ブレス(技)

登録日:2018/04/18 Wed 08:11:59
更新日:2019/10/28 Mon 22:22:41
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ブレス(breath)とは、呼吸を意味する単語。
ここでは主にそこから派生したファンタジーにおける必殺技について解説する。
なおファンタジーにおけるスキルとしての「ブレス」にはもうひとつ、「祝福」 (bless)がある。ここ間違えやすい。
おもに聖職者系が用いるスキルで、味方にささやかな強化・回復をほどこすといった効果であることが多い。
これについてはこの項目では除外する。

概要

ドラゴンに代表される怪獣系モンスターの必殺技。
大きく息を吸い込み、体内にある器官から分泌された物質を混ぜて吐き出すことで外敵を攻撃する。
これを実際に主力にする生物はあまりいないが神話や伝承の怪物には定番の能力。
一説には「捕食器官である『口』への本能的な警戒心」とも。
「魔法ではないが、物理攻撃でもない」という分類になる珍しい技ともいえる。
基本的にドラゴン、モンスター専用の技であり、人間キャラでこの技が使えるのは滅多にいない。
え、サーカスに火吹き男がいる?

非常に高威力かつ、危険度の高い大技として扱われることが多く、登場する作品では大抵の場合要警戒の対象。
神話などでは「いかにブレスを封じるか?」というのがドラゴン攻略の鍵でもある。

RPGでは大抵全体攻撃かつ回避不能攻撃であり、「いかに被害を軽減するか」「いかに食らった後に建て直すか」というのが重要になる。
また、使用した側の体力に応じて威力が変動したり、耐性でしのぐしかないので、防御力が意味をなさないことが多い。
単純なHPの高さで耐えるしかないパターンもある。この場合、HPの低い魔法使いタイプの天敵。
厄介な追加効果のあるブレスも非常に多い。


ブレスの種類

最も代表的で有名なブレス攻撃。「怪獣の必殺技」としても有名……だが、意外と「火を吹く怪獣」の有名どころというのはガメラぐらいしかいなかったりする(他の怪獣については後述)。
ファンタジーならともかく、特撮ともなると「単なる火」ではキャラクターが弱い、ということだろうか。
有名どころはマリオシリーズのクッパか。
ドラゴンクエストでは初代から登場しており、ラスボスであるりゅうおうの必殺技でもある。『6』『7』では珍しいことに氷のブレス共々人間が習得できる。

主に、火球タイプと火炎放射タイプに大別できる。
ちなみにモンスターハンターイャンクックが吐き出しているのは「発火性の液体」であり、実は炎そのものではなかったりする。

水棲モンスターの定番必殺技。水を勢いよく吐き出して敵を押し流す。
「とにかく洪水のような勢いで叩き付ける」タイプ、「水球のような形状にして、破裂させてダメージを与える」タイプ、「細く収束させ、ウォーターカッターの原理で攻撃する」タイプなど意外とバリエーションが豊富。
「どう見ても本体の体積上回っているだろ」って量を吐き出してくるのもまたありがち。
イメージしにくい人はアトランティスのウォーターマグナムあたりを想像しておけば大体あってる。
+水ブレスの使い手

ポケモンたち

アニメ版、コミック版では、"みずでっぽう""ハイドロポンプ"など放水系のわざは、口から放つ演出にされることがほとんど。
サトシのゼニガメやワニノコを覚えている人も多いのでは?

ガノトトス

「モンスターハンター」シリーズの魚竜型モンスター。
上述した「ウォーターカッター」タイプの水ブレスを吐く。

テッポウウオ

水使いの数少ない実在生物。

氷・冷気

氷・雪を含んだ息、あるいは極低温のガスを吐き出す攻撃。
暴風とともに吹きつけられる氷塊は敵を斬り裂き、冷気がその傷口を容赦なくむしばむ。
黎明期のTRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」ではホワイトドラゴンの得意技。アイスドラゴンなどが用いる。
スーパーマンのブレスも知られる。液体窒素も作れるらしい。

電気を帯びたブレス。「放電」ならともかく「電気を直接吐き出す」というのは違和感があるが……。
「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のブルードラゴンとか、サンダードラゴンの得意技。
モンスターハンターのラギアクルスは「電気を帯びた体液を吐き出す」という設定なので、よく見ると電気ブレスが粘性を帯びた外見をしている珍しいタイプ。

実は昔のドラゴンはこっちの方が主流だったりする。猛毒を含んだ息攻撃であり、見た目にもイメージしやすいので、ゾンビスライムなど使用者が非常に多い。
使用者によってガスだったり毒液だったりする。
麻痺毒を含んだタイプや睡眠・混乱を引き起こす神経毒タイプ、眼潰しや呼吸困難狙いの刺激物や石化・即死してしまうものなど効果も様々。
犠牲者の防御面にまでダメージを与えてくる強酸のブレスなんてのもある。酸の威力は金属すら溶かしてしまう程から服だけを溶かす程度まである
ウィザードリィシリーズで巨人やガスドラゴンに吐かれて苦しめられた人が多いらしい。
+主な毒ブレスの使い手
  • グリーンドラゴン(一般的なファンタジー作品やRPG全般)
  • クロウラー(FF)
  • ゲリョスオオナズチ(モンスターハンター)
  • グレート・ムタ

