ジェイガルシア・サターン聖

登録日:2024/09/16 Mon 09:28:47
更新日:2025/04/22 Tue 16:32:30
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人間は……やめろと言われた事をなぜやりたがるのか……



ONE PIECE』の登場人物。


【プロフィール】

本名:ジェイガルシア・サターン
年齢:少なくとも200歳以上
身長:不明
肩書:五老星・科学防衛武神
所属:世界貴族ジェイガルシア家
悪魔の実:不明*1
覇気:不明
出身地:不明
誕生日:不明
星座:不明
血液型:不明
好物:不明
初登場:単行本25巻・第233話・『世界最高権力』
CV:野田圭一


【概要】

世界政府最高権力五老星の一人。
肩書は「科学防衛武神」

他の五老星と共にかなり前から登場していたものの長らく名前は不明だったが*2、エッグヘッド編で自ら海軍に同行し、五老星の中では最も早く名前が明らかになった。

黒い帽子を被った、左目付近に傷のある巻き髪の老人。
ちなみにこの外見は少なくとも数十年前から全く変わっていない。


【人物】

五老星は海軍准将以下では見える事も許されない程の権力者。
サターン聖は命令を無視して自分の姿を見た海兵を粛清することもあるが、逆に自分達に目通りできるくらいの少将以上たちであれば彼らの言う事を聞き入れる程度の寛容さは持っており、大将黄猿戦桃丸に対して命令最優先より彼なりの仁義を通そうとするのに対しても、ある程度理解を示して妥協案を提示してもいる。

娘を守ろうとするくまの訴えをある程度聞いたり、エッグヘッド島から脱出する住民達に対して容赦なく追跡討伐船を向かわせた一方でエッグヘッド島で確認されたボニーに対しては当初「もう用はない 放っておけ」として見逃そうとしたりする一面を見せている。

一方、世界政府の反逆者に対しては一切容赦がなく、ベガパンク達に対して「誰から死ぬのが辛いか教えてくれ」と口にしたり、自分を殺そうと刺してきたボニーを無残に殺害しようとしたりした。
とはいえそれを優先して判断を誤らせるほど愚かではなく、あくまで成り行き上そういう形になった場合、内心でほくそ笑んでいる程度である。

他の天竜人と比べて遥かに理性的ではあるが、人間を見下しているのは同様で、“虫ケラ”としか思っていない。
必要ならどれだけ犠牲にしても構わないとも思っており、エッグヘッドでは捕らえられている政府の人間を犠牲にする事を容認し、「人間の命など“虫”だと思え。減ってもすぐに繁殖する」という冷徹な発言をしていた。

劇中の描写から、人間と比べてとても長生きである様子。
このこともまた“人間はすぐ繁殖する虫ケラ”という考えにもつながったのかもしれない。

◆科学者として


私も科学者 ウソはつけんぞ

科学防衛武神の肩書の通り、サターン聖自身も科学者であり、マリージョアでは幾つかの実験を行っている。

後述するバーソロミュー・くまの改造の件でも、どうにかくまの人格を残そうとするベガパンクも完全にサターン聖の目を誤魔化すのは無理だったのか、くまの人格を消さざるを得なかった。
しかし、ベガパンクは要求を完全に飲んだふりをしてくまやパシフィスタに仕掛けを施しており、それを見抜くことはできなかったため、流石に科学者としては世界一の天才であるベガパンクには及ばない様子。


【戦闘能力】


地上か…久しぶりだ……!!

初登場から長らくその戦闘能力についても不明だったが、エッグヘッド編にて他の五老星共々巨大な怪物へと変身する能力を持っていることが判明。
しかし、その姿を見せた時も「○○の実」といった表記がなく、悪魔の実の能力者であるのかは現在のところ不明。
ただ、動物系の覚醒した能力者が纏う羽衣のようなものは確認できる。
悪魔の実でないのなら、そもそもこの力は何なのかという根本的な部分も含めて謎に包まれている。

サターン聖が変身するのは牛鬼
牛の頭に鬼の体を持つ妖怪と言われ、主に蜘蛛のような胴体をした鬼として描かれる。
サターン聖は角の生えた人の上半身に蜘蛛のような下半身を持つ人獣型(仮)と、完全に人面の蜘蛛のような姿となった獣型(仮)へと変身する。

基本的な戦い方は脚による刺突攻撃。
鋭い爪を持つ脚による攻撃はパシフィスタの肉体すら容易く貫く。
また、その爪は貫いたものを瞬時に溶かすほどの猛毒を分泌し、獣型では口から爆弾のような毒の弾を吹き出したりもする。
それ以外に幾つかの不可思議な力を持っている。

技(?)

