14式竹筒銃・甲(Splatoon)

登録日:2023/01/11 Wed 22:35:50
更新日:2024/01/09 Tue 15:16:32
所要時間:約 12 分で読めます




ワシの竹筒なら 20キルはヨユーじゃぞい!*1

14式竹筒銃・甲とは、Splatoonに登場するチャージャーの一種である。

概要


通称『竹』。
見た目は竹製の押し出し式水鉄砲。なにやら古風な懐かしい見た目で、今これを見ている諸兄も竹林が近場にあれば作ることができそうなブキ。
だがこのチャージャー、所詮復刻モデルではあれどガチの種族戦争の大ナワバリバトルで使われていたものであり、若き日のアタリメ(元)司令も使っていた骨董品。

大縄張大戦 アロワナ城籠城戦 辺目少尉ヒキイル烏鳶部隊 獅子奮迅ノ 活躍ニテ 敵ヲ殲滅

そんな由緒正しきブキだが、現代のイカタコの間ではH3リールガンソイチューバーと肩を並べるぶっちぎりのクセモノとして知られている。
そんなブキでタコ軍団をまとめてとっちめたアタリメ指令は間違いなく凄腕の戦士。

性能


さて、本ブキを語るに外せない重大な弱点がある。ここでは誤解を避けるためにも、もう最初に言ってしまおう。

ズバリ、攻撃力である。

チャージャーとは、一撃で敵をスッパ抜く爽快感(『3』にてR-PENという例外も増えたが)あってこそだと思う方もいるだろう。
この竹、相手を一撃で倒せない。
フルチャージ1発で85ダメージ(ノンチャージは30ダメージ)であり、フルヘルスの相手を仕留めるには、最低でも2発必要になる。

それ以外でもフルチャージの線が狭く塗りがやや弱いところや、同じ近接チャーのスクイックリンと違ってチャージキープが不可能という欠点もあるのだ。オマケに弾丸に貫通効果も無い。
これらは竹を使う上で決して無視できないデメリットであり、これをイカにして乗り切るか竹使いの間で日々議論・研究が重ねられている。


だが攻撃力が犠牲になった代わりに、当然独自要素も多い。
まずこのブキはチャージ速度がとても速く、全チャージャー中最速である。1秒と経たずにチャージ完了して、すぐに撃つことができる。
先ほど塗りが弱いと言ったがそれは全ブキを考慮した結果であり、そのチャージ時間のお陰で塗り性能もチャージャーの中では場合にもよるが最強格。チャージャーでありながらシューターに近い運用も可能…というより、その運用を求められる。

また威力の低さに目が行きがちだが、実は射程もそこそこ長い。同じ近接チャージャーのスクイックリンαよりも長く、長射程・短射程の目安になるジェットスイーパーとほぼ同じと言えば伝わるだろうか。
チャージ中の移動速度も結構速く、センプクされている可能性がある怪しい敵インクを見に行く時などに役立つかもしれない。
さらに、フルチャージとノンチャージの射程が同じという長所もある。これは後述の運用法のカギを握るので覚えておこう。


運用方法


これを使えば誰しも「なんじゃこの使いづらいブキ」と思い、担ぐのをやめてしまうだろう。だがそれでも、「今はヘタでもいつか使いこなして、全盛期のアタリメ司令を再現してやる!」というかなりニッチなイカタコは、かつて世界を共に救ったナビゲーターたちの言葉を思い出してみよう。

BGM:Eight Legged Advance*2

奮闘!14式竹筒銃・■の
使いこなし方とは?!

よーし3号、はりきっていくぞィ!

このブキはチャージャーながら、シューターのような戦い方を求められる。そのためスプラチャージャーなど一撃型の常識は通用せず、自陣近くの高台に引きこもるなどもっての外。味方と一緒に前線で敵に立ち向かおう。

被弾が多いガチ/バンカラマッチでは蓄積ダメージと合わさって擬似的に1擊キルが取れる機会も増す。

塗り


視線を固定し カニ歩きしながら フルチャージを連続で撃つべし!

