ダルメシマン

登録日:2023/12/17 Sun 19:45:15
更新日:2025/01/27 Mon 06:27:51
所要時間:約 4 分で読めます





オレは完璧なる猟犬よ──っ!!


ダルメシマンとは、漫画『キン肉マン』に登場するキャラクター。



◆プロフィール

所属:完璧・無量大数軍
種別:完璧な犬ころ完璧超人
出身:イギリス*1
身長:190cm
体重:97kg
超人強度:2500万パワー
CV檜山修之

戦績
vsブラックホール●(フォーディメンションキル)

◆概要

2012年~2018年まで、週プレNEWSにてWEB連載されたシリーズに登場。
完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)の第一陣として登場した、『完牙』の異名を持つ完璧超人。

白黒斑模様の毛並みが特徴のダルメシアン犬の化身超人。
前述の異名を持つことからも分かるように鋭い牙を用いた噛み付き殺法を得意としており、
負傷したジェロニモの喉笛を食い千切り、文字通り『かませ犬』の憂き目に遭わせる獰猛さを見せつけた。
体躯は完璧超人にしては小柄だが、スピード・技術に優れた見た目以上のテクニシャン。
犬の超人だけあって優れた嗅覚をもち、人間の1京倍(アニメでは犬の1億倍)を自称している。
口癖は「ウォンウォン」

常に相手を小馬鹿にしたような不敵な笑みを浮かべており、
傲岸不遜な態度が基本の無量大数軍の中でも一際挑発的な姿勢で相手を煽る言動が目立つ。(アニメでは声優が檜山のアニキなのもあってか更によく喋る上に声が目立ちまくる。)
他の第一陣メンバーはあまり表情が変わらないため、リアクション担当として重要という事情もあるのかもしれない。
その一方でマックス・ラジアルが自害した際にはその様を詰るようなこともなく、
神妙な面持ちでその最期を看取るなど完璧超人の薫陶はしっかりと精神に根付いている様子。



◆劇中での活躍

中国の万里の長城でラーメンマンとの対戦を待つも、悪魔超人ブラックホールに乱入され、これを迎え撃つ。
試合ではブラックホールの武器となる影や顔の穴を封じ、一度吸引された後も自らが付けた咬み跡を頼りに脱出するが、
それを予期していたブラックホールの罠に嵌められ、「フォー・ディメンション・キル」で敗北。
試合後は掟に従って自害しようとするも、それを許さないブラックホールの、「赤き死のマント」で斬首され死亡した。

悪魔超人の中でも実力者のブラックホールを苦戦させ、試合展開も紙一重の勝負だったが、
敗因がブラックホールが自ら付けた傷跡がI字の形=犬が大好きな骨の形*2をしていたために、
「オレの魂にウォンウォン囁く!」と無意識にその傷跡に突撃し、待ち構えていたブラックホールに捉えられたことだったため、読者からは犬呼ばわりされている。
「お前は超人として完璧なのではない!完璧な犬なのだー!」というBHのコメントもむべなるかな。

後に完璧・拾式としての正体をあらわにしたグリムリパーことサイコマンに追い込まれたプラネットマンにより「魔技・人面プラネット」で他のメンバーと共に人質として召喚され、プラネットマンの右手首(水星)に拘束される。
だが、元より彼らを仲間扱いしていないサイコマンによって無量大数軍の面々は次々と粉砕されてしまう。
ダルメシマンは今までエリートの自分たちにすら正体を隠してきたサイコマンを非難するも、彼に一蹴され「負け犬」呼ばわりされた挙句に顔面を砕かれるという悲惨な扱いだった。
ウォンウォン納得いかねぇ!



◆技


  • スペクルコントロール
その名の通り全身の斑点(スペクル)をコントロールして様々な現象を引き起こす特殊な技というか能力。
バッファローマンが千の傷を操るように、全身の斑点を移動・操作する。作中では、これを応用して顔面に斑点を集めることで更に攻撃性の高いドーベルマンへ変身した*3
また、名称が近い(と、恐らくは語源の近い)スペクトル=分光器にかけた際の可視化された光の波長……ともかけているのか、腹部に集中させた時には対戦相手のブラックホールのお株を奪うような空洞を生じさせたり、ブラックホールの顔の穴を塞いだ後述の“スペクルボム”として発射した。

  • ケンネルマウス
腹部に結集した斑点部分に空洞を作り、攻撃の回避や相手の捕獲へと繋げる。

  • ダルメシアンクラッチ
ケンネルマウスで相手の捕獲することで攻撃してしまう関節技。名前の割にダルメシアン要素は一ミリもない。

  • “完牙”マッドドッグ・トゥース
スペクルコントロールで顔をドーベルマンに変身したことでその鋭い牙で相手の全身を噛み裂く。

  • ドッグ・イヤー・クラッシュ
相手の頭部に噛み付いた状態でジャンプし、両膝で相手の側頭部を挟み込むように蹴る。

  • マッドドッグ・フリップ
相手の脇腹に噛みつきながらバックフリップで投げる。

  • 唾液分泌(サリペーティング)シールド 
大量の唾液を吐くことで出来るシールド。
太陽光を遮り、ブラックホールの武器となる影を封じた。
アニメ版では、手術で使う無影灯のように光を乱反射して、影をできなくするというテリーマンによる説明が入る。

  • スペクルボム
全ての斑点を結集し球状にして相手に向けて射出する。
ブラックホールの顔の穴に引っ掛けて吸引ブラックホールを防いだ。
……何故にもっと大きなものも吸い込めるブラックホールの顔面の穴を塞げたのかは謎。
一応、先述の通りでスペクル(スペクトル)コントロールとの設定を持たせていたのならば光学的な作用で引っかかるように仕向けてたということなのかもしれないが。
尚、読者ならば周知の事だがブラックホールは自分の後頭部を勢いよくコーナーポストにぶつけるという力技で外したので考察とかは余り意味がない。

  • ドギー・ネイル
足の先から出現させることも可能な鋭く尖った爪。
蹴り技の威力を増すほか、ブラックホールへの吸引から逃れるためにリングに突き立て、「スペクルボム」を使う時間を稼ぐために使用した。
もっとも一度は凌いだものの、フルパワーで発動した「至高のブラックホール」は防げず突き立てた爪が折れ、ダルメシマン本体は吸い込まれてしまった。

◆余談

アニメ版でCVを担当する檜山修之氏は『キン肉マンⅡ世』にてボーン・コールドを演じており、ある意味「骨」つながりのキャストとなった。


オレは完璧なるアニヲタよ──っ!!

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最終更新:2025年01月27日 06:27

*1 ダルメシアンの原産地はクロアチアなのだが…一応ダルメシアンで有名な『101匹わんちゃん』の舞台がロンドンなのでそちらからの着想という説も

*2 連載時は明らかにX字の形だったのだが、コミックス版で修正。

*3 学研の図鑑「超人」によると犬は品種に関係なく遺伝上は全て「イエイヌ」に所属するため、ダルメシマンもダルメシアン以外の犬に変身することは当然可能とのこと。