カレラ(転スラ)

登録日:2022/12/05 Mon 18:03:57
更新日:2024/03/02 Sat 21:07:13
所要時間:約 14 分で読めます




「さあて、それじゃ核撃魔法の雨でも降らせようかな?」

カレラとは、『転生したらスライムだった件』の登場人物である。


【プロフィール】

種族:上位魔将(アークデーモン)悪魔公(デーモンロード)→魔神=原初の七柱―悪魔王(デヴィルロード)
二つ名・称号:原初の悪魔、原初の黄(ジョーヌ)、魔王種→真なる魔王、聖魔十二守護王破滅王(メナスロード)
所属:ジョーヌ一派→魔国連邦(テンペスト)
CV:長谷川育美

【概要】

悪魔族(デーモン)の頂点に君臨する七柱の“原初の悪魔”の一柱(ヒトリ)
元は自分の勢力圏を築いていたが、リムルに惚れこみ配下となる。

名前の由来はスーパーカーのポルシェ・カレラGT。その媚びぬ瞳から、所有者を選ぶ名車の名を付けられた。

【人物】

金髪のショートカットの美少女の姿をした悪魔。
尊大な性格で、誰に対しても偉そうな態度を崩さない。ただしリムルにだけは自分なりに精一杯敬意を表している。

かなり適当な性格で、味方の戦果に感化され挨拶代わりと称して敵に危険な核撃魔法をぶっ放そうとしたり、戦争中に必要もないのにわざわざ今まで成功したことのない魔法をぶっつけ本番でぶっ放したりするほど。
また破壊を好んでおり、ラミリスの迷宮で“どれだけ階層をぶち抜けるかゲーム”を始めるなどしており、ダグリュールからはミリム以上にヤバい奴だと思われている。

【戦闘能力】

テスタロッサ、ウルティマと長らく三つ巴の戦いを繰り広げていて足を引っ張り合っていたため、悪魔公への進化条件を満たせず上位魔将のままだったが、リムルからの名付けで悪魔公に進化。旧魔王ですら相手にならないというほどの力を得た。
さらに帝国戦でリムルから10万人分の人間の魂のエネルギーを与えられ、悪魔王へと覚醒進化した。
その魔素(エネルギー)量はディアブロすらも凌ぎ、覚醒後は701万3351とリムル配下の中ではダントツの存在値を誇る。
また趣味でアゲーラから“朧流(おぼろりゅう)”の剣術を習っており、免許皆伝の腕前。近藤の魂を取り込んだ後は片手に刀、もう片方の手に銃という近藤によく似た戦闘スタイルになった。

能力(スキル)

・物質創造

原初の悪魔達が共通して使用する能力。魔素を固めて物質を創り出す。
普段纏っている衣服はこれによって創り出している。

死滅之王(アバドン)……思考加速、万能感知、魔王覇気、時空間操作、多次元結界、限界突破、次元破断

シエルからの『能力改変(オルタレーション)』を受け獲得した究極能力(アルティメットスキル)。獲得時点では何故か名前がなく、カレラが自ら名付けた。
カレラの強大な力を完璧に制御し、これによってカレラはヴェルグリンドに匹敵する魔法制御が可能となった。破壊に特化しており、『次元破断』はリムルの『絶対防御』すら貫通する。
近藤の魂を取り込んだ後は、近藤の究極能力『断罪之王(サンダルフォン)』の権能も統合されており、一日一発限定だが当たれば竜種にすら大ダメージを与えられる『神滅弾(ジャッジメント)』など近藤の技も使えるようになった。

名前の元ネタはヨハネの黙示録に登場する奈落の王アバドン

魔法

悪魔族だけあって魔法戦闘に長ける。
使用する魔法系統は他の原初同様〈元素魔法〉〈暗黒魔法〉。元素魔法の奥義で究極能力保持者にも通用するほどの〈核撃魔法〉をも扱える。

重力崩壊(グラビティーコラプス)

核撃魔法の一種。黒炎核(アビスコア)が膨張することで発生する“破滅の炎(ニュークリアフレイム)”を抑え込み圧縮して超重力を発生させ、人工的なブラックホールを発生させる。
星の重力磁場を狂わせてそこに局所的な超重力力場を発生させる。その限定的な超圧縮空間の影響範囲に巻き込まれた者は自身の体重にすら耐えきれずに押し潰される。
さらに指定された範囲内には魔力の暴風が吹き荒れ、超圧縮空間が限界点に達すると全てのエネルギーが一点に集中し、やがて反転に転じた時小規模な超新星が出現。魔法や物理現象の全てを網羅する全属性攻撃となる。