  • 眼力
睨みつけた相手を吹き飛ばす衝撃波。
ほぼノーモーションに近い攻撃で、食らった人たちや周囲の者達は何をされたのか理解できずにいた*3
威力自体は調整できるようでボニーには意識を失わない程度にした。

  • 相手を押さえつける術
念力、呪術のような何らかの力で対象を押さえつける。
フランキーら実力者も「何か分からないが押さえつけられてる!」と動けずにいた。

  • 転送能力
魔法陣のようなものを使い、転送を可能にする。
マリージョアから他の五老星をその場に呼び出すこともできる

  • 五老星間のテレパシー
これも他の五老星がマリージョアにいても届いていた。

  • 不死身と言えるほどの再生能力
文字通りに負傷した箇所を再生させる。
これまで作中にでた再生系の能力は発動するたびに体力消耗や回数制限などと制約があったりしたが、五老星の再生能力は本当に何をどうやっても死なない程で、腕が千切れようと体に風穴を開けられようと瞬く間に再生してしまう
さらにただ傷が塞がるだけでなく、流れた血までもが巻き戻したように消えるという不可解な現象も起きている。
一応「瞬時に再生出来る限界」は存在しているものの不死身の為一時的な足止めにしかならない。
この再生能力やテレパシーに関しては他の五老星も持っているので、どこまでがサターン聖固有の力なのかは不明。

また、ボニーがトシトシの能力で年齢操作を試みても通用しなかったが、サターンの覇気によるものかサターンが長い年月を生きてきたためなのかそれら以外の理由なのか不明。


【劇中での活躍】

名前が判明する前の行動はほぼ五人一緒なので五老星の項目を参照。

◆過去編


38年前、ゴッドバレーでの「先住民一掃大会」に同行していた。この時から現在と全く同じ容姿をしている。
海賊島の宝を狙って名のある海賊団が続々と現れ大混乱に陥る中、バッカニア族の生き残りである奴隷時代のバーソロミュー・くまと邂逅。
ニキュニキュの実を食べて逃げ出そうとするくまを衝撃波で吹き飛ばし、その逃亡を妨害する。


バッカニア族の子供……
お前には奴隷になる事と死ぬ事しか許されていない…

───それは歴史が決めたのだ

……おじさんえらいの?
生まれた時からえらいなんておかしいよ…
生まれた時から奴隷なんて生まれる意味がない

ぼくに今何かの力がついたのなら
──ぼくは“ニカ”のように…

こんなかわいそうな人達を
一人でも多く救いたい!!


……だから消えるんだお前達は


その後のゴッドバレー事件の経緯は不明だが、くまには逃げられてしまったようで、その行方も長らく把握していなかった。

しかし6年前にくまがソルベ王国で「一人革命」を起こし、ソルベ王国の民の嘆願で国王に就任したことで情報がサターン聖の元まで届き、くまの生存を知る。

その後くまはボニーの青玉鱗を治療する為にエッグヘッドを訪れ、ベガパンクはくまを素体としたクローン兵の作成を条件にその治療を無料で引き受けるという条件を出す。
後のパシフィスタの構想が誕生した瞬間である。
が、その会話はサターン聖に盗聴されており、サターン聖はパシフィスタをベガパンクが夢見た「ヒーロー」としてではなく、より多くの人を殺す「兵器」として使う事を目論む。
そしてサターン聖はボニーの治療の条件として、くまに以下の条件を出す。
  • 海賊のクローン兵を保有する世界政府の面目を保つため、くまが王下七武海に加入する事
  • 海賊に対するより大きな脅威となるため、くま自身がパシフィスタと同じ人間兵器となる事
  • そしてその力を世界政府に向けることが決してない様、最終的に一切の「自我」と「思考」を捨てる事
これが飲めないのなら犯罪者の娘を巨額の手術費を投じて助ける義理はないとサターン聖は要求し、その非人道的な取引をベガパンクは拒絶したが、くま自身は涙すら流してボニーが助かる事を喜び、全ての条件を受け入れた。

更にボニーの青玉鱗が治った時にくまが娘と共に逃げ出さないよう、
  • ボニーを監視下に置き、くまが自我を失った時に本当の自由を与える
  • くまは術後よりボニーとの接触・逃走を禁ずる
  • これを破ればボニーは奴隷に落とす
と脅しをかけ、くまは絶対に会わないと約束。
最後のくまの訴えとして、ボニーが政府施設ではなく故郷ソルベ王国の教会で政府の監視下のもと育つことは容認した。

