登録日:2019/04/22 Mon 11:44:05
更新日:2025/08/11 Mon 23:57:22NEW!
所要時間:約 36 分で読めます
▼概要
OCG
第9期におけるラストパック、「マキシマム・クライシス」でカテゴリ化された。
名前だけなら「シャイニング・ビクトリーズ」収録の《真竜の目覚め》が初出。
竜剣士のストーリーの「第二部」のメインキャスト達で、いわゆる「Pの一族」のうち
水晶機巧、
メタルフォーゼ、
十二獣とストーリー上の関わりを持っている。
ただ上記のテーマ共々マスターガイドでは解説を
スルーされてしまった為、詳しい設定はよくわからない状態となっている。
属するモンスターは《真竜剣士マスターP》を除き全て
幻竜族であり、下級モンスターは1体も存在しない。
この名を持つカードとしては《真竜剣士マスターP》と《真竜の目覚め》が存在していたが、《真竜導士マジェスティM》や各種最上級真竜によって前者のサーチや特殊召喚などが可能な程度であり、カテゴリとしてのかかわりは薄い。
よって、ここではその2枚については扱わない。
なお、同じ「真竜」というカテゴリで括られているものの、
- A召喚を主軸とする上級
- 自分のモンスターを破壊して自身を特殊召喚する最上級
という2つの軸が混在しており、上級と最上級では、戦術も相性が良いカードも大きく異なる。
サポートを共有できるため、混合構築も不可能ではないが、同じカテゴリに属しているだけの別物と思ってもいい。
上級モンスターは以下の効果外テキストを共通して持つ。
このカードを表側表示でA召喚する場合、モンスターの代わりに自分フィールドの永続魔法・永続罠カードをリリースできる。
これはセット状態でもリリース可能であり、この特性があるがために上級オンリーでありながら手札で腐ることがかなり少ない。
真竜の永続カードは魔法&罠ゾーンから墓地へ送られると、魔法なら魔法・罠、罠ならモンスターを破壊する効果を発動できるため、真竜永続罠などの効果で相手のターンにA召喚してやれば、実質的にフリチェ除去となる。
《
マクロコスモス》《センサー万別》《手違い》など、お互いの行動を強烈に縛る永続メタも、都合が悪くなったらA召喚のリリースにして消すという鬼畜プレイができるため、大抵の永続メタカードとは相性が良い。
ただしあくまでリリースのため《生贄封じの仮面》はリリースできず、自滅行為になる点には注意。
このように永続魔法・罠をセットするだけで召喚できる性質上、リリース要員としてモンスターを特殊召喚する必要さえない。
それにより、特殊召喚を封印する代わりに大きなリターンを得られる《
命削りの宝札》のようなカードを無理なく採用できるのも強み。
また、永続魔法で召喚権を水増しすることもできるので、【
魔導書】【
召喚獣】などの召喚権を必要とする出張ギミックを組み込むこともできる。
ちなみに、《帝王の烈旋》や《マジックカード「クロス・ソウル」》を発動し、相手モンスターをリリースしてA召喚を行えるようになっても、
相手の永続魔法・罠をリリースすることはできない。
単に【真竜】と言う場合、このA召喚を軸とした低速のロックデッキを指すことが多い。
最上級真竜の内、「真竜皇」または「真竜凰」と名の付く4体のモンスターは、以下の共通効果を持つ。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカード以外の手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、
(自分の属性)属性モンスターを含むモンスター2体を選んで破壊し、このカードを手札から特殊召喚し、
(自分の属性)属性モンスター2体を破壊した場合、(特定の場所)から(特定のカード)を(特定の枚数)除外する。
(2):このカードが効果で破壊された場合に発動できる。
(特定の場所)から(自分の属性)属性以外の幻竜族モンスター1体を(手札に加える・特殊召喚する)。
前半の特殊召喚効果は全ての処理を一度に行うため、タイミング逃しは発生しない。
単純な属性統一デッキに放り込んでも良いが、後半のサーチ効果まで生かそうと思うと【真竜】が主な職場となる。
また、破壊されることで効果が発動するカードを使うために出張することもある。
大幅に規制された十二獣の陰に隠れがちだが、このテーマも暴れっぷりならば同レベル。
第10期初頭に環境で暴れ回った結果、登場から約半年弱で禁止カード2枚、制限カード3枚を輩出してしまった経歴を持っている。
バックストーリーは竜剣士の続きだが、あちらが「騎士ガンダムシリーズ」の「ジークジオン編」をモチーフとしていたことから、こちらはキャストの顔ぶれとダースメタトロンの存在から「鎧闘神戦記編」がモチーフと思われる。
▼所属カード
上級モンスター
効果モンスター
星5/
風属性/幻竜族/攻2300/守1500
このカードを表側表示でA召喚する場合、モンスターの代わりに自分フィールドの永続魔法・永続罠カードをリリースできる。
(1):このカードがA召喚されている場合、1ターンに1度、相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。
デッキから「真竜」モンスター1体を手札に加える。
《昇竜剣士マジェスターP》の力を得た導師。
ステータスはやや頼りないものの、効果を全く使わず排除するのは困難。ダメージステップのみの強化か、それこそ《
SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》にでも殴られない限り、ほぼ確実に1枚はサーチできると考えてよい。
