勇者マサユキ様

登録日:2023/02/13 Mon 18:24:23
更新日:2023/10/27 Fri 22:48:04
所要時間:約 6 分で読めます





「ついにマサユキ様の項目が立ったぞ‼」

「流石は勇者マサユキ様だ‼」

「マ~サッユキ、マ~~サッユキー‼」

マサユキ様は最強の勇者様であらせられる。

【偉大なるマサユキ様のプロフィール

種族:人間
二つ名・称号:閃光のマサユキ、勇者
所属:自由組合(ギルド)→東の帝国

【マサユキ様の素晴らしき人物像】

金髪が特徴の、とても整った顔立ちのイケメンであらせられる。
元々は一昔前に活躍された金髪の勇者であり、現代に復活なされた。
最強の勇者であらせられるがそのことをひけらかさない、とても誠実で謙虚なお方である。
敵対した者であっても反省するのならば水に流し仲間に加えるというとてもお心の広い御方であり、その器の大きさ故マサユキ様に仇なした者もマサユキ様の素晴らしさを理解し仲間に加わっていく。

【マサユキ様の最強の御力】

勝てるものなど存在しない、最強の存在であらせられる。
武器は剣で、特に剣速に優れていらっしゃる。
その速さたるや剣を抜いたと思ったらその瞬間相手に攻撃が炸裂しており、相手が負けを認めるほど。
二つ名の“閃光”は、この圧倒的スピードであらゆる相手を瞬殺する様からついた。
イングラシア王国で行われる武闘大会にも何度か出場されているが、すべての試合を瞬殺で毎回優勝している。

世間では聖騎士団団長坂口日向(ヒナタ・サカグチ)とどちらが強いのかなどと愚かな議論が交わされていたが、そのヒナタは新参の魔王と引き分けるのが精いっぱいだと判明したためマサユキ様の方が強いのは疑いようがないだろう。

【未来永劫語り継がれるであろうマサユキ様の英雄譚】

イングラシア王国に彗星のごとく現れると、瞬く間に西側諸国で知らぬ者がないほどの高名な勇者となる。

一年ほど経ち、バラキア王国という小国を隠れ蓑にしていた国際的犯罪組織奴隷商会(オルトロス)を壊滅に追いやったのだが、救出した奴隷の中にはジュラの森出身のエルフ達がいた。
ジュラの森は魔王リムルの支配領域となったばかりであり、その民が奴隷にされていたとなれば魔王リムルが示威も兼ねて報復に出る可能性もある。
バラキア国王に泣きつかれたマサユキ様は、エルフ達を送り届けるついでに魔王リムルの討伐を決意。仲間を率いて魔国連邦(テンペスト)に乗り込んだ。
しかし魔王リムルはマサユキ様に恐れをなしたか、マサユキ様を自国で開く祭りに招待。また祭りで開かれる武闘大会で優勝すれば挑戦を受けると述べた。おそらくはマサユキ様の情報を探り対策を考えてから戦おうという愚かな魂胆であろう。
予選では同じブロックにマサユキ様のお仲間がおり、マサユキ様が出るまでもなくその方によって他の参加者は全員倒され、お仲間ではマサユキ様に勝てるはずもないので戦うまでもなくマサユキ様に負けを認め、順当に予選を突破。
一回戦ではお仲間のジンライ殿と対戦し、勝てるはずがないと理解していたジンライ殿は戦わずして負けを認めた。
二回戦では魔王リムルの手下であるゴズールなるものと対戦。マサユキ様ならば勝利は間違いないとはいえ、魔王の幹部ほどの強者との戦いはなかなかないためか武者震いをしておられた。
しかしゴズールに一回戦の疲れがまだ残っていることを見抜いたマサユキ様は、ゴズールの力を認め万全の状態で戦いたいからと説得。ゴズールも自身の余力がないことを見抜かれたことで今のままではマサユキ様には適わないと判断、自身が最も力を発揮できる地下迷宮(ダンジョン)にてマサユキ様と戦うことを宣言し、棄権した。
決勝戦では魔国連邦の幹部であるゴブタという者と対戦。一太刀交えて実力差を悟ったゴブタだったが、それまでの試合で圧倒的な強さを見せていた召喚獣を呼び出すと、召喚獣と合体する。
パワーもスピードも跳ね上がった状態でマサユキ様に突進するゴブタだが、マサユキ様は華麗な空気投げで難なくゴブタを場外に吹き飛ばし勝利した。
しかしなぜかマサユキ様は「自分ではゴブタの攻撃を見切れなかったから自分の負けだ」と宣言。
華麗に勝利を決めたにもかかわらず負けを認めるという行動の意図がわからず観客達も混乱するが、その時とある観客が叫ぶ。

