誓った。雷光のサトシと呼ばれているがどちらかというとカード操作の腕ではなくハゲた頭に対しての異名らしい。


バトルカード
暗闇に舞い降りた闇を断つ白銀の闇を切り裂くナイト
AA版配役:ブロントさん
ランク:R、AP3800、DP:4000

金の長髪に白銀の鎧と円盾、剣を持ったナイト。アキトが初めて手にしたバトルカードで安く売られていたところをアキトが買った。この長いカード名とは別にアルファロメオという名前がありアキト達にはロメオと呼ばれている。メインスキルは強力なのだが独特な言い回しと口の悪さ、性格が合わないとマスターに従おうとしないなど使いづらいカードとされキャロとも最初は合わなかった。しかしアキトは彼のことを気に入り、彼もアキトをマスターと認め彼を守ろうとする理想的な関係を築けている。

武装真徹甲 マスラオ
AA版配役:アカツキ(アカツキ電光戦記)
ランク:R、AP4600、DP:5000
メリッサの所有する半身が機械化されたバトルカード。基本的に有名なカードはUR以上である今作の世界でRランクでありながら有名なカード。礼儀正しい硬派な武人で、仲間思いな漢。ロメオからは軽口で煽られてそれを煽り返したりする仲。

アンドロイド・ウォリアー 部隊 02 エイブラハム
AA版配役:ギルガメッシュ(FF)
ランク:R、AP4800、DP3800
隈取を模した発光パターンが顔のモニターに出ている歌舞伎役者のようなロボット。気さくな性格でロメオとも衝突することなく接することが出来ている。そこまでスキルが強力なカードではなくアナザースキルもバレてしまっているため安いカードだが性能はまあまあいいのでナツメが使っている。

緋眼の吸血少女
AA版配役:弓塚さつき
ランク:R、AP:4500、DP:3000
眼帯を付けた吸血鬼少女。鋭い爪での攻撃と俊敏な動きが強み。マスターのナツメ曰く恥ずかしがり屋なようでアキトが使ってみたいと思って見ると避けるように隠れてしまった。

ボルコ
AA版配役:ピカチュウ
ランク:R、AP4000、DP3200
サトシが持っているカード。小さな犬くらいの大きさの四足歩行の龍っぽい生物で、「リュウッ」と鳴く。なかなかかわいらしくロメオも斬るのに気が引けていた。人間がカードを操る関係上人の形から外れているボルコなどのケモノカードは操りにくいらしい。

女神
メイア・スターズ
AA版配役:星井美希
鈴木が引いたゴットカードから呼び出された女神のうちの一柱。ツインテールの美女でその人気は主神である天津風ヒカルをしのぐこともあるという。



用語


女神

ある日突然世界に降り立ち、ガチャとカードを与えた超常的存在。普段は神の世界に住んでいるとはいえその様子はゴッドヴィジョンというもので毎日放送されているようでアイドルのような扱いになっている。九柱いることが明言されている

GP

この世界でのガチャを引くために必要なポイント。元々はこの機能しかなかったのだがいつのまにか世界共通の通貨として流通していった。

コロッセオ

CVCを目指す人達の登竜門。ここで腕を磨き、有望なことをカンパニーの人間に見せつけることでスカウトを受けようとしたり、CVCから落ちてきて再起を図る人もいる。様々なルールがあり、一枚だけカードを操り対戦相手のカードと戦わせるワンカード・ワンキル、大勢のマスターを集めてチームを二つに分け、勝敗を決めるレッド・オア・ブラック、三人一チームでカードも三枚の3on3など。

カード

女神がもたらした奇跡。人の力を超えた力や富、若さを保つカードや不治の病を治すなどさまざまなものがカードに封じ込まれている。コールと呼ぶと中のものが出てくる。期限付きのものがあり、ガチャで手に入れてから決められた期間手元にあるがそれを過ぎるとガチャに戻る。キャラクターカードの場合ガチャに戻る時と所有者が変わる時に持ち主の記憶は消える。とこの期限は持ち主が変わっても変化することはない。したがって期限付きのカードは手に入れてから時間がたつごとに価値がどんどん下がる。

ガチャ

カードを手に入れるために必要な機械。重労働ガチャはガチャの一枚で一回回せるチケットを労働の報酬として給与とは別に配布される。コロッセオにもGPを消費してカードを手に入れることのできるガチャが設置されており一回3万GP、CVCのEランクのガチャは一回10万GP

秘書カード

CVCを行う、つまりカンパニーを設立するのに必要なカード。数千万で取引される。ガチャで引いてから一年間コールしたマスターのサポートをする。特化型と無印があり、無印の方がオールマイティな活躍をしてくれて人気が高くその分高値で取引される。特化型は無印の劣化だとされているが無印秘書曰く爆発力ではかなわないらしい。

マスター

カードの所有者。カードから自分の主人に対しての呼称でもある。カードの視界や感覚などを共有することができ、それを通して自分の知覚できる限界を超えた速度の攻撃もカードに捌かせることができる。

