ンコソパ(王様戦隊キングオージャー)

登録日:2023/05/10 Wed 05:24:44
更新日:2025/04/09 Wed 23:11:04
所要時間:約 3 分で読める…とさ





ンコソパとは、『王様戦隊キングオージャー』に登場する架空の国家である。

【概要】

国王ヤンマ・ガストがアグレッシブに治める、ITテクノロジーが発達した技術大国。
王城は稲妻が迸る塔のような超ハイスペックな城「ペタ城」

元々は部品工場がメインの産業であったが、本編の15年前に起きた神の怒りが原因で荒廃するも、パソコン1つでAIによるシュゴッド制御技術を確立したヤンマによりテクノロジーの国として蘇った経緯を持つ。
国内の施設や文化のほとんどが電子制御化されており、スマートフォンやパソコンによるアクセス操作で成り立つ。このため、有事にはパソコンを介して国民が都市構造そのものを動かしたり国内の電力の流れを操作したりすることすら可能で、“国民全員ハッカー”と言っても良い。
また国策として国内外の通信環境やデータ設備のサポート、システムやソフトの開発などをしており、あらゆるテクノロジーを世界中に輸出。
そして総長……もとい国王たるヤンマがそれらのテクノロジーを管理している。
近未来的な首都はフルオートメーション化された工場地帯で囲まれ、全体的にファンタジックな世界観の本作の中でも一際異質で目立つ雰囲気を醸し出す。

国民はサイバー系のストリートファッションで統一され、気質は揃ってヤンキーっぽいが、腕力ではなく「ハッキングタイマン」で勝負をつける実力主義。
全員荒っぽい言動ではある上犯罪率の高さも桁違いだが、犯罪者と関わることは良しとしない等、善悪観そのものは一般的である模様。
ヤンマと国民との間でハッキングによる喧嘩もごく普通に行われており、国民と王の距離はかなり近い。

実は長らくシュゴッダムに属国(ヤンマ曰く『下請け』)として搾取されてきた経緯があり、そのため国民の多くも大なり小なりシュゴッダムに対しては反発心を持っている。
加えて、そんな抑圧された現状に耐えかねてか先代の王が逃げ出してろくな統治者が居なくなったことも相俟って、ヤンマが王になるまでの間は、国そのものが大きなスラム街と言えるほどにまで荒廃しており、犯罪に走る住民が珍しくない上に警察も反社会勢力に買収されているという、国家として破綻している状況が続いていた。

だからこそ、上から目線の権力に媚びない姿勢の現国王ヤンマの人気は高いのだ。
もちろん、打倒ラクレスを掲げるギラのことも支持しており、ラクレスとの決闘裁判では国を挙げてギラを応援していた。
尚、頭に「ウ」を付けて呼ぶことはタブーである。

国章は鋭角なトンボとデジタル模様。


【住民】

ネームドキャラは全員トンボが名前の由来となっている。

王と関係者


ンコソパの国王にして「総長」。詳しくは個別項目を参照。

  • シオカラ
演:千綿勇平

ヤンマの側近。
砕けた口調で話す剽軽者。主君たるヤンマに対しても時折「君」付けで呼んだり、口癖が「ヤンマ君、かっけぇっす!!!」だったりするあたり、国王の臣下や側近というより「舎弟」といったほうが正確かもしれない態度と距離感で接する。
とはいえ、なりふり構わないヤンマに付き従う一方で、言うべきところではきちんと諫言するなど、実際の王政で例えるなら宮廷道化師のようなポジション。
今でこそどこか憎めないお調子者だが、ンコソパが貧困国家だった頃は下記の3人と共にスジの子分として偽札作りを始めとした悪事に手を染めてきた反社会勢力の一員であり、その時の振る舞いも凶暴で威圧的なゴロツキそのものだった。
ある時、3人と共に自分達が作った偽札を鑑定する装置を作ってばら撒いていたヤンマをリンチし、そのままスジへ差し出すも、暴力では無くテクノロジーという新たな可能性を持って国を変えようとする揺るぎない姿勢に感化されるとスジに反逆し、3人と共にヤンマについていくようになった。

