14式竹筒銃・甲(Splatoon)

登録日:2023/01/11 Wed 22:35:50
更新日:2025/03/19 Wed 13:59:20
所要時間:約 12 分で読めます




大縄張大戦 アロワナ城籠城戦 辺目少尉ヒキイル烏鳶部隊 獅子奮迅ノ 活躍ニテ 敵ヲ殲滅


14式竹筒銃・甲とは、Splatoonシリーズに登場するチャージャーの一種である。


概要

読みは「ひとよんしきたけづつじゅう」。通称「竹」。
見た目は竹製の押し出し式水鉄砲。なんとも古風な懐かしい見た目で、今これを読んでいる諸兄も竹林が近場にあればわりと作れそうなブキ。
だがこのチャージャー、復刻モデルではあれどガチの種族戦争だった大ナワバリバトルで使われていたものであり、若き日のアタリメ(元)司令も使っていた骨董品。

そんな由緒正しきブキだが、実際のゲームでの性能はH3リールガンソイチューバーと肩を並べるぶっちぎりのクセモノとして知られている。
このブキでタコ軍団をまとめてとっちめたアタリメ指令は間違いなく凄腕の戦士といえる。


性能

本ブキを語るに外せない特徴は主に二点。
ズバリ「攻撃力」「手数」である。

この竹、チャージャーでありながら相手を一撃で倒せない。
フルチャージ1発で85ダメージ(ノンチャージは30)であり、フルヘルスの相手を仕留めるには最低でも2発必要になる。
それ以外にもフルチャージの塗りが細め、現行チャージャーの基本機能であるチャージキープ不可、ついでに貫通効果も無いと、ショット単品の性能がかなり控えめ。
技術が未発達だった過去のブキらしい特徴と言える。

一方で現行モデルにない強みも多い。
まずチャージ速度がとても速い。約0.3秒でチャージ完了してすぐに撃つことができる程で、全チャージャー中ぶっちぎりの最速。
これのおかげで細めの塗りも手数で補え、チャージャーの中でも最強格の塗り性能を持っている。
チャージ中のヒト移動速度もわりと速め。

射程もそこそこ長い。インクを高圧で留める技術が無かったかスプラチャージャーよりは短いが、ジェットスイーパーとほぼ同じ程度の射程はある。
さらに、チャージ量に関係なく常に射程が同じという独自の特性を持つ。つまりノンチャージでもフルチャージと同じ距離まで攻撃が届き、これが後述の運用のカギを握る。


運用

「手数で勝負する中距離型チャージャー」という異色のブキ。見ての通り完全に初心者お断りのブキであり、一度触ってみてすぐにやめたプレイヤーも多いだろう。
しかしそのいぶし銀な性能には魅力と強みも多い。
「使いこなしてアタリメ司令のように活躍したい!」というかなりニッチなイカタコは、かつて世界を共に救ったナビゲーターたちの言葉を思い出してみよう。

BGM:Crater Eighters Routine*1


奮闘!14式竹筒銃・■の
使いこなし方とは?!


よーし3号、はりきっていくぞィ!

このブキはチャージャーながら中射程シューターのような戦い方を求められる。そのためスプラチャージャーなどの後衛ブキの立ち回りではなく、まずは味方と一緒に前線に向かうべし。

塗り

視線を固定し カニ歩きしながら フルチャージを連続で撃つべし!

超速チャージと移動の速さで非交戦時の塗りはチャージャー界最強。
だがノンチャージでは歯抜けができるため、ノンチャ連射で綺麗に塗る他のチャージャーとは違い常にフルチャージで塗ろう。

戦闘

相手と戦闘になった際はフルチャージ1発+ノンチャージ1発のコンボで敵を倒そう。射程が変わらないのをイカして、キルタイムは遅いが確実に倒すことができるぞ。
相手が既に手負いだったりする可能性も考えて、基本はフルチャージから入ると良い。
もちろん2発で倒せるなら別にフルチャージにこだわる必要はないので、チャージの感覚に慣れてきたら半チャ2発でも良いだろう。

  • 対中射程ブキ
「退路は常に意識する!」 …戦場の鉄則の1つね

主に中距離シューターブラスタースロッシャーとの戦闘。
射程はこっちが長いのでエイム力さえあれば基本有利。爆速フルチャ+ノンチャで手早く仕留められるが近づかれると不利なので、地形と塗りを確保していつでも退路は用意しておこう。

  • 対長射程ブキ
危ないときは カベの後ろで深呼吸! 戦場の鉄則ゥ!

