登録日:2023/12/31 Sun 13:00:17
更新日:2024/12/31 Tue 23:47:18
所要時間:約 6 分で読めます
世界の命運を賭けた、偽装家族の極秘任務!
【概要】
SPY×FAMILY初の劇場用アニメ。2023年12月22日公開。
原作にない完全オリジナルストーリーとなっているが、話自体はTVシリーズの延長線上に位置している。
フォージャー家がオペレーション<梟>のために家族旅行へ向かうが、そこで予想外の陰謀に巻き込まれていく。
アーニャ達以外のおなじみのメンバーの出番は冒頭とエピローグ程度のため、文字通り一家を中心に描かれている。
【物語】
イーデン校で伝統行事の調理実習が行われることになった。
実習で作った料理は審査員が評価し、前年の優勝者には星が贈られたという。
一方、管理官に呼び出された黄昏は、新たな長期任務を命じられていた。
その任務に就けば事実上オペレーション<梟>の遂行は不可能となる…どうやら上層部に顔が利く男が黄昏にとって代わろうとしているらしい。
しかし、その男は無能だった…彼が引き継げば確実にオペレーション<梟>は失敗するだろう。
黄昏/ロイドは、オペレーション<梟>続行のためアーニャに星を取らせようと調理実習のための特訓を行うことに。
情報によれば、審査員長の校長はフリジス地方のレストランで食べた伝統菓子<メレメレ>が好物だという。
ロイドの提案でフォージャー家は本物の味を確かめるためにフリジスへ家族旅行に行くことになる。
しかし、フリジス行きの列車内で、軍情報部がチョコレートに偽装して運んでいたマイクロフィルムをアーニャが食べてしまったことをきっかけに、
一家はスナイデル将軍が強行しようとしている計画に巻き込まれていく…。
【登場人物】
CV:
江口拓也
フォージャー家の父にして裏の顔は
西国の諜報組織<WISE>所属の敏腕スパイ<黄昏>。
オペレーション<梟>遂行のために偽装家族を作り上げた。
しかし、上層部高官の娘婿の男が上層部に働きかけてオペレーション<梟>を引き継ごうとしているため、上層部の命令で任務を外れることになってしまう。
進捗があれば上層部の認識を変えられると考え、調理実習でアーニャに星をとらせようと今回の家族旅行を計画する。
だがヨルの不審な態度に振り回されたり、いざメレメレを食べようとしたらスナイデル将軍に横取りされたりと苦労が絶えない。
今作では持ち前のチート染みたテクニックを大いに発揮しており、後半の戦闘シーンでは変装技術と戦闘技術で敵に立ち向かう。
CV:
種﨑敦美
ロイドが孤児院から引き取ったフォージャー家の娘。心を読める超能力者。
列車でトイレに立った際、ドミトリ達が忘れた鍵を見つけ、ボンドの未来予知でお宝の鍵であることを知り、荷物置き場のトランクを勝手に開けてしまう。
しかし、中に入っていたのはチョコレートが一粒だけで、ドミトリ達が来たのに驚いた拍子に食べてしまった。
家族旅行にはしゃいで楽しんでいたが、メレメレの最後の材料を買いに行った際に軍に拉致されてしまう。
CV:
早見沙織
フォージャー家の母で市役所の事務員をしているが、裏の顔は秘密の暗殺組織に所属する殺し屋<いばら姫>。
年齢的に結婚していない女はスパイとして疑われるという噂を聞き、ロイドと偽装結婚した。
いつもの同僚達と市役所屋上で旗揚げをしている最中、ロイドとフィオナがキスをしている(ように見える)ところを目撃してしまう。
同僚達の話でロイドの浮気を疑い、そのまま離婚されてしまうのではないかと旅行そっちのけで誤解する。
一方でメレメレをスナイデルに横取りされた際は材料を自分達で集めることを提案したり、アーニャを気遣って最後の材料探しを一家全員で行く事をロイドに提案する等、所々で家族旅行を後押しする。
今回は純粋にただの家族旅行のつもりであったため、愛用の短剣含め殺し屋道具の類は一切不携帯。
なので戦闘では徒手空拳の他、敵から鹵獲した大型ナイフや消防斧など、その場で手に入る物を駆使して立ち回る。
それでも十分強かったけど!
