蛮野天十郎

登録日:2016/02/16 Tue 21:55:00
更新日:2025/04/14 Mon 23:54:57
所要時間:約 18 分で読めます






私に何か尋ねごとかな?


蛮野(ばんの)天十郎(てんじゅうろう)は『仮面ライダードライブ』の登場人物。

声・演:森田成一


【概要】

『ドライブ』の本編の15年前に自己成長型アンドロイド「ロイミュード」を開発した天才科学者にして、詩島姉弟の実の父親
そんな経緯から、「ロイミュードの全てが分かる究極の頭脳」とも称されている。

「ベルトさん」ことクリム・スタインベルト博士の親友であり、
  • 巨大な外部頭脳が必要
  • 必要なエネルギー量が莫大
という問題があったロイミュードを、彼から提供された動力源「コア・ドライビア」を使い完成させるようとするが、
プロトゼロを開発していたクリムは、アンドロイドの危険性を危惧しており、開発に苦言を呈した。
しかし、蛮野は開発を強行し、4体のシングルナンバーを生み出す。
その後、ロイミュード001002003らに反乱を起こされ殺害された。

……が、実はロイミュードに殺害される前に自らの知識や意識、人格や記憶をデータ化してドライブドライバーに移植していたクリムのように、
(自ら行ったか第三者に行われたかの違いはあるが)彼に利用価値があると判断した001たちによって人格をデータ化された上でネットワークに幽閉されており、
003ことブレンの所持しているタブレット(情報端末)の中で意識体となって生存していたことが判明。
これを知った息子の詩島剛は、ブレンから件のタブレットを奪う目的で、一時期ロイミュード側に潜入していた。

そして、剛が目論見通りブレンからタブレットを奪い、ロイミュード側から離反した後は彼と一時的に行動を共にしていたが、
蛮野は、「詩島姉弟の父親が自分だと霧子に知られる前にロイミュードを撃滅させようとしていた」剛の心情と、
「ロイミュードを生み出した悪魔だと自分を嫌悪しているクリム(ベルトさん)は自分との共闘を認めないだろう」ということを鑑み、
特状課との協力は不可能だと判断しており、剛もその意向を汲んで離反後も特状課とは距離を置いていた。

一方で、剛の手で幽閉から解放されてからは、「ネットワーク世界の神に等しい」という自称の通り、ネット上の情報を無制限にアクセス・収集してみせたり、
幹部ロイミュードの位置を複合したデータから容易に割り出す、ロイミュードの毒の成分を分析して解毒してのけるなどの活躍を見せており、
間接的に特状課……というより仮面ライダードライブこと泊進ノ介を救ったこともあった。

また、同じようにデータ化された人間の意識が人格の元となっているベルトさんが非常に感情表現豊かであるのに対し、
常に冷静で落ち着いた口調で話し、知的な言い回しを好むなどいかにも科学者然とした印象を他者に与える一方で、
自らの感情や本心を曝け出すことはまずなく、非常に機械的で無機質な、言ってみれば『人間味』をあまり感じない人物である。

また、
  • チェイスにクリムへの疑いを向けさせかねないような言動を囁く
  • 剛の思い出の中で残る彼の不気味な笑い声
  • 彼の知り合いであるベルトさんは彼の存在を蛇蝎の如く嫌っており、「悪魔」とまで評する
  • 実子の霧子が「父の話を尋ねると母は哀しそうな顔をしていた」と語る
など、色々と不信感を感じさせる要素が多いが……。




























【真の素顔】


特状課は私の居場所にならん事が分かった。

この世の全ては私の物。それを理解出来ない馬鹿が多過ぎる!


冷静沈着に見えた蛮野の本性は、自分以外の全ての人間を見下し、「世界は自分の物だ」と言い切る、独善的で傲慢極まるエゴイストであり、
また後述の青年実業家に融資を拒否されたり、親友であるクリムが彼を見限ろうとした際には情けなく追いすがり、
それでも自分を拒絶されると反省するどころか逆恨みするような、自己中心的で身勝手な人物。
その人柄故に妻の澄子にも2人の子供(剛と霧子)と共に逃げられているが、特にそのことを悔やんでいる様子もなく、
剛や霧子に対しても「愛情」といった感情は一切持ち合わせていない冷血漢。

そんな人物であるだけに、ドライブドライバーに意識を移し、それを装着する進ノ介と共にクリムが変身するドライブについても、
「クリムが進ノ介に寄生して意のままに彼を操っている」と考えており、自らもロイミュードに「寄生」することを当面の行動指針としていた。