高台に居座りこちらを狙うチャージャーやスピナーには無理に立ち向かわないのが得策。射程不利の上キルタイムが遅いので、早撃ちを制してもこっちがやられてしまう。
まずは壁に隠れてチャンスをうかがおう。

長射程ブキに共通する対処法だが、竹の遠くの相手に一瞬で二確コンボを仕掛けられる点を活かそう。
警戒していない・注意が逸れた遠距離組を中距離から不意打ちで仕留める暗殺戦術は竹の得意技なので覚えておくべし。
とはいえ、慣れた相手は一定距離内の竹を補足すると注意を逸らさない。
動かなければ展開が進まないし他の相手も近寄ってくるので、相手が撃った後のチャージ隙やインク補給の間に脱出して逃げるなり距離を詰めるなりしよう。

  • 対短射程ブキ
®️かたむけ左右を見回す!戦場の鉄則ーッ!

近距離シューターやフデローラーなど。
竹を使う上で特に注意したいのが白兵戦ブキの奇襲。フルチャージでも一確が取れないので連射力を加味しても近距離は不利である。
チャージャーの基本としてそもそも近付かせないのが肝心。
しっかり塗ることが得意な竹に痕跡無く接近するのは難しい。塗り固めたら、謎のインク跡、カーリングボム、ブキを振り回す音……周囲を警戒して奇襲を許さないようにすべし。


スペシャルゲージが たまったぞィ!®️を押して 発動じゃ!

ブキごとのサブやスペシャルも適切に使い、中距離から味方とともにガンガン敵を仕留めよう。
慣れてきたら自分のサブスペは勿論味方の攻撃で手負いになった相手を見逃さないようにしよう。少しでも削れた相手をフルチャで即座に狩れるようになれればイカしているぞ。


「よくやった!」と、司令も言っとるよ!!


弱点

ここまで読んでの通り。
中距離と遠距離の中間でこのブキ独自の運用を求められるためまず慣れるまでが難しい。横や後ろから攻められると簡単にやられてしまうのも初心者にはやさしくない。
足元の塗りが全ブキ屈指の弱さなのも面倒。
そしてチャージャー全体に言えることだが、当てられるエイムが無ければそもそも戦いにならないのがシビアなところ。
これらの弱点をどこまで補えるかは完全にプレイヤー依存。
使えば使うほどアタリメ司令の凄さがわかるぞ!
一朝一夕の扱いでは性能は到底発揮できないので、竹のポテンシャルに魅力を感じたワカモノはひたすら鍛錬を積むべし。


相性の良いギアパワー(『3』参照)

  • インク効率アップ(メイン)
積めば積むほど連続で撃てるフルチャージが増えて便利。とりあえず迷ったらコレを使ってみよう。戦闘の最中サブウェポンを使ってインクタンクがスカスカでも、1〜2発撃てるようになるのも大きい。

  • イカダッシュ速度アップ
前線ブキ御用達の機動力ギア。逃げる敵を追いかけ、逆に敵から逃げるイカダッシュを早くして活躍の幅を増やす。
基本動き回るので相性ばっちり。

  • ヒト移動速度アップ
世にも珍しいヒト速と相性が良いチャージャー。前線で手数勝負の撃ち合いをする上機動力が高いのでかなり噛み合う。
とはいえ対面の撃ち合い上等で積むことになるので採用は人による。

  • 相手インク影響軽減
「足元塗りが貧弱」という腕でカバーしきれない弱点を補強できる。積む量は人によるが採用自体は迷わずした方がいい地味ながら必須級のギア。

  • カムバック/ステルスジャンプ
ある程度前に出る竹の都合上前線ブキ御用達のギアとも相性が良い。死なないように立ち回るのは前提としても撃ち合いに自信のある竹使いにオススメ。
これらを付ける場合はスパ短も少し多めに積むとよい。

