COSMIC WORLD~名付けられた『世界』~(フリーゲーム)

登録日:2022/09/07 (水曜日) 03:43:46
更新日:2024/09/04 Wed 14:16:31
所要時間:約 28 分で読めます




COSMIC WORLD~名付けられた『世界』~はCEM*1が制作したRPGツクール2000製のフリーゲームである。
ジャンルはなんでもありのドタバタメチャクチャRPG。


特徴は作中キャラのほぼ全員が人外であることと、操作キャラの量および癖のあるキャラクターが異常に多いこと(総勢80名以上)
そして多数の世界や時代を巡るためマップの膨大な量が特徴となっている。
人型どころか形容しがたい奇妙な形状のキャラクターが非常に多い。常識人から狂人まで幅が広く、外見だけではその人格は全く判断不可能。

そのためか、作中においていつでも閲覧できるキャラクター一覧表のシステムを搭載しており、解説をメニューで読むことができる。
ただし前日譚を読まないと厳密にはわかりにくい人間関係なども多いが……その前日譚である小説が書いてある公式サイトは現在閲覧不可能
とはいえプレイや大体の関係を掴むこと自体はゲームだけでも可能な、ゲーム自体は独立して完結した作りとなっている。



【あらすじ】

複数世界を守護する組織「CEM」の集会で、謎の攻撃「暗黒波動」と呼ばれるものが襲来。
主人公である「宇宙の意志」のみ集会に遅刻したため被害を免れるが、仲間たちは暗黒波動のせいであらゆる世界に散り散りになってしまう。
遅刻した宇宙の意志は集会に誰も居ないことに最初は逆切れしつつ、仲間を捜索。
さらに暗黒波動のせいで暴走し敵に回っている仲間たちを叩きのめすことで正気に戻しながらも宇宙の意志は暗黒波動の陰謀と黒幕の正体を皆と探っていく……



【世界観】

この作品の登場人物たちはほぼ「アストラル覚醒」と呼ばれる覚醒を果たした、あるいは人知を超えた種族たちである。
地球人として転生していた者たちが覚醒することにより、三次元の別世界に行き本来の魂の力を覚醒させ戦い抜く……という非常にぶっ飛んだ世界観。
要するに前世の力に目覚めた地球人が異世界で組織ごとに分かれて大暴れしてる感じ。無論仲間には地球人に転生せずそのまま高次元世界で戦っている者も多い。
ちなみに主人公は前者(地球人に転生してから記憶が覚醒)型である。

全体的には主に神智学系のオカルトネタとSFを節操なく混ぜまくったような世界観をしており、
これら高次元世界は天界・魔界・冥界といったファンタジックなものから機械が発達した世界、はたまた我々地球が存在する宇宙でも宇宙船やらなにやらもう何でもあり。
各々のキャラクターがこういった世界の中で死んで生まれ変わったりそうじゃなかったりしている。

また作中のメインキャラはデフォルトでほぼ全員が電脳世界に自分を入れることが可能で、ダイブと呼ばれる形でパソコン経由でネットワーク世界に入り込み戦ったりも。
このせいかパソコンまでもが別のマップへの出入り口と化しているほか、
ウィルス駆除をワクチンソフトではなく自ら出向いて物理的な殲滅で行おうとするモブキャラが作中に出てくる。

種族に関してもヒューマノイド・タイプだと大体は超人。魔力に優れていたりすると魔人。
その他はもうわけのわからん存在の見本市で鬼族や宇宙人や謎の哺乳類やアンドロイドや電霊やはたまたPKやESPと言ったもはや一発芸のような種族がごった返している。
なお主人公は『宇宙生物』だが一番意味不明と言っても過言ではない。

登場キャラの中には歴史上の偉人や神が再転生した存在も居るが、名前が偶然それらと同じなだけで全く無関係の異界の存在と言うややこしいのも多い。


【システム】

主にメインストーリーで仲間を捜索しつつ掲示板にあるサブイベントとしての依頼をこなしていくシステムとなっている。
依頼自体で仲間が見つかることもあれば、逆に仲間の存在で今まで無かった依頼が出現したり、仲間が依頼の形で用件を伝えてきたため話しかけてイベント開始、なども。

