ウルティマ(転スラ)

登録日:2022/12/05 Mon 17:57:36
更新日:2025/03/23 Sun 01:05:46
所要時間:約 14 分で読めます




「あははははっ、残念!ボクの狙い通りでした‼」

ウルティマとは、『転生したらスライムだった件』の登場人物である。


【プロフィール】

種族:上位魔将(アークデーモン)悪魔公(デーモンロード)→魔神=原初の七柱―悪魔王(デヴィルロード)
二つ名・称号:原初の悪魔、原初の紫(ヴィオレ)、魔王種→真なる魔王、聖魔十二守護王残虐王(ペインロード)”、拳魔
所属:ヴィオレ一派→魔国連邦(テンペスト)
CV富田美憂

【概要】

悪魔族(デーモン)の頂点に君臨する七柱の“原初の悪魔”の一柱(ヒトリ)
元は自分の勢力圏を築いていたが、リムルに惚れこみ配下となる。

名前の由来はスーパーカーのウルティマ・GTR。じゃじゃ馬のようにパワフルなところから名付けられた。

【人物】

紫の髪をサイドポニーテールにした女性型の悪魔。原初達の中では一番幼い見た目をしている。
一人称は「ボク」で、快活な元気っ娘という印象を受ける。

……しかしそれは表の顔で、その本性は他者が苦しむ様を見て楽しむ生粋のサディスト。
原初の中でも残虐さなら一番で、拷問を好む。
一方で、悪魔らしく契約を重んじる性格。また敵対者には容赦ないが味方に対しては自分を不快にしても『リムルに戦場において不適切な行動を行っていたと正しい情報をチクって仕返しをする』程度で済ませるなど主人公陣営に所属する人物として相応しい度量と分別はちゃんと備えている。

【戦闘能力】

テスタロッサ、カレラと長らく三つ巴の戦いを繰り広げていて足を引っ張り合っていたため、悪魔公への進化条件を満たせず上位魔将のままだったが、リムルからの名付けで悪魔公に進化。旧魔王ですら相手にならないというほどの力を得た。
さらに帝国戦でリムルから10万人分の人間の魂のエネルギーを与えられ、悪魔王へと覚醒進化した。
存在値は266万8816にまで上昇、さらにシエルからの能力改変(オルタレーション)究極能力(アルティメットスキル)をも獲得する。

原初の悪魔だけあって、魔素(エネルギー)量や魔法の実力、戦闘経験は相当なもの。
元素魔法の究極奥義である核撃魔法すら容易く使いこなす。
一方で、生まれつき天才で努力せずとも何でもできたがために飽きっぽく、何かに熱中した経験がない。それゆえ当初は生来の力のみで戦っており、そこが弱点になっていた。
テスタロッサのような精密な魔力操作はできず、カレラのような大魔力もない。一応レインやミザリーには勝てるものの、リムルに仕える原初の中では最も未熟。しかし本人もそれは自覚しており、その分伸び代があると思っている。

そして帝国軍の“拳聖”ダムラダとの戦いで、ダムラダの動きを観察し模倣することによりダムラダの格闘術の技を次々と会得していった。最終的にダムラダの魂を捕食し、その技の全てを受け継ぎ“拳魔”となる。
これにより格闘術の技量(レベル)は相当なものとなり、本来原初の悪魔と同格である始原の天使2名をまとめて圧倒するほどに強くなった。

能力(スキル)

  • 物質創造
原初の悪魔達が共通して使用する能力。魔素を固めて物質を創り出す。
普段纏っている衣服はこれによって創り出している。

  • 死毒之王(サマエル)……思考加速、万能感知、魔王覇気、時空間操作、多次元結界、弱点看破、死毒精製、生命根絶
能力改変により獲得した究極能力。ありとあらゆる生命体の弱点を見抜き、それに適した状態変化を生じさせる“毒”を生成する。
上記のほかにもう一つ“死滅世界”という権能もあったのだが、究極能力を保有していない精神生命体以外の者を無条件で殺せるという危険なものであり、リムルから使用禁止を言い渡された。ウルティマ本人もバトルマニア故にこの権能はいらないと思っていた模様。

