獅々田名人(デュエル・マスターズ WIN)

登録日:2023/07/20 Thu 21:03:22
更新日:2025/04/09 Wed 21:48:17
所要時間:約 8 分で読めます





デュエマグランプリ連続優勝者!!
獅々田名人です!!


「では、私のターンです。」



獅々田名人とは、漫画『デュエル・マスターズ WIN』の登場人物である。
尚、名前は当初こそ「獅子田名人」と表記されていたが、再登場以降は項目名の通り「獅々田名人」と表記されている。
デュエマGPで連続優勝している老人で、歳に見合わない程に蓄えられた顎鬚に角刈り、腰ほどまでに伸びた後ろ髪が特徴的。

活躍

読者と主人公の斬札ウィンの前に初めて姿を現したのは、漫画1巻3話「最強デュエリスト、カイザの宣戦!」。

チンピラに襲われていたカレンを助けたウィン達は、不用意に現実世界に出てきてしまい、闇のマナの枯渇によりミイラ化したジャシンくんを助ける為に一旦ウィンの実家に帰る。
パパリンが用意したタコさんウィンナーを食べ復活したジャシンくんだったが、残りはお預けを食らう。

そんな時にパパリンの見ていたテレビに彼の姿が映る。
対するはJr.チャンピオンのプリンス・カイザ
最強の大人と最強の子供、最強のデュエリストが決まるのである。

かくして始まったエキシビションマッチ。
カイザの盤面はシールド0、クリーチャーもファイヤー・バードが4体だけと心もとない。
そして名人にターンが回り、ここにきて凄まじい一手を繰り出す。


界王類絶対目 ワルド・ブラッキオでクリーチャーの能力を止め、

Susano-O-Dragonで、小型クリーチャーを止める。

さらに、古代楽園モアイランドで呪文を封じる。


これぞ、完全封鎖の形…。


絶望的なロックを完成させ、悠々とカイザに語る名人。
自分の座右の銘「獅子搏兎」とは、「ライオンはウサギを捕まえるのにも全力」という意味だと。

しかしカイザは、偶然にも自分の信条も同じだと返す。
そして返しのターンに帝王の一手(カイザーターン)を繰り出す。
指輪を光らせつつ、召喚したクリーチャーは…



《轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》

こっ、このカードは…

あなたは…、兎だ。


ここでテレビがフリーズしてしまい、ウィン達は肝心な部分を見逃してしまう。
画面が再び映った時には、名人の方がクリーチャーもシールドも0になっていた。


苦節二十年……、 私のデュエルは……、
一体…、なんだったのだ…。

パパリン「髪の毛全部抜けちゃった…」

名人、散る!!
新たなる新時代の幕開けです

勝利しインタビューを求められたカイザは次のように答えた。

ぼくの座を揺るがす者それは…

斬札ウィン


…長々と書いたが、つまるところ新ライバルのかませ犬である。



追記、修正お願いします。


この項目が面白かったなら……\無責任な男だ!/










さて、デュエル・マスターズ WINはアニメ、漫画共にまだ開始してから日が浅い。
故にネタもまだ「無責任な男だ!」「ファー!!」など、ネットミーム的なものが大半である。

しかし、しかしである。
勘のいい人ならわかるだろうが、上のデュエル、
構成に不可解な点が多すぎるのである。


解説

まず、カイザのシールドは1つもない。盤面のクリーチャーも《コッコ・ルピア GS》、《マッテ・ルピア》、《アニー・ルピア》、《トット・銃・ピッチ》の4体であり、いずれも相手の攻撃を妨害する能力は持っていない。

この状況で名人にターンが移っており、《Susano-O-Dragon》の能力でスピードアタッカー化したクリーチャーが1体でも攻撃すれば名人の勝ちである。なのに彼はどういうわけか攻撃しなかったのである。

革命0トリガーやニンジャ・ストライクを警戒していたのかもしれないが、《ワルド・ブラッキオ》によって《ボルシャック・ドギラゴン》などの革命0トリガーや《光牙忍ハヤブサマル》などニンジャ・ストライクのcipは封じられ、《モアイランド》によって《革命の鉄拳》など、呪文の革命0トリガーも封じられている。

なぜ彼はこの状況で攻撃しなかったのか。

アニメ、漫画共にデュエル構成に力を入れているウィン編において、このような杜撰な描写は不自然であるが、以下のことも考えられる。


考察

  • 舐めプ説
攻撃しなかったのは余裕の表れとする説。
しかし彼の座右の銘で、直前にも発言していた「獅子搏兎」と矛盾してしまう。

  • プレイングミス説
《Susano-O-Dragon》の能力を忘れていたとするもの。
近年では、お隣の『遊戯王OCG』において、アニメキャラがデュエル中に相手のカード効果を確認せず、後出しで把握するしかないと指摘されたのが『遊戯王マスターデュエル』でその余りにも複雑過ぎるゲーム性から「確認しても覚えていられない」と一気にこの手の指摘が減ったという実績もある。

