登録日:2022/07/24 Sun 10:07:02
更新日:2024/06/26 Wed 11:38:58
所要時間:約 22 分で読めます
『転生したらスライムだった件』とはGCノベルズより刊行されている
ライトノベル。
作者は伏瀬。イラスト担当はみっつばー。
公式略称は「転スラ」。
●目次
◇概要
同じく「小説家になろう」で人気のあった作品「
オーバーロード」から多大な影響を受けて作られているが、あちらが邪道・ダークファンタジーにかなり寄っているのに対して王道・正統派ファンタジー寄りの作風。だが世界観は意外とシビア。
作者の学生時代の
TRPGプレイ体験に起因して「
ソード・ワールド」「ウィザードリィRPG」「ガープス」などからの影響も受けて設定が作られている。
とりわけ主人公のスライムはゲーム「
ドラゴンクエスト」以降日本で主流となった「最弱のモンスター」ではなく、TRPGに登場する「厄介な魔物」のイメージも取り入れ、合わせて「
見た目は可愛く侮られやすいが実は強い」のが最大の特徴と言える。
書籍化された後もなろう版は読むことができるが、作者曰くなろう版はどちらかというとプロットに近く、書籍化に当たって別物レベルで大幅に加筆されているため注意。
このため、設定解説は基本的に書籍版及びコミック版の内容を正規のものとして、Web版とは分けて語る事が暗黙の了解となっており、本記事でも同様の体裁を採るものとする。
大きな違いとしては、Web版は派手なバトル・成り上がり要素が強めなのに対して、書籍版以降は心理戦や内政及び外交の描写がガッツリと増やされている点が挙げられる。特に作者がかつてゼネコンに勤めていた時の知識・経験から建築関係の描写はかなり細かいところまで詰められていて、「建国と発展」の方が主題として成立している。
既刊20巻+設定資料集2巻(2022年10月時点)。
また、月刊少年シリウスにてコミック版も連載されており、こちらは既刊22巻(2022年12月時点)。
この他に
アニメ化された「転スラ日記」をはじめ、複数の
スピンオフが連載されている。(後述)
また、関連書籍を含めたシリーズ累計発行部数は2022年1月時点で3000万部を突破。
2023年2月には
4000万部に達した。
テレビアニメも3シーズン製作され、この他にスピンオフ
4コマ漫画である「転スラ日記」がアニメ化、原作者書き下ろし完全新作アニメーションとして『コリウスの夢』(全3話)が配信されている。
2022年11月25日から劇場版「
紅蓮の絆編」が全国で公開。後に一部海外でも上映開始。
興行者数は国内で100万人を突破した。
その他舞台やライブイベント、現実の交通機関やリアル脱出ゲームとのコラボなど多岐に渡って商業展開されており、最も成功したライトノベル(なろう系小説)作品の一つであり、これ以降タイトルをあからさまにパクったような類似作品が多数登場するなど本作が与えた影響は計り知れず、本作は日本のサブカルに「転生モノ」というジャンルを確立させたマイルストーンといっても過言ではないだろう。
◇あらすじ
何という事もない人生を送っていた三上悟は、通り魔に刺され37年の人生に幕を閉じた…はずだった。
ふと気がつくと、目も見えなければ、耳も聞こえない…。
そんな状況の中、自分があの“
スライム”に転生してしまった事に気づく。
最弱と名高いモンスターである事に不満を感じつつも、お気楽スライムライフを満喫する三上悟だったが、天災級のモンスター“暴風竜ヴェルドラ”と出会ったことで運命は大きく動きだすーー。
ヴェルドラに“リムル”と名付けてもらい、スライムとして新たな異世界生活をスタートさせた矢先、
ゴブリンと牙狼族との争いに巻き込まれ、いつしかモンスターたちの主として君臨することに…。
相手の能力を奪う『捕食者』と世界の理を知る『大賢者』、二つのユニークスキルを武器に最強のスライム伝説が今始まる!
◇主な登場人物
能力や関係者、作内での活躍については各自の項目を参照されたし。
声 - 岡咲美保
本作の主人公。
生前は日本の「
三上悟」という大手ゼネコン勤めのサラリーマンだったが、通り魔に襲われそうになった後輩を庇って刺されて死んだことでこの世界へ転生した。ちなみに、転生と転移同時に行われるのは稀。
異世界転生者や異世界召喚者は元の世界への未練などに基づいたスキルを獲得するが、彼の場合は死因が刺殺による出血多量であったため、「血液が不要な身体」であるスライムとして転生する。
また、この他に童貞であったため「30歳まで童貞だったら魔法使いになれる」という俗説を思い出しその連想により40歳目前でもうすぐ賢者・大賢者も夢じゃないなどと考えていたことと、「来世では(女性を性的に)喰いまくる」などと考えていたため、
「大賢者」「捕食者」の二つのスキルを獲得。
また、転生後に最初に出会った、暴風竜ヴェルドラと名前を交換することで「
名持ちの魔物」となり、ヴェルドラの力の一部を割譲されたことでより強力な力を得ることとなる。
転生後にジュラ大森林のゴブリンの村を助けて配下にしたことをきっかけに、ジュラ大森林の弱い魔物が庇護を求めて自身の元に集いはじめ、侵攻してきた
オーク軍を撃破したことで大森林の魔物の主となる。
以後は「種族問わず楽しく快適に過ごせる国」を理念として、魔物と人間が共存できる国の建国を目指すこととなる。
転生直後は水饅頭のようなスライムの姿だったが、同郷人であるシズを吸収したことにより人間の姿に擬態する能力を身につけ、以後はスライムの姿と人間の姿使い分けるようになる。
人間の姿はシズに似た外見で、女性とも少年とも取れる容姿だが、生物学的には無性。
性格は温厚な平和主義者であり、基本的には押しに弱く頼まれると断れない性格。
非常に面倒見が良く、配下の魔物たちのことは家族のように思っている。
その面倒見のよさからかなりの人たらしの面があり、配下の魔物たちをはじめ多くの者達に慕われている。
こうした性格は生前からのものであり、回想などから、生前も彼女こそいなかったものの、最後に自分が庇った後輩を始めとした多くの人間から慕われていたことが窺える。
一方で祭りなどのイベントごとが大好きであり、調子に乗って足元を掬われるお調子者の一面もある。
元々がサラリーマンであったため、内政はともかく外交に関しては甘く、兄弟子であり王として先輩でもあるドワーフの王ガゼルからも「為政者としてまだまだ甘い」と釘を刺されている。
しかし、そうしたお人好しで非情になりきれない面が災いしてファルムス王国による侵攻と仲間の大量死という最悪の結果を招いてしまい、以後は清濁あわせ呑む覚悟と、自身や仲間を傷つけるものには容赦しない非情さを併せ持つようになる。
魔王ミリムからの魔王襲名への勧誘には興味がないとして断っていたが、ファルムス王国の侵攻で発生した犠牲者を蘇生させるために魔王種として覚醒し、後述する魔王クレイマンの撃破をきっかけに他の魔王にも加盟を認められ、魔王の1人となる。
なお、リムルは一切知らないが、内部ではヴェルドラとイフリートが自分の視聴覚を通じて観察しており、ついでに記憶も覗かれている。HDD破壊は無意味に終わった。
声 -
豊口めぐみ
上述したリムルが持つスキル。
自動音声のような形で、リムルが何かしらの疑問を持つとそれに対して回答したり、状況に応じて的確な対応をしたり、危機に対して警告したりする。
