蟲魔族(転スラ)

登録日:2022/09/24 Sat 11:31:46
更新日:2024/01/10 Wed 20:09:44
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「異界には、数多(あまた)の種族がいるわ。たまに開く“冥界門”を通って、様々な侵略種族(アグレッサー)がこの世界を狙っているわよ。私達蟲魔族(インセクター)や、それに近しい性質を持つ幻獣族(クリプテッド)。それに、妖魔族(ファントム)なんてのもいるわね。私達は悪魔族(デーモン)と違って半精神生命体だから、こちらの世界でも時間をかければ具現化できるのよ」

蟲魔族(インセクター)とは、『転生したらスライムだった件』に登場する種族である。


【概要】

異界にて互いに争いながら他の世界への侵攻を目論む3つの半精神生命体“侵略種族(アグレッサー)”の一角。
天魔大戦にて同じ侵略種族である妖魔族(ファントム)と手を組み、天使軍として参戦する。

【特徴】

その名の通り虫の姿をした種族。
名前はインセクターだがモチーフとなる虫は昆虫に限らず、蜘蛛やサソリなど一般的に虫と形容されるものならモチーフになる模様。様々な虫の特徴を兼ね備えた個体もいる。
虫そのものの姿をした下位種である蟲型魔獣(インセクト)と、虫の特徴を備えた人型の上位種蟲型魔人(インセクター)がおり、蟲型魔人の方が強いがそこまで進化する個体は稀。
妖魔族同様物質界における肉体を持っていないが、物質界に出られさえすれば魔素を凝固させたような肉体を創り出し、あとはその辺の物質を取り込んで肉体を得られるため、妖魔族と違いこの点は特に問題にならない。

同じ侵略種族である幻獣族(クリプテッド)から派生した種族であり、幻獣族とは性質がよく似ている。
一方で妖魔族と同様のを頂点とした絶対的な階級社会を形成しており、下位の個体には自由意思すらない。それゆえ下級個体は恐怖も感じず、仲間がどれだけ死のうと怯まずに命令を実行する。
上級個体は自身の眷属を召喚することが可能。

精霊の力を宿しており、魔法に対する優位性を持つものも多いため、悪魔族(デーモン)にとっては天敵のような存在。
下級の個体でもBランク上位の力を有しており、上位者ならば覚醒魔王にも相当する実力を誇る。
基軸世界では珍しい種族とされているがそれは基軸世界への侵攻に必要な“冥界門”が滅多に開かないうえにすぐ閉じてしまうからであり、天魔大戦では固定され拡張された冥界門を通って300万もの蟲魔族が基軸世界に侵攻した。

【用語】

十二蟲将(じゅうにちゅうしょう)

ゼラヌスの腹心であり、蟲魔族の軍団長を務めている12人。一人一人が覚醒魔王級の戦闘能力を持つ。
作中では3人が離反しており、天魔大戦前に1人死亡したため天魔大戦では8人のみ参加。
代替わりの制度があるが何故か離反した者達の穴埋めはされていない。天魔大戦では離反した連中の率いていた軍団も参加していなかったので、もしかしたら離反した者から軍勢の指揮権を奪い返さなければならないのかもしれない。

生体異鋼(アリオニウム)

一部の蟲将の外骨格を形成している特殊な物質。神話級(ゴッズ)に匹敵する硬度を誇る。

暴走強化状態(オーバードライブ)

一部の蟲将が持つ強化形態。攻撃力やスピード、回復力が跳ね上がる。
基本は体力が少なくなると発動するが、任意で使える者もいる。

軍団蜂(アーミーワスプ)

体長30㎝ほどの蜂の蟲魔族。全ての魔物の中でもトップクラスのスピードを誇る。
隠れた人間(エモノ)を見逃さない優れた超感覚と、高周波を発する恐るべき刃となり変則的な高速軌道を容易く行う羽を持つ。
エクストラスキル『思考加速』に加えて『超速反応』まで所有していなければ動きを捉える事さえできず、たった一匹だけでも特A級に災害指定されている。
西側諸国では一匹でも発見された場合緊急事態警報が発令され、すぐさま各国上層部に報告が為され、上級騎士達による討伐隊が組織される。可能ならば聖騎士団(クルセイダーズ)にも出張ってもらい、聖結界にて周囲から追い詰め、弱化魔法や鈍足魔法で確実に弱らせてから始末するという大規模な掃討作戦が実施される。そこまでしても犠牲が出る事を覚悟せねばならないほど。一匹でもこんななのに、群れで行動するという恐ろしい生態をしている。