CV:松田健一郎
フォージャー家の飼い犬。プロジェクト<アップル>で生み出された未来予知能力を持つ。
一緒に家族旅行に行くが、その未来予知が思わぬ事件に巻き込まれるきっかけになってしまう。
メレメレを出すレストランでは動物禁止だったため入店できなかったが、店の粋な計らいで特別メニューを食べさせてもらう。
偶然なのか意図したものなのか、映画公開中に最終回を迎えたTVアニメシーズン2の最終回はボンドの訓練回であった。
(時系列通りなら)黄昏の仕込みが役に立ったといえる。
CV:
甲斐田裕子
<黄昏>が所属するWISEの管理官。
上層部からの通達で<黄昏>をオペレーション<梟>から外さざるをえなくなる。
スナイデル将軍の計画を嗅ぎ付け、偶然現地にいた<黄昏>に全てを任せる。
CV:
佐倉綾音
<黄昏>の後輩でコードネームは<夜帳>。
路地裏でロイドと話をしていた際に被っていた帽子が飛ばされそうになり、ロイドが乗りだして掴んだためヨルからはキスしているように見えてしまった。
スナイデル将軍の話をロイドに伝えることになった際、命令を無視して勝手に任務を始めてしまう。
何気に本映画の陰の功労者。
CV:
吉野裕行
<黄昏>の馴染みの情報屋。
メレメレ作りに足りないさくらんぼリキュールを手に入れてほしいとロイドから依頼される。
今回のオチ担当。
CV:
小野賢章
ヨルの弟。シスコン。秘密警察所属。
軍情報部がフリジスで何かをしようとしている話を聞き、ヨルのために駆け付けようとするが止められる。
CV:藤原夏海、
加藤英美里
イーデン校に通うアーニャの同級生。ダミアンはオペレーション<梟>の標的であるドノバン・デズモンドの息子。
今回は冒頭とエピローグのみの出番。調理実習対決の行方は果たして…?
CV:
山路和弘
イーデン校の老紳士な教師。やはり出番は冒頭とエピローグのみ。
【ゲストキャラクター】
CV:
銀河万丈
軍情報部に所属する大佐。
大変な美食家で常に首元にナプキン、腰に調味料を身に着け、杖はマドラー型という拘りを持つ一方、冷酷な性格でもある。
偶然フォージャー家が食事中のレストランに現れ、最後のひとつだったメレメレを賭けてロイドと菓子に使われている砂糖を当てる勝負を挑む。
ロイドも三ツ星レストランに潜入できるほどの腕なので砂糖の銘柄は全て当てたが、スナイデルはg単位で量まで当ててしまったため、ロイドが敗北を喫することになった。
嗅覚も鋭く、香水の違いで変装も見抜いてしまう。
東西の均衡を崩すための極秘計画を実行するためフリジス近郊にある空軍基地から戦闘空母を発進させる。
CV:中村倫也、賀来賢人
軍情報部所属の凸凹コンビ。
ドミトリは何かと占いに拘るヒョロ長い長髪の男。ルカはドミトリへのツッコミ担当の筋肉質の男。
偶然フォージャー家と同じ列車でマイクロフィルムをチョコレートに隠して運んでいたが、アーニャに食べられてしまう。
アーニャ拉致後はアーニャがう●こをするまで待つことになるが、スナイデルから腹を掻っ捌くように命令され…。
CV:武内駿輔
軍情報部が開発した秘密兵器。
両腕にガトリングガンやマシンガンを装備したサイボーグ兵士で、胴体には無限に給弾できるシステムを搭載する。
普通の人間のような頭部も鋼で出来ているためナイフすら折れるほどの強度を持つ。
アーニャ救出のため乗り込んできたヨルと交戦する。
CV:
千葉繁
拉致されたアーニャがトイレを我慢しつづけたことで見た幻覚の中に出てきた神様。
とぐろを巻いた髪型や同じ形状の杖を持つ老人の姿をしている。
ファンシーな絵柄で下ネタをぶっ続けに繰り出し、アーニャをトイレに誘った。
中の人は収録の際に
「どうもうんこの神様です」と挨拶をして爆笑を巻き起こしたという。
【用語】
フォージャー家が暮らす街から列車で半日ほどの距離にある街。
かつての戦争で焼け野原になったが、現在は綺麗に復興している。
近隣に空軍の基地が存在し、そのためか街中に実物の戦闘機が飾られている。
イーデン校の校長の好物という伝統的な菓子。
パイ生地に何層ものクリームなどを乗せ、フルーツが入れられているケーキのようなもの。
校長の好きなメレメレを出してくれる店は家族限定という制約があるため一家で出かけることになった。
ロイド達が来店した時点で最後の一切れだったが、後から来たスナイデル将軍に勝負に敗北し取られてしまったため、ロイド達は材料集めをすることに。
【その他】
映画冒頭では
某探偵アニメの映画のように主要キャラの紹介やこれまでのあらすじの紹介が入る。
このため原作未読やTVシリーズ未視聴でも楽しめるようになっている。
先着入場特典は設定資料集や描きおろし漫画などを収録した限定コミックス。
キャストの描いた絵が収録されているが、中でも中村倫也氏のイラストは上手いと好評。
一方、フォージャー家の両親が描いたものは寸評担当のヘンダーソン先生からも困惑されているので、ある意味必見。