自分を「父さん」と呼び、ロイミュードたちから救い出した剛に対しても一切愛情などというものは感じておらず、
「私が作った『物』の中でお前が一番の不出来」と断言するなど、そもそも人扱いしていない。
実子の詩島姉弟やハートらロイミュードたちが持つ「感情」も彼にとっては単なる「研究材料」でしかなく、利用こそすれ理解する気は毛頭ない上、
優れた頭脳を活用して狡猾で非道な策略を考案し、躊躇いなく実行する冷酷さも有している。

言ってみれば『テンプレートな悪の科学者』であるが、典型的なマッドサイエンティストと違って「自分の発明だけが絶対」といった考えは持たず、
彼から見ても有用だと判断すれば他人の頭脳やアイデア(主にクリム)であってもノリノリで使い倒す、ある意味強かな一面を持つ。
例えばこの人が聞いたら「恥知らず」と罵倒しかねないところではあるが、応用力に長けるタイプとも言える(悪い方向に)。
また、この強かさが蛮野という人物をより性質の悪い悪党にしているとも言える。


【人物】

自分自身を偉大だと信じて疑わず、他人を徹底的に見下しているある意味テンプレ悪役な性格。
一方で自身から離れようとした人物たちにはみっともなく縋ったり、自身のものではないクリムの技術を積極的に盗用するなど、
プライドや自尊心を優先して行動することは(一切ないというわけではないが)意外と無い。
命乞いの際にも家族の情には訴えず、あくまで死ぬ間際まで自分の頭脳の喪失を引き合いに出す、骨の髄まで身勝手で自己中心的な人物と言える。

その自己中心的な面は狂気の域に至っており、自分が生み出した子供ともいえるロイミュードに対してすら駒だとしてしか認識していない
本当の実子たちにさえ愛情の欠片すらなく、モルモット程度と見ており始末することすら躊躇わない。
いつからこのように歪んだのかは不明だが、結婚していたり、クリムとはかつて友人だったりと外面は良かったようである。
無論、前述のプライドのなさと合わせてタブレット時の冷静で理性的な対応のように演技に過ぎなかった可能性がかなり高いが。

更には自分にこの世の全てが従うべきだと考えてはいるものの従う存在にも優しい訳ではなく、
たとえ洗脳した自分に忠誠を誓う相手ですら苛立つようなことがあれば躊躇なく暴力を加え、使い捨てて嘲笑するという嗜虐的な癇癪持ちの面も有している。
基本的に蛮野が優しいのは誰かを騙す時くらいである。

頭脳においては劇中ではクリム及びクリムをコピーした004に頼っている面が見られるが、彼自身もロイミュードという高度な機械生命体を動力源以外作成したり、
感情をプログラムで完全に再現した上で移植するなどかなり優秀な部類である。
自分自身を神と称することもあったが、機械生命体の生みの親という意味では彼は命を作り出した『神』であるとも言えるだろう。

策を立てることにも才能は富んでおり、暗躍を開始してからは仮面ライダーを含めた警察組織及びロイミュードを相手にほぼ彼の思惑通りに進んでいた。
クリムの頭脳をコピーした004を持ちながらも、タイプトライドロンのような最新のデータを手に入れる為かドライブドライバーを強奪し解析する、
メディックの始末後に004の自爆で仮面ライダーとロイミュードを更に始末しようとする*1など自身の利益に貪欲な一面も見られる。

そんな性格故か、彼の本性を知る全ての人物から蛇蝎の如く忌み嫌われている。
その嫌われ具合はあのハートさえも「あれほど最低な人間を知らん」「お前が憎むそのロイミュード以下」と酷評し、
彼の真実と本性を知った剛は「この世で一番醜いのは俺達の父親じゃねぇかよ!」と涙ながらに罵倒している。


このあまりにも典型的ながら徹底的に強烈な外道っぷりを発揮した倒されるべき悪党であること、
声と生前の彼を担当した森田氏の熱演、スーツアクターの岡田和也氏とのシンクロっぷり、
タブレット時のギャップや命乞い時のみっともなさなどが合わさり、ファンからは妙な人気を獲得している。


【本編での暗躍】

15年前にクリムに「コア・ドライビア」を提供されたとあるが、
実際にはクリムが試作したプロトゼロのデータを盗用し、独断でロイミュードのボディを造り出した。
ロイミュードに「人間の悪の心」が備わったのも、クリムのプログラムを打ち破る為である。

更に青年実業家・広井真蔵に自らへの出資を断られた際に恨みを晴らすため、
002に同じ姿をコピーさせた上で、腹いせに実験として虐待に等しい拷問を加えていた*2
それらがバレて激昂したクリムからも完全に見限られることとなった。

