トンボオージャー/ヤンマ・ガスト

登録日:2023/03/19 Sun 16:38:43
更新日:2025/04/09 Wed 20:25:41
所要時間:約 3 分で読めンだろ、スカポンタヌキ!






ピーピー喚くな三下がァ!


オレは媚びねェへつらわねェ……誰が相手になろうとも……意地とドタマでブッちぎる!

それがンコソパ総長……ヤンマ・ガストだ!


……お前ら、いいから黙ってついてこい

オレは誰にも負けねえからよ!!!


ヤンマ・ガストとは、特撮作品『王様戦隊キングオージャー』の登場人物である。

演:渡辺碧斗
キャラクターソング:「テッペンONLINE」


【概要】

物語の舞台「チキュー」に存在するテクノロジーの国「ンコソパ」の国王を務める青年。間違っても国名のてっぺんに「ウ」を付けて呼ぶなよ!総長に怒られるから注意な!
青髪をリーゼントに纏めており、左耳には派手なイヤリングをしてレザージャケットにタンクトップ着用と、パッと見王様どころか為政者には見えない男。
また、テクノロジー国家の国王らしく首元にはヘッドセットをかけている。
ちなみに玉座はよく見るとゲーミングチェア。


【人物】

一人称は「オレ」。
スラム街に生まれるもそこから身を起こし、パソコン1台で成りあがったヤンキー国王。気質を同じくする国民達からは「総長」と呼ばれ慕われている。最早国家レベルの暴走族集団である
その生い立ち故にまず口が悪い。二人称には「スカポンタヌキ」「タコメンチ」といった独特の罵倒を用いることが多い。前者に関しては30分前のカエルが聞いたらマジギレしそう。
なお、もちろんごく普通の「お前(ら)」という呼び方をすることもあるが。
加えてテーブルマナーも壊滅的ヒメノには「汚らわしい……」と苦言を呈されているほど。

その見た目に反しインテリらしくリアルファイトは苦手としているようだが*1、その分ンコソパ流の「喧嘩」であるパソコンを用いたハッキング勝負「ハッキングタイマン」では無類の強さを誇り、多人数相手でも一蹴するほど。
またテクノロジーの国の王だけあってその技術力も高く、オージャカリバーといった装備の開発者としての顔を持つ他、今まで起動しなかったゴッドクワガタの機動を成功させたこともあったらしい。更にキョウリュウジャーの地球に飛ばされた際にはプリンスの折れたガブリカリバーを修復するどころか彼用の変身アイテムへとチューンナップして見せた。
一方でシュゴッダムの国王ラクレス・ハスティーの野心に気付いてか彼の持ちかけた講和を蹴る、ギラ「お前本当はワルじゃねぇだろ」と言う等、人の本質を見抜く能力にも長けている模様。
国民の事は仲間と認識しており、普段は「黙って俺についてこい」的な態度ではいるものの、国の危機には国民が自発的にサポートに動くなど一丸となって立ち向かっており、お互い強い信頼関係で結ばれている。

2000年代以降のシリーズでは逆に珍しくなった「キザでニヒルだが本質は熱いNo.2」という伝統的なブルーそのものなキャラクター。
もっとも「テンプレのヤンキーのように肉弾戦よりも電子戦を得意とする」など、単に王道なだけでなく斬新な要素もキチンと盛り込まれている。

その反骨精神は、スラム街時代に親代わりだった老人のギンから「雑草でいろ。踏まれても折られても、まず立ち上がれ」と叩き込まれて育ったことに由来する。
故に、シュゴッダムの属国だった当時のンコソパの立ち位置に不満を抱き、スラム街のスクラップから完成させたノートパソコンを用いてAIによるシュゴッド制御技術を確立し、神の怒りによって甚大な被害を受けた祖国を立ち直らせた経緯を持つ。
パソコンの技術はギンに教えられたものであり、ギンにパソコンを教えたのがジェラミーであるため、ヤンマはジェラミーの孫弟子にあたる。
一方、親の顔を知らずに育ったため、両親を何者かに毒殺された過去を持ち、自身に「大切な人を失ったことがない人にはわかんない」と語るヒメノに「失う悲しみってのは贅沢もんの特権だ」と語っている。

趣味嗜好の特徴としては、実は音楽を始めクラシックな物事を好んでいることが挙げられる。
最先端技術に関わりが深い彼及び国との対比やギャップがなんとも面白い。見た目は昭和のヤンキーだけど。
また、炭酸飲料も好んでいるようでちょくちょく飲んでいる*2
その他、専用のノートPCは外付けで無理やり空冷ファン等が取り付けられ、あちこちにビニールテープで補修が施された非常に年季の入った代物だが、「ボロ」と(愛情を込めて)呼びつつ大事にしているなど物持ちが良いとも言える。
一方、硬派に見えて美女に弱く、当初はヒメノの美貌にデレデレになっていたが、彼女の度を超えたワガママ振りを目の当たりにして想いは冷めた。
・・・が、36話でヒメノに化けたカメジムが見合い相手を選出すると言い出した時に再燃したのか張り切っていたがしどろもどろになる等初心な一面も見せたジェラミーのありがたくない手助けもあったが

