もう一人の十鬼蛇二虎

登録日:2022/05/04 Wed 01:29:10
更新日:2025/03/21 Fri 16:47:28
所要時間:約 4 分で読めます




――犠牲なくして手に入るなんて一つもねえ。

さあ、犠牲を払え。


もう一人の十鬼蛇(ときた)二虎(にこ)とは『ケンガンアシュラ』及び、続編の『ケンガンオメガ』の登場人物。


●目次


【データ】

通称:最後の二虎
所属:
身長:192cm
体重:118kg
年齢:不明
誕生日:不明
嫌いな人間:臥王鵡角
認めていた人間:四番の十鬼蛇二虎

【概要】

主人公である十鬼蛇王馬に「憑神」を、桐生刹那に二虎流及び「降魔」を教えた男。
王馬の師匠にあたる十鬼蛇二虎とは同門の兄弟弟子で、自らも「十鬼蛇二虎」を名乗っている。

その正体は」の構成員で二虎一派を束ねる元締め
夏からは「外様」扱いされて良く思われていないが、組織内では頭領や最高幹部のエドワード・呉と同等の権限を持つ

後に明かされた正式名称は「六番の十鬼蛇二虎」


【人物】

見た目通り粗暴な面が多い人物だが、人心掌握術に長け、強くなるために利用できるものは何でも利用するスタンスを取り、同時に勝ち負け以上に生存の有無を重要視している。
生存していればそれだけ研鑽の時間が増えることに繋がるので、「生きてこそ、生きてこそだ」とは本人の談。

その考えは弟子の育成にも表れており、かつて中国大陸全土から才能ある者のみ4000名を弟子にし、そこから更に篩いにかけ、限られた食糧や空気しかない密室に複数の弟子達を閉じ込めて殺し合せる「蠱毒房」を実施し、生き残った精鋭中の精鋭50名に自身の開発した「二虎流」奥義「憑神」「降魔」を伝授した
しかしただでさえ心臓と脳に負荷のかかる奥義のため、負荷を上げるごとに弟子達は次々と絶命していき、残ったのは龍旼(ロンミン)蘭城(らんじょう)飛王芳(フェイワンファン)の3名のみで、第三奥義「神魔」まで到達できたのは飛のみだった。
エドワードに多額の報酬と引き換えに弟子に呉氏の禁術「鬼魂(グイフン)」を伝授するよう依頼した際に、「品種改良されていない奴では耐えられない」と指摘されるも、「(教える)奴は天才だ」とあまり意に介していなかった。

また俗世を捨ててる訳でもなく、律儀に予約を取ってから高級レストランを貸し切り美食を楽しむなど庶民的な一面もあり、本人によれば美食の嗜みはささやかな趣味だとか。
裏社会の人間であるが一本160万円の高級ワインを台無しにされた時は楽しみをぶち壊されたこともあって「それを手に入れるのに何年かかったと思ってんだ」と思いっきり不機嫌になってキレていた。


【戦闘スタイル】

流派は二虎流で、「二虎流」奥義「憑神」「降魔」「神魔」の開発者
しかし本人曰く「『二虎流』は「手詰まり」で、今のままではこれ以上の進化は望めない」と考え、究極の技法たる「無形」が完成したことで二虎流を捨てたとされる…が、実際は人体実験のための方便でしかなく流儀は以前二虎流のままであった。


無形(むけい)

「もう一人の十鬼蛇二虎」が考案した独自の戦闘術。
膨大な手数の選択肢と型に囚われない予測不可能な動きを駆使し、あらゆる敵の戦法に対応する「特定の型」を一切持たない変幻自在のファイトスタイル。
システマのような型のない異様な動きを取るが、システマに似ているようで実際は全くの別物。
変幻自在故のずば抜けた自在性と対応力の高さが最大の特色。