2年後、改造を終えたくまに「自爆スイッチ」を取り付けるようにベガパンクに命令し、その交換条件として自我を少しでもいいから残させてくれとベガパンクは頼み込んだが、サターン聖はそれを無慈悲に拒否。
やむなくベガパンクは命令通りの処置を実行することになった。

そして革命軍によってくまが奪還された後、容赦なくその自爆スイッチを押していたのだが……


◆エッグヘッド編


Dr.ベガパンクにゃあ…

会いなすった事ァあるんで?

……ふむ

昔…一度だけな………

今回の件は実に………残念に思っている…!!!

空白の100年の研究に手を出したベガパンクの確実な抹殺の為、パシフィスタに対する最上位の威権順位を持つサターン聖自ら海軍と共にエッグヘッドへと向かう。
エッグヘッド到着後は、島から脱出していた研究員たちがベガパンクの研究について知っている可能性があると即座に追撃命令を出す。
そして麦わらの一味によって政府にベガパンクの情報をリークした(ヨーク)の身柄を抑えられたのを知ると、「(ヨーク)の身柄」、その脳である「パンクレコーズ」、イムが欲するマザーフレイムを生み出す「融合炉」以外は最悪切り捨てる事を海軍に命じる。

エッグヘッドへの侵攻が始まる中、ベガパンクの命令を受けたパシフィスタが海軍への攻撃を始めたため、その命令を上書きする為に自ら魔法陣を使ってエッグヘッドへと上陸。
巨大な人獣型となって現れたサターン聖は、その姿を怪物と言った一般海兵の頭を吹き飛ばし、ベガパンク達のまえに立ちはだかる。

くまの記憶を見たことでサターン聖こそが父の自我を消し去った張本人であった事を知ったボニーはサターン聖を奇襲するが、再生能力を持つサターン聖には通じず、逆にボニーを捕らえる。
そして、
  • ボニーの「トシトシの実」の能力は、自分が「実を直接食べられない赤子にエキスで能力を与えられるか」という実験で与えたものである事
  • 青玉鱗とは薬物実験による副作用であり、ジニーに薬物実験を行いそれを発症させたのが自分である事
  • 即ち、ボニーに遺伝した青玉鱗の原因そのものであり、くまに降りかかった悲劇の元凶が自分である事
をボニーへと語り、一度は彼女の心を折ってみせた。

それを聞いたベガパンクは、原因が自分にあるにもかかわらず恩着せがましく取引などを持ちかけ、くまに命を差し出させた悪辣さに激怒し、サターンを罵倒するが、


おい…私の身にもなってみろ

“虫ケラ”の気持ちを理解しろというのか? 不可能だ…


まるで理不尽なことを言われたかのように切り捨て、そのままボニーを殺そうとする。

しかしそこに現れたくまが海兵を蹴散らし、サターン聖の攻撃からボニーを庇った。
自爆スイッチを押した筈のくまが現れたことに動揺するサターン聖は、そのままくまの全力の拳をくらい、吹き飛ばされる。
実はベガパンクはくまに自爆スイッチの代わりに「完全停止スイッチ」を取り付けており、スイッチが押された時は自我もなく命令も届かない機能停止状態になるようにしていた*4
だがそれを押されてもなおくまはボニーを助けに現れた。

ベガパンクですら科学的には説明できず「愛ゆえ」と言うしかないその事態を、サターン聖は「成程……それは人類の盲断及び不具合(エラー)である」と断じ、目的の物以外のすべてを消し去るべくエッグヘッドに対してバスターコールを発令する。



この島は不都合に満ちている!!!


ベガパンクはエッグヘッドが破壊されれば人類の進歩は100年遅れると自分を消して済ませるようサターン聖に懇願するが、「進歩など必要ない」と一蹴。
更にパシフィスタ達にくまとボニーを撃ち殺すように命令を出す。


(最高じゃないか……!! 命を捨てて生かした娘が……!!
己のクローンに殺される愚かしさ!!)

(虫ケラに相応しき……!! 愚の骨頂!!!)