名前の元ネタはユダヤの悪魔サマエル

魔法

悪魔族だけあって魔法戦闘に長ける。
使用する魔法系統は他の原初同様〈元素魔法〉〈暗黒魔法〉。元素魔法の奥義で究極能力保持者にも通用するほどの〈核撃魔法〉をも扱える。

  • 氷結地獄(コキュートス)
元素魔法の一種。対象を凍り付かせる。
本来なら使い手の魔素量に比例して範囲の広がる都市殲滅用の広範囲戦略級魔法なのだが、魔力操作によるものかウルティマは対象となる一人だけを凍らせることができる。

  • 熱収束砲(ニュークリアカノン)
核撃魔法の一種。強烈な火球を放つ。

  • 破滅の炎(ニュークリアフレイム)
核撃魔法の一種。“黒炎核(アビスコア)”から強烈な熱核爆発を引き起こす。
人類の英雄と言われた西方聖教会最高幹部・七曜の老師が三人がかりでようやく制御できる魔法だが、ウルティマはそれより一回り以上大きいものを一人でこともなげに発動できる。

  • 呪怨狂滅罪(じゅおんきょうめつざい)
相手の魂のエネルギーが尽きるまで激痛を与え続ける猛毒を相手に投与するという100%拷問用の魔法。精神体(スピリチュアル・ボディー)を破壊して星幽体(アストラル・ボディー)にすら侵食する。
魂のエネルギーが多い者ほど効果時間は長くなり、聖人級の者ならば1000年は苦痛に苛まれ続ける。

  • 虚無消失獄(ニヒリスティックバニシュ)
最強の神聖魔法である“霊子崩壊(ディスインテグレーション)”と対を為す、最強の暗黒魔法。
地獄の虚無を召喚して相手を侵食し、エネルギーを奪い去る。

技術(アーツ)

紅蛇死毒手(ブラッディ―バイト)
ウルティマの必殺技
ダムラダの“聖覇崩拳”の真似をしようとして抜き手になってしまったが、『死毒之王』によって膨大な魔力と猛毒を集めて放っているため、威力はすさまじい。

【活躍】

◆本編以前

遥か昔、世界の創造主・星王竜ヴェルダナーヴァが光の大聖霊のエネルギーから自らの助手となる“始原の七天使”を創造した際に、反動で他の原初達と共に闇の大聖霊のエネルギーから生まれた。
他の始原と熾烈な争いを繰り広げていたが、原初の赤(ルージュ)に挑んだ原初の青(ブルー)原初の緑(ヴェール)が敗れた際にルージュに従属してしまったことで、『原初の悪魔は心核(ココロ)を砕かれても復活できるが砕いた相手に従属する』という性質が判明、原初の白(ブラン)原初の黄(ジョーヌ)ともども膠着状態に陥る。

その後基軸世界に降り立ち、神聖法皇国ルベリオスと聖虚ダマルガニアに挟まれた地域を縄張りにし、ブランやジョーヌと勢力争いをしていた。


◆勇者覚醒編(書籍11巻)

突如現れたディアブロにボコられ、配下達共々魔国連邦に拉致される。
同じ経緯で連れてこられたブラン、ジョーヌと共にリムルと対面し、リムルに惚れこみ配下となった。
この際ウルティマという名前を与えられ、さらに神輝金剛(オリハルコン)の骨格を依り代として提供され受肉を果たした。
そして国内の巨悪を操作する検察局の検事総長に就任し、国内の犯罪を取り締まることに。

◆帝国侵攻編(書籍13巻)

ガビル率いる第三軍団の監査役として、帝国戦の前線に赴く。
第三軍団と空戦飛行兵団との争いのさなか、空戦飛行兵団団長のファラガが乗る艦に侵入。
帝国軍の対魔兵器“魔素攪乱放射(マジックキャンセラー)”もファラガの召還した炎の巨人(イフリート)も物ともせず、ファラガの目の前でファラガの部下を一人ずつ殺害していく。
脳波を読み取って情報は十分に得たため、“破滅の炎”でファラガを残っていた全ての飛空艇とその乗組員ごと蒸発させた。