石・砂

砂・細かい石を含んだブレスを叩き付けるという地味だがものすごく痛そうな攻撃。
あまり使用者は多くない。

ダークソウル3には岩吐きという呪術があり、こちらは巨大な岩をごぼっと吐き出して攻撃する。
すぐに落下するので射程は短いが、地面に落ちると破裂して周囲にダメージを与える。
この呪術の元になるソウルの持ち主であるはぐれデーモンは連射が可能で、射程もかなり長い。

風ブレスというか、特に特殊効果を付けず「吸い込んだ息をそのまま吐き出しただけ」という攻撃。
だが、肺活量が凄まじければこれでも十分な脅威になる。
「吹き飛ばして戦線離脱させる」「隊形を乱す」などの追加効果がある場合もあり、単純なダメージよりも厄介な例も見られる。

各地の伝承において風を口から吹くというのは比較的ポピュラーな表現。
主な使い手は、「三匹の子豚」の狼。ギリシャのアイオロスや日本の風の神など。
魔人ブウはこれで街を更地にしたことがある。ゲームでもよく実装される技。
ちなみに某「ジラ」はこれしか吐けない。

また吹きだす風の勢いがあまりに強ければ、それはあらゆるものを消しとばす衝撃波(ソニックブーム)と化す。
これはモンスターハンターのアカムトルムなどが使用する。

口からミスト、濃い水蒸気(のようなもの)を吐き出す。
おもに目くらましのために使用されるもので、同じ用途で使用されるものとしては煙や墨などがある。
またFEチキFFⅣのリディア(召喚獣)などが使用するものは高い攻撃力を持つ。
これらは設定上、聖属性の亜種のような位置づけとなっている。

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光や闇属性のブレスというよくわからないものもたまに登場する。
一体何を食って何を吐き出しているんだろう……

口臭

「臭い息」。ネタっぽい技だが、実際には十分な脅威。
ファイナルファンタジーモルボルや、モンスターハンターのババコンガMOTHER2のゲップーなどが使う。

エネルギー波

すべてのブレス攻撃の代表格である炎のブレスだが、吐き出す炎の熱量が大きくなれば、
最終的にはそれはプラズマジェット化し純粋なエネルギーの奔流へと変貌する。 ある意味、ブレスの究極系。
代表的なのはなんといってもゴジラが使う「放射熱線」。怪獣が使う技はこの系統が結構多い。
ゴジラの技一覧など参照。

甘茶

生まれて早々に「天上天下唯我独尊」などと言ってしまう中二ボーイに9匹のドラゴンが容赦なくぶっ放したことで有名。
結果的に中二ボーイは反省して悟りを開き、仏教の開祖にまでなった。

吐しゃ物

ゲロ ラクダの仲間や一部の鳥類などが使用する。
当然ながら殺傷力はないので、使用場面は小競り合いが多い。

音(武器)

口から声を発する生物はざらにいるが、それを武器の域にまで高めたもの。
詳細は単独項目へ。




ブレスを使うキャラクター

◯◯ハウンド(elona

広範囲・高威力・被害甚大……三拍子揃ったモンスター。
◯◯の部分には属性を冠した名前が入り、ファイアアイスポイズンといったオーソドックスなものから
神経地獄カオスなどよくわからないものまで10種類のブレス使いが存在する。
この作品では属性攻撃には何かしらの追加効果が付属しており、
そのための対策を行っていないとほぼ間違いなく泣きを見ることになる。
知識がない序盤は特に初見殺し的な要素に振り回されることになるが、おそらくその最たる例の一つ。
たとえば炎属性には「消失破壊」という追加効果があり、所持しているアイテムはもちろんのこと、
装備さえ素材によっては容赦なく燃えてなくなる。なんか赤い猟犬と遭遇したらあれやあれやのうちにシュボッされ、
ほうほうの体で這い上がったらアイテムはほぼ消え、丸裸になっており、乞食の肉がこんがりしていた……なーんてことはあるあるだろう。
別にブレス攻撃は必殺技というわけでもなく、むしろ通常攻撃に近い。なのでこちらに近接攻撃しかなくとも遠慮なしにボシュボシュしまくる。
DLしてからゴミ箱にぶち込むまでをニ~三回繰り返すまでがチュートリアル」と言われる高難易度の理由はこういったところにある。
総じて、(敵の強さに応じて)属性攻撃対策をしておかないとエラい目に会うことを身をもって示してくれる教官役である。
近いポジションにドラゴン系がおり、そちらは素の能力値が高いためゴリ押すことも難しい絶望的存在。
しかし彼らに自然と会敵する段階になっていれば基本的な属性対策はできている……はずなので、あとは純粋なステータスの暴力にどう対抗するか。
無事打倒できれば、君はもう立派な凄腕冒険者だ。
余談だが、フィートの火炎芸を取得すればプレイヤーでも炎のブレスを使えるようになる。炎属性の扱い方を熟知していれば便利な場面も。