その光景に内心で悦に浸るサターン聖だったが、実は「父の姿をしたパシフィスタにボニーが殺される」という最悪の事態を恐れていたベガパンクは、くまの姿をした全てのパシフィスタの威権順位の最上位にボニーを設定していた。
そしてボニーに助けを求められた全てのパシフィスタはボニーを護るために戦い始め、それを見たサターン聖は怒りを露わにベガパンクを刺し貫く。
パシフィスタに代わり黄猿に抹殺を命じるが、復活したルフィの乱入によりそれも失敗し、自身もルフィの攻撃によって遠くまで吹き飛ばされる。
飛ばされた先では黒ひげ海賊団カタリーナ・デボンとヴァン・オーガーに遭遇し、デボンに触れられる(おそらく能力による変身の条件を満たすためと思われる)。
この時、ティーチの目的が「世界」という事を聞き、攻撃を仕掛けたが、オーガーの「ワプワプの実」の能力で取り逃がしてしまった。

その後、獣型に変化し、ルフィ達に襲いかかるが、有効打を与えられず、更に黄猿がベガパンクに止めを刺したのと同時に世界中へのベガパンクの配信が始まり、ルフィを突破できないサターン聖は五老星達を召喚し、全員でエッグヘッドの制圧にかかる。
最初は役割分担し、マーズ聖が配信電伝虫を止める役を負うが、ベガパンクは偽の配信電伝虫に偽装した普通の電伝虫を用意しておくなど、妨害を想定した対策を行っており、五老星は全員で形振り構わずエッグヘッド内の全ての生命反応を潰していく。
サターン聖はその途中でロビン達にも出くわしたが、構っている余裕もなく蹴散らして通り過ぎ、マザーフレイムのある融合炉の区画に突入するも電伝虫を発見できない。

ベガパンクの配信も佳境に近付く中、(ヨーク)が配信電伝虫はベガパンクがエッグヘッドに保管していた鉄の巨人の内部にある事に気が付き、解放のドラムに反応して動き出していた鉄の巨人をウォーキュリー聖が攻撃し、ようやく配信を中断させる事に成功。
五老星はそのまま(ヨーク)以外のベガパンクと麦わらの一味を抹殺するために追撃を仕掛け、巨兵海賊団の船を沈めようと襲いかかるが、破壊されてはいなかった鉄の巨人がルフィを護るためにそれを妨害。同時にベガパンクの配信も再開されてしまい、五老星は鉄の巨人を完全に破壊しようとする。
サターン聖は船に取り付き攻撃を仕掛けるが、ルフィのギア5を模した新たな姿、「あたしがいちばん自由な未来」へと変身したボニーとルフィの猛攻によって体を穴だらけにされ、再生が追い付かずに船から落下
自らがボニーに与えた能力によって手痛い反撃を受けることになった。

そして追い詰められた鉄の巨人は体内にジョイボーイが残していた覇気を解放し、その凄まじい「覇王色の覇気」によって海兵は中将も含めて全員が気絶し、能力による変身も解除された五老星は強制的にマリージョアまで戻されてしまった。
サターン聖だけは直接エッグヘッドまで来ていた為にその場に留まったが、最早麦わらの一味への追撃は不可能であった。



以下1125話ネタバレ







時間が経ち、目を覚ました中将達はエルバフまで追撃を仕掛けようとするが、サターン聖はエルバフの戦力を警戒したのか「目的としていた物は手に入った」とエルバフに攻め込むのはやめるよう指示。
ベガパンクの語った内容について詮索しようとするドーベルマン中将を衝撃波で吹き飛ばし、黙らせた。

……が、時を同じくして権力の間にフィガーランド・ガーリング聖が姿を現し、「命を受けた」として科学防衛武神の後任になる事を宣言。
そのまま五老星の椅子に座したのだった。

その直後、サターン聖は突如呻き苦しみ始め、身体から黒い何かが吹き出していく

(まさか私は……イム様……!!)

イ……

(サターン……なぜ逃がした ジョイボーイ(●●●●●●)を)

(慈悲を……!! あそこまで掴み所のない力だとは……!!)

ム……!!

あああああああああァ!!!


そのまま急速に肉体が干からびていき、イムへの命乞いも虚しく、最後は覇気の爆発を起こし白骨化
イムはジョイボーイの覇気を感じて大きく動揺しており、サターン聖はジョイボーイ(ルフィ)を取り逃がした失態によってイムの怒りを買い、粛清を受けるという末路を辿った。
表向きの最高権力者達もまた、()()()()に生殺与奪を握られた存在に過ぎない事を示すのであった


────ルフィを取り逃がした直後、その原因となった動き出した鉄の巨人「エメト」が現代まで残っていたのはサターン聖が原因だったことが回想により判明。
200年前にマリージョアに乗り込んだものの機能を停止し、廃棄を命じられていたエメトだが、サターン聖はエメトの研究許可を独断で科学者たちに与え、保存していたのであった。
つまりサターン聖は数十年どころか二百年前から老化せずに生きていたという事になる。


万が一バレたら私が庇う 研究しろ

アレは“未来”だ…!!

