グリオーク(ゼルダの伝説)

登録日:2023/05/19 Fri 00:35:01
更新日:2024/10/19 Sat 23:40:27
所要時間:約 8 分で読めます




●概要

グリオークとは『ゼルダの伝説』に登場する敵キャラクターである。

いくつかのシリーズに登場しており、姿は二つ以上の頭を持った多頭竜であることは一貫している。
また主にボスキャラクターを務めており、大型のドラゴンだけあって全体的に物語の後半付近に登場することが多い。

●登場作品

ゼルダの伝説

シリーズ第一作目のボスを務めており、表ゼルダではトライフォースへの扉を守るボスとして二回登場する。
一回目のLevel-4のダンジョン:スネークでは頭の数は二本であり、二回目はLevel-8のダンジョン:ライオンのボスとして登場し、こちらは4本首にパワーアップしている。
またLevel-6のダンジョン:ドラゴンの内部では中ボスとして三つ首の個体が登場し、倒さないとその部屋からの脱出が出来ないようになっている。
ただしLevel-6では、この部屋の1つ前の部屋で、右の壁を爆弾で破壊して隣の部屋へ進む事で、この部屋を迂回してグリオークと戦わずに迷宮をクリアする事も可能。

発射するビームは強化であるマジカルシールドですら防ぐことが出来ず、とマジカルロッドの杖の部分以外の攻撃は一切通用しない。
一定ダメージを与えるごとに首を減らすことができ、すべての首を落とすと撃破できる。
しかし落とされた首は単体で浮遊して襲い掛かってくる上に攻撃は一切通用せず、残った首をすべて落として本体を撃破するまで消えることがない。
効く武器の性質上剣ビームが使えるハートが満タン時を除くと接近戦をせざるを得ないため、多少のダメージ覚悟で短期決戦を仕掛ける方が無難。

裏ゼルダではLevel2・5・7のボスとして登場し、首は一本ずつ増えていく。
特にLevel2では最弱の首二本個体とはいえこちらの剣も弱く、ハートの数も少ないためかなりの強敵。


ゼルダの伝説 ふしぎの木の実

大地の章のLEVEL7ダンジョンの「冒険者の墓」のボスとして登場。
今作では二つ首のドラゴンの姿をしており、フィールドの上部は棘床となっている。
吐き出す火炎は三方向に放つものと着弾すると六方向に散らばるものの二種類あり、更にリンクの周辺を囲むように四つの炎を発生させる技も繰り出してくる。
また二つの首は片方だけを倒してもしばらくすると復活してしまう性質を持っており、なるべく均等にダメージを与えて同時に倒すことを意識する必要がある。

均等にダメージを与えていって無事に撃破…
と思いきやなんと今度は骨だけになって復活して再び襲い掛かってくる。

首はなくなっており炎による攻撃はないが、その代わり今度はフィールド内を激しく動き回るようになり、更にジャンプして振動を起こすことでリンクの動きを止めようとしてくる。
振動を喰らってしまうと次に来る突進は躱せない厄介な行動だが、ハネマントのジャンプで回避することが出来るので振動を避けながら隙を見て剣で攻撃するとよいだろう。


ゼルダの伝説 夢幻の砂時計

氷の神殿のボスとして登場し、「氷炎双頭竜」の二つ名がついている。
今作では赤と青の体色をした二つ首のドラゴンであり、胴体は水中に隠れており確認することが出来ない。また赤は炎・青は冷気を操ってくる。

始めは弱点の顔が仮面で守られているのでダメージを与えることが出来ない。
そのためにはまず発射された球状のブレスをもう片方に跳ね返すことで破壊する必要がある。
左右二つずつある杭にカギ爪ロープで斜めにロープを張ることで跳ね返せるため発射してくる首と跳ね返す方向を見極めていくとよい。
他にも張ったロープを解除も出来る噛みつき攻撃に加えて、水中に潜った直後に発生する津波による攻撃も仕掛けてくる。
津波は杭の上に乗ることで回避することが出来るため、水中に潜ったらすぐに杭の上に登るとよい。
そのときに流れてくる氷を剣で破壊すればハートが出てくるときがあるので回復のチャンスでもある。

それぞれ三回ずつ跳ね返すと前方の二つの杭を破壊してくる。
この段階になると今度はチャージしてからの強力なブレス攻撃を仕掛けてくる。しかし都合がいいように舌がカギ爪ロープを掛けることが出来る形状をしているので、チャージが始まったら素早く舌と残った杭を繋ぐことで地面に叩きつけて気絶させることが出来る。
気絶させたらその隙に剣攻撃を叩き込んでやろう。


ケイデンス・オブ・ハイラル:クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説

オクターヴォが魔法の楽器から作りだした四獣奏の内の一体として登場し、嵐の神殿のボスを務める。
また名前も鉄琴の一種であるグロッケンシュピールを捩った「グリオーケンシュピール」となっている。
実際背中に鉄琴を背負っており、バチの先端のような丸い塊がついた尾で背中を叩くことで鉄琴の音が鳴るようになっている。

