登録日:2012/03/05(月) 13:03:03
更新日:2025/04/19 Sat 01:37:53
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星3/
光属性/
魔法使い族/効果/
リバース
攻800/守900
(1):このカードがリバースした場合に発動する。
このカード以外の自分フィールドのモンスター1体をリリースし、エクストラデッキから融合モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターンのエンドフェイズに破壊される。
概要
遊戯王OCGのカード。
第2期の『Labyrinth of Nightmare - 悪夢の迷宮 -』(2001年)で初登場。
融合モンスターを特殊召喚できるが、特殊召喚した融合モンスターはエンドフェイズに自壊してしまう。
融合召喚扱いでないため、その点で制限のあるモンスターは特殊召喚できない上、
蘇生制限を満たしていないため、破壊された後に蘇生することはできない。
逆に言えば相手にも再利用されにくい。
しかし、融合モンスターの効果の発動やバトルは問題なく行えるため、効果を利用したりフィニッシャーとして使うには十分。
かつて猛威をふるった《
魔導サイエンティスト》、《突然変異》が禁止された現在では、
融合モンスターを融合せず呼び出すカードとしては未だ無制限の数少ないカード。
融合召喚できる範囲は《
デビル・フランケン》と同等である。
このカードで特殊召喚でき、効果発動できる効果モンスターの一例
- 極戦機王ヴァルバロイド
- サイバー・エンド・ドラゴン
- アルカナ・ナイト・ジョーカー
- スーパービークロイド―ステルス・ユニオン
- 地天の騎士ガイアドレイク
- Dragoon D-END
- スーパービークロイド―ジャンボドリル
- ナチュル・エクストリオ
- サイバー・ツイン・ドラゴン
- 重爆撃禽 ボム・フェネクス
- V・HERO アドレイション
- コアラッコアラ
- サイバー・オーガ・2
- ガトリング・ドラゴン
- ガエル・サンデス
- 竜魔人 キングドラグーン
- 異星の最終戦士
- 超合魔獣ラプテノス
- 黒炎の騎士―ブラック・フレア・ナイト
- 闇魔界の竜騎士 ダークソード
- サイバー・ブレイダー
- 有翼幻獣キマイラ
- ドラゴン・ウォリアー
- デス・デーモン・ドラゴン
- 魔人 ダーク・バルター
- ドラゴンに乗るワイバーン
- レアメタル・ナイト
- レアメタル・ヴァルキリー
- ナイトメアを駆る死霊
- キング・もけもけ
- おジャマ・キング
- おジャマ・ナイト
- サウザンド・アイズ・サクリファイス
- オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン
- 幻奏の華歌聖ブルーム・プリマ
- D-HERO ダスクユートピアガイ
- 召喚獣プルガトリオ
- 召喚獣ライディーン
- DDD神託王ダルク
- ダイナレスラー・キメラ・Tレッスル
- 天翔の竜騎士ガイア
- 黄金狂エルドリッチ
- 捕食植物キメラフレシア
- スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン
中でも特に相性がいいのは
《地天の騎士ガイアドレイク》《D-HERO ダスクユートピアガイ》《黄金狂エルドリッチ》であろう。
《地天の騎士ガイアドレイク》は「このカードは効果モンスターの効果の対象にならず、効果モンスターの効果では破壊されない」効果を、
《D-HERO ダスクユートピアガイ》は「破壊耐性を付与する」効果を、
《黄金狂エルドリッチ》は「フィールドのこのカードは戦闘・効果では破壊されない。」効果を持つため、
《幻想召喚師》のデメリット効果で自壊せず、効果で除去されにくい高打点としてフィールドに残せるからである。
ただし、《地天の騎士ガイアドレイク》は対象をとらず破壊ではないモンスター効果(《
氷結界の龍 トリシューラ》や《
異次元の女戦士》等)、魔法、罠への耐性は一切なく、《D-HERO ダスクユートピアガイ》と《黄金狂エルドリッチ》も破壊効果以外への耐性は無いので過信は禁物。
打点は低いが、
《幻奏の華歌聖ブルーム・ディーヴァ》も破壊耐性を持つため、特殊召喚する候補に挙げられるだろうか
その他の候補としては、
などが挙げられる。
EXデッキに複数種類用意していれば、状況によって呼び出す融合モンスターを選べる。
自壊効果は、《
月の書》などで裏側守備表示にする、《
禁じられた聖衣》等で破壊耐性を付与する、星遺物を巡る戦いや亜空間物質転送装置を使う、
身代わり効果を持つユニオンをつけてかわりに破壊するといった方法で防ぐことができる。
《ダイナレスラー・キメラ・Tレッスル》などの破壊されることで効果を発動できるモンスターを使用するのも手である。
