エドワード・呉(ケンガンオメガ)

登録日:2022/01/20 Thu 00:59:00
更新日:2024/04/12 Fri 17:14:17
所要時間:約 5 分で読めます






千年ほど放置していたが、少し目障りになってきた。

「紛い物」は処分しねえとな。


エドワード・(ウー)とは『ケンガンアシュラ』『ケンガンオメガ』の登場人物。


●目次


プロフィール


異名:冥王
所属:征西派
身長:212cm
体重:171kg
年齢:49歳
お気に入りの場所:地元のパブ
特にこだわっているもの:葉巻と飯と酒

概要


呉氏の一派「征西派」を率いる人物にしての最高幹部の一角。夏忌からの渾名は「エディ」
外見は葉巻を好む筋骨隆々の大柄なイングランド人の男性。髪の毛をオールバックに撫で付けている。

呉氏一族の秘伝「回生」によって5000年前に生まれた「最初の呉」である呉黒(ウーヘイ)の人格を宿しているが、語り部の死で「回生」が途絶えることを防ぐために「予備」として複数人に呉黒の自我を宿させている。
蟲の構成員ではあるが自分の派閥以外の蟲の構成員の存在は「蟲組」と一括りにして呼ぶ。

かつて「もう一人の十鬼蛇二虎」に多額の金と引き換えに外しの技術を伝授している他、
呉氏宗家・呉一族・征西派共同で行っていた「蟲」討伐作戦において、呉一族次期当主候補筆頭を殺害しているため、呉氏宗家と呉一族の人間からは「裏切り者」として蛇蝎の如く嫌われている。


(ウー)(ヘイ)

征西派の起源ともいうべき故人。
5000年前の中国大陸に誕生し、突然地の底から湧き上がるように現れ殺戮の限りをつくしたと伝えられている「最初の(ウー)」その人。
当然ながら当人はとうの昔に逝去しているが、彼の半生の記憶は回生によって5000年もの間、征西派の人間に何世代にも渡り継承されている。
だが、エドワードによるとその人格は回生で人に使われるのに向いていないらしい。
最も呉黒の人格を再現できているアランの様子を見るに、凶暴かつ不遜な性格をしていたようだ。
その自我はエドワードに継承され、アラン他4名が「予備」として継承されている。

作者によると回生を受けても、受ける時期が遅ければ遅いほど元の人格を残しながら呉黒の人格を宿すことが可能であり、個々によって残っている「度合い」に差異が出ているとのこと。
5人の呉黒の中ではアランは早い段階から回生を受けているので元の人格と一体化しているが、それ以外の4人は元の人格を保ちながら呉黒を宿している。
その為、後述のギルバートの件を顧みるにエドワードのアンチ懐古主義は元の人格によるものだと思われる。
また「鬼魂百分の百を会得できること」が、呉黒の人格を受け継げる適性の1つとして挙げられていた。


性格


基本の一人称は「俺」。だが時折征西派(オレ)と発言することもある。
作中上位の実力者であるユリウスとトアによる超パワー対決を観戦しながら「この試合はモニターで十分だ」と一蹴したり、
呉一族及び宗家と彼らの技を一括りにして「紛い物」「古臭い連中」「旧型共」などと呼んで露骨に見下す、傲岸不遜を極めたような性格。
ただしこの辺りは実際にエディとその他キャラとの実力差が天と地ほどに離れているため、単に事実の指摘でしかないという側面もある。
古典的な刀剣や暗器を駆使した戦いにも否定的であり、指一本で人を殺せる時代に、刀を振り回すなんて正気か?」とマジレスすらしてみせる。