今作では四つ首であり、口から電気弾と電撃で攻撃してくる。
特に電撃はフィールドにある水辺に当たると水面全域に感電させてくるため、発動時には水辺から離れていないとダメージを受けてしまう。
電撃は背中の鉄琴を鳴らすと口の周りが帯電し始めるという予備動作があり、三回鳴った直後に発動するのでそれに合わせて移動するとよい。

また初代以来の首を切り落とされても自立して移動する性質を持っているが、今作では首が切り離された後に攻撃すれば完全に消滅させることが出来る。
全ての首を切り落とすと胴体にもダメージが通るようになり、それの体力を削り切れば勝利となる。胴体自身は特に攻撃はしてこず、移動するだけなのでこの時点で首を倒しておけば実質勝ったも同然といえるだろう。


ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

本編作品では約16年ぶりに登場。
今作の3rdトレーラーにも映っており、外見の特徴からファンからもグリオークではないかと囁かれていた。

姿は漆黒の三つ首竜であり、また目は単眼でその見た目はガノンの瘴気を纏った敵が持っていることが多い目玉とよく似ている。
フィールド上で飛行していることもあってかなりの高度からでも確認できるほどの巨躯の持ち主であり、首元や頭の角が発光していることから一際目立つ存在となっている。
ハイラル図鑑によれば天変地異後に突如出現した存在であり、体内には後述の属性を司る強力な器官を備えているらしい。
歴代の中でも一際禍々しい風貌や能力からして正に邪竜と呼ぶべき魔物といえるだろう。

立ち位置としてはイワロックやヒノックスらと同じ中ボス枠の魔物になるが、その強さはこれらを遥かに凌駕する強敵となっている。前作から引き続き圧倒的な強ボスとして君臨するあのライネルさんと肩を並べるレベルである。
また種類によって扱う属性が異なっているという特徴を持っており、炎を操る「火炎グリオーク」・氷を操る「氷雪グリオーク」・雷を操る「雷電グリオーク」、そして上位種としてこれら三つの属性を操る「キンググリオーク」の計四種類が存在する。

その巨体に違わない尋常じゃない体力と攻撃力を兼ね備えており、また索敵範囲もかなり広いため遠くにいるつもりでも発見されて襲われてしまうことも。
更にそれぞれの属性ごとによって火炎は炎天下*1・氷雪は氷点下・雷電は雷雨に天候を変えてしまうことでいるだけでダメージを受けてしまう状況を作り出してくるため、十分な性能を持った装備の用意は勿論、種類毎に天候への対策も必須となっている。

攻撃方法としては主にレーザー状にして放つブレス攻撃であり、リンクを執拗に追い回してくる。盾で防ぐことは出来る*2が、並の盾では瞬く間に破壊されてしまうのでなるだけ瓦礫などのオブジェクトの近くに陣取って身を隠しながら戦う方が無難。

また普段は飛行している上に地上にいる時も翼の羽ばたきによる強風で吹き飛ばされてしまう。これが氷雪グリオークだと地形次第では雪玉が生成されて転がってくる嫌なおまけ付き。
背後に回り込んでも尾の薙ぎ払い攻撃もしてくるので体力の多さもあってまともにダメージを与えることは難しい。

大ダメージを与えるためには三つの首にでダメージを与えて体力を全てゼロ*3にすることでダウンさせる必要がある。
目玉に命中させれば大きなダメージを与えられるが、相手の攻撃を掻い潜りながら弓で目玉を射抜くのはかなり難しいため、段差などを利用してスローモーション状態にして撃ち抜くと良いだろう。在庫に余裕があるのなら自動で追尾して弱点を射抜いてくれる目玉素材を矢に付与するのも効果的。
ただし首の中で一つでも残っていると暫くすると復活してしまうので、首を倒すときは3つともなるだけ早く倒してしまおう。

ダウンさせるとしばらくの間無防備になるので片手剣などの武器でありったけの攻撃を叩き込んでやろう。胴体よりも目玉に攻撃を与える方が多くダメージ与えられるため、ダウンしたらすぐに目玉付近に近づくとよい。

気絶から目を覚ますと暫くの間地上に陣取ってくる。
前述の通り風圧もあるので矢を放つことすら難しいので、横から回り込むか飛行するまでは回避に専念した方が無難。
ただしブレスを吐いている首は動きが止まるため、真正面から射抜いてやるのも有効。

ある程度ダメージを与えると新たに複数で発射してくる球状のブレス攻撃が追加される。
属性によって性質も異なっており、中でも氷雪のグリオークのブレスは着弾すると結晶のような巨大な氷塊が発生してしばらくの間残り続けるので注意。