とにかく世界が多く、また無数の条件をひっきりなしに仲間を入れ替えながら探っていくと言うゲーム
本拠地にて数字のコードを打ち込んで転移し各世界を巡る他、一定戦闘ごとに日にちを変えられるカレンダーイベントと言うものが存在する。
また後半になると転移能力が開放され、一部のキャラクターを使って直接各世界への移動が可能に。

バトルに関してはレベル上げの手間が非常に多いが、必須キャラだけに絞って特定イベントだけに必要なキャラは思い切って切り捨てるという道も。
ただし経験値やアイテム、金銭を引き継ぐ周回プレイをしていると経験値カンストで余っていくことも多いので、
イベント戦の高い経験値カンストしたキャラが庇いつつ他のレベルの低いキャラに割り振るといった楽しみ方も可能。

と言うか周回どころか後半になるにつれ戦闘の連続で段々金銭がカンストして余っていくため、もったいないからとちょくちょく高価なアイテムをバンバン買いまくることになる。

また、主人公を含めた数十名のキャラは「バージョンアップ」と呼ばれる変身能力を持っており、
イベント戦ではこれを使い任意で変身し能力値や一部属性を変えパワーアップして戦える。これが非常にバグの温床だったらしく修正地獄だったとか



セーブポイント。あまりセーブに制限のある作品ではないのでそれ自体は役に立つというほどでもないのだが、
ボス戦直前には必ず回復ポイントと共にいるためイベント前の指標となっている。喋る。なお壺族と呼ばれる種族のようで、長や里まで存在する。イベントまである。仲間にまでなる。

  • 属性
大まかに大属性と呼ばれる「物理・魔力・精神・特殊」に分かれた要素とそれらに対し更に優先する小属性と呼ばれる20以上の属性に分かれている。
ストーリー背景ではこれらの属性は「属性王」と呼ばれる世界を統治し合っていた太古の存在の力であるようで、
実際は更に何十もあったのだがゲーム化の際にいくらなんでも扱いきれないということで統合された。*2
とはいえ「哲属性」やら明らかに奇妙なものがいくらか名残として散見する。

  • 状態異常

非常に多彩だが、キャラクターによって使えるスキルが分かれており、物理属性を縛るものが術士タイプに全く意味が無かったりと相手に合わせた状態異常が大事。
回復アイテムはバラバラだが、全て一括で解除できるアイテムも存在する。
また、攻撃や行動そのものや物理攻撃、魔力属性と言った大属性を縛る状態異常スキルは存在するが、小属性を限定して縛るような状態異常は存在しない。以下特徴的な一部の状態異常スキルを抜粋。

『感電』
1ターン行動不能だが結構かかりやすく、雑魚でもこれを使う敵と戦うと延々と感電ハメをされるおそれがある。

『凍結』
防御力が半分になり完全行動不可能になり、動けなくなる。その上アイテムを使わねば戦闘中は回復しない。
氷系のスキルを持った一部のキャラしか使えないがハマると異常に強力。

『油虫』
成功確率がかなり低い状態異常。
ただし成功した場合はあらゆる全ての能力パラメータが減るうえに攻撃も当たらなくなりほとんど無力化状態という恐ろしいスキル。
相手を黒油虫に変える呪いによって変えられる。えーと、つまり……設定上はアレにされた状態である。
あんまりにもあんまりなためか、使えるキャラクター自体が敵にも味方にもほとんどいない。なおよりにもよって使えるキャラの一人は主人公の宇宙の意志である。

  • クラッシュスキル
アップデートで足された要素。
キャラクターのレベルが30以上になった上で訓練場に行って手続きをすると、自分の持っている属性限定だが敵の耐性を下げることができる。
この属性耐性値の上げ下げにより難易度はだいぶ変わってくる。



