登録日:2023/07/26 (Wed) 00:18:49
更新日:2025/06/22 Sun 21:03:27
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【概要】
【人物】
マイハマのデュエマ
四天王「D4」の頂点に君臨する最強デュエリスト。
異名は「
Duel prince」
容姿は紫色の長髪で整った顔立ちの少年。何の因果か主人公・ウィンとは髪と目の色が真逆。
デュエマのエリートが集う「マイハマ学園」に通う中学生であり、同学園の
生徒会長を務める。
幼少期に起きた飛行機事故から奇跡的に生存し「
不死身のカイザ」とも噂され、作中では爆破を無傷で切り抜けた。
会社、学校共にボディーガードの鉄仮面を連れている。
デュエマ大会の賞金を元手に会社を運営し、幾つもの傘下を抱える「竜神コーポレーション」の社長。シラハマでパパリンが働いていた工場も傘下の一つ。
D4のリーダー、竜神COの若き社長として有名人並みの知名度を誇り、デュエマに纏わるテレビ番組「デュエスタ」ではカリスマデュエリストとして扱われている。
クビにする社員を選定し、撤回には大人目線では子供の玩具であるTCG「デュエル・マスターズ」での対戦を要求し、デュエマを中心に考えるあまり一般常識から懸け離れた振る舞いを取ることも。
シラハマ編ではデュエマ時に何処からともなく真紅の鎧を身に付けて現れ、ウィンと邪神くんのような相手以外にも日常的に使用している模様。
「デュエマを楽しむ」ことが大好きなウィンと対照的に、「最も嫌いな言葉」とそうした関係性を嫌っている。
しかし、クビの撤回を懸けたパパリンとのデュエマでは腕前から「強者」と戦意を滾らせ、アニメ・漫画共にウィンの関係者と知るまでは強者との戦いに心震わせていた。
デュエマを馬鹿にする人物には強い怒りを露わにし、形は違っても根はデュエマ好きと思われる描写も多い。
ウィンの担任・エリザ先生とは髪と目の色がほぼ同じで、身に着けているブローチと酷似した物を首元に着けているが、お互い対面しても特に反応はなく関わりは不明。
【性格】
「デュエルプリンス」を体現するように王子様然とした雰囲気で子供、女性人気も高いが、実際には敗者、無能な年長者を嫌う実力主義者。
会社の旧経営陣を一新し、能力のある若者の起用を積極的に行っている。
無責任、無能な大人を嫌う要因は斬札親子とは真逆で父親との確執にあることが仄めかされ、会社を自分に押し付け好き勝手している姿に「ダメな大人の象徴」と軽蔑した発言を残している。
無能な大人は容赦無く切り捨てるが、子供の握手に快く応じる等ファンサービスは旺盛で、「無敵」と称される豪快なプレイスタイルからボウイや当初のウィンのように憧れる者は非常に多い。
一方、本気で戦った相手はあまりにも次元の違う姿から心が折れてしまいデュエマを辞めてしまうという。
傷心のボウイはウィンとの語らいでやる気を取り戻し、ウィン、カレン、赤司測光など、実力のあるデュエリストはその後もデュエマを続けている。
苛烈な行動を表すエピソードとして、仕事をサボり気味だったウィンの父親・パパリンこと斬札ガッツをクビにし、撤回を懸けて対戦したボルシャックデッキ(漫画版ではジョーカーズデッキ)を燃やしてしまい、
邪藩牛次郎や寄成ギョウとは別方向に冷酷な性格。
ウィンは憧れの人物としてデュエマを楽しみにしていたが、幼少期の自分がプレゼントしたデッキを焼かれ我を忘れるほど激怒した。
上記の行動は家族の人生が懸かったデュエマで敗北したのにもかかわらず、「楽しかった」と笑顔を浮かべる姿に無責任な大人に対する怒りが込み上げた模様。
『決闘学園編』でも相変わらずウィンに対して友好的ではないものの、それまで見せていた苛烈さや傍若無人は鳴りを潜め、比較的話の通じる人物に変化。
D4時代のボウイがウィンと馴れ合うのを良しとせず、新加入したカレンを敗北すると炎に焼かれる(カレンの身体能力は折り紙つきで万一にも事故は起きないが)「業火のデュエル」に挑ませるなど、自他共に厳しい人柄は相変わらず。
漫画版での性格は無能な年長者を嫌うなどは共通しているが比較的言動が柔らかい。
代わりに邪神への憎しみが大幅にアップし、邪神くんに対して兵器でのリアルファイトを仕掛ける等、別方向に過激さが増した。
劇中では打開不可能と思われた
