登録日:2024/01/15 Mon 03:09:48
更新日:2025/03/09 Sun 08:09:43
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カレンチャンは日本の元
競走馬。
目次
【データ】
誕生:2007年3月31日
父:
クロフネ
母:スプリングチケット
母父:トニービン
調教師:安田隆行(栗東)
主戦騎手:
池添謙一
馬主:鈴木隆司
生産者:社台ファーム
産地:千歳市
セリ取引価格:2,625万円
獲得賞金:4億4,906万円(中央)、46万香港ドル
通算成績:18戦9勝 [9-3-1-5]
主な勝鞍:12'高松宮記念
【概要】
2007年3月31日生まれの芦毛の牝馬。父はクロフネ、母はスプリングチケット。
所属厩舎の調教師はかつて
トウカイテイオーの初代主戦騎手だった安田隆行氏。氏は調教師転身後カレンチャンや
ロードカナロアなど数々の名スプリンターを手掛けており、そのことから厩舎は「短距離王国」と評されたことも。
主戦騎手は
池添謙一が有名な他、武豊、鮫島良太なども騎乗経験がある。
名前の由来は冠名「カレン」+「ちゃん」で馬主の娘さんの愛称そのものずばり。
【戦歴】
2009年12月26日に阪神競馬場の2歳新馬戦ダート1200mでデビュー。
デビュー戦においてはタカノキングに惜しくも敗れ2着だったものの、続く未勝利戦にて1着を勝ち取る。
初の重賞である2010年のフィリーズレビュー(G2)では8着と敗戦。
続く潮騒特別では2番人気に支持されて出走。2着に2馬身半差を付けて快勝し休養に入った。
秋は出走せず、翌年1月下旬の条件戦で始動。
復帰戦となる伏見Sでは3着と競り負けたが、続く山城Sでは単勝オッズ1.9倍の断然人気を背負って2馬身半差の快勝。
続く阪神牝馬S(G2)で重賞初勝利を達成した。
その後は函館スプリントS(G3)やキーンランドC(G3)で連勝を重ね、初のG1レースとなるスプリンターズSに駒を進める。
重賞3連勝と波に乗るカレンチャンだったが、初のG1レースという事もありスプリンターズSには3番人気で出走。
しかし、そんなファンの評価を嘲笑うかのように、レース本番ではやや後方から末脚を炸裂させ、単勝1・5倍の圧倒的1番人気馬で出走したロケットマンを4着に葬り去り、見事にG1初勝利を飾った。
こうしてスプリント女王の座を勝ち取ったカレンチャンだったが、続く香港スプリントでは海外遠征の疲れもあってか直線での伸びを欠き5着と敗戦。
翌12年はオーシャンS(G3)を初戦とするも直線で伸び切れず4着と敗戦。
しかし中3週で挑んだ高松宮記念では、1番人気を同じ安田隆行厩舎の後輩でもある1歳年下の“龍王”
ロードカナロアに譲るも、直線で抜け出し後続の追撃を抑え、JRA史上牝馬3頭目の秋春スプリント制覇を達成。
二度目のG1勝利を遂げ、その後は休養に入った。
秋はセントウルSで始動したが4着と敗戦。
スプリントG1三連覇と同一レース連覇を賭けて挑んだスプリンターズSは、ついに覚醒した龍王の神速に屈し2着。
2年連続出走の香港スプリント7着をラストランに引退した。
【引退後】
引退後は社台ファームで繁殖入り。
主な産駒として、同じスプリンターとしてカレンチャンのスプリンターズS連覇を阻んだ
ライバルにして厩舎の後輩でもある
ロードカナロアとの間に生まれた2番仔のカレンモエが重賞馬……にはなれなかったがG3で3連続2着の結果を残した。
実況に突然名前を母親と間違えられた事でも有名。
ちなみにこのロードカナロア、どうも
カレンチャンにガチで惚れていたらしく、一緒に香港遠征した際に「一緒に輸送して大丈夫か」とスタッフが心配したというエピソードがあるとか。
なおカレンチャン側は「そんなに」と言う扱いだったとか
繁殖入り後は、
厩舎において周囲のウマを恐れ戦かせるボス馬として君臨してるとか何とか。(牝馬は牡に比べて非常に上下関係や年功序列が厳しく、繁殖入りした牝馬がすぐにボス猿同然の立場になるには非常な闘争心や追い落とす能力を要するはずである)
それでいて人には愛想を振りまくのだから恐ろしいものである。