イルヤンカ(灼眼のシャナ)

とむらいの鐘」に所属する「紅世の王」。
巨大な竜の姿をしており、当代最硬の自在法「幕瘴壁」を操る。
「幕瘴壁」の見た目はそのまま自身の口から吐き出されるブレスだが、「当代最硬」の謳い文句通り、 防御のためのブレス という非常に特殊な存在。
敵の目の前にいきなり分厚い壁を作り上げるようなもので、イルヤンカ当人の戦闘力も相まって難攻不落の防御力を誇る。
また、本来は防御用であるが、幕瘴壁をそのまま相手に叩き付けて攻撃に転じることも可能であり、総じて隙は無い。


滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)FAIRY TAIL

「ドラゴンの体質と魔法」を得た古代魔法の使い手たち。
それぞれ固有の属性を冠するブレス技「咆哮」を得意とする。
  • 火竜の咆哮(ナツ・ドラグニル):火炎を吹き、敵を焼き尽くす。
  • 鉄竜の咆哮(ガジル・レッドフォックス):無数の鉄片を含んだ旋風を放ち、切り刻む。
  • 雷竜の咆哮(ラクサス・ドレアー):指向性を持った放電のようなブレス。
  • 天竜の咆哮(ウェンディ・マーベル):竜巻状の風のブレス。
  • 毒竜の咆哮(コブラ/エリック):ウィルス状の毒素を広範囲に放つ。
  • 白竜の咆哮(スティング・ユークリフ):レーザービームのような白い熱線。
  • 影竜の咆哮(ローグ・チェーニ):漆黒の禍々しいブレス。何を吐き出しているのか一番よくわからない
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  • 雷炎竜の咆哮(ナツ):ラクサスの魔力を受けた「モード・雷炎竜」の技。雷を帯びた火炎放射。
  • 鉄影竜の咆哮(ガジル):ローグの魔力を受けた「モード・鉄影竜」の技。黒いオーラを帯びたエネルギー波のようなブレス。これまたよくわからない
亜種に「神殺し」の滅神魔導士(ゴッドスレイヤー)*1がおり、こちらは「怒号」という名のブレス技を持つ。


千年竜(サウザンド・ドラゴン)

遊戯王原作の比較的初期、決闘者の王国編で城之内克也が愛用していたドラゴン族モンスター。
幼体のドラゴンであるベビードラゴンが時の魔術師の力で1000年分成長した姿である。
ブレスを吹くドラゴンは遊戯王に於いても珍しくは無いが、このモンスターの必殺技は 「サウザンド・ノーズ・ブレス」。
つまりは 凄まじい鼻息 というブレス技界に於いて他に類を見ない変わり種である。
ただの鼻息と侮る事無かれ、威力は『封印されし記憶』攻略本では全身の骨が粉々になる程のパワーと紹介されている。攻撃力2400の鼻息は伊達ではない。


リュウ(ブレス・オブ・ファイアシリーズ)

正確には、このシリーズは主人公の名前が通して全てリュウであるため、1~Ⅴまでの全員のことである。
まず、作品の名前からしてそうである通り、全作品で「竜変身」というシステムがあり、ドラゴンに変身して吐く様々なブレスの威力はゲーム中最強格である。
特に4で暴走の果てに放った「カイザーブレス」と、Ⅴでラスボスのチェトレに対して放たれた命懸けの「D-ブレス」はファンなら忘れられないブレスであろう。


偉大なる赤竜氷嵐の支配者雷鳴と共に現る者(世界樹の迷宮シリーズ)

世界樹の迷宮シリーズに登場する、通称『三竜』と呼ばれるボスエネミーたち。
いずれも開幕ターンに 4ケタ台のダメージを与えてくる属性ブレス をぶっ放してくることで数多の冒険者をhageさせてきた。
冒険者側のHPは最大でも999が限界だが、平気でそれを上回る大ダメージを叩きこむ様はまさに脅威。

白竜シース(DARK SOULS

かつて世界を支配していた古竜を裏切り、グウィンから王のソウルを分け与えられた1体。
白い体に虹色に光る翼など神々しい見た目をしているが、研究のためなら命を何とも思わないマッドサイエンティスト。
吐き出すブレスは白い光線であるが、その本質は「呪い」であり、直撃すればたちどころに呪いゲージがカンストし体が結晶化。即死してしまう。


追記・修正は特殊なブレスを吐けるようになってからお願いします。

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