ギラの勧誘に対し「(仲間に)なるわけねーだろ!」と突っぱねはしたものの、何だかんだでウマは合ったようでその後もぶっきらぼうながら彼を気に掛ける様子を見せる。

第二部開始前にはウルトラPC「天上天下唯我独尊」開発のためにチキュー中の電力を無断で独占したため、「全世界電力独占罪」によりゴッカンに投獄されていた。


【トンボオージャー】


お前らよくやった……後は任せろ


オージャカリバー!

Tone boy(トンボ)!!


王鎧武装


You are the KING!

You are the, You are the KING!


トンボオージャー!!



画像出典:王様戦隊キングオージャー 第2話『誰がための王』より(2023年3月12日放送)
©テレビ朝日・東映・東映AG

CV:渡辺碧斗
スーツアクター:森博嗣

ヤンマがオージャカリバーを用いて変身する戦士。イメージカラーは青で、モチーフはトンボ

青いボディに顔全体を覆うトンボ型のゴーグルが特徴。
変身時には腰に帯刀したままスイッチを操作し、その後抜刀して肩に剣を掲げ左手を挑発するように動かした後掛け声と共に変身する。

キングスウエポンを銃モードにした射撃スタイルが基本戦法で、オージャフィニッシュを発動するとトンボの羽ばたきを象った突風を纏う斬撃を放つ。
さらにキングオージャーに乗り込む事でゴッドトンボの能力が開花、空中を自在に飛行することが出来るようになる。

第1話のバグナラク襲撃時にはヤンマがゴッドクワガタの制御に専念していたため唯一変身が披露されず、初変身は第2話となった。


【ゴッドトンボ】

全高:7.0m
全幅:51.6m
全長:43.5m
重量:350t
スピード:マッハ1.3
出力:150万馬力

トンボの特徴を持ったシュゴッド。
目にも留まらぬスピードでぶっちぎって敵と戦う、「ンコソパ」国の守護神で、青いボディと巨大なウイングが特徴。
発達した大型のウイングを持っており、空中を俊敏に飛びながら宙返りや急旋回などのアクロバット飛行も難なくOK。
頭部には周囲を2キロまで見渡すことができる3万個の複眼があり、ターゲットを追跡できる。

キングオージャーに合体する際には翼とシュゴッドソードの刀身を担当する。


【余談】

  • 名前の由来は日本最大のトンボ「オニヤンマ」と、その学名「アノトガステール・シーボルディ」から。漫画雑誌でもファミレスでもない。

  • 衣装デザインはファッション系学生によるコンペティションが行われ、文化服装学院の学生によるデザインが採用された。なおデザイン段階ではまだレザージャケットが存在せず、ヤンキー要素はあまり含まれていなかったとか。

  • 演者の渡辺氏は放送前にWEB配信された制作発表会見において、「好きなヒーローは誰か」という問いに『特捜戦隊デカレンジャー』のジャスミンを挙げるとともに、子供の頃の初恋の思い出だったとコメントしている。
    曰く「包容力があるというか母性というか子供ながらにそういったところに色気を感じてた」とのこと。


追記だの修正だの超越してんだよ、俺達は、アニヲタ仲間だ。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ヤンマ・ガスト
  • 王様戦隊キングオージャー
  • 戦隊個別
  • 歴代ブルー
  • トンボオージャー
  • 王様
  • 総長
  • ヤンキー
  • リーゼント
  • インテリヤンキー
  • 本当は優しい人
  • ンコソパ
  • トンボ
  • スーパー戦隊シリーズ
  • 渡辺碧斗
  • スカポンタヌキ
  • ※王様です
  • 番長
  • ガキ大将
  • 快男児
  • アニキ
  • ハッカー
  • 成り上がり
  • ヘッド
  • ウ●コは禁句
  • ハッキングタイマン
  • 開発者
  • ヘッドセット
  • アタマ
  • Try&Fight
  • 孤児
  • 結構暗い過去持ち
  • オニヤンマ
  • 叡智の王
  • 森博嗣
  • 全世界電力独占罪
  • 風属性
  • テッペンONLINE
  • スピンオフ主役
  • 粗暴
  • ブルーヒーロー
  • 初恋刑事
最終更新:2025年04月09日 20:25

*1 流石にトンボオージャーに変身した時は普通に戦えている。

*2 視聴者の検証では、市販されているラベル瓶コアップガラナにプロップのラベルを貼ったものではないかと推測されている。