【主要キャラ一部抜粋】


主人公。青い胎児のような姿をした奇人でありトラブルメーカーであり女嫌いかつ男好きの変態であり*3不死身の宇宙生物であり悪食の呪術師。
ただし決める時は決めるし正義感そのものは存在する。

よく知人を奇妙な愛称で呼び、自分のこともそう呼ばせようとする。*4

前半で余すところなく主人公として闊歩する上に物理攻撃も術も潤沢、装備できるアイテムも多いバランスのいい戦力だが、
途中のアイテムでパーティーから外せるようになるほか後半は別キャラクターに一時バトンタッチする。

語尾は「むぃ」であり舌ったらずな口調でよく喋る。
CEMの「表」と呼ばれる部署のリーダーであるが、地位が高いというわけではなく暫定的なまとめ役に過ぎない。CEM創設者にして管理者、コズミックアイの子供。
腹が減ると暴走し最強格のキャラクターとなる。この際よくなる最終体はゲームでも周回プレイ状態で使用可能。

  • 悪魔の使い
CEMの「裏」と呼ばれる部署の所属。
つるりとしたのっぺらぼうに翼の生えた姿をした作中随一の常識人な悪魔。
いわゆる術士タイプのキャラで多彩な召喚術による攻撃を可能とする。最序盤に暗黒波動に洗脳された状態で出てくる敵でいわゆるチュートリアル担当のため敵の時は一番弱いが、
彼自身はレベルを上げれば普通に使えるし、設定上でも最弱というわけではない。
(抜きんでて強いってほどでもないが)

その正体はタロットカードの製作者アレイスター・クロウリーと契約した魔界の悪魔。本来は大したことのない存在だったのだが、お互い死にかけてた状態で契約したせいで事故って魂が融合。
なし崩しにCEMに所属することとなる。

  • 羅王
CEMの「表」所属。
通称、表三鬼あるいは金剛三銃士と呼ばれる表メンバーの怪力の剣を使う鬼。鬼族ではあるが羅鬼族と呼ばれる力自慢で角のない鬼の種族。
ステータスでは正に戦士タイプと言った感じで、鈍重だが火力がある。またダンジョン脱出スキルなどをレベルアップで覚えるので、割とお役立ちキャラ。
ことあるごとに「漢」であることに拘り「漢の浪漫」と怒根性に生きる仲間想いの快男児なのだが……

同時に宇宙の意志にある意味匹敵するとてつもない変態を超えた変態で、
18禁アダルトゲームをよくやり、メイド服をなぜか持っており「妹」属性の事になると興奮のあまり暴走しまくるという超絶シスコン危険人物。なお彼自身には妹は居ない。

  • 影丸
CEMの「表」所属。
通称、表三鬼あるいは金剛三銃士と呼ばれる表メンバーの忍者の鬼。鬼族であり、角もある闘鬼と呼ばれる一族なのだが自らの鬼の血を封印しているため日頃は角が無い。
家事万能で、家電を雷神で動かしたり水遁や風神で選択をしたりと神通力じみた忍法を使って家事をこなす。家事への執念は本能レベルで刷り込まれている。

ステータスはスピードタイプで、速度はあるが防御と言った面が薄い。その分割と様々な属性の技を忍法として持っており使い勝手は悪くない。
よく羅王が暴走するたびにストッパー役としてキレて喧嘩になるのが名物の苦労人。

CEMの「表」所属。
通称、表三鬼あるいは金剛三銃士と呼ばれる表メンバーの暗殺者の鬼。鬼族であり、忌鬼と呼ばれる闇に葬られた一族のたった一人の生き残り。
ステータスは非常にバランスが良く、イベントをこなせば回復技なども覚える。
鬼属性の魔剣「血呑丸」の魔剣士。非常に優しく丁寧。反面自罰的かつ世間ずれしているところがあり、やや……いや、相当な天然の気がある。