舌が肥えているうえにセレブ気質なのか美食を好み、煉獄の試合を観戦する際は優雅な温水プールで伸び伸びと観戦。享楽家な雰囲気もあり、彼の視点では煉獄の方が魅力的に映っている模様。
また「豊田さん、俺はあんたの遊び心が気に入ってるんだ」「ワギュー(和牛)も美味かったが俺はルビアガレガ牛の方が好きだ」など台詞回しも素直かつ小洒落ている。
基本的に上から目線で傲慢ではあるものの、本人からしてみれば純粋に率直な気持ちや感想を述べているだけとも取れようか。

また生真面目な一面もあり、組織の連携が甘い蟲の内部事情に対して苛立ちを見せることもあれば、もう一人の二虎とも親しい交流も図っている。
ただし個の強さが隔絶しすぎているのと傲慢不遜を極めすぎているためか、リスク管理には若干問題があり、余計な余裕を見せてしまった結果「予備」となりうる同族が3人も立て続けに殉死している。

唯我独尊を地で行くエドワードであるが恵利央のみ別格として見定めており、「全盛期のお前ならあるいは俺を殺せたかもしれんなぁ」と評価している。


戦闘能力



骨董品に用はねぇ。

進化する先を間違えたな。はずれ共。

征西派最強の人物でありオメガの対抗戦終了前後までに真っ当な戦闘描写があったキャラの中ではケンガンシリーズで最強間違いなく断言できるほどの戦闘能力を持つ真正の化け物
呉氏の分類的には「戦闘者タイプ」に分類。
「進化した呉」を自称して同じ自我を持つ征西派の幹部5人の頂点に立つだけあり、
  • 鬼魂を使用せずに恵利央と呉星の2人の連携攻撃を1人であしらう。
  • 外し100%を発動した本気の雷庵と恵利央のタッグによる奇襲込みの連続攻撃を鬼魂なしに余裕綽々で捌いて圧倒する
といった芸当を見せつけ、他のメンバーと一線を画す実力を備えたとんでもない人物。
これまでケンガンシリーズ屈指の実力者であった雷庵ですらそもそも子供扱いされてまともな敵扱いされておらず、外しを発動した雷庵、恵利央、呉星の3人を一度に相手にしても舐めプ状態で3人を捌いている。

なおエドワード戦が行われた時点でのパワーバランスについては、三下を通り越して雑魚のような扱いを受けていた雷庵の実力ですら公式でロロン≧王馬≒雷庵と評されるなど高水準
彼らと同等以上で最強格と見做されていた黒木やアギトすら霞むほどの大立ち回りを演じ、後に恵利央もエドワードと戦う前の時点で「正面からぶつかれば4人がかり*1でも勝てぬじゃろう」と述懐している。

だが同時にこれほどの強さを持っていながら自らを「卑怯で姑息な俺達」と自認し、3対1で1人を痛めつける卑劣な戦いを嬉々として行える裏の暗殺者の人間らしいリアリストの顔も持つ。


回生(フイシュン)

一族が三つに分化する前に代々引き継がれていた宗家のみに伝わる、日本語で「生き返り」を意味する「擬似的な転生」を目的とした秘伝中の秘伝。
「語り部」と繋ぎ手とされる「受け」の2人がそろって成される術で、繋ぎ手はできるだけ幼く、血縁関係にあるものが相応しくされる。
語り部が自分自身が死亡するまでの数十年の間に繋ぎ手の人間に自身の半生の大小全てを何度も何度も繰り返し吹き込むというもので、その結果繋ぎ手の人間は語り部の半生が自分ものと錯覚する*2、早い話が洗脳術。
ただしただの洗脳ではなく、記憶以外にもオリジナルの戦闘技巧も引き継げるのが回生の大きな特色である。

聞き手となる人間が語り部とある程度認識がある状態であれば、語り部が半生を語っている録音声でも代用可能。
劇中ではワイヤレスイヤホンで行われている姿が描写されている。
極端な話一族全員に使えば一人の語り部の人格を大量に造れるが、我が強い呉黒の人格が複数存在する結果、逆に統率が取れなくなり組織が崩壊しかねないリスクがある。
三つに分かれる過程で(ウー)氏宗家と呉一族はこれを封印しており、引き継いでいるのは征西派のみ。