しかし、仮にもデュエマグランプリ連続優勝者の名人として、自らのカード効果すら度忘れするような頭脳で今まで勝ち上がってこれたのであろうか?
この点も不自然である。

  • パパリンの勘違い説
パパリンが勘違いしていただけで、シールドがまだ残っていたか画面に映って無いだけで《その子供、凶暴につき》など、SAに対するメタががいたのかも知れない。

テレビも不調だったので、見間違えたり別の物が映っていた可能性も充分あり得るが、テロップによる解説でも上のように表示されていたのでこれも違和感が残る。

  • 警戒説
カイザの手札がまだ残っていることを過剰に警戒したのかも知れないという説。
これほどのロックを仕掛けておきながら、たかが4枚程の手札に攻めあぐねて勝機を失った名人を見て、カイザは小心者の意を込めて「ウサギ」と称したのかも知れない。

  • 尺の都合説
この回の前半は上記のチンピラ戦で占められている。
ページ数の都合であるとする説。

また、カイザ側もプレイングに疑問点がある。

ボルシャック・カイザー》の効果は詳細は該当項目に譲るが、要するに「クリーチャー3体でパワー5万とSA、クリーチャー5体で無限攻撃」が獲得できるという物。
ファイヤーバード4体は除去されていなかったため、問題なくすべての効果を使えたが、上記の通り名人のクリーチャーは攻撃していないのでタップキルは不可能、つまりシールドもクリーチャーも0という状況は、カイザーを召喚しただけでは作れないのである。
同時に《スピア・ルピア》等のアンタップキラー付与でも使ったのだろうか…?

まさかの再登場

この出番から約一年の時を経て、ウィンVSカイザの最終デュエルにて解説役としてまさかの再登場
ウィンの独創的なコンボを目の当たりにし「これは新手です」「私、早速パクリます」と平然と公言するなど只物ではない観察眼を見せた。
尚、抜けた髪の毛はまだ戻っていないようでヅラだった。

その後もカイザの修行シーンにてイメージとして登場。
プロでも一日に新たなコンボを思いつける数は数個が限界…という例として出されたのだが、カイザは平然と100個以上のコンボを思いついた上、合間に3個もデッキを組んでいた。
やっぱり噛ませ犬なのは変わらなかった。

余談

  • アニメの扱い
アニメではカイザの噛ませ犬として彼の代わりに「赤司測光(あかしそっこう)」という人物が出ている。
容姿は角刈りや眼鏡をかけている等の共通点はあるが若い男性であり、似ても似つかない。
『シラハマ編』3話にてデュエスタ*1の企画でカイザと対戦する…も司会が目を離した隙に決着するというより悲惨な敗北を喫してしまった。


  • CM出演
DM22-RP2X「ゴッド・オブ・アビス 第2弾 轟炎の竜皇超刺激パック」のCMになんと声付きで登場
内容はカイザが魅力点を紹介し、それに驚いてショックで気絶し「名人、散る!!」のコマで締められるというもの。
きっちり3パターンあるCMの最後でそれぞれ全く別の反応を示している辺りスタッフの当パックに賭ける悪ノリ情熱がうかがえる。


  • ロックに使用したカード
今回のデュエルで使用したのがわかるカードは上記の三枚のみだが、《Susano-O-Dragon》と《ワルド・ブラッキオ》の代わりに《龍世界 ドラゴ大王》と《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》を出しておけば完封出来ていたのでは?とか言ってはいけない。
多分デッキの色事故を嫌ったか、自分もシールド0で暴嵐龍を出さないとダイレクトアタックで負けていたのだろう…上にもある通り実際には攻撃をしていなかったが。

  • オーバーレア
アビス・レボリューション 第3弾 「魔覇革命」のオーバーレアの一枚、《芸魔王将 カクメイジン》が公開されると、ごく一部で将棋の名人戦のように描写されていた彼の対戦を連想し、「このカードは獅々田名人が使う」、「イッサのパワーアップに獅々田名人が関わる」という妄想が繰り広げられた。

苦節20年…、わたしの追記・修正は…、いったい…、なんだったのだ…。

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最終更新:2025年04月09日 21:48

*1 一言で言うなら「デュエマ版おはスタ」、デュエマの情報番組である。余談の余談だが司会の男は学生のようで、マイハマ学園でも制服を着て校内放送を担当している。