獅子田名人の盤面を《轟炎の竜王 ボルシャック・カイザー》で完膚なきまでに叩き潰した。だが尺の問題からウィンとのデュエルは2戦2敗と勝利出来ていない。
【D4】
カイザが私的に設立したデュエマ四天王。
構成員はプリンス・カイザ、覚知山ボウイ、
霞ヶ関ファルゴ、最上川イッサの4人。
決闘学園編ではD4入れ替え戦によりボウイからカレンに交代。
全員がマイハマ学園の生徒で、学園内では絶大な権力を有し快適な学園生活が保障される。
D4の加入条件は「カイザの承認」「デュエマの絶対的な成績」のみで、性格に難のあるファルゴも引き入れ、ある程度の自由を許した。
逆にファルゴのような我の強いデュエリストも圧倒的な実力のカイザには一切逆らわず協力的で、ボウイは長い間カイザと並び立つためにデュエマを続けていた。
D4で最弱と呼ばれるボウイの成長を望んでいた節があり、自分とのデュエマで想定外の底力を見せると頰を綻ばせ、一度はクビにしたボウイをD4に残して「腕を上げたな」と賞賛する等、未来のある若者の象徴として期待していた事がうかがえる。
忍びの里から
くノ一の
カレンを雇い、
スパイの役割を与えて重用。
他人に取り入る調査能力やD4に匹敵するデュエマの実力など信頼を置いていた模様。
決闘学園編ではD4への動機を疑いながらも、能力的に問題はなく加入を許している。
作中ではデュエルマスター探しの一環で《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》《
邪龍 ジャブラッド》といったカード情報の横長しを受け、事前にアビスロイヤルの対策を立てていた。
【鉄仮面】
ドレッドヘアーの非常に大柄な男性で、カイザのボディーガード。
真の姿は邪神くんと同様実体化したクリーチャー、カイザの相棒&切り札である《
轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》。
担当声優は『
デュエル・マスターズ キング!』で
ボルシャック・ドラゴンを演じた藤井隼。
「不死身のカイザ」の要因となった飛行機事故からカイザを助け出した張本人で、以後何らかの大義を果たすため付き従う。
仮面とカイザの指に嵌められた指輪はボルシャックの封印を司り、仮面が割れることでクリーチャーの姿に変身。
《
アビスベル=ジャシン帝》の存在を危険視し、邪神くんには「火文明のトカゲ」と忌み嫌われている。
憧れのボルシャックに思い出のデッキを焼かれたウィンの心境は如何に…
《
轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》のアンタップ能力には「ボルシャックランサー」の名称が付いた。
【作中の活躍】
パパリンも太鼓判を押すシラハマで50連勝していたデュエリスト・赤司測光を瞬殺し、ウィンから憧れの眼差しを向けられる。
旧経営陣が雇ったハリウッドザフクシャチョウに爆殺されかかるも切り抜け、カメラの前で勝利を収め大々的に幹部を一新。
傘下の工場に勤めていたパパリンをクビにし、デュエマで決着を付けるも斬札親子の思い出のボルシャックデッキを焼き捨て、ウィンを激怒させる。
一時はデュエルマスターと見込んで戦うも、父親という私情に縛られる姿に幻滅し、圧倒して勝利。
時を見計らいウィンを本社ビルまで拉致し、忍者の姿のカレンと対戦させて揺さぶりを掛ける。
カレンを閉じ込め使い捨てにする言動から激しい怒りを買って再び激突。
激闘の末、闇を味方につけたウィンに敗北し、崩壊する建物から鉄仮面に救出され不敗の誓いを立てた。
『決闘学園編』では部活申請に訪れたウィンと戦い、対アビスロイヤルの研鑽を重ねて撃破。
負けが続いたボウイに目を瞑る事ができなくなり、D4に立候補したカレンと入れ替え戦を組み、勝者となったカレンを加入。
カレンの思惑を計るため、自分との「業火のデュエル」を組み覚悟を見定めた。
ファルゴの横暴を見逃したりもしているが、これは「ボウイの連敗によってD4の権威が落ち続けているため、これ以上メンバーに処分を下すとD4の権威が更に落ちる(要約)」という事らしく、表情に出してないだけで嫌悪感を抱いている。
デュエル・ウォーズ開催時には二回戦にてウガタと対戦、長考癖のある彼を楽々下していた事が回想で明かされた。
そして彼の願い、それにまつわる過去が描かれる事となる。