【活動】

はるか昔、世界の創造主である星王竜ヴェルダナーヴァが異界に“滅界竜”イヴァラージェを封印した際、その妖気(オーラ)から幻獣族が生まれるようになったのだが、その中で初めて生まれた知性ある個体にヴェルダナーヴァが「ゼラヌス」と名付けたことによりゼラヌスが進化し、この種族が生まれた。
その後ゼラヌスは生まれながらの闘争本能で幻獣族の駆除を行うようになり、さらに自らの手足となる蟲魔族を生み出していった。
妖魔族とは一応協力関係にあったが、仲は良くなかった。しかし幻獣族を相手にするには有用だったため、お互いに干渉せず共闘していた。

だがヴェルダナーヴァの消失を機に、蟲魔族は独自の行動をとるようになる。ヴェルダナーヴァの復活を目論む妖魔族から同盟の打診を受けるも拒否し、自分達の安住の地を求めて活動するようになった。
これにより妖魔族との仲は決裂し、以後互いに激しく争いつつ他の世界に侵攻をかけ、たまに幻獣族が大量発生した時のみ休戦して共闘する、といった活動を長きにわたって繰り返していた。

だが妖魔王フェルドウェイと協力関係になったミカエルに説得され、世界の半分を自分達が支配するという条件で妖魔族と同盟を結び、天魔大戦にて天使軍側で参加。
開戦から数日後、300万の軍勢でミリム領に侵攻し、ミリム軍や援軍に来ていた魔国連邦(テンペスト)の戦力と戦う。
だがゼラヌスを除いて文字通り全滅し、ゼラヌスは撤退した。

【作中に登場した蟲魔族】

蟲魔王

ゼラヌス

「フッ、臆病とは何だ?敵を恐れずに敗北するくらいなら、ワレは臆病でも勝利者となることを願うぞ」

世界で初めて生まれた蟲魔族。蟲魔族の絶対的な王者である。
名付け親であるヴェルダナーヴァには敬意を持っていたようで忠実だったが、その消失後は好き勝手に行動しており、ヴェルダナーヴァを復活させようともヴェルダナーヴァの復讐をしようともヴェルダナーヴァの遺志を継ごうとも思っていない。
というのも、自身の存在理由を考え続けた結果、“親超え”を目標に定めており、いつかヴェルダナーヴァを超えて自身が最強に至ることを目指している。
不滅の肉体を持つが精神は限界があるため、勝利の為なら手段を選ばず、上記のセリフの通りどこまでも慎重に行動する。

その肉体は全身が究極の金属(ヒヒイロカネ)で出来ており、長髪のような繊毛は一本一本に極小の突起が隆起しており刃の形状を模っている。
二対の(はね)は解放するだけで星の形状を変化させられるほどのエネルギーが圧縮されており、三対の腕の内一対はいつでも魔法を発動出来るように準備されており、一対は刃のように細まり鈍く輝いている。


ミリム領への侵攻時、自身は当初参戦せずにいたが、その理由はカレラの“神滅弾(ジャジメント)”を警戒していたため。
ミナザやフェルドウェイ達から収集した情報を基に“神滅弾”は自身にとっても脅威ということと使用には制限があるということを把握しており、カレラが“神滅弾”を使ったタイミングで参戦。カレラに大ダメージを与え、ゼスを捕食した。
その後カレラも捕食しようとするが予想以上のしぶとさの前に仕留め損ね、そこにミリムが参戦。
神話の再来ともいえる熾烈な戦いを繰り広げるが、ミリムとはお互いに最強技が通用しなかったこと、配下が全員死亡してしまったことから撤退する。

十二蟲将

ゼス

「笑止。そんな戯言ハ、この俺ヲ立ち上がらせてからほざくがイイ」

蟲将主席。ゼラヌスの直系であり、他の蟲将とは隔絶した力を持つ。その存在値はゼギオンの3倍近く。
妖魔族の対蟲魔族担当の責任者であるザラリオとは、何度も死闘を繰り広げた好敵手。
ゼラヌスによく似てとても臆病であり、卑劣で狡猾な性格。生まれたばかりの弟に自身を脅かす可能性を感じてその芽を摘み取ろうとしたり、次世代の女王として誕生した個体を喰ってその力を我が物にしようと企んだりした(全て失敗したようだが)。一方でゼラヌスからの愛情は信じ切っており、ゼラヌスがいずれ自分の力を奪おうと目論んでいることは気付いていなかった。