ロイミュードの暴走・反乱の原因はクリムに見限られ焦った彼がロイミュードに悪の心を植え付けたことが発端であり、
蛮野が悪の心さえ植えつけなければ『ドライブ』本編でのロイミュードが起こした様々な事件やグローバルフリーズは発生しなかった。
いわば『ドライブ』における全ての元凶である。


それから程なくしてロイミュードが完成した際に002達に反逆され、「処刑」と称して殺害されてしまう。
その後永遠に幽閉し続けるという拷問で復讐するため、タブレットに意識を移され、
長らくブレンに保管・管理され続けた(ブレンには世界を征服した後同胞を増やす研究をさせるという個人的な目論見もあった)が、
剛がタブレットを奪取して以降、自身の野望と本性を隠し彼をサポートし続けた。

そして39話にて、遂に自ら特状課に潜入。
ベルトさんの剥き出しな敵意を他所に特状課に自らの正体を明かし、協力を要請するも、隙を見て本性を表しドライブピットを破壊。
更にライドブースターレッドを鹵獲し、戦闘中のドライブとマッハを襲撃。
ロイミュード004を通して進ノ介からドライブドライバーを強奪・解析し、そのコピーを004に製作させる。
そしてタブレットから意識を移し替え、「バンノドライバー」となった。
第41話では襲撃してきたロイミュード006のコアを破壊。肉体のみとなった006に「寄生」し、「ゴルドドライブ」へと変身を遂げる。
その後も、メディックの超進化を手助けすると嘯き、実際は超進化を果たした際メディックに施した細工により自らの傀儡に堕とすばかりか、
メディックのロイミュード治癒能力を逆手に取って他のロイミュード達を奴隷のようにこき使う冷酷非道な本性を存分に発揮した。


蛮野の目的とは「第2のグローバルフリーズ」を起こし、世界規模の重加速によって一切の障害を排除した上で、
『全人類をクリムや自分のようにデータ化、ナンバリングした上で自分が統制者として管理し、世界を自分の支配下に置くこと』であり、
蛮野の許可なしでは人間はデータ化したまま肉体を得られないという、蛮野以外の者にとっては地獄に等しい管理世界を築くことであった。

その野望のために、まずはハートとブレン、メディック、自身という4体の超進化態を偽りの約束の地に集めさせ、
004に開発させたシグマサーキュラーに4体のエネルギーを吸収させる事でシグマサーキュラーの起動に成功。
更に第2の策として、「起動時に発生するエネルギー供給者への膨大なエネルギーの逆流」というシグマサーキュラー最大の欠点を、
メディック一人に負荷の全てを押し付けることで自身へ掛かるリスクをゼロにしつつ、メディックを殺害して自分以外の者によるロイミュード達の治療を不可能にし、ロイミュードの反逆を根絶するという、
合理的ではあるが外道極まる策を実行しようとする。
しかしその策はブレンの自己犠牲の策により未然に防がれ、メディックの洗脳を解除されるだけでなく、ハートとメディックの反逆を決定的な物にしてしまった。

しかしシグマ自体の起動には成功しており、そのまま配下の004を捨て駒とした隙に真の約束の地「特防センタービル」を占拠。
シグマサーキュラーの完全起動による計画の最終段階を執り行う。


【末路】

全人類のナンバリングによる世界支配計画を妨害すべく侵入してきた仮面ライダー達とハートとメディックを配下ロイミュードと共に迎撃。
自らは剛とチェイスをゴルドドライブの戦力をもって圧倒し、2人を変身解除まで追い込んだ上、
決死の覚悟で魔進チェイサーとなってトドメを刺されかけた剛を庇い、彼に事実上の遺品を託して自分ごと自爆したチェイスの特攻からも難なく生還した。


人間じゃねえ奴がこんな優しいのによ……腐り切ったお前の心こそ一番愚かだ!!


しかし、チェイス…『ダチ』の死を「無駄死に」と侮辱したことに激怒し、再び立ち上がった剛が、
チェイスの遺品であるシグナルチェイサーを用いて仮面ライダーチェイサーマッハに変身したことで形勢は逆転。

なんだその姿は!?こんな形状のマッハはありえない!

ありえない!マッハの性能がゴルドドライブを上回ることなんてありえない!!

怒りに燃える剛の猛攻に圧倒され、最後はライダーキックの撃ち合いに敗れてゴルドドライブは撃破され、寄生していた006も破壊された。

だが、ゴルドドライブとしては敗れたものの、蛮野の意識が宿ったバンノドライバーは完全に破壊されておらず、
既に剛は仮面ライダーに再変身できないほど疲弊し、さらに現場に駆け付けた霧子と共にチェイスの死を悲しみ、こちらを気にしている様子がないことと、
シグマ覚醒時に発生した重加速発生に乗じて自身の消えかけているデータを再構築し、再びゴルドドライブとして立ちはだかろうとするも、
かつて「失敗作」と罵倒した剛が、『ダチ』の遺品となったシンゴウアックスを手にその前に立ちはだかった。

剛は恐れおののく自分とは対照的に、冷静な表情でシンゴウアックスにもう一つの遺品であるシグナルチェイサーを装填し…


《ヒッサツ! マッテローヨ!》(ピッ…ピッ…ピッ…)


な……待て!待つのだ剛! 偉大な私の頭脳を、この世から消してはならない!