その他、カルトクイズや迷路など子供から大人まで幅広く楽しめる付録が満載である。
一方で、巻末に掲載されている描きおろし漫画「寸劇版 SPY×FAMILY CODE:White」は絶対に映画本編視聴後に読んだ方がいい。
上映に先駆けて、YouTubeにて映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』とゲーム『ストリートファイター6』とのコラボ映像がそれぞれ公開された。
また同時期に公開が始まったディズニー映画『
ウィッシュ』と、まさかのコラボイラストが公開された。
興行収入は公開3日の時点で12億を突破しており、順調な滑り出しを見せている。
最終的な興行収入は62.7億円となった。
追記修正は家族旅行を楽しんでからお願いします。
- 千葉繁さんとやたら凝ったファンシー劇場は「俺たちは何を見せられてるんだ?」となること山の如し -- 名無しさん (2023-12-31 14:26:04)
- 見た人が口をそろえてこう言う「クソ映画だった」と -- 名無しさん (2023-12-31 14:35:30)
- 主役が重要アイテム飲み込んだから下から出てくるの待つって、それなんて漫画版ハイグレ魔王? -- 名無しさん (2023-12-31 15:02:42)
- ひまわりが玉を飲み込んだ暗黒タマタマ大追跡ではないか? -- 名無しさん (2023-12-31 16:32:02)
- 感想でクレヨンしんちゃんみたいと言われてた理由がよくわかったわw -- 名無しさん (2023-12-31 16:37:09)
- 女性がムキムキマッチョマンと戦うのもクレしん映画っぽい -- 名無しさん (2023-12-31 20:00:13)
- 「近年の原作完全再現(オリジナルエピソードはせいぜい原作の補完として無理なく差し込める程度のおそらく原作者公認に近い程度)のジャンプアニメに対し、昔のジャンプアニメにありがちだったアニメオリジナルエピソードが見たかったような層が好みそうな内容」とか評されてたのが逆に気になる。 -- 名無しさん (2023-12-31 20:53:41)
- タイプFは生粋のロボットだと思ったけどサイボーグだった。過去とか気になる。 -- 名無しさん (2024-01-01 13:40:56)
- 冬休み子供向け映画にスパイファミリーをねじ込んだ違和感、二次創作感が色濃かった。せめて作者本人がシナリオ書いてくれたら違ったんだろうけど -- 名無しさん (2024-01-02 04:32:40)
- ウンコを出せと脅迫されるタイプ -- 名無しさん (2024-01-02 16:32:52)
- ウンコを出せと脅迫されるタイプのクソ映画 -- 名無しさん (2024-01-02 16:33:08)
- ↑3原作者も台詞のチェックはしたとは思う -- 名無しさん (2024-01-02 16:36:35)
- 色々と展開に無理やガバがあるのは確かだが、スパイファミリーという作品の幅は広げたとおもう。アーニャにあんなしんのすけみてーなヨゴレやらせていいんだって -- 名無しさん (2024-01-03 01:45:37)
- 作風以上にテレビシリーズも放送中だからテレビ助監督が監督を担当したのが質に影響した感ある -- 名無しさん (2024-01-03 06:05:24)
- ↑×8ジャンプアニオリみたいって意見、ちょっと分かるわ。原作を破壊せずに話を展開させる感じが。でもファミリー向けな作風らしく、程よく楽しめたよ。「うんこの神様」は暴走気味じゃないかとは思ったが…w -- 名無しさん (2024-01-03 20:28:01)
- いろんな意味で『銀魂 THE FINAL』とタイマンはれそう・・・ -- 名無しさん (2024-01-03 20:42:41)
- いつものメンバーがいつもと違う場所に行って事件に巻き込まれるっていうファミリー映画の王道ストーリーそのもの。お約束やオチが読めて物足りなさを感じたりもするけど、逆に言えば最後まで安心して見れるタイプの映画 -- 名無しさん (2024-01-03 23:43:29)
- TV2期と同時進行で作ったがアリアリだったが、興行的には相互宣伝効果あったのは間違いない。どこまで伸びるか注目だわ -- 名無しさん (2024-01-04 05:24:22)
- アーニャは煉獄さん、乙骨、ウタに並べるのか -- 名無しさん (2024-01-04 10:20:39)
- ルパンとかシティーハンターのテレビスペシャルでよく見るパターンよね。好き -- 名無しさん (2024-01-04 14:20:12)
- オペレーション<梟>の件、あれってシルヴィアがなにかしたっぽいが果たして -- 名無しさん (2024-12-31 23:47:18)
最終更新:2024年12月31日 23:47