登録日:2021/07/10 Sat 17:30:25
更新日:2024/09/22 Sun 12:14:20
所要時間:約 9 分で読めます
【概要】
『バイナリー ドメイン』(BINARY DOMAIN)とは2012年に発売されたアクションゲームである。
開発は龍が如くスタジオ、発売はSEGA。
日本ではPlayStation3、Xbox 360向けに展開されている。海外ではSteamでも展開されているが、おま国。
2080年の
東京都を舞台に、人間と
ロボットの倫理に関わる重大な問題を中心としたドラマが繰り広げられる。
TPS方式のアクションシューティングであり、味方キャラとの対話・連携を重視したリップルリンクというゲームシステムが特徴。
日本ゲーム大賞2011にてフューチャー部門の大賞に選ばれた。
【ストーリー】
西暦2080年、東京湾。
かつての煌びやかなベイエリアは今、無人の静けさに打ち捨てられていた。
20世紀から続く地球温暖化などによる海面の上昇……
高さ100メートルを越す東京湾の巨大堤防は着工から50年かけた今もなお建設工事を続けている。
特殊部隊「ラストクルー」に所属するダン・マーシャル軍曹はその巨大な堤防を見上げるように闇夜の中の海中を潜行していた。
国家傘下の査察機関IRTA(国際ロボット技術機構)からの密命を帯びたダンの目的は、日本の大手ロボット開発メーカー創設者・天田洋二の身柄拘束。
天田博士には、条約で禁止されていた人近似ロボットの開発という国際法上の犯罪容疑がかけられていた。
排外主義の日本政府は、密入国者の射殺に躊躇がない。
つまり今回の任務は、厳重な警備体制をしく
内務省治安維持部隊の銃口にさらされることになる。
だが、
生還者の異名を持つダンの口元には不敵な笑みが浮かべられていた。
飛び交う銃弾の中、無数に積み上げられていく鉄の屍。
ダンをはじめとするラストクルーの猛者たちは東京の深部へと潜入していく。
その先に人類全体の深刻な危機が待ち構えていることを、彼らはまだ何もしらない……
【登場人物】
○ラストクルー
◆アメリカ
CV:
山寺宏一
主人公。役職はアサルト。
アサルトライフルを愛用するが多種多様な銃火器の扱いに慣れており、ガトリングガンやランチャー類などの重火器やスナイパーライフルによる狙撃にも精通している。
数々の戦場を生き延び、困難な任務をこなしてきた経歴から「
生還者」の異名を持ち、如何なる状況においても軽口を忘れることはない。
CV:岩崎征実
ダンの相棒で通称「ビッグ・ボウ」。役職はヘビーガンナー。
後方支援のベテランでライトマシンガンによる援護射撃とデコイを用いた攪乱を得意とする。
学生時代にはフットボールに励み、屈強な肉体を活かすために軍に入隊したという経歴がある。
相棒のダンと同じくノリの良い性格で同性からは慕われるが、異性からはモテないらしい。
CV:遠藤憲一
元
アメリカ海兵隊士官で現在はラストクルーの作戦本部要員を務める。
情に揺さぶられない冷徹な判断力を持ち、指揮官として数多くの結果を出してきた。
今回の東京での任務でもヘッドクォーターとして作戦本部からダンたちに指示を送る。
◆中国
CV:
久川綾
黒髪の
ポニーテールが特徴的な美女。役職はリコン。
父は元共産党中央軍事委員で、彼女自身も人民解放総参部の精鋭部隊出身のエリート兵。
冷静沈着な狙撃手で、実直に任務を遂行する判断力とスキルを身に付けている。
部下が二人同行していたがダンたちと合流する前に戦死したとのこと。
◆イギリス
CV:桐本琢也
ニット帽が似合う英国紳士で愛称はチャーリー。役職はスペックオプス。
サブマシンガンを使用し、多国籍部隊として行動するチームの前線指揮官となる。
かつては
イギリスの秘密諜報員としてアジア各地で秘密工作に従事していた。
生真面目な性格なのでノリの軽いアメリカ勢コンビに辟易することも多いが、彼らのやり方に理解を示す柔軟さも持ち合わせている。
CV:皆川純子
ゴリゴリの武闘派な姉御。役職はデモリッション。
ショットガンとロケットランチャーを装備しているが、ロケランを戦闘中に使用してくれるのは極めて稀。
爆薬のスペシャリストで、爆弾を設置して扉を破壊するなどの工作を担当する。
見た目通りの豪胆な性格で、仲間が近くにいても構わずに爆薬を仕掛けたり、ロケットランチャーを撃ち込んでしまう。
