血の君主、モーグ(ELDEN RING)

登録日:2023/03/08 Wed 09:58:13
更新日:2025/03/26 Wed 00:36:57
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to the birthplace of our dynasty!(我らのすばらしい王朝に!)

概要


血の君主、モーグとはELDEN RINGに登場する裏ボスの一人である。

女王マリカと最初の王、ゴッドフレイの間に生まれた子であり
忌み鬼、マルギットこと忌み王、モーゴットの兄弟である。呪われた出自化故に地下に幽閉され、生きながらにして死んだような扱いをされていたが、ある時姿なき母と呼ばれる存在と邂逅したことで己の呪われた出自を愛し、自身を王とする王朝、モーグウィン王朝設立のために狭間の地の影で暗躍する。彼の神出鬼没さは円卓の智慧であるギデオンをもってしても「血の君主と呼ばれる何者か」という情報しか把握できていない。
自らの伴侶としてミケラの刃、マレニアの兄であるミケラを攫い、血の繭と呼ばれるものの中に幽閉、血の閨と呼ばれる儀式を行い、「永遠に幼い」呪いを受けたミケラを目覚めさせようとしている。
容姿は忌み子であり、自身の兄弟であるモーゴットと同じく角が生えているが、モーグのそれは折れておらず、むしろ伸び放題になっている。装束も「王」であるためか赤と黒を基調とし、金の留め具などを用いた豪華なものであり、佇まいはまるで魔王のようである

モーグウィン王朝


シーフラ河の近くにある、モーグを王とする王朝、いわば彼が統治する都である。
地理的にはシーフラ河の近くに位置しているが、シーフラ河から直接行くことはできず、ヴァレー関連のイベントを進めるか、ストーリーを進め彼のステージであるモーグウィン王朝に至ることのできる転送門を見つけなければならない。

出血を起こす湖や出血属性持ちの敵モブの存在など、「血の君主」の名前に違わずすべてが「血」に関連しており、シーフラ河の美しい夜空もやや赤みがかったおどろおどろしいものになっている。
しかし、「血の貴族」と呼ばれるモブはモーグと同じ忌み子であったり、兵士として採用されているのは狭間の地において被差別階級であり、時に虐殺すら行われるしろがね人であったりするなど、モーグの器の広さがうかがえる部分も多い。

また、領内のしろがね人は頭に忌み子の様な角が生え、体色も血のような赤色へと変じている者が多い。
これらは狭間の地にいる普通のしろがね人が使わない独自の攻撃も使ってくる為、臣民として認められた彼等にもモーグは何らかの加護や変化のきっかけを与えていたようだ。


部下・配下


狭間の地における被差別階級はなにもモブだけではなく、プレイヤーと同じ褪せ人たちも同様であり、幾人かは彼の思想に共感したためか、プレイヤーたちを襲ってくる。
宣教師たちは血の指と呼ばれ、侵入や讒言などでプレイヤーをモーグウィン王朝に勧誘してくる。
敵対NPCとしては全員もれなく出血属性を持った武器を使ってくるため、なるべく敵の攻撃を食らうことは防ぎたい。彼らを退ければ彼らの使う武器を手に入れられる。厄介であった出血属性は自分が使う側になれば頼もしい味方となりうる。また、関連は不明ではあるものの「葦の地」に関わるNPCが多い。

白面のヴァレー


おそらくすべてのプレイヤーが狭間の地で最初に出会うことになるNPC、彼は力ではなく言葉でモーグウィン王朝へと勧誘するためか、彼のイベントを進めることでモーグウィン王朝へ騎士として赴くことができる。
元々は軍に使える医師であったが、モーグに攫われ、儀式を受けたため彼の部下になった。
モーグに心酔しており、彼に絶対的な信頼を抱いているが、彼のイベントを進める限りモーグは彼のことをそこまで重用していなかったことがうかがえる。
NPCとしては花束を模した奇妙な武器「ヴァレーの花束」を使用する他、多彩な戦技を用いて襲いかかってくる。

また、ヴァレーが着ている服と白い仮面は「名も無き白面」という敵対NPCも身につけている。
彼らもモーグウィン王朝の一員のようで、王朝内をうろついているといきなり侵入してきて襲い掛かってくる。
ヴァレーとは違って「慈悲の短剣」の出血派生版を用いるが、「蝿たかり」等の凶悪な出血祈祷を使うのはヴァレーと同様。