超速チャージと移動の速さで、非交戦時の塗りはチャージャー界最強。だがノーチャージでは歯抜け(塗れない隙間)ができるため、パスパス連射で綺麗に塗る他のチャージャーとは違い常にフルチャージで塗ろう。
相手の足を奪って仕留めるのにも使える。スリップダメージをうまく使えば1発撃破もできるぞ。


戦闘


相手と戦闘になった際はフルチャージ1発+ノンチャージ1発のコンボで敵を倒そう。射程が変わらないのをイカして、キルタイムは遅いが確実に倒すことができるぞ。
相手が既に手負いだったりする可能性も考えて、基本はフルチャージから入ると良い。

  • 対中距離ブキ
「退路は常に意識する!」 …戦場の鉄則の1つね*3

主に中距離シューターブラスター通常バケツとの戦闘。
射程はこっちが長いのでエイム力さえあれば仕留められるだろうが、相手はサブやスペシャルの事故を狙ってくるはず。あらかじめ退路はしっかりと考えておこう。
こちらが初心者の場合、エイムに慣れないと見た瞬間突っ込んでくる敵もいるため注意。
逆に高レベル帯の試合なら、あえて不調を装って油断させるのもアリかもしれない。


  • 対遠距離ブキ
危ないときは カベの後ろで深呼吸! 戦場の鉄則ゥ!

その他チャージャーなどにも言える事だが、高台に居座りこちらを狙うリッターハイドランドには無理して立ち向かおうとしないのが得策。射程不利の上キルタイムが遅いので、早撃ちを制してもこっちがやられてしまう。
避けようのない百発百中のスナイパーが相手にいるのなら、物理的に撃てないようしてやれば良い。壁に隠れてチャンスをうかがおう。

狙撃型に共通する対処法だが、こちらは遠くの相手に一瞬で85ダメージを与えることができるので、敵からすれば不安要素の一つ。壁に隠れたままフルチャージで付近を塗り「わたしはここにいますよ」とアピールされれば厄介この上ない。
当然他の近距離担当がやって来たりする危険もあるし、動かなければそもそも展開が進まない。なので相手が撃った後のチャージ隙やインク切れの間に脱出して、射程外へ逃げるなり別の壁に隠れて距離を詰めるなりしよう。
あまり同じ場所に長居しすぎるとトライストリンガーなどタマが落ちるブキは曲射で狙ってくることがあるので、なるべく広めの壁を選んだり、マトを絞らせないようちょこまか動くのが吉。

  • 対近距離ブキ
®️かたむけ左右を見回す!戦場の鉄則ーッ!

ここではフデローラーを指す。
このブキを使う上で特に注意したいのが、白兵戦ブキの奇襲である。近距離ではエイムを合わせ辛いこともあるが、こちらはフルチャージでも1発で相手を倒せない上あちらはそれを待たずに素早くトドメを刺してくる。そのため懐まで入られたら奇跡でも起こらない限り勝ち目は無い

普段なら味方が気づいてくれるかもしれないが、どうしても1人前線に取り残されてしまうのはよくある事。そんな時はそもそも近付かせないのが肝心。
しっかり塗ることが得意な竹に、痕跡も無く接近するのは難しい。謎のインク跡、カーリングボム、ブキを振り回す音…しっかり周囲に注目して、奇襲を許さないようにしよう。

スペシャルゲージが たまったぞィ!®️を押して 発動じゃ!

サブやスペシャルも惜しみなく使って、メインのフルチャージで仕留める機会を増やせばさらにイカしているぞ。

「よくやった!」と、司令も言っとるよ!!*4


弱点


見ての通り
独自性が強いブキなので、扱うのはかなり難しい。それゆえに竹を使っている敵は場慣れしていることが多く、単純に強い危険がある。多少の不慣れも熟練の立ち回りでカバーしてくることもあるので油断はしないように。
1発で相手を倒せないがダメージは高いので、少しでも攻撃をくらった状態なら素直に逃げよう。
また足元の塗りが弱いことから奇襲が弱点で、横や後ろから攻めれば簡単に倒せるぞ。