  • スペシャル増加量アップ、スペシャル減少量ダウン
チャージャー内では比較的塗りが得意なのをイカして、スペシャルウェポンの回転率を上げるギア。
『3』無印のスペシャルウェポンはメガホンレーザー5.1chという持続的ダメージを与える技なので、カスリ傷程度を与えてほしいこのブキと相性が良く、隠れた相手も炙り出すことができるので打開のキッカケになる。


ブキセット一覧

【Splatoon1】

・14式竹筒銃・甲

サブ:スプラッシュシールド
スペシャル:メガホンレーザー
解放ランク:15
価格:6200

初登場の竹筒。この頃からダメージは相変わらずだった。攻撃力アップのギアパワーで最大99.9ダメージまで威力を上げたムキムキの竹ばっかりだったが
インクを消費して壁を展開するスプラッシュシールドはとりあえず出しておけばインク消費込みでも有利になれた。
苦手な長距離ブキには、一点に極太即死レーザーを放つメガホンレーザーでムリやり退かしてしまおう。

・14式竹筒銃・乙

サブ:ポイズンボール
スペシャル:スーパーセンサー
解放ランク:17
価格:8300

銃身にアタリメイドのシールが貼られたマイナーチェンジ版。
サブのポイズンボールで相手を遅くし、スペシャルのスーパーセンサーで全相手をマーキングするサポート向きの構成。
ポイズン漬けで鈍くした相手を撃ち抜く戦法が強力。

・14式竹筒銃・丙

サブ: クイックボム
スペシャル:トルネード
解放ランク:20
価格:9100

金色の見た目になったブキチセレクション版。確定数を即座に減らせる念願のクイックボムを手に入れ戦略の幅が広がった。撃ってから投げて良し、その逆も良しと当時から少なかった竹使いを喜ばせた。
スペシャルのトルネードを遠くの相手目掛けて撃ち込み、自分の間合いに引き摺り込んでやろう。


Splatoon2

14式竹筒銃・甲

サブ:カーリングボム
スペシャル: マルチミサイル
解放ランク:18
価格:9500

『2』から軽量級に分類されるようになった竹。地面を塗り進みながら進むカーリングボムで進撃し、マルチミサイルの索敵と爆撃で手負いの敵をパスンと撃ち抜く汎用性の高い構成。
アップデートでマルチミサイルの強化が入ってからはさらに敵が爆風を防ぎづらくくなり、メインで仕留めやすくなった。

14式竹筒銃・乙

サブ:ポイズンミスト
スペシャル:クイックボムピッチャー
解放ランク:21
価格:10500

即応性と追い込みに特化した構成。デバフゾーンの霧を作り出すポイズンミストで敵を鈍らせ、二撃必殺を入れてしまおう。
敵が中央から動かなければクイックボムピッチャーの出番。即爆の猛打を叩き込み、炙れた敵はメインで撃ち抜いてやればいい。

14式竹筒銃・丙

サブ:タンサンボム
スペシャル:バブルランチャー
解放ランク:27
価格:14400

やはり来たブキチセレクションの竹筒。チャージで転がりながら爆発するタンサンボムに、大爆発するシャボン玉を出すバブルランチャーと、爆発と相性が良い竹筒のよくばりセット。
タンサンボムはダメージこそ低いものの少しでも食らわせればこっちのものである。
バブルランチャーは撃って良し、隠れて良しと使い勝手が良い。敵が近づいて来たらバブルを自らかち割って、素早いフルチャージでトドメを刺そう。


【Splatoon3】

14式竹筒銃・甲

サブ:ロボットボム
スペシャル:メガホンレーザー5.1ch
解放ランク:23

無事『3』にも続投。竹筒大好き爆発物に追尾性能が加わったロボットボム、持続的ダメージを与えるメガホンレーザー5.1chが付いたブキ。
ロボットボムは怪しい場所や長射程のそばに投げ込んで、爆風を浴びた相手にトドメを刺してやろう。メガホンとメインの相性も抜群で、炙り出した敵を逃がさない。
炙り出した敵をメインで狩る腕前が問われる。