能力の整理や改造など非常に高度な処理も担当しており、大賢者がなければ捕食者によって得た能力の数々も単発で使うだけになっていた可能性大。
本来はスキルが意志を持つというようなことはないが、この大賢者だけは例外で、リムルが大賢者に従わないと不機嫌な口調になるなど、意志のようなものを見せる。
そもそも応答する能力自体が世界の声を流用する形で自己改造によるもので、とにかくリムルの役に立つことが最優先。その為、役立たずと思われることを忌避している。
声 -
前野智昭
リムルが最初にこの世界に出現したジュラの大森林の洞窟内で最初に言葉を交わした魔物。
300年前に戦った勇者クロノアによって洞窟内の「無限牢獄」に封印されていた。
封印前は世界中を飛び回って大暴れしていたとされ、その力の強さから、封印されてなお世界各国の人間や多くの魔物・魔王からも災厄として恐れられている。
が、実際の性格は世間一般で思われているような凶悪な性格ではなく、おしゃべりなお調子者かつ寂しがり。
暴れ回っていたとされたのも力が強すぎることが原因。
リムルと互いに名付けを行った後に「無限牢獄」を解くためにリムルの「捕食者」によってリムルの中に「無限牢獄」ごと収納されることとなる。
その間、大賢者によるスパルタを受けており、当初はそれをリムルの意志によるものだと誤解していた。
それから2年後にリムルが魔王として覚醒したことをきっかけに「無限牢獄」の解除に成功したことで復活。
以後はリムルの友人として正式に仲間に加わった。
また、その際にリムルの人型の分身体を依代としたため、以後は人間の姿をとるようになる。
声 -
花守ゆみり
リムルが転生後に初めて会った、自身と同じ元日本人。
かつて爆炎の支配者と呼ばれた有名な英雄であり、多くの冒険者を育て上げた教育者でもある。
外見は火傷の痕がある16、17歳前後の黒髪の美少女だが、実年齢は70歳以上。
太平洋戦争中に東京大空襲から逃げ惑っている最中に魔王レオンによってこの世界に召喚された。
自身の教え子であるクロエ達の問題の解決のため、レオンの居城へ向かう途中、エレンと共にリムルの村に保護されてリムルと出会う。
スキルや能力をスキルに作り替えるスキル「変質者」を持つ。
また、レオンに召喚された際に炎の精霊であるイフリートを憑依させられており、このためイフリートの持つ炎を操るスキルを持っている。
自分のことを召喚したレオンには召喚直後に召喚失敗として放棄されており、以後レオンに対して恨みを抱く。
このため、レオンを敬愛するイフリートとは共存できておらず、イフリートの魔力の暴走のリスクも孕んでいる。
イフリートの影響により肉体の老化は停止しているが、能力の方はそうではなく、リムルと出会った時には力の衰えによりイフリートが制御できなくなりつつなっていた。
村での滞在中に制御が限界を迎え、自身に宿るイフリートが暴走して意識を失う。
リムルが「捕食者」によりイフリートを捕食して暴走を止めるが、肉体の老化を抑えていたイフリートがいなくなったため、肉体が急速に衰弱。
自身の寿命を悟り、最後の頼みとして「リムルがスキルで見せてくれた故郷の景色を見ながら眠りたい」自身を捕食するようリムルに頼み、他界した。
リムルは彼女の望み通り彼女を「捕食者」によって捕食し、彼女の容姿と彼女の持っていたスキル「変質者」を受け継ぐこととなった。
なお、イフリートは捕食された後は会話相手を欲したヴェルドラによって誘導され、彼の話し相手&遊び相手になっている。
同時に対話によって知能が向上していき、かなり流暢に会話できるようになった。ヴェルドラへの敬意は下がったが。
◆ジュラ・テンペスト連邦国
声 - 山本兼平
リムルが転生後に接触した子鬼族村の村長。
リムルの配下では最古参の1人。
元々は高齢の老人だったが、リムルに名付けされて人鬼族へ進化し、大柄な壮年の大男へ若返った。
宴会が好きで、何かと理由をつけては宴会を開きたがる。
建国後は内政官のトップを務めており、非戦闘員でありながら国の中では重要な役割を担う。
声 - 泊明日菜
ゴブリン村に住んでいたゴブリンで、リグルドと同じくリムルの配下では最古参の1人。
リムルに名付けされて人鬼族へ進化したが、外見はほとんど変化していない。
リムルに対しては目上というよりも、悪友のような雰囲気で接している。
脳天気で褒められるとすぐに調子づくお調子者。
調子に乗っては度々痛い目をみるコメディリリーフ的な存在だが、スキルを見ただけで会得してしまうなど、実は戦闘に関しては作中随一の天才。
声 - 小林親弘
牙狼族。
一族を率いてゴブリン村に攻め込んだ牙狼族の長の息子だったが、ゴブリンに加勢したリムルとの戦いで長である父親が戦死、敗北を認めて降伏し、一族を率いてリムルの配下となった。
また、その際に父の跡を継ぎ、一族の長となる。
父の死に関しては思う所はあるものの、リムルに対して恨みは抱いておらず、リムルを主として慕う。
リムルの名付けにより嵐牙狼族へ進化し、額の星型の痣から角が生えた巨体の狼となる。
他者の影に潜む「影移動」のスキルを持っており、リムルが単独行動する際などに影に潜んで共に行動する事が多い。
声 - 古川慎
元は
大鬼族の里を治めていた族長の息子。
オーガはジュラ大森林の中でも特に強い種族だったが、オークの侵攻により6人を残して全滅し、落ち延びてきた。
紆余曲折を経て他のオーガ族の仲間と共にリムルの配下となり、リムルの名付けにより
鬼人族へ進化、真紅の髪と瞳をした、漆黒の2本角を持つ美男子となる。
剣と炎を自在に操り、戦闘能力は高い。
オークとの戦いの後は軍事部門のトップに就任し、オーク族の生き残りとも和解した。
実はニンジンが苦手
声 - 千本木彩花
ベニマルの妹。
リムルの名付けにより鬼人族へ進化し、薄桃色の髪に真紅の瞳をした、白磁の二本角が生えた小柄な美少女となる。
基本的には物腰柔らかだが、怒らせると怖い。
織物や料理が得意で、生産部門の指揮をとる。
また、自称「リムルの第一秘書」のシオンに秘書としての能力が皆無のためリムルの秘書業務の役割も果たしている他、外交面でも活躍するなどの才女。
あまり前線に立つことはないが、魔物でありながら神聖魔法を得意とするなど、戦闘能力も高い。
声 -
M・A・O
オーガ族の生き残りの1人。
リムルの名付けにより鬼人族へ進化して紫の瞳に黒曜石のような一本角が生え、長い紫髪を
ポニーテールとした美女となる。
一見するとクールビューティーだが、実際のところは脳筋でトラブルメーカーな残念美人で、特に料理の腕は食べると死にかけるほど壊滅的。
自称「リムルの第一秘書」だが、秘書としての能力は無きに等しく、実際の役割はリムルの護衛。
ファルムスの侵攻の際、戦闘に巻き込まれた子供を庇い死亡。
このことがきっかけでリムルはあり方を大きく改めることとなる。
その後、結界によって魂が拡散していなかったことが幸し、リムルの魔王覚醒の際に蘇生する。
それと同時に過程を省いて確定した結果を導き出すユニークスキル「料理人」も会得。見た目はそのままに味はまともな料理を作れるようになった。
名称こそ「料理人」だが料理以外にも適用可能で、人間を意識を保ったままほとんど原形をとどめない肉塊にしたりすることも可能。
