登録日:2021/05/05 (水) 21:50:00
更新日:2025/03/08 Sat 06:30:33
所要時間:約 17 分で読めますよー!
概要
好きな食べ物:みかん
好きな飲み物:炭酸ジュース
嫌いな食べ物:ピーマン
好きな動物:ラクダ
よく見るテレビ:アニメ
得意教科:国語
日課:観葉植物の水やり
好きな映画:サメが出てくる系
お気に入りスポット:ブランコ
本を読むなら:漫画
朝食:シリアル派
風太郎の呼び方:上杉さん
中野家五つ子の四女
特徴はボブカットと大きな
リボン。
イメージカラーは
緑。
寝相が悪いため、足元にも枕を用意している。
キクラゲがクラゲの仲間でないことを最近知った。
分かったような表情の時は何も分かってない時。
寒さを感じないため、冬でもTシャツで過ごすことができる。
制服は黄色いセーターを着ているが、それ以外にこれといった特徴はなく、姉妹の中ではまともに制服を着ている方である。
他には名前にちなんで「428」とプリントされたTシャツや
パーカーを着ていることが多い。
私服のセンスはそれなりに高く、風太郎を「おしゃれ下級者」呼ばわりすることも。
だがパンツは
子供時代のものを未だ使っている。
また、熊の着ぐるみのようなパジャマを着ている。
頭の
リボンはトレードマークとなっており、風呂にも付けたまま入るほどである。
というか変装するとき以外は基本的にずっと装着している。ある意味
三玖のヘッドホンよりも徹底されていると言えるかもしれない。
なにかに隠れているときも「頭隠して
リボン隠さず」で風太郎あたりにすぐに見つかってしまうこともしばしば。
ちなみにそういう時には
「バレバレェェェ」という謎の効果音が描かれる。
人物
五つ子の中で最も活発で天真爛漫、無邪気で子供っぽく、天然。アホの子ともいう。
最初から友好的に風太郎に接している。また、姉妹の中では唯一、勉強会にも初回から参加している。
…なのだが、赤点候補の問題児揃いである姉妹の中でも一番頭が悪いのが四葉であるため、やる気に反して成績はいつも姉妹でワースト。
たとえ赤点をクリアしたとしても一番下になっているなど徹底されている(風太郎曰く「やる気はあるが一番の悩みの種)。
反面、運動能力は非常に高く、50m走6.9秒という健脚で、体力もある。スキーが出来るほか、アニメのOPではハードル走、リレー走、バスケ、サッカーの4つを同時にこなす超人ぶりを披露。
その実力は様々な運動部に助っ人を請われるほどで、そのたびにチームの力を一人で底上げするほどの活躍をしているようだ。
(これだけの才能があるのなら、スポーツ選手を目指した方が良い気もするのだが…)
しかし、あくまで風太郎たちとの勉強時間を大切にしたいようで、入部の意志はない模様。
風太郎の妹であるらいはからも懐かれており、度々彼女の可愛さにメロメロになっている。
思わず「私の妹にしたいです」「待ってくださいよ 私が上杉さんと結婚すれば合法的に義妹に出来るのでは…」と口走ってしまうほど。
人の役に立つことを好む反面、頼まれると断れないお人よし。主な内容は雑用や部活の助っ人、力仕事。担任教師の頼みを引き受けた時には風太郎が呆れる面も。
この性質のせいで作中では何度かトラブルに巻き込まれている。そのせいで姉妹や風太郎が助ける羽目になることも。
また、嘘をつくのも苦手で、姉妹への変装も苦手としている。
風太郎にもいつも真っ先に変装を見破られている。(実際に見破ったのは家族旅行の1回だけで誘導尋問によるもの)
姉妹の中でも飛び抜けた才能を持つ四葉だが、その自己評価は極めて低く「何の才能もない」「成長がないのは私くらい」などと語るほど。
しかし、バスケ部や陸上部からは才能を評価されている。
風太郎からは期末試験前の際に「やる気もあって頼りになるが一番の悩みの種」と評しており、学園祭の時は面と向かって「頼りにしてるぞ」と言った。
また、3年になって一緒に学級委員になってからはともに仕事をすることが増えるようになる。