  • 鬼魂(グイフン) 百分之百(100%)
旧型共。お前らは身を以って知る。
呉黒(オレ)達の中で、俺が頂点に立つ理由を。

呉一族が「外し」と呼ぶ技と同じもの。原理は雷庵の「外し100%」と同じ。
ただしエドワードの場合、異常な肉体スペックの結果強化の比率が常軌を逸しており、瞬間移動じみた高速移動で相手を圧倒。
極短時間の発動にもかかわらずその短い時間で雷庵、恵利央、呉星の3人を簡単に蹴散らして見せた。
エドワードと渡り合う場合は100%解放が大前提に近く、100%解放に至っていない者を等しく「有象無象」とバッサリ切って捨てている。

  • 呉氏(ウーし)絶技「泰山北斗八壊拳(タイザンホクトハチカイケン)
「鬼魂百分之百」を発動した状態で、空手の天地の構えのような構えから放つ高速の拳撃のラッシュ。


征西派



これが征西派だ。

絶えず世界各地に広がり、侵略し続けた征服者の力だ。


エドワードが頭目を務める集団。
元々は中国大陸に存在する暗殺者一族「呉氏(ウーし)」の中で、1300年前に西洋へと進出した一派。
寒冷な地方に移ったことでベルクマンの法則が作用し、戦闘能力の向上に加え平均身長は190cm超えと大柄な体格に進化を遂げている。
また、呉一族とは同じ「呉氏」をルーツとしているため、同じ特徴の目を持つ。

現在の派閥はエドワード・呉を筆頭に呉黒の人格を宿した5名が仕切っている。
中国や日本を拠点とする呉氏宗家や呉一族と異なり現在でも勢力図を広げ続けており、作者によればアフリカや中東にも征西派はいるとのこと。
このように分散したのは、勢力拡大の他にも回生した呉黒の全滅を避けるためだったとのこと。


幹部

呉黒の人格を宿した幹部達。
同じ人格を宿しているが個体の識別も兼ねて別々の名前を名乗り、有事には完璧なコンビネーションによる連携攻撃が可能。
そして全員が鬼魂(グイフン)百分之百(100%)を会得しており実戦運用を行える。
ちなみにエドワードは呉黒の中ではかなりの古株だったと解説されている。

  • 『殺戮王』アラン・(ウー)
遊んでやるよ若造。血溜まりで溺れな。

異名:殺戮王
身長:197cm
体重:108kg
年齢:34歳
誕生日:10月4日
趣味:殺戮
三大欲求:殺・殺・殺

対抗戦出場メンバーであり、エドワードの「予備」として呉黒の自我を宿した征西派を仕切る5人のうちの1人。フランス出身。
拳願会と煉獄との対抗戦において、呉一族を排除する目的でエドワードが煉獄主宰者・豊田出光と交渉の末に煉獄側の代表選手の一人として送り込まれた、
そのため煉獄闘士としては新人。
「呉氏」の宗家である呉星曰く、「征西派」の中でもとりわけ危険な男の1人とされ、殺害した呉氏宗家の人間の数はエドワードよりも多く、アランを見た星はあからさまに嫌な表情をしていた。

非戦闘時は感情を表に出さないが、基本的に初期の雷庵の如く傲岸不遜。戦闘になると雷庵に負けず劣らずの好戦的な一面を露わにする。
また殺し合いを前提とした生き方を送っていたため煉獄の試合環境そのものを露骨に見下しており、事あるごとに小馬鹿にするような言動も見せるなど、予備の面々の中では断トツで口が悪い。
呉黒の記憶を自分の事のように顔芸しながら語るさまはあの雷庵に「イカレてやがる」と言わしめた。*3
なお作者によれば「回生」により元々のアラン自身の自我と呉黒の自我が混ざり合って新たな人格を形成しており、「アランでもあり、呉黒でもあり、どちらでもない」状態とのこと。
更に開放率100%の鬼魂も使用可能。発動すると異常なまでに体格がパンプアップする。