「マサユキ様は、魔王に猶予をお与えになったのじゃないか?」

それを聞き、他の者達も納得する。マサユキ様は、人間と仲良くしたいという魔王リムルの言葉を信じ、様子を見ることにしたのだと。と同時にこんな大会はいつでも優勝できると示し、魔王リムルに対し悪事を働けば自分が黙っていないと警告を与えられたのだと。

その後、魔国連邦で開かれた迷宮にもチーム“閃光”総出で挑戦なされた。
開国祭のお披露目では、圧倒的なスピードで十階層まで到達しボスを撃破。その後の本オープンでも破竹の勢いで攻略され、約束通りゴズールと再戦して見事勝利為された。

魔国連邦と東の帝国の戦争が近付く中、魔国連邦が突破されては西側諸国も危なくなるためマサユキ様は魔王リムルを説得、協力して帝国と戦うことに。
しかし魔王リムルの軍勢は帝国軍に苦戦していたため、見かねたマサユキ様は帝国に乗り込みそのまま制圧。帝国臣民達をも改心させ、失踪した皇帝ルドラに代わる新たな皇帝として認められた。

5か月後、史上初めて帝国と西側諸国を交えて行われる世界会議に帝国の代表として出席すべく、イングラシア王国に来訪。しかしそこに天使軍が攻め込んでくる。
当初はヒナタや魔国連邦幹部のテスタロッサに対処を任せていたが、ヒナタ達が窮地に陥ったのを見て参戦。敵の首魁である妖魔王フェルドウェイなる者と対峙する。
それまで見せたことの無い本気を初めて披露し、フェルドウェイを圧倒。フェルドウェイとは旧知の間柄だったらしく、そのよしみで改心を促すためあえて見逃した。
また、騒ぎに乗じてエーギル国王を暗殺し王位を簒奪しようとしたエルリック王子のたくらみも見抜いており、エルリックの野望を潰えさせた。

【マサユキ様の強くてゆかいな仲間達】

マサユキ様が率いるAランクパーティー“閃光”のメンバー。
全員がマサユキ様には及ばずとも凄腕の冒険者であり、能力のバランスもいい。

  • ジンライ
“狂狼”の異名で知られるC+ランク冒険者。
元々Bランク以上とされる実力者だったが、素行の悪さが原因で試験に落ち続けていた。
ある日、またしても試験に落ちたうえ行きつけの店のお気に入りの店員に給仕を断られ、怒りで給仕に襲い掛かるがそこにマサユキ様が割って入られる。
愚かにもマサユキ様に戦いを挑むが、攻撃をかわされ急所に頭突きを叩き込まれ一撃で倒される。
それによりマサユキ様の正体が“勇者”であることを知り、自らの未熟さを悟り改心。マサユキ様の仲間になった。
その後は着実に腕を上げ、一年後にはAランクを超える力を手にしていた。また、横暴な性格も鳴りを潜め正義感にあふれる人物になっている。
マサユキ様が帝国皇帝となった後は、自分はマサユキ様と共に歩むには力不足として魔国連邦にとどまり自分を鍛えなおすことにした。

  • バーニィ
アメリカという国出身の異世界人。
この世界に来たばかりの頃言葉が通じず、必死で翻訳魔法を覚えた結果魔法の魅力に取りつかれ、魔法使いになった。
たまたまパーティを探していたところマサユキ様のパーティに加わるという栄誉を受けた幸運の持ち主だが、それに見合った実力を有する。
マサユキ様が帝国皇帝となられた後も付き従い、マサユキ様の直属の配下として行動している。

  • ジウ
〈精霊魔法〉を得意とする寡黙な少女。
当初は愚かにもマサユキ様のことを“勇者”を名乗る不届き物などと詰っていたが、やがてマサユキ様の素晴らしさを知り信奉するようになった。
マサユキ様が帝国皇帝となられた後も付き従い、マサユキ様の直属の配下として行動している。



