佐々木とピーちゃん

登録日:2022/08/15 (月) 01:02:02
更新日:2022/08/17 Wed 21:09:42
所要時間:約 10 分で読めます






出典:佐々木とピーちゃん公式Twitter、https://is.gd/mQWMM9、22年8月14日閲覧。
©Buncololi 2022、© KADOKAWA CORPORATION 2020


概要

『佐々木とピーちゃん』とは『カクヨム』で2018年12月4日から連載している小説。
21年1月からMF文庫Jにて書籍化されている。既刊5巻。
著者はぶんころり。
イラストはカントク。

カクヨムでは『佐々木とピーちゃん 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、
現代で異能バトルに巻き込まれた件 ~魔法少女がアップを始めたようです~』と言う名前で連載していた。
書籍化に伴い『佐々木とピーちゃん』がメインタイトルで、その下に各刊ごとに長文のサブタイトルが付くようになった。
なんでも作者は短文のタイトルが好きなのに、世間の流行が長文タイトルだったため、1年以上悩んでこの折衷案に落ち着いたようだ。

『カクヨム』で掲載されている分は2巻の途中までであり、それ以降は書下ろしで刊行されている。
書籍化に伴いメインヒロインが追加されており、巻数を重ねるごとに話が大幅に異なって来るからか、カクヨムでの更新は書籍化と同時にストップしている。

書籍版は通常のラノベの文章量の1.5~2倍ぐらいだが、値段も同程度に高い。

小説家になろう』でも掲載されていたが現在削除済み。

このライトノベルがすごい!2022』では単行本・ノベルズ部門で1位になった。

22年7月24日にTVアニメ化が発表された。

あらすじ

ペットショップで購入した可愛らしい文鳥は、異世界から転生してきた高名な賢者様だった。
与えられたのは世界を超える機会と強力な魔法の力。
ならばと悠々自適な異世界ライフを目指すも、現代では異能力者なる存在と遭遇してしまう。

万年平の草臥れた社畜が、予期せず巻き込まれた異能バトルを異世界の魔法で切り抜ける、異世界と現代日本、行ったり来たり物語。魔法少女付き。
(公式より引用)

主な登場人物

地球

  • 佐々木
CV:杉田智和
本作の主人公。40近い会社勤めの社畜。素人童貞。
社畜生活で疲れた心を癒すために文鳥を購入した所、その鳥は異世界からの転生者だった。
ペット『ピーちゃん』とパスが繋がれたことで、ピーちゃんの魔力を佐々木も行使可能となった。
ピーちゃんと自身の望みである「スローライフを送りたい」を望みをかなえるべく、
現代の物品を異世界へ持ち込み商売を始めつつ、ピーちゃんの師事の元、魔法の練習を始める。
確固たるイメージを頭に思い浮かべやすいタイプで、魔法の上達ぶりはピーちゃんも舌を巻くほど。

異世界の魔法を習得したのを内閣府超常現象対策局に異能力と誤認されてしまい、実情を隠して内閣府超常現象対策局に転職した。
局では「氷を生み出す異能力者」という事にしている。

余り他人に深く踏み込まず、他人を自分の懐に深く踏み込ませない性格。
その上スローライフを送るために厄介事を極力避けようとしているため、地球と異世界に知人は数多く作ったものの、友人と呼べそうなのは少ない。

  • ピーちゃん
CV:悠木碧
もう一人の主人公。人語を解するシルバー文鳥。その正体は異世界から転生してきた魔法使い。
前世の名前はピエルカルロといい、『星の賢者』と呼ばれていた。
『星の賢者』というのは星の数ほど多数の魔法を扱えることから周囲から呼ばれていた敬称であり、
生前は呼ばれるたびに謙遜していたそうだが、転生後自分から名乗っている事から、相当気に入っていたようだ。

その存在だけで他国への牽制になるほど桁違いの実力を持ち、ヘルツ王国の重鎮として活躍していたが、その存在を気に食わなかった何者かによって暗殺。
異世界に転生後は生前の働き過ぎを考えスローライフを送る事に決めた。