蛮野は必死に剛に制止を呼びかけつつ逃げようとするが、彼の意識を宿すバンノドライバーは既に力を失い、その場でカタカタと蠢くのみ。


《イッテイーヨ!》(ピー!)


ご、ご、ご、剛!


《カッコー,ピヨ, カッコーピィーヨ… カッコー,ピヨ, カッコーピィーヨ…》

『逝っていい』……ってさ

待ってくれ! 剛! 待て!待つのだ!落ち着け!やめろォ! やめろ、剛!

《カッコー,ピヨ, カッコーピィーヨ… カッコー,ピヨ, カッコーピィーヨ…》



それでも蛮野は必死に命乞いするが、もはや自分を「父親」ではなく「『ダチ』の仇」としか見ていない剛が聞き入れるはずもない。
剛が振りかぶったシンゴウアックスは、蛮野にとって無情にも「最大出力(フルスロットル)」に達したことを使い手に伝える。

本来であればルールを守って生きる人々に対していち早く進むべき方角を示し、死から人間を守る役割を担う信号機の和やかな音声。
しかし、ここではまるで恐ろしい天災が起き、それに対して緊急事態を知らせるアラートの様にキンキンと鳴り響く。


ふ、うああ、あああ……うぁぁぁぁ! うわぁぁぁぁ!!

《フルスロットル!!》


剛ぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおお―ッ!!!


次の瞬間、「ヒッサツ」の一撃がバンノドライバーを木端微塵に粉砕。
最悪の父にして狂気の科学者・蛮野天十郎は、あまりにもあっけなくこの世から完全に消滅した。


さよなら……父さん。俺の未練……


なお、『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』における最悪の未来では蛮野自身の姿はなかったため、恐らくは暴走したベルトさんと、
何らかの方法で支配プログラムを解除された004の裏切りによって始末されてしまった可能性が高い。いずれにしても、この男に未来など無かったのである。

Vシネマ『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー』では終盤に少し登場し、004と共にすごく楽しそうに笑っていた。



ドラマCD『マッハ夢想伝』



復・活! ゴ ル ド ド ラ イ ブ ――――!!


なんとまさかの再登場
意識データの消滅に備え、コア・ドライビアのアイデアを提供した人工知能「ヒュプノス」にあらかじめ復活用のプログラムを保存していたことが発覚した。

チェイスを復活させるためヒュプノスの協力を得た剛を利用し、自身の人格データを収集、結果として剛の精神内にゴルドドライブの姿で復活を果たす。

かつて自身を否定したヒュプノスに対し、罵倒と拷問まがいの攻撃を加えて削除に追い込み、さらに剛に対してもかつての復讐とばかり執拗な暴行を加え痛めつける。
最終的には剛を抹殺し、現実世界へ出現して世界を支配しようと目論んだが、剛にはとっくに復活のカラクリを見抜かれており、りんなの手によって蛮野の復活プログラムを消されたヒュプノスが復活。

最後には再びチェイサーマッハに変身した剛との激突に発展するが勝ち目があるはずもなく、ヒッサツの一撃を食らって爆発四散。今度こそ本当に引導を渡されたのであった。

しかし、彼の科学者としての才能は息子にも受け継がれていたのか、
ロイミュードのうちハート、ブレン、メディックの3人についてはVシネマ『ドライブサーガ 仮面ライダーハート』や、
東映特撮ファンクラブ配信作品『ドライブサーガ 仮面ライダーブレン』にて究やりんなの協力もあり、剛の主導の下でコアの復元が大方果たされている状態にある。



【ゴルドドライブ】



そうさ、クリム。見るがいい……変身!

これが超進化を遂げた私の姿だ!!

これからは、ゴルドドライブと呼べ!


蛮野ォ!!