また、復活の際、他のオーガ達が「妖鬼」へと進化したのに対して、彼女だけ「悪鬼」に進化している。
声 -
江口拓也
オーガ族の生き残りの1人。
リムルの名付けにより鬼人族へ進化し、浅黒い肌に青黒い髪で紺碧の瞳をした美青年となる。
冷静沈着だが、怒りが頂点に達すると自然と笑みが浮かぶという危ない性格。
隠密行動と諜報活動を得意としているほか、分身や影移動も会得しており、リムルが遠方に出向く際には伝令役となる。
好意的な相手に対してはドSな一面も。(ベニマル曰く「難儀な性格」)
声 -
大塚芳忠
オーガ族の生き残りの1人。
元は黒目で伸びた白髪を総髪とした老人だったが、リムルの名付けにより鬼人族へ進化し、老人から初老くらいの年齢まで若返る。
剣鬼の異名を持つ剣の達人であり、作中屈指の実力者の1人。
物語開始前から多くの人間に剣の指南をしており、リムルの配下に入った後はリムルの他、ゴブタやヨウムたちに剣の稽古をつける指南役となる。
声 - 柳田淳一
オーガ族の生き残りの1人。
元は黒髪で大柄な壮年の男性で、リムルの名付けにより鬼人族へ進化したが、容姿はほとんど変わらなかった。
オーガ族の生き残りの中では唯一の完全な非戦闘員で刀鍛冶。
非戦闘員ということもあって、他のオーガの生き残りと異なり出番にあまり恵まれない不遇なキャラ。コミカライズ版の単行本ではカバー下で自分が表紙に載っていないことをネタにしている。
声 - 山口太郎
元は豚頭帝ゲルドの副官だった猪人族。
自領で発生した大飢饉に伴って発生した食糧問題を解決するために豚頭帝ゲルドの指揮の元、他のオーク軍を率いて他所属の領土に攻め込み、オーガ族の里を壊滅させた。
その後はジュラの大森林に攻め込んだが、豚頭帝ゲルドがリムルとの死闘に敗れて戦死したことにより降伏する。
戦後は他のオークと共にリムルの配下となり、リムルからかつての王であるゲルドの名前と意志を継ぐように命じられて一族の長となる。
配下に加わった後は土木部門の責任者となる。
降伏後はベニマルに自身の首を差し出し一族の助命を嘆願するが、ベニマルからは「これからは共にリムルの配下である仲間となるから」として手打ちとされた。
寡黙で生真面目な仕事人間であり、義理堅く心優しい性格をしている。
声 - 福島潤
元は蜥蜴人族首領の息子。登場時点で名持ちの魔物であった。
オーク軍がリザードマン領に攻め込んだ際、防衛を重視し戦いに消極的な父と対応を巡って対立。
中庸道化連のラプラスに唆されてクーデターを起こして父を幽閉、自身が軍を率いてオーク軍相手に打って出る。
地の利がある湿地帯に誘い出して迎え撃つなど狙いは悪くなかったが、オークの力を見誤ったことで窮地に立たされ軍は壊滅寸前、更には名付け親の魔人ゲルミュッドから豚頭帝のエサとして殺される…筈だったがリムルにより助けられる。
戦後は死罪を覚悟して部下の助命を嘆願するが、元々リムルと示し合わせていた父により追放処分とされ、以後リムルの配下として身を寄せる。配下達が名付けられる様子を羨ましそうに見ていた所、リムルから「お前には既に"ガビル"という名があるだろ」と諦めるよう諭された直後に名前の上書きが成立、配下共々龍人族へ進化した。
大のお調子者で、すぐに調子に乗って失敗する。
一方で根は真面目で仕事に対しては真摯に向き合い、責任をもって成し遂げる。
また、リムル配下の中では数少ない
飛行能力を持つなど戦闘力や指揮能力そのものは高く部下からの人望も厚く、リムルからもその点は評価されている。
なおゲーム版でマーチングバンド隊のコスがある。カッコ可愛い。
声 -
大久保瑠美
元・
蜥蜴人族首領親衛隊長でガビルの妹。
オークロード討伐後、父から
ガビルの監視役と他国多種族への見聞を広げよとの命を受けてテンペストへと移住する。名付けにより兄と同じくドラゴニュートへと進化するが、父と自らの命を救ってくれたソウエイへの敬愛と好意が影響し、より人に近い外見の美少女になっている。
ソウエイの副官として隠密、諜報活動の任に就く。
ガビルとは顔を合わせる度に言い争いになるが、実際は互いのことを気にかけている仲のいい兄妹である。
中の人は同じだが音痴ではない。
声 - 田中理恵
ジュラ大森林の樹木の管理を司る樹妖精。
外見は緑の長髪を持つ神秘的な美人。ポテチ大好きうすしおさん。
オーク侵攻の際にリムルに状況を伝えて助力を請う。
事件解決後、講和会議の議長、そしてジュラの森大同盟の盟主にリムルを指名し、リムルに忠誠を誓う。
彼女のお墨付きが得られたことで、リムルは周囲のからジュラ大森林の盟主として正式に認められるようこととなる。
声 -
櫻井孝宏
元は「
原初の黒」の異名を持つ悪魔族の頂点の1人。
赤と金のメッシュが入った黒髪が特徴の男性型悪魔。
ファルムス王国戦においてリムルに召喚され、その後に正式にリムルの配下となり、名付けをされて悪魔公へ進化する。
かつてシズと関わりがあり、シズの最後とリムルの存在を知ったことで召喚前からリムルに興味を抱いていた。
そのため、リムルに呼び出された際には歓喜し、リムルに対して異常なまでの執着心と忠誠心を持つ。
性格は悪魔らしく狡猾で計算高く気まぐれ。
実は精霊の住処での時に悪魔召喚で呼び出されるつもりだったが、ベレッタに先を越されてしまったため、次に召喚されるときのために予め召喚に応じる可能性のある悪魔を軒並み皆殺しにするという狂行を行っていたりする。
戦闘能力に関してはリムルの配下の中でも最強格。
一方でリムルに軽い扱いをされただけでひどく傷つく豆腐メンタルの持ち主でもある。
声 -
日高里菜
“破壊の暴君”の異名を持つ魔王。
ヴェルドラの姪の
竜魔人。
見た目は長い桜金髪を
ツインテールにした14、5歳くらいの少女だが、実際は最古参の魔王の1人で魔王の中でも最強格。
無邪気で天真爛漫でやや喧嘩っ早く、見た目通りの子供のような性格だが、いざ戦闘や謀になると凄まじいまでの頭の回転の速さを見せ、「最も単純に見えて最も老獪な魔王」と評される。
豚頭帝を倒したリムルに興味を抱き、配下にしようと自らテンペストを訪れるが、逆にリムルに食事や服で懐柔され、テンペストで過ごすうちにテンペストやリムルを気に入って彼を「
親友」と呼んで懐き、協力者となる。
声 -
子安武人
“人形傀儡師”の異名を持つ魔王。
種族は
妖死族。
中庸道化連の一人、
喜狂の道化としての顔も持つ。
精神魔法を得意とする。
物語序盤から魔王たちの宴での発言権を強めるために豚頭帝を生み出す、魔王カリオンや魔王フレイ及びテンペストに揺さぶりをかけるべくカリオンの配下のフォビオを依代にカリュブディスを復活させるなどの行動を起こす。
さらにファルムスのテンペスト侵攻に乗じて戦争で発生した犠牲者の魂を消費して自身の能力を覚醒させることを画策し、被害の拡大を狙って配下のミュウランに対魔法結界をかけさせるが、戦争で発生した犠牲者の魂はリムルが覚醒のために消費してしまったために失敗に終わる。
次の手としてミリムを精神魔法で操りカリオンの支配するユーラザニアを攻撃させるが、ミリムが事前に宣戦布告していたためユーラザニアの住民が避難していたため犠牲者が出ず、こちらも失敗に終わる。
また、これらの行為がリムルの怒りを買うこととなる。
