ウウッ!? ウグゥゥッ! ウウウゥゥ……“秘匿”を……破る時……!
た~だ~い~ま~!
俺様は万物の創造主!俺様すらも創り出す!
ダハハハハ!
生きてました。
五道化の一人であるミノンガン・モウズが体内で別の時間軸のダグデドを召喚できることが判明。
ミノンガンを倒したかに思えた王様戦隊の前で堂々と復活を遂げると、一度は倒されたことへの報復からか、
最悪だろ?ず〜っとも〜っと最悪にしてやるからさ。覚えてろ?
とキングオージャーへ改めて宣戦布告。
そのままうろめくミノンガンを回収し姿を消した。
その後は自らを一度は倒したチキューの民を気に入ったのか、チキューの人間を全員
コレクションすることを五道化の前で宣言。実際、コレクションを行うために
ヒルビルの洗脳能力を強化させている。
だが、ヒルビルが倒されても特に気にする様子もなかったり、過去最高に王様達を追い込んだミノンガンをガン無視でトランプでババ抜きを嗜んだり、グローディの作戦に少しちょっかいを出すだけと目立った行動はとっていなかった。
これは全て「自分さえいれば最後には思い通りになる」という傲慢さの表れであり、五道化も結局彼にとってはヒマ潰しの玩具以上のものではなかったのである。
お前たちにはさぁ、感謝してるんだよ?五道化をキレイにしちゃってさぁ。
しかも、俺様が大昔にあげた力を使って、逆に俺様を倒そうとしてるんだろォ?そんなおツブ会った事ないよォ!
生まれて初めて、俺様が直々にお片付け遊びをするなら、今だと思わない?
カメジム以外の五道化が倒されてようやく腰を上げたダグデドは、そろそろ「お片付け遊び」を締め括ろうと直接行動に出る。
王様達がシュゴッダムでダグデド討伐の会議をしている最中突如乱入し、地球人類を全員片付けると宣言。大掃除と称してゾンビ怪ジームを大量に蘇らせ、各国を侵略していく。
オーイオイオイ!コレくらいで終わってくれんなよォ!?
ありがたがれ諸君!俺様の!俺様による!俺様のための!大掃除だァ!!
本人は王様戦隊6人を相手取り、圧倒的な力で蹂躙。
王様戦隊も無策ではなく、宇蟲王打倒のための準備が間に合わなかった場合に備えて用意されていた、緊急避難措置「避難計画ゼロ」を発動していた。
これは側近や国民たちを別の星に逃がし、ダグデド打倒を託すという、要はかつてのバグナラクと同じ手段だったのだが、ダグデドはこれをとっくに見透かしており、カメジムを送り込んで内部から瓦解・殲滅させようと狙っていた。
だが、ここで王様戦隊・ダグデドの双方にとって予想外の出来事が起きる。
ラクレスを筆頭として国民たち全員が、「逃げて生き延びろ」という王命に背く「反逆者」となって王様戦隊を助けるべく引き返し始めたのである。ゴローゲに化けていたカメジムも、本物のゴローゲが現れたことで正体が露見、さらにハーカバーカからの先陣として参戦したデズナラク8世の助太刀もあって足止めは失敗。
ダグデドはこれに複製怪ジームの大群をぶつけ物量で圧殺せんとするが、駆け付けた「反逆者」たちは疲弊した王様戦隊を休ませるべく、相互に連携を取り役割を分担してうまく応戦する。
ならばと五道化4人のコピー体を作り出して追撃に差し向け、前線にいたキングクワガタオージャーにビームで攻撃を加えて変身解除に追い込むが、トドメの一撃をデボニカに防がれた上、彼女に導かれてハーカバーカから死した先人たちが援軍として登場。
揃い踏みしたシュゴッダムの「王の双剣」、王鎧武装して斬り込むゴッカン・トウフの先代コンビ、デズナラクに比肩する旧バグナラク最強の女戦士と、一騎当千の猛者たちが前線を支えたことで逆に複製軍団が押し込まれ始める。
おまけにカメジムもデズナラクに追い立てられる形でこの大乱戦の中に放り込まれており、新旧バグナラクの面々に袋叩きにされる有様。
追い詰めているはずなのに倒せない、絶望的な状況なのに士気が下がらない、そんなチキュー人達の姿にダグデドの苛立ちは募る。
王様戦隊に至っては後方で休息を取っている上、セバスチャンの勝利の踊りを見て笑うほどの精神的余裕を取り戻していたが、自分こそ絶対、自分だけが面白ければいいダグデドにとってそれは挑発以外の何物でもなかった。
何が面白ェんだよォ……!?これでお前らはグッチャグチャだ!!
業を煮やしたダグデドは先に倍する数の複製軍団を差し向けるが、そこに満を持して現れたライニオールがラクレスのオージャカリバーZEROを借りて繰り出した一撃で複製怪ジームが全て消滅。
さらに五道化のコピーもラクレス、イロキ、カーラスによって全て倒され、とうとう孤立したダグデドは座っていた瓦礫の山から叩き落される。
思い通りにならない現実を前に、ついに癇癪を起こしたダグデドは叫ぶ。
ここにいるのは、自分に立ちはだかっているのは、折れない倒れない諦めないお前たちは、
なーっはっはっはっは!貴様はいつまでも学ばんなぁ!ならば何度でも思い知らせてやる!!
高笑いと共に返した「邪悪の王」に続くように、王たちが堂々と名乗りを上げる。
オレは媚びねェ、へつらわねェ。誰が相手であろうとも、意地とドタマでブッちぎる……!