人望もあるようで、学園祭の屋台を決める際にも四葉の周りに人が集まっていた。(その時の風太郎の周りには二乃と三玖しかいなかった)
関連人物
バスケ部の部長。
助っ人を頼んだ四葉のポテンシャルを見込み勧誘するが、風太郎との約束が大切な四葉は彼女の申し出を断った。
四葉のポテンシャルに惜しみつつも下記の人物と異なり、茨の道を選ぶ彼女の意志を尊重した。
陸上部の部長。
四葉のポテンシャルを見込み彼女をスカウトするが、こちらは独善的で四葉を手放すまいと彼女の意志は全く尊重しない。
最後は断髪した二乃によって萎縮してしまい、過去を決別した二乃に励まされた四葉と話し合い渋々ながら引き下がる事になった。
しかし、まだ諦めていないようで学園祭の中継で四葉を再び誘うとするもひょんなことから演劇部の代役を務める事になった。陸上部を退部して演劇部に入部した方がいいと思う。
鋭い観察眼の持ち主で、髪の長さで五つ子を見分けた人でもある。あくまで髪の長さで判別しているため、髪が四葉と同程度に短くなった二乃は判別できなかった。
作中での行動
2年生
転校2日目に風太郎が落とした
テストの答案用紙を届けるという形で初対面。
この時自分のテスト用紙と比較する形で
「あなたが落としたのはこの100点のテストですか?それともこの0点のテストですか?」とよく分からない問いを投げかけた。
その後、落とし物を拾ったことのお礼を言われてないことを根に持って風太郎をストーキング、
更衣室までついてくる。
しかし、風太郎の最初の課題である五月との関係修復には一花と異なり非協力的で、
「そういうことは五月本人に直接言わないと!」のことで関与しない。
その後、風太郎が家庭教師と知ると初日から彼の授業に出席。
授業外でも直々に宿題を見てくれるよう依頼するなど、勉強へのやる気は人一倍だった。
しかしriceのスペルをliceと間違える別次元のおバカっぷりを晒し、風太郎に怒られてもなお嬉しそうに授業を受け、彼に不思議がられると「家庭教師の日でもないのに上杉さんが宿題を見てくれるのが嬉しくって」と笑顔で返した。
(アニメ版では初期の勉強のやりとりがカットまたは変更されており、最初の協力は事実上三玖と同じ日に変更。またバスケ部の手伝いはそのままであるため、協力が更に遅れていることになる。)
だが二乃からバスケ部の大会の臨時メンバーが必要と言われため、四葉の性格もあって勉強の中断を余儀なくされる。
夏祭りの日にはらいはの世話を引き受けたり、打ち上げ花火をみんなで見れなかった代わりに手持ち花火を買ったりと、この頃から一花や三玖同様、(他の人の協力要請がない時は)風太郎の協力者として動く面もあった。
(アニメ版ではらいはにりんご飴も買ってあげている。らいはの世話をしたことのお礼も言われているが「私が面倒みられてたような」と返している。)
しかし、
三玖や
一花と違い、友好的ながら恋愛的なアプローチをしたり
フラグが立つことも長らくなかったが、ある勉強会の日に風太郎と二人きりになった際、思わぬイベントが発生する。
二乃と五月に逃げられ、「これじゃ試験前と同じだ」と愚痴をこぼす風太郎に対し「そうでしょうか?」と返し、二乃が追い出そうとしなかったことを挙げ、三玖や一花も変わっている、成長がないのは自分くらいだと言った。
だが、風太郎は「お前が最初に変わってくれたんだ。まっすぐ素直な奴が一人でもいて助かったんだぜ」とどこがどう変わったか不明だが風太郎にしてはかなり珍しくストレートに四葉を評価した。
すると四葉は風太郎に膝枕するような格好になり
いきなりの告白
だが、直後に「嘘」と続けて結局有耶無耶になった。
林間学校では薪割りを必要以上に割っている。
本来はキャンプファイヤーの係だが、風太郎とともに
肝試しを担当することになる。
勉強星人の風太郎が来てくれて肝試しの脅かし役をノリノリでやっていることを喜んで
「後悔のない林間学校にしましょうね」と笑顔で告げた。
しかし、四葉が倉庫の鍵を閉めたことで風太郎と一花を閉じ込めてしまう。