その後のワルプルギスにて「リムルとカリオンが手を組んで周辺国に侵攻しようと画策したため、自身とミリムが手を組んでそれを阻んだ」という筋書きの元、自身の正当性を主張するが、直前に最古参のミリムを徒に邪険に扱ったことが仇となって他の魔王の反感を買い、直接的な証拠がなかったことも相まって支持を得ることに失敗する。
さらに、操っていたと思っていたミリムが実は操られたフリをしていたこと、死んだと思われていたカリオンがミリムと示し合わせて生きていたことから形勢が逆転、利用しようとしたことが災いしてそれまで組んでいたミリム、カリオン、フレイにも見限られ、窮地に陥る。
事態を打破しようと半覚醒状態となってリムルに挑むも敗れ、中庸道化連の仲間に思いを馳せながら消滅した。
声 - 内匠靖明
“獣人王”の異名を持つ魔王。
種族は獣人族。
体育会系で豪胆な性格。
獣王国ユーラザニアを治める。
ミリムと同様に豚頭帝を倒したリムルに興味を抱き、配下にしようと考える。
しかし、使者として送ったフォビオを助けられたことから、考えを改め、リムルと不可侵条約を結び同盟関係となる。
その後、クレイマンに操られたミリムにユーラザニアを攻撃され、その際に死んだかと思われたが生きており、ワルプルギスにて再び姿を表す。
クレイマンの消滅後は自身の力不足として魔王を辞任し、ミリムの配下となる。
声 -
大原さやか
“天空女王”の異名を持つ魔王。
種族は
有翼族。
ミリムとは友人関係。
カリュブディスの一件でクレイマンに弱みを握られ、ミリムへの精神支配に協力するが、実際はミリムの「操られたフリをしてクレイマンを騙す」という方の計略に加担していた。
クレイマンの消滅後は自身の力不足として魔王を辞任し、ミリムの配下となる。
声 - 春野杏
“迷宮妖精”の異名を持つ魔王。
種族は妖精族。
外見は金髪に身長30センチくらいの身体に羽が生えた少女。
転生と成長を繰り返し、大人の姿と子供の姿を行き来する特殊な能力を持ち、現在は子供の姿のため力も弱い。
悪戯好きで脳天気な子供のような性格。
リムルが子供たちを救うために精霊の棲家を訪れた際にリムルと出会う。
配下となるベレッタと引き会わせてくれたことでリムルに協力し、友好関係となる。
声 -
福山潤
“白金の剣王”の異名を持つ魔王。元々は人間の勇者だった。
そしてシズの命の恩人であり、不幸な運命に巻き込んだ元凶でもある。
そのためリムルからは一方的に因縁のある相手。
ある人物を探しており、そのために異世界召喚の技術を利用しているらしい…。
声 -
石田彰
“暗黒皇帝”の異名を持つ魔王。
最古の魔王であり、元は
“原初の赤”の異名を持つ悪魔族の頂点の1人。
その出自からディアブロとは浅からぬ因縁がある。
声 - 水中雅章
“鮮血の覇王”の異名を持つ魔王。
種族は
吸血鬼族。
傲慢で狂暴な性格。人間や亜人を餌としか思っていないらしく、何度も人間を襲っているが西方聖教会によって撃退されている。
声 -
Lynn
“夜魔の女王”の異名を持つ魔王。
本当の吸血鬼の魔王で、ロイは彼女の影武者である。
当初は表舞台から身を引いていたが、リムルが参加した魔王達の宴での一件で魔王に復帰した。
西方聖教会が崇める唯一神ルミナスの正体でもあり、吸血鬼の食糧である人間の生き血はその人間が幸福であるほど美味なため、人間を庇護する方針を取っていた。
信者が増えると神としての格が上がるため、ロイに人間を襲わせ、ヒナタやルイたち聖教会に撃退させるという
マッチポンプで信者を増やしている。
声 - 小林裕介
“眠る支配者”の異名を持つ魔王。
種族は
堕天族。
唯一領地を持たない魔王で、普段は放浪しているか
他の魔王の所に居候している。
声 -
小山力也
“大地の怒り”の異名を持つ魔王。
種族は
巨人族。
かつては暴れん坊だったが、ヴェルダナーヴァに敗北してからは落ち着いた性格になった。
実は聖なる存在であるため真なる魔王どころか魔王種ですらないが、竜種に匹敵する実力の持ち主。
◆人間・亜人
声 - 土師孝也
ドワーフの国である武装国家ドワルゴンの国王。
剣聖と称される剣の達人。
普段の態度は厳格だが、本来の性格は自由奔放。
リムルたちテンペストと国交を結んだ最初の王であり、リムルの後ろ盾となる。
ハクロウの弟子の1人でもあり、リムルにとっては兄弟子にあたる。
それを知ってからは王の先輩として何かと相談に乗るようになる。
声 -
細谷佳正
ファルムス王国からジュラ大森林へ派遣された辺境調査団のリーダー。人間。
人を惹きつける魅力と統率力を持つ。
庶民の出で、貴族や領主から虐げられる生活を送っており、国に対して良い感情を抱いていなかったが、放っておくと庶民にも被害が出るかもしれないからと調査を引き受けた。
調査中にリムルに招かれテンペストの実態を知って気に入り、リムルが動くための隠れ蓑となるべく「英雄」として動くこととなる。
声 -
花江夏樹
日本からの転生者でシズの弟子の1人。
イングラシアに本部を置く冒険者の互助組織「
自由組合」の
自由組合総帥。
スキルを持たない代わりに不老の身体を持ち、見た目は高校生くらいの少年だが、実年齢は20代後半。
リムルの姿を見てシズとの一件を誤解し戦闘になりかけるが、誤解が解けた後はリムルと和解し、彼に子供たちのことを託す。
中庸道化連のリーダーであり、クレイマンの黒幕。
力をつけてきているファルムスと、新興勢力として急速に力をつけてきたテンペストを、今後の自分達の邪魔になると判断し、両者の力を削ぐことと、自身の配下であるクレイマンの覚醒を目的として、ファルムスにテンペストの情報を流してファルムスがテンペストへ侵攻するようにけしかけた。
一方でリムルへの親しみや友好の念もまた本物だったようである。
中庸道化連のラプラス曰く、「自由組合総帥の顔とひん曲がった野望を同居させている変人」。
声 - 沼倉愛美
日本からの転生者でシズの弟子の1人。
黒髪を肩口に届かない長さに切りそろえた冷徹な印象を際立たせる美貌をもつ20代の女性。
ユウキと同時期にシズの弟子となった。
魔物を敵視しているルミナス教法皇直属近衛団の筆頭騎士。
西方諸国最強の剣士と称される。
人間に擬態してイングラシアに訪れていたリムルが魔物であるという情報と、リムルがシズの仇であるという情報を入手し、リムルを始末するべく強襲する。
リムルを終始圧倒し、リムルにとどめを刺したと確信して去ったが、危険を事前に察知していたリムルは自分ではなく分身体を戦わせて本体は隠れていたため、始末することには失敗する。
声 - 朝井彩加
声 - 白石晴香
声 - 佐藤元
声 -
田所あずさ
「シズの最後の心残り」である子供たち。
西方諸国で不完全召喚された子供達で、シズの最後の教え子。
ユウキが理事を務める学園の預かりとなっていた。
取り込んだ魔素に体が耐えきれず、あと2年ほどで死亡すると診断されており、自暴自棄となって問題行動を起こしていた。
リムルが5人の教師役として根気強く接するうちに心を開き、問題行動を起こさなくなり、リムルを慕うようになる。
のちにリムルがラミリスの手を借りて彼らに上位精霊を宿らせることに成功、精霊が魔素の制御を肩代わりしたことで死期の問題は解決した。
声 - ???
イングラシア王国を中心に西側諸国で有名な、「金髪の勇者の再来」と呼ばれ絶大な人気を誇る異世界人(来訪者)。
その本当の実力は誰も見たことが無いと噂されているが...?