場に真竜永続罠があれば、相手ターンにA召喚する効果を使い奇襲を仕掛けることが可能。
ただ下の2枚と違い手札に加える事しかできない為、サーチメタをくぐりぬけることはできない。
変わったところでは、こいつと《真竜凰マリアムネ》だけを《真竜剣士マスターP》のサーチのためだけに出張させる手もある。
効果モンスター
星6/
水属性/幻竜族/攻2500/守1200
このカードを表側表示でA召喚する場合、モンスターの代わりに自分フィールドの永続魔法・永続罠カードをリリースできる。
(1):このカードがA召喚されている場合、1ターンに1度、相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。
デッキから「真竜」永続罠カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドに発動する。
《剛竜剣士ダイナスターP》の力を得た拳闘士。
固有効果は真竜永続罠のサーチまたは発動。
真竜の永続罠はいずれも相手ターンにA召喚を行う効果を持つため、これを利用して他の真竜面子をA召喚、ついでにその罠をリリースすれば、モンスターの除去も可能。
候補は《真竜の黙示録》と《真竜皇の復活》の2択だが、このカードが生き延びればアドバンテージを稼げるため、相手の全モンスターを弱体化させる前者を優先したい。
アドバンテージを稼ぐ取っ掛かりとなっていたためか、日本では2017/10/1で制限カード、海外では17/9/8の改訂で禁止入りしている。
その後、18/5/21には海外でも制限へと緩和され、日本では19/4/1の改訂で準制限、19/7/1には無制限へと釈放された。
ちなみにこのカードとは関係がないが、アニメ遊戯王5D’sに登場した《
ニトロ・ウォリアー》の攻撃名も「ダイナマイトナックル」である。
効果モンスター
星5/
炎属性/幻竜族/攻2400/守1000
このカードを表側表示でA召喚する場合、モンスターの代わりに自分フィールドの永続魔法・永続罠カードをリリースできる。
(1):このカードがA召喚されている場合、1ターンに1度、相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。
デッキから「真竜」永続魔法カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドに発動する。
《爆竜剣士イグニスターP》の力を得た剣士。
固有の効果は真竜永続魔法のサーチ・発動。
上級真竜のサーチ効果はトリガーの関係上相手のターンに発動することが多いのだが、永続魔法は自分のターンで使う効果が多いため、《真竜拳士ダイナマイトK》と比べるとちょいとミスマッチ。とはいえ【真竜】では十分採用圏内だが。
特筆すべきは、ステータスが攻撃力2400、守備力1000と、俗に言う「
帝ステータス」と一致する点。
このため、帝王カードのサポートにも対応しているという独自の強みがある。
効果モンスター
星6/
地属性/幻竜族/攻2100/守2800
このカードを表側表示でアドバンス召喚する場合、モンスターの代わりに自分フィールドの永続魔法・永続罠カードをリリースできる。
(1):アドバンス召喚した表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動できる。
デッキから「真竜」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカード以外のフィールドの「真竜」モンスターは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
《竜魔王レクターP》の力を得た将軍。しかし顔に着けているのは《竜剣士ラスターP》の兜の左半分である。
他の三人と異なりサーチ効果を持たず、真竜モンスターに対象耐性・効果破壊耐性を付与する効果と、A召喚した後にフィールドを離れた場合、後続の真竜をリクルートする展開効果を持つ。
(2)はこのカード自身に耐性は付与されない、攻撃力も低め、耐性付与先がモンスターのみ、と穴だらけであり、ぶっちゃけ期待はできない。
一応、A召喚でも特殊召喚でも適用されるので、相手の除去にチェーンして真竜永続罠でA召喚するか、《真竜皇の復活》で蘇生するのも手。
(1)も、「A召喚で出ていなければ効果を使えない」という大前提がある上級真竜との噛み合わせが悪いため、役立つ機会は少ない。
ぶっちゃけ効果そのものはA召喚型の【真竜】とはほぼ噛み合っておらず、採用圏外とされることの多いカード。
だが、「魔法・罠を絡めたA召喚で場に出せる」という上級真竜の特徴を持ちながら、破壊された場合に使える効果を持つため、上級真竜と最上級真竜の橋渡し的な役目を任せられる。
どちらかといえば、レベル9の「真竜皇」で採用されることが多い。
効果モンスター
星6/風属性/幻竜族/攻1800/守1400
このカードを表側表示でA召喚する場合、モンスターの代わりに自分フィールドの永続魔法・永続罠カードをリリースできる。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札に存在する場合に発動できる。
このカード以外の自分の手札・フィールド(表側表示)の「真竜」カード1枚を破壊し、
このカードを自分か相手のフィールドに特殊召喚する。
(2):このカードが手札から召喚・特殊召喚した場合に発動する。
自分のデッキの上からカード4枚を除外する。
第13期第2弾「DOOM OF DIMENSIONS」で登場した新規その1。