またレート自体はチャージャーの中では速いだけに留まるし、『点』での攻撃しか出来ないので、面制圧に長けた撃ち続けられるブキに遅れを取ることもある。

そしてチャージャー全体に言えることだが当てられるAIM力が無ければそもそも戦いにもならない。
これらの弱点をどこまで補えるかはプレイヤーの技量に依存する。

相性の良いギアパワー(『3』参照)

  • インク効率アップ(メイン)
積めば積むほど、連続で撃てるフルチャージが増えて便利。とりあえず迷ったらコレを使ってみよう。他ブキ用のギアから流用も効くはずだ。戦闘の最中サブウェポンを使ってインクタンクがスカスカでも、1〜2発撃てるようになるのも大きい。

  • イカダッシュ速度アップ
前線ブキ御用達の機動力ギア。逃げる敵を追いかけ、逆に敵から逃げるイカダッシュを早くして活躍の幅を増やす。敵を倒しすぎてヘイトが集まり、自分を倒すためついにスペシャルウェポンを発動した…そんな時コレがあれば、とくにマルチミサイルやカニタンクから逃げやすくなる。

  • スペシャル増加量アップ・スペシャル減少量ダウン
チャージャー内では比較的塗りが得意なのをイカして、スペシャルウェポンの回転率を上げるギア。『3』の竹スペシャルウェポンはメガホンレーザー5.1chという持続的ダメージを与える技なので、カスリ傷程度を与えてほしいこのブキと相性が良く、隠れた相手も炙り出すことができるので打開のキッカケになる。

セット一覧


14式竹筒銃・甲(1)

サブ:スプラッシュシールド
スペシャル:メガホンレーザー

初登場の竹筒。この頃からダメージは相変わらずだった。
インクを消費して破壊可能な壁を展開するスプラッシュシールドは、とりあえず出しておけば有利になれる。インク消費量が多いので注意が必要だった。
苦手な長距離ブキには、一点に極太即死レーザーを放つメガホンレーザーでムリやり退かしてしまおう。

14式竹筒銃・乙(1)

サブ:ポイズンボール
スペシャル:スーパーセンサー

マイナーチェンジ版の竹筒。
サブのポイズンボールは当たった相手を遅くして、スペシャルのスーパーセンサーで全て相手をマーキングする、サポート向きの構成。動きのトロくなった相手をパスンと撃ち抜く戦法もできる。

14式竹筒銃・丙(1)

サブ: クイックボム
スペシャル:トルネード

ブキチセレクション版の竹筒。念願の即起爆性ボム・クイックボムを手に入れ戦略の幅が広がった。撃ってから投げて良し、その逆も良しと数少ない竹筒使いを喜ばせた。
スペシャルのトルネードも遠くの相手目掛けて撃ち込み、自分の間合いに渦の如く引き摺り込んでやろう。

14式竹筒銃・甲(2)

サブ:カーリングボム
スペシャル: マルチミサイル

スプラ2における竹筒。地面を塗り進みながら進むカーリングボムで進撃し、マルチミサイルの爆撃で手負いの敵をパスンと撃ち抜く汎用性の高い構成だ。
アップデートでマルチミサイルの強化が入ってからはより敵が爆風を防ぎきれなくなり、メインで仕留めやすくなった。

14式竹筒銃・乙(2)

サブ:ポイズンミスト
スペシャル:クイックボムピッチャー

竹筒はスプラ2でもマイナーチェンジ。デバフゾーンの霧を作り出すポイズンミストで敵を鈍らせ、二撃必殺を入れてしまおう。敵が中央から動かなければクイックボムピッチャーの出番。即爆の猛打を叩き込み、炙れた敵はメインで撃ち抜いてやればいい。

14式竹筒銃・丙(2)

サブ:タンサンボム
スペシャル:バブルランチャー

やはり来たブキチセレクションの竹筒。チャージでコロコロ転がりながら爆発するタンサンボムと、大きな爆発性のインクシャボン玉を出すバブルランチャーのセットで、爆発と相性が良い竹筒のよくばりセット。
タンサンボムはダメージこそ低いものの少しでも食らわせればこっちのものである。
バブルランチャーは撃って良し、隠れて良しと使い勝手が良い。敵が近づいて来たらバブルを自らかち割って、素早いフルチャージでトドメを刺そう。