鬼魂発動直後、 試合開始を待たずに 雷庵に殴りかかるとそのまま攻撃を続け、雷庵を挑発するがエドワードの姿を見た雷庵にはアランなど眼中に無く、「失せろ」と警告を受ける。
その警告を無視し、更に攻撃を続けようとするが、無明をまともに受けたことを皮切りに「外し」を使っていない雷庵の技に一方的に翻弄され、苦し紛れの噛み付きも「外し」を使った雷庵にあっさり弾き返され、そのままの勢いで口を掴まれ窮地に立たされる。
最後の手段としてポケットから ナイフを抜く が、使う間もなく雷庵に顎から真っ二つに引き裂かれ絶命するというケンガンシリーズ中最も凄惨な最期を迎えてしまった。
こんな結末を迎えてしまった故か、彼は読者から「裂けるチーズ」と呼ばれている。

しかし殺人は御法度の煉獄ルールにおいても、そもそも試合自体が始まってすらおらず、
ゴング無視で殴りかかった挙句、武器専門の暗殺者でさえ試合には正々堂々と素手で挑んでいる中にナイフを持ち込み、あまつさえ使おうとしたことは当然物議を醸しだした。
審判団の中には刃物で襲おうとしてる以上正当防衛ではないのか、お互いひどすぎて没収試合にすべきなどの声も上がったが、
結局は 使う間もなく殺されたから というなんとも情けない理由で、反則勝ちとして命と引き換えにこの試合の勝者になった。

一応単行本のプロフィール紹介では作者からも「トップクラスの強さ」と評されている。
しかし100%の鬼魂を使った上で外しを使っていない雷庵に一方的に敗北、素手で刃物のように抉る技を持っているキャラが何人もいる漫画で最後はナイフ頼みというショボさ、エドワードは言うに及ばずソロモンやファビオと比べても明らかな実力差から「どうみてもトップクラスじゃないだろ」と読者に苦言を呈されることに。
実際エディには雷庵が本気になった時点で結果を察された上、死後には他の呉黒の人格からも酷評されている。


  • 『残虐王』ファビオ・(ウー)
兄者の仇、会いたかったぜエッッ!!!!

異名:残虐王
身長:207cm
体重:154kg
年齢:43歳
誕生日:8月17日
特技:ナンパ
子供の頃のあだ名:ルパン

黒髪の男性でエドワードの「予備」として呉黒の自我を宿し征西派を仕切る5人のうちの1人。イタリア出身。
ソロモンと比べると若干ノリが軽く、アランを若造呼ばわりしている。
日本の漫画に影響されて決め台詞を作っており、中でも〇〇は我らの中で最弱。呉氏の面汚しよがお気に入り。
身内が死ぬたびにそのセリフを言っているため、エドワードからは「もうちょっと前向きな決め台詞にならねえか?」と苦言を呈されていた。しかし、前述のセリフを吐いていることから身内への情はある様なので、単純な冷血漢というわけではない。

エドワード・ソロモンと同じ人格を持つ点を生かした一糸乱れぬ連携により雷庵をボコボコにしていた。
駆けつけた恵利央に背後から刺し貫かれてしまうが、それすら致命傷に至らず鬼魂百分之百を発動して戦闘を継続できる怪物じみたタフネスを持つ。
とはいえ恵利央の熟練した殺人術には及ばず、暗器の鉄針を首に突き刺された挙句、刺さったままの日本刀で上半身を縦に真っ二つにされたことで漸く絶命した。
一部読者から「裂けるチーズ2号」と呼ばれることも