帝国でも異界の科学知識を含めた技術を結集して研究が行われていたが、必要な魔素量もそれを制御する魔力も膨大過ぎて机上の空論扱いされていた。カレラも冥界では成功したことがなかったが、リムルの配下となり力が増したことで完成した。

終末崩縮消滅波(アビスアナイアレーション)

“重力崩壊”をも超える、カレラの最強魔法。
冥界にいた頃も一度も成功したことはなかったが、『死滅之王』の獲得により完成した。
カレラのでたらめなエネルギー量が前提の魔法であり、使い方次第では惑星すら破壊する威力を誇る。

◆武器

・黄金銃

その名の通り黄金の銃身を持つ南部式大型自動拳銃。
元々は近藤が元の世界にいた頃から愛用していた銃であり、近藤が基軸世界で使い続けたことで神話級(ゴッズ)へと至っていた。
死に行く近藤と契約を交わしたことで、近藤の力を受け進化しカレラに受け継がれた。
存在値は337万とリムルの“竜魔刀”すら凌ぐ。

【活躍】

◆本編以前

遥か昔、世界の創造主・星王竜ヴェルダナーヴァが光の大聖霊のエネルギーから自らの助手となる“始原の七天使”を創造した際に、反動で他の原初達と共に闇の大聖霊のエネルギーから生まれた。
他の始原と熾烈な争いを繰り広げていたが、原初の赤(ルージュ)に挑んだ原初の青(ブルー)原初の緑(ヴェール)が敗れた際にルージュに従属してしまったことで、『原初の悪魔は心核(ココロ)を砕かれても復活できるが砕いた相手に従属する』という性質が判明、原初の白(ブラン)原初の紫(ヴィオレ)ともども膠着状態に陥る。

その後基軸世界に降り立ち、作中の舞台となる大陸より南にある大陸に近い地域を縄張りにし、ブランやヴィオレと勢力争いをしていた。

レオンが自分の縄張り近くに黄金郷エルドラドを建国して以降は、度々エルドラドに攻撃を仕掛けていた。

◆勇者覚醒編(書籍11巻)

突如現れたディアブロにボコられ、配下達共々魔国連邦に拉致される。
同じ経緯で連れてこられたブラン、ヴィオレと共にリムルと対面し、リムルに惚れこみ配下となった。
この際カレラという名前を与えられ、さらに神輝金剛(オリハルコン)の骨格を依り代として提供され受肉を果たした。
そして裁きが公平な事と判決に不服を持った者が襲撃してきても返り討ちにできる戦闘力を持つことから、最高裁判所長官に就任する。

◆帝国侵攻編(書籍13巻)

帝国機甲軍団との戦いの序盤は待機を命じられ、テスタロッサとウルティマの活躍に我慢できなくなり帝国軍に核撃魔法をぶち込もうとしたがリムルとベニマルに止められる。
その後、機甲軍団が残り20万人となったところで出撃。最初はアゲーラの言葉に従い帝国側が降伏勧告への回答をするのを待っていたが、約束の時間より早く帝国軍が攻撃を開始したためアゲーラの了承を得て攻撃。“重力崩壊”で残っていた帝国兵の八割以上を殺害した。

◆深淵解放編(書籍15巻)

カガリが“妖死冥産(バースデイ)”によって戦力となる妖死族(デスマン)を量産しようとしていたため、それを妨害すべくテスタロッサ、ウルティマと共に出陣。術の手助けをしていたヴェルグリンドに挑む。
3人がかりでヴェルグリンドに膝をつかせることに成功するも、本気を出したヴェルグリンドには適わず一蹴されてしまった。

しかしすぐに回復してリムルの悪魔召喚により合流、十万人分の魂のエネルギーを与えられ覚醒する。
八門堅陣の戦いではアゲーラが『刀身変化』した刀を手に近藤と対決。
近藤の磨き抜かれた技量と巧みな策、究極能力に追い詰められるが、何度致命打を受けても立ち上がり戦いを楽しむ余裕すら見せて近藤を精神的には追い込んでいく。
それでも死ぬ寸前まで追いつめられるが、「リムルに死ぬなと命じられていたにもかかわらず死ぬことが許せない」という思いとシエルの『能力改変』により究極能力に覚醒。それによって完成した“終末崩縮消滅波”で近藤に大ダメージを与える。
なおも立ち続ける近藤が放った“八重桜―八華閃―”を“朧・百華繚乱”で打ち破り、近藤に致命傷を与えた。
その後、死に行く中で自分がミカエルに操られていたと悟った近藤から「自分の銃でルドラ(ミカエル)を殺してくれ」と頼まれ、了承。対価として近藤の魂を取り込み、さらなる力を得た。