名前の由来は「シオカラトンボ」から。
なお、演じている千綿は童顔に見えて実は31歳(放送開始当時)で、ヤンマを演じる渡辺よりも6歳年上である。

第25話にてガーディアンローリングのパイロットに選ばれる。

国民

  • アッカ
演:南北斗

ンコソパの民。
赤い半袖っぽい近未来風の上着を着た、オールバック風の髪型の不良っぽい青年。
名前の由来は「アキアカネ」。

第25話にてゴッドクモのパイロットに選ばれる。

  • ウスバ
演:岡野海斗

ンコソパの民。
波打った髪型に眼鏡をかけたインテリ風の青年。
IT国家の民らしく脇にノートパソコンを抱えている。
名前の由来は「ウスバキトンボ」。

第25話にてゴッドテントウのパイロットに選ばれる

  • マユタ
演:早川渚紗

ンコソパの民。
ピンク色の半袖を上着にして身に着け、額にハートマークを模したサングラスをかけた若い女性。
こちらもIT国家の民らしく自分用らしきノートパソコンを所持している。
名前の由来は「マユタアカネ」。

第25話にてゴッドテントウのパイロットに選ばれる。

  • 転売男
演:宮島三郎

胸元まであるロン毛に口ヒゲアゴヒゲを生やした男。本名は不明。
もっふんのぬいぐるみを転売した罪でマイナス10℃のゴッカンの牢獄に半年投獄される事となった。
アニオタ的には無期投獄か死罪にすべきだろうが……。
本編では触れられなかったが、公式によりンコソパの民であると言われており、近代的な服装やヘッドホンなどでもうかがえる。

  • キイト

国内では知らない人はいない、IQ2万天才中学生。
その名はシュゴッダムにも知れ渡っており、ラクレスの側近のドゥーガは彼のファンであり「息子にもあなたのようになれ」と言い聞かせているらしい。
ただし施設育ちのギラはテレビなんてあまり見ないのか、彼のことを知らなかった。
名前の由来は「キイトトンボ」。

  • ギン
演:吉澤健

スラム時代のヤンマにパソコンの扱いを教えた老人。
両親の居なかったヤンマにとっては育ての親であり、「どんなに踏みつけられてもテッペンを目指す雑草になれ」と自身の心情を教え込んだ人物。
恐らく故人。自身はジェラミー・ブラシエリによりパソコンの技術を教えられており、ジェラミーからは「ギンちゃん」の愛称で呼ばれていた。
名前の由来は「ギンヤンマ」。

  • スジ
演:稲田徹

ヤンマが王になる前のンコソパで幅を利かせていた犯罪者集団の元締め。武器は釘バット。
シオカラ達の以前の主でもあり、彼らを従えて犯罪と暴力で私腹を肥やしてきた模様。
自分達の邪魔をするヤンマの存在を知ると、シオカ達に連れてこさせて殺そうとするが、ヤンマの生きざまと野心に感化されたシオカラに殴り飛ばされて気絶した。
その後、ゴッカンに収容されていたことが判明。
再び起こった神の怒りに便乗して他の囚人達と共に脱獄を企てていたが、リタにそのまま避難計画に協力させられた。

名前の由来は「フタスジサナエ」。
演じる稲田氏は、スーパー戦隊シリーズの常連声優だが、俳優としての出演は『宇宙戦隊キュウレンジャー』のエキストラ以来となる。

【余談】

地理的には日本列島に相当し、五国の中では最も国土が小さい。
国名の由来は「パソコン」の逆さ読み。ちなみに「ン」から始まる地名は、チャドのンジャメナなど主にアフリカ圏に実在する。

ロケ地はお馴染みさいたまスーパーアリーナ。「ンコソパの民にはそこら辺の草でも食わせておけ」なんて絶対に言ってはいけない。
作中ヤンマの初変身した場所は、かつてトンボオージャーと同じ青いトンボの戦士が作中最大の見せ場であり悲しい勝利を収めた場でもある。

異世界設定なのに2話の戦闘シーンで早速さいたまスーパーアリーナが出た際は「異世界なのに見たことがある」等の意見が多くみられたが、
実はンコソパは近未来の日本をイメージして設定が練り上げられた経緯が東映公式ブログにおいて語られており、そういう意味では正しい選択とも言える。
ちなみに他回でのンコソパ市街地での戦闘シーンは、2000年以降の特撮ではすっかりおなじみとなった茨城県庁舎での撮影が多い。

衣装協力はサイバー系ファッションブランドのAIKA ELECTRONICSおよび同ブランドのデザイナーであるあっち先生が手掛けていたFÖTUS。



総長「追記・修正だwiki籠り!!」


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最終更新:2025年04月09日 23:11