偉大なるマサユキ様の項目に追記・修正するという栄誉を胸に心して編集せよ。



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「告。個体名:本城正幸の権能『英雄補正』の影響を確認。『英雄補正』に抵抗(レジスト)しますか?」
▷YES
 NO































登録日:2023/02/13 Mon 18:24:23
更新日:2023/10/27 Fri 22:48:04
所要時間:約 26 分で読めます




「どうしてこうなった?」

本城正幸(マサユキ・ホンジョウ)とは、『転生したらスライムだった件』の登場人物である。


【概要】

主人公リムルより一年ほど遅れて基軸世界にやってきた異世界人の少年。
ごくごく平凡な少年だったが、自身のスキルによりいつの間にか最強の勇者として祭り上げられてしまった。

【人物】

ロシア人の祖母を持つクォーターで、少し童顔だがクールな印象を受ける美少年。
髪は高校デビューで金髪に染めている。

正義感が強く謙虚なのは本当だが、世間で言われているような人物ではなく本当はとても臆病な性格。
自分は“勇者”などになるつもりは全くなかったのだが、スキルの効果で勝手に周りから持ち上げられてしまい、その状況にはうんざりした感情も抱いているが、自分ではどうにもならないと諦めてもいる。
人がいいのは事実なので、究極能力を持つためにマサユキのスキルが通じないリムルなども純粋にマサユキの人柄に好感を抱いている。

【戦闘能力】

身体能力は大したことはなく、Dランク上位相当でしかない。
技量(レベル)に関しては不明だが、一応元の世界で剣道を習っていたらしい。しかし筋力が低すぎて真剣は持っているのが精いっぱいであり意味をなさず、剣で戦うことなどとてもできない。
しかし界渡りによって獲得したスキル『英雄覇道』により、周囲からは最強の勇者と勘違いされもてはやされている。本人は自分が弱いことは自覚しているので調子に乗ってはいないが、『英雄覇道』がチート過ぎるため大抵の相手はマサユキが戦うことなく勝ててしまう。

能力(スキル)

  • 英雄覇道(エラバレシモノ)……英雄覇気、英雄補正、英雄魅了、英雄行動
マサユキが界渡り時に獲得したユニークスキル。ユニークスキルの中でも一握りの、究極能力(アルティメットスキル)に匹敵するほど強力な最上位のスキル。
幸運や他者の認識に干渉するスキルで、ざっくり言うと主人公補正を無理やり実現するスキル。
英雄的行動をとることで権能が解放されていく*1という珍しいタイプのスキルであり、権能は以下の通り。

英雄覇気:格下の相手を威圧し、動きを封じ従わせる。
英雄補正:自分や仲間の攻撃が全て超幸運により致命の一撃(クリティカルヒット)になる。また、所有者の発言や行動を周囲が勝手に都合よく解釈してくれる。
英雄魅了:味方の心を奮い立たせ、恐怖心を薄め勇気を湧きあがらせる。さらに、倒した相手が意思を持ち生きていれば自身に従わせる。
英雄行動:仲間達の手本となり、称賛されるようになる。

これらの権能により、マサユキが何をしても、何もしなくても周囲が勝手にマサユキの言動を解釈し英雄ともてはやす。またマサユキが近くにいるだけで仲間は超強化され、マサユキ本人が戦わずとも仲間がパワーアップした状態で自分から戦ってくれる上仲間の功績も全てマサユキのものになる。

マサユキの意に反して常時発動しておりマサユキでも止められない。なぜこんなスキルを獲得したかについては、隠れオタクで異世界ものの漫画やアニメを好み英雄願望があったためではないかと本人は推測している。

◆武器

  • 細剣(レイピア)
クロベエ作の特質級(ユニーク)のレイピア。銘は不明。
リムルがヒナタに与えた“幻虹細剣(ファントムペイン)”の失敗作で、“七彩終焉刺突撃(デッド・エンド・レインボー)”の再現に失敗している。
その代わり軽量化と強度増強に重点を置いて作られており、疲労回復効果も持つためマサユキもこれを持って長時間ポーズを決めていられる。