◆野望終焉編(書籍18巻)

天魔大戦に備え、戦力に余裕のある魔国連邦から一部の幹部を他の魔王の領地に派遣することに。
カレラは当初聖虚ダマルガニアに派遣される予定だったが、ダグリュールが自領にカレラを派遣されることを拒否し、ミリムがカレラに興味を持ったためカレラはミリム領に派遣されることに。
リムル、エスプリ、ガビルと共にミリム領に向かうが、リムルとカレラが妖気(オーラ)を隠していたために一行を出迎えたジャギィは何とガビルをリムルと勘違い。
それに怒ったエスプリがジャギィと戦い始め、当初は静観していたが止めようとしたリムルにジャギィが暴言を吐いたためキレてジャギィを蹴り飛ばした。

◆王都騒乱編(書籍19巻)

ミリム軍や他の魔国連邦からの援軍と共に、ミリム領に侵攻してきた[[蟲魔族>蟲魔族(転スラ)](インセクター)に対処。
初手でいきなり“終末崩縮消滅波”を放ち200万の雑兵を消し飛ばすも、十二蟲将(じゅうにちゅうしょう)・ピリオドに魔法を逸らされてしまう。
その後は蟲将主席のゼスに挑むが、ピリオドもゼスに加勢したため苦戦する。

◆天地鳴動編(書籍20巻)

ピリオドの相手をエスプリとフォビオに任せゼスと一騎打ちに。ゼスの力は魔素量でゼギオンの3倍近くというすさまじいものだったが、ゼギオンほどの技量(レベル)はなく総合的にはゼギオンに劣ると判断、余裕を持って戦う。
しかしピリオドが真の力を発揮したため、味方が劣勢に。元々敵の№2を自分が足止めすることで味方の犠牲を防ごうという判断で戦っていたので、真の№2であるピリオドと戦うため“神滅弾”を解放しゼスを倒す。
だがそれは“神滅弾”を警戒していたゼラヌスの作戦であり、ゼスを倒した直後にゼラヌスの奇襲を受ける。しかしオリハルコンの骨格のおかげで耐え抜き、参戦したミリムにゼラヌスの相手を任せる。
ピリオドをどうやって倒そうか考えていたところ、ルドラの力と人格を取り戻したマサユキの『英魂道導(ハシャノヨルベ)』で一時的に復活した近藤が参戦。近藤から力を分け与えられたことで再使用可能になった“神滅弾”でピリオドを倒した。

ゼラヌスも撤退し安堵していたが、そこになんとヴェルザードが出現。ミリム四天王と共に果敢に挑むも、あえなく敗北し氷漬けにされてしまう。

スピンオフでの活躍】

◆魔物の国の歩き方

最高裁判所長官としての仕事ぶりが描かれた。
魔国連邦では犯罪なんてめったに起こらないので相当暇してるらしく、リンゴ一個の窃盗という軽犯罪にわざわざ現場まで出てきて犯人を引き取りに来た。
ウルティマがまだ取り調べがあるからと引き渡そうとしなかったので、そのまま喧嘩になる。

【配下】

アゲーラ

「我が身は刃、敵を滅ぼす不滅の刃なり!」

種族:上位魔将―子爵級→悪魔公―侯爵級
二つ名・称号:暴君の師匠
所属:ジョーヌ一派→魔国連邦(テンペスト)

カレラの側近。武士としての誇りが強く真面目な性格で、それゆえに暴走しがちな上司や性格の悪い同僚に頭を悩ませる苦労人。一方で、悪魔らしく敵が破滅するのを楽しむ残酷な一面もある。
老人のような見た目に反し、原初の側近達の中ではヴェノムに次いで若い。
300年ほどしか生きていない近世種だが、子爵級に達している実力者。後にカレラが覚醒した際の祝福(ギフト)で魔王種を凌ぐ力を持った悪魔公に進化、存在値が73万3575に上昇し、爵位が伯爵級をすっ飛ばして侯爵級に上がった。
悪魔にしては珍しく魔法が不得手で刀を武器にしており、カレラとエスプリに剣術を教えた師でもある。使う剣術は何故かジュラの森の元大鬼族(オーガ)達が使う“朧流”と同じものだが……?