そして体力を残り4分の1程まで削ると地上からでは攻撃が届かないほどの高度にまで一気に飛翔し始め、それぞれの属性ごとに固有の大技を一方的に発動してくる。

攻撃内容は以下の通りとなっている。

  • 火炎グリオーク
リンクをじわじわと追尾する巨大な火球を発射してくる。

  • 氷雪グリオーク
雪雲のようなものを作り出してから無数の巨大な氷柱を降り注がせる。

  • 雷電グリオーク
無数の雷を降り注がせる。

どれも見た目に違わない絶大な威力と広い攻撃範囲を持っている上にしかも一度この状態に移行するとそれ以降は低空まで降りてくることはない。

このままでは反撃を与えることすら出来ないが、しかしそれぞれグリオークがいる高度まで移動できる手段が用意されている。
具体的には火炎と雷電グリオークは着弾後に上昇気流が発生するのでそれを利用し、氷雪は氷柱に乗ってモドレコを発動させることで上昇することが出来る。
難しい場合は盾にロケットのゾナウギアを取り付けて一気に上昇するのも手。

激しい攻撃を掻い潜りグリオークに攻撃が届く高度に辿り着くことが出来たら、あとはこれまでと同じく弓矢で目玉を全て撃ち抜いてダウンさせて一気にとどめを刺してしまおう。
高高度にいる分落下ダメージもかなり出るため、ここまでくればあと一歩或いは残り体力次第では撃墜しただけで決着をつけることも出来るだろう。なお、一応復活した後逃げられる前に全ての首を倒せば大技を出される前に中断できる。

上位種のキンググリオークは3つの属性の技を全て扱う更に強力なモンスターとなっている。
特に最後の大技は氷雪と雷電を組み合わせてくるので氷柱に乗って上昇中でも容赦なくその位置にも雷を降り注がせてきたりするので注意が必要。
ちなみに火炎のみ攻撃せず安楽椅子状態に見えてしまうがキンググリオークの近くに滞空し続けた場合は本来三頭の力で発射する火球を一首で執行して打ち落としにかかる。*4
間違いなく本作最強クラスのボスであり、いわゆるラスボスより強い裏ボス的な位置にある。挑むなら十分なライフと強力な装備を用意し、下位のグリオークを安定して倒せるだけの実力も身に付けておきたい。
ちなみにこちらは上空の島と地底にしか生息しておらず、特に上空にいる個体は会いに行くだけでもかなりの手間がかかる場所にいる。

見事討伐すると羽と角と肝*5をドロップする。
特に角は素材に応じた*6属性を付与することが出来、この手の属性素材としては最高攻撃力の30を誇る。~
またグリオークの角は他の属性素材では属性効果が消えてしまうクールタイムが存在しない仕様なので、属性の乗った攻撃を武器が壊れるまで連発できる。更に属性リザルフォスなどの素材と同様、あくまで近接攻撃に付与するタイプなので空振りで耐久値が減らないという特性もある。
中でもグリオークの氷雪角は特に恩恵を受けており、「凍結→砕く→凍結→(ry」のループによりハメと砕いた際のダメージの増加を両立させることができ、凍結が有効な相手には武器を振り続けるだけで倒せてしまうことも。スクラビルドする武器種は攻撃速度と長リーチ、連続ヒット主体で戦う槍は特に相性がいい。とはいえ、ライネルなど属性が効かない相手に対してはまずまずの攻撃力の素材でしかないのはネックか。

これを武器にスクラビルドすると、武器の刀身が角だけになり、極めて短くなる。このままではそれほど見栄えは良くないのだが、一度取り出して振ってみると評価は一変。角から属性エネルギーが放射され、あたかも属性のエネルギーブレードのような外見となるのだ。特に、マスターソードでやれば輝くエネルギーブレードとなり、極めてかっこいい。もっと耐久値の高い武器で活用したいところだが……余裕があるなら一度は試してみても良いだろう。

また上空にいるキンググリオークは初回討伐時に賢者の分身を強化できる「賢者の遺志」の入った宝箱を開けることが出来るようになっている。
更に地底にいる個体を倒すと「黄昏の勇者帽子」を入手できる。

幸いな事に、ストーリークリアだけなら戦う必要はないので特に用が無ければ無視するのが無難。ただし上記の通り索敵範囲が広いので十分距離を取りたい。

ちなみにライネルと同じく咆哮でギアの接着部分や再現オブジェクトをかき消してくるので、陸戦ゾナウ兵器で倒すのは非常に困難となっている。


追記・修正は4種類のグリオークを全て討伐した方にお願いします。


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最終更新:2024年10月19日 23:40

*1 雨天であっても猛暑状態になる。

*2 ガードジャストを成功させるとブレスを中断させることが出来る。

*3 削りきると頭部にある王冠のような部位が砕ける。

*4 改めてグリオークの王であるだけに各首が通常一体分のポテンシャルを持つことがわかる。

*5 肝はある装備の最終強化に必要でありなんと九個も要求されるため売らないほうがよい。また、あるミニチャレンジにも必要になる。

*6 「グリオークの火炎角」といったように○○角といった表記で効果が出る属性がわかるようになっている。