いずれ軍の役にも立つだろう…!!


しかし一度も起動することなく200年が過ぎ、よりにもよってルフィを守る為に起動した上、ジョイボーイの覇気を発した事でイムの何らかのトラウマを刺激し、怒り狂ったイムによってそのまま粛清されてしまった。
ベガパンクは「科学者としての好奇心が鉄の巨人を廃棄させず密かに現存させた」と述べていたが、サターン聖もまたクローバー博士やベガパンクと同じく「禁じられた研究に手を出し身を滅ぼす」末路を辿るという皮肉な結果となった。

自分で口にした「やめろと言われたことをやりたがる者」になってしまっていたサターン聖だが、200年の間に考え方が変わったのか、その考えを以てしても無視できない程に未知の技術に魅力を感じてしまったのかは定かではない。
「ボニーを故郷で育つことを許可(した結果ボニーを逃がしてしまう)」という(悪趣味であるが)一応の“慈悲”・「科学者としての好奇心ゆえか鉄の巨人を秘匿する」というわずかに見せた“人間らしさ”、それらが己の命取りにつながったサターン聖であった。


【余談】

  • デザインのモデル?
デザインモチーフはマルクス主義を提唱したドイツの経済学者「カール・マルクス」、もしくはキューバの国家元首「フィデル・カストロ」説がよく挙げられる。
カール・マルクスとフィデル・カストロは共に「共産主義と暴力革命をもって、階級の撤廃と貧富差の排除を目指した」ことで名を残している。
だが、サターン聖の場合は天竜人や政府の人間以外の民衆を「虫ケラ」と唾棄し圧倒的な階級主義を重要視する選民思想の持ち主と上記の二人とは真逆の人物であるが。
あとマルクスには「職業:著述業、両親:ブルジョア商人、妻:貴族の娘、と全然共産主義に値しない男、それがマルクス」というジョークがあったりする


  • バッカニア族に対して
劇中ではバッカニア族の生き残りに対して聖地に住んでいた天竜人は珍しい種族程度の認識だった。
一方でサターン聖はゴッドバレーでのくまとの会話、エッグヘッドで「奴らは生まれながらの奴隷階級」「奴らは大昔に世界に罪を犯した」と憎悪織り交ぜて敵視している。
なぜそこまで敵対心つけていたのかは、1125話での一件で彼から聞けなくなったがいずれか判明すると思われる。

  • ベガパンクの配信
彼のフォローをする訳ではないが、本人は配信を止められなかった自身の失態を中将たちに話したが、実際には「D」に関する重要かつ中心的な内容を止めることには成功している。
加えて、ジョイボーイに関する核心的な内容も一部とはいえ停止することに成功したため、正確には全てを止められなかった訳ではない*5

また、イムがサターン聖を粛正したのも「ジョイボーイを逃がした」失態であり、言い換えるとベガパンクの配信には、それほど気にしていない様子がある。
逆に言うと、ジョイボーイを逃がさずに始末することが出来たならば、もしかしたら配信のことは咎められなかったかもしれない。
もしそうなら、五老星という立場は意外と融通が利くものかもしれない。
それとも、仮に全てを話されても対抗する術を持っているのかは不明だが、いずれにしても配信を止めるために残りの4名を呼んだサターン聖の判断は賢明だったと言える。




wiki籠りは……やめろと言われた追記・修正をなぜやりたがるのか……

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最終更新:2025年04月22日 16:32

*1 牛鬼に変身する能力を保持しているが、これが悪魔の実の力なのかは作中で名言されていない。

*2 アニメのクレジットでは「五老星C」と表記

*3 制裁として食らったドーベルマンは食らう直前に何か感じたのかサターン聖の睨み付きに恐怖で怯んでいた

*4 理由は今回のような離反するなら破壊する様な使い方ではなく、特攻させるような使い方をすると想定していたため。

*5 実際に、ベガパンクの配信の最後は「ジョイボーイは彼の……」で完全に停止しているが、そこから更に重要な話をしていた可能性も高い。