またレベル10以上であれは《
神縛りの塚》で自壊を防ぐことが出来る。
特に《極戦機王ヴァルバロイド》なら、自身の2回攻撃と1000バーンと塚のモンスター戦闘破壊時の1000バーンを合わせて
4000ものダメージを与えられるので恐ろしいことこの上ない。
さて、ここまで紹介してきたが、このカードの効果を発動するにあたって
- リバース効果である
- 他にリリース用のモンスターが必要
この2点から、成功させるのはけっこう難しい。
まずリバース効果を発動させるには、セットで伏せておかなければならないため、基本的にリクルーターなどが使えない。
リリース用モンスターがいる時に伏せても、そちらが先に除去された上で攻撃されれば意味がない。
できればセットしたターンにすぐ他のカードによって自分でリバースしたいが、それだけのために使うには汎用性のあるカードは限られる。
罠カードであるが、《カオス・インフィニティ》なら1枚でリバースとコスト確保の両方が可能である。
《カオス・インフィニティ》を利用するタイプもデッキは【幻想
機皇】と呼ばれる。
ちなみに《カオス・インフィニティ》は実はフリーチェーンであり、
バトルフェイズや相手ターンにも使えるため、状況に合った融合モンスターを特殊召喚することによって、追撃や妨害のどちらにも使える。
ただし、妨害として使う場合は相手が動いてからでは遅い点には注意。
また、光属性、魔法使い族はサーチ手段に乏しく、レベル3のため《見習い魔術師》や《RAI-MEI》に対応していない。
光の召集はコストが重く、また回収できても、分かっている状態で伏せたところで相手に対処されやすい。
効果発動後はステータスが貧弱なため、反転召喚や《カオス・インフィニティ》では低い攻撃力を晒すことにもなるが、
裏側表示に戻すことができれば再利用できる。
他のレベル3モンスターを用意してX召喚する手段もある。
その場合は場持ちの良い《機装天使エンジネル》か《発条機雷ゼンマイン》が挙げられるか。
そんな中、2014年2月に《デビル・フランケン》が制限に復帰し、更に同年7月には無制限に緩和された。
《幻想召喚師》と比べると
- 闇属性、機械族、レベル2とサーチ、リクルート手段が豊富
- 単体でも場に出したターンに融合モンスターを呼べる(効果が無効化されない前提だが)
- 効果で特殊召喚したモンスターが自壊しない
- 莫大なライフコストが掛かるがボードアドバンテージを得られる
と、速攻性と安定感のあるモンスターであり、
単体の性能は莫大なライフコストがかかる点以外、《
デビル・フランケン》の方が上回っていると言っても過言ではない。
しかし、専用デッキを作る上で考えてみると、必ずしもそうとは言えない。
何故なら、《デビル・フランケン》の効果はライフ回復手段がない限りデュエル中1度しか使えず、
最低でも2001以上は回復しなければ再発動が出来ない。
つまり、もう一度発動させようとするとかなりの手間がかかり、相手から受けるダメージも考慮すると複数回の発動は困難である。
となると、《デビル・フランケン》はデッキの中核に据える事は出来ず、
豊富なサーチ・リクルート手段を利用して他のデッキに出張するのがベストな使い方と言える。
強力な融合モンスター群で戦略をサポートしつつ、
仮にライフが少ない時に引いてもコストにするなり、S素材にするなり色々使える。
一方、《幻想召喚師》は発動に要求するコストがモンスター1体であり、
表になっても再度裏守備にすればもう一度効果が使えると言うのもあり、《月の書》や《浅すぎた墓穴》の様なもう一度裏守備で用意出来るカードや、
《カオス・インフィニティ》の様にリリースコストを用意出来るカードなどで固めれば専用デッキを構築可能である。
反面、他のデッキに出張らせるにはスロースターター過ぎる上、モンスター1体のコストもかかるのかなり扱い辛い。
まあ実態、概ねの時代の環境前線において《デビル・フランケン》と競える性能とはやはり言い難い。
その証拠というには皮肉にも、あちらは多種多様な暴れっぷりを見せて規制対象に戻され、ついに2023/7、再度の禁止カード入りに至った。
今やOCG・TCG・
デュエルリンクス・
マスターデュエルの全環境において禁止カードであり、全くノータッチのこちらと競うどころでないのが実状である。
しかしその後も漫画・アニメに縁付けられた大物融合モンスターが環境に合わせた性能で増やされ続けており、演出家としてのこのカードの地位はむしろ上がっている。
いっときの幻想でも《
幻の召喚神エクゾディア》や《
誇りと魂の究極竜》などを共演させるロマンも一興かもしれない。
追記修正よろしく
- 発動コストにリリースが入っていれば…。 -- 名無しさん (2021-08-29 14:48:43)
最終更新:2025年04月19日 01:37