ただし酒を飲ませると忌鬼の血の力が暴走し、傍若無人の酔拳の使い手となる。
ゲームでは「酔った無」として周回プレイ時に使用可能。ただしなぜかステータス表が公式サイトに一人だけ無いという奇妙な状態だった。(隠しキャラなどもあったのだが)

  • フェイシャルマスター
CEMの「無所属*5」。
フェイスと呼ばれる仮面をかぶった超人。
演技実装と呼ばれる能力を持ち、ゲーム上では能力値を多少変えて攻撃する。また超能力者で、念属性攻撃を得意とする。
ある意味では宇宙の意志と並ぶ主人公であり、お互いに「フェイス」「コスモ」と呼び合う親友。

  • ラゾン
後半で交代する謎のキャラクター。
凄腕の剣士で、ステータス的にも非常に優れている。バージョンアップ能力は無し。CEMからすると謎な存在のままでストーリーの謎を解き明かしていく。
生真面目だが結構口が上手い。一方でひたすら変人ぞろいのこの世界観ではよく圧倒されることも。

  • コズミックアイ
CEMの創設者にして三次元管理プログラム。
外見はブラウンの虹彩をした巨大な目玉。見た感じは完全に眼球の雑魚モンスターそのもの。

ステータスは軒並み高く、あらゆる耐性を下げる「カオティックアイ」など凶悪な破壊的スキルも多い。またバージョンアップもないせいか良くも悪くも安定して強い。
宇宙の意志、およびその縁者である宇宙の意思と雫の父親。次元規模の世界管理者として働いている。

CEM構成員からの通称は「本体」で宇宙の意志&意思からはパパ、雫からはお父様と呼ばれている。
無感情に見えるが素直ではない性格らしい。宇宙の意志とならんで作品のシンボル的存在。

【組織】


  • CEM
主人公、宇宙の意志たちが所属する世界維持団体。創始者でありリーダーはコズミックアイ。本拠地の属する世界は『星幽界』
後述するDMに対抗するために造られた。
各世界から依頼を受け派遣された構成員が報酬の代わりに問題解決を行うなどある種の「ギルド」に近い役割も果たしている。
世界の均衡のために日夜あらゆる世界からの事件依頼や調停などをして、世の平和のために闘う組織である。

異能者育成機関「無限学園」を本部に隣接する形で擁立している。宇宙の意志たち味方の主要人物は学園の学生NPCからよく「先輩」と呼ばれている。

……という組織なのだが。
組織の特色として良くも悪くも来る者拒まずな面があり、協力的な姿勢で登録を済ませればどんな怪物だろうが狂人だろうがCEMに加入できてしまう。
(さすがに敵対的存在やお尋ね者は普通に捕まったりする場合が殆どだが)
時空を移動し複数の世界規模で暴れるDMを倒すためとはいえ、手段は一応選んでいるものの使える人材はあまり選ばない節があり、
実質「DMを止めるためならば平然とDM以上の危険人物や悪党であろうと政治的判断でアッサリとメンバーに入れる」恐ろしい集団である。

世界規模で暴れた犯罪者隙あらば仲間相手にも人体実験をしてくる狂科学者、更にはCEMが有していた超兵器を勝手に持ち出した存在をも味方に加入させている始末。
下手な悪の組織よりも野放図に満ちておりその実「強大な力を持った悪人の休戦協定場所」としても機能しているのが実情である。

あまりに混沌とした面子と善悪の区別もない協力体制からか、外部の存在に「馬鹿と変態の総本山」と呼ばれたことも。
間違い無く作中で最もイロモノや奇人や意味不明な出自のキャラが一番多い組織。
その全体像も作中で謎が多い。というか純粋にキャラ自体が多い。

構成員としては「表CEM」「裏CEM」「無所属(その他)」に分かれており、強さではなく任務や特性で分かれている。
また正規メンバーと呼ばれるAからZまでのコードを持った26名が存在。