後述の《真竜凰マリアムネ》と何らかの関わりがあると思われるが、その顔つきは邪悪で、翼も黒や紫に染まっている。
上級真竜共通の効果外テキストを持つが、その効果ゆえに自分の場にA召喚されることはまず無い特異なモンスター。
(1)は手札・フィールドの「真竜」カードを破壊して、自分か相手の場に自身を特殊召喚する効果。
自分の場に出すと(2)のデメリットを被ることになるので、基本的には相手の場に出すことになる。
単体ではちょっとした嫌がらせにしかならないが、真価を発揮するのは、
上級真竜が場にいる状態で相手の場に特殊召喚した場合。
相手が
手札誘発を持っていなかったり出し渋ったりしていても、能動的にサーチ効果の発動条件を満たせるため、特に先攻1ターン目では便利な効果となっている。
しかし、そのコンボ性の高さゆえに単体ではあまり役目がなく、特殊召喚が絡むために《命削りの宝札》《
強欲で謙虚な壺》などとの相性も悪い。
また、送りつけた後は
L素材やコストとして利用される危険性もあり、考え無しに採用はできない。
最上級モンスター
真竜皇/真竜凰
効果モンスター
星9/炎属性/幻竜族/攻2900/守1900
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカード以外の手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、炎属性モンスターを含むモンスター2体を選んで破壊し、このカードを手札から特殊召喚し、
炎属性モンスター2体を破壊した場合、相手のフィールド・墓地からモンスター1体を選んで除外できる。
(2):このカードが効果で破壊された場合に発動できる。
自分の墓地から炎属性以外の幻竜族モンスター1体を選んで手札に加える。
火のように赤く大きな審判の真竜皇。敵対勢力はメタルフォーゼ。
固有効果は除外による単体除去。対象を取らない除外のため、耐性による回避はしにくい。
特殊召喚効果による破壊は、基本的に他の最上級真竜にも共通することだが、同名カードとそれ以外の真竜皇を破壊し、それぞれの効果によってディスアドを補填する、という流れが基本になる。
真竜デッキは属性がバラバラなので、《真竜皇V.F.D.》がいない状況では追加効果まで狙うのはちょっと難しいが、炎属性デッキならばむしろ破壊する方がメインとなる。出張先としては
炎王が有力。
炎属性がそれなりに多い
恐竜でも、下記の《真竜皇リトスアジムD》共々使われた。
効果モンスター
星9/水属性/幻竜族/攻1800/守3000
「真竜皇バハルストスF」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカード以外の手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、水属性モンスターを含むモンスター2体を破壊し、このカードを手札から特殊召喚し、
水属性モンスター2体を破壊した場合、相手のフィールド・墓地から魔法・罠カードを2枚まで選んで除外できる。
(2):このカードが効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから水属性以外の幻竜族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
海より来る獣の真竜皇。固有効果は魔法・罠の除外。敵対勢力はクリストロン。
一見地味だが、手札で発動する一連の効果なので《
スキルドレイン》に引っかからない(代わりに《メンタルドレイン》に引っかかる)、《奈落の落とし穴》などを回避できる、という利点がある。
ついでにこれも対象を取らない除外効果である。
ただし、真竜皇の中では打点が悲しいほど低く、単体では壁にしかならない。
出張先としては
ガエルが有力。
効果モンスター
星9/地属性/幻竜族/攻2500/守2300
「真竜皇リトスアジムD」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカード以外の手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、地属性モンスターを含むモンスター2体を破壊し、このカードを手札から特殊召喚し、
地属性モンスター2体を破壊した場合、相手のエクストラデッキを確認してその中からモンスターを3種類まで選んで除外できる。
(2):このカードが効果で破壊された場合に発動できる。
自分の墓地から地属性以外の幻竜族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
地中より来たりし災厄の真竜皇。固有効果は相手のEXデッキの確認と除外。敵対する勢力は十二獣。
ボード・アドバンテージを取ることはできないが、相手の戦術にひびを入れることが出来る。その性質上、出来る限り序盤、可能ならば先手でこの効果を使用することが求められる。
同名カードは1枚までしか奪えないので複数採用なら根絶やしにすることは不可能だが、ピン刺しだったり制限で1枚しか入れられないようなカードなら根絶やしにすることが可能。
地属性のモンスターは意外と破壊トリガーが多く、特に《
ベビケラサウルス》をはじめ、そうしたカードを多数擁する【恐竜族】で出張採用された例もある。
効果モンスター
星9/風属性/幻竜族/攻2700/守2100
「真竜凰マリアムネ」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカード以外の手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、風属性モンスターを含むモンスター2体を破壊し、このカードを手札から特殊召喚し、