王都騒乱編にて、神話級で武装したフェルドウェイを思いっきり殴りつけたために折れてしまった。

【活躍】

◆本編以前

元々は進学校に入学したばかりの平凡な高校生だったが、ある日下校中に蒼髪の美女と遭遇。隣にいた友人にすごい美人がいると声を掛けようとしたところ、自分が見知らぬ街にいることに気付く。
言葉も通じず食べ物もなく、どうにかして食べ物を手に入れられないかと食堂までやってきたところ、店からカーチャという女性が飛び出してくる。カーチャの言葉に意味が分からないからとりあえず頷いたところ、店から筋骨隆々の大男ジンライが出現。カーチャがしがみ付いていたために逃げられずにいたところ、“勇気ある行動”と見做されて『英雄覇道』の効果が解放され、それにより突然その世界の言葉がわかるようになる。
カーチャとジンライ、周囲の人物の会話から自分が今置かれている状況が「カーチャに給仕を断られて怒り心頭のジンライからカーチャを助けると言ってしまった」と理解するものの打開策など浮かぶはずもなく、ガムで目くらまししてその隙に逃げようとする。
ところがその行動により『英雄覇道』のさらなる権能が解放され、ジンライのパンチを避けようとしゃがんだところ幸運の力でマサユキの頭がジンライに当たって一撃でノックアウトしていた。
それを見た周囲の人々から“勇者”だと勘違いされ、「“勇者”に負けたことにしないとジンライのプライドがボロボロになるだろう」という考えからあえてそれを否定しなかった結果、周囲から“勇者”としてもてはやされるようになってしまった。

その後駆け付けた自由組合の職員に保護され、イングラシア王国へと護送される。そこで出会ったユウキからこの世界の事をいろいろ教わり、冒険者として暮らしていくことを決める。
『英雄魅了』の効果で仲間になったジンライ、ユウキから紹介されたバーニィを仲間に加え、チーム“閃光”を結成。Bランク以上の力を持つジンライをバーニィが魔法で補助し、マサユキの『英雄補正』によって攻撃全てがクリティカルヒットとなるためにチーム“閃光”は凄まじい強さを発揮し、『英雄覇道』の効果でチームの功績は全てマサユキのものとなるためその名はどんどん広まっていった。
優勝賞金目当てで参加した武闘大会もマサユキが剣を抜いただけで相手が勝手に降参してくれるので楽に優勝。チーム“閃光”の名がマサユキ個人の二つ名として定着していたため観客からは超高速攻撃だと誤解され、マサユキの名声はますます高まっていった。
新たにジウも仲間に加え、パーティのランクもAに到達し破竹の快進撃を続けていくのだった。

◆魔都開国編(書籍9巻)

ユウキからの要請を受け、バラキア王国で活動する犯罪組織の尻尾を調査員がつかむまでの間囮役を務める。
ところがトイレの帰りに偶然犯罪組織の幹部であるブレイバー伯爵とゴウセル侯爵の会話を目撃してしまう。
ゴウセルはブレイバーを刺すとそれをマサユキのせいにして兵達を呼ぶが、ジンライが一人でそれを全滅させる。
それでも状況を見れば疑われるのはマサユキの方だと勝ち誇るゴウセルだったが、ジウが密かにブレイバーを治療していたためブレイバーが息を吹き返し、騒ぎを聞いて駆け付けたバラキア国王に全てを話した。

そうして西側諸国に影響力を持つとされる“奴隷商会(オルトロス)”の拠点がバラキア王国にあることが判明し、バラキア国王の依頼で冒険者による討伐軍が結成されることに。
“閃光”がその中心を担うことになり、集まった冒険者とバラキア国軍併せて2000名がマサユキのスキルで強化された状態で奴隷商会の拠点に突入。数百名のメンバーをあっという間に壊滅させた。

その後、保護された奴隷の中にジュラの森出身のエルフがいることが判明。リムルの報復を恐れたバラキア国王に泣きつかれ、マサユキが魔国連邦へ奴隷たちを送ることに。
それを知った者達はマサユキがリムルを倒すつもりだと勘違い、当のマサユキにそんな気はなかったものの、戦いになったとしても今まで通り勝てるだろうと軽く考えていた。