このことについてビッグ・ボウからイカれてると評された。
◆フランス
CV:掛川裕彦
アメリカの技術を用いて開発された仏製戦闘ロボットで愛称はカイン。役職はジャガーノート。
武器はマシンピストルだけだが、人間よりも頑強な身体を持つうえに、内蔵されたスラスターを駆使した短時間の飛行や敵ロボットのハッキングといった芸当も可能。
物腰柔らかで丁寧な口調で喋り、ユーモアもあるがロボット故に若干空気が読めずに周囲から呆れられる事も。
だが信頼度を高くしていれば、とある重要なシーンでしっかりと空気を読んでくれる。
CV:
フランス人。カインと共に行動していた。
今回の任務は一応隠密行動とされていたはずが、合流地点の上層都市で堂々と警察とカーチェイスをしていたガサツな男。
ダンたちを装甲車で拾い、
高速道路で激しいカーチェイスを繰り広げるが、
ミサイルを車に撃ち込まれた際の衝撃で死亡した。
大した活躍もせずに退場したが、カインからは「ラストクルーは惜しい人材を亡くした」と評価されていた。
○日本
◆AMADA社
CV:竹中直人
日本の大手ロボット開発メーカー「AMADA社」の創設者。
見た目は人間そのものだが中身は金属でできているロボットが既に世界各地で人間社会に溶け込んでいたことが発覚し、これらのロボットを開発した容疑をかけられている。
かつて自社のロボット技術を盗用したとして、アメリカのロボット会社最大手であるベルゲン社と法廷で争ったが敗北。
それ以来数十年の間は公の場から姿を消していたが……
◆警察
CV:北村一輝
内務省警察局の前線指揮を担う刑事。
治安維持部隊のロボット軍を率いてしつこくラストクルーを追跡してくる。
ボルトアクション式のスナイパーライフルを使い、長距離からの狙撃でワイヤーを切断するなど射撃の腕は一流。
刑事としても非常に鼻が利き、反政府勢力からは要注意人物として恐れられている。
◆レジスタンス
CV:江川央生
反政府勢力のリーダー格でモヒカン頭が特徴的。
警察のロボット軍と交戦していたダンたちと成り行きで共闘し、AMADA社の本社へ向かう際にも協力する。
もう若くないようだが未だ現役で、三点バースト仕様のライフルを駆使して積極的に前線で活動している。
CV:岡本寛志
レジスタンスの一員の青年。
新堂との付き合いは長いらしく、彼から深く信頼されている。
◆その他
CV:武井咲
下層スラムの不良グループに属する少女。
物怖じしない性格から三船にも気に入られており、違法物品の運び屋を任されている。
ラストクルー一行を三船のアジトやボート乗り場に案内してくれる。
CV:松方弘樹
渋谷のスラム街を支配するヤクザの親分。
反政府勢力との武器の売買やスラム街の闇市などによって莫大な利益を得ており、下層地域で唯一豪勢な生活を送っている。
胡散臭さしか感じられない怪しいオヤジだが、高額な報酬と引き換えにラストクルーの上層都市潜入に協力してくれる。
【ゲームシステム】
○リップルリンクシステム
前述したように、本作は味方キャラとの対話・連携を重視している。
味方が主人公・ダンに話しかけてきた際に、二~四択の返答の中から一つを自分で選択して返すことによって味方と対話が可能。
この会話によって味方からの信頼度が増減し、信頼度が高いほど戦闘でダンに協力的になっていく。
主に会話で愛想を良くする・戦闘で活躍すると信頼度が上がり、逆に会話で素っ気ない態度を取る(またはシカトする)・味方を誤射すると好感度が下がり、信頼度が低下する。
仲間がダンの射線に勝手に飛び出してきて逆ギレされるのは誰もが通る道。
この信頼度の高さが最終盤の展開に影響を与える。
また戦闘中でも会話が可能。
自分が味方に簡単な指示を出せる他、逆に味方が作戦を提案してくる事があり、提案に乗るか乗らないかの返答を選択できる。
○戦闘
多くの場面で二手に分かれ、主人公のダンに同行する仲間を選択する事になる。
敵の攻撃を受けて戦闘不能になるとダウンする。
ダウンした場合は医療キットを1つ消費することで復活が可能で、味方がダウンした場合も近づいて直接医療キットを使用すると復活させられる。
しかし、ダウンした状態で更にダメージを受けるか一定時間が経過すると死亡してしまい、ダンまたはチームの誰かが死亡すると
ゲームオーバーになる。
医療キットは初期状態だと各自最大で3つしか所持できないが、後述のナノマシンを装備する事によって最大数を増加できる。
またこの
