ガンダム・ファラクト

登録日:2024/01/04 (木曜日) 13:55:00
更新日:2024/01/30 Tue 23:19:37
所要時間:約 ? 分で読めます




ベルメリア・ウィンストン……
あんたの見立ては間違ってたよ……‼︎

それでも、君だけは否定してみせる……!
スレッタ・マーキュリィィィィィ!!!


全力出したら死ぬんだよ、こっちは。


ガンダム・ファラクトとは『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場するモビルスーツ(MS)の一つ。


型式番号:FP/A-77
頭頂高:19.1m
重量:57.1t
製造:ペイル・テクノロジーズ

パイロット

デザイナー:稲田航


概要

ペイル・テクノロジーズ社が開発したMSにしてGUND-ARMの一機。
量産機ザウォートに連なる細い四肢が特徴的。また一部武装の機構も似通っており、後述のビームサーベルの収納位置は共通なので技術的系譜が窺える。

長距離射撃を得意とした機体で、両肩の新型大推力ユニット「ブラストブースター」とGUNDフォーマットを併用することで高次の慣性制御を実現、重力下でも宇宙と変わらない3次元戦闘を行うことができる高機動型MS。
エランによると「機動性はファラクトが上だが、ビットの性能に関してはエアリアルに劣る」らしい。また見た目通り接近戦は苦手なのかグエル戦スレッタ戦の双方で避ける傾向が見られている。
だがGUND-ARM最大の問題点であるデータストームを解決できていないという致命的欠点を抱えている。
データストームの副作用に耐え得るために考案されたのが強化人士と思われるが、それでも強化人士4号であるエランはグエルとスレッタとの戦闘を最後に限界を迎えてしまった。


パイロットはエラン・ケレス(4号/5号)。
上記の欠点ゆえに決闘の時に必ずしも本機に乗るという訳では無いらしく、作中ではザウォートを操縦していたシーンもある。


武装

ビームアルケビュース

4号搭乗時の主武装。
両手持ちするタイプのビーム兵器で、銃身後部にマガジンを装備したスナイパーライフルでもある。
本機専用の装備で、GUNDフォーマットと知覚リンクさせた時の狙撃成功確率は著しく高いとの事。
3次元的に飛び回る高機動性と合わせて、コラキなしでも相手の攻撃を避けまくりながら遠距離から一方的にジワジワ嬲り殺す戦術が可能。
ただ、エアリアルとの戦いではエスカッシャンをシールド展開しビームを無効化されて防がれてしまう場面も多かった。このため、ビーム兵器に対する耐性のある機体相手では決定打になりにくいだろう。
「アルケビュース」は『火縄銃』を現す単語。

ビームサーベル

両前腕部外側に収納された近接戦闘用装備。取り出す際には装甲が展開する。

ビークフット

脚部先端部に内蔵された射撃武装。爪先と踵を折り畳む事で使用可能。

コラキ

両肩部のバックブースターに格納されているガンビット兵器。
2基で一対と成しており、展開後は分離して挟み込むように移動する。
コラキから照射される赤いレーザーは破壊能力は一切無いが、代わりに被弾部位をスタンさせるストーン効果なる症状を発生させる。
おまけに装甲の上からでも普通に効くため、防ぐには機体に当たる前にシールドや実体のある武器でビームを物理的に遮るしかない。

この状態になると被弾部位の操作が一定時間不可能になり、対グエル戦ではライフルを持った腕に当てて操作不可能にしたりと効果を発揮した。
2つを一対とするコラキを赤いレーザーで繋ぐようにして操作することで、ワイヤーカッターの如き変則的な動きで攻撃することも可能。全身にレーザーが命中しようものなら、蜘蛛の巣に絡まった虫の如く完全に身動き一つ取れなくなる。
戦闘では高機動で敵を翻弄しつつ、全方位からのコラキの無数のレーザーで動きを封じた相手をビームアルケビュースやビームサーベルで一方的に仕留めるのが基本戦法。

5号は生に対する執着からパーメットスコアを上げずに運用していた為、本編で使用する事は一度も無かった。

「コラキ」は『ワタリガラス』に由来するとされる。人参嫌いの少尉ではない。

ビームカリヴァ

5号搭乗時にアルケビュースの代わりに装備した武装。
両手にそれぞれ同一のライフルを持ち二丁拳銃の要領で連射可能。また連結すると「ビームマスケット」という強化ライフル形態となる。


劇中の活躍

初登場は5話で、スレッタとデートをしていたうえに泣かせたエランに対し激怒したグエル・ジェタークからの決闘で初使用。
この時点では初お披露目だったようで、その姿を見たセセリアからは黒いザウォートと誤認されていた。
決闘ではディランザを相手にコラキでジワジワと追い詰めていき、本体は遠目で甚振られる様を見物していた。一時は攻略法を見出して肉薄しかけられるが、グエルは巻き上げたレゴリスが帯電化して関節部の動きを止めてしまう。
その瞬間に全身をコラキの電磁ビームで捕えたうえでライフルで甚振るように撃ち抜き、ブレードアンテナをへし折って勝利を得た。