天魔大戦ではピリオドと共にカレラ、エスプリと対決。途中からカレラとの一騎打ちになり、圧倒的な存在値さでカレラの攻撃をものともしなかった。
しかしカレラがゼスの相手を買って出たのは「ミリムがゼラヌスを倒してくれるから№2を押さえておけば後はどうにかなる」という考えによるものであり、ゼスが真の№2ではないと知ったカレラがさっさとケリを付けるために放った“神滅弾”を油断から無防備に受けてしまい死亡。ゼラヌスに喰われてしまった。

ミナザ

「我らが安住の地を奪おうとする者よ、苦しみの中で死ぬがいい!究極付与(アルティメットエンチャント)代行権利(オルタナティブ)』全力解放――出でよ、湧き出る者共!!我が身を糧として喰らい、その本能のままに敵を――」

女性の蟲将。ゼラヌスがミカエル及びフェルドウェイと同盟を組んだため、2人が裏から支配していた東の帝国に貸し出され、帝国の最高戦力である帝国皇帝近衛騎士団(インペリアルガーディアン)の序列6位まで昇り詰めていた。
実力は確かだがかなりおしゃべりな性格で、答えなくてもいい敵の質問に律義に答えたり聞かれてもいないことまでベラベラ話してしまう。
高いスピードと神話級でも傷付けるのが困難なほどの防御力を誇るうえ、『超速再生』まで備えている。戦闘では生み出した子による物量戦術が中心だが、それが通じない場合はこの力を取り込んで自らをパワーアップして戦う。


帝国と魔国連邦との戦争でシオンと対決するが、得意の物量戦術はシオンの『最適行動』の前に通じず、スキルを自らの強化に回しパワーアップしてもなおシオンと互角がやっとであり、戦いの中で闘霊鬼に進化したシオンには適わず敗れた。

ビートホップ

「よお、逃げンなよ!」

蜂と飛蝗(バッタ)の特徴を持つ蟲魔族。
手足や急所が生体異鋼の外骨格で覆われており、圧倒的な攻撃力と防御力を誇る。飛翔速度も凄まじく、更にそのスピードで急加速から急停止といった変幻自在な動きも出来る。特殊な権能や魔法は使っていない強引な力技であるため肉体はボロボロになるが、『超速再生』によって短時間で回復する。存在値も170万と高い。
戦闘では相手を甚振ることを好み、相手が強ければその分甚振るのを楽しむ。ただその性格のせいでなかなか全力を出さないという悪癖がある。


天魔大戦では自分との戦いを避けようとしていたガビルを見つけ、戦いを挑む。
ガビルと、途中参戦したスフィアの二人を相手に回復薬を百個以上使わせるほど圧倒的な強さを見せつけるが、トルンが死んだことを感じ取り、戦況の変化を恐れ遊びをやめて本領を発揮。
強烈な蹴りでスフィアに重傷を負わせ、更にとどめを刺そうと追撃を加える。直後のガビルの投げ槍も躱し、隙を晒してまでスフィアに駆け寄ったガビルが勝負を捨てたと判断しとどめを刺そうとする。
しかし実はガビルは自身の権能でスフィアを復活させており、スフィアがガビルを巻き込んで回避行動をとったために攻撃は外れる。
完全に仕留めたと思っていたスフィアが復活したことを訝しみながらも戦闘を続行するが、変則的な動きのあとはダメージの回復をしなければならないという弱点を見抜かれたため、回復と共に全力で二人を仕留めることを決める。
だが回復してる間にを前にして子孫を残そうという本能が刺激されたガビルがスフィアに告白、そこからガビル、スフィア、ガビルの部下たちの茶番が始まったことでブチギレる。
回復終了と共に“飛翔旋穿蹴撃(スピンドルキック)”を放ってガビルを仕留めようとするが、告白が成功して調子に乗ったガビルがその権能によりパワーアップしていたことでアッサリと吹っ飛ばされてしまう。
ガビルへの認識を改め“飛翔旋穿針撃(スピンドルニードルスピア)”を放つが、ガビルが前述のパワーアップ+が神話級に進化したことでビートホップを上回る存在値を得ており、ガビルの渦槍水流撃(ボルテクスクラッシュ)に撃ち負け死亡する。

ムジカ

「何、貴殿には関係ナイ。拙者とここまで渡り合える武人とは久方ぶりに遭遇したが、惜しいナ。もっと武勇を競い合いたかったが、そろそろ潮時ということよ」

大百足を擬人化したような姿の蟲魔族。体長が30メートルを超すような巨大な百足の群れを率いる。
武人肌な性格で、古風な喋り方をする。転生者であることが示唆されており、生体異鋼を鍛え上げた太刀を用いた剣術を得意とする。その技量はかなりのもので、存在値もゼス、ピリオドに次いで蟲将の中で三番目に高い。