結果、風太郎は風邪でダウンしてしまうものの、付箋が大量に貼られた彼のしおりをみて、楽しんでくれたと悟り、せめて最後の思い出を残すために風太郎の寝る部屋へ姉妹とともに潜入、キャンプファイヤー終了の瞬間に姉妹でそれぞれ指を握った。
ちなみに姉妹の握った指は親指から順番。つまり四葉は薬指を握ったことになる。
風太郎が回復した後、林間学校でお世話になった(作中で確認できるのは
肝試しのみ)お礼ということで彼に「なんでも好きな物買ってやる」と言われ、彼をショッピングに誘う。
勉強できないことを嘆くインドア風太郎をよそに「デートですよ デート」とご機嫌なアウトドア四葉。
五月御用達の高級レストランでランチを済ませた後、三玖が会員のスパに行き、更に一花が出演する映画を観る。
次に洋服店でショッピングをするが、そこで四葉が欲しいと言ってきたのは二乃が欲しがっていた服だった。
終始姉妹尽くしで四葉の意思が見えない風太郎は思わず「お前が欲しいものは何だ」と問う。
これに対し、四葉はしばし考えた後
と困惑したような笑顔を浮かべたのだった。
そして、二人でいるところを見られないためにあちこち逃げ回って、最終的に四葉のお気に入りの公園に到着した。
デートの締めくくりにはふさわしくないという四葉だったが、風太郎は「ここでいい」と答え、ブランコをこぐ。
落ち込んだ時に四葉がこぐというブランコは思いっきりこぐと街の明かりが見える。四葉はこれがお気に入りと語る。
そしてブランコからジャンプして飛距離最高記録を更新した四葉。「上杉さんはここまで来れますか?」という言葉に対し、風太郎は思いっきり漕いで…漕ぎ過ぎた。
ブランコは1回転し、茫然としたまま揺られる風太郎。仰天する四葉を尻目に風太郎は大爆笑。
と満面の笑顔を浮かべる風太郎。
その後、四葉はもう遅いからと帰路に向かう。
結局、何も買えなかった風太郎は最後に「こんなものでよければ」とらいはに突き返されたミニ問題集を渡す。
「上杉さんらしいですね」と受け取った四葉だったが
と笑顔で言った。
次の期末試験では陸上部の助っ人が入っているという理由で勉強会になかなか参加できないでいた。
ついでに走っている最中にびしょ濡れになった風太郎を置き去りにした
しかし、本当は四葉が苦しんでいることを知り、更にこの陸上部が
テスト期間中に合宿をぶち込むような難ありの部だと判明すると、風太郎は姉妹とともに四葉救出作戦を決行。
しかし、五月の変装は秒で見破られ、一時は雲行きが怪しくなるものの、変装した
二乃が駆けつけて四葉
と我々読者の代わりに
「マジあり得ないから」と言い放ち、作戦は成功。
その後、二乃の後押しもあり四葉本人からも辞意を伝えた。
最後の期末試験ではひとり成績が伸び悩み、遊園地に来ても観覧車の中で勉強を続けていた。
そして同乗してきた風太郎に、四葉は転校に至った経緯を語る。
実は前の学校から転校してきた原因は四葉ひとりが赤点をとって落第を命じられたから。
本来なら四葉一人が転校になるところ、姉妹は嫌な顔一つせず付いてきてくれたらしく、これが彼女の劣等感の原因になっていたのだ。
その後、手持ち無沙汰という事でマンツーマン授業を開始。
しかし、他の姉妹にはどう説明しても理解させられなかった国語の文章題を四葉はもう既に理解していたことから、風太郎は得意科目は姉妹で教えあうことを提案。
至らぬ教師ですまない これからは全員生徒で全員家庭教師だ
結果的にこの作戦は大成功、四葉含む全員が赤点回避を成し遂げた。
四葉は「私…初めて報われた気がします…」と涙を流した。その後他の姉妹にも感謝された。
春休みの旅行では三玖を応援したい気持ちと自分の恋心に板挟みになって苦しみ、涙を流す一花を目撃し、話を聞く。
そこで
「無理してない?心配だよ」と声をかけるもなおも
「大丈夫だから」と語る一花。
それに対し、四葉はガキ大将だったという一花の
悪行の数々思い出を語り、そのうえで
一花だけ我慢しないで したいことして欲しい…かな!