血の指、ネリウス


序盤にリムグレイヴを探索した場合、多くの褪せ人が初めて侵入されるであろう敵対NPC。
両手に持った短剣「レドゥビア」を用いてプレイヤーを出血地獄に陥れてくる。短剣のリーチの短さを突こうと遠距離戦をしてもレドゥビアの戦技で中遠距離にも対応してくるのでなかなか侮れない相手。
しかし、彼との戦闘はイベント要素があり、少し待つと「血の狩人、ユラ」が味方として参戦してくれる。倒せない場合はユラを囮に攻撃を仕掛けるといいだろう。
ネリウスを倒すことで彼が持っていたレドゥビアを入手でき、これが序盤で手に入る武器の中ではかなり良好な性能を持っている。
素性「盗賊」であれば初期値で持つことができるので序盤攻略に困ったら彼から武器をカツアゲ頂こう。


その名の通り、翁面で顔を覆った侍。元は狭間の地から離れた葦の地でイナバ衆と呼ばれる一門を率いる剣の達人であったが、彼に誘われたことで一門の全員を殺害したえげつない経歴の持ち主。
経歴通り刀を使ってくる和風なNPCであり、基本的には敵対NPCであるが、星砕きのラダーンとの戦いであるラダーン祭りにおいては味方として召喚できる。王朝にふさわしい強者を探しているのだろうか。
彼の得物であるちいかわ「屍山血河」のテキストにおいて、モーグ自身がスカウトしたことが明かされている。仮にも君主とか名乗るくせに結構現場主義なボスである

カラス山の凶手


自らを死の猛禽と名乗る集団の一人、ゲームにおいては彼がホストの世界に闇霊として侵入する。
武器「猛禽の鉤爪」に戦技「霧の猛禽」を用いてカウンターを狙ってくる戦法で戦ってくる。彼の装備にはジャンプ攻撃に補正をかける効果もあり、霧の猛禽のカウンター攻撃はジャンプ攻撃になることからエルデンリングにおける戦い方の千差万別さを象徴するNPCの一人である。
ちなみに戦技「霧の猛禽」はSEKIROにおける忍義手の技「霧がらす」と同じモーションであり、装備はbloodborneのNPC、「烏羽の狩人」に似たものである。フロム流のファンサービスかもしれない

純紫の血指、エレオノーラ


竜を狩り、心臓を食らう竜餐と呼ばれる行為を行い狂ってしまった褪せ人の一人。NPCである血の狩人、ユラの想い人であった女性。ユラは狩人の使命に従い彼女に挑んだものの、返り討ちに遭い死亡する。
出血狙いの猛攻と竜餐の祈祷を用いてプレイヤーを襲ってくる。奇しくも出血も竜餐の祈祷も神秘ステータスに関わる分野であり、彼女の戦法に噛み合っている。
実は彼女との戦闘は後述のアイテムのためか強制で起こり、エリアボスであるモーゴットを倒しても侵入される。
彼女の得物である「エレオノーラの双薙刀」のテキストによると彼女もおそらく葦の地の出である。

老兵アンスバッハ


DLCにて登場。黒いローブを纏った気さくな好々爺。
血の貴族の中でも特に強い者が名乗ることを許される「純血騎士」の一人で、かつてはその暴れっぷりから悪名を轟かせていたという。
しかし、そんな風評とは裏腹に思慮深く落ち着いた性格をしており、DLCの条件の都合上自らが仕える君主を殺した褪せ人に対してもそれを知ってか知らずか友好的に接する。
ミケラを求め影の地を旅するレダ一行のメンバーでもあり、本人はサポートに徹しているが……?
+ ネタバレ注意
結論から言えばフロム名物、超高性能おじいちゃんの一人。
かつての二つ名に恥じぬ最強クラスの実力者で、「ただの老兵」として戦う際にも専用の弓矢とレイピアを駆使してかなり上手く立ち回る。
そして条件を満たした彼は本気でやりあう為に「純血騎士」の頃に振るっていた「黒曜のラーミナ」という大鎌を再び手に取り、褪せ人と肩を並べて激戦へと赴いてくれる。
漆黒のローブと鋭い大鎌、その姿はまさしく王朝の恐怖の象徴たる「死神」とも言えよう。

そして、彼の気高い振る舞いと「本来のモーグウィン王朝は差別なく全てを受け入れる国である」という事を思い出させてくれる価値観を目にした褪せ人達からは、モーグと王朝への印象が良い方向に変わったという声も聞こえるようになった。