肉体自体は普通の文鳥のため、中級以上の魔法を使うと肉体が崩壊する。
なのでパスで繋がった佐々木の接触をしなければいけない。

  • お隣さん
CV:悠木碧
書籍版で追加された本作のメインヒロイン。中学1年生。
佐々木の隣の部屋に住んでいる住人であり、佐々木が遅くにアパートに帰って来ても部屋の前に座っている。
…だが、実は母親に虐待・育児放棄されており、食事は与えてもらえず、下着も生理用品も買い与えてもらっていない。
さらに部屋の鍵も与えてもらっていないので、佐々木よりも帰りが遅い母親を部屋の前で待って過ごしており、彼女は小学生の時から学校の給食と、見るに見かねた佐々木が与える食料で生きながらえている。
そんな境遇から自分が佐々木によって生かされていると思っており、さらに友人のいない佐々木にシンパシーと恋慕を抱いているヤンデレ
母の彼氏にレイプされかけたところを助けてもらった事でアバドンと出会い、デスゲームに巻き込まれる。

アバドンから『生命力を操作する力』を授けられている。
二人静の『エナジードレイン』と似ているが、向こうとは違いストック出来ない代わりに、他者に生命力を渡すことで治癒が出来る。

  • 星崎さん
内閣府超常現象対策局に所属している女性。Dランクの異能力者。16歳。
佐々木よりも先に局に所属している女性で、先輩にあたる。
周りの大人に舐められないように厚化粧しているので老けて見えるが、現役のJK。
父親がロクデナシのようで今は妹と二人暮らし。妹との生活を安定させるために貪欲に仕事を欲しがる。

『水を操る異能』を持っているが一から水を生み出すことが出来ないので、佐々木とコンビを組んでいる。

  • 二人静
黒髪ロングでのじゃロリの幼女。Aランクの異能力者。
しかしその正体は異能で100年以上生きているロリババァ。
元々は局と対立している異能力者グループに所属していたが、佐々木の力に興味を持ち離反した。
長い年月を生きた事で色んな所にコネを持っているお金持ちであり、異世界の貴金属を地球のお金に換金できない佐々木たちの架け橋になっている。
いつ裏切るか分からないし一度準じた行動をしたがために、ピーちゃんに腐肉の呪いをかけられている。

他人の生命力を吸い取る『エナジードレイン』という異能を持っている。
吸った生命力を自分の体にストックする事ができ、異常なほどの治癒力や身体能力を持つ。
しかし発動条件が「触る」なため、触れないような敵が天敵。

  • 阿久津
内閣府超常現象対策局の課長。佐々木の上司。
職務上の都合で盗撮・盗聴が趣味で、現役JKの私生活を覗き見していた。
でも本人は「ホモなので女子高生に性的興奮はしない」とのこと。
出世のためには手段を選ばない。

  • 魔法少女/マジカルピンク
世界に7人しかいない魔法少女の一人。日本在住。
下記の理由で家族も家もなく、普段はホームレスとして生活している。
妖精界からやって来たマスコットと契約し魔法少女となったが、魔法少女になる事は快く思っておらず、マスコットは既に殺害している。
首に巻いているファーはマスコットの遺体である。
魔法少女になった直後、魔法少女を保護しにやって来た局の異能力者が何を間違ったのかマジカルピンクの両親と友人を殺害
以来異能力者の憎しみに染まったマジカルピンクは異能力者を発見しては皆殺しにしている。

  • アバドン
お隣さんと契約している高位の悪魔。
普段は堕天する前の美少年の姿をしているが、本来の姿はドロドロの肉団子。
長い年月を生きている上に、代理戦争をする上で現代の事を調べているためお隣さんの日常にも口出ししている。
悪魔の彼も異世界や妖精界などはまったく知らないので、佐々木たちの存在には驚愕していた。

異世界

  • ユリウス・ミュラー
異世界ヘルツ王国の子爵。作中で昇進して伯爵になった。
佐々木が商売する事になった小さな町『エイトリアム』を治める貴族。
子爵の中では力を持っている方らしく、彼の政治的手腕や人柄も優れている事から、領民からの人気は高い。
星の賢者とは知り合いだったらしく、ピーちゃんが生まれ変わりと知って大喜びしていた。
息子が二人、娘が一人いる。

  • エルザ・ミュラー
ミュラー子爵の娘。末っ子。
父親の事を尊敬しており、父親の邪魔になると思ったら自ら自害を選ぶほど。
彼女には父親に似て優秀な長男と割とバカな次男の二人の兄がおり、その内長男の方に懐き次男の方はかなり馬鹿にしている。
一方で自己評価はかなり低く、自分の事をバカな次男よりもさらにバカだと自認している。

  • アドニス・ヘルツ
ヘルツ王国の第二王子。銀髪のイケメン。
国王の正妃の息子で本来は第一王子だったが、忌み子として扱われていた側室の子供である兄が最近になって頭角を現したため第二王子に降格した。
腐敗が著しいヘルツ貴族の中でも数少ない真っ当な人間であり、誠実で勇敢な性格。
ミュラー子爵と佐々木はアドニス派として王位継承争いに参加している。
Web版では『マルクス』と言う名前だった。

  • マルク
エイトリアムにある商店『ハーマン商会』の副店長。
商売人としては優秀な男であり、ヘルツ王国における佐々木の取引相手。

  • フレンチ
ヤンキーな見た目の料理人。作中一の幸運男。
長年エイトリアムにある飲食店で働いていたが、メキメキ伸びた腕前を同僚に嫉妬されて横領の罪をでっち上げられて店を追い出されてしまう。
路頭に迷っていた所を佐々木に見つかり、異世界での商売の一環として店を任されたしまった。
この事で佐々木に大恩を感じており、佐々木が領地を任された時はいの一番に領地に赴き開拓を主導した。
その時も佐々木に領地の扱いをほぼ全て任されてしまい、そのこともあって子爵に任命される。

用語

  • 異能力
地球にいる人間が突然目覚める力。一般には認知されていない。
全員が目覚めるわけではなく、だいたい10万人に1人ぐらい。計算上日本には千数百人いる事になる。
目覚める力は一人につき一つまでで、修行によって強化される事はあっても別の力に目覚める事はない。
能力の種類も人それぞれで、能力の強さによってF~Aまでランク付けされている。
世界は異能力者の存在を公にはしていないが、同時に他国にとられる事を恐れているために、異能力者には大金を払う事で各国で保護されている。

  • 内閣府超常現象対策局
目覚めた異能力者が強制的に勤める事になる組織。
内閣府直下の組織だが対外的には存在しておらず、在籍している局員は対外的には警察庁の人間扱いになる。
日本の異能力者は局に見つかると強制的にこの局に入局させられる事になる(断る事もできるが、その場合国から何されるか分からない)
公務員と言う安定した職を与える事で他国への引き抜きを阻止するためだが、
こういう扱いに不満を持った日本の異能力者が独自にグループを作り、局と交戦している。

  • 魔法少女
異能力者とは違いここ最近現れた勢力。
妖精界の使者と契約した少女の総称。今のところ全世界に7人しかいない。
共通してビームを出すマジカルビーム、空を飛ぶマジカルフライ、身を護るマジカルバリア、異空間に入れるマジカルフィールドを使える。
他にも魔法少女ごとに固有の魔法を一つ持っており、異能力者ならAランクはないとまともに戦えない強さ。
日本の魔法少女以外は国のスポンサー付きで異能力者とは仲が悪くもよくもない感じ。
何かしらの目的があるらしいが……。

  • 天使と悪魔の代理戦争
その名の通り天使と悪魔の代理戦争。デスゲームともいう。
昔から仲が悪く争っている天使と悪魔だが、自分達が直接争うと世界を滅ぼしかねない。
なので人間界には弱体化した分身を送り、なおかつ人間を自分の使徒として代理で争わせる。
天使と悪魔の使徒が一定距離近づくと隔離空間が生じ戦う事になり、そこで相手側の使徒が全滅するか距離が離れるかすると空間が消滅する。
相手側の使徒を殺すと天使・悪魔はその活躍に見合った規模の願いをかなえてくれる。
大活躍するとピーちゃんでも不可能な死者蘇生すら出来る。

天使・悪魔は隔離空間内でのみ実力を発揮できるようになっており、現実世界で人間に危害を与える事は禁止されている。
使徒も力を与えられているので普通の人間より強いが、天使たちほどではない。

使徒として選ばれるのは基本的に若者。
というのも代理戦争は何十年と続く事が多いので寿命的な問題で若者を選んでいる。
隔離空間内で相手の使徒の顔を知ってすぐ逃げ、現実世界で他人を使って暗殺をする。こうすれば実力関係なく勝ち進める。
そういう場合はコネとか社会的地位がものを言う。
若者にはそういうのがないため、そういったものをもった協力者を作る必要がある。




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最終更新:2022年08月17日 21:09