天魔大戦ではゲルドと対決。互角の勝負を繰り広げるが、蟲妃の降臨に伴ってその護衛に回る。
『生命再構築』により存在値が数倍に強化され、ミッドレイと交戦。互角に渡り合うが“喰牙(クウガ)”を防がれ、“竜魔剛爆覇(ドラゴニックブラスト)”を喰らい倒された。

ティスホーン

「ホホホ、気付いたようですわね。下位の蟲将など、所詮は前座。御方様(おんかたさま)の御力があれば、居てもいなくても大局に影響など御座いませんわ」

蟷螂の如く両手が鋭利な刃物になっている蟲将。
蟲将第四位の実力者で、存在値は180万強と下位の蟲将とそんなに変わらないにも関わらず永き時に渡って蟲将上位幹部を務めている。
暴走強化状態を任意で起こすことも出来、制限時間はあるもののその力を完全に制御することが可能。


天魔大戦ではオベーラと対決。
互角に渡り合うが暴走強化状態になったことでオベーラを本気にさせてしまい、“極星爆撃覇(プラネテスボウミング)”により一撃で倒された。

トルン

「キシ、キシシシシ。オマエ、遅イ。オレ、速イ」

金蚉(カナブン)の蟲魔族。身長は2メートルを超えており、蟲将の中でもずんぐりした体格。翅が蜻蛉(トンボ)のものになっており、二対あるという特徴を生かして変幻自在の飛行が可能。さらに複眼で周囲をスローモーションのように捉えることが出来る。生体異鋼の外骨格も持ち、ビートホップに匹敵する防御力と、ビートホップには劣るものの高い攻撃力を持つ。

天魔大戦ではフレイと対決。直線的な飛行スピードと存在値ではフレイに劣っていたものの、その変幻自在の飛行と戦闘特化した能力構成によりフレイを翻弄する。しかし調子に乗って上記のセリフでフレイを煽ってしまいブチギレさせる。
そのままフレイを圧倒しているように見えたが、実は自身の攻撃を利用して配下の蟲達を壊滅させるよう誘導されており、それに気付いて激昂。フレイに攻撃を仕掛けるが、それまでの戦いで動きを読まれており、生体異鋼ではない胸の外骨格を貫かれ、同時にフレイの爪で掴まれたことで権能も封じられ、魔核を砕かれ死亡した。

アバルト

「我が名はアバルト。お前、殺ス」

蜘蛛のような手足を背中に生やした蟲魔族。他の蟲将同様戦闘に特化した能力構成をしている。
生体異鋼の外骨格に覆われた伸縮自在の手槍による攻撃を得意とし、さらに手が多いという特徴を活かし空いている手で印を結ぶことで詠唱無しに魔法を行使できる。

天魔大戦ではカリオンと対決。だが自身と同じく戦闘特化しているうえ倍以上の存在値を持つカリオンの相手は厳しく、さらに暴走状態の存在や手槍の攻撃、魔法のどちらも一度使うと再使用に時間がかかるということを見抜かれてしまう。
トルンが死んだことで焦り手槍と魔法を同時に使ってしまい、直後の隙をつかれ“獣魔粒子砲(ビースト・ロア)”により暴走状態に入る事も出来ずに倒された。

サリル

「ケケケ。オレっちの前に立つとは、運がない野郎だぜ」

毒蠍(サソリ)の蟲魔族。当たり前のように体は生体異鋼の外骨格で覆われているうえ、の先から滲み出た毒液で浸されている。そのため素手の格闘術を得意とする者にとっては天敵。
さらに毒尻尾を自分に突き刺すことで暴走強化状態を任意で起こすことが出来る。

天魔大戦でミッドレイと対決するが、も外骨格もお構いなしに殴ってきたうえ平然としている理由が気合いだと豪語するミッドレイにドン引きする。
それでもたかが人間が自分達に勝てるはずがないと余裕を取り戻すが、ミッドレイの正体が真・龍人族(ドラゴニュート)であることとミッドレイの存在値が蟲将の平均を上回る*1ことに気付いておらず、戦場を観察する片手間に圧倒されてしまう。
キレて暴走強化状態になるも、それによりミッドレイを本気にさせてしまい闘気(オーラ)で縛られて動きを封じられ、必殺の正拳突きで倒された。

ピリオド


薄羽蜉蝣(ウスバカゲロウ)のように美しい女性の蟲魔族。空間支配と演算能力に長け、相手の魔法を異界に流しその出口を任意の場所につなげて逆利用する技を得意とする。
遠・中距離戦闘に特化しているため近接戦闘は苦手としているが、あくまで「苦手」なだけであり、ゼスに次いで蟲将でも2番目に高くカレラ以外の聖魔十二守護王を凌ぐ存在値680万を誇るため大抵の相手はゴリ押しで勝てる。他にも分身や毒の鱗粉など多彩な搦手を持つ。