身長:199.0cm
体重:116.0kg
特色/力:仮面ライダーの武器をデータ化して奪い取る干渉装置「ゴルドコンバージョン」、エネルギー波、凝縮エネルギーの槍
主な関連事件:全人類データ化未遂事件

スーツアクター:岡田和也

「バンノドライバー」となった蛮野が、ロイミュード006のボディ(本来はメディックの物を使う予定だった)に寄生して変身した戦士。
「超進化態と同等の究極の力」と豪語する、蛮野の求めた究極の肉体でもある。
変身時にシフトカーは使用せず、ドライバーのイグニッションキーを回すことで変身する。
見た目はドライブ:タイプスピードに酷似しているが、
  • 変身音はロイミュードとドライブの変身を混ぜたような音声
  • 赤い複眼と超進化態を連想させる金色の装甲
  • 胸部のタイヤがプロトドライブを彷彿とさせる機械的なパーツに代わっている
という点が大きな違いとなる。言うなればドライブと超進化態ロイミュードのキメラみたいな存在。

他のライダー達のように固有武装は所持していないが、代わりにボディのタイヤ装着部分に内蔵した干渉装置「ゴルドコンバージョン」を搭載しており、
ドライブやマッハ、チェイサーの所持する武装を強制的に強奪し自らの手元に置くことが可能。
これにより、武装面の貧弱さを完全に補う事が出来る。
また武器を奪わずとも、超進化態に至ったロイミュードと同等の力を有するほか、
ドライブのシステムを利用した高速格闘術や金色のエネルギー波、同じく金色をした凝縮エネルギーの槍にタブレット時代に用いていた光の触手を武器とする。
更にドライブの必殺キックに酷似した必殺技を持つ。

……と、此処まで書くと一見チートスペックな敵キャラに見えるが、蛮野自身が元々科学者なため荒事には長けていないのか、他のライダー達との戦いでは隙を突かれることもしばしば。
ただ引き際の見極めや卑劣な駆け引きが上手く、少しでも自分が不利と見たら即座に逃げたり有用な身代わりを用意することも厭わない。
それでも圧倒的な力を持つことに変わりはなく、魔進チェイサーの自爆に巻き込まれても大したダメージを負わず、
一方的にダメージを受けたのはTV本編においてトップクラスのスペックを持つチェイサーマッハくらいである。

その他にも、ロイミュードの生みの親としての知識を生かし、ロイミュードの改造や人格の改竄を行うことも可能。

ちなみに、このゴルドドライブは劇中や公式サイトで仮面ライダーとして扱われることはなく、それどころか登場人物からは殆どの場面で「蛮野」としか呼称されず、
敵である仮面ライダーたちやその仲間たちはもちろん、手駒の004ですら「蛮野様」呼びだった。当人がゴルドドライブと呼べって言ってるのに。
これはゴルドドライブが、昭和シリーズにおける「にせライダー」や魔進チェイサーのような「仮面ライダーの技術を用いた怪人」と捉えられているためだと思われる。
しかし、一部書籍やプレミアムバンダイのサイトでは「仮面ライダーゴルドドライブ」と表記されていることがある。

とはいえ、当人が「私も超進化態だ」と称し、一度も仮面ライダーとは名乗ってない辺り、線引きとしては蛮野にとっても仮面ライダーという自認ではないようである。
東映のWebサイト『仮面ライダー図鑑』においても魔進チェイサーのように疑似ライダーや非ライダーの変身存在といった扱いですらなく、分類項目は『怪人』である。


バンノドライバー


これで私は自由だ! 誰にも止められない。世界が私の足元に跪くその日まで……フハハハハハハ!!

進ノ介曰く「悪のドライブドライバー」。
ドライブドライバーのレプリカで、頭脳データ化した蛮野の依代でありゴルドドライブの本体。
おおよその見た目と機能はドライブドライバーと同一だが、全体的なカラーリングは黒を基調としている。
タブレット時にも使用していた光の触手を発生させたり、ベルト単独でもグラビティドライブエンジンの機能を利用してロイミュードのコアの様に自在に浮遊する、
さらにはロイミュードに寄生して自分の事実上の操り人形にするなど、ドライバー単体だけでもロイミュードにとっては脅威となっている。
多数の下級ロイミュードと仮にも進化態を得ていたらしい006をこの状態で倒したことからその戦闘力の高さがうかがえる。


●装備

  • シフトブレス
左腕に装備されたブレスレット型のデバイス。機能としてはドライブのものと同じ。
ただし、ドライブと違う点としては変身時に利用しないため、シフトブレスが変身後に装着される。
ゴルドコンバージョンで奪取したシフトカーやシグナルバイクを装填し、イグナイターを押して必殺技を発動する形で能力を使用することが可能。
劇中ではシグナルトマーレを装填し、同じく奪取したゼンリンシューターでマッハに射撃を行った。
ちなみにその時の音声は蛮野が喋るのではなくマッハドライバー炎のAIのものだった。

