U-3(バイオハザード)

登録日:2023/11/01 (水曜日) 12:45:00
更新日:2025/02/02 Sun 08:53:21
所要時間:約 10 分で読めます





U-3(ユースリー)とは、サバイバルホラーゲーム『バイオハザード4』に登場するクリーチャー。


【概要】

ロス・イルミナドス教団が寄生虫「プラーガ」を利用して作り出した生物兵器(B.O.W.)の一つ。
『4』に登場する固有名持ちのクリーチャーで唯一スペイン語由来の名前を持たない。*1
人間・昆虫・爬虫類の遺伝子を結合させて生み出されたが、それぞれの生物の特徴を調整しなかった結果、本作でもトップクラスに醜悪なクリーチャーと化した。

その姿は一言で言えば「ものすごくキモいケンタウロス」。
素体となったのは成人男性の様だが、
  • 裂けた顎から長い舌を垂らしながら爬虫類を思わせる眼をかっ開き、
  • 鞭の様にしなる触手状の左腕を持ち、
  • 芋虫の様な下半身から虫ともトカゲとも似つかない足が4本生えている
という、生命を冒涜としているとしか思えない外見のキメラ生物。
人間の脊髄にあたる部分には鋭く大きなアゴを持った巨大なプラーガ寄生体が潜んでおり、ある程度ダメージを受けると背中から飛び出してくる。

もはや合体事故にしか見えないが、曲りなりにも兵器だけあって戦闘能力は高い。
岩壁を軽々と破壊するだけのパワーを持ち、左腕の触手で獲物を絡めとって攻撃する。
見た目に反し意外と身軽で、寄生体のアゴで地面を掘り進んで地中を移動する事も可能。


【バイオハザード4】



…そうだ、良いことを思いついたぞ
せっかくだからアレにも貴様の相手をさせてやろう

アレとかコレとか、ボケが始まってるのか


チャプター5-3の中ボス
教団のボスであるオズムンド・サドラーによってレオンに刺客として差し向けられ、洞窟内に鎖で吊り下げられたコンテナ状の構造物内で戦う。

コンテナ内は迷路状になっており、一部の通路は安全扉により封鎖されている。
この時点ではU-3を倒す事は出来ないため、U-3から逃げながら安全装置を解除して扉を開き、隣のコンテナに移動する事を目指す。
U-3は基本的に相手にしなくてもいいが、邪魔な時はショットガン等で怯ませられる他、一部の攻撃はQTEで避けられる。
隣のコンテナへの扉が開くとカウントダウンが始まり、時間内に飛び移らないと落ちてゲームオーバーになってしまうので注意。

最終的にレオンはぶら下がっていたクレーンに捕まって脱出し、U-3はコンテナ諸共奈落の底に落下。
これにて決着...かと思いきや、なんと絶壁を高速でよじ登って復活、2戦目に突入する。しつこい

マップ上には曲がり通路とレバーで開閉可能な鉄格子扉があるが、背後から追われている時に入口を抜けてからすぐ扉を閉めると、U-3が鉄格子を通れずしばらく立ち往生する。
安全地帯から一方的に攻撃するチャンスなので、この隙に強力な武器でありったけの弾丸を叩きこもう。

敵としての強さはそれほどでは無いが、凶悪な外見、不安を煽るBGM、前半戦の暗く死角の多いマップといった要素から、リヘナラドール程ではないがトラウマクリーチャーに挙げるプレイヤーも少なくない。
ちなみに作中では"It"(アレ)としか呼ばれないため、設定資料等を読まないと最後までこのクリーチャーの名前は「アレ」のままである。
下手するとサドラーが言っていたアレはコイツの事ではなかった可能性も



そして『4』から18年後、フルリメイク作となる『バイオハザードRE:4』が発売されたのだが...



【バイオハザードRE:4】



ま さ か の リ ス ト ラ


他に削られた敵にはガナード(タイプC)とガトリング男がいるが、代わりにそれぞれ元の要素を引き継いだプラガ・アラニャと大男:連弩が登場する形で続投しており、完全に登場しなかったのはU-3のみ。
元々ストーリーの本筋に関わらないとはいえ、印象的なクリーチャーだっただけに未登場となった事を残念がる声もあった。

しかし存在自体は断片的に仄めかされており、古城にてプラーガの実験に関わったイシドロなる人物が残した手記に、ラモンの執事を改造して生まれた何かに「U-Ⅲ」と名付けた旨が書かれている。
この執事の成れ果ては作中では黒いローブを着た姿でラモンの付き添いとして登場しているが、何故か旧作にも増して出番が少なく、本編では登場時に顔見せして以降は動向が一切不明となっている。
そのため、後に何らかの形で登場するのではないかと予想されていたが...




【余談】

  • U繋がり
バイオハザード5』では「U-8」という似た名前のクリーチャーが登場している。
こちらのUは究極を意味するUltimateからきているらしいが、U-3との関連性は不明。
一応プラーガ由来である事、複数の生物を掛け合わせて作られたB.O.Wという点では共通している。
『RE:4』ではノビスタドールの正式名称が「U-Ⅱ」となっており、こちらは開発者(命名者)が同じという繋がりが明確になっている。



追記・修正は「アレ」の名前を思い出してからお願いします。

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最終更新:2025年02月02日 08:53

*1 ただしUが何かのスペイン語の頭文字という可能性はある。

*2 もう一つの選択肢として「当初の方針を変えずに適合する昆虫をより広い範囲から探す」という案もあったが、こちらは却下された模様。

*3 おまけモードで購入可能なフィギュアで確認すると分かりやすい。