とエールを送った。この言葉は一花にとって救いとなった一方で、後にとんでもない事件の引き金となってしまうのはご存じのとおりである。
3年生
四葉は一花の部屋を掃除していたこともあり、掃除のバイトをするようになる。
新クラスで五つ子ともども風太郎と同じクラスになった四葉は、女子学級長に立候補し、更に男子学級長に風太郎を推薦する。
この行動の目的は「上杉さんが凄い人だとみんなに知ってほしい」だったのだが、クラス内で付き合ってると噂が立ってしまう。
風太郎と二人で作業しているときに彼にそのことを告げるも「ありえねーだろ」と一蹴される。
その一方で、四葉は「風太郎は三玖が好き」と認識しつつ、風太郎の恋愛の認識に変化が生じたことを聞いて驚きながらも「一歩前進です」と語り
と笑顔で語った。
その後、教室を出た四葉だがそこでまたクラスメイトに一緒にいたところを目撃される。
質問攻めにあい、一時は困惑するが
と、これまで見たこともないような暗い表情で言い放ち、クラスメイトを退けた。
修学旅行の事前買い出しの際に風太郎と遭遇、彼に「後悔のない修学旅行にしましょうね!」と言った。
そして当日、四葉はバチバチの五つ子の状態に困惑しながらも三玖の告白計画を終始サポートする。
しかし、暴走した一花の妨害を受け三玖が傷ついた姿を見たときは「私…そんなつもりで言ったんじゃないよ… それが本当にしたいこと?」と問いただし、無自覚にも追い打ちをかけてしまった。
その後は三玖を追って風太郎とともにバスに乗る。
その中で風太郎に「お前は人に気を使い過ぎだ」と注意を受ける。
だが、四葉はこれをやんわりと否定し、自らの本心を語る。
と、未だ拭いきれていない枷を語った。
余談だが、宿泊先のホテルに着いた後、入浴後の素っ裸のまま風太郎の前に出てしまい、赤面していた。
その時バスタオルを首から胸に掛けていたため、乳首や乳輪は隠れていたが、下半身は一糸まとわぬすっぽんぽんだったため、陰毛や大切な部分も曝け出してしまっている。
他の姉妹と違い、唯一全裸を風太郎に披露している。
その後は、特に風太郎とは音沙汰なく、他の姉妹と同じように三玖のサポートをする。ここで三玖が作ったパンを忘れるということをやらかすが、一花によって事なきを得る。そしてその告白を見届けた。
一方で、風太郎に6年前の出来事を思い出させようと動く五月に「私に何か隠してない?」と尋ねるなど、意味深な動きをしていたが…
6年前風太郎と出会い、彼の人生観を変えるほどの大きな影響をもたらした「写真の子」、その正体は四葉である。
小学校の
修学旅行で班員とはぐれた風太郎を見かけた四葉はそのまま彼と京都の町を散策し、四葉はお守りを姉妹の分まで買い込む。
その後、行きついた神社で「一生懸命勉強して風太郎は妹を、四葉は母を助ける」「必要とされる人間になる」という誓いを立てる。
当時、五つ子の「なんでも同じ」ということに疑問を持ち始め、個性が芽生え始めていた四葉もこの一件に大きな影響を受けたのだった。
その後、ひょんなことから同じ宿で風太郎に鉢合わせることになったのだが、その時風太郎の客室を見に行った一花がそのまま風太郎と七並べで遊んでいるのを見て、風太郎が自分を見分けてくれなかったことに大きなショックを受ける。
この一件が
トラウマとなった四葉は、それ以降自分を見分けてもらう目印としてあの
リボンを着用し始めたのだった。
その後、勉強にまい進しようとする四葉だったが、「助ける」と約束した母が早逝したことで勉強する意味すら見失ってしまい、徐々にスランプに陥ってしまう。
勉強しても成績が伸びず、自分が成績を上げるために切り捨てた
ゲームをやり始めた三玖に成績を抜かされるなどして更に泥沼にはまっていき、だんだん結果がでるスポーツにばかり執心するようになり、姉妹とも孤立するようになってしまう。
作中で見られる助っ人はこの時点から行っていたのである。
この際の四葉の表情と「ぞくっ…」という擬音はしばしばネタにされている。(映画ではドヤ顔で自信過剰な表情になっている)