大体の主要キャラは正規メンバーに在籍していて、A~Zはタロットの大アルカナ22と小アルカナ4の26枚のカードうちどれかを支給されている。
とはいえ「正規メンバーがそれ以外より必ず重要中核」というわけでもなく、大体はメインとして運用されている人材と言うだけ。

実際に正規メンバーではないギリシャ文字のコードを持っているメンバーもいるが、チラホラと正規メンバーよりも明らかにCEM中核と思われるメンバーが居たりする。
何かしら支給されたタロットが重要とも匂わせてはいるが、作中ではほぼ単なる人員整理用の番号としての役割しか果たしていないのが実情である。



  • DM
主人公、宇宙の意志たちと敵対する世界革新団体ダークメサイア。創始者であり首領はコズミックイヴ。本拠地の属する世界は『黒天界』
『世界の再生』により世界を滅ぼし新しく造り変えることでより高次に至ろうとする集団。
ただし『名付けられた世界』では彼らも暗黒波動の被害を受けたため、呉越同舟的に協力することとなる。メタ的には幹部キャラの一部がプレイヤーキャラとして使用可能。

  • 全銀河連合
宇宙の秩序を守る団体。帰属する世界は『エーテル界』*6
創世界戦と呼ばれる過去における大戦の後、四人の魔剣士に壊滅させられてから縮小しているが、常任理事会などが一定の抑止力となっている。

現在はCEMと秩序維持の観点からある種の協力関係を保っており、別世界でCEMから通報された犯罪者を連行していくことも。

  • 魔界正規軍
魔界に属する団体。当然ながら帰属する世界は『魔界』
よりにもよって主人公たちの属するCEMのネロ、怨導師と言った使用キャラにもなっている仲間のかつて(CEM所属以前)の大暴れのせいで被害が出まくった不憫な組織。
今のところ協力関係にあるが、ゲーム作中ではあまり干渉してこない。

  • 冥界管理局
魂を管理する団体。当然ながら帰属する世界は『冥界』
魔界正規軍と同じくCEMのネロ、怨導師と言った存在のかつての大暴れのせいでかなり弱っている。

また、ゲームより前の時間軸に当たる前日譚MIND IN MINDにて冥王がDMに対して魂の横流しをしていたと言うとんでもない不祥事が発覚。
凄腕の死神ジェノサイドがCEMに引き抜かれるなどとにかく踏んだり蹴ったりの不憫すぎる組織。

  • 天宮
神々や天使の多くが所属する場所。帰属する世界は『天界』
異能者やトンデモ存在が増え続けたためロクに管理や干渉ができない組織。ゲーム作中では難易度によってはお助けキャラの天使が派遣されている。


【用語】


  • コスモノート
CEMの構成員に支給される多機能装置。通信から様々なことが可能。ゲーム上でも仲間確認などのツールとしてある。
ほとんど人型じゃない存在ばかりなのでそういった連中でも問題なく使える様子。
魔剣反応という魔剣を探知する謎の機能がある。

  • 翻訳機構
CEMに支給される翻訳機。とはいってもコスモノートと違い、アストラルに紐付けされる能力の一種。
未知の言語とも会話や解読を可能とする一方で、主観や知識に影響されると言う欠点がある。
このため、同じ文章を読んでも片方だけ妙にくだけた内容になっていたり、知らない概念の単語はピンとこないといった結果が発生する。

ゲーム作中では機能としては無いのだが、ストーリーではこの効果から転じて
「翻訳機構が壊れているのか(お前はちゃんと話を理解しているのか)?」
「翻訳機構の限界を感じる(こいつが何を言っているのか理解できない)」
と言った感じのスラングを時折使うキャラが居る。

  • 魔剣
各属性の属性王の力がこもった武具。銀河数個を一瞬で葬り去ると呼ばれた「王力最終兵器」であり使用者は魔剣士と呼ばれている。
「剣」とあるが属性王の力が入っていればどのような武器でもよいらしく、作中に出てくる魔剣もロクに剣の形状をしたものが無い。かつては盾や銃の魔剣まで存在したらしい。