風属性モンスター2体を破壊した場合、相手のデッキの上からカードを4枚除外できる。
(2):このカードが効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから風属性以外の幻竜族モンスター1体を手札に加える。
竜剣士を導く聖母たる真竜凰。固有効果は相手のデッキ除去。
除外枚数こそ4枚と多めだが、デッキ破壊は普通のビートダウンではあまり必要とされない要素の上、ランダム除外に過ぎないので他の3体と比べるとわざわざ狙う程の効果ではない。
ボード・アドバンテージが取れないのはともかく、風属性には破壊をトリガーとするカードが乏しい。そのため、主な職場は【真竜】となる。
レベル9であるため他の真竜皇と共に効果のシナジーは強いが、後半のサーチ効果によりA召喚軸でも十分活躍できる。とくに、A召喚軸において《真竜皇の復活》の有効な蘇生先を用意できるのが大きい。
出張する場合は
幻獣機が候補。《幻獣機オライオン》を迅速に墓地に落とすことができるが、《マシンナーズ・フォートレス》という対抗馬もいる。
竜剣士の系譜
効果モンスター
星8/
光属性/幻竜族/攻2950/守2950
このカードを表側表示でアドバンス召喚する場合、モンスターの代わりに自分フィールドの永続魔法・永続罠カードをリリースできる。
(1):このカードは、このカードのアドバンス召喚のためにリリースしたカードの元々の種類(モンスター・魔法・罠)と同じ種類の効果を受けない。
(2):このカードがアドバンス召喚されている場合、自分・相手ターンに1度、
自分の墓地から永続魔法・永続罠カード1枚を除外し、フィールドの他のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
真竜の力を得て進化を遂げた《真竜剣士マスター
P》。
上級面子と同じく永続カードをリリースに使用できる他、永続罠の効果を使えば召喚は意外なほど簡単。
簡単な所で言えば《
リビングデッドの呼び声》などの蘇生罠を使うだけでA召喚の準備が整う。
後半の効果はフリーチェーンの除去で、コストはかかるものの、アドバンス軸なら墓地にコストのカードがない、という事態は多くはない。
永続をリリースして出す前提の効果なため、出張先で適当に使っても1,2回は効果を使えるチャンスはあると思われる。
特筆すべきは耐性を得る永続効果で、モンスターをリリースすればモンスターの、永続魔法なら魔法の、永続罠なら罠の効果を受けなくなる。
「破壊されない」や「対象にならない」などではなく、そもそも「効果を受けない」なので、穴を狙われないかなり強固な耐性。
しかしリリースできるのは2枚なので、必ずどれかに対して穴が出来る……のだが、《ドラゴニックD》がこれを完全に補ってしまっている。
あちらの効果で1ターン1度だけ戦闘破壊耐性を得るため、モンスターと永続罠をリリースしてコイツを呼んでいた場合、なんとかフリーチェーン除去を回避しつつ殴り掛かっても1度は耐えられてしまう。
ついでに言えば《ドラゴニックD》の効果で攻守が300アップし3000打点ラインを越えるため、前述のフリチェ除去効果も合わさって一回戦闘に勝つのも難しい。
耐性に穴が出来ると言っても軽いA召喚条件故に、相手を見てからつける耐性を考えてから出せるため、1個ぐらい穴が空いていてもなんとかなってしまう事も多い。
攻守も共に2950と、3000の大台には一歩及ばないものの高く、上記の耐性とフリーチェーン除去を持ち合わせているので
壊獣などを使わないと突破は困難。
直前に壊獣を作ったからと言ってもいくらなんでもやりすぎである。
おまけにこいつ自身も《ドラゴニックD》や《真竜凰マリアムネ》《真竜導士マジェスティM》の効果であっさり手札にやって来るため、召喚難易度は異様に低い。
《ドラゴニックD》と同時に制限になった際も《幽麗なる幻滝》で穴埋めされたため、あまり意味はなさなかった。
普通のA召喚よりも簡単な召喚難易度と、それに見合わぬ極悪な
制圧能力によって【真竜】の切り札として君臨した。
が、それがためにどこのデッキでもコイツが現れ、他の最上級モンスターが「
もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」状態になってしまったのが運の尽き。
17/7/1で制限行き、そして10月の改訂でついに禁止入りとなった。
しかし環境のインフレに伴い、公式も許容できると判断したのか2024/10/1にエラッタなしで制限に緩和。そのまま翌年1/1と4/1に段階的な緩和を経て無制限となった。
効果モンスター
星9/光属性/幻竜族/攻3000/守3000
このカードを通常召喚する場合、モンスター3体をリリースして召喚しなければならず、モンスターの代わりに自分フィールドの永続魔法・永続罠カードをリリースできる。
(1):このカードは、このカードのアドバンス召喚のためにリリースしたカードと元々の種類(モンスター・魔法・罠)が同じカードの効果を受けない。
(2):アドバンス召喚したこのカードが相手によって破壊された場合に発動できる。
地・水・炎・風属性のいずれかの融合・S・Xモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。
3体リリースを必要とするもう1つの切り札。要求するリリースは剣皇から1体増えたが、永続魔法・罠を使えるため
三幻神ほどには難しくない。