ゲームでは敵のロボットを撃破すると、お金がもらえるというシステムになっている。
このお金は後述のショップで買い物をする際に使用する。
○武器
主人公のダンは以下の4つの武器を所持する事ができる。
4つの武器の他にもライオットシールドやガトリングガンなど、フィールドで拾ってその場で使い捨てるようなタイプの武器も存在する。
ダンが愛用するアサルトライフル。アンダーバレルにはグレネードランチャー…ではなくショックバーストが備え付けられている。
ショックバーストは敵がたまに落とす光る電池みたいなバッテリーや、たまにフィールドに置かれているチャージポイントに立つことでエネルギーを溜められる。
このアサルトライフルは捨てたり変更する事はできないが、後述のショップで強化が可能。
積極的に強化していけば、そのうち他の武器が必要無くなるくらいのチート性能になる。
メインとは別にもう一つ武器を所持できる。
武器種を問わず所持することが可能で、種類はアサルトライフル、サブマシンガン、ライトマシンガン、スナイパーライフル、ショットガン、ランチャーがある。
敵が落としたものを拾う事ができるが、大抵ショップで売られているものの方が性能が良い。
ハンドガン類はこのカテゴリに入る。
予備弾薬が∞で弾切れになることは無いのでメイン・サブ武器の弾薬を節約したいときに使える。
メイン・サブと比べると火力はあまり強くないが、予備弾薬∞のゴリ押しをすれば、これだけでもそこそこ戦える。
ライオットシールドを拾って装備したときや、ダウンしたときは強制的にこのサイドアームに切り替わり、それらの状態でも射撃が可能。
名前の通り爆薬系の武器。初期装備はノーマルなフラググレネードだが、引っ付き爆弾やリモコン爆弾など、アクションシューティングではお馴染みの爆弾も登場する。
○ショップ
フィールド上には至る所に
自動販売機のようなショップ端末が置かれている。
このショップに近づいてアクセスすると、医療キットやナノマシンといったアイテムや、ダンが装備するサブ武器及び弾薬を購入できる。
また各キャラクターの武器の強化を行うことも可能。
高難易度ではダン以外の味方もしっかり強化しておかないと足手まといになってしまうので注意。
ショップで買い物をするとルーレットが作動し、大当たりか当たりが出るとアイテムを1つ無料でもらえる。ハズレだと何も無し。
○ナノマシン
所謂ステータス強化のための装備品。
各キャラのステータスにはナノマシンを装備する3×2マスの枠があり、ここにパズルピースをはめるようにしてナノマシンを
埋める。
ナノマシンはそれぞれ形が違うので上手く枠に収まるように考えて調節しなければならない。
大半はショップに売られているが、中にはフィールドに落ちているものや、モブの一般人から買い取って入手するものもある。
追記・修正は自分が人間であると信じている方にお願いします。
- 敵ロボットの走行がバキバキ剥がれる感覚とか大型ボスの人間離れした挙動とか見どころがなかった訳じゃないが可も不可もない普通のTPSだったな -- 名無しさん (2021-07-10 23:18:59)
- ぶっちゃけ普通に好き -- 名無しさん (2021-07-11 00:38:29)
- 龍が如く声優多し(龍が如くOTEもゲストで出てるし) あと、『バイナリード メイン』と読み間違えられがち -- 名無しさん (2021-07-11 00:41:00)
- 世界観に惹かれて買ってプレイしたなあ。色々粗削り感あったけど楽しかったと聞かれれば楽しかったと答える作品。 -- 名無しさん (2021-07-11 10:23:26)
- 敵ロボットを倒す爽快感や、敵ボスの圧倒感とかで、すごい楽しかったな〜 個人的に神ゲー。 -- 名無しさん (2021-07-11 18:04:19)
- オンライン対戦で内務省チームでいつもの服装に各種武装を施した桐生さん達使うの楽しかったな~ -- 名無しさん (2021-07-11 18:41:27)
- ↑の方、可能であればオンライン対戦に関する情報の加筆お願いします! -- 名無しさん (2021-07-11 21:26:21)
- 終盤のホロウチルドレンの出来損ないとの戦闘が下手なホラゲーよりも怖かった思ひで… -- 名無しさん (2022-03-26 04:52:57)
最終更新:2024年09月22日 12:14