詳細は
当該項目を参照。
◇世界観
◆舞台
リムル達が活躍する世界は“
基軸世界”とも称される物質世界であり、魔素(後述)が満ち、魔物、魔法が存在する。
“基軸世界”に加えて精霊、悪魔、天使といった精神生命体が住む”精神世界”、精神生命体が顕現出来る”混沌世界”、侵略種族(アグレッサー)が住む”冥界”という名の文明レベルや法則の異なる多種多様な別次元世界が設定されている。
それらは全て「
“星王竜”ヴェルダナーヴァ」によって生み出されたモノ。
また、
同一世界は1つであり、並列世界(パラレルワールド)は存在せず、同一時間軸において同じ存在の重複は不可能となっている。
“基軸世界”の文明・技術レベルは基本的に今やテンプレとしてありふれている中世ヨーロッパレベルだが、ロストテクノロジーやオーバーテクノロジーとして「精霊工学」「機械工学」等が存在する。
村や街から一歩出れば常に生命の危険があるハードな環境である事と、発展した都市を滅ぼすために一定周期で天使が襲来してくる為、娯楽や文化は発展していない。最先端技術も地下などで秘匿・独占されて研究されている事が殆ど。
この襲撃を期に勃発する人類と魔物が入り乱れる戦乱を「天魔大戦」と呼ぶ。
…しかし生活水準に関して妥協しない方針のリムルに共感する形で権力者や実力者達が集った結果、技術・文化レベルのとんでもないインフレと発展が作中では発生している。
◆魔素
あらゆる魔法の根源となる物質で「意思」に反応する一種のプログラム。
主に高い魔力を持つ魔物の個体から放射されるほか、空気中に存在する魔素を用いて魔法として行使出来るような性質を持つ。魔素濃度の高い場所では回復薬の原料や特殊な鉱石が発生・栽培できるほか、魔物が発生することもある。
種族または個人能力により耐えられる分量に限界点があり、限界を超えると死に至る一方で魔法行使の際のエネルギー源となることから、魔素が染み込んだ食品は魔力回復剤としての性格も持つ。
より小さな単位として、魔素を構成する特殊な粒子である霊子、霊子より小さな世界の最小単位である情報子がある。
これらを管理・行使する事で生と死を司る事も可能となり、それが可能な存在を本来の意味での「神」と呼ぶ。
◆能力
何らかの成長を世界が認めた時に獲得することがある能力。元々はヴェルダナーヴァが定めた世界の法則に影響を及ぼせるように、ある程度のシステム化が為された代物。肉体(物質体)・精神(精神体)・魂(星幽体)のいずれかに宿り、後者程強力になる。発動には魂に依る純粋なエネルギーが必要で、足りない場合は使えない。
獲得の契機は進化、(特に死地における)強い意志、種族特性として先天的に、上位者からの祝福等。複数のスキルを獲得した場合に統合され成長する場合も。
強さ・希少性によって4+1段階に分類される。
○共通能力:ごく一般的なスキル。自然と修得したり、能力獲得系スキルで入手しやすい。
「念話」「水刃」「遠視」「自己再生」など
○特別能力:特別なスキル。相応の修行や経験が必要となるが、いずれもコモンスキルより強力。自分の意志である程度狙って獲得できるランクはここまで。
「魔力感知」「超速再生」「天空眼」「影移動」など
○特殊能力:個体独自のスキル。自らの感情や願望が形となり与えられたモノで、複数のエクストラスキルの集合体(権能)で構成される。当然エクストラスキルよりも更に強力。魂に根付く場合が多いので、保有者はスキルによって魂が保護されており、魂に影響を与える権能の効果を検知・緩和できる。逆説的にスキルを肉体に戻す事が出来れば、所有者だった魂が肉体に戻るので蘇生されるが、実行難易度は(本来ならば)とてつもなく高い。また、直接受け継いだりしない限りは同じ名称でも宿す者が違えば権能の内容は異なり、これは究極能力も同様である。
「捕食者」「変質者」「数学者」「好事家」など
○究極能力:特別な領域に至った極僅かな者だけが得ることが出来る最上位のスキル。激情や生への渇望など「強い感情のゆらぎ」によってユニークスキルが進化する...と考えられている。一部のユニークスキルを除き、究極能力には究極能力でしか対抗できない。ヴェルダナーヴァ自身が創り出した「天使系」、その中で特に強力な七つの「美徳系」究極能力及び人の根源的な欲求に由来する「悪魔系」、その内美徳系と対になる「大罪系」究極能力は別格の扱いとされる。そして非常に稀な事例だが究極能力が進化した究極能力も存在する。
「智慧之王」「暴食之王」「英雄之王」「時空之神」など
○固有能力:一部の存在が生まれながらにして持つスキル。上記4つとは別枠として扱われる。複製・強奪は不可能。「迷宮創造」など
◆魔物
いわゆるモンスターとは異なり、人間及び人間と友好関係を持つエルフやドワーフなどの一部の亜人を除いた種族が、一緒くたに魔物と呼ばれている。
そのため、魔物と言ってもオーク、オーガ、ゴブリンなど種族は様々で、その多くは人間と同じだけの知性を持っている。
基本的に人間と魔物は敵対的な関係であり、魔王も同様だが相互不干渉という関係とされる。人間の中の一大宗教であるルミナス教が魔物を敵対視しているため、人間からは討伐対象にされていることが多いものの、小規模ながら魔物と人間で交易を行っている例もある。
また、魔物の間では「弱いものは強いものに従う(≒弱肉強食)」というルールが暗黙のうちに敷かれている。
主に名無しの魔物に名前を与える儀式のことを指す。
基本的に魔物は名前を持たず、上位の魔物が下位の魔物に名づけを行うことで下位の魔物に力が分け与えられ、下位の魔物はその力に応じて進化する。
リムルは気軽に行っているが、実際は潜在能力が高い相手ほど大量に魔力を消耗し、下手をすると魔力総量が減少し最悪死亡してしまうため、普通は慎重に行うものである。
当然、自分より格上の相手には行えない。
魔物の最終進化形態は「魔王種」と呼ばれている。
この世界には複数人の魔王がおり、3人以上の魔王に承認された魔王種の者は「魔王」を名乗ることが許可される。
更に魔王種が大量の魂を得る事で「真なる魔王」へと超越進化する。本来の意味での「魔王」はこちらの事を指し、そのエネルギー量・スキル共に魔王種とは隔絶した強さを誇る。
また、魔王となった者の多くは自分の領土と国を持っている。
◆勇者
圧倒的に強い魔物の勢力の脅威に常に晒されている人類の希望となる、人類の切り札。
勇者になりうる可能性を持つ者には"勇者の卵"が宿り、様々な試練を超えて光か闇の上位精霊を従える事で卵が孵り、真なる勇者として覚醒する。
高い技量や魔力は元より、何よりも「心」が強くなければならず、全ての罪や咎を背負う覚悟を持たなければ精霊の試練に打ち克てない。
ミリム曰く「特別な存在で、勝手に名乗っていいものではない」との事だが、作中では何も考えずに精霊の怒りを買う事を恐れない馬鹿が名乗る事も頻発している。
◆転生者・異世界人(召喚者/来訪者)
主に地球から作中世界にやってきた人間のことを指す。それぞれ、
転生前の記憶を引き継いで転生した者全て。
異種族への転生者の例はあるが、リムル等の「前世の記憶を持ったまま元の世界から次元を渡り別種族に転生する例」はヴェルドラですら聞いたことがない非常に稀な事例。
召喚術により元の世界で自身が持っていた肉体を失うことなく、元の生活を強制的に奪われ無理やり呼び出された者。主に魔物へ対抗するための兵器として喚ばれる場合が多く、召喚主に逆らえぬよう呪いを刻まれる場合も多い。
様々な条件を提示する場合は30人以上の召喚術師で7日かけて儀式を行う上、成功率は極端に低く、長期のインターバルが必要になる。条件を示さない不完全な召喚ならインターバルは短くなるが、成功率は低いままな上、成功しても子供が呼ばれてしまう事が多い。
現実世界と異世界の間に開いた裂け目などに落ちたことで次元移動してしまった者。
という違いがある。いずれの場合でも自力で元世界へ帰還することは不可能となっている。
世界を渡る際に肉体が一度滅び、大量のエネルギーを取り込んで異世界用の体へと変換される。ただし召喚の場合は強い"魂"がなければ耐えられずエネルギーに飲み込まれて滅んでしまう。
稀な場合を除いて、この過程で個々特有の「ユニークスキル」の習得が行われる。本人の性格や、世界を渡る際の思いにより強力な能力を得やすい傾向にある。
そう簡単には生まれない勇者の出現を待つよりも、飛び抜けて強い“異世界人”を召喚する方が効率が良いと考えた各国では禁忌を犯して極秘裏に勇者召喚が行われており、国によっては積極的に召喚魔法を行っているような国も存在する。
これらの"失敗例"として召喚された10歳未満の子どもたちは、身の丈に合わない大量の魔素の為に例外なく5年ももたずに死亡する。唯一の回避方法はリムルがクロエ達に行ったのと同じ、「上位精霊を宿らせて魔素を制御させる」事。
◆国家・組織
リムルがジュラ大森林に起こした魔物の国。通称「魔国連邦」。
元々ジュラ大森林は300年前にヴェルドラが封印されて以降は忌み地として不可侵条約が結ばれており、集落が点在するだけで大きな町などは存在していなかった。
元々はそうした小さな集落の集まりに過ぎなかったが、リムルの元に魔物が集まり始めたことで徐々に規模が拡大していき、ジュラ大森林が地理的に東と西をつなぐ重要拠点であったこともあり、人口の増加や周辺国との交易開始によって急速に発展、一大国家となった。
ドワーフが治める国。
技術力が非常に高い工業国家。人口はドワーフだけで5000万人、他種族を含めると1億人。