(1)は剣皇と同様の耐性を得る効果。3種のカードをリリースすれば完全耐性を得られるが、除去効果がないため、それだけだと3000打点の壁にしかならない。
しかし相手に破壊されれば、属性にいくらか縛りはあるものの、(2)でEXデッキからモンスターを特殊召喚できる。
制圧力の高い《
クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》《
ナチュル・エクストリオ》が有力候補。
とはいえ、剣皇と違って倒されるまでただ殴っているだけで相手ターンは棒立ちのため、後続に繋ぐ効果を対策された上で倒されてしまう可能性もある。
【真竜】が環境トップだった頃は剣皇が暴れていた影響で壊獣の採用率が高く、無駄にリソースだけ食って犬死にする可能性も高かった。
リリースが1つ増えた割に打点が50しか上がっていない事もあり、「真竜剣皇で十分」と言われ、全くと言う程採用されていなかった。
ただ、このカードが弱いというわけでは決してないので、A召喚軸の切り札として採用する価値は十分にある。
《真竜剣皇マスターP》にも言えるが、特殊召喚には特に制約はかかっていない為、効果なしでも高いステータスで毎ターン蘇生できる《真竜皇の復活》とは相性が良い。
効果モンスター
星10/
闇属性/幻竜族/攻2950/守2950
このカードを通常召喚する場合、自分フィールドのモンスター3体をリリースして召喚しなければならず、
モンスターの代わりに自分フィールドの永続魔法・永続罠カードをリリースできる。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがA召喚されている場合、
相手が手札・フィールドのモンスターの効果を発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(2):A召喚したこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
次の相手メインフェイズをスキップする。
第13期の新規その2。
大剣と杖を手にした姿、種族と攻守の一致や後述の《竜呼双搏》のイラストを踏まえると、《真竜剣皇マスターP》が、取り込んだ竜魔王の力を引き出した姿と思われる。
こちらは3枚のリリースが必須となっており、重さは上記のダースメタトロンと同等。
あちらと異なり、リリースするカードによってメリットが得られるわけではなく、リリースさえできればよい。
(1)は相手が手札・フィールドで発動したモンスター効果の無効化および破壊。
単純明快な妨害・制圧効果で、コストも一切かからないが、同名ターン1の制約があるため、マストカウンターをしっかりと見極めたい。
ロックカードを多く採用しているA召喚軸の場合、フィールドでの効果の対策をそちらに任せ、こちらは手札誘発や手札からの展開への対策に注力できる。
(2)は《
虚竜魔王アモルファクターP》を意識したであろう、次の相手メインフェイズをスキップする効果。
しかし発動条件は相手によって戦闘・効果で破壊された場合と受動的で、戦闘破壊の場合は直後のメイン2を飛ばすだけで終わってしまう。
自分のターンに自爆特攻を仕掛けでもしない限りは、あまり大きな影響力は発揮できない。
フリーチェーンの破壊ができる真竜剣皇とは得意分野が異なるため、並べることができれば心強いが、その重さゆえに実現は難しい。
また、このカード自身には耐性が一切ないため、妨害の打ちどころが来る前に無力化されてしまう可能性も大いにある。
エクシーズモンスター
エクシーズ・効果モンスター
ランク9/闇属性]/幻竜族/攻3000/守3000
レベル9モンスター×2体以上
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、属性を1つ宣言して発動できる。
このターン、以下の効果を適用する。この効果は相手ターンでも発動できる。
●フィールドの表側表示モンスターは宣言した属性になり、宣言した属性の相手モンスターは攻撃できず、効果を発動できない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の手札の「真竜」モンスターの効果で破壊するモンスターを相手フィールドからも選ぶ事ができる。
真竜皇の真の姿であり、世界に終焉をもたらす黙示録の獣。
大型のエクシーズではあるが、真竜皇を呼ぶ時に《真竜皇バハルストスF》や《真竜皇リトスアジムD》を破壊に巻き込み、リクルートや蘇生効果を発動させれば、あっさり素材モンスターが揃う。
効果は二つで、一つは素材を切っての属性変更&相手限定の攻撃&効果封じ。
フリーチェーンであるため相手の動きを一気に止められる。発動後にフィールドに出てきたモンスターも属性が変わり、効果の発動制限はフィールド外にも及ぶ。
ただし、墓地で発動する効果についてはフィールドを離れた後の属性が宣言したものと違う場合、制限できない。
これだけでも十分に強力なロック効果だが、真価は(2)の効果および手札の真竜皇との連携。
- (1)で手札の真竜皇の属性を宣言する
- その真竜皇を、相手のモンスターを破壊して呼び出す
- 追加効果も含めて一気にアドバンテージを取る
というコンボのために設計されたカードであると思われる。
汎用のランク9でもあり制圧性能がかなり高いため、ランク9を出せるデッキではよく使われた。
素材指定が2体「以上」なのは、元ネタに合わせてアグニマズド・バハルストス・リトスアジムの3体での
X召喚を想定しているからだろう。
なお胴体側面をよく見るとアモルファージの特徴がみられる。竜魔王の影響だろうか?