ただし描写からも分かるように、アランを秒殺した雷庵に対しては全く遅れを取っていない。
不意打ちを余裕で迎撃したのはもちろん、ソロモンとカバーしあって雷庵を拘束し圧倒、
外しで拘束を解かれた際も鬼魄で防御してエディに繋げるという完璧な対応を披露している。
相方のソロモンが雷庵と互角だったことも踏まえると、その実力は王馬やロロンにも引けを取らない可能性はある。
作者によると「強敵には違いないですが、不意打ちに遭い実力を発揮される前に死亡しました」とのこと。


  • 『破拳王』ソロモン・(ウー)
アランの奴、こんな小石に躓きやがって。

異名:破拳王
身長:222cm
体重:199kg
年齢:43歳
誕生日:10月17日
これだけは言いたい:寒いのは苦手
好きな言葉:とにかく頑張れ

褐色肌の男性でエドワードの「予備」として呉黒の自我を宿し征西派を仕切る5人のうちの1人。
ロシア出身でフォビオとは同世代。
エドワード以上の巨漢であり、エドワード、アラン、フォビオと比べると口数が少なく寡黙な人物。
だが雷庵を小石呼ばわりできるだけの実力はあり、エドワード・ファビオとのスリーマンセルのコンピプレイで雷庵を圧倒。
タイマンでも外しを使用した雷庵と互角に渡り合い、エディや下記の化け物連中を除けば最高峰の戦闘力を誇る
しかし、油断に加えて「恵利央のような絡め手に長けた相手を苦手とする」という気質が禍したのか、外しを発動した恵利央に奪われたナイフで首を狩られて絶命した。


  • 『覇王』ハワード・(ウー)
ギル(・・)、何だその格好は?まともな服を着なさい。

異名:覇王
身長:214cm
体重:175kg
年齢:59歳
誕生日:8月9日
お気に入りの場所:地元のパブ
剣術:人類トップクラス

長髪の老男性でエドワードの「予備」として呉黒の自我を宿し征西派を仕切る5人のうちの1人。
エドワードの兄にして穏健派を率いるトップも務める。
穏健派らしく物腰は穏やかだが、呉黒の記憶を受け継いでいるだけあって根は好戦的。
「呉黒の記憶と技を受け継ぐ者」を自称して自分が次の頭目に立つと信じて疑わず、ギルバート一派の存在や後継者を自負するギルバートの主張は一蹴していた。

流儀は不明だが、戦闘スタイルは柳葉刀を用いた武器術。
何よりケンガンシリーズでもトップクラスと言っていい位に「武器術を極めた」達人に当たり、剣技に関しては人類トップクラスと評されている。
青龍刀の柄に括った紐を鞭のように操ることで呉氏の先天的に強化された動体視力ですら知覚できず、風切り音すらしない無音の超高速斬撃を繰り出すのが得意技。*4
これによりベルクマンの法則によってより強化された征西派の呉氏の肉体を、鬼魂を発動せずとも苦もなく豆腐みたいに一瞬で切断・細切れにできる。
だが流石に弟エドワードと比較されると一歩劣っていたのか、エドワードの影に隠れてしまい征西派を率いることはできなかった模様。

劇中ではエドワードの息子であるギルバートの一派と内紛状態に陥り、100%解放可能なクラースを一瞬でバラバラに斬り刻んで瞬殺。
涼しい顔をして片手間にエドガーを斬り殺しながらギルバートと戦うも、ギルバートによって画面外で殺害された。
結果穏健派は瓦解し、征西派と呉一族との抗争は激化することになる。
なお僅か4Pしか戦闘シーンがなかったにもかかわらず、戦ったギルバートから「バケモノ」と毒付かれたことや、インパクト抜群の戦い方も含めて読者からは「上の予備3人と比べて明らかに強くない?」と専らの評判。
ギルバートの正体や彼の評価を考えると武器術込みではエドワードと互角以上だった可能性すらある。