  • ゴルドコンバージョン
タイヤ装着部分に内蔵した干渉装置で、ゴルドドライブの強さの秘密。
イグニッションキーを捻ることで特殊な波動を発生させ、他ライダーのシフトカーや武器をデータに還元して奪取する。
後にりんなによって緊急措置として、変身用のシフトカー、シグナルバイク、トレーラー砲にのみデータコーティングが施された。
ちなみに強奪した武器はある程度使用したらそのまま使い捨てており、蛮野の冷酷な本性を端的に表した能力と言える。


  • ゴルドバーンアウト
名称は『仮面ライダーバトル ガンバライジング』より。
イグニッションキーを捻ることで発動。
右足にエネルギーを纏って飛び蹴りを放つ。ドリル状のエネルギーを纏うこともある。


【ブロンズドライブ】



あぁ……。やあ、私を呼んだのは君達か?

こんな仮面ライダーいたかぁ?

……ゴルドドライブと呼べィ!!

全然ゴールドじゃない~!!

スーツアクター:高田将司(研究所のシーン)、押川善文(戦闘シーン)

仮面ライダーアウトサイダーズ』ep.3「バトルファイトの再開とゼインの誕生」に登場。
財団Xのジョゼフ乱堂とエコルの手によって、仮面ライダークロニクルガシャットのデータと不完全ながらも復元されたバンノドライバーのデータを使い、ヒューマギアを憑代にして復活を果たした姿。
どうやらネット経由で人工知能アークに接触して「友達になった」とのことで、話を聞くに『ドライブ』本編で剛に止めを刺された後も完全に消滅したわけではなかった模様。
曰く「仮面ライダーとすら認められていない、アウトサイダー中のアウトサイダー」で、その姿はゴルドドライブとほぼ同じだが、名前の通り錆びついているかのような銅色の体になっており、各部にリベットのようなディテールが刻まれている。
……だが、本人は性懲りもなく「ゴルドドライブ」呼びを強要している為、乱堂やからその矛盾点を指摘されている。
その姿はまさにメッキが剥がれ錆びついたスクラップと言える。

実のところ、能力的にゴルドドライブからどう変化しているかは一切明言されておらず、超進化態相当だった状態から強化されているのか劣化しているのか、はたまたそのままなのかは謎だが、
少なくとも仮面ライダー滅と格闘戦で互角以上に渡り合い、競り勝つだけの高い実力を持つ事は確か。
さらにはハンドル剣をいきなり持ちだして振るったりと、本来自分のものではないドライブの武装を備え付けの装備として有する地味に謎な能力を持っている。
また、ゴルドドライブ時の十八番だった武器奪取能力はさらに強化されており、なんと相手が仮面ライダーに変身していない&武器も持っていない状態であろうと、その体を解析して武器をコピーする形で使用できるのみならず、
仮に奪取した武器がコア・ドライビア関連のシステムと互換性のないものでも、シフトブレスの操作一つで必殺技まで発動可能な状態に変貌を遂げている*3
しかし、最も凄まじいのはその頑強さ。
時間停止状態からハイパークリティカルスパーキングでボコボコにされてなおうろたえながら十聖剣の群れ相手に立ち上がって少しの間は逃げ回るという情けなさ、無様さと同時に異様、異常、過剰と言っていいタフさを見せている。

復活すると早速アークと対話していた滅に襲い掛かり、その意外なまでものパワーアップで圧倒するとアタッシュアローで止めを刺そうとするが、そこへ現れた仮面ライダーゼインにはまるで歯が立たず、一瞬で戦意を喪失。
「分かった、俺の助手にしてやろう…!」と、この期に及んで上から目線の命乞いをするも当然聞き入れられず、
「刃王クロス星烈斬」から逃れようとわき目もふらずに逃走するが、瞬時に追いつかれて滅多切りにされた挙句、四方八方から十聖剣で蛮野危機一髪串刺しにされて爆散するという壮絶な最期を遂げた。


バカな……!? こんな…事がぁああああッ!!


振り返ってみれば、その役目は仮面ライダーゼインのかませ犬として復活早々に退場したアウトサイダーズ側初の脱落者というものであり、
先の「仮面ライダーとすら認められていない、アウトサイダー中のアウトサイダー」という発言がある種の痛烈な皮肉として返ってくる末路となった。
しかし、ブロンズドライブはあくまで物質世界で活動するための器に過ぎず、本体が『ドライブ』の時点でデータ生命体になっていたため、撃破直後にヒューマギアとして復活していたブレンの持つタブレットに逃げ込み生存。
直後のep.4ではブロンズドライブとしての活動こそなかったが、ゼインの本質と目的を知って戦慄する場面があった*4
……が、これを最後に以降の物語に関わらないままフェードアウト。『アウトサイダーズ』もep.7でひとまずの決着を迎えた為、その後の動向は謎のままとなってしまった。