続くガンダム・エアリアル戦では宇宙ステージというのもあり、機動性で分がある戦闘と思われた。
しかしGUNDビット制御ではエアリアルが上回ったため決闘の展開は五分に縺れる。
焦ったエランがパーメットスコアを4にまで引き上げたが迫る隕石の回避に手間取りライフルを消失。だが咄嗟に放ったビークフットでエアリアルのフライトユニットを撃ち抜き機動性を喪失させ、その隙を突いてコラキの包囲でトドメを刺しにかかった。
その瞬間、エアリアルは周囲にパーメットの光を放射し、その光に触れたファラクトは動きを停止。形勢が逆転したエアリアルのビットにより滅多打ちにされ敗北した。

決闘後には修復されたものの出番らしい出番は無く、ベネリットグループ内の政略によってペイル・テクノロジーズ社からガンダム・ファラクト開発部門はGUND-ARM開発を理由に分離。時を同じく起業したばかりのGUND-ARM Inc.に買収されたので、本機の所有元が丸々移譲されてしまった。

1期の出番はここまでで、強化人士が4号から5号へ移り変わると13話から再登場。
ここでようやくGUND-ARM Inc.へ機体が譲渡されたが、業務停止状態に陥っていたのと5号の判断で運用はされなかった。
とはいえただ格納庫に保管されていただけなので、学園祭の時に出会ったノレアに学生証を奪われた後には機体を強奪されかけていた。

学園祭の催し物として開かれたランブルリングでは、地球寮陣営としてエアリアル改及びチュチュ専用デミ・トレーナーと共に参戦。
すぐに一機仕留める戦果を出すがソフィとノレアによるテロ行為が発生すると、ルブリスソーンやガンヴォルヴァと対決。5号の意思によりパーメットスコアを上げずに戦ったが、ガンヴォルヴァ一機を仕留めている。

その後はGUND-ARM Inc.はテロ行為の共犯者と見做され目立った活動ができず、5号はペイル社からの命令に失敗し遁走したため出番が消失。
そのまま何事も無く最終話まで迎え、最期はクワイエット・ゼロ攻略戦終盤にキャリバーンが起こしたパーメットリンクにより粒子へ還元され消失した。


ガンプラ

HGで2022年12月に発売。細身故に可動域にはかなりの信頼度があり、特に脚部は障害が少ないため幅広く動かせる。また腕部装甲やバックブースターの展開などギミックは相応にあるので、かなり充実するキットになっている。
コラキは4対の計8基が付属し、ブースター基部に装着可能。
シェルユニットは通常状態と発光状態の二つがシールで選択できる。
5号搭乗時のビームカリヴァは付属しておらず、こちらだけプレミアムバンダイ限定販売の武器セットを買わないといけない。

ゲームでの活躍

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 OVER BOOST

2023年11月のアップデートで参戦。パイロットは4号で、コストは2000。
単発リロードだがケルディムガンダムと同じ瞬着タイプの狙撃ライフルや、ダメージはゼロだがピンポイントでスタン攻撃を仕掛けられるコラキなど、劇中そのままの鬱陶しい戦闘スタイルが取れる。
だが、そんなことがどうでも良くなる程に特殊格闘の特殊移動から派生して撃てるビーム射撃が凶悪。照準の補正が異常なまでに強く、角度によっては腕だけ180度ねじ曲がるレベルで敵機を狙うため回避はほぼ不可能。あっという間に最強機体として名を馳せ「ファラクトバーサス」と呼ばれるほどの大暴れをした。
パイロットの哀しき名台詞である「勝利くらい僕にくれよ」も当然ネタにされた。
だが、運営はこの事態に即時に対応。なんとリリース3日目に緊急下方修正を行うという処置を取り、シリーズ史上最短の下方調整記録を達成してしまった。
とはいえ理不尽すぎる銃口補正を強いレベルまで緩和したに過ぎず、現在でも主力武装の1つとして立ち回りに組み込める強力なアクションである事に変わりはない。2024年3月のアップデートではメイン射撃の段数が自動リロード式になるなどどっかで見たような修正を受けており、依然として環境に居座りすぎている状況を何とかしようとしている。

機動戦士ガンダム アーセナルベース

水星の魔女が放送中であった2022年11月のseason04より参戦。レアリティはPレア。パラレル版も排出。
コストが4でHPが低めだが、メインの武器射程4の遠距離タイプ。そのため他の味方の後ろで援護射撃向きの機体である。
MSアビリティはダメージと共に相手を一定時間行動不能にする「縛撃」、更に戦術技でも相手を行動不能にできるため、相手に何もさせずに撤退させることも可能。
戦術技はSP3と使いにくいが、正規のパイロットであるエランのPLアビリティで戦術技のSPを初回のみ2で使えるため相性は良い。
エラン以外にも同じPLアビリティを持つクルーゼも相性が良い。こちらは殲滅での運用となる。


追記・修正はパーメットスコアによる負荷を克服してからお願いします。

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最終更新:2024年01月30日 23:19