単行本の解説によると実は日本の呉一族の重鎮とは面識があり、敵味方に分かれた後もある種認め合っていたとのこと。
そして「もしハワードがバリバリの好戦派で神殺ドームに乗り込んでいたらもっとヤバい事態になっていたでしょう」と述べている。


構成員

  • 『死鬼』ギルバート・(ウー)
無理だぜ伯父貴。あいにく地獄は出禁(・・)なんだ。

エドワードの実子。
エドワードをそのまま若返えらせたようなイケメンで、体格はエドワードよりは細め。
父エドワードの影に隠れていながらエドワードが死んだ途端後継者面をし出したハワードへの怒りから、自分に同調する配下を率いてハワードに反旗を翻し内紛を誘発させる。
現在は征西派のトップとして蟲の最高幹部の一角の座に就いている。

  • 『轟鬼』ウィレム・(ウー)
爺さん達は片付いた。こっちも双子がやられたけどな。

穏健派とギルバート派の抗争の中で唯一生き残った人物。
ギルバートは彼の実力を見抜いてウィレムだけが生き残ると直感していたようである。
抗争後はギルバートのスペアではなくギルバートの右腕として信頼されるほどの人物になっており、抗争後は修練の末に100%解放を会得した。
戦闘スタイルは小型の手斧を2つ用いた二刀流。加えて超人体質者であり、鬼魂との併用により「おそらく筋力だけなら世界最強」とまで豪語している。

  • ショーン・(ウー)
抗争後のウィレムの部下。使用武器は大型ナイフ。
天然パーマの髪が特徴。
冷静沈着な性格で、油断なく敵を計る慎重さを持つが、雷庵の振るう大獄丸により頭部を切断され即死した。

  • 『解体狂』エドガー・(ウー)
  • 『双魔』アルト・(ウー)、アスコ・(ウー)
  • 『斬鬼』クラース・(ウー)
ギルバートに従う若者達で構成される征西派の派閥。
全員何らかの武器を使用して戦うスタイルだったようでクラースは100%解放可能な程の実力者だが、ハワード一派との内紛の末にウィレム以外は戦死している。

  • 『鮮血鬼』ミハエル・(ウー)
  • 『煌鬼』リチャード・(ウー)
  • 『老魔』ベルトラン・(ウー)
  • 『疫病鬼』アンジェロ・(ウー)
ハワードに従う中年壮年の男性で構成される征西派の派閥。
全員武器に頼らず素手で戦うスタイルだった様子だが、ギルバート一派との内紛により頭目のハワード諸共全滅した。


劇中での活躍


劇中では『ケンガンアシュラ』最終話で初登場。
香港で夏と「虎の器」を名乗るフード男と密会していた。
『ケンガンオメガ』では、居場所を転々としている豊田を見つけ出し、「紛い物」を処分するために煉獄側の代表選手枠を1つ要求すると配下のアラン・呉を送り込んだ。
この時点で蟲の中では未だ格落ちしていないキャラだったため、彼が推薦したアランの活躍に期待がかかったが、雷庵にあっさりと殺されたため目論見は失敗に終わる。

真っ向勝負がお望みだったか?お前、暗殺者に向いてねえな。

餓鬼は寝ていろ。目覚めたら、世界が変わっているぜ。

その後撤退中に襲撃してきた雷庵を自身の「予備」2名と共に袋叩きにして圧倒し上記の発言と合わせて雷庵を見下して酷評、とどめを刺そうとするも駆けつけた恵利央と交戦を果たす。
直後に背後から呉氏の宗家、(シン)の奇襲を受けるも難なく躱し、暗器を所持した恵利央と星に挟まれ逆に2対1の状況に持ち込まれるが、全ての攻撃を流し反撃して見せた。