血の貴族、ナタン

こちらもDLCに登場するモーグ配下。
……が、コイツが何者なのかは一切不明。というのも、ナタンはDLCのとある戦いにて本来呼べるはずの協力者が死亡している場合に代理として登場する救済キャラ的な存在なのだ。
本編中に生身の彼が出る場面は一切なく、唐突に謎の血の貴族が召喚可能になるというシュールな状況に褪せ人たちは困惑したとか。
何も喋らず、何も語らず、ただただ黙って召喚されてくれるよくわからない人。それがナタンである。
一方で戦闘面は何気に優秀であり、ネリウスと同じく「レドゥビア」の二刀流でガンガン出血を稼ぐ。
近づけば短剣二刀流の猛攻で、離れれば戦技による斬撃飛ばしで出血を蓄積してボスを削ってくれるので結構強い。
本来呼べるキャラも物凄く強いので、その代理として使えるお助けキャラなだけはあるか。


ボスとして


モーゴットやレナラなど、作中で倒さなければならないボスとは異なり、ストーリー進行に関係ない裏ボスであるため苛烈でえげつない攻撃を仕掛けてくる。
主に大槍を振るい、ディレイを掛けながら襲いかかる攻撃と血炎と呼ばれるスリップダメージと出血蓄積を行う床の設置をしてくる。
ディレイでタイミングが掴みにくい上、見た目以上に攻撃範囲も広いので初見では避けたつもりでもボンボン被弾してしまう。

Tres(トレース)
…うん?なんか、体の周りに魔法陣みたいなのが出たな。

しかし、モーゴットと異なりパワータイプであるためか全体的に攻撃の振りは緩慢であり、パリィこそできないものの避ける難易度は高くない。
初見では厳しいものの時間をかけて何度か戦えばどの攻撃にも対応できるようになるだろう。
甘い回復を狩るエスト狩りもエルデンリングのボスの中では緩めのため、攻撃は苛烈であるものの兄弟であるモーゴットよりもやりやすいと感じるプレイヤーもいるだろう。

Duo(ドゥオ)
魔法陣の数が二つに増えた。しかし別にダメージもデバフもないし、放置でいいか。

血炎の攻撃もスリップダメージこそあるものの、投げてくるパターンは横に広いものと縦に広いものの2つだけであるためパターンさえ覚えれば楽に勝つことができるだろう

Unus(ウーヌス)
魔法陣の数が三つに。なんだろう、イヤな予感がする。

Nihil!(ニーヒル) Nihil!(ニーヒル) Nihil!(ニーヒル)
え、なにこれ出血しまくって…うわぁぁぁぁぁ!


YOU DIED

Miquella is mine and mine alone.(ミケラは、私のものだ)

…とここまでモーグに対してやや弱キャラのような解説を行ったが、裏ボスである以上一筋縄ではいかない
各解説の間に挟まれたセリフは「数え上げる呪い」と呼ばれるものであり、戦闘中も読み上げる。そしてニーヒル!まで至ると戦闘エリア全体に及ぶ攻撃範囲、強制出血、そしてモーグのHPが回復するおまけ付きの出血攻撃を3回行ってくる。
通常の出血よりダメージが大きく、耐性にもよるが3回フルヒットすればほぼ確実に死ぬのだが前述の通り回避不能な上、戦技「無敵」等も無効。
幸い、3回のニーヒル!はけっこう間があるので、聖杯瓶をガブ飲みすれば耐えられないことはない。しかし、強制的に聖杯瓶を使わされるということは、回復の機会を自ら絞ってしまうことにもなるので結果的に難易度は上がるだろう。
これだけ見るとどうしようもないように思えるが、後述する関連アイテムで対策を行うことができる。

このあと、第二形態として悪魔を思わせる黒い羽が生え、更に攻撃は苛烈になる。
第二形態では血炎床の範囲が広がり、モーグの近く以外はほとんどスリップダメージ床と言っていい。攻撃派生も攻撃後に爆発が増えていたりなどエルデンリングのボスらしいど派手で高火力な技が多い。

攻略する場合、物理は通りやすく状態異常も全体的によく通る。凍傷や毒も有効な上、血の君主のくせに出血が異常に良く効くため搦手を使うのもいいだろう。
属性の通りは悪めで、特に炎はまるで通らないのでやめておこう。
攻撃は第一、第二形態共にモーグの至近距離で貼り付くことによって回避がしやすくなるため常に接近戦を挑む覚悟で戦ったほうがいいだろう。総じて「敵にビビり散らして逃げ回る」と苦戦し、「勇気を持って敵の懐に飛び込む」方が相対しやすいソウルシリーズの基本をきっちり抑えたボスだと言える。