14式竹筒銃・乙

サブ:タンサンボム
スペシャル:デコイチラシ
解放ランク:26

『3』における唯一のマイナーチェンジ版。『2』の丙からタンサンボムを頂きつつ『3』初登場のデコイチラシを搭載した攻撃性アップの構成。
ボムとデコイの爆発で削れた相手をメインで仕留める流れが単純に強力。名前こそ「乙」だが方向性は前作の丙寄りで爆発に縁があるのも共通している。
一方で無印と比べて索敵能力が大幅に削られたのは痛い。デコイも打開状況に追い込まれると有効でなくなるためそもそも打開状況に陥らないプレイヤーのキル性能が重要。


サーモンランでは

サーモンランでも変わらず上級者向け。
まずフルチャージショットに貫通性能が無いので、チャージャーでありながら実質シューターのように立ち回ることになる。単発射撃なのでザコシャケの群れはシューターよりさらに苦手でいちいち細かいエイムを要求される。
塗りが非常に弱いので特にダイバーが苦手。
サーモンランにおいて重要な足元塗りも苦手なまま……と扱いがひと癖あるうえ塗りという明確な弱点を抱えており、苦手とするアルバイターたちも多い。当wikiの編集履歴でも使いこなせず困った経験を記していたアルバイターもいたり

一方で劣勢状況の塗り以外は基本優秀。
フルチャージのダメージが「160」/ノンチャージが「60」と、エイム力さえあれば射程を伴った火力をコンスタントに出せる。ノンチャージでもタワーの鍋(とシャケコプター)を一撃で落とせるのは大きく、コジャケとダイバー以外明確に苦手なシャケはいない。
元から優れていた機動力と燃費も据え置き。
苦手とするザコシャケについてだが、これらも「61~159」のダメージを持つ『半チャージ』を駆使すればコジャケ以外にはシューター同等の処理能力を(理論上)発揮可能。中シャケの体力が100、ドスコイの体力が400であることを意識してやってみると良い。当然難しいが全弾フルチャージより処理効率はグッと上がるはずだ。めんどくさいことには変わりないが

総じて、シューターのようにバイト現場を動き回りつつチャージャーのエイムも求められるブキ。
これらを理解して使いこなすことが求められる難しいブキだが、その分熟練したアルバイターならイカした活躍が見込めるはずだ。


余談

初代には「攻撃力アップ」、『2』には「メイン性能アップ」というギアパワーがあり、これをつぎ込んで竹のフルチャを脅威の99.9ダメージまで上げることができた*2
いわゆる「疑似1確」「疑似確」と呼ばれるギア構成で、これにより少しでもインクを踏んだ相手ならサブやスペシャル無しで1発KOが可能な環境だったのである。
0.5秒に満たない速度でこのとんでも火力をパシュパシュ撃ちまくってる竹に一種のトラウマを抱えたイカタコも多かったことだろう。

しかし、『3』では攻撃力を底上げするギアが廃止されたため、どうあがいても疑似1確が取れず非常に痛い弱体化を受けてしまった。竹を含めた問題児があまりにも多すぎたので当然の措置だが
これにより使用者はガッツリ減少。地味ながら尖った性能と強みで一定の存在感があった竹はかなりマイナー寄りとなってしまい、多くのアップデートを経た現『3』の環境においてもいまいち頭角を表せないでいる。
全然アプデで強化も貰えないしね!

上記の通り他チャージャーにない独自性、及び使いこなした際のポテンシャルは持ち合わせているので、ぜひナワバリバトルで一度だけでも使ってみてほしい。
その性能に魅力を感じたら、キミも全国にいる竹マニアの仲間入りだ。




竹筒愛好家ノ アニオタ 諸君 烏賊モシクハ蛸 追記・修正ヲ求ム


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • Splatoon
  • Splatoon2
  • Splatoon3
  • チャージャー
  • Splatoonブキ解説項目
  • 凸砂
  • 水鉄砲
最終更新:2025年03月19日 13:59

*1 スプラ3のヒーローモード曲。アタリメ元司令がナビゲーターのクレーターで流れるぞ。

*2 初代では「防御力アップ」というダメージを減らすギアがあるため対策はできた