栄逢凪乃(君のことが大大大大大好きな100人の彼女)

登録日:2021/12/23 Thu 07:19:22
更新日:2025/04/09 Wed 19:17:50
所要時間約 5 分で読めるのが効率的





来るべき初夜に備え相手の肉体を分析しておくのは合理的


栄逢(えいあい) 凪乃(なの)とは『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』のヒロインであり、愛城恋太郎の4人目の彼女。

CV:陶山恵実里(ボイスドラマ)/ 瀬戸麻沙美(アニメ版)


◆概要

お花の蜜大学附属高等学校に通う高校一年の女子生徒。誕生日は3月14日 *1
恋太郎と同じクラス(1年4組)*2


◆外見

赤い瞳銀髪のストレートロングが目を引く、クールな印象を与える少女。
羽香里に負けず劣らずグラマラスだが締まるところは締まっていて、メリハリのあるモデルのような体型をしている。

美女・美少女揃いの恋太郎ファミリー内でも特にその際立った容姿について言及される場面が多く、作中でも抜きん出た美少女とされている1人である。

中学時代はボブカットヘアーであり、ヘアチェンジ回で再現された。


◆性格

確かに同じ彼女同士だからと言って 無駄に関わりあうのは非効率的

私は別に愛城恋太郎の恋人としての義務感ではなく 皆自体のことが好きだから一緒に過ごしているだけ

一人称は(わたし)
基本的に他者のことは誰であってもフルネームで呼ぶ。
冷静沈着でスパコンもかくやの計算能力を持ち、効率や合理性に重きを置く性格。
時間リソースは学業への消費に徹底しており、それもあって成績は学年トップ。
感情を乱す事、また集中を切らすことを時間の無駄として、円周率を復唱する(あるいは周囲に書きなぐる)というどこぞの神父に似たルーティングで平静を取り戻す術を持つ。

この効率主義はかなり過剰な域になっており、例えば食事は全てサプリメントで済ませるなど生活スタイルが常人とはかけ離れている。
ちなみにそんな食事(?)スタンスのせいで、寿司十貫を食べきることができない程に小食。

効率主義の影響もあってか表情の変化が非常に乏しく、常に真顔。その表情の変化は両親でも把握できていない事もしばしばあるらしい。恋太郎?あの男が彼女の表情の変化が分からない訳ないだろ。

卓越した計算能力の高さを生かして状況を俯瞰し最大の効果を生む立ち回りを割り出した上で、計算した通りに身体の動きをミリ単位で再現できる非凡な運動センスの持ち主 *3 。ただし筋力やスタミナや頑丈さそのものは(夜まで野球の練習をしてヘトヘト、翌日筋肉痛になる等)あくまで常人の域に留まっている。

高所恐怖症でもあり、言動だけはそのままだが極度に震え上がり真面な思考ができなくなるほど。そのため、観覧車は苦手。ただしフードファイト回ではそれを逆利用して先述の少食をフォローした。

なお、小説版では宇宙人に取り憑かれたこともある。しかも2回も。


◆恋太郎との馴れ初め

初登場は第6話。
当時は合理主義が高じて、無意義と判断したものを一方的に突き放す素っ気ない人物であり、恋太郎とビビーンと一目惚れしてからもそれは変わらず、運命の人だと感じた恋太郎の誘いに対して「楽しい時間をどれだけ過ごしてもテストの点は上がらない、どんな評価とも結びつかない “楽しい”からは何も得られない」「自分の将来を向上させるもの以外に意義のあるものなんてこの世にはない」と拒絶し別れてしまう。
あまりにもな態度に「本当に運命の人なのか」という疑問を恋太郎は抱いてしまう。

しかし、凪乃はれっきとした運命の人だった。
その日の化学の授業中に恋太郎が指を怪我した際に「唾液の方が効率的」と称して指を舐め舐めするというさすがに合理的かどうか疑わしい行動に出たこと、そして帰宅した後にそれを思い返して赤面してしまい、部屋一面に円周率を書き殴っても抑えきれない熱暴走を引き起こす程に恋太郎にときめいていた。
それでも受け入れられない凪乃は「あえて自分から告白して振られようとする→OKされてしまったので自分から振る」という手を使ってまで恋太郎との非効率な繋がりを消そうとする。
だが、100回振られた男・恋太郎はその程度の拒絶では退かなかった。
「恋を終わらせたいのに俺から好かれっぱなしでは不都合のはず」という事情を盾にした「一度だけデートすればキッパリ諦める」という誘いを渋々承諾。

そのデートの中で確かな「思い出」を得て、それを失うことを恐れたことを看破され、楽しかった時間や幸せな時間を過ごすことにも意義があると恋太郎に教えられ、無意識に涙を流す。


私は あなたが好き—— 私と……交際してほしい
…あなたと恋をして…もっと多くのものを得てみたい
私の知らなかった“有意義”な時間を
——あなたとたくさん過ごしたい

俺も栄逢さんの事が好きです ——こちらこそ宜しくお願いします…!