魔国連邦に着くなり仲間達がリムルに喧嘩を売り始めて一触即発状態になるも、リムルにより開国際で開かれる武闘大会で優勝できたら戦うという提案がなされ、それを了承。
予選と一回戦は仲間から勝ちを譲られ実質不戦勝となったものの、他の試合を見て参加者たちの実力に恐怖する。
準決勝の相手であるゴズールは何とか口八丁で降参させるも、準決勝第二試合で圧倒的な強さを見せたライオンマスクとそれに勝ったゴブタに恐怖を募らせる。
決勝戦では、ランガと合体したゴブタを見て完全に戦意を喪失。降参を宣言しようとするが、その前に攻撃を仕掛けたゴブタが自分で自分の力を制御しきれずに舞台から飛び出してしまう。
そのままだとマサユキの勝利だったが、リムルと戦うなんて恐ろしくてできなかったため自ら負けを宣言した。
その後リムルに呼び出され、彼もまた“異世界人”であることを告げられる。
リムルと自身の秘密を共有し、自身が広告塔として魔国連邦のイメージ向上に貢献する代わりにリムルの援助を受けることになった。
迷宮のお披露目でもリムルから事前に情報をもらい順調に攻略する……はずだったのだがリムルに黙ってヴェルドラとラミリスが勝手に落とし穴を増やしていたうえ『英雄覇道』の幸運でそれらを意図せずショートカットとして利用できたため、リムルの想定すらはるかに上回るペースで十階層に到達。ボスもジンライが瞬殺し、十階層をクリアしてしまった。

◆魔人暗躍編(書籍10巻)

順調に迷宮を攻略しており、そこで思ったことや気付いたことをリムル達に話して迷宮の改善にも貢献している。

◆戦争前夜編(書籍12巻)

帝国との戦争が近づく中、魔国連邦で新たに人族の冒険者や傭兵で結成された義勇兵団の軍団長に任命されてしまう。
マサユキ本人の意思は無視されていたので抗議するが、リムルの教え子達に変な知識を押していたことをおとがめなしにすることとゴズールを倒すのに迷宮五十階層でリムルが手を貸したのを黙っておくことと引き換えに渋々了承した。

◆帝国侵攻編(書籍13巻)

魔国連邦に亡命した元帝国宮廷魔術師ガドラの口から、マサユキの容姿が皇帝ルドラと瓜二つであるという衝撃の事実が明かされる。
また、バーニィとジウの正体が帝国のスパイだったことが判明。信じていた仲間達が今まで自分を騙していたという事実にショックを受ける。

◆竜魔激突編(書籍14巻)

本人は直接登場しないが、マサユキに関する謎についてリムル達が考えを巡らせている。
バーニィとジウによると、元々2人がマサユキとパーティを組んだのは2人の属する帝国皇帝近衛騎士団(インペリアルガーディアン)の副団長・ダムラダからマサユキを護衛しろという命令を受けていたためであり、団長の近藤からマサユキを殺せという風に命令変更された際には疑問を覚えたらしい。
近藤とダムラダには別の思惑があるということは分かったものの、この段階では情報が少なく結論は出なかった。





以下さらなるネタバレ






























【正体】

マサユキの真の正体は、東の帝国の皇帝にして世界最初の“勇者”ルドラの転生者。
深淵解放編(書籍15巻)の終盤でミカエルにより体から追いやられたルドラの魂は、時空の狭間に飛ばされ様々な世界の様々な時代に飛び散っていた。
ルドラの恋人であったヴェルグリンドはそれらの魂の欠片を集め、あと一つとなったところでマサユキを発見。その時ヴェルグリンドがそれまで集めた魂の欠片がマサユキに吸収され、その反動でマサユキは界渡りしてしまっていた。
つまり、マサユキが界渡り直前に見た蒼髪の美女の正体はヴェルグリンドだったのである。
後に王都騒乱編にて、自身のスキルの効果によりルドラの人格が一時的に復活した。

【真の戦闘能力】

能力(スキル)(真)

  • 英雄覇道(エラバレシモノ)
マサユキは自身の英雄願望から生まれたスキルだと思っていたが、実は元々ルドラが持っていたスキルだった。
マサユキがさらなる英雄的行動を取ったことで隠された権能『英魂道導(ハシャノヨルベ)』も解放された。この権能により、例え魂のエネルギーを抜き取られた者であっても失った力を取り戻すことができる。

  • 英雄之王(シンナルエイユウ)
すべての条件を満たしたことで『英雄覇道』が進化した究極能力。
本来究極能力は聖人級の存在値が無ければ獲得できないのだが、特殊なスキルであるためか一般人に毛が生えた程度の存在値であるマサユキでもこのスキルは獲得できた。