帝国侵攻編では機甲軍団に総攻撃を仕掛ける前に降伏勧告を出すべきだと主張、自らが死者として敵陣に赴き軍団長カリギュリオに降伏か死かの2択を迫る。
一時間回答を待つと告げたためその間に攻撃を仕掛けようとするカレラを諫めていたが、その間に帝国軍が攻撃を開始したため帝国への怒りをあらわにし、カレラを煽って“重力崩壊”を使わせた。
深淵解放編では八門堅陣の戦いでエスプリ、ゾンダと共にガルシアと対決。本来の実力ではアゲーラが上回っていたものの究極付与(アルティメットエンチャント)伝説級(レジェンド)の鎧に守られ神話級並みの防御力を発揮するガルシアには攻撃が通じなかったが、リムルを馬鹿にされたことに激怒。さらにシエルの『能力改変』で『刀身変化』を獲得し、エスプリの武器となってガルシアの撃破に貢献。この際前世の記憶を一部取り戻した。
その後カレラと共に近藤と対峙。先に近藤に一騎打ちを挑むも銃で撃たれて重傷を負ったため、『刀身変化』してカレラの武器となる。
帝国戦後は頭を冷やしたいと考え、ドワルゴンに派遣され孫弟子にあたるガゼル王を鍛えることとなった。

エスプリ

「素晴らしい、完璧です!さすがはカレラ様です‼」

種族:上位魔将―子爵級→悪魔公―伯爵級
二つ名・称号:暴君のズッ友
所属:ジョーヌ一派→魔国連邦(テンペスト)

ギャルっぽい女性型の悪魔。愛らしい顔立ちとは裏腹に性格は悪い。常にカレラの太鼓持ちに徹する。
原初の本流に限りなく近い古き個体で、何度か転生を繰り返している。
500年無敗の実力者。悪魔らしく魔法に長けるが剣術もアゲーラから習っており、それらを組み合わせた魔法剣士として戦う。
カレラが覚醒した際の祝福で魔王種を凌ぐ悪魔公へと進化、存在値も55万2137に上がった。



深淵解放編では八門堅陣の戦いでアゲーラ、ゾンダと共にガルシアと対決。『刀身変化』したアゲーラを手にし、“八重桜―八華閃―”でガルシアを撃破した。
野望終焉編ではカレラと共にミリム領に派遣される。出迎えたジャギィがガビルをリムルと勘違いしたことに腹を立て戦いを仕掛けるが、高い技量を誇るジャギィとは互角の勝負になる。
王都騒乱編~天地鳴動編ではミリム派の配下や魔国連邦から派遣された他の者達と共に蟲魔族に対処。カレラがゼスとピリオドに苦戦していたため、フォビオと共にピリオドに挑む。
魔法を完璧に反射できるピリオドには自分では相性が悪かったため、フォビオに憑依して体の主導権は奪わず、接近戦に長けるフォビオの力を底上げ。それでもピリオドにはかなわなかったが、40分ほど戦い続けゴブタとランガが援軍に来るまで持ちこたえた。

【その他関連人物】

リムル=テンペスト

敬愛する主君。

ディアブロ

原初の黒(ノワール)。兄弟の様な存在であり、立場上は上司だが仲は良くない。

テスタロッサ

原初の白(ブラン)。姉妹のような存在であり、長年争ってきたライバルの一人。

ウルティマ

原初の紫(ヴィオレ)。姉妹のような存在であり、長年争ってきたライバルの一人。
原初の中でも特に仲が悪く、魔国連邦に来てからも些細なことですぐ喧嘩し、賭けの対象にもなる街の名物と化している。

ギィ・クリムゾン

レイン

ミザリー

それぞれ原初の赤(ルージュ)原初の青(ブルー)原初の緑(ヴェール)
兄妹のような存在だが、作中では特に絡みはない。

ゼギオン

同僚。模擬戦で全く勝てず、一方的にライバル視している。

レオン・クロムウェル

自分の縄張り近くに国を造っていたため度々攻撃を仕掛けており、かなり手を焼かせていた。

近藤達也

帝国戦で戦った好敵手。人間でありながら自分を追い詰めたことから気に入っており、その力と想いを受け継いだ。
後にマサユキの究極能力で一時的に顕現した近藤に助けられ、戦勝を確認した後近藤に言葉をかけようとして既に彼が消失した時に地の文で『カレラの願望が見せた幻であると言われても頷けてしまう』、『寂しいけれど、カレラは強いから耐えられる』等相当な思い入れがある事が示唆されている。

ミリム・ナーヴァ

天魔大戦に備えミリム領に滞在していた際に意気投合し、いつの間にか親友(マブダチ)になっていた。
ミリム領に滞在中は周りの迷惑など微塵も考えず魔法の威力を競い合っていた。



ちょっと追記・修正をプレゼントしてやろうと思ってね。

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