【配下】

  • 死神
メディックが率いていた下級ロイミュード達であるが、蛮野も戦闘員替わりに使用している。
ただしメディックが指揮していた個体達と異なり、自意識の類が完全に消去された、蛮野の傀儡と化している。


  • ロイミュード004/クリム・スタインベルト

ロイミュードの記憶など、全てはコピーの産物に過ぎないよ……


声・演:クリス・ペプラー
身長:200cm
体重:97kg
特色 / 力:圧縮エネルギー弾による射撃攻撃、重加速現象の発生
進化後:─
人間態のコピー元:クリム・スタインベルト

スパイダー型のプレーンロイミュード。
劇中で登場した最後の幹部クラス*5のロイミュードで、行方不明だったが39話にてついに登場し重傷を負った進ノ介からベルトさんを強奪した。
実は15年前のクリム襲撃事件の際にも現場におり、ハートたちの知らないところでクリムの姿と頭脳をコピーしていた。
そのため発言にはクリムの人格の影響が見られるものの、他のロイミュードと異なり支配プログラムのために蛮野の忠実な道具と化しており、同胞ばかりか自らを犠牲にすることすら躊躇わない。

その後一旦全ての記憶を失い、蛮野と再会してからは記憶を取り戻し彼の部下として暗躍を開始。
コピーしたクリムの知識と頭脳を利用して様々なものを開発する一方で、下級の姿ではあるが上級に進化していたのかそれとも改造を施されていたのかは不明なものの、プレーン体ながら仮面ライダーとも互角に戦える程の戦闘力を持つ。
第44話においてライダーたちの攻撃から蛮野だけを護衛し戦うが、奮戦空しく進ノ介の猛攻を受けて倒れる。
それでも完全に息の根は止まっておらず、蛮野を逃がす為に自ら捨石となり自爆・消滅した。

なお、『サプライズ・フューチャー』における最悪の未来では、なんと蛮野やハートをも出し抜き、コアなしのロイミュード達を率い世界を支配した王として君臨している。
クリムが悪の存在であると言う事を印象付ける為のプロパガンダ的な役割もあると思われる。
東映公式サイトによると、ベルトさんを奪った時が歴史の転換点とされ、クリムの頭脳を持つ004がドライバーを複製した際、
蛮野は悪性プログラム入りのチップをベルトさんに埋め込んだ。
この影響を受けたベルトさんは暴走、そして最悪の未来を招き、新たにダークドライブも生み出されている。

最悪の未来に於いては、恐らく暴走したベルトさんによって支配プログラムを解除されたものと思われるため、
皮肉にも108の暴走が本来最悪の未来における王となるはずだった004が蛮野の傀儡のままで終わるという要因となってしまったのである。



  • シグマサーキュラー

『我ハシグマ。蛮野天十郎ガ生ミシ人類ヲ統率スル神』


声:藤村歩、森田成一
身長(進化後):234cm
体重(進化後):242kg
特色 / 力(進化後):地球規模の重加速発生、人類のデータ化、高速移動、拡散レーザー

004が開発し蛮野が使役する、4体の超進化態ロイミュードの力を吸収・再現するための球体型装置「シグマサーキュラー」が特防センタービルのエネルギーを吸収することによって誕生した最終進化形態。
一応の自我は存在するらしいが感情は持っておらず、機械的に使命を果たそうとしている。
コア・ドライビアや電力によって発生したエネルギーを吸収・蓄積して十分なエネルギーを蓄えることにより、
単独で全世界を同時停止させる規模のグローバルフリーズ発生と、全人類を同時補足しながらデータ化しナンバリングさせる能力を持つ。

純粋な戦闘能力も高く地面からビームを放つ牙の様なものを発生させたり*6、瞬間移動を駆使して移動し相手の攻撃を避けつつ破壊光弾を発射して攻撃する。
光る触手のようなもので相手の拘束も可能。
更に超進化態の4体分の力を振動波に変えることでバリアを纏い、攻撃と防御を兼ね備えるなど攻守ともに隙が少ない。


  • ヒュプノス

声:神谷浩史

生前に開発した人工知能。ロイミュードの反乱の際に蛮野のラボ諸共破壊されており、本編には登場しない。
ドラマCDにて、チェイス復活の方法を模索する剛のためにハーレー博士が復元したことで復活を遂げた。

ハートと同じく「人間の悪意」をプログラムされていないため、至って純真で善良な人格の持ち主。
本編後に復活したため蛮野の悪行については知らなかった。
根本的な部分が剛と似ていたためか、すぐに打ち解けている。