元々究極能力レベルのスキルだった『英雄覇道』がさらに進化したことでその権能はさらに強化され、地の文で2度もバランスブレイカー呼ばわりされるほどのチートスキルになっている。
幸運の加護はさらに強まり、元々の存在値が十万以上の者なら究極能力保持者にも対抗できるほどになる。
さらにチートなのが『英魂道導』であり、過去に死亡した英雄を情報生命体(デジタルネイチャー)と同質の存在として具現化。力・能力・技術・人格まで完全再現できる。しかも心核(ココロ)が輪廻の輪を外れ“約束の地”へと飛んでしまった者まで復活させられる。
呼び出せる条件や上限人数は不明だが、少なくともルドラの方と面識がある者ならば呼び出すことができ、聖人級の実力者3名は同時に召喚できる。
そしてマサユキ自身がルドラの力と人格を取り戻すことも可能。竜種をも上回るほどの力と圧倒的な技量(レベル)により魔王ギィとも張り合える強さを誇る。
ただし、しばらく使うと元のマサユキに戻り、その後回復魔法が一切通じない激痛“魂痛(こんつう)”に全身を苛まれるという副作用がある。

  • 誓約之王(ウリエル)
ルドラの師であり世界の創造主である星王竜ヴェルダナーヴァが自ら創造した純粋な権能『天使系究極能力」の中でもヴェルダナーヴァ自身が用いていた純粋な権能『美徳系究極能力』の一つ。
ルドラの信念や世界を統一するという願いに応える仲間達の思いの結晶が、ルドラに究極能力として発現していた。
ルドラが『正義之王』と交換する形でヴェルダナーヴァに返していたため失われていたが、『英魂道導』の効果によりルドラの人格の時のマサユキが再現し使用している。
『空間支配』や『絶対防御』といった使い勝手のいい権能を有するが、中でも強力なのが『絶対切断』。自身とつながりのある者達からの“声”を聴くという権能を応用し『絶対防御』を攻撃に転用したもので、自身に対する他者からの信頼をエネルギーにして攻撃力を高めることができる。
これは忠誠心をエネルギーにする『王宮城塞(キャッスルガード)』と同質の力故に、『王宮城塞』を唯一正面から打ち破ることができる。

  • 正義之王(ミカエル)
美徳系究極能力の一つで最強の天使系究極能力と呼ばれるスキル。『誓約之王』と交換する形でルドラがヴェルダナーヴァから与えられていた。
ルドラを主と認めず神智核(マナス)“ミカエル”となってルドラの肉体を乗っ取ったためマサユキには残っていないが、こちらも『英魂道導』で再現されている。上記の獲得経緯を見てわかる通り『誓約之王』と同時に持っていたことはないのだが、『英魂道導』で同時に再現し同時使用可能。
強力な精神支配『王権発動(レガリアドミニオン)』や発動中は攻撃できない代わりに『絶対切断』以外のあらゆる攻撃を防ぐ『王宮城塞』といった権能を持ち、指揮統率に特化している。また、支配下に置いた者のスキルをコピーして使用可能。

  • 並列存在
ヴェルグリンドからコピーしたスキル。分身とは異なり予備の本体となる『別身体』を創り出す。
この権能を応用して『英魂道導』で再現した英雄に肉体を与えることができ、生前使っていた武器も再現できる。

技術(アーツ)

  • 星王竜閃覇(ノヴァブレイク)
ルドラの必殺剣技。『絶対切断』と組み合わせれば、竜種すら上回るほどの戦闘能力を誇る妖魔王フェルドウェイが自身の防御手段を全て発動させてもなお一撃で重傷を与えることができるほどの威力になる。

◆武器(真)

  • 地神(デーヴァ)
ルドラが勇者時代に愛用していた神代の宝剣。ヴェルダナーヴァから授かったもので、神話級(ゴッズ)の中でも最上位の性能を誇る。
普通サイズの両刃剣で、使い勝手がいい。

【正体判明後の活躍】

◆遊戯終了編(書籍16巻)