しかし、勉強をサボり続けたツケが追々試験不合格というかたちで回ってきてしまい、ついに落第を命じられる。
義父が話を付けて転校することになったものの、自分がいる意味を作るために必死でやってきた結果行きついてしまったこの惨状に心がいっぱいになっていたが、追試験を突破していた姉妹が「自分たちはカンニングをしていた」と嘘をついてわざと落第になり、四葉の転校についてきたのだ。
(尤も、一花は「厳しいとこだったもんねー」「黒薔薇女子には旭高校のような食堂がなかった」二乃「試験とか緩そう」三玖「(黒薔薇女子のことは)思い出したくもない」「食堂のレベル高い」五月「(食堂の飯が)おいしい」と、結果的には他の姉妹にとっても転校は正解だったと言えるのだが)
これがきっかけで四葉は姉妹に深い恩を覚えるとともに、「特別であること」をやめてみんなのために生きようと決意する。
転校後、当時とガラッと印象の変わった風太郎を一発で見抜いた四葉はかつてのように話しかけようとするが、落ちぶれた自分と違って約束を守るために勉強を頑張り続ける彼に正体をカミングアウトすることはできず、初対面を装う。
勉強を頑張ったらこのことを伝えようと決めた四葉だったが、三玖や一花が風太郎に徐々に恋していく中、自分だけが特別であることを良しとしないと考えた四葉はその告白すら諦め、自らの思い出や感情に蓋をして、風太郎と好きになった子を応援すると決めた。
変装しても嘘が下手な四葉はすぐ風太郎に見破られる為、五月にだけ事情を打ち明けて写真の子に成り代わってもらい、五つ子と写真の子は無関係だと風太郎に刷り込ませる…という作戦を依頼し、彼の中の思い出も断ち切ろうとした。約束を果たせなかった自分との約束を気にせず、今の人生を謳歌して欲しい為である。
しかし、全てを知らされたが故に五月は四葉がこのままでいるのを良しとせず「誰だって自分の幸せを願う権利はあるはずです」と主張するも、四葉の意志を曲げることはできなかった。
理由は語られていないものの、最初に風太郎を好きになったのは他でもない四葉だったのだ。
姿が変わっても見分けられるほどに彼女は彼をずっと想い続けていた。
あの嘘と言った告白も本当は紛れもない本心だったのであった。
五つ子を見分けるためのキーワード「愛があれば」
これは五つ子だけでなく、風太郎に対しての事でもあったのかも知れない。
なお、風太郎が通う高校に転校する前の四葉は断髪前の二乃と同じくらいのロングヘアだったが転校後は現在のボブカットになっている。
直接的な描写こそないものの恐らく上記の「特別であること」に執着していた自身との決別の意味合いもあって断髪したと思われる。
原作では11巻にあたるが、映画ではこの部分が四葉が逃げている段階で差し込まれている。
それでも描き切れなかった部分はTVSPで再度描いている。
文化祭では学級長として風太郎とともに裏方作業に徹する。
四葉は変わらず風太郎の青春、そして恋を応援するつもりであり
「一ミリも悔いの残らない学園祭にしましょう!」と言っていた。
ドキドキが高まって上手く風太郎と話せない自分に困惑しながらも、方々の手伝いのために東奔西走する。
当日も迷子の案内や設営の手伝い、あげく
演劇部のピンチヒッターまで務めた。
2日目も疲弊した風太郎の負担を和らげるべく、更に多くの仕事に精を出していたが、ついに無理が祟って倒れてしまう。
病院で目覚めたときには既に夜になっていた。
このことに気づいた四葉は焦燥し、方々に頭を下げて回るとまで言い出すが、風太郎に止められ、四葉のいなくなった
文化祭の様子を聞かされる。
劇ではあの陸上部の部長が代役を務め、そしてその衣装を採寸し直したのはこれまた四葉が手伝っていた被服部の面々。
他にも四葉が抜けた穴は多かったが、そのすべてをかつて四葉に世話になった面子が埋めていたのだ。
持ちつ持たれつ…だろ?たまにはお前が持たれたっていいんだ
この言葉を受け四葉は「私の分の仕事を どうかよろしくお願いします」と彼にすべてを託した。
最終日となる翌日、回復した四葉は
文化祭に再び出向き、そこで疲れて寝ぼける風太郎を発見する。
そして、全ての過去を断ち切るため、零奈──「写真の子」として彼に接近する。
ずっと約束を守ってくれてありがとう 私は守れなかったよ ごめんね
もう君との思い出に頼らない 自分で自分の価値を探していくよ
それだけ語ると四葉はそっと頬にキスをした。
直後、目覚めて転倒する風太郎をよそに四葉は慌てて逃げだし、物陰に隠れる。
今の行動、そしてこれまでの過去を振り返り、一歩前進した四葉は…
大粒の涙を流していた
そう、彼女にとって過去を断ち切るとは6年にわたる恋を切り捨てるという事であり、失恋に等しい行為であった。
それでも一通り泣いた後はすぐに(表向きには)元通りになり、風太郎と合流して「もう心配いりません!」と告げていた。
そして最後の風太郎の選択の際、四葉は
保健室で待っていたが、昼の出来事もあり自分が選ばれるわけないと考え、部屋を抜け出していた。
しかし、
携帯電話を忘れてきたことに気づき、
保健室に戻ると
そこには風太郎が待っていた。
風太郎は四葉を写真の子と気づかないまま、あの時恋した相手である彼女にもう一度恋をしていた。
しかし、この事実を受け入れられない四葉は彼の言葉をはぐらかし、そのまま逃走してしまう。
それでも風太郎は走力では遠く及ばない四葉を追いかける。「一ミリも悔いの残らない学園祭」にするために。
結果、転倒した風太郎に手を差し出しに来た四葉を風太郎は捕らえ、その心境を語った。
風太郎が他の姉妹と結ばれ、過去に縛られず今の高校生活を楽しめるようにと四葉がしてきた行動は、他ならぬ風太郎の心を掴んでいたのだ。(無論他の姉妹も相応に風太郎を支える行動を行ってはいたが学校生活絡みとなると少なめ)
かつて自分の価値を見出せなかった四葉にとって、この言葉は最大の救いでもあった。
四葉の中でも蓋をしてきた思い出が溢れ返る。それでも彼女は彼を振って、全てを終わりにしようとする。
しかし、口から出てきた言葉は「好き」だった。
6年来の想いに蓋をすることはできなかった。
四葉は風太郎の前で嘘をつくことはついに最後までできなかったのである。
その後、選ばれなかった姉妹とのわだかまりを解消し、正式に付き合うことになった二人はデートに向かう。
微妙な関係を終わらせようと意気込む風太郎だったが、電車が揺れた際に逆
壁ドンをされ、ランチはあろうことかファミレス、更にその後向かったのはいつもの図書館と、はなから見れば散々なデートであった。
しかし、それでも四葉は
「上杉さんとならなんだって最高に楽しいです」と笑顔を見せる。
そんな風太郎が最後に選んだデート先は、かつて訪れた四葉お気に入りの公園。
彼に請われて再びブランコ跳びを披露した四葉に対し、風太郎は
「もし俺がそこまで跳べたら聞いて欲しい話がある」と告げ、全力でブランコを漕ぎ始める。
困惑する四葉をよそに風太郎の乗ったブランコは鎖が軋むほど激しく動き…
鎖が千切れ、風太郎はそのまま飛び出した
結果として四葉の記録を超えた風太郎は、そのまま語り始める。
彼の最愛の告白は「付き合ってください」をすっ飛ばしたプロポーズとなった。
その言葉に四葉は呆れながら「付き合う前からそんなこと言われたら引きますよ!」と言いつつも「私じゃなかったらの話ですけど」と続ける。
満面の笑顔でプロポーズに返答し、6年越しに風太郎と再び約束をするのだった。
お金を稼ぎたい&片親育ちの彼女がお嫁さんに憧れてるのは謎なところ。
卒業後は体育系の大学に推薦で入学し、5年後に約束通り
結婚式を挙げた。
さすがにこの頃には敬語も使わなくなり、風太郎のことも名前で呼び捨てにしている。
実は四葉がどんな職に就いたのかは姉妹で唯一明かされていない。
順当に考えればなにかの選手かスポーツインストラクターあたりだろうが、他の姉妹が夢通りの職に就いているということを考えると「お嫁さん」が夢である四葉は専業主婦になったのかもしれない。
式が終わって式場を立ち去る際、忘れ物として式場スタッフからリボンを渡されるが、四葉は「もういらないので捨てておいてください」と言った。
トレードマークを捨てていいのかと問う風太郎に対し
すがすがしい表情でそう語った。