ゲーム作中における当代の使用者は
鬼属性の「血呑丸(ちのしべまる)*7の使い手「()
妖属性*8の「六妖天(むらつなめ)*9の使い手「九尾(きゅうび)っく」
呪属性の魔剣「呪悲陣(まがつひ)*10の使い手「紅牙(こうが)」。
星属性の魔剣「魔星昊神」*11の使い手「リンデン」の4名。
全員キャラクターとして使用可能(リンデンのみチュートリアルキャラ)。また、それぞれの魔剣は魔剣士の専用装備品として存在する。

王技と呼ばれる属性王の力を引き出す最強の必殺技が設定上存在するが、倫理あるいは力量の問題でゲーム作中では使用不可能となっている。

  • 創世界戦
三次元にて起こった属性王と太古の魔剣士による戦争。第一次*12から第二次*13、第三次*14まであり、300億年以上前に発生した第三次に至っては全ての世界が分解され、被害は四次元まで波及した。
この大戦で戦った魔剣士たちは「救世軍」と呼ばれている。

  • 三次元
地球が存在する宇宙ほか、ゲーム作中に出てくるほとんどの世界を内包した「次元」。更に三次元の隣には二次元やら四次元がずらっと存在する。
この場合の二次元や四次元とは世界の所属する次元番号が違うだけで、例えば二次元が漫画やアニメの世界というわけではない。多次元宇宙規模の番地のようなものである。

主人公の父コズミックアイは三次元の管理者の片割れであり、次元を管理する存在として謎の会合『議会』への出席義務がある。もう一人の片割れは袂を分かったDMの首領、コズミックイヴ。

ゲームの時間軸は第三次創世界戦以来、お互い余計な干渉をし合わない「協定」によって三次元と四次元の管理者同士により互いにあらゆる影響が封じられている。
が……実は趣味で地球に密入界して遊んでいる四次元界のキャラクターが存在する。しかも四次元皇帝直轄。

  • 世界管理者
 概ね意味合いが二つあり、各世界に存在する『世界を管理する存在』と各世界を内包する各次元に存在する『次元全体を管理する存在』を指し示す。

 前者は創世界戦後に属性王が消えた後、属性により色分けされない混沌とした世界群となったからか王や女神、英雄などその世界によって様々な存在が体制や状況に応じて管理している。
 後者は三次元管理プログラム『コズミックアイ』及び『コズミックイヴ』や四次元における四次元皇帝。広義ではコズミックアイの権限や力を受け継ぐ主人公の宇宙の意志が該当する。

  • バウンダリースペース
三次元を巨大な箱、各世界*15が箱の中にしまわれている粒と考えると「箱の中身の間にある隙間」に値する空間。
各世界を飛び越えると存在する広大な亜空間の一種。

ゲームではCEM本拠地の星幽界から歩いて行けるマップだが、
実際はほとんど限りが無く星幽界から離れてCEMがなんとか把握できている一定の区域を観測、行動しているに過ぎない。
各世界から投棄されたりロストした物品や生物が流れ着いていることもあり、
謎の生物がたむろっていたりバウンダリースペースが出身地としか言いようの無いキャラクターも存在する。

理論上はすさまじく低確率だが世界を滅ぼすような魔物から、あるいはただの塵まで脈絡なく落ちていてもおかしくない吹き溜まりである。

  • BMC
ブラック・マジック・クラブの略称。主人公である宇宙の意志たちが転生した地球における高校の部活。
不良集団とオカルトマニアとオタクを混ぜたあげくキワモノにしたかのようなトンデモ連中で、武器すら支給されている。
更になぜかゲームではBMC開発部と言うアンドロイドが所属する部署がエーテル界ではなく星幽界にある。開発部と地球におけるBMCの関係は謎。

  • 神魔
神族と別種族のハーフを指す。異常な能力を誇る個体となるため、存在自体が忌避されている。
作中で実際に出てきた神魔の外見は、一つ目の球体に手足やツノが生えた小人のような生物。
割と作中世界でも特徴的らしく、初見でもお互い神魔同士だと一目でわかっていた。
主に神魔に該当するキャラクターは短々坊、トリッキー。

