トータスロード(超越生命体)

登録日:2011/07/19 (火) 13:52:26
更新日:2025/06/09 Mon 08:21:25
所要時間:約 4 分で読めます






【トータスロード(Tortoise Lord)】


トータスロードは『仮面ライダーアギト』の登場怪人。
第3・4話に2種2体が登場した。
前回のジャガーロードが『仮面ライダーV3』の第一号怪人ハサミジャガーに準えて登場したのに対し、トータスロードは第二号怪人カメバズーカに準えて登場している。
水中や液状化させた地面の中を自在に行動する能力を持ち、ターゲットを地中に引きずり込んで窒息死させていた。


テストゥード・オケアヌス

種族:超越生命体(使徒)
個体名:Testudo Oceanus(大洋の亀)
通称:トータスロード銀
身長:203cm
体重:165kg
能力:地中を液体化する事により自由に移動する、頑丈な甲羅
殺害方法:地中に引きずり込む


テストゥード・テレストリス

種族:超越生命体(使徒)
個体名:Testudo Terrestris(大陸の亀)
通称:トータスロード銅
身長:200cm
体重:160kg
能力:地中を液体化する事により自由に移動する
殺害方法:地中に引きずり込む

オケアヌスは銀色の海亀に、テレストリスは銅色の陸亀に似た超越生命体だが、体色が違うのみで能力に差異は無く、単体でもコンビネーションでも活動していた。
但し多少気性に差はあるようで、テレストリスのほうがやや攻撃的。

背の甲羅は高い防御力を誇り、オケアヌスは一度はアギト(翔一)のライダーキックを弾いて見せた程だが回復能力は有さないのか、二度目の対決の際には再びライダーキックを甲羅で無効化しようとしたが、蓄積したダメージには耐え切れずに爆散してしまった。
テレストリスは、初戦ではオケアヌスとのコンビネーションでアギトを苦しめたが、二度目の対決の際には強化されたG3(氷川)のGG-02サラマンダーの砲撃を受けて倒されている。



【劇中の経緯】

G3に襲い掛かるアギトと云う緊迫した場面から始まる第二エピソード。
謎めいた主人公である津上翔一に、正体が判らないまでもスポットが当てられた初のエピソードであり、親父ギャグや天然で空気を読めない姿、基本的に間違った判断を繰り返す美杉家の面々等、以降の展開でも基本となる設定、描写が登場する。
彼とヒロインの風谷真魚の交流と信頼を築くまでがメインの題材だが、エピソードの事実上の主人公は前回に引き続きアンノウンを追う氷川誠で、彼と翔一の邂逅も見所の一つ。
更には次回以降の為に張られた葦原涼の伏線が場面に緊迫感を与えていた。
また、物語の冒頭で登場した「古代のパズル」が遂に解読……三雲咲子の研究室に「」が降臨する……。


なお、22話ではG3-Xの訓練シミュレーションの模擬目標として黒いトータスロードのデータが登場している。


【関連人物】

本作の主人公。
今回から自らがアギトである事と、理解は出来ていないなりにアンノウンと戦う使命がある事を知る。
一度は美杉家から姿を消すが真魚に受け入れてもらい、「みんなの居場所を守るため」に戦う決意をする。

エピソードでは相変わらず主人公を務める熱血刑事。
翔一の空気の読めなさに辟易するが……。
今回以降はG3も活躍。

可愛いヒロイン。
アギトに変身した翔一の姿に一度は怯えるが、自分が接して来た翔一を信じる事を決める。
当時の放送サイトによると、アギトに変身した翔一をすぐに受け入れたのは、自身も超能力という普通ならざる力を持っていたのも一因とのこと。

  • 美杉義彦
城北大学の教授。
美杉家の家長で、真魚に翔一の発見時の逸話を聞かせて、彼女が翔一を信じる契機を作った。

  • 三雲咲子
未確認生命体対策班オーパーツ研究室室長。
「古代のパズル」から発見した遺伝子モデルを再現してしまう。

基本的に苦しんでいるだけ。
自らに起きた異変の秘密を親と慕うコーチに明かそうとするが……。


【ゲーム】

『仮面ライダーアギト(PS)』
オケアヌス、テレストリス双方が敵NPCとして登場。
スピード・破壊力はそれほどではないが、瞬時に背を向け甲羅による防御態勢をとり、攻撃を弾くことが出来る。



【余談】

デザインは出渕裕が担当。
モチーフはウミガメ(オケアヌス)とリクガメ(テレストリス)で、腕の形状を変えることで差別化している他、マスクも2体で差別化を図っており、オケアヌスの方は『ファントム・オブ・パラダイス』のファントムのマスクのイメージを入れている。
亀モチーフなので全体的に甲冑の比重が強く、古代ローマの戦士の鎧をイメージしている。
首の周りに布を巻いているのは、接合部分を隠すためのほかに蛇腹なものを意匠として持ってくるという意図でつけたとのこと。
カラーリングは『イナズマンF』のウデスパー兄弟のオマージュで、カッパー(テレストリス)とシルバー(オケアヌス)で仕上げている。*1

仮面ライダークウガ』の殺人描写への批判から生まれたとされるアンノウンの不可能殺人だが、本エピソードでは寧ろ『クウガ』以上に怪物が人間を襲う描写……警察組織による捜査と云った描写が多く、死体も登場する。

第4話でテレストリスに襲われた子供を演じた三浦聖人は、後に『王様戦隊キングオージャー』でオオクワガタオージャー/ラクレス・ハスティーを演じることになる矢野聖人その人である。

【今回の教訓】

“外したギャグは説明されると尚サムい”



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最終更新:2025年06月09日 08:21

*1 ホビージャパン『平成仮面ライダー怪人デザイン大鑑 完全超悪』P137より