かつては存命だった母親(CV:大原さやか)と仲が良く、しきりに「母さんの仕事を手伝いたい」と言っていた。
しかし、カイザの母は突如発生した事故で命を落としたばかりか、人工太陽を作る自らの研究を失敗させてしまい、結果としてマイハマの街を暗闇に閉ざしてしまう。
亡くなった母の意思を継ぐべく、以前より母と知り合いだったボルシャックと共に、母が死んだ原因である闇のマナを発生させた張本人を探すと共に、マイハマの街を元に戻そうとしていたのだった。
準決勝にてウィンと四度目の対戦となるも、バクテラスの力を使いこなせずに試合会場を破壊してしまい、デュエル・ウォーズ自体を一時中断させてしまう事となった。
ひと段落した後、夢での母親の声からジャシンが母親の仇であると確信し、彼とウィンを焼き尽くすべく再び太陽の力を手にすることを決意、今度は超獣世界に降り立ったボルシャックの覚悟もあって成功した。
…が、
黒幕の掌の上の出来鵜事であった。
その闇のマナを増幅させられ、以前にも増して冷酷な性格となり、D4の解散を一方的に宣言するなど迷走してしまう。
止めようとしたボウイとデュエルとなるも、バクテラスの力によって勝利する。
その後、ウィンとの再戦ではバクテラスの力で優位に立つも、《アビスベル=覇統=ジャシン帝》の前に敗北。
デュエルの楽しさを思い出すものの、命を燃やし尽くした事でボルシャックは消滅してしまうのだった。
黒幕との決着がついた後は再びデュエル・ウォーズにてウィンと対戦。
そのデッキからはボルシャックは抜けていたものの、ウィンが再戦の前に言っていた「同じデッキでも、同じ決着になるとは限らない」という台詞を思い出し、どこか誇らしげな表情だった。
漫画版ではウィンがカレンを助けようとした際にジャシンを実体化させたのを見て焦り、人工太陽に含まれる火のマナを利用しボルシャックをパワーアップさせようとしたものの、それにより学園に急接近した太陽の熱によって生徒達が傷つく事態となってしまう。
騒動の元凶であるウィンを倒して場を収めようとしたイッサを返り討ちにしたジャシンによって太陽の暴走は食い止められたものの、責任を取る事となりウィンが生徒会長の座にすげ変わった上、傷ついた生徒達からのバッシングを受けるのだった。
その後、心の支えとしていた母が思い描く理想のマイハマを模した模型をウィンに見られてしまい、お互いに怒りに狂った事で決着を付けるべく、日を改めてデュエルする事となる。
ジャシンが母の仇ではないのには気づいていたが、自分でもわからない内にウィンとデュエルする事にした模様。
実際の試合ではバクテラスを二回も革命チェンジで出したり、《ボルシャック・ヴォルジャアク》でシールドを回復するといった方法でウィンを極限まで追い詰めるものの、「カイザの速攻は山札の消耗が激しい」という一点のみに賭けたウィンの《モノクル=ドクトール/「すべてを見通す眼だ」》三連打によるデッキ破壊でまさかの敗北となった。
その後、入院する中、本気のデュエルを通じて初めてカイザは笑ったのだった。
月軍との闘いでは、かつてD4から追放したサバトが事件に関わっている事を知り、新たなデッキを作った上で、新たに「愛」をテーマに挑戦しに行く。
操縦者としてファルゴを乗せているにも関わらず乗って来たヘリでサバトに突っ込みダイレクトアタックを仕掛けたものの効果はなく、ノンノとのデュエルに挑む事となる。
サバトの持つ暗黒剣の力によって「カードをプレイする度にシールドが墓地に送られ、シールドが0枚の時にプレイすると自らが焼かれる」という特殊ルールとなるものの、ハイパードラゴンの力を解放しノンノのシールドとクリーチャーを全て焼き払う。
しかし、ダイレクトアタックの寸前まで、カイザの命は持たなかった…。
かくして、ウィンと残るD4に世界の命運を託し、ボルシャック諸共カイザは命を燃やし尽くしたのだった。
しかし、カイザによって「愛」を説かれたノンノによって危うくサバトの計画は失敗しかけ、最終的にD4全員の意思を継いだウィンによって倒される事となる。
月軍との闘いはカイザの「意志」が「遺産」となり、世界を救う鍵となったのかもしれない…。
【使用デッキ】
平伏すがいい、轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー召喚!