◆深淵解放編(書籍15巻)

カガリが“妖死冥産(バースデイ)”によって戦力となる妖死族(デスマン)を量産しようとしていたため、それを妨害すべくテスタロッサ、カレラと共に出陣。術の手助けをしていたヴェルグリンドに挑む。
3人がかりでヴェルグリンドに膝をつかせることに成功するも、本気を出したヴェルグリンドには適わず一蹴されてしまった。

しかしすぐに回復してリムルの悪魔召喚により合流、十万人分の魂のエネルギーを与えられ覚醒する。
八門堅陣の戦いではダムラダと交戦。さらに強くなるために技量を磨くことにし、ダムラダをちょうどいい練習相手と見做してあえて本気を出さずに戦い、ダムラダの技を次々と盗み取っていく。
ある程度技を盗んだところで本気を出しダムラダを圧倒。あえて攻撃を喰らい、油断したウルティマに攻め込ませその隙に大技を叩き込むというダムラダの策も看破し羽を擬態させた分身でやり過ごし、逆に大技を撃って隙を晒したダムラダに“紅蛇死毒手”を喰らわせ倒した。
その後、ダムラダに「マサユキを守り、ルドラ(ミカエル)を殺してほしい」と頼まれ、ダムラダの魂を対価に了承。ダムラダの技を全て継承し“拳魔”となる。

◆野望終焉編(書籍18巻)

天魔大戦に備え、戦力に余裕のある魔国連邦から一部の幹部を他の魔王の領地に派遣することに。
ウルティマは当初ミリム領に派遣される予定だったが、ダグリュールが自領にカレラを派遣されることを拒否し、ミリムがカレラに興味を持ったためウルティマはダマルガニアに派遣されることに。
後日リムルが視察に訪れた際には、配下の悪魔達と転送魔法陣の設置作業をしていた。

◆王都騒乱編(書籍19巻)

ダマルガニアに攻め込んできた天使軍をダグリュール率いる巨人達と共に迎え撃つ。
自身はガラシャ、ピコのコンビと交戦。2対1にもかかわらず圧倒していた。
しかしフェンに敗れたダグリュールが変心し、それに伴って巨人達が丸ごと天使軍に寝返ってしまう。
流石に戦力差がありすぎてどうしようもなくなるが、リムルがディアブロとソウエイを引き連れてやってきたために助かった。

◆天地鳴動編(書籍20巻)

巨人達に攻め込まれたルベリオスに援軍に向かう。
自身はフェンと対決。存在値ではフェンの方がウルティマの20倍以上上だったが、速さにはそこまで差はなく、戦闘経験の高さからフェンの攻撃にも冷静に対処する。

スピンオフでの活躍】

◆魔物の国の歩き方

検事総長としての仕事ぶりが描かれた。
魔国連邦では犯罪なんてめったに起こらないので相当暇してるらしく、リンゴ一個の窃盗という軽犯罪にわざわざ現場まで出てきて逮捕しに来た。しかもこの際
「罪を犯してくれてありがと!」と役職的にアウトな発言をしている。

◆魔国暮らしのトリニティ

時系列的にはまだリムルの配下になる前。退屈しのぎに猫に化けて人間界に遊びに行き、魔国連邦からブルムンドへ至る街道の調査をしていたネムのバッグに潜り込み、ネムが猫好きだったこともありそのままトリニティと行動を共にする。

【配下】

ヴェイロン

「大好きなのです。小生も、強者が情けなく懇願する姿を見るのが、何よりの快楽に思えるのですよ!」

種族:上位魔将―侯爵級→悪魔公―公爵級
二つ名・称号:毒姫の執事
所属:ヴィオレ一派→魔国連邦
CV:麦人

ウルティマの執事を務める悪魔。約4000歳。
カイゼル髭を生やした老紳士風の外見をしている。一人称は「小生」。
ウルティマの身の回りの世話をしており、料理以外は何でもこなす。さらにウルティマの求めに応じてあらゆる分野の芸術を修めている。
基本的には礼儀正しく物静かな性格なのだが、実は主同様本性は残虐。