ホルダー

マスターがカードを入れておくための機械。施設で契約することで使用可能。ただの収納ではなく異なる言語の翻訳機能やコロッセオへの転送機能、設定しておいたLP分のダメージを軽減する機能が存在する。マスターはホルダーからコロッセオに転送されて入ることができるがコロッセオから出る時に出る場所を選ぶことはできず入った時の場所に転送される。コロッセオには一定時間しかいられないため自分の拠点に襲撃を受けた場合は逃走ルートとして使用できない。

トレーニングルーム

ホルダーの機能の一つ。バトルカードの操作を練習することができる。トレーニングルームでスキルカードを使えば使った分だけ減るが、ランクの高い契約をするとスキルを使い放題にすることができる。

LP

ライフポイント。マスターが持っているホルダーの体力。例えば6000LPの場合AP4000の攻撃に一回だけ耐えることができ残りライフは2000LPになる。ライフが0になるとホルダーが破壊される。コロッセオの試合形式では一定値が保証されているが現実世界ではマスターの財力によってポイントの多寡が決まる。

バトルカード

基本的にカードといえばこの種類のカードの事をさす。期限は一年。ランクが下から順にN、R、SR、URまで存在し、APとDPというステータスが存在する。ユニークと量産型という区分も存在し、ユニークは全世界に1枚しかないが固有のスキルを持っている。量産型は何枚も存在し、スキルは持っていない。どちらも人の力を超えた能力を持っているが操るマスターがその力をカードと協力して引き出さねばならず、カード同士のバトルはマスターの腕である程度決まる。この手のゲームにありそうなHPやスピード、スタミナや耐性などのステータスは全く書いておらずマスターが使いこみながらだいたいの目安を推測するしかない。また、体力をゼロにされたら破壊されガチャに戻る。1人の人間が1度に操作できるカードは3枚までとされ、操作する枚数が少ないほど、マスターとカードの距離が短いほど操作の精度が上がる。

バトルカードのランク

N
だれでも手に入れることができるカード。取引価格数万GP

R
コロッセオで使うことのできる最高ランクのカードにしてメインで使われているカード。ステータスの上限はAPかDPが7999。取引価格は高いもので数百万GP

SR
CVCでメインで使われているカード。APかDPのどちらかが8000を超えているカード。基本的にはCVCのガチャからしか手に入らず。伝手が無い限り売ってくれない。取引価格数千万GP

UR
国家クラスの戦力が持っているカード。APかDPのどちらかが20000を超えている。取引価格は不明。ちらっと出た情報だけでも軍隊クラスの勢力を剣の一振りで打ち払うなどの逸話が残っているなど伝説になっている。

APとDP
カードが持っているステータス。APは攻撃力、DPは防御力を表していて成人男性のステータスをAP1、DP1として計算している。とはいえこれは目安で、体勢を崩された状態で攻撃を繰り出しても威力は数値通りには出ず不意を突かれたり防御してない所を攻撃されるとダメージは大きくなる。攻撃を防御するときにはDPが使われるのだが、APが高い代わりにDPが低く打たれ弱いカードが使う技術に攻撃同士をぶつけて相殺するという手がある。

ディフェンダー
相手の攻撃からマスターを守る為のカード。DPが高いカードを置くか低くても遠距離攻撃ができるカードで支援する戦略がある。LPを設定して攻撃し合うルールでのコロッセオの試合やCVCで使われる用語

スキルカード

使用することでバトルカードがもつ特殊な攻撃やステータスアップなどができるカード。メインスキルとアナザースキルが存在する。一枚につき一回使うと消えてしまい、再使用するにはスキルカードをもう一度手に入れなければならない。期限は無期限で投資の対象になっていて、同名カードが複数存在し買占めはめったに起こらない

メインスキル
スキルを持つ場合カードにスキル名が書いてあるスキル。情報が出回っていることが多い。

アナザースキル
メインスキルの他にそのカードがもう一つ使うことができるスキル。しかしカードにはスキル名が書かれておらず。数あるスキルの中から自分で探して見つけるしかない。ただしコロッセオなど衆人環視の中で使っていた記録などがある場合はその情報からスキルを見つけることができる。

マジックカード

条件がマジックカード側に書いていない限りどのカードを対象にしても使うことのできるカード。特殊な属性を付与したり、バフをかけることができる。こちらも無期限

カンパニー

企業、といっても武力と領土を持ち。武力や策謀をもって金や領土を奪い合う戦国大名のようなもの。SRランク以上のバトルカードは基本的にはカンパニーに入るか設立しなければ手に入れることができない。したからFからAまでランクがあり、Fランクが任される領地は一つの町の一区域程度で収入はそこまでではないがEからは収入が跳ね上がる激戦区。D以上になると責任が重くなっていく。現在Aランクは存在しない。

CVC

カンパニーVSカンパニーの略。カンパニー同士の戦いの場で、最初から潤沢な資金を持っていない人間でも腕さえあれば上にいけるとされている世界。とはいえ徒党を組みクランと呼ばれる形をとったり上のランクのカンパニーにの庇護下に入る代わりに上納金を支払うなど単純に腕だけあればいいわけではない

追記・修正はガチャでお金を溶かしてからお願いします。

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最終更新:2020年11月22日 14:17