こうして凪乃は、晴れて恋太郎の4人目の彼女になったのだった。


◆恋太郎ファミリー加入後


…と言う次第でございまして… 栄逢凪乃さんを新しい彼女として迎え入れさせていただいてもよろしいでしょうか……!

もう二回目だし大して驚かないわよっ! 好きにすればいいでしょっ!

私をフラずにいてくださるのであれば それ以上の幸せはありませんから…!

【我自身追加戦士の身故 異論などない】

恋太郎ファミリーに加わった後は、持ち前の合理主義が明後日の方向に全力疾走している。
凪乃自身がギャグ展開の「発端」になることは少ないが、例えば合理性や効率を突き詰め過ぎた結果、常軌を逸した言動や人間離れした超技を披露したり、メンバー内でどんちゃん騒ぎが起きた時は真っ先に身を乗り出してボケに回ったり、「○○だから効率的」の明文で様々な奇行を正当化させるなど、実に効率的な持ちネタを披露している。

しかしファミリーに奇人変人メンバーが増えていったり、恋太郎の彼女好き好き大好きモンスターっぷりが露わになっていくにつれて、ツッコミに回ることも多くなった(唐音とは違い、正論をズバッと言うタイプ)。

一方で効率主義はそのままに人情も芽生え、他者への面倒見もよくなりAIでありながら自発的に人のために動くようになった。
その際は最適解をすぐにはじき出して解決しているので、トラブルシューティングでは頼りになる。
だいたいやると思ったら既に行動は完了しているムーヴであり、あらゆる行動が数テンポ早い。

恋太郎に惚気るとき、イチャイチャするときも一切の躊躇いなく効率的に動くため、結果的に読者に熱が伝わるほどに危険なクーデレっぷりが発揮されることになる。


◆恋太郎ファミリー内での関係

ファミリーの中では好本静との関わりが多く描写されている。
話の中でもセットで描かれているコマが多く、予定が合えば一緒に買い物に行くほどに仲良しである。
静は従順で余計な関与が必要ない点で確かに好相性だが、それだけではなく静の小動物的可愛らしさに骨抜きにされた模様。
普段の沈着な言動も静が絡むと大きく狂いだし、普段からは考えられない程に動揺や怒りやエラーを出力している。
「底抜けにかわいい という感情」(※「このシーンの人物はどんな感情なのか」と静に訊いて返ってきた「怒り」と思しきジェスチャーを見て)
ちなみに幼児化した美々美にも絆されていたり、酔った(ような状態になった)時はなで上戸になっていた様子から恐らく庇護欲を秘めているタイプなのだと思われる。母という名の異常者ほどではないとして。

まだ「楽しいこと」に価値を見出していない中学時代には、ストーカー親睦を深めようとした美々美の誘いを冷淡に断ったことがあった。
恋太郎ファミリーと共に日々を過ごした今ではその事を後悔しており、美々美がファミリー入りした時は、その事を謝罪し凪乃から歩み寄る形で和解している。

ファミリーからは頼りにされているだけでなく、ナチュラルにファミリーをたらし込むカッコいい女の子となっており、さらっと恥ずかしげもなく好意を口にするクーデレ的ムーヴによって、ファミリー勢がメロメロになっていたりする。



◆余談

  • 名前の由来は「AI」「ナノマシン」から。ナノマシン要素は今のところないが……この後、72話で、「小さくなる薬」を服用したことにより、一寸法師並みの小ささになった。誰が呼んだか「ナノ凪乃」
    • また「AIなの」とまるで自分で暴露しているようなのもチャームポイント。由来としてはこちらの方が近いか。

  • 実は第2話において、恋太郎、羽香里、唐音の3人が登校するシーンで玄関口に凪乃らしき後ろ姿が写っている *4
    • 第1話の扉絵に登場していた最後のキャラクターだが、その大人びた風貌から上級生キャラだと予想されていた。よもや初っ端の上級生キャラがあんな子供だとは思うまいて。

  • 連載開始当時は「100人の彼女を登場させる」というコンセプトがまだ無謀で出鱈目な話だと認識されており「1〜4人目の彼女がメインであとはテキトーな扱いになるだろう」という予想の声も当時はちらほら見受けられていた。無理もないね。勿論、その後評価がどうなったかは御存知の通りである。

  • CVを務めた瀬戸麻沙美氏はロボ娘の声に定評があり、他のキャスト陣からもピッタリだと絶賛されている。
    • なお、高速でひたすら円周率を数えるシーンは瀬戸氏曰く「まるで呪文」「声優人生の中で最も難しい台詞」だったらしい。


「これが「追記修正したい」という感情…」

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最終更新:2025年04月09日 19:17

*1 第133話にて判明。由来は円周率(3.14)、または『数学の日』からだと思われる。

*2 他には羽香里、唐音、静、愛々が同クラス。

*3 花園家の扉の鍵を横の小さなペット用の扉から石を弾いて錠にぶつけて開ける、という離れ業をやったこともある。

*4 これは第1話で姿が確認できた静と同じく、ビジュアルが既に決まっていたためと思われる。