リムルに仕える悪魔達の中では原初達、モスに次ぐ実力者。そのモスとは過去に何度か戦っているが、毎回負けてその度に転生している。
リムルによる名付けの際も、原初達やモスと同様に悪魔公に進化した。
後にウルティマが覚醒した際の祝福(ギフト)でさらに進化。種族は変わらなかったが存在値が88万2869と覚醒魔王並に高まった。




勇者覚醒編でディアブロにより魔国連邦に拉致され、リムルの配下となる。
帝国侵攻編ではゾンダと共に一般兵に紛れ込んだ近衛騎士(ロイヤルナイト)を見つけ出し殺戮していった。
深淵解放編では八門堅陣の戦いでマルコと対決。当初は本気を出さずに戦ったため苦戦するも、シエルからの能力改変で『真贋作家(アーティスト)』を獲得し、それにより全盛期の荒木白夜(ビャクヤ・アラキ)を再現。その力でマルコを倒すと、前述の残虐な本性を見せてマルコを絶望させる。
王都騒乱編ではディーノとお互いに時間稼ぎをする。

ゾンダ

「次の機会には必ずや、貴女様方の期待に応える料理を出せるよう、精進することをお約束します」

種族:上位魔将→悪魔公
二つ名・称号:毒姫の料理人
所属:ヴィオレ一派→魔国連邦
CV:中島ヨシキ

ウルティマの専属料理人を務める悪魔。原初の本流に限りなく近い古き個体で、何度か転生を繰り返している。
普段から特注のダブル仕様のコックコートを着て、戦場だろうと極上の宮廷料理をふるまう。しかしウルティマからはダメ出しされることが多い。
能力は支援に特化しているが、自身も300年の無敗記録を持つ相当な実力者。
後にウルティマが覚醒した際の祝福(ギフト)でさらに進化。魔王種を凌ぐ悪魔公に進化し、存在値も30万1316に上がった。



帝国侵攻編ではヴェイロンと共に近衛騎士を殺戮していった。
深淵解放編では、八門堅陣の戦いでガルシアと戦うアゲーラ、エスプリをサポートする。


【その他関連人物】

リムル=テンペスト

敬愛する主君。

ディアブロ

原初の黒(ノワール)。兄弟のような存在であり、立場上は上司にあたるが、昔からいがみ合っている。
とはいえ時間停止に対処するコツについて相談したりなど、仲間意識はある模様。

テスタロッサ

原初の白(ブラン)。姉妹のような存在であり、長年争ってきたライバルの一人。
いがみ合っているが一方で根は似たところがあり、意気投合することも。

カレラ

原初の黄(ジョーヌ)。姉妹のような存在であり、長年争ってきたライバルの一人。
原初の中でも特に仲が悪く、魔国連邦に来てからも些細なことですぐ喧嘩し、賭けの対象にもなる街の名物と化している。

ギィ・クリムゾン

レイン

ミザリー

それぞれ原初の赤(ルージュ)原初の青(ブルー)原初の緑(ヴェール)
兄妹のような存在だが、作中では特に絡みはない。
ただしレインに関しては、映画特典のSSでインタビューを受けている。

ガビル

同僚。帝国戦で共闘するが、戦いの最中に実験を始めるなどといったそのノリに引いていた。

ログルド

魔国連邦の行政長官。ウルティマは彼を「おっちゃん」と呼んで懐いており、ログルドもウルティマを「嬢ちゃん」と呼んで娘のように可愛がっている。

ルミナス・バレンタイン

ダグリュール

支配圏が隣接していたため何度も争っていた魔王達。二人ともウルティマの実力と性格のヤバさは熟知しており、ルミナスはリムルにウルティマの残虐さについて忠告し、ダグリュールは天魔大戦で自領への援軍がウルティマだったことに不安を漏らした。



追記・修正?やるっていうならボクも頑張っちゃうよ!

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最終更新:2025年03月23日 01:05