  • 準物質化
思念を硬化させ、物体として具現化する能力。得手不得手こそあれど作中のキャラはほぼすべてこの能力を有している。
大方は構成情報を取得した武器などを生み出すのに使われる。

また、エーテル界において魂の存在である自己をそのまま維持し続ける場合にもこの能力が使われる。
ただし準物質化は維持しているだけで疲弊するため、エーテル界で長期間活動する場合はニンゲンに転生した人材が動くか、あるいは何らかの器(動物や人間になど)に憑依する手段が専ら行われる。

亜種の能力として「魔装覚醒」と言うものがあり、これはニンゲンの肉体に転生したり憑依した存在が
そのままニンゲンの肉体と自らの星幽体(アストラル体、魂のこと)の細胞をシンクロさせ一時的に宿った器に居るままでアストラル覚醒状態の能力を発揮する事を指す。
慣れない状態では一瞬だが、訓練次第で持続時間は伸びる。

ちなみに維持できる時間の長さは
同化定着(転生)>憑依>準物質化>魔装覚醒
とのこと。

ゲーム作中では魔装覚醒すると同時に人間の姿を捨てているように描かれているシーンもあるが、アストラル体の力を発揮しているのを簡略化した演出かあるいは準物質化の誤字かは不明。

  • 禁術
自らの存在価値を代償とする強力な術の総称。概ね実例としては命を代償としている。
更に禁術は「封緘」と呼ばれる封がしているため並の術者ではそもそも封緘を破れず扱うことができない。
また変則的だが、己の命を削って行使する別種の攻撃も便宜的に実質禁術のようなものと評される。
ただし例外じみて禁術をポンポンと使用できる規格外の術者も中には存在する。





なお、このゲームにおいて地球、それも日本*16のフィールドは青森が舞台である。
それだけならばどうと言うことではないのだが、
このゲーム及びCOSMIC WORLDと言ったコンテンツは「青森の広報」つまり当初はご当地喧伝の為に造られた代物という真相を制作サイド自ら明かしている。
……どんどん原型がなくなったようだが。



追記・修正をしたくばこの魔王宇にょん様と戦っていくむぃ。

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最終更新:2024年09月04日 14:16

*1 作中主人公が所属する組織と同一名称

*2 例・音属性&風属性→風属性

*3 肉体に性別が無いのと恋愛感情は無いため当人はゲイではない。ゲイが嗜好として好きなだけである。

*4 羅王→らおっち、影丸→影ぴー、無→むーぽん、自分→宇っちゃん様、宇にょん様など

*5 表でも裏でもない構成員はほぼ無所属となる

*6 地球などが存在する世界。つまりは私たちニンゲンの居る宇宙を指す。ただしニンゲンにとっては物質的な側面しか認識できないため『マテリアル界』だそう。

*7 無の祖先である鬼の血を捧げられた血を吸う凶刀。「無塵凶鉄」の名称と共に様々な鬼気を用いた技を放つ。後に自我を与えられ、ゲームでも使用キャラとなる。

*8 ゲームではシステム上、統合され属性として無い。

*9 形は紐の生えた鈴。六体の「護法」と呼ばれる式神を操り、自然をも世界規模で支配する。ゲームでは九尾っくが居る時に護法も編入可能。

*10 刃が柄から三寸ほどで折れた刀。ただし使い手の恨みの念を吸い取り不定形の呪詛の刃を生やす。

*11 超彗星カティオスを封じ込めた剣。

*12 作中でも詳細不明。作中キャラの誰も生まれてない時代だそう。

*13 この際に魔剣が本格投入された。

*14 魔剣士が増え続け、軍を構成し闘うようになった。

*15 正確には「分界」と呼称される。星幽界や魔界、エーテル界も分界の一種。

*16 他に地球のフィールドだとエジプトや古代イスラエルが存在する