四葉が
リボンをつけることで始まった物語は、四葉が
リボンを捨てることで完結したのだった。
なお、以降は
リボンの代わりに緑色のヘアゴムで後ろ髪を短めに束ねている。
追記・修正でいつかきっと 私の夢をかなえてください
- 5月5日を五等分して姉妹の項目立てたかったけど無理だった…五月は明日になりそうや… -- 建て主 (2021-05-05 21:52:32)
- ものすごく愛の溢れた項目…! -- 名無しさん (2021-05-05 22:39:49)
- 中の人が中の人だけに結末も納得する。 -- 名無しさん (2021-05-05 22:47:37)
- 長女でも末っ子でもなく四女が真のヒロインというケースはレアかも… -- 名無しさん (2021-05-05 22:51:18)
- ↑1 先に項目だけ立てて後から追記するのは難しいだろうか。 -- 名無しさん (2021-05-05 22:54:58)
- ↑立て逃げ判定されかねない程度しかまだ書けてないんだよな。もしくは建て時間偽装するか -- 建て主 (2021-05-05 23:11:49)
- ↑2 ヒロイン関係なく四女(さらに末っ子でない)という存在がそもそもレアかと -- 名無しさん (2021-05-05 23:52:27)
- >>1 実は五月だけ5月6日産まれだから、むしろナイスプレー。この娘が思い出の子と知ってからハマったなぁ。 -- 名無しさん (2021-05-06 07:16:34)
- プロットでは結婚相手ではなく思い出の子探しで、思い出の子は四葉と決めてた、最初の出会いは四葉の予定で、担当編集に「距離近すぎてヒロインに見えない」と言われ変えたけど後々まで納得してなかった、と聞けば聞くほど高木さんバリの一直線ルートだった女 -- 名無しさん (2021-05-06 07:28:38)
- 唯一テレビCMと声優が変わってない -- 名無しさん (2021-05-06 12:48:12)
- ↑もしかしてそのことが伏線だったり……は流石にないか。 -- 名無しさん (2021-05-06 21:02:00)
- 2期op五等分のカタチの四葉パート「ずっとだよこの想いは」が最高にエモい。 -- 名無しさん (2021-05-06 21:45:52)
- 一花「最初に気付いた」→初対面で気付いてた 二乃「最初に好きって告白した」→「好きだから」 三玖「最初に好きになった」→5年前から好き 五月「最初に出逢った」→5年前に会ってる……姉妹のそれぞれのアドバンテージまで持ってくのもうちょっと手心を…… -- 名無しさん (2021-05-07 02:25:39)
- ごとぱず進めてたら人生ゲームのシナリオ見た。ああ、もうここで決まってたんだなって今は思う。 -- 名無しさん (2021-06-15 03:08:11)
- >「私が上杉さんと結婚すれば合法的に義妹に出来るのでは…」 あ、これ実現したのか! -- 名無しさん (2021-06-28 23:14:44)
- ↑元々、風太郎の事は覚えていたから思わず本音が漏れた可能性も? -- 名無しさん (2021-09-27 19:47:41)
- 俺は三玖押しであったが、四葉ENDになったことに関してはすんなりと受け入れることができたんだよな。 -- 名無しさん (2022-07-12 22:04:47)
- 四葉エンドにはいろいろ批判もあったみたいだし自身の推しとは違ったが、嘘はつけないと泣いたあの顔で全て受け入れられた。一番長く深く悩んだのは四葉やったんや、と。 -- 名無しさん (2023-01-10 11:43:14)
- 二次クロスでは自分の名前を漢字で書けないことを指摘されることが多い。 -- 名無しさん (2023-12-18 21:46:46)
- 佐倉綾音の勝ちヒロインってだけなく佐倉綾音キャラTierでもトップを取ったと言うとんでもないダークホース。。 -- 名無しさん (2024-09-29 23:39:34)
最終更新:2025年03月08日 06:30