使用デッキは【
赤単ボルシャック】。
火文明らしく破壊に富んだカードが多く、強制バトルや一定パワー以下など条件を基にした効果が主。
ファイアー・バード以外殆どをボルシャックで固め、時に《決闘者・チャージャー》は3ドローとして機能する。
カイザは鉄仮面に「
ドラゴンに愛されしデュエリスト」と呼ばれ、ボルシャックやドラゴンが必要な場面でしっかり引き込んでいる。
S・トリガーは《ボルシャック・テイル・ドラゴン》以外あまり投入していないようだが、代わりに
G・ストライクと革命0トリガー《
ボルシャック・ドギラゴン》を多く積んでいる模様。
基本戦法はスピードアタッカー付与とドラゴンアンタップ能力の《アニールピア》、SA&パワーアタッカー&パワードブレイカー付与の《ボルシャック・フォース・ドラゴン》、低コストクリーチャーで速攻を仕掛け、耐え切ると次のターンで《ボルシャック・バラフィオル》の踏み倒し能力で攻撃の度にデッキトップのボルシャックが現れ、《
轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》の無限アンタップ攻撃で壊滅させる。
シラハマ編でのVSウィン2戦目では
自然文明との
多色カードを投入し、《
メンデルスゾーン》《ボルシャック・栄光・ルピア》といったマナブーストを使い、コストの重い《ボルシャック・クロス・NEX/ボルシャック英雄譚》で大量展開する戦法を取っている。
切り札《
轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》は複数積みされ、破壊されようと自身の効果で複数回場に出された。
『決闘学園編』からは《ボルシャック・アークゼオス》、《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》のアーマード・メクレイドで【
連ドラ】に近い動きも可能に。
デュエル・ウォーズでは最終的に《
竜皇神 ボルシャック・バクテラス》を切札とした【白赤アーマード】にデッキを変更。
《ボルシャック・ヴォルジャアク》とバクテラスの効果を合わせた鉄壁の防御を敷くが、防御用トリガーとして《
アポカリプス・デイ》等も採用している。
月軍編では《終炎の竜皇 ボルシャック・ハイパードラゴン》を切札とし、ハイパーモード関連のカードを詰め込んだ【赤単アーマード】に再び変更。
復活…?
その後、月軍との闘いがひと段落し、デュエル・マスターズ世界大会が開催される運びとなった。
当初こそ連勝していたウィンだったが、リアルファイトによって対戦不能に陥る。
雑魚と戦って勝利数を稼ごうとする対戦相手に追い詰められるウガタだったが、その時物陰から
タローマン太陽を模した仮面を身に着けた大男が現れる。
そして上記の台詞を口にすると、そのマントの下から全身に包帯を巻いた、紫の長髪の男が現れた。
《王闘竜皇 ボルシャック・ドラゴン》を使いこなし、容赦なく相手を追い詰める男。
その姿に、ウィン達はあの男を思い出したが…?
「ちがう!!わたしは太陽軍の戦士!ソルジャーカイザだ!!」
- 大人への不信には父との関係の他にも齢15で大企業の社長を務めてるが故にそれをよく思わない一部の重役や同業他社から事故に見せかけて命を狙われ続けてたからってのもあるんだよな。そりゃ人間不信にもなるよ…。結局は彼の野望は「ただの子供の我儘」に過ぎないのがね…。運勝ちが多いのもカイザのその辺りの精神性の暗喩なのかも -- 名無しさん (2023-07-26 01:19:39)
最終更新:2025年06月22日 21:03