ちなみにニーヒル!はムービーなどが挟まれない残り体力に依存の第2形態であるため火力さえあればニーヒル!前に倒せる。
物理耐性があまり高くなく、数え上げ中は隙だらけ+モーグの拘束具を使えば殴れるタイミングを作りやすいこともあり、火力全振り構成で速攻をかけるというのも有力な攻略方法である。

余談だが「数え上げる呪い」のセリフはラテン語における「3.2.1.0」を読み上げている。
まるで「3♡2♡1♡0♡0♡0♡」とカウントダウンしてくる催眠音声のようである
おかげでモーグ自身が「ショタコンASMRおじさん」などと呼ばれる羽目になった



忌み子、モーグ


忌み捨ての地下の最奥、狂い火の大聖堂においても「忌み子、モーグ」として登場する。
狂い火を受領するには彼の撃破が必須であり、狂い火ルートへの事実上の最後の番人としての役割を担っている。
本当の最後の番人はこの後に控えているアスレチックだとか言ってはいけない。


何故王朝の君主である彼がこんなところにいたのかは議論の種となっているが、撃破時にマルギットやゴッドフレイの幻影と同じように霧となって消滅することや、この直前に兄であるモーゴットの封印が存在する事から、狂い火の封印として何者かが設置した幻影のようなものだろうというのが定説となっている。

ボスとしては、血の君主から第二形態を除いた、事実上の弱体化版となっている。
ただ、幻影であるからか出血や腐敗などの状態異常が一切効かず、人によっては血の君主より強く感じる場合もあるとか。

彼を撃破すると、彼も使用してきた引っ掻きを行い、その軌道上に血炎を発生させる祈祷「血炎の爪痕」が手に入り、狂い火の底への道を開くことができるようになる。

関連アイテム


モーグの大ルーン


モーグを撃破すると入手できる大ルーン、効果は自らではなく召喚した霊体に出血発生時の攻撃力UP(後述の「血の君主の歓喜」と同じ効果」)と敵撃破時のプレイヤーの回復をもたらす。
霊体の使用できないオンラインではかわりに侵入した世界のモブに対して使用でき、同様の効果を得る。
どちらにしろかなり癖の強い大ルーンであるため常用には向かない。

モーグの拘束具

マルギットの拘束具と似た性能を持つ。
第1形態のみで2回まで、効かないタイミングも多いとはいえ、あればかなり楽になる。
忌み捨ての地下にあるのだが探索が甘いと見逃しがちな上、モーグを倒した後に行くことになりやすい等、初見の1周目プレイではお世話にならずに終わった人も多い。

浄血の結晶雫

第二マリカ教会で純紫の血指エレオノーラを倒すと手に入る。
これを霊薬に配合して飲めば数え上げる呪いを大幅に軽減できる。
とはいえ、これも詳細な説明文があるわけではないため、終わった後で存在に気付きやすい。

モーグウィンの聖槍

追憶により獲得できる。
なんと戦技「血授の儀」でプレイヤーも疑似ニーヒル!できる。
壁などを無視して自分中心円内にいる敵に出血を飛ばす。ちゃんと3回。案外範囲も広いためこれを持って血の君主ごっこをするのも一興。ニーヒルが取りざたされるが武器としての性能もなかなか高いため自分のステ振りと噛み合えば使ってみよう。

なおこのニーヒルもどきだが、モーグが理想国家を夢見るきっかけになった謎多き存在「姿なき母」の力を借りて発動しているらしい。
槍を空に掲げると同時に「姿なき母」を思い切り貫き、母が流す呪血によって相手に災いをもたらしているそうだ。
これはDLCに登場する血鬼という敵キャラが用いる「血鬼の聖槍」も同じで、こちらも「姿なき母」を貫くことでニーヒルもどきを行える。

血の君主の装束

モーグの纏うローブ、血の君主と名乗っているためか兄弟であるモーゴットのものに比べ豪華。

血の君主の歓喜

モーグの歓びを模したタリスマン、近くで出血が発生すると攻撃力が上がる効果を持つ。
ちなみに敵の出血と限られているわけではないので自分自身を出血させても効果を発揮する。特に自分に出血を起こす戦技「切腹」とは相性がいい。己の腹をぶった切って攻撃力をバフする様はまさに変態。

余談


裏ボスとして活躍するモーグであるが、劇中での所業は「ショタを攫った挙げ句嫁にして日夜意味深な儀式に励む」というなかなか変態じみた行いをしている。
また、ミケラはラダゴンとマリカの間に生まれた子であるため、モーグはミケラとは種違いの兄弟に当たる。やってることの業の深さが様々なキャラがいるフロムゲーの中でもぶっちぎりの変態
しかし彼の行動原理は「愛」であり、彼は彼自身に極限にまでポジティブに行動しており、同じく黄金樹への愛で動く兄弟のモーゴットとは対比になっているとも言える。

一方でモーゴットは戦闘前に「まつろわぬ裏切り者共」と他のデミゴッド達の名を連ねて彼らの存在を否定するが、挙げた名前の中にモーグの名はない。
同じ隠しボスであるマレニアはしっかり挙げているのでネタバレ防止のメタ的理由で名を述べてないわけではなく、モーゴットからすれば兄弟であるモーグに対しては何かしらの思いがあったのかもしれない。
忌み子もしろがね人も否定されない理想国家を作ろうとする彼の在り方については好意的だったのか、あるいは名を挙げたくない程に彼の野望が嫌だったのか、その理由はモーゴットから語られることはない。

先述したような変態じみた行い、そしてニーヒル!のインパクトからか彼をネタ的に愛しているプレイヤーも多く、googleで「ニーヒル」と検索するとまっ先に彼が出てきたりする。
しかし、BGMや見た目の魔王感、豪快ながらも気品を感じさせる攻撃モーション、冒頭のようなデミゴッドの中では珍しく「褪せ人」を差別しないどころか賓客として扱う強キャラ感などからガチで彼をかっこいいと感じる人間も存在する


+ ただし彼の説く「愛」については、とあるテキストを紐解くことで別の側面も見えてくる。
  • 誘惑の枝
無垢金の祈祷が施された枝木

神人ミケラは、あらゆる者から愛された
愛するを強いることができた

作中の表現の範疇では真相は明らかにされていないが、つまるところこの記述の内容からファンの間では、ミケラ自身が何らかの目的を持って、自分を愛するようモーグを仕向けたのではないかという考察も立てられている。
もしそうだとすれば他人に散々利用された挙句、望まない形で変態のレッテルを張られた救いのない人物ということになってしまうのだが

そして、DLC「Shadow of the Erdtree」でその真実が明かされた。


神の帰還は王により導かれ
王の魂には、依り代が求められる
……アイテム「秘技の巻物」より


「…なるほど。そういうことでしたか…
まったく、事実とは、いつでも碌でもないものですな
モーグ様を利用し、影の地に至るだけでは飽き足らず
その遺体すら、王の依り代にしようなどと」
……老兵アンスバッハ

結論から言えば、ミケラの「愛」は実質的な「洗脳」であった。

ミケラはある目的から「とある存在」を蘇らせる為の依り代となる肉体を必要とした。
その依り代として白羽の矢が立ったのが、他でもないモーグだった。
ミケラは自らが目的達成のため、モーグを魅了後からによって洗脳し、自らを拐わせたのだ。
この「とある存在」については、自らの目で確かめて欲しい。

先述したアンスバッハもまた、ミケラの被害者でもある。
彼はモーグがミケラの魅了を受けた事を知り、主君を助けるべくミケラに挑んだが、返り討ちにあい、その魅了を受けてしまったのだ。
正気に戻ったアンスバッハが「あのお方は一種の化け物」「心すら掴む『愛』が恐ろしい」と述べる程の強烈な洗脳故に、気高き血の君主も心を奪われて堕とされてしまったのだろう。

モーグウィン王朝のことを円卓の智慧であるギデオンに伝えると「夢想家にはふさわしい穴倉」といった発言や「一生そこで引きこもって妄想してろ」といったニュアンスの辛辣なセリフが聞ける。そこまで言わなくても…
ちなみに、彼が行ったミケラを目覚めさせようとする行いの成果であるが、おそらく…失敗している
その証拠に彼の追憶にはこう書かれている

血の君主の追憶

ミケラを神とし、自らはその伴侶として王となる、そのために、血の閨をどれほど共にしようとも幼き神人は何も応えなかった。
また、彼の行いはこう捉えられている

血の君主の装束
あるいは、その見果てぬ妄想の証




私のミケラよ 少しだけ、独りでお待ちください。
wiki篭りが参りました 我らの素晴らしい項目に!
…ああ、見える。見えるぞ…我らの素晴らしい追記・修正が!

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最終更新:2025年03月26日 00:36