天魔大戦では、初手で200万の雑兵を消し飛ばしたカレラの“終末崩縮消滅波(アビスアナイアレーション)”を異界に流して雑兵の全滅を防ぐ。その出口をミリム達のいる本陣の上空に繋げてミリム達を倒そうとするがこれはゲルド、エスプリ、ミリムの3人がかりの防御で防がれてしまう。
その後はゼスとともにカレラと戦っていたが、途中参戦したエスプリ、フォビオを相手取ることに。近接戦闘が得意なフォビオが戦い、エスプリがフォビオに憑依して能力を底上げするいう作戦に手こずるも、40分ほど戦い続けて二人を戦闘不能にする。
そのままとどめを刺そうとするが増援として駆け付けたゴブタとゴブアに邪魔され、ゴブタとランガを相手取ることに。
戦闘中にさらに進化してゴブタ達を圧倒するが、他の蟲将を倒してきたカリオンとフレイも参戦。これで戦況が変わるかと思われたが……。



元十二蟲将

ラズル

「見事ダ。この俺とココまで渡り合うナド、悪魔連中にも滅多にイなかったゾ」

2000年以上前、基軸世界への侵攻の足掛かりを作るために送り込まれた蟲将。しかしそこでゼラヌスを裏切り、人間の勇者グランベルの友人となっていた。
普段はグランベルの子孫であるシードル辺境伯の領地に常駐し、イングラシア王国へと侵攻してくるギィ配下の悪魔達を一人で食い止めていた。

勇者覚醒編(書籍11巻)でグランベルの計画に従い、神聖法皇国ルベリオスへの侵攻に参加。
当時のディアブロとシオンの合計値を上回る魔素(エネルギー)量と圧倒的なパワー・防御力でシオンとランガを苦戦させるが、『闘神化』でラズルに匹敵するパワーを発揮したシオンに傷を付けられ、『最適行動』でその傷を広げられたところにランガの“黒き稲妻”で体内から焼き尽くされ死亡した。

幼体2名

代替わりで生まれ、その後逃亡した2名の幼体。片方はゼラヌスの直系であり、現在も秘密裏に捜索が行われているが手がかりすらつかめていない。

その他の蟲魔族

ゼギオン

「お前達が生き残る道は唯一つ。このオレを倒す事のみ。その生命(いのち)を燃やして、死力を尽くして抗って見せよ!」
CV:梅原裕一郎

カブトムシとクワガタを足して割ったような甲虫型の蟲魔族。森でボロボロになりながらもアピトを守る姿に心を打たれたリムルにより、リムル自身の細胞を用いて治療され配下となった。
後に蟲型魔人に進化し、ヴェルドラに鍛えられて凄まじい技量(レベル)を獲得。その結果魔国連邦でも屈指の実力者となり、悪魔族の頂点たる“原初の悪魔”すら凌ぐほど。

アピト

「ウフフフフフ。一日待った甲斐があったわ。エサが沢山集まって、わざわざ出向いてくれたのだから。御苦労だったわね、お前達。ワタクシ達のために、死んでエサになりなさい」

軍団蜂の上位種である女王霊蜂(クイーンワスプ)の女性。
ジュラの森でボロボロになっていたところをリムルに拾われ、配下となった。その際にゼギオン同様リムルの細胞を与えられている。
当初は蟲型魔獣だったが後に蟲型魔人に進化、ヒナタに師事してレイピアを用いた剣術を習得する。
迷宮七十九階層の領域守護者(エリアボス)を務めており、千匹以上もの軍団蜂を率いている。

アピトの子供達

アピトがユニークスキル『女王崇拝(ハハナルモノ)』で生み出した9体の蟲型魔人。
それぞれの名前はゼロワン、レイジ、レミ、レヨン、レゴ、レム、レナ、レッパ、レック。
帝国戦で死亡した眷属達の魂を集めて作られており、様々な虫の特徴を兼ね備えている。また、自身の眷属となる子を生み出すことが出来、迷宮内に自分達を頂点としたコミュニティを形成していく。



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最終更新:2024年01月10日 20:09

*1 王都騒乱編にて、邪龍獣一体一体の存在値240万が蟲将の平均を上回ことと、ミッドレイの存在値はガビル(遊戯終了編(書籍16巻)時点で126万3824)の倍以上であることが地の文で明言されている。