また、ドワーフが亜人族であることもあり、魔物も含めた異種族交易も盛んな一大交易地にもなっている。
魔国連邦と最初に国交を結んだ国であり、現在も強固な同盟関係を築いている。
ジュラの大森林の西側と隣接する小国。
街と言えるのは王都くらいしかなく、貴族も小さな村々の領主しかいない。
軍事力は低いが、優秀な情報局を擁しており情報の収集・操作に長けた侮れない国。
魔国連邦が2番目に国交を結んだ国で、交易により徐々に繁栄の道を進む。
ドワルゴンに隣接する専制君主製の封建国家。
地理的にジュラ大森林を通らずにドワルゴンや東へ抜ける唯一のルートであるため、その弱みを握って交易に暴利とも言える高い関税をかけ、国家を潤していた。
そのため、大国ではあるものの近隣諸国からの評判は良くない。
また、禁忌とされる異世界召喚を行っている国の一つでもある。
そうした阿漕なやり方が災いし、ジュラ・テンペスト連邦国の成立後は他国が交易ルートをファルムスではなくテンペスト経由に変更しはじめ、大きな経済損失を出す。
これを受けてルミナス教を掲げる西方聖教会と手を組んで総勢2万の軍を率いてテンペストに侵攻。リムルがイングラシアに出向いており不在だったことと、魔物を弱らせる複合結界の存在により一度は優位に立ち、テンペストに壊滅的な被害を齎した。
しかし、リムル帰還後は結界を破壊され、2万の軍が文字通り全滅する大敗北を喫する。
西の大国。
西方評議会の本部や自由組合本部、西方聖教会の実務拠点など重要施設が集結している。
劇場や大図書館、自由学園、ショーウィンドウ付きショッピング街など文化的施設も多数。
ミリムが最初から支配していた国。
国民は10万人にも満たない龍人族で、蜥蜴人族から進化した魔国連邦の龍人族と異なり、人化したドラゴンが人と交わった末裔。
世代を重ね今では人間との身体的特徴の違いはほとんどないが、成人ならば一般人でもCランクに近い強さを持つ。
政治体制もしっかりしており、生産された富はすべて一度中央神殿へと集約され、全員に基礎となる富が配分された後働き者に追加支給がなされる。貢献度の判断はミッドレイが行っているが、ミッドレイを補佐する神官達にはミッドレイを罷免する権限もあるためミッドレイがこの権限を悪用することはない。
長らく鎖国政策をとっていたため文化が非常に停滞しており、なんと料理の概念が無かった。
国民達も文化の停滞を疑問に思っていなかったが、他国との交流を持つようになったことでそれも改められた。
カリオンの支配していた国。
その名の通り獣人が多い。人口は約3億人。
農業大国であり、特に果物の栽培が盛ん。
ミリムの支配領域となった後は、ミリムの居城となる白亜城が建設されることとなった。
フレイの支配していた国。
人口は100万人未満だが、そのすべてが統制の取れた兵士である。
天を衝く山脈の中腹部をくり貫き、積層型都市空間を形成している。
特産品は希少金属や宝石類。
クレイマンの支配していた国。
もともとは魔王カザリームが建国し治めていた国で、カザリームの死後クレイマンが引き継いでいた。
国民は黒妖耳長族が多く、総人口は約1億人。
首都にある遺跡“アムリタ”は、かつてミリムが滅ぼした超魔導大国の知識や技術が失われないように、カザリームが超魔導大国の首都ソーマを模して作ったもの。
東の帝国と隣接しており、帝国との緩衝地帯にもなっていた。
2000年程前に建国されたエルフ十三王家を従える古いエルフ王朝を主軸に置く王朝国家。人口は1億で国民は耳長族の血を引いている。
魔法研究が盛んで元素魔法を極めた者による「魔導科学」が発展している。
唯一神ルミナスを崇める一大宗教「ルミナス教」の信徒が住む宗教国家。
神の名の元に環境・仕事・生活の全てが管理されており、皆が平等で競争も無く、誰もが平穏で幸福な暮らしを実現している。
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実態 |
霊峰の山頂に建つ奥の院の更に奥、深い地下世界にこの国の真の都市があり、吸血鬼族が住まう「夜想宮廷」が栄える。
「吸血鬼族の食料である人間の生血は人間が幸福であるほど美味」「過去は魔物が猛威を振るい人類は生きるので必死だった」事情から人類の保護・管理の方針を取り、安寧と食糧の等価交換をシステム化している。
なお本来の都は本編の2000年前にヴェルドラが暴れた事で崩壊、二度と被害を受けないよう地下に引っ越したとのこと。
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ジュラの大森林の東方に位置する大陸北東の一帯を支配する帝政国家。臣民の人口が8億人、自由民も推定数千万人という巨大国家。
正式名称が長いため専ら東の帝国と呼ばれている。
ギィの支配領域。
イングラシア王国の更に北方にある極寒の大陸で、数万年前までは超魔導帝国が存在していたが、敵国との戦争に利用しようと召喚されたギィによって滅亡する。
魔王レオン・クロムウェルが支配する国家。
魔国連邦とは海を隔てた別大陸にある。
ダグリュールの支配地。
かつてギィとミリムの決戦によって廃墟と化した都。
物語の影で暗躍する謎の組織。
道化・ピエロの仮面を被った魔人たちで構成される。
かつての魔王「呪詛王カザリーム」の配下たち。現在はカザリームを蘇らせたユウキの指揮下にある。
通称評議会、または西方評議会。西側諸国全体の政治・経済を管理する国際機関。
過酷な環境の基軸世界を生き抜くため、サリオンのような少数の大国を除き西側諸国の大体の国は加盟している。
元々は魔物に対抗するための互助会だったが、東の帝国に対抗するため今の名となった。
加盟国が各々選出した議員(大半は王位継承権のない王族)が度々集まって会議を行い、各国の利害を調整し争いを起こさないように管理する。
武力は持たないが自由組合の実質的な上部組織であるため、安全保障を握っているに等しく権限は大きい。
ファルムス王国の一強状態となることを防ぐため、本部は交通の要衝でありジュラの森に隣接していないイングラシア王国に置かれている。
資金源は加盟国からの分担金であり、これを払えないと評議会を脱退させられる。大きな国ほど拠出額は増えるがその代わり拠出額に応じて自国からの議員を増やせる。議員が多ければ評議会、ひいては西側諸国に及ぼせる影響力が強まるため、中には拠出金を必要以上に払って議員を増やす国もある(ただし議員が増えるほど拠出金は累進するため、最も多くてファルムス王国の5人)。
加盟国同士で戦争を行う場合は宣戦布告から始まり厳正たるルールに則って行われ、守らなければ他の加盟国すべてを敵に回すことになる。
非加盟国との戦争の場合は相手から攻め込んできた場合は評議会が一丸となるが、自分から攻め込んだ場合は評議会は関与せず、下手をすると相手の怒りを買わぬよう評議会から追放される場合もある。戦争中に悪逆非道な真似をした場合も評議会からの信用を落とすことになる。
西側諸国全体の冒険者達の活動を管理する組織。元々は冒険者互助組合という単なる冒険者同士の互助会だったが、ユウキが大きく発展させた。
各国のギルドはここの支部という扱い。
ルミナス教の教会。本部はルベリオスに置かれているがルベリオスからは独立した組織である。
法皇の両翼である法皇直属近衛師団と聖騎士団という二大組織と各国に派遣された神殿騎士団という強大な戦力を有し、魔物から人類を守っている。
東の帝国の裏社会を支配する秘密結社。最近西側諸国にも進出してきている。
“金”“力”“女”を司る三人のボスによって率いられている。
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実態 |
元々帝国の裏社会を支配していた闇の母をユウキが潰して再編した組織で、三人のボスの上にユウキが総帥として君臨している。
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西側諸国の政治・経済を牛耳る一族。五大老という五人のフィクサーに率いられている。
西側諸国の主要国家の王侯貴族にはこの一族の血を引く者も多く、自由組合や西方聖教会にもロッゾ一族の息がかかっている。
最終的には全世界の経済を支配することを目論む。
◆その他
いわゆるシステムメッセージ。
能力の習得など世界から何かしら通知すべき情報があった場合にどこからともなく響く声。
◇メディアミックス
◆コミカライズ
講談社の漫画雑誌月刊少年シリウスにて2015年5月号より連載開始。
作画は川上泰樹。
設定や説明の多さで長大になりがちな原作小説から上手い事取捨選択してまとめ上げている点、独自の解釈・描写による展開の変化が違和感なく嵌まっている点、イラストが雰囲気にマッチしている等の点から原作ありの漫画としては非常に評価が高い。
2018年年間コミックスランキングではTOP10入りをし9位。これは他の9作品の中で唯一10巻未満でのランクインとなった。
その他、第3回『次にくるマンガ大賞』コミックス部門5位、AnimaniA Award 2019・Bester Manga International(国際漫画賞)受賞、第46回講談社漫画賞少年部門(2022年5月)、等を受賞している。
◆スピンオフ
現在、8つのスピンオフ連載(うち2作品完結)と1つの単発番外編が展開されている。
「魔物の国の歩き方」と「島耕作」以外は全て月刊少年シリウス連載。
マイクロマガジン社のwebコミックサイト・コミックライドにて2016年7月28日から開始。
既刊は2021年1月時点で8巻(作者休業中)。
作画は岡霧硝。
兎人族の少女・フラメアから見た開国後の魔国連邦を描く。
「開始時点で本編小説9巻終了相当」という最も未来の時系列からスタートしている。最新話時点では小説13~16巻、帝国戦前後まで時間が進んでいる。
このため本編漫画版やアニメ版ではまだ未登場のキャラも頻繁に出演するのが特徴。
2018年6月号から開始。
既刊は2024年1月時点で7巻。
作画は柴。
リムル達の日常をコミカルに描く4コマ漫画。時々シリアスにもなる。担当は大体ゲルド、偶にリグルやミョルマイル
本編とキャラが違う点が多々見受けられるが、作者曰くこの差は「キャラ崩壊」ではなく「知られざる家庭の姿のようなもの」とのこと。
本編コミカライズでは描かれてない隙間部分も描かれているので図らずも本編の補完になったりしており、本編へ逆輸入される設定も生えてきたりしている。
- 転生したらスライムだった件 転生しても社畜だった件
2018年12月号~2020年2月号まで連載。全2巻。
作画は明地雫。
リムルが目覚めると、スライム姿はそのままで社畜だった!?ベニマル達も部下となっており、ワケもわからぬままリムルの中間管理職ライフが始まる…!といったギャグ漫画。
内容面で「思ってたのと違う」「転スラでやる意味が不明」「社畜描写が変にリアルで思い出させるから不快」などの酷評の嵐だった為か短命で終わっている。...が、公式からは無かったもの扱いはされておらず、作画担当もお祝いコメント等で度々イラスト提供をしている。
2019年4月号~2023年7月号まで連載。全7巻。
作画は茶々。
シズさんを捕食し、人間形態をとると姿も精神も幼くなったリムルとその周囲の日常を描く4コマ漫画。
設定が設定だからか、この作品のみ本編とは全く繋がりが無い扱いとなっている。
- 転生したらスライムだった件 異聞 ~魔国暮らしのトリニティ~
2019年8月号から開始。紙面での連載より、ニコニコ漫画内で配信されている『水曜日のシリウス』での連載が先行している。
既刊は2024年1月時点で9巻。
漫画は戸野タエが担当。
カリオンの密命を受けた狐の獣人・フォスから見た魔国連邦とそこに集う様々な種族を描く。
フォス以外にも龍人族のステラ、有翼族のネムの少女3人によるトリプル主人公なのが最大の特徴。かしましくもひたむきな3人娘達が可愛らしいと専らの評判。
時系列は第一話時点で本編4巻、ユーラザニアとの交流が開始した場面から。本編の日常や戦争の裏側が色濃く描かれるなど、こちらも図らずとも本編の補完となっている場面も見受けられる。
なお本編にはまだ3人の出番はないが、転スラ日記では背景などにたびたびカメオ出演している。
イブニング2019年7号、9号に前後編で掲載。
『
島耕作』シリーズで知られる弘兼憲史との異色のコラボレーション作品。
通り魔に刺されて死んだ三上悟が目覚めるとスライムではなく
島耕作に転生していたという究極の
タイトルオチIFを描いた作品。
原作者監修、弘兼憲史と川上泰樹が作画を担当。
単行本は本作の他に『課長 島耕作』第5・6話、『転生したらスライムだった件』第1話も収録されている。
- 転生したらスライムだった件 クレイマンREVENGE
2022年6月号から連載開始。既刊は2024年1月現在で3巻。
漫画はカジカ航が担当。
小説6巻(漫画は19巻)でリムルに敗北し消滅したはずの魔王クレイマンがユニークスキルの効果で70年前にタイムリープし、リムルへの復讐あるいは敵対ルートの回避を目指す「逆行・やりなおしモノ」ストーリー。
クレイマン軍の内情や日常、本編前のあんな出来事やこんな戦いの実態が描かれる・・・予定。
幹部や配下たちの上司に似たポンコツっぷりが愉快だと概ね高評価
- 転生したらスライムだった件 美食伝 〜ペコとリムルの料理手帖〜
2023年6月号から連載開始。既刊は2024年1月現在で1巻。
漫画は中谷チカが担当。
リムルが名付けしたゴブリンの「ペコ」を主人公に据えた、転スラでは初の現代料理×ファンタジーグルメ漫画。
- 転生したらスライムだった件 番外編 とある休暇の過ごし方
2023年9月号から連載開始。既刊は2024年1月現在で1巻。
10周年企画『転スラ10thプロジェクト』の一つとして『小説家になろう』に掲載された、原作者書き下ろしのスペシャルストーリーをコミカライズしたもの。無論本編とも連動しており、時系列は小説9巻と10巻の間(テンペスト開国祭終了直後)。リムル・ヴェルドラ・ヒナタら最強トリオのあるひと夏の有給休暇を描く。
最大の目玉として、漫画担当に『3×3 EYES』『無号のシュネルギア』の高田裕三氏を起用している。
◆児童書
マイクロマガジン社の児童書レーベル「かなで文庫」にて続刊中。イラスト・挿絵はもりょが担当。
小説1巻分を上中下の3巻に分割し、難解な表現や設定は極力カット、仮名も振って読みやすく仕上げている。
2024年2月現在既刊29巻。
◆アニメ
2018年に1期が、2021年に2期、2024年が3期がアニメ化されている。
アニメーション制作はエイトビット。
監督は1期が菊地康仁、2・3期が中山敦史。
2期は一度中断しており、その間はスピンオフとして転スラ日記が放送された。
こちらの監督は生原雄次。
放送局は転スラ日記まではTOKYO MX・毎日放送他と言った深夜アニメにありがちな放送枠だったが、3期からは日本テレビの「FRIDAY ANIME NIGHT」枠で放送され、シリーズ初の地上波全国ネットとなる。
地上波以外では全シリーズがBS11で放送されている。
◆第1期
2018年10月から2019年3月まで、原作者描き下ろしのオリジナルストーリーや総集編(「閑話:ヴェルドラ日記」)を含めた全25話が放送された。
漫画版をベースとしつつもアニメ用に構成がカット・ピックアップされている。範囲は原作4巻までだが、都合上教師編を先に放送し、外交編及びヒナタとの遭遇を2期に持ち越している。
第24話「外伝:黒と仮面」は原作者が書き下ろしたもので、ディアブロとシズが邂逅した過去を描くアニメオリジナルストーリーが展開する。
当初は原作6巻までは無理としても、5巻まで一期で放映する予定だったが尺的に考えると無理がある、しかし委員会としてはどうしてもディアブロを出したいと言っていた事から、伏瀬氏が書き下ろしで出演させる方法を担当に伝えたところ、どのような話にするかの問い合わせもないまま採用され、制作が決定したとの事。
◆第2期
2021年1月5日~3月30日の24.5話(閑話:ヒナタ・サカグチ)~36話と6月29日~9月21日の36.5話(閑話:ヴェルドラ日記2)~48話の分割2クール。
前半がユーラザニアやドワルゴンとの外交からファルムス戦、ヴェルドラの復活まで、後半は戦後処理とクレイマン戦及びワルプルギス、八星魔王結成まで。
制作時期が空いたにも関わらず展開が漫画本編に追い付いてしまったため、展開やセリフ回しがかなり小説版に寄っている。それ故にか第1期よりも評価を下に見る視聴者もコミックス派を中心に多い。
◆転スラ日記
2021年4月6日~6月22日に、第2期の間を
埋める形で放映。
放送範囲はコミックス2巻中盤(13日記)まで。
デザインや音楽が「日記」の雰囲気を再現出来ていると好評。
◆第3期
2024年4月から放送開始予定。
本作からシリーズ構成が根本歳三に交代している。
◆ゲーム
2本のゲームアプリが配信中の他、(異世界)
ファンタジー作品や所謂「なろう系」作品が原作のゲームとのコラボがよく行われている。
ここでは特に著名なものに絞って紹介する。
- 「転生したらスライムだった件〜魔国連邦創世記(ロードオブテンペスト)〜」
2018年10月30日開始。配信はキック・アスと
ゲームゲート。
ジャンルは
建国×バトル 成り上がり転生ファンタジーRPG。キャラはデフォルメかつ2.5Dで表現されている。
- 「転生したらスライムだった件〜魔王と竜の建国譚〜」
2021年10月28日開始。配信はバンダイナムコエンターテインメント。公式略称は「まおりゅう」。
ストーリーからバトル及び強化パート、交流に至るまでフルボイス&3D仕様。本編シナリオパートはアニメと3Dの折衷。スマホの要求スペックが高く、凄い勢いで電池が減る
アニメの流れに沿ってストーリーを追体験しつつ、建国システムでプレイヤー自身のカスタマイズによるオリジナルの魔国連邦を創る内容となっている。
期間限定イベントの他、一部の本編ストーリーでは
原作者監修のもと、オリジナルストーリーが展開されるのが最大の特徴で、オリジナルキャラやアナザーキャラが巻き起こす事件に立ち向かうストーリーとなっている。
1.5周年以降はコラボイベントも開催されており、現在は「
この素晴らしい世界に祝福を!」、「
アイドルマスター ミリオンライブ!」、そして「
オーバーロード」とコラボ済み。
特定のクエストでコンティニューを拒否すると原作者完全書下ろしのIFバッドエンドに分岐したり、一見敗北イベントと見紛う強さの乱入隠しボスをどうにかして倒すと更なる隠し分岐シナリオが流れるなどのギミックが盛り込まれており、発覚時には少なからず話題になった。
ちなみにこのバッドエンド、Web版で当初予定されていた「100話完結のための不穏エンド」を再構成したものらしい。
◇関連項目
追記・修正に転生する?