それがンコソパ総長、ヤンマ・ガストだ!
我が名はイシャバーナの女王、ヒメノ・ラン!
ただ我がままに、我が道を行く!散ることを知らぬ花、その気高きを知るがいい!
民とは、命なり!民のためには泥にまみれ手を汚す、それが!
豊穣の王殿様、カグラギ・ディボウスキィ~!
法とは王を穿つ鉾。法とは民を守る盾。なればこそゴッカンは不動なり!
地が裂け、天が降ろうとも、このリタ・カニスカは揺るがない!
俺は、ジェラミー・イドモナラク・ネ・ブラシエリ。
全てを統べて、世界のさだめを定める狭間の王様。その有様を、永久に語り継ぐといい。
恐怖しろ……そして慄け!
一切の情け容赦なく、一木一草ことごとく!貴様を討ち滅ぼす者の名は、ギラ・ハスティー!
そして!
王様戦隊!キングオージャー!!
俺様達が! 世界を支配する!!
チキュー全国民も加わった堂々の名乗りを経ての王鎧武装。不死を斬る力を宿したオージャカリバーを前にしてもダグデドは余裕を崩さず、八方から斬りかかる王様戦隊を軽く翻弄するが、カメジムをラクレスとデズナラクに任せて戻って来たスパイダークモノスが不意打ちをかけて来たことで転倒、そこに凌牙一閃を発動したキングクワガタオージャーの渾身の一撃を喰らう。
それでも「俺様が何様か……忘れちまうほどオツムがおツブなのかァ?と余裕をかますが、ヤンマに「ぼっちの王様だろ、スカポンタヌキ!」と切り返されてあっさりブチキレる。
俺様は、宇蟲王!ダグデド・ドゥジャルダンだァァッ!!
星はお手玉、命は駒!恐れ、敬い、ひれ伏して!従い、崇め、奉れ!
この宇宙は、俺様のものだァァァーッ!!
昆虫最終奥義を発動して元のサイズに戻り、拳でチキューを粉砕しようとしたが、土壇場で降臨した超絶怒涛究極完全体キングオージャーに防がれ、そのまま自身の部屋にねじ込まれて巨大戦に持ち込まれる。
桁外れの戦闘力にものを言わせてキングオージャーを半壊に追い込み勝ち誇るが、
たかだか狭いこの部屋が、貴様の限界だ!
見るがいい!魂を紡ぎ、意志を受け継ぎ、小さな命が繋がって、新たに生み出す無限の力!
『おツブ』如きが……
でしゃばるな!!
喝破に続いて、自壊も辞さず反撃に出たシュゴッドたちが動かした究極体キングオージャーの不意打ちを受け、「部屋」の壁に叩きつけられてしまう。
散々他人を「おツブ」と嘲り踏みにじって来たダグデドだが、その本質は無限に広がる宇宙、自分を包む世界と向き合うことから逃げた臆病者。「部屋」に立てこもり、そこに浮かぶ星々の命を弄んで己の力と優位性を誇示する幼稚な精神性がそれを物語っていた。
自分よりも大きな、自分に理解できない何かを知ることも、認めることもできない、民も持たない空っぽの「自称王様」、それこそがダグデド・ドゥジャルダンの正体だった。
キングオージャー渾身の一押しを受けてついに壁が破られ、ダグデドは無限の宇宙へと放り出されてしまう。
そこから向き合うことを嫌って逃げたダグデドが耐えられるはずもなく、命からがらシュゴッダムへととんぼ返りするが、インキュベータースペースが破損し本体がむき出しになってしまう、
ダメージで立ち上がることもできず、狼狽えている間に王様戦隊が追い付いてくる。
ふざ、けんなァッ!!ウゥッ……ウワアアアアッ!ギャアアアアア――――ッ!!
そして、今度こそ繰り出されたオージャカリバーとクモノスレイヤーの一斉攻撃をまともに受け、本体を破砕され、残った体も風化して消滅。
長きに渡り「宇蟲王」を名乗り、箱庭の中で民も持たず王を気取り続けた独裁者は、今まで自分がそうして来た者たちのように全てを失い、宇宙の片隅で人知れず滅び去ることになった。
【劇場版】
コラボ回の裏話&後日談に当たる「VSキョウリュウジャー」でも登場。
ダイゴ、弥生、空蝉丸の三人に追いつかれ戦闘になるが不死身の肉体の為、倒されずダイゴを気に入ったことで彼を琥珀に閉じ込めて首飾りに変えてしまい、空蝉丸と弥生を時空の彼方に吹き飛ばした…それが自らの破滅を齎すとも知らずに。
その後、ダイゴ奪還のためダグデドを追って来たプレズオンが操縦トラブルで過去のシュゴッダムに不時着するというアクシデントが発生。
この時に、子供時代のギラと出くわした空蝉丸が、彼の呟きを聞きつけどうやってか持ち出したレインボージュルリラをたんまり振舞ったがために、ダグデドの因子を最大励起されたギラはこともあろうに宇蟲王として覚醒。
当然、ダグデドがこの事態を座視するわけもなかったが「宇蟲王ギラ」の力はダグデドを遥かに上回る予想外のものであり、王骸武装により顕現したイーヴィルキングの前に瞬殺された挙句宇蟲五道化まで奪われ、さらに回想シーンでテレビでの敗北シーンも流され、自業自得でありニ回も殺されるという無様な末路を辿ることとなった。
いずれにせよ「ギラの代で敗死する」という結末は覆らなかった模様。