ポテンシャルは非常に高かったものの、当初はランク9という重さも相まって「特化型デッキのエース」という立ち位置に収まっていた。
しかし10期から
11期にかけて、【
ジェネレイド】や《星遺物の胎導》などのレベル9サポートが登場。ランク9が相対的に軽くなって来たことで採用率が増加した。
【
電脳堺】や【
相剣】で使われるようになり、21年4月の改定で制限入り。しかしこの手の「EXデッキから出て来る大型」は制限指定では止まらないことが多く、案の定暴れ続けたため、同年10月でついに禁止カード入りと相成った。
凶悪な制圧能力を持っていたのは確かだが、気軽に出せるランク9が実のところコイツくらいしかいなかったというのも実情であり、ランク9デッキや本家【真竜】は酷いとばっちりを受けるハメになってしまった。
一方
マスターデュエル環境では
なぜか制限に留まっており、配信当初の環境デッキである【電脳堺】の底力を上げている。
まぁどうせ禁止されるだろう…と思いきや2022年8月現在まで制限カードに留まり続けている。
しかも流石に【電脳堺】自体が環境に置いていかれ気味なのでなんやかんやこのまま残るのでは?と言われていたが……
2022年8月31日付で
マスターデュエルでも禁止カード行き。お疲れさまでした。
魔法・罠カード
永続魔法(罠)はメインフェイズにA召喚を行う効果と、フィールドから墓地へ送られた際にフィールドのカード1枚を破壊できる効果を持つ。
A召喚を行う効果は永続魔法は自分のターン、永続罠は相手のターンに使う事ができる。
墓地へ送られた際の破壊効果は、永続魔法は魔法・罠カード、永続罠はモンスターを対象とし、上級のA召喚時にリリースされても発動できる。
そのため、永続魔法は追加の召喚権、永続罠はフリーチェーンの除去として活用できる。
破壊すれば効果を止めつつリリース要員も減らせるものの、いずれにせよ除去が飛んでくるというのは、相手からすれば中々に厄介。
共通効果にばかり目が行きがちだが、固有の効果もアドバンテージを取ることに長けたカードが多い。
永続魔法
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地の「真竜」カード3枚を対象として発動できる。
そのカードをデッキに戻す。
その後、自分は1枚ドローする。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
「真竜」モンスター1体のA召喚を表側表示で行う。
(3):このカードが魔法&罠ゾーンから墓地へ送られた場合、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
永続魔法その1。
テーマカードを種類を問わずデッキに戻せる小型の《貪欲な壺》効果を持ち、サーチ・リクルートする真竜カードの枯渇を防げる。
(2)と(3)は下記の《真竜の継承》と同様。
共通効果として持っているA召喚効果により、召喚権を残したまま上級真竜を呼んでくることができ、こいつ自体をリリースすれば除去効果にも繋がる。
永続魔法
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このターンにフィールドから墓地へ送られた「真竜」カードの種類(モンスター・魔法・罠)の数だけ、自分はドローする。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
「真竜」モンスター1体のA召喚を表側表示で行う。
(3):このカードが魔法&罠ゾーンから墓地へ送られた場合、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
永続魔法その2。
自分メインフェイズ限定の、小型の《超再生能力》に似たドロー効果を持つ。最大で3枚引ける。
維持することに意味があるため、あまりリリース要員としては使いたくないところ。
なお、「フィールドから墓地へ」としか書いてないことから読み取れるが、ミラーでは相手の枚数も数えることになるため、立ち回りには気を付けないといけない。
《ドラゴニックD》が場にあれば簡単に種類を水増しできるため、安定して複数枚ドローを狙える。
真竜規制の一環で制限カードに指定されたが、やりすぎと判断されたのか最初に無制限まで緩和された。
永続罠
このカード名の、(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、(1)(2)の効果は同一チェーン上では発動できない。
(1):自分フィールドの他の「真竜」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、相手フィールドの全ての表側表示モンスターの攻撃力・守備力を半分にする。
(2):相手メインフェイズに発動できる。
「真竜」モンスター1体のA召喚を表側表示で行う。
(3):このカードが魔法&罠ゾーンから墓地へ送られた場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
永続罠その1。
他の真竜カードをコストに、相手モンスターを全体弱体化する効果を持つ。
弱体化は永続的に続くので《
BF-疾風のゲイル》の様に弱らせたままにしたり、重ねかけすることも可能。
このカードを直接デッキから引っ張り出せる《真竜拳士ダイナマイトK》とのシナジーが素晴らしく、真竜剣皇を戦闘破壊から守るのにも貢献する。
ただし、真竜カードは破壊によってアドバンテージが取れるとはいえ常にフィールドに用意できるわけではないので、考えなしに使うべきではない。
真竜皇を破壊すればディスアドはかなり軽減できる。
ダメステでカードを破壊できるというのがこのカードの真骨頂で、戦闘するモンスターを破壊して相手の戦闘を空振りさせたり、《真竜皇の復活》を破壊してダメステでのモンスター破壊と回避しにくい除去を仕掛ける事もできる。
永続罠
このカード名の、(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、(1)(2)の効果は同一チェーン上では発動できない。
(1):自分の墓地の「真竜」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない。
(2):相手メインフェイズに発動できる。
「真竜」モンスター1体のA召喚を表側表示で行う。
(3):このカードが魔法&罠ゾーンから墓地へ送られた場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
永続罠その2。
こちらは墓地の真竜を対象に、デメリット無しの完全蘇生を毎ターン行える。
真竜は全体的に打点が高く、自分と相手のターンの2ターンで2体蘇生できるので、適当に蘇生連打していても強い。
ただし、それ以後の特殊召喚がそのターン不可能になるデメリットがあるので、A召喚軸で輝くカードと言える。
真竜皇軸の場合は《真竜皇バハルストスF》辺りを壁として置いておくか、相手のターンに蘇生→自分のターンでエクシーズ召喚、という流れがベターか。
特殊召喚できないというのは一見重そうなデメリットだが、そもそも永続罠のため相手ターンに発動すればほぼデメリットは無いし、A召喚軸は自分ターンだろうと悪影響はほぼない。
単体でもかなり強力で、蘇生連打でもごり押しできることがあったカードだったが、真竜規制の一環で制限カードに指定される。
しかし、環境から遠のいたためか《真竜の継承》の後に少しずつ緩和され現在は無制限カードとなった。
戦術、および相性のいいカードについて
A召喚軸、レベル9軸それぞれに、通常のテーマにはない独特の特徴がある。
よって、他テーマの困りごとを解決できる機会が多く、混ぜ物の幅はかなり広い。
- 上級(A召喚軸)
- メインデッキのカードの単体スペックが高く、単独で戦えるのでEXデッキがほとんど不要でモンスターを並べる必要もない
- セットしたものを含む永続魔法・永続罠をアドバンス召喚に使えるので事故りにくく、永続魔法・永続罠を好きなタイミングで墓地に落とすことができる
- 墓地をほとんど触らない
- 特殊召喚をほとんどしない
- 最上級(レベル9軸)
- 光・闇属性以外のモンスターの比率を多くする必要はあるが、手札や場のモンスターを好きな時に破壊できる
- 逆に自身を破壊に巻き込むことでも効果を使える
- 攻撃力が高いわりに、フィールドで発動する効果は持たない
よって、A召喚軸は永続系妨害カードを多数盛り込んだ低速ロック型、レベル9型は破壊そのものを引き金にできる【恐竜族】や【
竜星】とのコンボデッキにされることが多い。
特に、通常のデッキ相手なら確実に刺さる《
増殖するG》が全く効かない(=自分は特殊召喚に関係するメタカードを採用できる)A召喚軸は大会でも結果を残している。
フィールド魔法
(1):フィールドの「真竜」モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、A召喚した「真竜」モンスターはそれぞれ1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。
(3):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このカード以外の自分の手札・フィールドのカード1枚を破壊し、デッキから「真竜」カード1枚を手札に加える。
竜剣士ストーリーではお馴染みの、特定のテーマをサポートする効果を持つものの、そのテーマの名称を持たないフィールド魔法。
A召喚軸、レベル9軸どちらとも相性がいいので、迷ったらフル投入して損はない。
(1)と(2)は戦闘に強くする効果。
A召喚した真竜に対する回数限定の戦闘破壊耐性付与という部分が大きく、《真竜機兵ダースメタトロン》がやられて後続も出せない、という事態はかなり減る。
ただし、真竜剣皇と真竜機兵は召喚時に魔法をリリースしてしまうと、効果を受けられなくなってしまうため注意が必要。
最大の利点は(3)のサーチ効果。
破壊するカードに真竜皇を選べばさらなるカード・アドバンテージが稼げる。また、破壊できるカードがこのカード以外、という以外全く縛りがなく、手札も破壊できる。
自分の手札を自由に破壊できる、癖のないカードはかなり貴重なため、破壊されて効果を発動するカードを使うデッキにも出張していた。
非常に有用な分、「真竜」の名を持たないため真竜側からサーチする手段がないのが非常に惜しい。
フィールド魔法なのでA召喚のリリースコストにもできず、使用後に持て余しがちなのも欠点。
その利便性と、凶悪な制圧力を持つ真竜剣皇をサーチできる、という部分が裏目に出て、出張パーツとして多くのデッキに採用された結果、真竜剣皇共々17/10/1で禁止カード入りとなった。
2年後の19/7/1には多くのフィールド魔法サーチが規制されたのを鑑みてか、制限へと緩和。間が開いて23/10/01に準制限、続く24/01/01には制限解除された。
ちなみに海外では未だ無制限。
永続魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、
デッキから以下のモンスターの内1体を手札に加える事ができる。
●「真竜」モンスター
●「竜剣士」Pモンスター
●「竜魔王」Pモンスター
(2):自分フィールドの表側表示の「真竜」モンスターが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合、
その内の1体を対象として発動できる。
そのモンスターを永続魔法カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
第13期の新規その3。
カード名の由来は、実力が伯仲した強豪同士の戦いを意味する四字熟語「竜虎相搏」。「竜虎相搏つ」とも。
竜剣士ストーリーでは、この由来と「竜剣士」「竜魔王」をサポートする点が共通する《竜呼相搏つ》というカードが登場している。
(1)は発動時にモンスターをサーチする効果。
発動時の1回限りとはいえ、「真竜」モンスターをサーチできる永続魔法はA召喚軸にとって非常に嬉しい存在。
(2)を諦めることにはなるが、サーチ後にそのままこのカードをリリースしてA召喚を行うことが可能。
(2)はフィールドで破壊された表側表示の「真竜」モンスター1体を、永続魔法扱いで魔法・罠ゾーンに置く効果。
魔法&罠ゾーンがこのカードも合わせて2枠埋まってしまうものの、アドバンテージの損失を減らせる。
A召喚のリリース要員にするのは勿論、レベル9軸でも、真竜皇(凰)を場に戻すことで墓地効果の再利用が可能。
その場合は最上級真竜の効果では破壊できなくなるが、代わりに《ドラゴニックD》《真竜の黙示録》などで破壊できる。
墓地効果がないため、リリース要員としての適性は「真竜」永続魔法・罠に劣るが、初動として単体で完結している点は、それを補って余りある魅力。
《ドラゴニックD》と共にフル投入したいが、やはりこちらも「真竜」名称を持たない点が非常に惜しい。
サポートが充実しているフィールド魔法と異なり、永続魔法はそうしたものが乏しいため、ほとんど素引き前提のカードとなっている。
相手にだけ《スキルドレイン》を押し付ける凶悪な永続罠。
お互いに悪影響を出す《スキルドレイン》に制限がかかっている2025年現在、3枚フル投入できるこのカードの存在は大きい。
しかし、「A召喚したモンスターが自分の場にいる」「EXデッキが空である」という非常にきつい条件を満たさねば発動自体ができないため、通常のデッキでは採用されることはまずない。
……が、両方を難なく満たせる【真竜】ではらくらく発動可能。
2枚ダブってしまった場合も片方を真竜の生け贄としてリリースできるので、3枚フル投入しても苦にならない。
《スキルドレイン》によく似た効果を持つ永続罠。
いくら《帝王の溶撃》が強いとはいえ、EX抜きはちょっと……という場合にはこちらがおすすめ。
永続魔法や永続罠をコストにしながら低速で戦うこのデッキでは、カード1枚あたりの単価が激烈に重い。
となると、発動後即アドが取れる永続魔法の価値は相対的に高くなる。具体的には、苦手なアドバンテージ稼ぎを任せられるカードは採用圏内ということ。
デッキとの噛み合いは悪いが《マクロコスモス》を引っ張ってくることで一時的なメタに使える《錬金釜ーカオス・ディスティル》、相互サーチが可能な
《ファーニマル・ベア》&《トイポット》、
《サイバーダーク・ワールド》&《サイバー・ダーク・クロー》の組み合わせ、永続魔法になれる《
千年王朝の盾》を呼び込む《バーバリアン・エコーズ》など。
変わったところでは、A召喚のコストとして墓地へ送れば、同カテゴリのカードをサーチできる《メタルフォーゼ・コンビネーション》(メタルフォーゼモンスター)、《
ナチュルの神聖樹》(ナチュルカード)なんてものもある。
「破壊されるとデッキから別名の竜星を出す」という共通効果を持つ幻竜族テーマ。
属性がばらけているので真竜皇の破壊対象に困りにくく、手札から破壊した場合でも仲間を出せるので、ハイスピードでの展開が可能。
他、死ぬと後続を呼ぶ系のカードは《ベビケラザウルス》などがおり、これらと絡めた展開も一考の余地あり。
環境において
「マキシマム・クライシス」発売時点でも高いカード性能は注目されていたが、十二獣が強すぎた時代のためちょいちょい居る程度だった。
本格的に始動しだしたのは十二獣が大幅規制を受けた後の10期初期。
A召喚軸は新ルールによる影響をほぼ受けない事と、カードパワーの高さから当時の環境を席巻した。
特に真竜剣皇の対策は必須で、対策を怠るとコイツ1枚に完封負けしてしまうことも珍しくなかった。
また真竜皇は恐竜と竜星と組み先攻展開から制圧を仕掛けに行くタイプのデッキで活躍した。
そのため大幅に規制されて大きく弱体化したものの、環境に刺さる永続メタを扱いやすい性質から、規制後も入賞報告が見られる。
《
インスペクト・ボーダー》《命削りの宝札》採用型なら手札誘発を入れないという開き直りをすることも可能なため、デッキパーツが安くEXデッキもあまり重要じゃない事から財布に優しめのデッキとなっている。
追記・修正お願いします。
- 今は安くて強くて混ぜやすい良テーマ。全盛期は凄かったな… -- 名無しさん (2019-04-22 22:26:42)
- これが許されてた十二獣環境って… -- 名無しさん (2019-04-24 01:16:21)
- ってか今まで項目なかった事に驚き。 -- 名無しさん (2019-04-24 17:52:31)
- ドラD手札破壊出来ないエラッタして返して欲しい -- 名無しさん (2019-04-24 23:45:46)
- V.F.D.だけど、ランク9を軽く出せるデッキがどんどん増えてきてるし来年中に禁止に入る可能性が高いだろうな -- 名無しさん (2020-12-15 13:53:10)
- ↑とうとうVFDさん無事に豚箱行きです -- 名無しさん (2021-09-13 08:31:17)
- 「まず出せないけど出せたら終わりのロマン砲」ってインフレの中でいつかは出しやすくなるからあまり宜しくないんだよな。 -- 名無しさん (2022-02-14 00:32:31)
- マスターデュエル界隈では嫌われ者 -- 名無しさん (2022-05-07 09:49:30)
- イベントのコンセプト無視したデッキテーマで安価で組める -- 名無しさん (2022-05-07 10:02:50)
- 続き しかも効果無効手段豊富だからそりゃそうなるわなって。今後イベント開催する時はもっと規制しないとヤバい。 -- 名無しさん (2022-05-07 10:04:58)
- EXデッキ「もうあいつらだけでいいんじゃないかな」 イベント「よくねーよ」 -- 名無しさん (2022-08-03 11:14:48)
- 遂にマスターデュエルでも許されなくなったVFDくん。ここまで来たらある意味勲章物だよ -- 名無しさん (2022-08-23 19:05:18)
- そろそろアドバンス軸をサポートする下級真竜を新規で出してほしい -- 名無しさん (2022-08-23 20:18:06)
- ドラゴニックDが準制限になっても出張採用さえ増えてないから早くOCGとMDで無制限になれ -- 名無しさん (2023-12-09 18:15:21)
- おかえりマスターP -- 名無しさん (2024-09-23 22:31:56)
- マスターP特に使われてる感じ無さそうだし、次の改定で無制限まで戻るパターンかな -- 名無しさん (2024-12-02 17:17:22)
最終更新:2025年08月11日 23:57