文字通り何でもありとも言える武術だが、技の選択肢が多すぎるが故に有効な攻撃方法を取捨選択する過程で僅かながら動きに遅れが生じてしまうという欠点を持ち、一つの武術に特化した達人相手には相性が悪い。
更に体力の消耗が激しくなるに比例して隙も大きくなっていく。

彼の実際の戦闘では無形を一切使用しておらず、本人が満足に足る実用性は無いと判断されたのかもしれない。


  • 不壊(ふえ)
攻撃のインパクトの瞬間に当たる部位の筋肉を締めることにより筋肉を硬化させ、あらゆる打撃に耐える金剛ノ型の防御技。
刹那の羅刹掌の直撃を受けても物ともしない防御力を有する。

  • 金剛・火天ノ型「瞬鉄(しゅんてつ)・爆」
火天ノ型「烈火」のスピードを乗せ、「不壊」で固めた身体から繰り出す肘打ち。

  • 操流・火天ノ型「畝焔(うねりほむら)
トップスピードを保ったまま上半身を一気に傾け急激な方向転換を行う走法。

  • 操流・火天ノ型「(ヒル)
独自開発した二虎流の技。
人差し指と中指を密着させ、操流の身体操作と火天の加速を利用して指が触れた部位の皮膚に摩擦で火傷を生む技。
ジャブのように高速で腕を振るい、衣服諸共一瞬で皮膚を焼き焦がす。
本人も嫌がらせ用のせこい小技だと自認しているが、食らい続けた相手は例外なく発狂したとも語る一種の拷問技。
曰く「こういう小技があるから大技が活きる」

  • 鉄砕(てっさい)
不壊の要領で拳や脚を固めて打撃力を強化する金剛ノ型。

  • 鉄指(てっし)
筋肉で指関節を硬化させて敵の急所を突く金剛ノ型の技。
人体の点穴を圧迫する場合にも用いられるが、「不壊」で攻撃を防ぎ、同時にカウンターで相手の急所を貫く手法を用いた。


【劇中での活躍】

実は上記の4000人の弟子達の中には加納アギト呂天(ルゥーティエン)も含まれており、アギトを含む「第一世代」の弟子達には「二虎流」と「無形」を教えたが、呂ら「第二世代」には「無形」のみを徹底的に叩き込んできた。
そして23年以上前から「蠱毒房」を実施し、生き残った者は正規戦闘員として取り立てていた。

その後王馬を変えた二虎への憎悪を募らせた桐生刹那の前に現れ、彼に「二虎流」を教えた後、「狐影流」の使い手である平良厳山の情報を教えた。
そして約10年程前に突如王馬の前に現れ、「憑神」を教えた後に彼の師匠にあたるニ虎と戦い命を落としている。
しかし現代において、東洋電力の守護者上位陣の一部が憑神を使用したことから王馬はその死に疑念を抱いている。

ケンガンオメガ


大詰めだ(・・・・)
始めようぜ(・・・・・)

実は密かに生存しており、拳願会と煉獄の対抗戦も佳境に差し掛かった頃、会場となっている神殺ドームのモニタールームを襲撃してモニターをジャックすると会場に自身の映像を流し、

遊びは、もう十分だろう?
開放しろ

試合を行っていた、弟子でもある飛王芳にそう語りかける。

そして飛が自身の正体を明かすと同時に自身は豊田からの依頼を受けて奇襲を仕掛けてきたムテバ・ギゼンガと交戦。そして退けたが、止めは刺さなかった。
そして試合がダブルノックダウンという形で決着が付き、「神魔」の酷使で限界を迎えた飛の死亡をモニター越しに飛の死を確認すると、「最後の実験台」も死んだか。と呟いた
…そう、この男にとっては、飛を含む4000名の弟子全員、「虎の器」候補などではなかった。
それどころか、4000名全員、最初から二虎流を進化させるための「実験台」に過ぎなかったのだった。


データは揃った。
二虎流は、更に進化を遂げるぜ。

そう心中で呟き、笑みを浮かべながらモニタールームを去って行った。







追記・修正は二虎流を進化させてからお願いします。


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