元々は蛮野がロイミュード開発のサポートとして開発したAIであり、その理論を元にコアが作られた経緯もあって、この世の誰よりもロイミュードに詳しい。
コアが砕けてしまったチェイスを復活させる方法を探す剛に対し、
「ロイミュードのコアは、たとえ破壊されても固有の特殊な波長を放っている。剛の記憶からチェイスのコアの波長を割り出し、そこからコアの残骸を収集・復元する」と言う方法を考案・提示。

が、事前に蛮野が仕込んでいた復活プログラムの存在に気付かなかったのが仇となり、人格データの復元に使われた挙句その蛮野に「失敗作」と罵倒され削除されてしまう。
しかし、その前に蛮野の目論見に気付いていた剛の機転により、りんなによって復活プログラムを消された状態で復活。
チェイサーマッハへの変身をアシストし、剛の勝利に貢献した。その後の現在でもチェイス復活のため、剛のサポートを行っている模様。


【余談】

  • ドライブ本編最大の悪役として強烈なインパクトを見せつけつつ最後を迎えた蛮野であったが、
    後にプレミアムバンダイで何と「DXバンノドライバー」が限定発売された。誰得だよとは言ってはいけない。
    ゴルドドライブへの変身が可能なだけでなく、彼を演じた森田成一氏の録りおろしボイスを40種類以上を収録し存分に喋りまくるという気合いの入れようである。
    • 別売りのシンゴウアックスを組み合わせれば、劇中の蛮野のラストシーンも再現可能と、ドライブファン垂涎のグッズ……かも知れない。
      商品を紹介するYouTubeのPVではナレーションの森田氏が蛮野を熱演しており、最終的に調子に乗った蛮野がシンゴウアックスを見て絶叫するという公式によるファンサービスもある。

  • ちなみに森田氏のTwitterではボイス収録に向かい、バンノドライバーを腰に巻いて変身ポーズをキメる彼の写真が投稿されている。中の人外の人両方の意味で蛮野本人による変身シーンが拝める貴重な一枚である。また、同日には次回作の主人公仮面ライダーゴーストの変身ベルト「DXゴーストドライバー」で変身している写真も…

  • のちにS.H.Figuartsシリーズでもゴルドドライブが発売。一般販売で。
    確かに、かつて「TV本編登場の、主役と同型のボスキャラ」としてはダークカブトやダークキバが一般販売だった実績があるが、それにしたって主役の最強フォームを差し置いての一般は英断すぎやしないだろうか。
    ちなみにシンゴウアックスは付属しないので、イッテイーヨするには別途チェイサーかチェイサーマッハが必要になる。どちらもWEB限定。

  • 『仮面ライダードライブ超全集』でのキャストインタビューでは、家族思いな面があるという初期設定があった。
    チェイスが霧子を守るのも蛮野の仕掛けだったとかでこの設定は演じる上遠野太洸氏にも伝えられていたが、最終的にはなかったものとされた。

  • 主人公側の博士との因縁、己の才能に固執する、自身以外を道具としかみなさない、その頭脳をアンドロイドに移植するなど、『人造人間キカイダー』の黒幕たるプロフェッサー・ギルを思わせる部分が多い。
    また、『がんばれ!!ロボコン』のガンツ先生とのデザインの類似性を指摘されることも*7

  • 死に際に発した「待ってくれ!剛!待て!」のセリフだが、ごく一部からは「待ってくれ!GO! 待て!」と書かれるとか書かれないとか。




追記・修正はシグマにナンバリングされてからおねがいします。

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最終更新:2025年04月14日 23:54

*1 これがメディックの始末に失敗した時にも高笑いしていた理由だと思われる

*2 なお、広井のその後の処遇についてはTVシリーズで描写されず、東映公式サイトの記述では後に蛮野によって始末されたかのような文言もあったが、Vシネマ『ドライブサーガ 仮面ライダーハート』にてTVシリーズより3年後の時点でも無事が判明している。

*3 もっとも、後者に関してはロイミュード関連の技術に物質や精神全般のデータ化能力が存在するため、元々特にゴルドコンバージョンもドライブ限定の技ではなかった可能性もあるが。

*4 一応蛮野の目的は人類の支配なので、人類滅亡を目的とするゼインの存在は好ましくない。

*5 シングルナンバー

*6 この牙はある程度遠い場所にも出せるようで、ビルの中に居るまま遠くの道路を走る仮面ライダー達を迎撃している。また、第1話やオープニング映像の時点から登場しているため、ラスボスとして登場する以前から攻撃だけが最初から判明していると解釈出来なくもない。

*7 放送当時、ハート・ブレン・メディックの怪人態デザインが「ロボコン・ロボガリ・ロビンちゃん」をそれぞれモチーフとしているのではないか?と推測されることもあった。