決着はついてんだよ。一族が割れた時からな。

征西派(オレ)は「進化した(ウー)」だ。手前等なんぞ、小石(・・)にもならねえ

そう宣言すると恵利央と星の奇襲やブラフ満載の連携攻撃をたやすく見切って捌き切り迎撃。
エドワードに適当あしらわれ怒り狂う雷庵も加わった三人の猛攻すらも「見苦しい」と切って捨てると、
その宣言通り余裕で迎撃してみせる怪物的な力量を見せつけ余裕綽々のまま遂に鬼魂を解禁。
一瞬で三人を蹴散らして無傷のままに倒れ伏す3人を見下し勝利を確信すると、倒れ伏した3人のとどめをソロモンに任せ撤退しようとするが…


……勘弁してくれ、しつこいんだよ旧型(・・)

――貴様の敗因は、強すぎたことじゃ。


そう宣言し、ソロモンのナイフを奪い即首を撥ね飛ばした恵利央が再び立ちふさがるが優位は変わらず。
そのまま新たに参戦したホリス、玲一を加えた5vs1の状況下であっても優勢を保ち、ホリスと玲一の足止めすら軽々と一蹴。
恵利央を鯖折りで致命傷を与え、恵利央の老いを憐憫混じりで蔑んでトドメを刺そうとするも、恵利央の「己を捨て駒にすることで隙を見出す」捨て身の策に嵌り毒針が首に命中。「暗殺者の土俵に引き込んで仕留める」という事前想定が見事的中する。
そこまでお膳立てしてもなお、毒針が動脈に刺さらなかったため即死には至らず存命。それでも大ダメージを負ったことには変わらず、怒り狂いながら恵利央を殺害せんとする。

しかしそのタイミングで雷庵が死の淵から復活。
当初は眼中にない雑魚と見下していた雷庵を仕留めんと猛攻を仕掛けるが、毒針による弱体化に加えて雷庵が潜在能力を解放していったことで次第に形成が逆転。最後は雷庵の指が首の傷に突き刺さり、そのまま首の動脈を抉り取られる形で致命傷を負い敗北した。

そしてもう一つ。ワシは、こうも言ったぞ。
「全盛期のワシならば、貴様なぞ敵ではない」

其奴はいずれ、全盛期のワシを超える男じゃ

勝てぬよ、貴様は。

エドワードの敗因とは
  • 己が強すぎるが故に過信も大きすぎたこと。
  • 雑魚と見下していた雷庵のポテンシャルを見誤っていたこと。
の2つ。
毒を喰らった時点で大人しく撤退していれば生き延びる芽もあっただろうが、雷庵に対して容易に一蹴出来る雑魚という評価を撤回せずに、毒で弱った身で応戦したのだから、当然と言えば当然の末路であった。

劇中雷庵、恵利央、星、ホリス、玲一を1人で相手取って優位に立ち続けた怪物は、未来に起こるであろう「祭り」に参加できなかったことを無念に思いながら、最後は瀕死ながらも怒り狂う雷庵に頭蓋を殴り割られて絶命した。


褒めてやるよ。俺を仕留めたことを。
これは始まりだ。どデカイ祭りのな。

残念だぜ。俺も、参加したかったなァ。


黙って死ね。


余談

作者によるとイメージは「劇場版の敵」。「レギュラーキャラが総力戦を仕掛けても返り討ちにされてしまう感じ」と解説している。
また作中では指摘されなかったが、本編の敗因の1つとして呉星が突き刺した毒針の毒の影響も一因だったことが挙げられている。
また全盛期の恵利央には勝てないという恵利央の発言については、「あくまで恵利央の主観なので実際に闘ってみないと分からない」と補足している。



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最終更新:2024年04月12日 17:14

*1 恵利央、呉星、ホリス、玲一

*2 星曰く、語り部の魂が宿る

*3 実際回生の工程は人格改造その物であり、強くなるための修行を潜り抜けたと言うより完全に虐待・洗脳の被害者である

*4 似た技では前作の龍旼も使っているが、技量は当然ハワードの方が上と作者直々に断言している