暴嵐竜 Susano-O-Dragon

登録日:2022/11/20 Sun 00:00:00
更新日:2024/04/20 Sat 22:16:59
所要時間:約 10 分で読めます





五大龍神が保っていたはずの秩序。


それを破壊したのはむきだしの暴嵐の力だった。
*1


暴嵐竜 Susano(スサノ )-O-(オウ)Dragon( ドラゴン)》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DMBD-18「レジェンドスーパーデッキ 神歌繚嵐」に収録されたカラーキング・コマンド・ドラゴン/オリジンである。


解説

Susano-O-Dragon P(SR) 水/火/自然文明 (10)
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/オリジン 21000
Q・ブレイカー
自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
相手のクリーチャーが攻撃する時、可能ならクリーチャーを攻撃する。
呪文によって相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。

パワー21000とQ・ブレイカーを兼ね備えた大型クリーチャー。
主に三つの効果を搭載していていずれも単純なものだが、シンプル故に強力な性能となっている。

まず味方クリーチャー全員にスピードアタッカーを与える能力。
同じ効果を持つ《永遠のリュウセイ・カイザー》等からも分かるように、展開した味方全員を一気に攻撃要員へと転用できるのは極めて有効。
スサノオウ自身も四打点あるため、3体ほど召喚すればワンショットキルも十分狙える。

次に相手クリーチャーが攻撃する際、自分のクリーチャーにしか攻撃できなくなる。
ダイレクトアタックを防げる上に、スサノオウも21000あるため並大抵のクリーチャーでは突破できない
ただし《「破滅」の頂 ユートピア・エヴァー》のような攻撃自体を強制するものではないので自爆特攻させるような事は出来ず、スサノオウ以外の自分クリーチャーにも攻撃は分散されるのでタップ状態でターンを越せば普通に狙われる。

そして最後に呪文へのアンタッチャブル効果。
S・トリガー呪文も恐れずにシールドを割りに行ける他、数々の除去呪文も無視できる破壊耐性としても機能してくれる。
一方でアンタッチャブル共通の弱点として選ばせ除去には無力であり、S・トリガー獣タマシード等は無視できないので過信は禁物。


まとめると、高打点と一定の除去耐性を持ちながら総攻撃を仕掛けてられて、もし討ち損ねてターンを明け渡しても高パワーとクリーチャーへの攻撃強制でプレイヤーへの攻撃も防止できたりと、攻防の両面でケアできる。
同じデッキに収録されている連中のようなシールド3枚焼却お手軽エクストラターンといったド派手さは無いものの、堅実な強さを備えた1枚となっている。

コストが10もあるので順当に出そうとすると召喚には難儀するが、下述の踏み倒しやコスト軽減によって場に出す事自体は比較的容易になっている。


相性の良いカード

神歌の歌姫アマテラス・キリコ SR 水文明 (8)
進化クリーチャー:サイバーロード/オリジン 13000
進化:サイバーまたはオリジン1体の上に置く。
T・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、自分の他のクリーチャーをすべて山札に加えてシャッフルする。その後、自分の山札の上から10枚を表向きにし、その中からコストが10以上のクリーチャーをすべて出す。残りをシャッフルして山札の下に置く。

DMBD-18の顔でもある新規キリコ。
アタックトリガーでキリコ以外の自分クリーチャーをデッキに全回収させると共にシャッフルし、山札の上から10枚よりコスト10以上のクリーチャーを全員踏み倒す10連ガチャ
味方全員へのSA付与もあってスサノオウとの相性は抜群で、大量展開した大型クリーチャー達で一斉に攻撃できるのは痛快の一言。
…なのだが、実際の対戦環境では軽量かつ実用的な踏み倒しメタが浸透しているのもあり、あまり活躍できなかったやや残念な1枚でもある。