14式竹筒銃・甲(3)

サブ:ロボットボム
スペシャル:メガホンレーザー5.1ch

無事スプラ3にも続投。竹筒大好き爆発物に追尾性能が加わったロボットボム、持続的ダメージを与えるメガホンレーザー5.1chが付いたブキ。
ロボットボムは怪しい場所や長射程のそばに投げ込んで、爆風を浴びた相手にトドメを刺してやろう。メガホンも同等の活躍ができるぞ。

サーモンランでは

上記にあげた特徴のせいで、使いこなして非常に動き回れるチャージャーとシューターの間になれる強ブキになれるか、使いこなせず最弱クラスのブキになってしまうかで評価が大きく変わり、意外にもサーモンラン適性は高いものの、本人のウデマエが非常に試される上級者向けのブキ。

サーモンラン用の補正により火力が上がっており、ノンチャージでもタワーの鍋やシャケコプターを一撃で落とせ、フルチャージは二発でバクダンを倒せる火力。
火力や射程こそ他のチャージャーには劣るものの機動力と燃費のバランスが非常に良いので、他のブキ種より離れた位置から高めの火力であるフルチャージを連発できる。
オオモノシャケやドスコイ相手には超スピードでのフルチャージを連発することになり、バイト現場を動き回る。

火力をコンスタントに出せてタワーも倒しやすいのだが、やはり他のチャージャーやシューターとは違う独自の立ち回りを要求されることになる。
イカダッシュが速い軽量級のブキのためとっさの回避はできるが、肝心のフルチャージショットに貫通がない点が厳しい。コジャケやラッシュ(ヒカリバエ)時の凶暴化したシャケたちなど、集団戦がかなり苦手で、的確なエイムを要求される。
また、塗りが非常に弱いのでダイバーも苦手としており、一人では塗り返せない場面も多々ある……
こういった独自性がありすぎるブキのためか苦手とするアルバイターたちも多く、現に当wikiの編集履歴でも使いこなせず困った経験を記していた者がいたほど。

基本塗りはバトルと同じくフルチャージで行い、射程を理解して味方のカバーおよびオオモノ狩りを行う。
これらを理解して使いこなすことが求められる難しいブキだが、その分熟練したアルバイターならイカした活躍が見込めるはずだ。

余談

スプラ1には攻撃力アップ、スプラ2にはメイン性能アップというギアパワーがあり、それをつぎ込めば竹1発を脅威の99.9ダメージまで上げることができた(いわゆる疑似1確、疑似確と呼ばれるもの)。*5これにより、少しでもインクを踏んだ相手ならサブやスペシャル無しで1発KOすることができたため、竹使いも一定層活躍することが出来た。
1秒にも満たない速度でチャージを完了させ、このとんでも火力をパシュパシュ撃ちまくってる竹の姿には一種のトラウマを抱えるイカタコもいるのではないだろうか。


しかし、スプラ3ではそのようなギアが無いため、どうあがいても疑似1確が取れない。それによって竹は誰も使わないようになり、ネタにされがちなスペースシューターやワイドローラーなどツッコミ要素てんこ盛りの大型新人の登場もあって、ネタにすらされないという一番悲しい暗黒期を迎えている。ポテンシャルは高いはずだから、ぜひ全国の竹マニアのためにも一度、いやせめてギア揃えナワバリバトルだけでも良いから使ってみてほしい。



竹筒愛好家ノ アニオタ 諸君 烏賊モシクハ蛸 追記・修正ヲ求ム

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最終更新:2024年01月09日 15:16

*1 『2』でのアタリメ司令の発言。

*2 スプラ1のヒーローモード曲。3にこれのリメイクVerと思われる曲があるが、名前はまだ判明していない。

*3 アタリメではなくホタルの台詞。

*4 スプラ3における新司令およびホタルのセリフ。

*5 スプラ1では『防御力アップ』というダメージを減らすギアがあるため対策はできた