▷Yes
No
- どのあたりまで追記していいのコレ? -- 名無しさん (2022-07-24 11:35:05)
- ドラゴンボール並みにインフレの激しい作品。あまりにもキャラが多いにも関わらずほぼすべてのキャラを使い捨てるようなことがないのは作者の力量すごいと思った。 -- 名無しさん (2022-07-24 12:23:11)
- 項目作成乙です。元は一般人が書いたネット小説とは思えんレベルの世界観とボリュームの大作だよねコレ。故になのか今まで項目を建てようとする人がいなかったイメージも… -- 名無しさん (2022-07-24 12:27:52)
- 転スラのアニメ化をきっかけになろう系や異世界モノのアニメ化ガンダム増加しまくってるイメージがあるんだよな。 -- 名無しさん (2022-07-24 12:32:21)
- AmazonのCMでよく流れてくるけどスライムが見当たらない件 -- 名無しさん (2022-07-24 14:15:59)
- ↑ぶっちゃけた話、シズさんを取り込んでからそっちの姿がデフォになってる感もあるから「スライムの定義とは?」と思わなくもないw -- 名無しさん (2022-07-24 14:43:09)
- 確かクレイマンが主人公の外伝が数か月前から連載されているな。 -- 名無しさん (2022-07-24 17:33:41)
- 結構人外度減少しちゃうから人外主役の話なのにガチガチの人外好きにはあんまオススメできないという不思議な立ち位置なのよね、ソーカとかヴェルドラとか…… -- 名無しさん (2022-07-24 19:47:33)
- 非常に有名になったなろう小説のはずなのに今日になるまでまだ作られてなかったんか… -- 名無しさん (2022-07-24 20:10:56)
- どんな展開になっても結局最後は主役側の圧勝と決まっているから、安心して読める。 -- 名無しさん (2022-07-24 20:55:39)
- 項目作成お疲れ様です。スキルとか世界観とか全部詰め込もうとすると膨大な内容になってしまいそうなので、ある程度追加したら項目分ける必要があるかも? -- 名無しさん (2022-07-24 23:45:29)
- 所謂「転生モノ」の中でもトップクラスに成功した作品なのに今までページ無かったのが驚きだ -- 名無しさん (2022-07-25 01:15:39)
- >07-24 12:23:11 原作小説の方だと後に戦闘力の数値化がされてるが、担当編集に反対されながらもやった理由が「いい加減クレイマンを基準にするのに限界が来た」は笑った -- 名無しさん (2022-07-25 01:22:49)
- 魔王組は全員書かれてないのね -- 名無しさん (2022-07-25 01:52:19)
- 情報量が多すぎて大変だっただろうに、ホント作成者乙です。ただこれでもまだ全然足りないという...折を見て追記していきましょうかね -- 名無しさん (2022-07-25 01:54:06)
- キャラ一人一人の個別項目が建てられる…というか建てないとこの記事がすぐ肥大化するレベルでとにかくキャラが皆濃い。上にもあるけど使い捨てかと思いきや後々になっても重要な役割で出てくる事もザラだし -- 名無しさん (2022-07-25 02:10:11)
- やっと項目出来たか これでも内容としては薄い方だと思えるのが恐ろしい 現段階の内容を書いたらこれの3倍はあるだろうな -- 名無しさん (2022-07-25 07:47:29)
- 人の姿になるスライムが主役ということである意味でぷにるの先輩みたいなものか。魔物と玩具だから別物のスライムではあるのだが。 -- 名無しさん (2022-07-25 12:04:44)
- 「転生したらスライムだった件」と「スライム転生」が紛らわしすぎる件 -- 名無しさん (2022-07-25 21:03:46)
- 仲間になると亜人化しちゃうのが残念。 -- 名無しさん (2022-07-26 19:54:44)
- ↑この作品の「魔物」「魔人」「亜人」の境界はかなり曖昧だし進化しても必ずしも人型にはならない・人に近づかないケースもあるし(ランガとかガビルとか)...なーんか上手く表現できんがこの手の批判は的外れ感が強くてなぁ...残念に思うだけならそれは自由だけど -- 名無しさん (2022-07-27 01:27:12)
- 好みの問題ではあるけど、個人的には仲間・配下に性別の偏りがないのがいい。ハーレム系が好きな人には申し訳ないけど、主人公が男で仲間が全部女(もしくはその逆)みたいなのはどうも好きになれなくて…。リムルが性別ないからうまくバランスが取れてるのかもしれない。 -- 名無しさん (2022-08-02 13:10:08)
- 皆もっと追記修正してくれてもええんやで...? -- 名無しさん (2022-09-24 12:55:42)
- 違反コメントを削除しました。 -- 名無しさん (2023-01-11 20:14:13)
- メディア展開や発行部数などの実績の割にはネタやミームも含めた「話題性」には乏しいけどその分悪目立ちもしてない印象 -- 名無しさん (2024-02-24 00:14:03)
- そろそろシリーズ累計5000万部突破が視野に入ったな… -- 名無しさん (2024-04-16 16:00:14)
- ハッキリ描写されていたが、全盛期のヴェルダナーヴァを除き絶対無敵の力を持つ者は『存在しない』為、どんな奴でも落魄れる可能性があるのが転スラクオリティ。 -- 名無しさん (2024-04-23 14:42:53)
- 命の軽さに関しちゃリスペクト元のオバロと同等以上だよなぁ。ネームドの実力者も容赦なく死んでゆく。(だからこそ「いのちをだいじに」を徹底してるリムルの方針は殆どの場合上手くいっているワケだが) -- 名無しさん (2024-04-24 00:45:05)
- ↑1 主人公補正とは?…と云える世界観だしな。主人公ですら以前の周回で複数回消し飛んでいた描写があるし… -- 名無しさん (2024-04-29 12:42:46)
最終更新:2024年06月26日 11:38