D-HERO ダスクユートピアガイ(遊戯王OCG)

登録日:2021/08/16 Mon 19:27:50
更新日:2025/01/15 Wed 19:56:05
所要時間:約 6 分で読めます





暗黒の世界の英雄よ、夢の世界の英雄よ、今一つとなりて黄昏の理想郷に君臨せよ!

融合召喚!

カモン!D-HERO ダスクユートピアガイ!

D-HERO ダスクユートピアガイは「遊戯王OCG」のカード。

【テキスト】

D-HERO ダスクユートピアガイ
融合・効果モンスター
星10/闇属性/戦士族/攻3000/守3000
「D-HERO」融合モンスター+「D-HERO」モンスター
(1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。
自分の手札・フィールドから、
融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
(2):1ターンに1度、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは戦闘・効果では破壊されず、
そのモンスターの戦闘で発生するお互いの戦闘ダメージは0になる。
この効果は相手ターンでも発動できる。

【概要】

コレクターズパック2017で登場した融合D-HERO
融合召喚時に手札とフィールドの素材を使ってさらに融合召喚ができる。
「ディストピアガイ」と2体セットで並べたり、D-HERO以外のモンスターを融合することも可能。

だが、素材にD-HEROとD-HEROの融合モンスターを指定しており、正規融合するとなると非常に負担が重い。

「ヴァイオン」と「ディアボリックガイ」を使えば「デッドリーガイ」を経由して融合召喚自体はできるが、(1)のエフェクトで展開するにはさらに融合素材を消費するので下準備が必要。

おまけに、新マスタールールでEXデッキからの複数体の展開には制限がかかったので、あらかじめリンクモンスターを用意しておかなければまるで意味のない効果となってしまう。
せっかく新マスタールールの導入後に出したのだから、その点はもう少し考慮して欲しかったところ。

まあ、新マスタールール以前にアニメでこの効果が判明した際にも「D-HEROでこんな重い奴を融合した後に余力が残っている訳がない」と言われていたが…

せめてセメタリーの融合素材を除外して融合できるか、後で手札を整えた後に使える起動効果であればまだ話は違ったかもしれないが。
「ダスクユートピア」を連続融合して「HEROの遺産」のドロー条件を満たせるか…といったレベルのエフェクトか。

一応、「フュージョン・デステニー」1枚で「D-HERO」融合モンスターの確保、「クロスガイ」のエフェクトで融合D-HEROも手軽に蘇生、「死魂融合」で墓地融合できるようになり、以前よりかは融合しやすくはなっている。


一度フィールドに出てしまえば破壊耐性の付与でそこそこ場持ちはいい。だが、破壊以外の除去も多く、融合素材の重さの問題もあって敬遠されがち。

この手のエフェクトのライバルはよりお手軽に出せてそのターンの安全がほぼ約束される蘇生罠+「ドレッドガイ」が存在する。
エクストラに存在し融合召喚で呼び出すとはいえ、融合素材の重さに対して効果が見合っていないと言われてしまう事も。
さらに、イラストが既存のD-HEROとは大きく異なるアメコミ風*1だった事もあり、プレイヤーからの評価はかなり低かった。

扱うならD-HERO Bloo-DM・HERO ダーク・ロウ等の耐性が存在しないが強力な制圧力を持った(特にD以外の)モンスターの護衛役にさせるよう専用構築をすると良いか
このカード自体は蘇生制限が無く、各種汎用・HERO蘇生札で容易に使い回せるのでしぶとく蘇れば中々いやらしい。

一応「幻想召喚師」で呼び出す場合、「ガイアドレイク」「ブルーム・ディーヴァ」と並び数少ないセルフ自壊無効ができる点はありがたい。
また、☆10なので「神縛りの塚」で更なる堅牢な耐性とバーンを狙えるのはそれなりに利点である。

【ルール改正】

そして時は流れ初登場から3年、新マスタールール改定によりメインゾーンにも融合シンクロエクシーズがマーカーなしで出せるようになり大幅に救済された。
(1)の効果は言わずもがな、場や手札で余っていた適当なHEROを使い融合する事で高打点を確保しワンキルルートを大幅拡張。
構築難易度は高まるが素材調達要因としてヘル・デバイサー使うのも悪くない、まあ基本的に余った素材で融合することになるだろう

通常はディストピアガイを狙うだろうがHERO×2で出せる闇HEROで28打点V・HERO アドレイションも有力候補、ダスクでアドレイションを出せばアドレイションの効果で相手の打点を3000も下げられる

(2)も現在は展開前の露払いで主にサイドデッキにサンダーボルト(制限)パンクラトプス(準)ライトニングストーム(無)等手札1枚の初手で破壊を使ってくる場合が多いため中々侮れない。

上述のドレッドガイは展開してる間に墓地に落とす余裕が無かったり、サーチの利かない汎用蘇生罠を握れていない場合も多く更にD以外は守れないのも欠点。

総評としては決して軽いモンスターではないものの、融合モンスターである点やD以外も守れる点、キルルートを増やせる点などこのカード独自の働きを理解して使ってあげれば侮れない立ち位置となる…かもしれない。

【アニメでの効果】

遊戯王ARC-Vエド・フェニックスが使用。
テキストは下記の通りだった。

D-HERO ダスクユートピアガイ
融合・効果モンスター
星10/闇属性/戦士族/攻3000/守3000
「D-HERO ディストピアガイ」+「D-HERO」モンスター
(1):このカードが融合召喚に成功したターンのメインフェイズに発動できる。 自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、 その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
(2):1ターンに1度、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 このターン、そのモンスターは戦闘では破壊されず、 その戦闘で対象のモンスターのコントローラーが受ける戦闘ダメージは0になる。 この効果は相手ターンでも発動できる。
(3):1ターンに1度、フィールドのモンスターを破壊する効果が発動した場合、 そのモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターはその効果では破壊されない。 この効果は相手ターンでも発動できる。

素材が「ディストピアガイ」+「D-HERO」だったのでそのままなら「沼地の魔神王」+「適当なD」で融合できた。
(1)の効果の発動タイミングもOCGより広かった。
もっとも作中でこの効果が使われることはなかったのだが。

基本的に融合素材の縛りが緩くなることはメリットではあるが、こいつの場合素材代用が出来なくなったことで重さが目立ち、逆にデメリット気味になってしまった。
しかも融合モンスターを素材に指定しているので《フュージョン・デステニー》にも対応できない。

【余談】

英語で「ダスク」は「夕暮れ、黄昏」を、「ユートピア」は「理想郷」を意味する。

このような派手な外見に対してレアリティはまさかの字レア
一応、米版ならシークレットが存在するが公式大会では使えないので微妙な所。
まあスーレア以上ならスーレア以上でハズレアとか言われたかもしれないが。


追記・修正は黄金の理想郷を見つけてからお願いします。

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  • 攻撃力と守備力の数値が同じ
  • 3000
最終更新:2025年01月15日 19:56

*1 どちらかと言えばE・HEROやV・HEROに近い。