エンペラー・キリコ SR 水文明 (8)
進化クリーチャー:サイバーロード/オリジン 13000
進化-自分の「サイバー」と種族にあるクリーチャーまたはオリジン1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分の他のクリーチャーをすべて、好きな順番で自分の山札の一番下に置く。その後、山札の上から、進化ではないクリーチャーが3体出るまでカードを表向きにする。その3体をバトルゾーンに出し、山札をシャッフルする。
T・ブレイカー

アマテラス・キリコの派生元である元祖キリコ。
スサノオウの登場当初はプレミアム殿堂だったが、収録から1ヶ月後に殿堂入りへと規制緩和された事で使用可能になった。
踏み倒せる数は3体に限られているものの、こちらはコストに関わらず非進化クリーチャーなら何でも踏み倒せる他、アタックトリガーを踏まずにcipで発動できるためより確実に効果を使える。

詳しくは個別項目を参照。

流星のガイアッシュ・カイザー SR 水/自然文明 (6)
クリーチャー:ブルー・コマンド・ドラゴン/グリーン・コマンド・ドラゴン/ハンター 8000
相手のターンの終わりに、相手がそのターン中、マナゾーンのカードをタップせずに、クリーチャーを出すか呪文を唱えていて、バトルゾーンに自分の《流星のガイアッシュ・カイザー》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。
自分のコスト10以上のクリーチャーの召喚コストを4少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
相手のクリーチャーは出たターン、自分を攻撃できない。

DMBD-18と同時期に発売された拡張パックの新顔。
コスト10以上のクリーチャーを4も軽くしてくれるという脅威のコスト軽減を備えており、重量級のスサノオウもわずか6マナで召喚できるようになる。
両者共に色も種族も合致しており、同じデッキで無理なく組めるのもメリット。

詳しくは個別項目を参照。

炎龍神ヴォルジャアク SR 火文明 (10)
クリーチャー:ファイブ・オリジン・ドラゴン 17000
スピードアタッカー
T・ブレイカー
自分のドラゴンが出た時、相手のクリーチャーを、パワーの合計がそのドラゴンより少なくなるよう好きな数選び、破壊する。
相手がこのクリーチャーを選んだ時、相手のシールドを3つまで選び、持ち主の墓地に置く。

海龍神クリスド SR 水文明 (10)
クリーチャー:ファイブ・オリジン・ドラゴン 15000
ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず、攻撃されない)
T・ブレイカー
自分のドラゴンが出た時、カードを5枚まで引く。
相手は、自分の手札の枚数より小さいコストの呪文を唱えられない。

地龍神バラフィオル SR 自然文明 (10)
クリーチャー:ファイブ・オリジン・ドラゴン 22000
マッハファイター
Q・ブレイカー
自分のドラゴンが相手プレイヤーを攻撃する時、自分の山札から3枚を表向きにする。その中からドラゴンを1体出してもよい。その後、残りを好きな順序で山札の下に置く。
このクリーチャーが破壊された時、次の自分のターンの終わりまで、自分のクリーチャーすべてに「ワールド・ブレイカー」を与える。

ファイブ・オリジン・ドラゴンに属する3体の龍神。
背景ストーリー的には因縁の相手だが、カードとして見ると文明と種族も共有しており、同じくコスト10の大型クリーチャーなので共に踏み倒すのにも向いてるなど皮肉にも相性は良い。

他のドラゴンが場に出た際に発揮される効果を全員が搭載しており、それぞれヴォルジャアクが火力効果を、クリスドが5枚ドローを、バラフィオルが山札の上から3枚にあるドラゴン1体の踏み倒しを発動する。
特にヴォルジャアクの場合、スサノオウの21000という圧倒的な基礎パワーをそのまま火力として発揮できる他、相手に選ばれればシールドを3枚焼却する実質的なアンタッチャブル効果も宿しているのでクリーチャーへの攻撃強制効果も活かしてくれる。

