こたつ

登録日:2011/10/16(日) 04:25:11
更新日:2024/04/20 Sat 06:47:53
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 * + こたつです
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+(ヨ(*・´∀`)E) 
  Y    Y  *
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こたつとは、日本を代表するスーパー暖房器具である。
カンタンに説明すると、暖房装置の付いた座卓にもふもふの布団をかぶせ、その上に天板をのせたもの。

世界的にはマイナー……というかほぼ日本オンリー(他はイランやスペインの一部地域に類似品)だが、
日本人には非常に馴染みが深く冬の季語だったりする。
漢字表記は「炬燵、火燵」。


【特徴】

こたつの特徴としては、布団の中だけと狭い範囲に限定されるが最高レベルのぬくぬく空間を形成できる点が上げられる。

一度足を中に入れると何もかもが面倒になり身動きが取れなくなるのは日常茶飯事、
寝っ転がろうものなら翌朝体が痛くなるのを承知で寝てしまいたくなる。

ただし寝ているうちに熱さから体が布団から出て風邪を引きやすくなったり、
低温やけどになりやすかったりと寝具にはあまり適していない。

本来は冬に使うものなのだがそのある意味悪魔的な快適さからか、寒い地方では一年の三分の二は出しっぱなんて家庭も存在するとか。
逆に厳冬地域ではセントラルヒーティングが普及しているためにコタツは見ないことが多い。
ちょっと使い方を変えれば夏場でも足元を少し涼しくできる。

また、コミュニケーションツールとしても非常に優秀で、
一昔前のエアコンなどがあまり普及していない時代には、家族がこたつに全員集合なんて事もあった。

もちろん現代でもかわいい女の子といっしょに入ればぶっちゃけ辛抱たまらない。
そういう場合はとりあえず布団をめくって覗いてみよう、運が善ければ伸びた猫や生乾きの洗濯物以外に生足やパンツが拝見できるかもしれない。


【歴史】

こたつの歴史は意外と古く室町時代には原型が存在しており、なんやかんやと進化して現在にいたる。
ちなみに今の形に落ち着いたのは昭和に入ってから。

ついでにその過程で熱源も木炭・練炭などのいろいろと危険なもの*1から、電気に移り変わってきた。


【亜種】

◎掘りこたつ
こたつの下に足を下ろすためのスペースを確保した、椅子のように座れるタイプのこたつ。
昔は主流だったが掃除がダルかったり、部屋自体に改造が必要だったりと手がかかるためいつの間にかマイノリティに。
バーチャンの家に行くとあったりする。あと蓋をして普通のこたつに変えてある家もある。


◎椅子付きこたつ
正式な名称はよくわからないが、ダイニングテーブルにこたつの機能を追加したもの。
まだ新しく歴史も浅いのでどの程度普及しているかもわからない。
ちなみにスペインの類似品(ブラセロ)の場合はオリーブなどを燃料にした行火を使う。


【オプション】

みかん
甘くてすっぱい冬の果物。
みずみずしく爽やかなその果肉はこたつとの相性バッチリ。
こたつの真ん中あたりに山盛りにして放置しておくといつの間にか消えている。
また中に入れてあっためてから食べる人も。


◎煎餅、おかき
こたつで無性に食べたくなるお菓子。
こたつの中にしばらく煎餅やおかきを入れておくと湿気が抜けておいしくなる(めぞん一刻より)。
食べかすは面倒だからってパっと払わないこと。欠片が刺さると地味に痛い。


鍋料理
寄せ鍋・おでん・ちゃんこ・すき焼き何でもオーケー。
家族や大切な人とこたつで頂く鍋は一家団らん・幸せの象徴ともいえるハッピーアイテム。
ただでさえ温かいこたつがよりホットに。卓上コンロ等を使えば調理中も食べてる間もポカポカ。
つゆを溢すと洗濯が大変なので気を付けて食べよう。
なに、一人者だから寂しい? みかんでも食ってろ。


アイス
寒い冬は敬遠気味なアイスクリームもこたつに入りながら食せば大丈夫。
オーバーヒート気味なからだをクールダウンするのにも丁度良い食品。
そして少しの贅沢感と背徳感。


◎どてら、ちゃんちゃんこ、半纏
こたつでは温められない上半身を温めてくれる伝統的な和風ガウン。



カワイイ。
布団をめくると幸せ。


◎幼女
カワイイ。
「お兄ちゃん、おこたいっしょにはいろっ」なんてセリフを聞くことができたなら人生に悔いは無いかもしれない。
いっそのこと布団をめくってそのまま潜ってしまおう。


◎おばあちゃん
カワイイ。
「ババアどけよ!」などと言わない。
ご老人は大切に。


トランプ
ぼっちでも5~6人でも遊べるのが嬉しいところ。
ローカルルールの確認は怠らないこと。


麻雀
暇な大学生達にはよくあること。
講義に出ましょう。


お茶
あたたか~い緑茶やほうじ茶を飲むとより身体がほっこりする。おばあちゃんの家だとポットと湯飲みが常に卓上にあったりする。
ただしあまり飲み過ぎると汗をかいてくるので注意!


◎ゴミ箱
みかんの皮、アイスの棒、おかきの包み、鼻かんだティッシュなどを捨てるのに必要。こたつから手の届く範囲にないと困る。


【禁止行為】


狭くも有難い空間にあの臭いが立ち込めたら…地獄である。
ゆっくりタイムを阿鼻叫喚にしたくなかったらしないこと。


◎蹴り
布団の中で見えないからと言って他の人を蹴らないこと。
蹴りの応酬になり、最悪天板が揺れて飲み物がこぼれることも。
こたつがある場所は非戦闘地域です。


◎こたつ布団片寄り
暖が欲しいからといって自分の方にこたつ布団を引っ張りすぎないこと。
反対側の人が冷えてしまうし、どこか一ヶ所でも隙間が空けば全員が冷えてしまう。
こたつは平和の象徴。上半身はガウン等を羽織って温かくしよう。


◎欲情及び発情
こたつとは神聖な場所。そこで欲情するなど御法度。破ったものは全国家炬燵平和監視委員会(通称:OKOTA)に蒸し焼きにされます。
鼻の下を伸ばすくらいなら許されているが、油断は禁物。
一応四十八手の中にはこたつ内で背面座位で致す「炬燵かがり」もあるにはあるが…


【敵】

◎尿意・便意
言わずもがな。諦めてスッキリしてこよう。


◎固定電話への連絡
諦めて立ち上がろう。


◎来客
諦めて立ち上がろう。そして迎え入れよう。相手が鍋の材料やお菓子を抱えていたら持ってあげよう。
後悔しないためにあらかじめ玄関にはセールス勧誘お断りステッカーを貼っておくのも一手。



【こたつプロレス最強伝説】

そんなこたつだが、過去にはなんとプロレスで王座を獲得した事もある。しかも2人のレスラーを相手にしての3WAYマッチでの王座防衛経験あり。
2016年に「DDTプロレス」において伝説の芸人、越前屋俵太が持ち込んだこたつがDDTのタイトルの一つで24時間、いつでもどこでもレフェリーがスリーカウントを数えれば王座が移動する「アイアンマンヘビーメタル級」のベルトを当時所持していた越前屋俵太から奪取。
なんと第1207代のアイアンマンヘビーメタル級王者になってしまった。
これまでにも脚立とかのモノが王者になった事はあるが、こたつの場合は違った。
・まずテーブル部分が人体よりも固いこと。それゆえディフェンス力が並外れている。
・誰でも経験があることだが、いったんこたつに入ってしまったら、そこから抜け出すのは至難のワザだ。すなわちプロレスで言う一級品の関節技にも等しい。
・そしてこたつに入っているうちに、眠くなってくるのも当然のこと。格闘技の世界では相手を失神させることを「眠らせる」と言ったりするが、こたつと対戦した相手は、文字どおり眠ってしまい、試合続行不可能に陥る。

まさに冗談抜きでこたつはプロレス最強の家電だったのだ。

また、フィクションの世界でも「機界戦隊ゼンカイジャー」のコタツワルドなどでもこたつの魔力がヒーロー達を苦しめた事もある。
敵に回したらレスラーやヒーローでも苦戦する厄介な存在、それがこたつなのだ。



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最終更新:2024年04月20日 06:47

*1 豆炭を使うタイプは、寝る前にこたつ内の熱を逃がしておかないと火事に繋がることもある