それでもチーム池添の中では癒し枠という事実。
なお繁殖入り後、同じ牧場で繋養されている
ダイワスカーレットとはママ友になった模様。
【創作作品での登場】
タフで気が強い牝馬として登場。
登場回数自体は少な目なものの、初登場した2011年キーンランドカップ回では同父スプリンター牝馬の先輩スリープレスナイトと出会い彼女の亡き友カノヤザクラの思い出を聞き、
続く2011年スプリンターズSではかつて亡き兄スプリングソングと対戦したパドトロワからレース終わりにダンスの相手を誘われるもきっちり「これから休養するから」でお断り。
2012年高松宮記念ではスプリンター兼
珍名の先輩格
オレハマッテルゼから
彼が最初「カレンちゃん」と呼び捨てじみた呼び方をしたのは注意したが応援され、2回目のスプリンターズSでは前の遠征で知り合った香港馬達とも仲良くして
レースでの敗退にチクりと刺していた。
…そしてラストランの香港スプリントの中継映像で、同厩のダッシャーゴーゴーはレース後の
ロードカナロアとカレンチャンのツーショットカットを目撃。その後何があったかは謎だが、帰国後カナロアは(カレンチャンに引退式でこの後を託された事もあり)
これまでとは違う大人のムードを漂わせていた。
でもロードカナロアの引退直後再会した際、彼に2014年の配合相手ノヴェリストを紹介して交配を夢見ていたカナロアが撃沈していた。次の年交配出来て良かったね…
可愛らしい名前の印象からか、レースでの勝利だけでなく「カワイイ」ことに並々ならぬ情熱を注ぐ小悪魔妹系キャラとなっている。
2025年3月現在、カレンブーケドールが登場するまでは唯一のカレン冠名からの実名参戦でもあった。
アイドル気質で作中の各種SNSにおいて多数のフォロワーと「ウマいね」を集める人気者。
人間相手には基本従順で人懐っこかったが他の馬達に対してはボスとして振舞っていたという二面性のエピソードを反映してか計算高いところがあり、
自分のカワイさに自覚的で思うままカワイく振る舞い、時に人を操る武器にもするが、そこに悪意はなく、ある種の求道者ですらある。
二次創作だと普通に「ゾエさんの馬だったウマ娘で、もっとも怒ると手が付けられないのはカレン」「スイープも決定デザインのほうのオルフェも本気で怒ってるカレンチャンには逆らえない」扱いになっていることが多いが。
ゲーム的には、昔の馬が多めなのもあって珍しいマイル経験なしのスプリンターであることから、短距離Aのウマ娘は軒並みマイル適性も高い中で彼女だけマイルD(入着すら困難)なのが特徴的。
育成実装が予告された2021年4月14日には、調教助手を務めた安田翔伍調教師のTwitterにて、「
オレの女」という文言とともに
馬乗りツーショット写真が投稿され、蜜月ぶりをアピールされた。
公式が最大手とばかりのこのツイートには、お兄ちゃん/お姉ちゃんも多くの反応を寄せ、「原作マウントやめてください」等の苦情(?)の他、「あんたほどの人に言われたら何も言えねぇ」
「脳が破壊される」等の白旗宣言を挙げる者もいれば「公式が勝手に言ってるだけ」となかなか諦めきれない者もいたとか……。
ちなみに2022年12月にnetkeibaの企画「クセ馬図鑑」に池添騎手が出演した際、同企画内で「結婚相手はカレンチャン」と言ったことについて「背骨押したろか」と反応したり、netkeiba公式Twitterから「いつか『カレンチャン王決定戦』でロードカナロアとともに
三角関係にピリオドを」と言われたりしている。
詳細は
カレンチャン(ウマ娘 プリティーダービー)の項目を参照。
追記・修正お願いします。
- 各関係者の口から「可愛い」「人懐っこい」ばかりが飛び出てくる、関わった人間を皆デレデレにさせる馬 -- 名無しさん (2024-01-15 16:26:44)
- ミホノブルボンから名前を拝借してミホって名前にした話を聞いたが、逆に娘の名前をつけた人もいるのか -- 名無しさん (2024-01-15 21:02:51)
- ロードカナロアもウマ娘化しないかな -- 名無しさん (2024-01-17 22:02:24)
最終更新:2025年03月09日 08:09