緑神龍ディルガベジーダ R 自然文明 (9)
クリーチャー:アース・ドラゴン 23000
Q・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを4つブレイクする)
このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに山札に加えてシャッフルする。
偶発と弾幕の要塞 R 水/火文明 (5)
呪文
自分の山札の上から、クリーチャーが出るまでカードを表向きにする。そのクリーチャーよりパワーが小さいクリーチャーをすべて破壊する。表向きにしたカードをすべて墓地に置く。

スサノオウと同じ文明で構成された《緑神龍ディルガベジーダ》と《偶発と弾幕の要塞》の3色ツインパクト
呪文側の全体火力を活かすのにスサノオウの高パワーが打って付けであり、山札から引ければパワー20999以下のクリーチャーを殲滅できる。
クリーチャー側も火力を底上げしてくれるのは勿論、スサノオウと並び立てばSAが付与された強力な打点となりつつ、タップすればクリーチャーへの攻撃強制でスサノオウ以上に強大な壁となってくれる。
ただしベジーダ様自身のコストは9なので、上で挙げたコスト10サポートのアマテラス・キリコやガイアッシュとの共存が難しい点には注意しておきたい。


背景ストーリー

超獣世界がまだ五つの文明に分かれていない遙か昔。
蒼狼の一族の長である《神歌の歌姫アマテラス・キリコ》は神歌の力で不滅の銀河へと接続できなくなったため、代わりに不安定だが暴力的な力として未知の世界より暴嵐のドラゴンを呼び出した。
その内の1体が《 Susano-O-Dragon》であった。

蒼狼の一族が当時の支配者である五大龍神に反旗を翻す際、アマテラス・キリコの指揮の下で《八頭竜 ACE-Yamata》と共にその荒々しき力をぶちまけた。
暴竜たちに力で劣らない五大龍神もその未知なる存在には不意を突かれ、一族の手で封じられてしまう。
そして超獣世界は蒼狼の一族によって再編され、新たな秩序を築き上げる事になる。

五大龍神を封じた後のスサノオウの行方は不明。
DMBD-18版《ホーガン・ブラスター》のイラストではオリジン達から力を集めて共に盛り上がっているような描写、DMBD-18版《スローリー・チェーン》では《極幻空 ザハ・エルハ》に酷似したクリーチャーと戦闘しているような描写があるが、これらの時系列は不明。
少なくとも蒼狼の一族がゴッドと共に封印された瞬間にはその場におらず、神化編の戦争でも姿を現すことはなかった。

キリコの神歌で元いた未知の世界に返されたのかもしれないが、後の時代には同じキング・コマンド・ドラゴンであり似た名前を持つ《激竜王ガイアール・オウドラゴン》が出現している事から、子孫を残していたのかもしれない。


余談

  • 元ネタは日本神話でお馴染み、スサノオノミコト
    キング・コマンド・ドラゴンの命名ルールには「名前の何処かにオウが入る」「音楽関連の用語や作曲家の名前も入っている」というものがあり、スサノオウについては二つ目のルールを満たしていないように感じられる。
    しかし、実のところスサノオノミコトは日本最初の和歌を詠んだ存在とされており、八岐大蛇討伐後に出雲国へと身を落ち着けた際には、「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」と詠んでいる。
    昔の種族は後年になると命名ルールを無視されがちだが、スサノオウは意外にもしっかりカバーされている珍しい一例である。

  • キング・コマンド・ドラゴンには西洋風の甲冑を纏っている者が多いが、このクリーチャーはアーマード・ドラゴンを彷彿とさせる未来的かつメカニクルな鎧を装着している。
    恐らくは火文明のオリジンとしての特色が反映されたものかと思われる。

  • 五大龍神との実際のカードスペック上での力関係については向こうの項目に詳しいが、スサノオウの場合はバラフィオル以外の全員にパワーで上回っている。
    もし正面から挑んでも、タイマンなら何だかんだ勝てたかもしれない。





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最終更新:2024年04月20日 22:16

*1 画像出典:Twitter イラストレーターハタパグ氏 @hata_illust 2021年11月20日掲載 https://twitter.com/hata_illust/status/1461963391493308416 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids