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プラモ化カメラ(ドラえもん)

登録日:2023/04/24 Mon 02:20:00
更新日:2026/06/09 Tue 16:50:22
所要時間:約 10 分で読めます





「プラモ化カメラ」は、漫画ドラえもんに登場するひみつ道具の1つ。
小学四年生1982年7月号に「プラモ化カメラ」の題で掲載され、てんとう虫コミックス版の第28巻にて改題された話「百丈島の原寸大プラモ」に登場する。


【概要】

カメラで撮影した物のプラモを作り出す道具。カメラの部分とプラモ製造機の部分に分かれており、カメラで対象を撮影した後にカメラとプラモ製造機をケーブルで接続、出力設定を決めるとプラモ製造機から対象のプラモが吐き出される。現実で例えるならばカメラで取り込んだものを精製する3Dプリンターというべきだろうか。
撮影する対象は、本物は勿論写真や個人が描いた絵からも再現が可能と非常に広範囲。
更に生物無生物問わずプラモを作ることができ、大きさも自由自在。等身大は勿論、〇分の一スケールから1000倍スケールの物まで作成できる*1ため、もし現実にあれば全国の模型メーカーがプラモ開発の手間が無くなるだろうし、メカオタクのコマンダーは喜んで飛びつくであろう。
また、作成されたプラモは機械なら本物同様に動作し、生き物なら「オートアクションユニット」を取り付ける事で本物そっくりに動かす事ができる。人間のプラモも作れ、作中ではのび太のプラモ、先生のプラモ、静香のプラモが登場した。これらも、手足をソフトプラスチックで構成しユニットを付ける事で動かす事が可能。見た目はほとんど本物と瓜二つで、立っている分には本物との見分けは全くつかない。ただし、素材はあくまでプラスチックなので耐久性はそこまで保証はできないと思われる。
製造機から出力されたプラモの箱には基本英語で物の名前と写真が表記されており(100 JYO ISLAND,TEACHER,SHIZUKA,など)非常にシュール。
わさドラ版では人間のプラモは本物よりもプラスチックっぽさが目立つ質感、フィギュアっぽい関節になっており、ハリボテ感が増した見た目になっている。


【登場したエピソード】

◇原作「百丈島の原寸大プラモ」

ある夏休みの日、いつものようにスネ夫のび太たちに自慢したのは大型の「クイーンエリザベスⅡ世号」のプラモだった。明らかにのび太たちよりも大きい模型でありながら中身はラジコンになっており、水に浮かべて動かすことも可能だと言う。*2
お約束のように仲間外れにされたのび太にドラえもんが出したのが「プラモ化カメラ」だった。
カメラで撮ったものを何でもプラモにすることが出来、大きさ(スケール)の指定もできる優れものだ。
これを使用して、のび太(2分の一スケール)や、図鑑の写真から「クイーンエリザベスⅡ世号」、果てはオリジナルの島「百丈島」まで作成。

作中では更に百丈島に住む様々な生き物や手足が柔らかいタイプの「水着のび太」のプラモ、周囲を泳ぐ魚のプラモ、挙句の果てにはのび太以外の人物出てきたのは静香先生、当然無許可のプラモも登場した。
この人間のプラモがシュールなギャグや思わぬオチに繋がる事になる。


◇アニメ大山版「プラモ化大作戦」

原作「百丈島の原寸大プラモ」をアニメ化
話の流れに細かい改変が見られるが道具の登場、使用は原作とほぼ同じ。


◇わさドラ版「南の島を組み立てよう」

2015年8月28日初放送。
原作「百丈島の原寸大プラモ」をわさドラで再アニメ化。
道具の登場、使用は原作とほぼ同じだが、「人間のプラモ」を作るとプラスチックの質感が前面に出てしまい「不完全なニセモノ」感が強く出るというまさかの弱体化補正を受けている。台座が付いている点もハリボテ感に拍車をかけている。
そのため、色々と問題になりそうな静香のプラモをめぐる個々人の反応が原作には無い非常にシュール極まりないギャグとなっており、未視聴の人は必見。


【余談】

  • この道具が出た話、「百丈島の原寸大プラモ」は20ページ以上の長さがあり、学年誌に載っているドラえもんの原作漫画としては非常に珍しい長尺の話となっている*3。また、他の長尺な話は基本的に「竜宮城の八日間」、「モアよドードーよ、永遠に」、など別世界での難解な話やメッセージ性の強い話がほとんどだが、この話では一貫して「ドラえもん&のび太VSスネ夫」のコメディ色の強い対決が繰り広げられ、よりいつもの日常の延長である感が強く出ている。
  • クイーンエリザベスⅡ世号は実在する豪華客船で、2008年に引退をするまで活躍を続けていた船である。現在はドバイで永久停泊となり、海上ホテルへと転身している。因みに名前の由来は「クイーンエリザベスⅡ世の船」では無く、「二代目クイーンエリザベス号」である。
  • 「夏休みの宿題を理由にママが旅行出発の足止めする」という展開は後に海底鬼岩城でも使われる。この時は静香たち他の面々の協力もあって3日がかりで宿題を完遂。ママに直接宿題を見せて許可を取り、満を持して海底旅行に出発しているもっとも、ここまでやって行った先で世界を賭けた戦争に巻き込まれるのだから、持っているのかいないのか。
  • 四丈半島は骨川家の別荘がある島として原作では何度か登場している。名前の元ネタは恐らく、八丈島と「畳の枚数を使った部屋の広さを示す言葉」の一つ「四畳半*4」を捩った物と思われる。
  • アニメ大山版「プラモ化大作戦」ではドラえもんが自作の島を用意しながら「百丈島だぞ。スネ夫の四丈半島なんか目じゃない。」と何故か四丈半島を貶す。因みに、話の最後に映る百丈島の全景は、その言葉通り四丈半島の何十倍もの大きさになっている。とても画用紙の絵の1000倍スケールには見えないので、もっと大きなスケールも出せるようだ。
  • アニメ大山版「プラモ化大作戦」ではBGMに「わたしが不思議(鉄人兵団の主題歌)」、「友達だから(竜の騎士の主題歌)」のインストが使用されている。正月仕様の話だからか、豪華。
  • わさドラ版「南の島を組み立てよう」では先生のプラモは朝、混乱を呼ばないようにそのまま百丈島に持ち込む。そのためママがのび太の宿題完了発言を信じないという一部読者からママへの激しいヘイトが向きそうなくだりもカットされている。
  • プラモ化カメラと同時に出てきた「ノーリツチャッチャカ錠」は、飲むと、あらゆる作業を効率良く、ハイスピードで進める事ができるようになる。作用する時間はそこまで長く無いようである一方で、使用による副作用(ひどく疲労するなど)は特に見られず、非常にタイパ、コスパのいい道具であるようだ。未来の企業戦士によって乱用されてそうなところが心配ではあるが。いくらでも応用が効きそうな道具だが、原作で出てきたのは意外にもこれ一話のみ。便利すぎたのだろうか。因みに錠剤系道具の宿命か、大山版では「のうりつチャカチャカあめ」という飴玉に変更された。わさドラ版では原作と同じ。



僕一人で追記、修正するから部品全部出しといてよ。

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最終更新:2026年06月09日 16:50

*1 有効範囲は作中では明言されていない

*2 製作者はいとこ、とだけ言われているため恐らくスネ吉だと思われる。因みにスネ吉本人はこの話に登場しない

*3 学年誌の話は通常10ページ前後の話が多く、低学年向けだと4ページとか2ページしかない話もある

*4 一般的な畳が4枚半、という数え方。現在の生活基準で考えると相当狭いが、昭和当時は「現代で言うワンルーム」の感覚に近い割と普通にある広さだった。因みに伝説の「トキワ荘」は「四畳半のワンルーム」だった。