リムル及び魔国連邦幹部と帝国軍の決戦が行われていた頃、マサユキの事を知りミカエルに悪影響が出る事を恐れた妖魔王フェルドウェイがマサユキ暗殺の為に“始原の七天使”を差し向けてくる。
カリスとトレイニーが始原の天使ザラリオと戦っている間にマサユキはヴェノムに連れられ避難を試みるが、そこに始原の天使コルヌが襲来。ヴェノムを遥かに凌ぐ強さの敵を前に殺されそうになるが、捕虜となっている間にマサユキと親しくなった帝国軍のカリギュリオとミニッツ、「面白そうだから」と参戦してきた吸血鬼達、そしてマサユキへの贖罪のために現れたバーニィとジウがマサユキを守ろうとする。
バーニィがマサユキを連れて逃げようとするが、自分だけ逃げるのを良しとしないマサユキは残ることを決断、それにより『英魂道導』を獲得する。
皆のところに戻ったはいいが、コルヌに加えフェルドウェイに操られたクロエまで参戦し大ピンチに。しかし、クロエの素顔を見て「今までで見た中で一番可愛い」と思い、直後「やっぱり元の世界で最後にあった謎の美女の方が一番」と思い直してヴェルグリンドのことを思い浮かべた。
その結果世界にヴェルグリンドへの“真実の愛”と見做され、すべての条件を満たし『英雄覇道』が『英雄之王』へと進化。その力でヴェノムたちがさらなる加護を受けコルヌ達と渡り合い、さらに生じていた“魂の回廊”を通してヴェルグリンドがマサユキの下に出現。
コルヌはヴェルグリンドに瞬殺され、クロエも自力で支配を脱し危機は脱した。

……しかしその後、自分がルドラの転生者であることを知らされ、帝国臣民達から瞬く間に皇帝として祭り上げられてしまう。
終戦後の会議で魔国連邦とドワルゴンもマサユキの皇帝即位を後押しすると約束され、世界情勢の安定のためにも自分が皇帝になるのが一番いいと判断し半ば諦めの境地に至って皇帝となることを引き受けた。

◆時空断章編(書籍17巻)

帝国皇帝として正式に即位し、多忙な日々を送っている。
貴族の有力者ミスラをスカウトする際には、ミスラが自分の本質を見抜いていることと気付き、自分のスキルの事を包み隠さず打ち明けた。
これによりマサユキと自分がお互いに似た境遇にあると気付いたミスラと友情を結び、仲間になってもらうことができた。

◆王都騒乱編(書籍19巻)

世界会議に帝国の代表として出席するためイングラシア王国にやってくるが、そこでマサユキを狙いフェルドウェイが七凶天将3名を率いて襲来。天使軍に付いたイングラシアの死刑囚達も加わって混戦状態になる。
自身は当初隠れていたが守られてばかりでは我慢できず自ら戦場に出向く。とはいえマサユキ自身は戦うことができず本人的にはただ突っ立っていただけだが、無意識に『幸運領域(ラッキーフィールド)』を展開し味方を強化。それにより、ヴェノム達は本来圧倒的に格上である七凶天将アリオス相手に互角に渡り合えた。
そんな中、突如謎の眩暈に見舞われ、それを心配したヴェルグリンドの隙を突きフェルドウェイがヴェルグリンドを剣で貫く。それを見たことで激しい怒りを覚え、それにより無意識に今までより強く発動した『英魂道導』でルドラの力と人格を取り戻す。
『英魂道導』でダムラダとグランベルを召喚し*2、邪龍獣に苦戦するヒナタ達に加勢させると、自身はフェルドウェイと対決。圧倒的な技量でフェルドウェイの件を弾き飛ばし、『絶対切断』を上乗せした“星王竜閃覇”でフェルドウェイの『王宮城塞』を破り重傷を負わせた。
ルドラの人格を維持できる限界だったこともあって撤退するフェルドウェイは見逃し、元のマサユキの人格に戻る。
その後、父王を暗殺しその罪をヒナタに着せようとしたエルリック王子と目を合わせた際、エルリックが全て見抜かれたと勝手に思い込んで自白をはじめ、結果的にヒナタの無実を証明した。

スピンオフでの活躍】

◆魔物の国の歩き方

ラウンジ樹羅で日ごろの欝憤を愚痴っていたところ、居合わせたフラメアと意気投合する。

【関連人物】

  • ヴェルグリンド
帝国軍の元帥にして皇帝ルドラの恋人。
彼女にとってルドラの魂を受け継ぐ者は皆ルドラであり、マサユキにも深い愛情を注いでいる。
マサユキの初々しい性格も好ましく思っているが、元々のルドラの人格が戻った際には感動が限界突破していた。

  • ダムラダ
帝国皇帝近衛騎士団副団長。
ルドラがミカエルに乗っ取られつつあることを知っていたため、マサユキがルドラの転生者であることにも気付いていた。
そのためバーニィとジウを護衛として派遣し、ウルティマに敗れ死亡する際自分の魂を対価にマサユキを守ってほしいと頼んでいた。
ルドラの人格を取り戻したマサユキに『英魂道導』で召喚された際にはかつての主君そのものとなったマサユキに感激していた。

  • グランベル・ロッゾ
西側諸国を支配していたロッゾ一族の長。実はルドラの弟子であり、ロッゾ一族による西側の支配も本来はルドラによる世界統一のための物だった。
マサユキの知名度や作中で西側諸国屈指の実力者の一人としてマサユキの名を挙げていたことからマサユキの事は知っていたと思われるが、師と瓜二つの姿をしていることについてどう思っていたかは不明。
『英魂道導』で召喚された際にはマサユキが師の生まれ変わりだということを認識しており、在りし日のように気軽に接していた。

  • 近藤達也(タツヤ・コンドウ)
帝国皇帝近衛騎士団団長。
作中ではルドラの転生者であるマサユキを殺そうとしていたがあくまでミカエルに操られていたせいであって、ルドラへの忠誠心は本物。
『英魂道導』で召喚された際には一人だけ別行動を取っていたこともあり、今のところマサユキとの絡みはない。

  • ジンライ
チーム“閃光”のメンバー。
実はマサユキの本当の実力には気付いていたが、純粋にマサユキを慕っていたため黙っていた。
魔国連邦や帝国の実力を目の当たりにしたことで自分では力不足と感じ、魔国連邦に残って鍛えなおすことに。

  • バーニィ
  • ジウ
チーム“閃光”のメンバー。
前述の通り帝国のスパイだったが、元々はマサユキを守らせるためにダムラダが派遣した者達であり、マサユキとの交流でその人柄に惚れこんでいたため近藤からマサユキを殺すよう命じられた後も殺したことにして密かに匿うつもりでいた。
マサユキの命を狙ったコルヌからマサユキを守ったことで和解し、マサユキの皇帝即位後はマサユキ本人の希望で直属の配下となった。

  • リムル=テンペスト
協力者であり為政者としての先達。

  • ヴェノム
リムル配下の悪魔で元“異世界人”の転生者。
遊戯終了編でマサユキの護衛を務めた際意気投合し、マサユキが皇帝となった後は帝国に派遣されマサユキを支えている。

  • カリギュリオ
帝国軍大将。魔国連邦で捕虜となっていた際マサユキと親しくなり、マサユキが皇帝となった後は軍務大臣となってマサユキを支えている。

  • ミニッツ
帝国軍少将。魔国連邦で捕虜となっていた際マサユキと親しくなり、マサユキが皇帝となった後は宰相となってマサユキを支えている。

  • ミスラ・ヒルメナード
帝国の公爵。
認識に干渉するタイプのスキルに免疫を持っていたために『英雄之王』の影響を受けておらず、マサユキの本質を見抜いたことでマサユキに気に入られ『英雄之王』のことを打ち明けられる。
自身も自分のスキルのせいで怖がられ意に反して大きな権力を持ってしまっていたため、マサユキに共感し友人となった。



(なんかいつの間にか項目作られてたけど、僕にあんまり興味ない人もいるだろうし今まで以上にもてはやされることはないだろうからほっといてもいいかな…)
「それでは、マサユキ様の項目が一番の人気記事となるよう我等で盛り立てていかねばなりませんな!」
「え?」
「そうだな。だが、厄介だぞ。このサイトにはマサユキ様の事を知らぬ者もいるだろうし、自演投票というのは無理がある」
「ちょっと?」
「問題あるまい。そんなことをせずとも、追記・修正を繰り返して項目をよりよくしていけばいずれ誰もがマサユキ様の素晴らしさを理解するだろうさ」
「せいぜい頑張りなさいな。ねえ、マサユキ」
(あのう……僕に拒否権って、ないんですかね?)


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最終更新:2023年10月27日 22:48

*1 なお、あくまで実際の行動を基準に判断されているためマサユキが実際にどう思って行動したかは関係がない。例えば、「目くらましをしてその隙に逃げよう」と考えて目くらましのために相手と対峙した結果“立ち向かう勇気”と判断された。

*2 天地鳴動編で、近藤も同時に呼ばれていたことが判明した。